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ミニメドインスリンポンプ モデル508ユーザーガイド
MiniMed 508
ユーザーガイド
目 次
インスリンポンプ・モデル5 0 8について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1準備をする‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2
ポンプをお使いになる前に ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2ポンプについて理解する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5
操作ボタン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6液晶画面(L C D)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6ポンプの背面 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7メインメニューの画面 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8セットアップⅠの画面 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8セットアップⅡの画面 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9
メドトロニック・ミニメド5 0 8「早分かり」ガイド ‥‥‥‥ 1 1時刻と日付を確認・設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 2基礎レートを設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 4プロファイルを確認する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 6リザーバーと注入セット‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 7リザーバーと注入セットを交換する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 8
リザーバーの取り付け方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 8リザーバーコンバーターの取り外し方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 0リザーバーコンバーターの取り付け方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 1ソフセット(S o f - s e t)注入セットとリザーバーの交換 ‥‥‥‥‥‥ 2 2シルエット(S i l h o u e t t e)注入セットとリザーバーの交換 ‥‥‥‥‥ 2 4リザーバーと注入セットの取り付け方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 6リザーバーと注入セットの取り外し方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 8
ポンプのプライムを行う‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 9ボーラス‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 1
ノーマルボーラスの設定方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 1ポンプを停止・再始動する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 2
ポンプを停止またはサスペンド(一時停止)する方法 ‥‥‥‥‥‥ 3 2ポンプを再始動する方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 3
プライムの履歴と使用‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 4リザーバー容量と残量警告‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 5最初のポンプ設定‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 7
基礎レート:「なぜ?」と「どうやって?」‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 9Q & A ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 9基礎レート上限値を設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 2基礎レートを設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 3パーソナル注入パターン‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 5
パーソナル注入パターン機能をオンにする ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 5パーソナル注入パターンを設定する ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 5
一時基礎レートを設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 7注入を確認する ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 8
一時基礎レートを停止またはリセットする‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 9設定変更を確認する ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 0
インスリンボーラス:「なぜ?」と「どうやって?」‥‥‥‥ 5 1Q & A ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 1最大ボーラス量を設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 3ボーラス履歴を確認する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 4多機能ボーラスモード‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 5ノーマルボーラスを設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 6スクエアウェーブボーラスオプション ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 7デュアルウェーブボーラスオプション ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 5 8オーディオボーラス機能‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 0
オーディオボーラス機能をオンにする方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 0オーディオボーラスの設定方法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 1
1日総投与量と履歴 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 2
内蔵時計とアラーム ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 3時刻表示形式を変更する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 3音量を設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 4アラームを確認する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 5自動オフ機能を設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 6アラームタイプ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 7
その他の便利な機能 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 9チャイルドロック機能‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 6 9インスリン濃度を設定する‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 0
ポンプ機能の評価 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 2セルフテスト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 2リードスクリュー回転テスト‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 4
ポンプの取り扱いとお手入れ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 7電池‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 7
電池残量低下警告と振動モード ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 7電池ケースの取り出し方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 8新しい電池の取り付け方 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 7 9
ベルトクリップの取り付け方‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 0ポンプの取り扱い‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 1
ポンプを落とした場合 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 1ポンプを水中に落した場合 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 2極端な温度にさらすこと ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 3ポンプのお手入れ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 4X線、M R I、C Tスキャン ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 4
ご使用上の安全に関する情報 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 5適応‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 5禁忌‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 5警告‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 6注意事項‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 7
一般的注意事項 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 7注入セットと注入部位 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 8 9低血糖 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 0高血糖と糖尿病性ケトアシドーシス(D K A)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 1
副作用‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 2高血糖と糖尿病性ケトアシドーシス(D K A)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 2低血糖 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 3注入部位の感染/化膿 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 3
トラブルシューティング:アラームと表示メッセージ ‥‥‥ 9 5エラーメッセージ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 5
エラー時の対応 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 5アラームメッセージ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 6
アラーム時の対応 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 6
トラブルシューティングと糖尿病管理に関する問題 ‥‥‥‥ 9 9血糖測定‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 9
血糖測定の推奨頻度 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 9 9低血糖‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 1
問題と対処法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 1低血糖の予防と治療について ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 2
高血糖と糖尿病性ケトアシドーシス(D K A)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 3高血糖を起こす原因と対処法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 3
シックデイ・ルール(病気の日にはどうすれば良いか?)‥‥‥‥‥‥ 1 0 6注入セットと注入部位‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 8
注入部位の選択 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 8問題と対処法 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 0 9
日常生活、ライフスタイル‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1 0ポンプを一時的に外す場合の指針‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1 1運動する時は‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1 2
ポンプの概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1 5ポンプの仕様‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1 5メモリー機能‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1 7安全機能‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1 8工場出荷時設定‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 2 0アイコン一覧‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 2 1
確認クイズの解答 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 2 3
はじめに 1
インスリンポンプ・モデル5 0 8について
はじめてポンプ療法を始められる方も、旧型モデルからアップグレードなさる方も、より良い糖尿病管理をお手伝いするパートナーとしてメドトロニック・ミニメドをお選びいただき、ありがとうございます。先端技術とメニューによる簡単プログラミングを組み合わせた当社の製品がお役に立てることを確信しております。
このユーザーガイドの内容は、大きく次の3部に分けられます。
● 1 1ページからの『早分かり』ガイドは、皆さんが準備を整え、ポンプ治療を開始できるようにする目的で書かれています。
●『早分かり』ガイドの後には、具体的なプログラミング機能とより高度なオプション機能が詳しく説明されています。
● 詳細なトラブルシューティングガイドと用語集などが記載されています。
本書全体を通して、欄外とほとんどの章の最後に『 覚えましょう!』と『確認クイズ』がありますので、ご自身の理解を確認するための手がかりになさってください。
『 確認クイズ』の答えは、最終ページの『確認クイズの解答』にあります。
本書は、皆さんがポンプの使用について学ぶのを手助けする目的で書かれていますが、主治医の先生と一緒にお使いになるとポンプおよびポンプ療法についてより早くご理解いただけます。
準備をする
ポポンンププををおお使使いいににななるる前前にに
メドトロニック・ミニメド・インスリンポンプ 5 0 8は、非常に簡単に操作を習得できるよう設計されていますので、ポンプをご使用になる患者さんのほとんどは、容易にポンプの操作方法を学ばれておられます。しかし、ご使用を開始する前に皆さんがポンプについてよく理解しておられないと、皆さんにとっても医療チームにとっても貴重な時間が無駄になってしまいます。
ポンプ使用開始の前に『ご自宅で準備すること』ポンプおよび付属用品と共に以下のものがお手元にあることをご確認ください。
●『早分かり』ガイド付きの本書● プログラミング早見表とアラーム早見表
ポンプを実際に手に取り、ビデオを見て本書と『早分かり』ガイドをよくお読みください。その後、次の基本機能をよくご理解になってポンプの使用開始に備えてください。
● S E Lボタンを用いてポンプ画面を移動する● A C Tボタンを用いてポンプ機能の選択を実行する● ポンプの日付と時刻を変更する● ボーラスを投与する● ポンプをサスペンド(一時停止)にしてポンプを停止し、その後再始動する● 3種類の基礎レートを設定し、その後、変更する● 一時基礎レートを設定し、その後、キャンセルする● メドトロニック・ミニメド・リザーバーシリンジを充填し、シリンジに注入
セットを取り付け、チューブのプライミングを行う(水道水または生理食塩水を用います-インスリンを無駄使いする必要はありません)
● リザーバーシリンジをポンプに挿入し、システム内の「緩み」を取るためにプライム投与を行う。
はじめに2
はじめに 3
ポンプの使用開始には以下のものをお持ちください:
● メドトロニック・ミニメド・ポンプ:1台● メ ド ト ロ ニ ッ ク ・ ミ ニ メ ド ・ リ ザ ー バ ー シ リ ン ジ お よ び 注 入 セ ッ ト(ソフセット(S o f - s e t®)、シルエット(S i l h o u e t t eT M)など):2、3セット
● テープパッチ(I V 3 0 0 0 *、ポリスキン(P o l y s k i n)など):3、4個● インスリン●『トレーニングの前に必ず』で聞きたかったこと
これらを準備しておくと、ポンプ使用前トレーニングがスムーズに運びます。ポンプ使用前トレーニングの準備中にご質問がありましたら、ご遠慮なく日本メドトロニック株式会社ダイアビーティス・ビジネスまたは主治医の先生にご連絡ください。
* I V 3 0 0 0はSmith & Nephew社の登録商標です。
覚えましょう!
必ず糖尿病の治療を最初に行ってください!
ポンプ療法を開始する際の重要事項ポンプは速効型または超速効型インスリンのみ使用します。つまり持続型のインスリンが体内にないということを意味します。インスリンがなければ、血糖値が上昇して糖尿病性ケトアシドーシス(D K A)を起こして入院という事態になる可能性があります。
何らかの理由でインスリン注入が中断された場合、ポンプで注入できないインスリン量を直ちに補充する準備をしておかなければなりません。
このための最も早い方法は、レギュラーインスリン注射です。
緊急セットを常に携帯してください。
緊急セットには次のものを入れてください。
● 吸収の速いブドウ糖錠● 血糖測定用品、尿中ケトン体モニタリング用品● レギュラーインスリンとインスリン注射器(インスリン投与量に関する主治医
の先生の指示書を添付しておく)● 予備の注入セットとメドトロニック・ミニメド・リザーバー(シリンジ)● ドレッシングとテープ● 予備の電池(M M T - 1 0 4)(1 . 5 5 V酸化銀電池 S R 4 4)● メドトロニック・ミニメド「5 0 8」のプログラミング早見表&アラーム早見表
家族や友人の方にこの緊急セットがどこにあるかを知らせておいてください。
トラブルシューティングおよび糖尿病管理に関する詳しい情報は、9 5ページにある『ご使用上の安全に関する情報』を参照してください。
はじめに4
はじめに 5
ポンプについて理解する
ポンプ正面図
この小型・軽量ポンプには、バックライト付の大きな液晶画面(L C D)があります。
また、この高性能なポンプは約9 0日分のデータをメモリーに保存します。コムステーションを使用すれば、ポンプをコンピューターに接続してこの保存情報をダウンロードすることができます。
覚えましょう!
「押す」というのは、使用するボタンを押して離すという意味です。
点滅している文字や数字は、中抜きで表示され、変更できる情報であることを表します。
B L I N K I N G変更できない情報は、画面上に黒文字で表示されます。
N O R M A L
操操作作ボボタタンン
4つのボタンでポンプの全ての機能とオプションをプログラムすることができます。
1.S E L(S e l e c t:選択)ボタンで画面をスクロールします。ひとつの画面を見るのは約7秒です。画面をもっと長く見ていたい場合は、S E Lボタンを押したままにしてください。
2.A C T(A c t i v a t e:実行)ボタンでプログラム設定の変更を実行します。変更の実行が行われた後には必ず1回ピーと確認音が鳴ります。
3.上向きおよび下向き矢印ボタンで設定したい数値を選択します。上向き矢印は数値を大きくし、下向き矢印は数値を小さくします。
・上向き矢印ボタンでオーディオボーラスの設定を行います。・下向き矢印ボタンでバックライトの点灯・消灯を行います。
液液晶晶画画面面((LLCCDD))
ポンプには、L C D画面があり、テキストとアイコンを組み合せて全ての操作、注意とアラームを表示します。最初に、L C D画面の各パートの内容をよく理解してください。L C Dには、暗い場所でポンプの状態を見るのに便利なバックライトもついています。
アラームタイプ
リモート機器(使用しません)
パーソナル注入パターン
(使用しません)
電池残量表示
リザーバー残量
はじめに6
はじめに 7
ポポンンププのの背背面面
● リザーバーを入れるケースの窓を確認してください。この窓からリザーバー内のインスリン残量を見ることができます。
● 本体ケースの上面を軽く押して、リザーバーカバーを開きます。● 内部には
・ドライバーアーム・リードスクリュー・リザーバーコンバーター・ルアーネックレバー
があります。
リザーバーと呼ばれる専用シリンジにインスリンを入れます。ルアーネックレバーはリザーバーを所定の位置に固定します。ドライバーアームは、ピストンの角張った耳の部分を挟んでセットします。ドライバーアームはリザーバー内からチューブおよび体内へインスリンを送り込むドライブナットにつながっています。
確認クイズ#1
1.変更を実行するにはどのボタンを押しますか?
