20111209 ku-librarians勉強会...

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第9回SDフォーラム参加報告

2011/10/23(日)

atキャンパスプラザ京都

京都大学工学研究科

桂化学系図書室

長坂和茂

第9回SDフォーラムの概要

メインテーマ: 大学職員のキャリアデザイン

対象: 大学職員の人材育成や人事政策に関心の

ある大学・短期大学の教職員

第1部 基 調 講 演 10時 ~ 12時 講演テーマ:大学職員のキャリア形成を大学運営に活かす

講師:秦 敬治氏(愛媛大学 教育企画室副室長 准教授)

第2部 分 科 会 13時30分 ~ 16時 分科会 E

テーマ:先進的企業のケーススタディ

~自立的キャリア開発と次世代経営幹部の育成~

報告者:六車 忠裕氏(日東電工株式会社)

第9回SDフォーラムの概要

第3部

交 流 会

16時15分 ~ 17時15分

第9回SDフォーラムの概要

参加費

《加盟大学・短期大学》 3,000円

《非加盟大学・短期大学等》 5,000円

第1部 基 調 講 演 10時 ~ 12時

講演テーマ:大学職員のキャリア形成を大学運営に活かす

講師:秦 敬治氏(愛媛大学 教育企画室副室長 准教授)

詳しくはTogetterのまとめをご覧ください

→ http://togetter.com/li/204278

第2部 分 科 会 13時30分 ~ 16時

分科会 E

テーマ:先進的企業のケーススタディ

~自立的キャリア開発と次世代経営幹部の育成~

報告者:六車 忠裕氏(日東電工株式会社)

詳しくはTogetterのまとめをご覧ください

→ http://togetter.com/li/204278

第3部 交 流 会

16時15分 ~ 17時15分

「2階ホールにて、立食形式の交流会を開催します 」(公式サイトより引用 2011/12/04)

うまかっ です

京教の人や、広大の人とダベ情報交換

といっても、図書館職員が珍しいのか、普段の業務がどんな感じかという話くらい。(図書館が普段何をやってるかって、やっぱり見えてないのかなぁ、と思いつつ)

報告

といっても、「講師が何を喋ったか」については、Togetterを見てもらえれば分かるので、ざっくりとした概要だけ

さらに、分科会の内容は飛ばして、第1部の基調講演の話のみ。

基調講演概要(一般化)

1. 組織にとって「理念」と「目的」が重要。組織は理念と目的を達成するために存在する。

2. 人間は自己実現を強く求める生き物であり、組織の理念と職員のベクトルをすり合わせる必要がある。前提として職員個人が職業人としてのフィロソフィーを持っている必要。

3. 教職員の業績・自己省察・エビデンスをスタッフポートフォリオとして明確にする。

4. 研修の場としてのSPOD-SD大学について。

2.人間は自己実現を……について

具体的に

1. そもそも組織の目標とベクトルが合わない人を採用しない

2. 職員の長所と短所を把握する

3. 報酬などを通じて、組織の近い将来の目的と個人の目的とを明確にし、合致させる

4. 「適材適所」は難しいので、職員個人が絶対にやりたくない仕事はさせないように人材を配置する

京都大学の「理念」と「目的」は?

2001年 京都大学のミッション 教育・研究・社会との関係・運営の4点にわたって、各2項目ずつリストアップ。 (『京大中期目標・中期計画ハンドブック 2010-2016』(京都大学, 2011) http://hdl.handle.net/2433/143744 や 「2.京都大学のミッション」 『Kyoto University 機能強化プラン』(京都大学総務部総務課, 2011) http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/profile/operation/plan/documents/01.pdf )

2002年? 将来像・長期目標 将来像と長期目標7項目 (『将来像・長期目標』http://www.kyoto-

u.ac.jp/ja/profile/operation/vision/index.htm/ )

2001年 京都大学のミッション 教育

京都大学は、多様かつ調和のとれた教育体系のもと、対話を根幹とした自学自習を促し、卓越した知の継承と創造的精神の涵養に努める。

京都大学は、豊かな教養と高い人間性を備え、地域社会の調和ある共存に寄与しうる、優れた研究者及び高度の専門能力を有する人材を育成する。

2001年 京都大学のミッション 研究

京都大学は、未踏の領域を開拓してきた本学の伝統を踏まえ、研究の自由と自主を基礎に、学問の源流を支える基盤的研究を重視し、高い倫理性を備えた先験的・独創的な研究活動により、世界に卓越した知の創造を行う。

京都大学は、総合大学として、基礎研究と応用研究、文科系と理科系の研究の多様な発展と統合をはかり、我が国の繁栄と知的基盤強化のための新しい研究領域の創成に貢献する。

