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デルの 仮想化モデルデルの IT グループはこれまでに 5,000 台以上のサーバの仮想化を行っており、デルが世界中で提供しているスケーラブルな仮想化モデルは 2,900 万ドルを 超えるコスト削減効果をもたらしています

お客様のプロファイル

国 : 米国業種 : テクノロジ設立 : 1984年

従業員数 : 65,200 名

WEB アドレス : www.dell.com

課題

ビジネスの成長と製品開発サイクルの短縮に対応するため、デルの IT チームには、データセンターのスペースや消費電力を増やすことのない新規サーバやアプリケーションを迅速に開発することが求められています。

解決策

Dell™ PowerEdge™ サーバを使用した仮想化によって開発速度が向上し、データセンターをより効率的に活用できるようになり、サーバコストの大幅な削減を実現します。

メリット

IT を迅速に配備デルの IT チームが社内のインフラストラク• チャコンサルティングサービス (ICS) の 仮想化チームと連携し、初めて仮想化を 実施する際の最適なサーバを特定する ことにより、ソリューションを強化

内部要件を満たす仮想サーバや新しい • アプリケーションを、仮想化前と比べて およそ 90 % 短い期間で実装可能

IT を効率的に運用仮想化によって、サーバプロセッサの • 使用率がおよそ 30 % 向上

IT をスマートに拡張Dell PowerEdge サーバによって、 • データセンターの実装密度を倍増

新しいハードウェアの購入コスト、スペース• と電力コストの削減により、およそ 2,900 万ドルを節減

最大 20:1 の統合比率を達成し、データ • センターのスペースを節約

デルの IT チームは、2009 年• までに3,000 ~ 4,000 台のサーバの仮想化を実施し、累計は 8,000 台を超えると予想

ソリューション統合•

管理 /ユーティリティ•

仮想化•

規模の拡大とグローバル化を続ける企業において、絶えず社内の要件を満たすことは容易ではありません。「私たちも成長を続ける多くの IT 企業と同じです。膨れ上がる社内のニーズに合わせて必要なアプリケーションプラットフォームをタイムリーに提供するうえで、失敗のリスクを背負っていました」とデルの

IT ストラテジスト、Matt Brooks は言います。 「何かを新たに導入する場合、ハードウェアの発注からインストールの完了までに 45 日もかかることがあります。ビジネスのスピードに遅れをとらないため、私たちはこの時間を短縮する必要がありました。」

IT チームは、データセンターのスペースの制約という問題にも直面しました。Brooks は次のように説明しています。「デルは何年にもわたり、新規サーバを追加しながらビジネスの成長に対応してきました。 しかしそのうち、サーバを導入するスペースに余裕がなくなり、施設の電力消費や冷却面の制約にも悩まされるようになりました。そのままスペースを使い尽くせば、膨大なコストを費やして新たにデータセンターのスペースを構築するか、またはリースを受けなければならなくなると考えていました。このような事態を避けるため、既存のデータセンターのスペースからさらに高い処理能力を引き出すと同時に、エネルギー消費を削減することを目指したのです」

増えるニーズと未使用のサーバリソースデルの IT チームは新規サーバを必要とする一方で、既存のサーバリソースを存分に活用できていませんでした。「業界全体の問題であるサーバ使用率の低さは、私たちにも当てはまる問題でした」と

Brooks は言います。「デルが世界中で管理して

いる 20,000 台以上のサーバのうち、およそ

4 分の 3 のサーバについて、プロセッサ使用率が

20 % を超えたことがないものと判断しました。なぜなら、最大でも 2 つのアプリケーションしか実行していないサーバがほとんどだったからです。そこで、単純にサーバを追加してニーズに対応するのではなく、既存のリソースをもっと上手く効率的に使用する 必要があると考えました」

デルのデータセンターで使用されるサーバの多くは、管理に時間とコストがかかる旧型のモデルでした。「当時のサーバのおよそ 30 % が、3 世代または

4 世代前の製品でした。多くの場合、IT の点検・修理を必要とする問題の原因は、使用している製品が古いという点にあります」と Brooks は続けます。「そこで私たちは、古いサーバを減らすことにしたのです」

デルの IT チームは、データセンターのサーバの仮想化と統合を実現することで、この問題に対処することにしました。しかし、IT チームが既存環境と将来の成長を詳細に分析するには、データを収集してそれを分析するための高度なツールが必要でした。答えはすぐ近くにありました。IT チームは社内の

ICS の仮想化チームと連携し、ICS が持つ高度なツールと専門知識を活用したのです。

デルの IT チームの仮想化モデル開発を 社内の ICS チームがサポートデルの IT チームと ICS の仮想化チームは連携して仮想化の導入準備評価 (VRA) をパイロットで実施し、最良のサーバの仮想化を特定すると共に、