確認してください。
a.ポンプ本体ケースの左側下方にある電池ケース
b.メドトロニック・ミニメド2 4時間サポートライン電話番号
メメイインンメメニニュューーのの画画面面
1.時刻表示 2.ボーラス 3.サスペンド(一時停止)
4.基礎レート 5.一時基礎レート 6.1日総注入量
7.プライム機能& 8.セットアップⅠ 9.セットアップⅡリザーバー残量警告
セセッットトアアッッププⅠⅠのの画画面面
1.時刻・日付設定 2.自動オフ機能 3.音量調節
4.セルフテスト 5.セットアップⅡ 6.セットアップⅠ終了
はじめに8
はじめに 9
セセッットトアアッッププⅡⅡのの画画面面
1.多機能ボーラスモード 2.最大ボーラス量 3.基礎レート上限値
4.アラーム確認 5.リモート機器 6.オーディオボーラス(使用しません)
7.基礎パターン 8.アラームタイプ 9.チャイルドロック
10.時刻表示形式 11.インスリン濃度 12.セットアップⅠ
13.セットアップⅡ終了
はじめに1 0
早分かりガイド 1 1
メドトロニック・ミニメド5 0 8『早分かり』ガイド
このガイドでは、ポンプ使用を開始するための基本操作について説明しています。多様なボーラスおよび基礎レートなどの追加機能については本書中の詳細な説明を参照してください。
時刻と日付を確認・設定する
■ 時刻および日付を設定します。
■ セットアップⅠの[SET TIME(時刻設定)]画面から設定します。
方 法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅠが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
[SET TIME(時刻設定)]画面が表示されます。A C Tボタンを押すと、[PROG HOURS(「時」の設定)]が表示されます。
2.矢印ボタンを使って「時」を選択し、A C Tボタンを押します。画面に[PROG MINUTES(「分」の設定)]が表示されます。
3.矢印ボタンを使って「分」を選択し、A C Tボタンを押します。画面に[PROG YEAR(「年」の設定)]が表示されます。
4.矢印ボタンを使って「年」を選択(西暦の下2桁)し、A C Tボタンを押します。画面に[PROG MONTH
(「月」の設定)]が表示されます。
5.矢印ボタンを使って「月」を選択し、A C Tボタンを押します。画面に[PROG DAY(「日」の設定))]が表示されます。
6.矢印ボタンを使って「日」を選択し、A C Tボタンを押します。
早分かりガイド1 2
早分かりガイド 1 3
7.設定した時刻と日付が確認表示されます。
時刻と日付が必要なのはなぜですか?
✗ ポンプ内蔵の時計は、基礎レートのインスリン注入時間を決めたり、他のポンプ機能をモニターするのに使用されます。
✗ 日付は、ポンプのメモリーに保存される長期にわたるデータを正しく並べるために使用されます。
✗ メモリーに保存される情報は、患者さんまたは主治医の先生が血糖コントロールの目標達成に役立てるためにコンピューターにダウンロードすることができます。
覚えましょう!
5 0 8には電源ボタンがありません。電池を取り付けるとすぐにポンプの電源が入り、現在の時刻が画面に表示されます。
基礎レートを設定する
■ 毎日2 4時間持続注入するインスリン量を設定します。
■ メインメニューの[BASAL RATE(基礎レート)]画面から設定します。
方 法:
1.時刻表示画面から、[BASAL RATE(基礎レート)画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。次にA C Tボタンを押します。初回の基礎レートは、必ず深夜0時から開始します。この時刻は変更できません。
2.矢印ボタンを使って1番目の基礎レートのインスリン量を選択します。A C Tボタンを押します。
3.基礎レートを追加するには、矢印ボタンを使って注入開始時間を設定します。2番目の基礎レートの開始時間は初回基礎レートの終了時間となります。A C Tボタンを押します。
4.矢印ボタンを使って2番目の基礎レートのインスリン量を設定します。A C Tボタンを押します。
5.必要に応じて基礎レートを追加設定するには、上記2~4の手順を繰り返します。
6.全ての基礎レートを設定したら、A C Tボタンを押します。基礎レートとして1日に注入する総インスリン量が画面に表示されます。
早分かりガイド1 4
早分かりガイド 1 5
確認クイズ#2
1.[BASAL RATE(基礎レート)]の画面を出すには、4つのボタンのどれを使いますか?
2.選択しているプログラムを実行するには、4つのボタンのどれを使いますか?
3.数値を選択するには、4つのボタンのどれを使いますか?
覚えましょう!
主治医の先生の指導のもとで基礎レートを設定することをお勧めします。
プロファイルを確認する
■ 基礎レートが正しく入力されていることを確認します。
■ メインメニューの[BASAL RATE(基礎レート)]画面から設定します。
方 法:
1.時刻表示画面から、[BASAL RATE(基礎レート)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。画面に現在の基礎レートが時間当たりのユニットで表示されます。
2.矢印ボタンを使って、設定したその他の基礎レートを確認します。
例:プロファイル2:開始時間は?レートは?
設定した全ての基礎レートを確認すると、基礎レートとして1日2 4時間に注入される総インスリン量が表示されます。
2、3秒すると時刻表示画面に戻ります。
早分かりガイド1 6
早分かりガイド 1 7
リザーバーと注入セット
この装置には、メドトロニック・ミニメド・ポンプ、リザーバーシリンジ、注入セットが含まれます。メドトロニック・ミニメド・ポンプは、メドトロニック・ミニメド・リザーバーシリンジ(製品番号:M M T - 1 0 3)を使用するように設計されています。また、メドトロニック・ミニメドはいろいろな方のニーズに応えるために多様な注入セットを取り揃えています。メドトロニック・ミニメド・リザーバーシリンジとメドトロニック・ミニメド・ポンプ専用の注入セットは次の通りです。
● ポリフィン(P o l y f i n®)曲注射針● ソフセット(S o f - s e t®)注入セット● シルエット(S i l h o u e t t e®)注入セット● クイックセット(Q u i c k - s e t®)注入セット
これらはすべて取り外し機能つきです。詳しい情報については、お選びになったシリンジリザーバーと注入セットに付属される使用説明書を参照してください。
覚えましょう!
重要:リザーバーシリンジはメドトロニック・ミニメド・ポンプ専用に設計されています。
他のシリンジはお使いにならないでください。インスリン注入が正確に行われない可能性があります。
リザーバーと注入セットを交換する
■ 少なくとも2、3日毎に注入セットを交換することが大切です。その際に順番を決めて穿刺部位を変えれば、皮膚や注入部位にトラブルを起こさないようにすることができます。また、注入セットを定期的に交換した場合にインスリンの吸収が最も良くなります。詳細な情報については、リザーバーおよび注入セットに付属される使用説明書を参照してください。
リリザザーーババーーのの取取りり付付けけ方方
ポンプにリザーバーをセットする方法には、ショートリザーバー法とロングリザーバー法の2つの方法があります。どちらの方法にするかは主治医の先生に相談してください。
ショートリザーバー法:
● ルアー接続部がほぼ完全にポンプ内に納まります。● リザーバーの最大容量は1 5 0ユニット(U - 1 0 0の場合)です。● リザーバーコンバーターを使用してルアーネックをポンプ内の所定の位置に
固定します。(リザーバーコンバーターは必ず使用しなければなりません。使用しないとインスリンの注入量が不正確になる恐れがあります。)
注意: メドトロニック・ミニメドから出荷されるポンプはすべて、ショートリザーバー法でセットされています。
早分かりガイド1 8
リザーバコンバーター
リザーバーネックルアー接続部
早分かりガイド 1 9
ロングリザーバー法:
● ルアー接続部はリザーバーケースの外に出ています。● 最大リザーバー容量は3 0 0ユニット(U - 1 0 0の場合)です。● リザーバーコンバーターは使用しません。
確認クイズ#3
1.メドトロニック・ミニメドでは出荷時にどちらのリザーバー法でセットしていますか?
2.必要なリザーバー容量が3 0 0ユニット(U - 1 0 0を使用した場合)の場合、どちらのリザーバー法を使用しますか?
3.ロングリザーバー法を使用するために行わなければならないことは何ですか?
ルアー接続部
覚えましょう!