2001年 京都大学のミッション

社会との関係

京都大学は、世界に開かれた大学として、多様な産学官協働などを通じて社会各層との知的連携を強め、教育研究の成果を社会に還元する。

京都大学は、新しい医療・技術の開発とその実践を通して、すべての人々の健康の保持と福祉の向上に貢献する。

2001年 京都大学のミッション 運営

京都大学は、学問の自由な発展に資するため、教育研究組織の自治を尊重するとともに、全学的な調和を目指す

京都大学は、環境に配慮し、人権を尊重した運営を行うとともに、社会的な説明責任に応える

将来像・長期目標

将来像

高い倫理性に支えられた「自由の学風」を標榜しつつ、学問の源流を支える研究を重視し、先端的・独創的な研究を推進して、世界最高水準の研究拠点としての 機能を高め、社会

の各分野において指導的な立場に立ち、重要な働きをすることができる人材を育成する。

将来像・長期目標

長期目標 1. 学部教育・大学院教育を充実すると共に、それぞれの教育

内容の体系性と完結性を高め、学生の進路における学部・研究科間、大学間の流動性を高める。また、外国の大学への短期・長期留学を容易にして国際的視野を涵養する。

2. 学部においては、広い視野を持ち、高い教養と語学力、専門領域における基礎的知識を身につけるための教育を行う。このために、少人数クラスなどの工夫をし、きめ細やかな教育システムの構築を図る。

3. 大学院研究科では、世界最高水準の研究を推進し、国際的に活躍し得るチャレンジングで独創的な研究者の養成に力を尽くすと共に、高度専門職業人の養成にも努める。

将来像・長期目標

4. 年齢、性別、国籍を問わず、優秀な研究者を招聘し、優れた研究者が研究と教育に力を発揮することのできる環境を整備する。

5. 研究科・学部・研究所・センターが一体として研究と教育を推進し、新領域への挑戦を図る。そのための再編・統合や新部局の増設にも柔軟に取り組む。

6. 吉田・宇治・桂の3キャンパスの有機的な連携を図ると共に、都心キャンパス設定の方策を探り、京都という地域との結び付きを深めてその特性を活かす方策を進める。

7. 大学の研究教育全般に対する支援組織を整備し、研究教育施設はもとより、図書館システム・情報環境、厚生施設などの研究教育支援のための組織・施設の充実を図る。

図書館機構の「理念」と「目的」は?

京都大学の一機関たる、図書館機構の「理念」と「目的」は京都大学のそれに沿っているのか? 再確認

2005年 「京都大学における全学の図書館機能に関する規程」

2007年 「京都大学図書館機構の基本理念と目標」

2008年 『京都大学図書館機構の将来構想案』

2009年 『京都大学図書館機構将来構想』

2005年 「京都大学における全学の図書館機能に関する規程」

本学における全学図書館機能は、附属図書館及び部局の図書館又は図書室若しくは資料室(以下「部局図書館等」という。)が連携して、本学における図書、学術情報データベース、施設その他の図書館資源を合理的かつ効果的に収集、運用又は整備し、及び学外の学術情報資源の効率的な利用サービスの提供体制を整備することにより、本学学生の学習上の情報の活用及び研究者等の高度な学術情報の活用を促進することを目的とする。」

2007年 「京都大学図書館機構の基本理念と目標」

基本理念

「京都大学図書館機構は、京都大学の基本理念に基づき、世界最高水準の教育・研究拠点に相応しい学術情報基盤としての役割を担うことを使命とする。将来にわたって、京都大学における教育・研究活動を支援し、かつ国内外の学術コミュニティに貢献するために、人類の知的資産である学術情報資源や新たに生み出される知的成果を不断に収集、整理、保存し、関連する情報を発信するとともに、常に最上質の先進的情報サービスを研究開発し、提供する。 そのため、京都大学図書館機構は以下の目標の実現をめざす。」

2007年 「京都大学図書館機構の

基本理念と目標」

1. 京都大学図書館機構は、全学の図書館機能を十全に発揮して教育・研究を支援するために、学生・教職員のニーズを把握し、それに応えることを最優先する。

2. 学術情報基盤としてのコレクションおよび情報サービス体制を構築するために、学術情報を適切に選定、収集、整理し、必要な研究開発を行い、それらへの最善のアクセスを提供する。