構成

ハードウェア

Dell• ™ PowerEdge™ R900 サーバ (Intel® Xeon® プロセッサー搭載 )

Dell EqualLogic• ™ PS5000XV シリーズストレージエリアネットワーク

ソフトウェア

Altiris® Deployment Solution •

VMware® ESX Server•

VMware VirtualCenter•

VMware VMotion• ™

サービス

デルインフラストラクチャコンサルティング • サービス (ICS) の仮想化チーム

生産性の向上と時間の節約を実現するため、多くの人々がコンピュータテクノロジの進

化に期待を寄せています。デルのエンジニアは、新しいテクノロジを革新的なコンピュー

タやネットワーク製品として提供できるよう日々取り組んでいます。重要な開発プロジェク

トが増え続ける中で、デルの IT チームは常に社内の製品開発グループやその他の事

業体のために、処理能力の強化やアプリケーションの新規開発、更新を行わなければ

なりません。

「生産分野以外で仮想化を導入した場合、物理サーバを配備して稼働させる場合と比べて、仮想マシン 1 台あたりおよそ 6,500 ドルのコストを削減できるものと分析しています。また、生産分野の場合、仮想マシン 1 台が 3 年間に節減するコストはおよそ 9,300 ドルになります」Matt Brooks、デル IT グループ、IT ストラテジスト

仮想インフラストラクチャの導入によるインパクトを明確化しました。両チームは社内のサーバのクロスセクションデータを収集するため、およそ 500 台のサーバのサンプルを調査して分析したほか、 各サーバを監視して、CPU、メモリ、ディスクの使用率を測定しました。「VRA はすばらしいサービスです」と Brooks は言います。「このサービスにより、充実した情報をもとにどこからどのように進めるかを決定できただけでなく、環境に最適なサーバモデルを特定するための情報が得られました」

アセスメントで作成されたデータは、デルが管理する世界中のデータセンターで使用される標準の仮想化モデルを構築するために活用されました。このモデルの代表的なサーバが、VMware® ESX Server の仮想化ソフトウェアを実行する、Intel Xeon プロセッサを搭載した 4 ソケットの Dell PowerEdge

R900 サーバです。「PowerEdge R900 は、現在の仮想化マーケットでトップクラスのサーバの

1 つです」 Brooks は続けます。「1 台のサーバに

16 のコアと、最大 256 GB の RAM を搭載で きる PowerEdge R900 は、各物理サーバにできる限り多くの仮想サーバを稼働させるために 必要な処理能力とメモリ容量を備えています」

5,000 以上の仮想サーバをシンプルに 実装する仮想化モデルデルの標準の仮想化モデルでは、10 ~ 20 台の物理サーバのグループを VMware ESX のホストとして実装する必要があります。そのほかに、管理用の VMware VirtualCenter を稼働させるサーバも必要になります。デルの IT チームが標準の仮想化モデルを介して世界中のデルのデータセンターで実装してきたサーバの数は、PowerEdge R900 サーバで 518 台、仮想サーバでは 5,100 台になります。「インフラストラクチャ、ソフトウェア、構成、プロセスは世界共通のものを採用しているため、個々のデータセンターの要件に応じてホストの数を簡単に増やすことができます」と Brooks は説明します。「ホストサーバには世界共通のイメージを 1 つ使用し、仮想サーバについては別のイメージを使用しています。Altiris® Deployment Solution を使用 すれば、例えばマレーシアにある Global Service

Center の技術者が世界各地の新規サーバのプロビジョニングを迅速に行えます」

アプリケーションの実装時間が およそ 90 % 短縮新しいサーバやアプリケーションを求める社内の要求に応えるのは、もはや難しいことではなくなりました。

IT チームは、仮想環境でサーバがむやみに増えないように審査機能を設けていますが、要求が承認さ

れれば、数分とかからないうちに仮想サーバを構成 してアプリケーションを稼働させることが可能です。「仮想環境を導入してからアプリケーションの実装にかかる時間は、それまでの平均 45 日からたったの

4 日に短縮されました。実に 90 % 向上したことになります。当社の各事業体での作業が効率化し、デルの製品開発サイクルの迅速化にも役立っています」と Brooks は言います。

統合比率 20:1 および 10:1 を達成 また、仮想化は、サーバの増加の防止、データセンターのスペースの有効活用、旧型の機器の廃止を実現しました。「開発環境とその他の生産以外の 分野ではおよそ 20:1 の平均統合比率は達成しており、生産分野では およそ 10:1 を達成しています」