適切なプライミングと正確なインスリン注入を確実に行うために、注入セットとリザーバーは必ず同時に交換してください。
リリザザーーババーーココンンババーータターーのの取取りり外外しし方方
(リザーバーコンバーターはロングリザーバー法では使用しません)
1.リザーバーケースカバーをゆっくり引いて開けます。
2.リザーバーコンバーターにリザーバーコンバーターツールを差し込みます。
3.リザーバーコンバーターが外れるまでリザーバーコンバーターツールを左(反時計回り)に回します。
4.将来の使用に備えて安全な場所に保管します。
早分かりガイド2 0
リザーバーコンバーター
リザーバーコンバーターツール
リザーバーカバー
早分かりガイド 2 1
リリザザーーババーーココンンババーータターーのの取取りり付付けけ方方
(ショートリザーバー法で使用します)
リザーバーコンバーターが取り付けられていない場合、以下の手順で取り付けます。
1.リザーバーケースカバーをゆっくり引いて開けます。
2.リザーバーコンバーターにリザーバーコンバーターツールを差し込みます。
3.コンバーターを横にしてリザーバーケースにあるミゾにはめ込み、取り付けます。
4.コンバーターの平らな側が電池ケースの方を向いていることを確認します。
5.コンバーターが正しい位置にしっかり固定されるまでリザーバーコンバーターツールを右(時計回り)に回します。
リザーバーコンバーターの平らな側
リザーバーコンバーターツール
電池ケース
ソソフフセセッットト((SSooff --sseett ®))注注入入セセッットトととリリザザーーババーーのの交交換換
1.両手をよく洗います。
2.新しいリザーバー、ソフセット(S o f - s e t ®)、アルコール綿またはプレップ、ソフサーター(S o f - s e r t e r®)、インスリン製剤(瓶)を揃えます。
3.使用済みの注入セットとリザーバーを処分します:まず、クイックリリース(Q R)コネクターを外し、ポンプからリザーバーを取り外します。
4.新しいリザーバーシリンジのピストンを回しながら上下させます。リザーバーに3日分のインスリンとプライミング用の2 5ユニットを加えた量を充填します。
5.気泡を抜いた後、リザーバーから充填用針を抜き取ります。
6.ソフセット(S o f - s e t®)の包装を開けてリザーバーを注入セットに取り付けます。しっかり連結されていることを確認します。
7.ソフセット(S o f - s e t®)イントロデューサー針からインスリン液が滴り落ちるのを確認するまでゆっくりピストンを押して手動で注入セットのプライミングを行います。
8.チューブから気泡を抜きます。
9. リザーバーカバーを開けてドライバーアームを(手前に)引き上げて、ドライブナットを本体ケースの右端にスライドさせます。
1 0.目盛数字を上にしてリザーバーをポンプに入れます。
1 1.ドライバーアームを倒してリザーバーのピストンの耳を挟む形にします。
1 2.リザーバーカバーを閉めます。
1 3.ソフセット(S o f - s e t®)をソフサーター(S o f - s e r t e r®)の出っ張りの間にチューブを入れてセットします。
1 4.カチッと音がして固定されるまでソフセット(S o f - s e t®)を押し下げます。
1 5.「緩みを取る」ために1 0 . 0ユニットのプライムをポンプにプログラムします。リザーバーシリンジに入れた3日分のインスリン量を登録します。
早分かりガイド2 2
早分かりガイド 2 3
1 6.インスリン液がイントロデューサー針から滴り落ちるのを確認します。(インスリン液の滴下が確認されたら、ポンプを停止させ、残りのプライムをキャンセルします。)
1 7.アルコール等で局部を消毒します。
1 8.ソフセット(S o f - s e t®)のウイング(翼状部分)を保持しながら、白いシールと針保護キャップを取り除きます。
1 9.ソフサーター(S o f - s e r t e r®)をチューブが体の横又は下になるように穿刺部位に置き、挿入ボタンを押します。
2 0.ソフセット(S o f - s e t®)のウイングを保持しながら、ソフサーター(S o f - s e r t e r®)をゆっくりと取り外し、スライドさせて青色のニードルハブから外します。
2 1.ソフセット(S o f - s e t ®)付属のテープを青色のニードルハブの上からかぶせて貼ります。
2 2.ソフセット(S o f - s e t®)のウイングを保持しながら、青色のニードルハブを4分の1回転させ、抜き取ります。使用済針は適切に処分してください。
2 3.0 . 5ユニット(9 m mカニューレの場合)又は0 . 3ユニット(6 m mカニューレの場合)のプライムをプログラムしてカニューレを充填します。
2 4.古い穿刺部位の注入セットを抜き取ります。
2 5.3時間後に血糖値を測定します。
シシルルエエッットト((SSii llhhoouueettttee ®))注注入入セセッットトととリリザザーーババーーのの交交換換
1.両手をよく洗います。
2.新しいリザーバー、シルエット(S i l o u e t t e ®)、アルコール綿、インスリン製剤(瓶)を揃えます。
3.使用済み注入セットとリザーバーを処分します:まず、チューブ部の連結を外し、リザーバーをポンプから取り外します。
4.新しいリザーバーシリンジのピストンを回しながら上下させます。リザーバーに3日分のインスリンとプライミング用の2 5ユニットを加えた量を充填します。
5.気泡を抜いた後、リザーバーから充填用針を抜きます。
6.シルエット(S i l h o u e t t e®)の包装を開けます。シルエット(S i l h o u e t t e®)は2つのパーツ、即ち、「穿刺部」(接着テープと針)と「チューブ部」からなっています。リザーバーを注入セットに取り付けます。しっかり連結されていることを確認します。
7.シルエット(S i l h o u e t t e®)のチューブ部先端からインスリン液が滴り落ちるのを確認するまでゆっくりピストンを押し、手動で注入セットのプライミングを行います。
8.チューブから気泡を抜きます。
9.リザーバーカバーを開けてドライバーアームを(手前に)引き上げて、ドライブナットをケースの右端にスライドさせます。
1 0.目盛数字を上にしてリザーバーをポンプに入れます。
1 1.ドライバーアームを倒してリザーバーのピストンの耳を挟む形にします。
1 2.リザーバーカバーを閉めます。
1 3.「緩みを取る」ために1 0 . 0ユニットのプライムをポンプにプログラムします。リザーバーシリンジに入れた3日分のインスリン量を登録します。
1 4.インスリン液がチューブ部先端から滴り落ちるのを確認します。(インスリン液の滴下が確認されたら、ポンプを停止させ、残りのプライムをキャンセルします。)
1 5.アルコール等で局部を消毒します。
早分かりガイド2 4
早分かりガイド 2 5
1 6.穿刺部の白い接着テープから前半分のシールを剥がします。針から保護キャップを取り外します。
1 7.人差し指で白い接着テープの前方フラップを押さえて、シルエット(S i l h o u e t t e®)を適切な角度で挿入します(挿入角度の変更については主治医の先生に相談してください)。
1 8.注意しながら前半分の粘着テープを皮膚の上で伸ばしながら貼ります。
1 9.イントロデューサー針を抜き取ります。シルエット(S i l h o u e t t e®)が動かないように1本の指をシースルーの小窓の前に当て、もう一方の手で、サイドクリップを2本の指でつまんで押しこみながらイントロデューサー針を抜き取ります。
2 0.後半分のシールを剥がし、白い接着テープを皮膚にぴったり貼付します。
2 1.注入セットの穿刺部にチューブ部を接続します。
2 2.0 . 8ユニットのプライムをプログラムしてカニューレを充填します。
2 3.古い穿刺部位の注入セットを抜き取ります。
2 4.3時間後に血糖値を測定します。
(シルサ-ターを使用してシルエットを挿入する方法もあります。)
リリザザーーババーーとと注注入入セセッットトのの取取りり付付けけ方方
1 8ページの指示に従ってください。作業が終ったら、以下の手順に従ってポンプにリザーバーと注入セットを正しく取り付けてしてください。
1.リザーバーカバーを開けます。
2.2本のドライバーアームを起こしてリードスクリューの端まで(ルアーネックレバーと反対方向に)スライドさせます。銀色のルアーネックレバーを起こします。
3.リザーバーネックをリザーバーコンバーター(ショートリザーバー法)、または銀色のルアーネックレバー(ロングリザーバー法)の位置に合わせてポンプに挿入します。
早分かりガイド2 6
ルアーネックレバー
ドライバーアーム
リザーバーネック
リザーバーネック
リザーバーコンバーター
リザーバーカバー
早分かりガイド 2 7
4.リザーバーのルアーネックをしっかり押し込んで所定の位置にはめ込みます。リザーバーのピストンや胴体部を押さないでください。
5.2本のドライバーアームをリザーバーの位置までスライドさせ、ピストンの四角い耳の部分を挟むようにセットします。アームがピストンの耳をしっかり挟み込むようにアームを倒します。
6.リザーバーカバーを閉めます。
カバーは正しく閉っていますか?カバーを閉めることができない場合にはリザーバーが正しく挿入されていない可能性があります。リザーバーが正しく挿入されていないと、インスリン注入が不正確に行われる恐れがあります。ルアーネックレバーが倒されていること、リザーバーが正しく挿入されていることを確認してください。その後でもう一度閉めてみてください。
確認クイズ#4
リザーバーの目盛面が手前を向いていなければならないのはなぜですか?
ドライバーアーム
ピストンの四角い耳の部分
覚えましょう!
リザーバーをポンプに挿入する前に、リザーバーを回して表面のm l(ミリリットル)目盛を手前に向けます。こうすると、リザーバーケースの窓からリザーバー内のインスリン残量を見ることができます。
リリザザーーババーーとと注注入入セセッットトのの取取りり外外しし方方
使用した注入セットとリザーバーを取り外すには、以下の手順に従ってください。
1.注入セットに付属する使用説明書に従い、無菌を保って穿刺部位から注入セットを抜き取ります。もしくはクイックリリース(Q R)コネクターを外します。
2.リザーバーカバーをゆっくり手前に引いてリザーバーケースを開きます。
3.ドライバーアームを手前に上げてリードスクリューの端までスライドさせます。銀色のルアーネックレバーを起こして使用済みのリザーバーをそっと取り外します。
使用済みのリザーバーと注入セットを廃棄してください。新しいリザーバーと注入セット一式を準備してプライミングおよび取り付け方法の手順に従います。
早分かりガイド2 8
ルアーネックレバー ドライバーアーム
リザーバーカバー
早分かりガイド 2 9
ポンプのプライムを行う
■ チューブ内の空気やポンプ駆動部の「緩み」を取り、確実にインスリンの持続注入が行われるようにします。
■ メインメニューの[P R I M E(プライム機能)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[P R I M E(プライム機能)]画面が出るまでS E Lボタンを押します。画面に[P R I M E
(プライム機能)]と[H I S T(履歴)]が表示されます。
2.A C Tボタンを押すと、[PROG PRIME(プライムの設定)]と数値部分がハイフン(- . -)で表示されます。
3.矢印ボタンを用いて適切なユニットのプライムをプログラムします。
4.A C Tボタンを押します。画面は[RES VOL(リザーバー容量)]を表示します。矢印ボタンを用いてリザーバー容量をプログラムします。
5.A C Tボタンを押します。
注入セットの針先にインスリン液が出てくるということは、リザーバーとチューブが正しく取り付けられていることを示しています。
これで注入セットを挿入する準備ができました。2 2ページまたは注入セットに付属される使用説明書の指示に従ってください。
ヒント
ポンプユーザーの方々によれば、以下の手順でプライムを行うと簡単にできるということです。
1.[P R I M E(プライム機能)]画面から、A C Tボタンを押し、次に下向き矢印ボタンを押します。これで自動的に最大プライム量が設定されます。
2.注入セットの先端からインスリン液が出てくるのを確認します。インスリン液が出てきたら、ポンプをサスペンド(一時停止)にしてプライムを止めます。
3.注入セットを取り付け、ポンプを再始動します。
確認クイズ#5
新しいリザーバーと注入セットをポンプに取り付けた後、確実に連続注入が行われるためにしなければならないことは何ですか?
早分かりガイド3 0
早分かりガイド 3 1
ボーラス
ノノーーママルルボボーーララススのの設設定定方方法法
■ 今直ちに必要なインスリン量を注入します。
■ メインメニューの[B O L U S(ボーラス)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[B O L U S(ボーラス)]画面が出るまでS E Lボタンを押します。
2.A C Tボタンを押します。ユニットを表すハイフン(- - . -)が点滅し、数字が変更できることを示します。
3.矢印ボタンを用いて設定したいボーラス量を選択します。A C Tボタンを押します。
ポンプを停止・再始動する
ポポンンププをを停停止止ままたたははササススペペンンドド((一一時時停停止止))すするる方方法法
■ ポンプによる全てのインスリン注入(基礎およびボーラス)を停止します。
■ メインメニューの[S U S P E N D(サスペンド)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[S U S P E N D(サスペンド)]画面が出るまでS E Lボタンを押します。画面が点滅します。
2.A C Tボタンを押します。これでポンプが停止します。確認音が3回鳴って[S T O P P E D(停止)]という文字と停止時間が確認表示されます。
早分かりガイド3 2
覚えましょう!
ポンプは1 5分おきにピピピと3回確認音が鳴り、インスリン注入を停止していることを知らせます。また、サスペンド
(一時停止)中、画面上にも[- S - S T O P P E D]が表示されます。
早分かりガイド 3 3
ポポンンププをを再再始始動動すするる方方法法
■ ポンプによる基礎インスリン注入を再開します。
■ メインメニューの[S U S P E N D(サスペンド)]画面から設定します。
方法:
S E Lボタン、次にA C Tボタンを押します。ポンプはピーと1回鳴って時刻表示画面に戻ります。現在の時刻が表示され、ポンプは基礎インスリン注入を再開します。
ポンプを停止するのはどんな時ですか?
