企 業 紹 介 · 2020. 5. 15. · 企 業 紹 介...

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企 紹業 介

先代の急逝という危機を乗り越え大きく飛躍小林節子社長は、2011年に先代社長であった夫の急逝により急遽代表に就任。円高不況で業界全体が非常に厳しい時期でもあったが、先代社長の弟にあたる小林専務や次女の宮下統括部長と協力しながら会社を牽引した。社長を側で支える宮下部長は2013年に東日本初の「女性鋳造技師」の資格を取得、男性が多い製造現場においてもリーダーシップを発揮している。小林社長は、「先代からの教えを受け継ぎながらも、私独自のカラーも出してきた。次の代にバトンを渡せるよう若い社員を育てていきたい」と語ってくれた。

ITを活用し業務を効率化同社は、ITの活用にも積極的に取り組んでいる。2017年に長岡市の補助金を活用し、製造現場にタブレット端末を導入。各工程の担当者への指示内容を手書きからタブレットに送信する方法に変更することで、作業時間の短縮やミスの減少など業務の効率化につなげている。鋳物業界でのIT活用例は全国的にも珍しく、官公庁が視察に訪れることもあるという。昨年は長岡市の製造業4社によるIoT推進事業成果発表会にも参加した。

自社一貫生産体制が強み同社は1947年(昭和22年)に創業。鋳物の生産から仕上げ・塗装までの工程を自社で一貫して行える機械設備を備え、短納期・高品質なものづくりを実現している。地元長岡の工作機械・産業機械メーカー向けに部品の製造を行っているほか、近年は、景観鋳物やマンホールの蓋、電車のブレーキ部品なども扱っている。多品種・小ロットの生産にも柔軟に対応できることが業界内で評判となり、全国各地に取引先をもつ。

長岡市で鋳造業を営む㈱小林は、工作機械・産業機械部品などを中心に鋳造や加工を行っている。自社一貫生産体制を強みとし、地元長岡だけでなく、全国各地のメーカーと取引があり、多種多様な製品の注文に柔軟に対応している。

業  種:鋳造業事業内容:工作機械・産業機械部品の鋳造・加工資 本 金:1,000万円

自社一貫生産で短納期・高品質を実現

代表取締役 小林 節子〒940-0882 長岡市宮下町420-5TEL 0258-24-6816 FAX 0258-24-1669https://www.koba-gou.co.jp/

▲左から宮下部長、小林社長、小林専務

▲同社が製造したマンホールの蓋

▲長岡市宮下工業団地にある本社工場

<タブレットを使った生産管理システムの仕組み>

作業指示:部品○○を××個 ▲月▲日まで

事務室

①作業内容をデータで送信 ②タブレットで内容を確認

作業現場

ホクギンMonthly 2020.5

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