Brooks は続けます。「これによって、既存のデータセンターに将来的な拡張に対応するスペースが生まれ、新たにスペースを調達するためのコストがいらなくなりました」

サーバの使用率がおよそ 30 % 向上サーバの統合によって、物理サーバの数を減らせただけでなく、サーバの使用率も向上しました。

VMware ESX テクノロジによって、サーバファーム内でもっとも使用率の低い物理サーバに仮想 マシンを簡単に再割当てできます。「サーバファーム全体の使用率が 50 % になることを目指してい

「仮想環境を導入してからアプリケーションの実装にかかる時間は、 それまでの平均 45 日からたったの 4 日に短縮されました。」Matt Brooks、デル IT グループ、IT ストラテジスト

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または子会社の商標または登録商標です。

上記記載以外の商標や会社名が、製品のマークまたは製品名の権利を有する団体を示す目的で、本書で使用される場合があります。

DELL.COM/Simplify でトータルソリューションをシンプルに

ます。この数字は、ほとんどのサーバがおよそ

30 % 向上した計算になります」と Brooks は 言います。「50 % を超える物理サーバが 1 台でもあれば、その負荷は自動的に再調整されます。サーバファーム全体で 50 % を超過する可能性がある場合、適所に 10 ~ 20 台のサーバグループを もう 1 つ追加します」

DELL POWEREDGE R900 データセンターの実装密度を倍増 クアッドコアプロセッサを 4 基搭載した Dell

PowerEdge R900 サーバにより、以前のデュアルコアサーバと比べて 2 倍の密度で処理能力を収容できるようになりました。また、PowerEdge

R900 サーバはエネルギー効率に優れているため、社内のデータセンターの消費電力や温度上昇をより効果的に制御できています。ほかにも、高いワット性能を発揮する Intel プロセッサーに加えて、効率の高い電源装置や、システムの熱要件に基づきファン回転数を制御する「ローフロー」ファンテクノロジが搭載されています。「これらの機能が、内部温度の上昇防止に役立っています」と Brooks は説明します。「データセンターの電力と冷却機能の制約を破ることなく、処理能力を向上させています」

デルのサーバでの仮想化は およそ 2,900 万ドルのコストを削減 デルの IT チームは、仮想化プログラムと、測定値に基づく構造化されたアプローチを採用することにより、累計でおよそ 2,935 万ドルのコスト削減を実現しています。「生産分野以外で仮想化を導入した場合、物理サーバを配備して稼働させる場合と比べて、仮想マシン 1 台あたりおよそ 6,500 ドルのコストを削減できるものと分析しています。また、生産分野の場合、仮想マシン 1 台が 3 年間に節減するコストはおよそ 9,300 ドルになります」と Brooks は説明します。「会社全体で考えればかなりの金額になります」

仮想化からコスト削減に着手した場合、購入、導入、新規サーバのプロビジョニングに費やすコストに加え

て、関連するデータセンターとネットワークインフラストラクチャのコストも節約できます。前年比で削減できるコストとして、スペース、消費電力、冷却、メンテナンスのコストが挙げられます。「仮想化によって、必要な物理プラットフォームが少なくなったので、データセンターに多くのハードディスクドライブを用意する必要もなくなりました」と Brooks は言います。「メンテナンス時に移動するパーツが少なくなれば、会社のコストも削減でき、IT スタッフの作業負担も軽減されます」

2009 年までに 5,200 万ドルを削減を目標 デルの IT チームはこれまでの仮想化に対する取り組みの成功を踏まえて、引き続き IT インフラストラクチャの仮想化を進めると共に、デルの標準モデルをアップデートしていきます。例えば、ストレージについては、Dell EqualLogic™ PS5000XV シリーズのコスト効率に優れた、IP テクノロジを使用したストレージエリアネットワークを加える予定です。

IT チームは、2009 年までに VMware ESX

Server のホスト数が合計 800 台、仮想サーバ数が 8,000 ~ 9,000、コスト削減額が累計

5,245 万ドルに達すると予想しています。

「仮想化はもはや試みではなく、主流のテクノロジです」と Brooks は主張します。「多額のコストを削減できるだけではありません。仮想化によって、世界各地のデータセンターに高い処理能力をすばやく追加でき、膨れ上がる社内のビジネスニーズに対応することができます。最終的には、革新的で 生産性に優れた製品をお客様に提供し続けるというデルの姿勢を後押ししてくれるに違いありません」

この導入事例の詳細やその他の導入事例に ついては、DELL.COM/CaseStudies を 参照してください。

この導入事例は情報の提供のみを目的としています。デルでは、この導入事例に明記および暗示されている内容に関しては、何ら保証するものではありません。

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