● 注入セットを交換している時はポンプを停止したいというような場合。
● ボーラスを停止したい、水泳に行きたい、体をぶつけ合う様なスポーツをしたいというような場合。このような場合は主治医の先生に相談してください。
確認クイズ#6
ポンプがサスペンド(一時停止)状態の場合、どんなことを考えておくべきですか?
覚えましょう!
ボーラス注入中にポンプを停止した場合、ボーラス注入は再開されません 。最初からプログラムをし直す必要があります。
プライムの履歴と使用
■ 以下のような場合にプライム注入を行います。● イントロデューサー針を抜き取った後、注入セットカニューレを充填する場合● クイックリリース(Q R)コネクターを再接続する直前に少量のボーラスを注入
する場合● ポンプを外している間に、「7 . 2ユニットのリードスクリュー回転テスト」を
実施する場合● 新しいリザーバーにインスリンを充填した後、リザーバーのピストンと
ドライバーアーム間の緩みを取る場合
■ メインメニューの[P R I M E(プライム機能)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[P R I M E(プライム機能)]画面が出るまでS E Lボタンを押します。画面に“P R I M E
(プライム)”と“H I S T(履歴)”という文字が表示されます。
2.矢印ボタンを用いて過去9件のプライム使用を確認します。履歴は最新のものから順に表示されます。
3.プライムを設定するには、A C Tボタンを押します。“PROG PRIME(プライムのプログラム)”という表示と共に、ハイフン(- - . -)が点滅表示されます。矢印ボタンを用いてプライム量を設定します。
4.A C Tボタンを押します。“RES VOL(リザーバー容量)”という文字が表示され、 ハイフン(- - . -)(新しいリザーバーの場合)、またはリザーバー内のインスリン残量が表示されます。
早分かりガイド3 4
早分かりガイド 3 5
リザーバー容量と残量警告
■ リザーバー内のインスリン残量が2 0ユニット、さらに1 0ユニットになった時に警告の「音声」または「振動」を発します。
■ メインメニューの[P R I M E(プライム機能)]画面から設定します。
方法:
1.3 4ページの手順に従い、[P R I M E(プライム機能)]画面を表示させます。矢印ボタンを用いてリザーバー内のインスリン量を登録します。
2.A C Tボタンを押します。これで「残量警告」が有効になり、プライム機能がスタートします。画面には“P R I M E(プライム)”と共に現在の注入量が表示されます。
3.新しいリザーバーをセットする度に、リザーバー容量を再設定してください。
覚えましょう!
プライム機能は、体内にインスリン注入が行われていない時だけ使用します。
プライム注入量は1日の総インスリン注入量には加算されません。
プライム機能は新しい注入セットの充填には使用しないでください。これについては注入セット付属の使用説明書の指示に従ってください。
残量警告
● この警告はリザーバー内のインスリン残量が2 0ユニットになった時点でまず発せられます。
● 警告音は発生時、3 0秒後、6 0秒後に鳴ります。
● 6 0秒後に画面に“LO VOLUME(残量低下)”が表示されます。
● リザーバーを交換して新しく数値を設定するまで残量低下を示すアイコンが画面に表示されます。
● リザーバー残量が1 0ユニットになった時に再度上記の警告を繰り返します。
早分かりガイド3 6
覚えましょう!
・この警告はオプション機能です。容量を入力するハイフンが表示された時にA C Tボタンを押すことで無視することができます。その場合にはこの機能は設定されず、インスリン残量が低下した時に警告を発しません。
・プライムを設定する度に、その時のリザーバー残量が表示されます。
・残量警告を解除するには、S E Lを押します。その後でリザーバーを交換し、リザーバー内のインスリン量を新たに入力します。
・時刻表示画面からA C Tを押し、設定した量に従ってインスリンが残っているかを確認します。
・リザーバー容量を変更できるのはリザーバーを交換した時、Q Rコネクター再接続時のプライム注入またはセルフテストを行った時です。
早分かりガイド 3 7
最初のポンプ設定
以下の情報はインスリンの入ったポンプを使い始める時に必要となります。● 主治医の先生のところでポンプ使用を開始する場合はその日に設定を行いま
す。● それ以外の場所で使用を開始する場合、必ず主治医の先生と連絡を取りながら
基礎レートとボーラス量を決めてください。この場合、正確な判定を行うために診察を受けて血糖記録を検討してもらってください。
基礎レート情報大部分の方は最初のうちは1種類の基礎レートしか必要ありません。基礎レート#1 時刻: ユニット/時:
追加基礎レート基礎レート#1 時刻: ユニット/時: 基礎レート#1 時刻: ユニット/時: 基礎レート#1 時刻: ユニット/時:
食事時ボーラス炭水化物レシオ:1 . 0ユニットのインスリンは グラムの炭水化物に対応します。
是正のためのボーラス1 . 0ユニットのインスリンは、血糖値を約 m g / d l下げます。
目標血糖値(単位:m g / d l)食前: ~ 食後2時間: ~ 就寝時: ~ 午前2-3時: ~
早分かりガイド3 8
基礎レート 3 9
基礎レート:「なぜ?」と「どうやって?」
Q&A
なぜ基礎レートが必要なのですか?
✗ 基礎インスリンというのは、目標とする空腹時血糖値を維持するために体内で必要とされるインスリン量です。
✗ 基礎レート量は、1日に必要なインスリン量のおよそ5 0%に当たります。可能な場合は膵臓がこの基礎レートを分泌します。ポンプは毎日2 4時間持続的にインスリンを注入することで膵臓の働きを再現しています。
✗ プロファイルと呼ばれるひとつまたは複数のレートをインスリンポンプに設定することができます。ひとつのレートしか使用しない方もいますし、複数のレートが必要な方もいます。これは患者さんのライフスタイルとインスリン必要量によります。
なぜ基礎レート上限値をプログラムするのですか?
✗ 基礎レート上限値は、必要量より過量となる基礎レートをプログラムするのを防止するための安全機能です。
✗ 主治医の先生に相談して1時間に投与される基礎インスリン量の上限値を決めてください。通常は血糖値と体内のインスリン必要量に基づいて設定されます。
毎日プロファイルを設定するのですか?
✗ 個々の基礎レート(プロファイル)は一旦設定されると、一括した基礎レートとして2 4時間単位でポンプが注入を繰り返します。プロファイルを毎日プログラムし直す必要はありません。
✗ 3 0分単位で基礎レートをプログラムすることができます。しかし、2つか3つのレート(プロファイル)しか必要としない方がほとんどです。
なぜ開始時刻と停止時刻を設定するのですか?
✗ ある基礎レートの開始時刻はその前の基礎レートの終了時刻に相当します。こうして2 4時間持続的に基礎インスリンが注入されるのです。
✗ 基礎レートの開始時刻は、次のプロファイルに重複して設定することはできません。新しいプロファイルを設定すると、その後の基礎レートは全て取り消されます。
✗ この設定方法に慣れるまで基礎レートを紙に書き留めておくと便利です。
✗ 基礎レートの設定や変更については主治医の先生と相談することをお勧めします。
一時基礎レートが有益なのはどんな時ですか?
✗ 血糖値に影響を及ぼす一時的な状況に一時基礎レートで簡単に対応できます。
✗ 病気によるストレスが血糖を上昇させることがあります。この血糖上昇に対応する一時基礎レートを設定すれば、回復を助けることができます。
✗ 運動中に一時基礎レートを低めに設定しておけば、運動後の低血糖を予防できる可能性があります。
基礎レート4 0
基礎レート 4 1
プロファイルを確認すべきなのはなぜですか?
✗ プロファイルを血糖値の記録と照らし合わせることは、患者さんと主治医の先生が最適な基礎レートを決定するのに役立ちます。
パーソナル注入パターンについて
✗ パーソナル注入パターン機能によって、様々なライフスタイルのニーズに合った基礎レートの組み合わせを複数作ることができます。
・睡眠パターンが変わりますか?・平日と週末のスケジュールは違いますか?
✗ このオプション機能については主治医の先生と相談することをお勧めします。
✗ 各パターンは、少なくともひとつの基礎レートを設定しておかなければなりません。そうでないとパターンとして認められません。
✗ プログラムしたパターンと基礎レートのコピーを保管しておいてください。
基礎レートは正しく設定されていますか?
✗ 基礎レートが正しく設定されているかを確かめる方法について主治医の先生と確認しておいてください。
基礎レート上限値を設定する
■ 1時間にポンプ注入する基礎レート上限値(時間当たりユニット)を設定します。このレート上限値は、一時基礎レートを含むあらゆるプロファイルに適用されます。
■ セットアップⅡの[MAXIMUM BASAL RATE(基礎レート上限値)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
2.[MAXIMUM BASAL RATE(基礎レート上限値)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。
3.A C Tボタンを押します。画面に“BASAL MAXIMUM”という文字が表示され、現在の基礎レート上限値の数値が点滅します。
4.矢印ボタンを用いて基礎レート上限値を選択します。A C Tボタンを押します。セットアップⅡの次の画面が表示されます。1 5秒以内にどのボタンも押さなければ時刻表示画面に戻ります。
基礎レート4 2
覚えましょう!
工場出荷時設定では、基礎レート上限値は時間当たり2 . 0ユニットです。
この量を変更する必要がある場合、主治医の先生に相談してください。
覚えましょう!
基礎レート上限値は3 5 . 0ユニットまで設定できます。適切な上限値は主治医の先生に相談して決めてください。
現在プログラムしてある基礎レート(プロファイルおよび一時基礎レートを含む)より低い基礎レート上限値を設定することはできません。
基礎レート 4 3
基礎レートを設定する
■ 毎日インスリンを2 4時間持続注入します。
■ メインメニューの[BASAL RATE(基礎レート)]画面から設定します。
方法:
プログラムエラーや注入ミスを避けるために以下の手順に従って基礎レートを設定することが大切です。主治医の先生の指導の下で最適な基礎レートを設定してください。
1a . ポンプに基礎レートがまだ設定されていない場合、ポンプ療法を開始する際に用いる基礎レートについて主治医の先生とよく話し合ってください。
1b . ポンプに基礎レートが設定されている場合、●[BASAL RATE(基礎レート)]画面から、矢印ボタンを使って現在の基礎
レートのリストを作ります。それぞれの基礎レートの開始時刻とインスリン量を必ず記録してください。
● 現在設定してある基礎レートのリストを作成した後、その基礎レートを全て消去します。
消去方法は:● メインメニューの[BASAL RATE(基礎レート)]画面でA C Tを押します。
矢印ボタンを使って基礎レート1を0.0 ユニット/時にリセットします。A C Tボタンを押します。
● 矢印ボタンを使って基礎レート2の開始時刻をハイフン(- - : - -)にリセットします。A C Tボタンを押して操作を終了します。
覚えましょう!