3. 京都大学が日々創造する世界的に卓越した知的成果の蓄積・発信を行う。

4. 京都大学が保有する人類の知的資産を将来にわたって利用できるような保存管理体制を整備する。

2007年 「京都大学図書館機構の

基本理念と目標」

5. 学術情報活用のために質の高い利用者支援システムを構築する。

6. 図書館利用者が学術情報を有効かつ快適に活用できるように、全ての図書館スタッフのスキルおよびモチベーションの向上と、設備、施設の充実を図る。

7. 京都大学図書館機構を構成する組織は、相互に、また関連する学内組織との間の協力関係を強化する。

8. 国内外の図書館と連携し、相互協力するとともに、社会と地域に貢献する。

2009年『京都大学図書館機構

将来構想』 将来構想そのものは「10年後のあり方を展望し」たもので、「理念」や「目的」ではない。

が、

「そこで、図書館機構として、これらの課題を解決し、京都大学のミッションに示された「世界最高水準の研究拠点」(「京都大学の将来像」2002(平成 14)年9 月 2 日)に相応しい学術情報基盤を計画的に強化充実させるために、ここに将来構想の策定を行うこととした。」

基調講演概要(一般化)(再掲)

1. 組織にとって「理念」と「目的」が重要。組織は理念と目的を達成するために存在する。

2. 人間は自己実現を強く求める生き物であり、組織の理念と職員のベクトルをすり合わせる必要がある。前提として職員個人が職業人としてのフィロソフィーを持っている必要。

3. 教職員の業績・自己省察・エビデンスをスタッフポートフォリオとして明確にする。

4. 研修の場としてのSPOD-SD大学について。

2.人間は自己実現を……について(再掲)

具体的に

1. そもそも組織の目標とベクトルが合わない人を採用しない

2. 職員の長所と短所を把握する

3. 報酬などを通じて、組織の近い将来の目的と個人の目的とを明確にし、合致させる

4. 「適材適所」は難しいので、職員個人が絶対にやりたくない仕事はさせないように人材を配置する

自己実現

皆さんが、実現したい自己ってなんですか?

例えば私なら……

反論

人間は本当に自己実現を求めるの?

「滅私奉公」的な

士気が維持できるか。維持できれば滅私してもいいんじゃないかな。

とはいえ

職員の長所を活かせる仕事を割り振れればそれに越したことは無いわけで、

職員の長所と短所を把握することは重要。

例えば、現在部局の事務長・課長が行っている職員面談を図書系職員は図書館機構が行う、とか。

愛媛大学の例

異動する職員に対して、なぜその人をその部署に移動させたかを人事課が異動した全員に対して説明している、とのこと。

「京都大学」という単位ならともかく、「図書館機構」単位ならできる?

基調講演概要(一般化)(再掲)

1. 組織にとって「理念」と「目的」が重要。組織は理念と目的を達成するために存在する。

2. 人間は自己実現を強く求める生き物であり、組織の理念と職員のベクトルをすり合わせる必要がある。前提として職員個人が職業人としてのフィロソフィーを持っている必要。

3. 教職員の業績・自己省察・エビデンスをスタッフポートフォリオとして明確にする。

4. 研修の場としてのSPOD-SD大学について。

スタッフポートフォリオとは

職員業績記録

自分のこれまでの成果やプロセスを見える化

自分の能力やスキルを見える化

自分のビジョン,ゴールを見える化

履歴書からはみえない自分自身の適正,自己評価を見える化

目標管理の達成と成果を見える化 (米澤愼二「スタッフ・ポートフォリオの開発~大学と職員が共に輝く職場にするために~」

http://www.spod.ehime-u.ac.jp/contents/__contents4.pdf より引用)

スタッフポートフォリオとは

いままでの・いまの・これからの

能力・スキル・適正・活動・実績を

エビデンス(仕事の実績・研修歴)を基に

可視化したもの

スタッフポートフォリオとは

1. 氏名・生年月日などの個人の基本的情報

2. 職歴

3. 研修歴

4. 免許・資格

5. 発表等歴

6. 職歴・業務内容・実績等

7. 地域社会での活動

8. 私の未来予想図

(ビジョン,ゴール)

7. 私というひと

8. 今年の記録

9. エビデンス(証拠,資料)

(米澤愼二「スタッフ・ポートフォリオの開発~

大学と職員が共に輝く職場にするために~」

http://www.spod.ehime-u.ac.jp/contents/__contents4.pdf より引用

SPOD-SD大学について

良く分からなかったので省略

コンソーシアム京都が存在としては近いものらしい。

静聴ありがとうございました

京都大学 工学研究科 総務課 図書掛

桂キャンパス 化学系図書室

長坂 和茂

nagasaka.kazushige.4x@kyoto-u.ac.jp

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