プロファイル1の開始時刻は変更できません。プロファイル1は必ず深夜0時からスタートします。
これで基礎レートの設定を始める準備ができました。
2.時刻表示画面から、[BASAL RATE(基礎レート)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。初回の基礎レートは必ず深夜0時に始まります。この開始時刻を変更することはできません。次に“0 . 0”が点滅表示されます。この数値は変更できるということです。
3.矢印ボタンを使って1番目の基礎レートのインスリン量を選択します。矢印ボタンを押すと、基礎レートの数値が増減します。設定したいインスリン量を選択したら、A C Tボタンを押します。
4.基礎レートを追加するには、矢印ボタンを使って基礎レート2の開始時刻を選択します。基礎レート2の開始時刻は基礎レート1の終了時刻となります。A C Tボタンを押します。
5.矢印ボタンを使って2番目の基礎レートのインスリン量を設定します。A C Tボタンを押します。
6.必要に応じて、上記4と5の手順を繰り返して追加基礎レートを設定します。
全ての基礎レートを設定したら、A C Tボタンを押します。基礎レートとして1日に注入される総インスリン量が画面に確認表示されます。
基礎レート4 4
基礎レート 4 5
パーソナル注入パターン
パパーーソソナナルル注注入入パパタターーンン機機能能ををオオンンににすするる
■「標準」、「Aパターン」、「Bパターン」の3通りの基礎レートパターンを設定することができます。各パターンには最大4 8種類の基礎レートプロファイルが含まれます。
■ セットアップⅡの[BASAL PATTERNS(基礎パターン)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
[BASAL PATTERNS(基礎パターン)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
2.画面に“PROG BASAL”、“O F F”、“P A T T E R N S”という文字が表示されます。A C Tボタンを押し、矢印ボタンを使ってパターン機能を“O N(オン)”にします。A C Tボタンを押します。セットアップⅡの次の画面、[ALARM TYPE(アラームタイプ)]画面が表示されます。
パパーーソソナナルル注注入入パパタターーンンをを設設定定すするる
1.時刻表示画面から、[BASAL RATE(基礎レート)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
2.画面に“S T A N D A R D(標準)”という文字が表示されます。
3.矢印ボタンを使って設定したい基礎レートプロファイルパターンを「標準」、「Aパターン」、「Bパターン」から選択します。
4.基礎レートプロファイルの設定と同じ手順でパーソナルパターンを設定します。
5.パーソナルパターンを確認するには、A C Tボタンを押し、時刻表示画面に戻るまで1 5秒待ちます。「標準」以外の基礎パターンを選択した場合、時刻表示画面に“A”または“B”の文字が表示されます。
基礎レート4 6
覚えましょう!
工場出荷時設定では、パーソナルパターン機能は「 O F F
(オフ)」に設定されています。
現在実行中のパーソナル注入パターンは[BASAL RATE
(基礎レート)]画面に表示されます。
あるパターンでプロファイルの設定を終了すると、画面には設定した1日基礎総量が確認表示され、その後、次の画面に移ります。
基礎レート 4 7
一時基礎レートを設定する
■ インスリン必要量の一時的な増減に対応するために、プログラムしてある基礎レート(プロファイル)を一時的に変更できます。
■ メインメニューの[TEMPORARY BASAL(一時基礎レート)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[TEMPORARY BASAL(一時基礎レート)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。
2.A C Tボタンを押します。画面の左上に注入時間を表すハイフン(- - : - -)が点滅し、変更可能であることを示します。
3.矢印ボタンを使って設定したい注入時間を選択します。時間は、3 0分、1時間、1時間半など3 0分単位で設定することができます。
4.A C Tボタンを押します。画面右上にレートを表すハイフン( - - . -)が点滅し、変更可能であることを示します。
5.矢印ボタンを使って設定したい一時基礎レートのインスリン量(ユニット/時)を選択します。
6.A C Tボタンを押します。ピーと確認音が1回鳴り、時刻表示画面に戻ります。
注注入入をを確確認認すするる
以下の画面をチェックすると一時基礎レートで注入中であることを確認できます。
1.時刻表示画面に“TEMP BASAL(一時基礎レート)”が表示され、注入中であることを示しています。また、確認音も1時間おきに3回ずつ鳴ります。
2.[BASAL RATE(基礎レート)]画面には、現在のプロファイルが“O F F(オフ)”と表示されています。
3.[TEMPORARY BASAL RATE(一時的基礎レート)]画面には、設定した現在注入中の一時基礎レートと、一時基礎レートの残り時間が表示されます。
基礎レート4 8
覚えましょう!
一時基礎レートの設定と同時に、特定の基礎レートの「プロファイル」を設定した場合、そのプロファイルは無効になります。“B A S A L P R O F(基礎プロファイル)”と“X IS OFF(プロファイルXはオフ)”が画面に表示されます。
一時基礎レートは反復しません。反復させたい場合は、翌日同じ手順で設定を行わなければなりません。
基礎レート 4 9
一時基礎レートを停止またはリセットする
■ 一時基礎レートを停止またはリセットします。
■ メインメニューの[TEMPORARY BASAL RATE(一時基礎レート)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[TEMPORARY BASAL RATE(一時基礎レート)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。現在実行中の一時基礎レートが表示されます。
2.A C Tボタンを押します。一時基礎レートの残り時間が3 0分単位で切り捨て表示されます。
3.矢印ボタンを使って残りの注入時間を選択するか、またはハイフン(- - : - -)を選択して時間を完全にリセットします。
4.A C Tボタンを押します。ピーと確認音が1回鳴り、時刻表示画面に戻ります。
設設定定変変更更をを確確認認すするる
以下の画面をチェックすることで一時基礎レートが停止したことを確認できます。
1.時刻表示画面が通常の画面に戻っています。
2.[BASAL RATE(基礎レート)]画面に、実行中のプロファイルが表示されます。
確認クイズ#7
1.初回のプロファイルの開始時刻は何時ですか?
2.2番目のプロファイルを設定したい理由を述べてください。
基礎レート5 0
覚えましょう!
一時的基礎レートが終了すると、現在プログラムされている基礎レート(プロファイル)に戻ります。
ボーラス 5 1
インスリンボーラス:「なぜ?」と「どうやって?」
本章では次のボーラスモードについて説明します。すなわち、オーディオボーラスモードと、ノーマル、スクエアウェーブ、デュアルウェーブ、スクエアウェーブ中のノーマル(ボーラス・オン・スクエアウェーブ)などの多機能ボーラスモードです。
Q&A
ボーラス画面上の以下の文字は何を意味していますか?
✗ メドトロニック・ミニメド508は、以下のような様々な種類のボーラスを設定します。
✗ “N”は、ノーマルボーラスを表します。✗ “S”は、スクエアウェーブボーラスを表します。✗ “D”は、デュアルウェーブボーラス(ノーマルボーラスの後にスクエア
ウェーブボーラスが続く)を表します。
最大ボーラス量の設定
✗ 適切な最大ボーラス量は、主治医の先生に相談して決めてください。最大ボーラス量は0 . 0から2 5 . 0ユニットまで自由に設定できます。
スクエアウェーブボーラスを選択するのはどんな時ですか?
✗ スクエアウェーブボーラスは、長時間の食事やパーティなど長時間にわたって軽食を取る場合、または胃不全麻痺の方に、とても有益な選択肢です。ボーラスをより長い時間(3 0分から8時間)かけて注入することで、体内のニーズに合わせてインスリンを注入しやすくなります。
プログラムしてあるスクエアウェーブボーラスより多く食べたい場合はどうしたらいいでしょうか?
✗ 508では、スクエアウェーブをプログラムしてあって追加のインスリン注入が必要になった場合、ノーマルボーラスをプログラムすることができます。ノーマルボーラスは注入中のスクエアウェーブボーラスを「中断」して注入され、その注入終了後にスクエアウェーブボーラスが再開されます。
デュアルウェーブボーラスにはどんなメリットがありますか?
✗ このボーラスは、吸収の速い炭水化物と遅い炭水化物の両方を含む食事を取る時に有益です(例:ビュッフェ・パーティなどでんぷん、果物、中脂肪蛋白が混合している場合)。このボーラスは、インスリンが即座にかつ長時間必要な場合に対応します。
ボーラス5 2
ボーラス 5 3
最大ボーラス量を設定する
■ 1回のボーラスで注入されるインスリン量の安全限界値を設定します。
■ セットアップⅡの[MAXIMUM BOLUS(最大ボーラス)]画面
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡ画面が表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。[MAXIMUM BOLUS(最大ボーラス)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。
2.A C Tボタンを押します。最大ボーラスの現在値が点滅します。
3.矢印ボタンを使って最大量を選択し、A C Tボタンを押します。セットアップⅡの次の画面、[M A X I M U MBASAL RATE(基礎レート上限値)]画面が表示されます。
覚えましょう!
最大ボーラス量の設定範囲
工場出荷時設定では、1 0 . 0ユニットとなっていますが、0 . 0から2 5 . 0ユニットまで自由に設定できます。
ボーラス履歴を確認する
■ 最新のボーラス注入(履歴1)から最も古い注入(履歴2 4)まで過去2 4件のボーラス履歴を表示します。
■ メインメニューの[B O L U S(ボーラス)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[B O L U S(ボーラス)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。
2.矢印ボタンを使ってボーラス履歴を見ます。
ボーラス5 4
覚えましょう!
[B O L U S(ボーラス)]画面は次の2つのパートに分かれています。
・「履歴」で、過去のボーラスを見ます。
・「プログラミング」で、ボーラスを設定します
ボーラス履歴を見た後、A C Tボタンを押さなければ、ポンプは自動的に時刻表示画面に戻ります。
ボーラス 5 5
多機能ボーラスモード
■ ボーラスオプション(スクエアウェーブとデュアルウェーブボーラス)をプログラムすることができます。
■ セットアップⅡの[V A R I A B L E B O L U S(多機能ボーラス)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押します。
2.A C Tボタンを押します。[V A R I A B L E B O L U S(多機能ボーラス)]画面が表示されます。
3.A C Tボタンを押します。“O F F(オフ)”または“O N(オン)”が点滅します。
4.矢印ボタンを使ってオフとオンを切り替えます。設定したい方を選択してA C Tボタンを押します。セットアップⅡの次の画面、[MAXIMUM BOLUS
(最大ボーラス量)]画面が表示されます。
覚えましょう!
工場出荷時設定では、多機能ボ ー ラ ス モ ー ド は “ O F F
(オフ)”に設定されています。スクエアウェーブやデュアルウェーブボーラスを設定するには、“O N(オン)”にしておかければなりません。
ノーマルボーラスを設定する
■ 現在のニーズに対応するため、直ちにボーラスを注入します。
■ メインメニューの[B O L U S(ボーラス)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[B O L U S(ボーラス)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。
2.A C T ボ タ ン を 押 し ま す 。 矢 印 ボ タ ン を 使 っ て“N O R M A L(ノーマル)”を選択し、A C Tボタンを押します。
3.ボーラス量を示すハイフン(- - . -)が点滅します。矢印ボタンを使って設定したいボーラス量を選択します。A C Tボタンを押します。
ボーラス5 6
覚えましょう!
ノーマルボーラスの設定については、「早分かり」ガイドにも説明があります。
ノーマルボーラスを設定する時は、U - 1 0 0使用の場合、0 . 1ユニット刻みでボーラスを設定できます。
ボーラス 5 7
スクエアウェーブボーラス オプション
■ 一定時間(3 0分から8時間まで)にわたって均一にボーラスを注入します。
■ メインメニューの[B O L U S(ボーラス)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[B O L U S(ボーラス)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。
2.A C T ボ タ ン を 押 し ま す 。 矢 印 ボ タ ン を 使 っ て“S Q U A R E(スクエア)”を選択し、次にA C Tボタンを押します。
3.ボーラス量を示すハイフン(- - . -)が点滅します。矢印ボタンを使って設定したいボーラス量を選択します。
4.A C Tボタンを押します。今度は、“D U R A T I O N(時間)”を設定するハイフン(- -:- -)が点滅します。矢印ボタンを使って設定したいボーラス注入時間を選択します。
5.A C Tボタンを押して投与を開始します。
覚えましょう!
スクエアウェーブボーラスは、長時間のフルコースの食事や、パーティなど長時間軽食をつまんでいる場合や、胃不全麻痺の方に有益です。
注:多機能ボーラスモードが“O N”に設定されていなければなりません。
スクエアウェーブボーラスの注入中にノーマルボーラスを設定することもできます。『ノーマルボーラスを設定する』の手順に従ってプログラムしてください。
スクエアウェーブボーラスの注入中に、セットアップでの設定を変更することはできません。
デュアルウェーブボーラス オプション
■ ノーマルボーラスを直ちに注入した後、続けて長時間注入のスクエアウェーブボーラスを注入します。
■ メインメニューの[B O L U S(ボーラス)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、[B O L U S(ボーラス)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。
2.A C Tボタンを押します。矢印ボタンを使って“D U A L(デュアル)”を選択してから、A C Tボタンを押し
ます。
3.“N O W(今)”という文字が表示され、ボーラス量を示すハイフン(- - . -)が点滅します。矢印ボタンを使ってノーマルボーラスで今すぐ注入したい量を選択します。
4.A C Tボタンを押します。画面に“S Q U A R E(スクエア)”という文字が表示され、ボーラス量を示すハイフン(- - . -)が点滅します。矢印ボタンを使ってスクエアウェーブボーラスで注入したい量を選択します。
5.A C Tボタンを押します。矢印ボタンを使って設定したいボーラス注入時間を選択します。
ボーラス5 8
ボーラス 5 9
6.A C Tボタンを押します。ポンプはノーマルボーラスの注入を開始します。ノーマルボーラスに続いてスクエアウェーブボーラスが注入されます。
デュアルウェーブボーラスが注入中であることをどのようにして確認しますか?
● デュアルウェーブボーラスの注入中は、主画面に“B O L U S(ボーラス)”という文字と注入された量が表示されます。
● 注入終了後、ピーと確認音が1回鳴り、画面に注入されたボーラス量が5秒間確認表示されます。
覚えましょう!
デュアルウェーブボーラスは吸収の速い炭水化物と吸収の遅い炭水化物の両方を含んだ食事(ブッフェ形式やでんぷん、果物、中脂肪蛋白を組み合わせたもの)の場合に有用です。
注:多機能ボーラスモードが“O N(オン)”になっていなければなりません。
オーディオボーラス機能
オオーーデディィオオボボーーララスス機機能能ををオオンンににすするる方方法法
■ 確認音によってボーラスを設定することができます。ボタンを押す度に、0 . 5または1 . 0ユニット(U - 1 0 0インスリンの場合)刻みの増量に対応した確認音が鳴ります。
● 0 . 5ユニットの増量毎に短い確認音が1回鳴ります。● 1 . 0ユニットの増量毎に短い確認音が2回鳴ります。
それぞれの確認音は高さの異なる音で鳴り、数えやすくなっています。
■ セットアップⅡの[A U D I O B O L U S(オーディオボーラス)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押します。A C Tボタンを押します。
[ A U D I O ( オ ー デ ィ オ )] が 表 示 さ れ る ま でS E L ボ タ ン を 押 し て か ら 、 A C T ボタンを押します。
2.矢印ボタンを使って“ O N(オン)”を選択します。A C Tボタンを押します。
3.矢印ボタンを使って0 . 5ユニットまたは 1 . 0ユニットからボーラス増量を選択します。A C Tボタンを押します。
ボーラス6 0
ボーラス 6 1
オオーーデディィオオボボーーララススのの設設定定方方法法
1.時刻表示画面から、上向き矢印ボタンを押します。ボタンを押す度に確認音が鳴るか、または振動します。設定したいボーラス量を選択するまで確認音または振動を注意深く数えます。
2.A C Tボタンを押します。確認音が再生されますので、よく聞いて数えます。確認音と設定したいボーラス量が合致したら、A C Tボタンを押してボーラス注入を開始します。
覚えましょう!
なぜオーディオボーラス機能があるのですか?
この機能は、衣服を着たままボーラスを設定する場合やポンプを見ることができない場合、または視覚障害者の方などに便利です。
オーディオボーラスをプログラムする時は、スクロールできません。早く進みすぎて確認音を数えられなくなることを防ぐためです。
工場出荷時設定では、この機能は“O F F(オフ)”になっています。
1日総注入量と履歴
■ 毎日の総インスリン注入量の過去7日分を確認することができます。
■ メインメニューの[D A I L Y T O T A L(1日総注入量)]画面で確認します。
方法:
1.時刻表示画面から、[T O D A Y(今日)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押します。その日のインスリン注入量が表示され、“T O D A Y(今日)”という文字が点滅表示されます。
2.矢印ボタンを使って過去7日分の1日総注入量を確認します。
3.履歴の確認が終ると、ポンプは時刻表示画面に戻ります。
ボーラス6 2
覚えましょう!
1日総注入量には、深夜0時から2 4時間に注入されるボーラス全量と基礎インスリン全量が含まれます。
1日総注入量にはプライム機能に用いられるインスリン量は含まれていません。
ポンプ内蔵コンピューターには9 0日分のデータが記憶されていますが、ダウンロードされた場合しか表示されません。
何らかの理由で曜日を変更ま た は リ セ ッ ト し た 場 合 、その日の1日総注入量は消去されます。
アラーム 6 3
内蔵時計とアラーム
本章では、時刻表示形式の変更、音量の調節、アラームの確認、アラームタイプの設定、自動オフ機能の設定について説明しています。「時刻と日付の設定」については、
『早分かり』ガイドに説明してあります。わからない事があれば、1 3ページを参照してください。
時刻表示形式を変更する
■ 好みに応じて時刻表示形式を1 2時間制(A M / P M)から2 4時間制(国際形式)に変更することができます。
■ セットアップⅡの[TIME DISPLAY(時刻表示形式)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
2.[D I S P L A Y(時刻表示形式)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。時刻表示形式が点滅します。矢印ボタンを使って
“1 2 : H r”か“2 4 : H r”のどちらかを選択します。
3.A C Tボタンを押します。1 5秒以内に他のボタンを押さなければ、ポンプは時刻表示画面に戻ります。
覚えましょう!
1 2時間制を選択した場合、時刻表示画面には時刻とA MまたはP Mが表示されます。
音量を設定する
■ ポンプの音量を設定できます。
■ セットアップⅠの[B E E P V O L U M E(音量)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅠが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
[BEEP VOLUME(音量)]画面が表示されるまでS E Lを押してから、A C Tボタンを押します。
2.矢印ボタンを使って音量レベルを1、2、3から選択します。A C Tボタンを押します。1 5秒以内に他のボタンを押さなければ、ポンプは時刻表示画面に戻ります。
アラーム6 4
覚えましょう!
音量レベルには次の3種類があります。
1=低
2=中
3=高
工場出荷時設定では、音量レベルは2(中)に設定されています。
音量設定はアラームには適用されません。アラーム音は常に最大音量で鳴ります。
アラーム 6 5
アラームを確認する
■ 過去1 2件のアラームまたはエラー発生の履歴を確認できます。
■ セットアップⅡの[A L A R M R E V I E W(アラーム確認)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
[A L A R M(アラーム)]画面が表示されるまでS E Lを押します。
2.画面に“H I S T(履歴)”と“A L A R M(アラーム)”という文字が表示されます。矢印ボタンを使って最後に発生したアラーム(1)から遡って最も古いアラーム(1 2)まで確認します。アラーム発生時間と日付の両方が表示されます。
3.1 5秒以内に他のボタンを押さなければ、ポンプは時刻表示画面に戻ります。
覚えましょう!
アラームを確認する理由:
メドトロニック・ミニメド2 4 時 間 サ ポ ー ト ラ イ ン
(電話:0 1 2 0 - 5 6 - 3 2 - 5 6)に連絡しなければならない場合にこ の 機 能 が 役 立 ち ま す 。メドトロニック・ミニメドのスタッフが発生したアラームについてお尋ねすることがあります。
自動オフ機能を設定する
■ オプションの安全機能です。自動オフ機能が「オン」に設定されていると、ポンプのコンピューターは全てのボタン操作を「監視」します。コンピューターが設定した時間内にボタンの無操作を認識した場合、すべての注入を停止し、ポンプはアラームを発して警告します。
■ セットアップⅠの[A U T O - O F F(自動オフ)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅠが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
[A U T O - O F F(自動オフ)]画面が表示されるまでS E Lを押します。
2.A C Tボタンを押します。矢印ボタンを使って、ボタン無操作を監視してアラームを発するまでの時間を1時間から1 6時間までの中から選択します。
3.A C Tボタンを押します。1 5秒以内に他のボタンを押さなければ、ポンプは時刻表示画面に戻ります。
アラーム6 6
覚えましょう!
工場出荷時設定では、自動オフ機能は「オフ」に設定されています。
このオプション機能については主治医の先生に相談して最適の設定を決めてください。
アラーム 6 7
アラームタイプ
■ アラームと警告を知らせる方法を音声にするか振動にするかを選択できます。
■ セットアップⅡの[T Y P E(アラームタイプ)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
2.[T Y P E(タイプ)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。設定されているアラームタイプが点滅します。矢印ボタンを使って“A U D I O(音声)”または“V I B R A T E(振動)”を選択します。
3.A C Tボタンを押します。1 5秒以内に他のボタンを押さなければ、ポンプは時刻表示画面に戻ります。
覚えましょう!
振動モードを使うと音声モード よ り 電 池 を 消 耗 し ま す 。電池は最適な電池寿命を提供するM M T - 1 0 4をお使いになることをお勧めします。電池寿命をのばすために、振動モードは控えめにお使いください。
安全のため、電池残量低下が警告されると、ポンプは自動的に音声モードに戻ります。
チャイルドロック機能を使用している場合、振動モードは無効になり、どのアラームも音声モードになります。
アラーム6 8
その他の機能 6 9
その他の便利な機能
チャイルドロック機能
■ サスペンド(一時停止)機能のオン/オフ、セルフテスト以外の全ての機能にアクセスできなくなります。
■ セットアップⅡの[B L O C K(チャイルドロック)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、SET UP IIが表示されるまでS E Lボタンを押してからA C Tボタンを押します。[B L O C K
(チャイルドロック)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押し、次にA C Tボタンを押します。
2.矢印ボタンを使って“O N(オン)”を選択します。A C Tボタンを押します。それ以外のボタンを押さなければ、1 5秒で時刻表示画面に戻ります。
覚えましょう!
チャイルドロック機能が設定されている場合、プログラムしてある基礎レートやパーソナルパターン情報は一切変更できません。
チャ イ ルド ロ ック 機 能が「オン」に設定されている時は、「サスペンド(一時停止)」とセルフテストの実行以外の操作はできません。
安全 の ため 、 チャ イ ルドロック機能が設定されている時には、振動モードが無効になり、アラームは全て音声モードになります。
インスリン濃度を設定する
■ 血糖コントロールのために主治医の処方によるインスリン濃度を変更することができます。
■ セットアップⅡの[I N S U L I N(インスリン濃度)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅡが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
2.[I N S U L I N(インスリン)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押し、次にA C Tボタンを押します。
3.矢印ボタンを使って設定したい濃度を選択します。
4.A C Tボタンを押します。画面に“E02 SET PUMP”が表示されます。ポンプは設定したインスリン濃度以外の全ての設定をクリアし、工場出荷時設定に戻ります。
“E 0 2”アラームをクリアするには、S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押してください。U - 1 0 0以外の濃度を選択した場合、濃度が時刻表示画面に表示されます。ポンプの設定をプログラムし直してください。
その他の機能7 0
その他の機能 7 1
覚えましょう!
工場出荷時設定では、インスリン濃度は「U - 1 0 0」に設定されています。
インスリン注入レートはインスリン濃度に基づいています。
U - 1 0 0‥‥0 . 1ユニット/ストローク
U - 5 0 ‥‥0 . 0 5ユニット/ストローク
U - 4 0 ‥‥0 . 0 4ユニット/ストローク
インスリン濃度を初期設定から別の濃度に変更した場合、アラーム音が鳴ってプロファイル、基礎レート上限値および最大ボーラス量をプログラムし直すよう警告します。
上記の安全措置は、インスリン濃度を変更した後、正確なインスリン注入を確保するために必要なものです。
ポンプ機能の評価
この章では、セルフテスト、リードスクリュー回転テスト(閉塞アラームテスト)について説明します。
セルフテスト
■ ポンプの全ソフトウエアに関する安全性チェックを随時行うことができます。
■ セットアップⅠの[SELF TEST(セルフテスト)]画面から設定します。
方法:
1.時刻表示画面から、セットアップⅠが表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
2.[SELF TEST(セルフテスト)]画面が表示されるまでS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押します。
3.以下の順にセルフテストが行われます。
a . ポンプは1回確認音を発し、全セグメント表示画面が1 0秒間表示されます。セグメントが全て表示されていることを確認します。
b . 画面に“9”から“3”までカウントダウンが表 示 さ れ 、 画 面 が 点 滅 し 、“SELF TEST
(セルフテスト)”という文字が表示されます。
ポンプ機能7 2
ポンプ機能 7 3
c . カウントダウンが“3”のところで、画面下に“V I B R A T E(振動)”が表示され、振動のテストを行います。
d . カウントダウンが“2”のところで、画面下に“TONE TEST(音色テスト)”が表示され、連続アラーム音(ヨーロッパ風のサイレン音)が鳴ります。
e . “TEST OK(テストO K)”と表示されてセルフテストが終了し、その後、時刻表示画面が表示されます。
確認クイズ#8
1.セルフテストを行うにはポンプを外す必要がありますか?
覚えましょう!
ポンプに強い衝撃があった場合やわからないエラーコードが表示された場合にはセルフテストを行ってください。
セルフテストで何らかの異常があった場合、音色テストで音が鳴らないとか振動テストで振動しない場合、またはエラーコードが表示された場 合 に は 、 す ぐ に 2 4時間サポートライン(電話:0 1 2 0 -5 6 - 3 2 - 5 6)に連絡ください。
リードスクリュー回転テスト
■ リードスクリューが正しく回転していることを確認します。
方法:
1.以下のどちらかの手順によってポンプを外します。
a. クイックリリース機能の注入セットを使用している場合、Q Rコネクターで切り離します。インスリンの入ったリザーバーはポンプに入れたままにします。
b. シルエット又はクイックセットの注入セットを使用している場合、穿刺部とチューブ部を切り離します。リザーバーはポンプに入れたままにします。
2.リードスクリューにある「目印」を確認します。シリアル番号に近いリードスクリュー端にミゾ(白/黄色のマーク)があります。ミゾが見えない場合はプライム機能を用いて、見える位置にします。
3.プライム機能を用いて、 U - 1 0 0インスリンでは 7 . 2ユニットのボーラスをプログラムします(U - 5 0では3 . 6ユニット、U - 4 0では2 . 8 8ユニット)。これによってリードスクリューはちょうど1回転します。ミゾが元の位置に戻ります。
テストでインスリンが針先から出ない場合には:
1.注入セットに空気がないかチェックします。空気がある場合、インスリンが針先から出てくるまで注入セットをプライムします。
2.注入セットのチューブまたは針が閉塞していないかをチェックします。閉塞していれば、新しい注入セットを準備して取り付けます。
ポンプ機能7 4
ポンプ機能 7 5
3.ドライブナットとドライバーアームがリザーバーシリンジにきちんとセットされていることを確認します。
a . ドライブナットのドライバーアーム2本を手前に引き上げてシリンジから外します。
b . ドライブナットをリードスクリューに沿ってスライドさせ、リザーバーのピストンから一旦離します。
c ドライブナットをリザーバーのピストンの位置に戻します。
d . ドライブナットのドライバーアーム2本を倒してしっかりとピストンの耳を挟み込んで固定します。
4.もう一度リードスクリュー回転テストを行います。
確認してください。
a . 黄色のマークが動いたこと。
b . 黄色のマークが、7 . 2ユニットを注入した後、元の位置に戻ったこと。
確認クイズ#9
リードスクリュー回転テストの目的は何ですか?
覚えましょう!
リードスクリューが正しく回転していることによって正しい量のインスリンが注入されていることを確かめられます。
上記②の手順の場合、テスト中に7 . 2ユニットのインスリンが(体内に)注入されないようにポンプを外さなければなりません。
ポンプ機能7 6
ポンプの取り扱い 7 7
ポンプの取り扱いとお手入れ
この章では、電池の入れ方、全般的なポンプの取り扱い、ポンプのお手入れについて説明します。
電 池
5 0 8ポンプの以下の機能は電池の消耗を早めます。
● リモートプログラマー(使用しません)● バックライト● 振動アラームモード● コムステーションを使ったダウンロード
上記の機能を多く使うと、電池の交換頻度が増えます。
電電池池残残量量低低下下警警告告とと振振動動モモーードド
電池残量低下警告が出ると、ポンプは「音声モード」に戻り、振動モードは無効になります。
覚えましょう!
メドトロニック・ミニメド・ポンプの使用電池は1 . 5 V酸化銀電池(S R 4 4)3個です。
電池はメドトロニック・ミニメド専用電池(M M T - 1 0 4)のご使用をお勧めします。この電池はメドトロニック・ミニメドからのみ入手可能です。E v e r R e a d y 3 5 7型電池や同等の電池もお使いいただけますが、性能が異なる可能性があります。
重要:アルカリ電池、リチウム電池、空気亜鉛電池はお使いにならないでください。
電電池池ケケーーススのの取取りり出出しし方方
1.安定した平らな場所にポンプ正面を下にして置きます。
2.電池ケースのミゾに硬貨を差し込み、左方向(反時計回り)に回します。ミゾをポンプの縦方向と平行にします。
3.電池ケースをゆっくり持ち上げてポンプから取り出します。
4.鍵など先が尖っていないものでまず中央の電池を押し出してから、使用済み電池3個を全て取り出します。
ポンプの取り扱い7 8
覚えましょう!
ポンプから電池を取り出しても、全ての設定と履歴は約2時間保存されます。2時間経過すると、電池が外されていた時間によりE - 0 3またはE - 0 1のエラーメッセージが表示されます。エラーメッセージをクリアして設定を全てチェックし、必要に応じてプログラムをやり直してください。詳細は9 7ページを参照してください。
ポンプは電池を入れるとすぐに電源が入ります。
ポンプは2、3秒間「安全性チ ェ ッ ク 」 を 行 っ て か ら 、時刻表示画面が表示されます。
以下に気をつけてください。
・電池ケースに挿入する前に電池同士を接触させないでください。
・使用済み電池と新しい電池を混ぜないでください。
・電池の向きを逆に入れないでください。
ポンプの取り扱い 7 9
新新ししいい電電池池のの取取りり付付けけ方方
1.新しい電池3個を電池ケースに挿入します。中央の電池を必ず最後に挿入してください。3個の電池を同じ向きに並べます。電池ケースの図に従ってください。
2.電池ケースをポンプに差し込み、下に押し入れて右方向(時計回り)に回します。
3.電池が挿入されるとすぐに時刻表示画面が表示されます。もし表示されない場合には:
a . 電池が正しく挿入されているかチェックする。
b . 正しく挿入されているにもかかわらず表示されない場合、新しい電池3個と交換してみる。
c . それでも電源が入らない場合は、2 4時間サポートライン(電話:0 1 2 0 -5 6 - 3 2 - 5 6)にお問い合わせください。
覚えましょう!
電池残量低下警告アイコンは、ポンプの電池残量が少なくなっている時(電池残量が約1 0%まで低下した時)に時刻表示画面に表示されます。このアイコンは電池が交換されるまで表示されます。
ベルトクリップの取り付け方
取り付け方ベルトクリップの底面にある三角形の突起部を使ってポンプにはめ込みます。この突起部をポンプの背面にあるミゾに差し込んでスライドさせます。カチッと音がして止まるまでクリップを押し込みます。
取り外し方親指を使ってベルトクリップの側面にあるギザギザ部分を押し上げ、ゆっくりとミゾをスライドさせて取り外します。
ポンプの取り扱い8 0
ポンプの取り扱い 8 1
ポンプの取り扱い
ポポンンププをを落落ととししたた場場合合
1.ドライバーアームと注入セットの接続部が破損しておらず、正しい位置にあることをチェックします。
2.ボタン操作部とリザーバーシリンジに液漏れ、ひび割れ、破損がないことをチェックします。
3.「P R O F I L E S(プロファイル)」と全ての「SET UP(セットアップ)」プログラムの内容を確認して、正しくプログラムされていることを確認します。
4.セルフテストを実施します(7 9ページ参照)。
覚えましょう!
保証期間中の保証内容については、ポンプに付属されている保証規定をお読みください。
ポンプを落とさないように注意してください。
ポポンンププをを水水中中にに落落ししたた場場合合
1.ポンプの表面の水気を(タオルなどで)軽く叩いて取ります。
2.リザーバーケースを開けて内部とリザーバーに水がついていないかチェックします。濡れている場合、水に浸った時点から1 0分以内に完全に乾かします。濡れたままにしていると駆動部の腐食の原因となることがあります。
3.リザーバーを完全に乾かします。濡れたままのリザーバーをポンプに入れないでください。
4.ポンプを乾かすのにドライヤーを使用しないでください。内部の電子部品を破損する恐れがあります。
5.電池ケース内部と電池をチェックしてください。濡れていれば、完全に乾かしてからポンプ使用を再開してください。
6.電池ケースをチェックしてください。新品が必要な場合には、弊社(電話:0 4 4 - 5 4 0 - 6 3 4 1)にご連絡ください。
ポンプの取り扱い8 2
覚えましょう!
ポンプは水中に入れないでください。
別売りの「シャワーパック」や「スポーツガード」などもご使用になれます。
ポンプの取り扱い 8 3
極極端端なな温温度度ににささららすすこことと
1.メドトロニック・ミニメド・ポンプを4 0℃を超える高温または0 . 5℃未満の低温にさらさないでください。インスリン製剤は0℃近くで凍結し、高温では品質下します。寒い時期に室外にいる場合は、ポンプを身体の近くに装着し、暖かい衣服で覆ってください。暑い時は、ポンプとインスリンを涼しく保つ方法を取ってください。
2.寒冷で乾燥した気候では、静電気放電(E S D)からポンプを保護してください。
E S Dはアラーム発生の原因になることがあります。革製ケースの使用はE S Dからポンプを保護するのに効果がありますので必ずご使用ください。この問題が発生した場合には2 4時間サポートライン(電話:0 1 2 0 - 5 6 - 3 2 - 5 6)にご相談ください。
3.メドトロニック・ミニメド・ポンプはオートクレーブまたは蒸気滅菌しないでください。
覚えましょう!
革製ケースはポンプを保護してくれます。
ポンプを取り外して保管しなければならない場合、電池を入れたまま保管することをお勧めします。電池を長持ちさせるために、現在の基礎レートを記録してから、基礎レートをゼロにリセットしてください。
ポポンンププののおお手手入入れれ
1.刺激性の少ない洗剤で湿らせた(固く絞った)布でポンプの表面を拭いてください。
2.ポンプの掃除には除光液、シンナー、ライターオイルなどの有機溶剤は絶対に使用しないでください。
3.リザーバーケース内部は湿気厳禁です。
4.電池交換の度に固いブラシでリードスクリューを掃除してください。
メドトロニック・ミニメド・ポンプの駆動部は、ポンプ寿命を長持ちさせるために作られた特殊な潤滑剤が施されています。駆動部には絶対に潤滑剤を使用しないでください。
XX線線、、MMRRII、、CCTTススキキャャンン
X線、C Tスキャン、M R Iなどの放射線治療を受ける場合には、ポンプを身体から外してください。
ポンプの取り扱い8 4
覚えましょう!
メドトロニック・ミニメド・ポンプは、空港のセキュリティシステムを含む一般的な静電気や電磁干渉に耐えるように設計されています。
安全上の注意 8 5
ご使用上の安全に関する情報
適 応
メドトロニック・ミニメド・インスリンポンプ モデル5 0 8は、インスリン依存型患者の糖尿病を管理するため、設定レートおよび多機能レートでインスリンを持続注入することを目的として使用されます。
禁 忌
ポンプ療法は、毎日少なくとも4回から6回の血糖測定を行うこと、および主治医の先生との密接な連絡を維持することを望まない、またはできない患者さんにはお勧めできません。
警 告
インスリンポンプの使用中に以下のような症状が生じることがあります。
低血糖
糖尿病の強化インスリン療法は、低血糖(低血糖症)の発生率の増加と関連があります。
糖尿病性ケトアシドーシス(D K A)
インスリンポンプ療法は、レギュラー(速効型)または超速効型インスリンのみを使用します。そのため、インスリンが注入されないとすぐに糖尿病性ケトアシドーシスに陥る可能性があります。
注入部位の感染
注入部位の感染はポンプ療法のリスクのひとつです。
詳しくは本書のトラブルシューティングの章を参照してください。
安全上の注意8 6
安全上の注意 8 7
注意事項
一一般般的的注注意意事事項項
毎日少なくとも4回から6回、血糖値を測定してください。以下の場合は必ず測定を行ってください。
● 就寝前● 起床時● 吐き気がする場合● 運転前
異常な血糖値にはすぐに対処してください。重度の低血糖症状や高血糖症状が現れた場合、または低血糖や高血糖になる頻度が高くなった場合は主治医の先生に報告してください。
問題が起こっても主治医の先生と連絡が取れない場合に備えて、主治医の先生と一緒に対処マニュアルを作成しておいてください。(本書のトラブルシューティングの章も参考にしてください。)
定期的に午前3時の血糖値を測定してください。異常値を示した場合は主治医の先生に相談してください。
ポンプにトラブルがあってインスリン注入が停止された場合に備えて、従来のインスリン注射用具が入った「緊急セット」を常に携帯してください。緊急セットには以下のものを揃えておいてください。
● 速効性のブドウ糖錠剤● 血糖測定用品、尿中ケトン体検査用品● レギュラー又は超速効型インスリンとインスリン注射器(インスリン投与量に
関する主治医の先生の指示を添付)● 予備の注入セットとメドトロニック・ミニメド・リザーバー● ドレッシングとテープ● 予備の電池(M M T - 1 0 4)● メドトロニック・ミニメド5 0 8のプログラミング早見表とアラーム早見表
リザーバーのインスリン残量を1日に少なくとも1回はチェックしてください。
メドトロニック・ミニメド・ポンプは水中に入れないでください。リザーバーケース内部が濡れた場合には、1 0分以内に完全に乾かしてください。リザーバーを濡れたままポンプに入れないでください。リザーバーケース内部に水やインスリンなどの液体がついた状態が続くと、駆動部が腐食する可能性があります。
メドトロニック・ミニメド・ポンプの駆動部にはいかなる潤滑剤も使用しないでください。ポンプを長持ちさせるために特殊な乾性潤滑剤が使用されています。
「メドトロニック・ミニメド・ポンプ用」というラベルのついた3 . 0 m lリザーバー以外は使用しないでください。他社のシリンジを使用すると、間違った量のインスリンが注入される可能性があります。
画面または機能が不完全に表示されたり、本書の説明と違っていたりする場合には、セルフテストを実施してからメドトロニック・ミニメド2 4時間サポートライン(電話:0 1 2 0 - 5 6 - 3 2 - 5 6)にご連絡ください。
メドトロニック・ミニメド・ポンプを正しく操作するには、視力と聴力が必要です。ポンプ使用を容易にするための機能はありますが、視覚や聴覚に障害があってモニターの信号やアラームを十分認知できない患者さんには、ポンプのご使用はお勧めできません。
安全上の注意8 8
安全上の注意 8 9
注注入入セセッットトとと注注入入部部位位
注入セットまたは注入部位にトラブルを起こさないためにも、日常的に以下の注意事項を守ってください。
1.リザーバーと注入セットを交換した後には必ず液漏れがないかチェックしてください。これには、リザーバーと注入セットをつなぐルアー接続部にティッシュペーパーを巻きつけて液漏れがないかチェックします。
2.透明でないインスリンは絶対に使用しないでください。これはインスリンが使用できないことを示しています。インスリンに急激な温度変化を与えないでください。
3.主治医の先生の指導および注入セットに付属される使用説明書に従い、注入セットは2、3日毎に定期的に交換してください。
4.注入セットを穿刺する際は無菌を保って行ってください。
5.注入部位に赤み、刺激、炎症がないか頻繁にチェックしてください。多くの医療専門家は、次のようなときに注入部位をチェックするように推奨しています。
● 起床時● 就寝時● 血糖値が上昇したとき
6.感染を予防する抗菌作用のある注入セットとドレッシングを使用してください。
7.適正なインスリン吸収を確保するため、注入セットを交換する度に注入部位の位置を変えてください。新しい注入部位は前回の部位から2 . 5 c m以上離してください。
8.着衣やベルトなど、または運動による激しい動きや屈伸によって刺激を受ける場所を注入部位として使用するのは避けてください。
9.ショートリザーバー法の場合、リザーバーコンバーターは正しい位置にセットされていなければなりません。さもないと、インスリン注入が不正確になる恐れがあります。
低低血血糖糖
低血糖(低血糖症)の発作が起こらないようにするため、日常的に以下の注意事項を守ってください。
1.低血糖の症状を把握し、いかに症状が軽度であっても絶対に無視しないでください。
2.低血糖発作に備えて、速効性の糖類(キャンディー、ジュース、ブドウ糖錠剤など)を常に携帯してください。
3.グルカゴン注射セットを常備してください。グルカゴン注射の正しい打ち方を家族や身近な人と一緒に定期的に確認してください。注射セットの有効期限を定期的にチェックしてください。
4.血糖値は頻繁に(1日に少なくとも4回から6回)測定を行ってください。定期的に午前3時の測定も行ってください。インスリンの調節については、適切な治療プランについて主治医の先生に相談してください。
5.血糖値が就寝時の目標値を下回る場合は、そのまま就寝しないでください。多くの場合、就寝時の目標血糖値は、他の目標値より高く設定されています。
6.主治医の先生が処方した就寝前の補食は抜かないでください。就寝時ボーラスをプログラムしている時は特に気をつけてください。
安全上の注意9 0
安全上の注意 9 1
7.運転する前に血糖を測定してください。血糖値は1 0 0 m g / d lを上回っていなければなりません。
8.ポンプの自動オフ機能を設定してください(6 8ページ参照)。
高高血血糖糖とと糖糖尿尿病病性性ケケトトアアシシドドーーシシスス((DDKKAA))
重度の高血糖および糖尿病性ケトアシドーシス(D K A)が起こらないようにするため、日常的に以下の注意事項を守ってください。
1.1日に少なくとも4回から6回、血糖値を測定してください。就寝前、起床時、および吐き気を感じた時は必ず測定してください。
2.血糖値が2回続けて2 5 0 m g / d lを超えた場合、レギュラー又は超速効型インスリン注射を打ってください。1-2時間内に再度血糖測定を行ってください。
3.血糖値が2 5 0 m g / d lを超えた場合、吐き気の最初の徴候が見られた時点でインスリン注射を打ってください。1-2時間内に再度血糖測定を行ってください。
4.血糖値が2 5 0 m g / d lを超えた場合または吐き気がした場合、尿中ケトン体検査を行ってください。尿中ケトンが陽性の場合、直ちに主治医に連絡してください。
5.インスリン注射を打った後に、血糖値が2回続けて2 5 0 m g / d l以上になった場合、注入セットを交換してください。
6.注意:吐き気や嘔吐は、多くの場合、D K Aの初期徴候です。D K Aを起こさないようにする鍵は、準備と素早い対応です。血糖値が高いのはストレスがあるからだとか、流感のためだとか、最後の食事時ボーラスの計算を間違えたためだと思い込まないでください。
副作用
高高血血糖糖とと糖糖尿尿病病性性ケケトトアアシシドドーーシシスス((DDKKAA))
ポンプを使用している患者さんは超速効型又は速効型のレギュラーインスリンのみ使用します。そのため、体内に持続型インスリンを保有していません。ですから、注入セットの閉塞や液漏れ、インスリンの力価低下、ポンプの作動不良などが原因でインスリン注入が中止されると、2、3時間で血糖が急激に上昇し、4~1 0時間でD K Aに陥る可能性があります。さらに、感染症による急性ストレスや精神的なストレスが、血糖を急上昇させ、D K Aを起こす可能性があります。
ポンプには安全上のアラーム機能がいくつもありますが、注入セットに液漏れがある場合やインスリンが力価を失った場合にアラームを発することはできません。
従って、頻繁に(1日に少なくとも4~6回)血糖測定を行うことが絶対に必要です。血糖値が高い(2 5 0 m g / d l超)場合には、レギュラー又は超速効型インスリン注射を打つ準備をするとともにポンプと注入セットのトラブルシューティングを行ってインスリン必要量の注入を確保しなければなりません。また、血糖値が2 5 0 m g / d l超に上昇したら必ず尿中ケトン体検査をしてください。高血糖をすぐに見分けて治療できるように主治医の先生と一緒に治療プランを作成し、糖尿病ケトアシドーシスの発症および入院というような事態が起こらないようにしてください。
安全上の注意9 2
安全上の注意 9 3
低低血血糖糖
低血糖については、ポンプを使用している患者さんの方が従来のインスリン療法を受けている患者さんより見分けにくい可能性があり、ポンプが正しく作動している時でも低血糖が起こることがあります。血糖測定を1日に少なくとも4回から6回行い、午前3時にも定期的に測定を行ってください。低血糖症状が繰り返し現れる場合や血糖値が極端に低い場合は、主治医の先生に報告してください。インスリン、食べ物、運動をチェックすると共に、目標血糖値についても主治医の先生と相談してください。血糖値が目標値を下回った状態で就寝することは絶対にしないでください。また、自動車を運転する前にも血糖測定を行ってください。運転に集中している間に低血糖に気付かないことがあります。ポンプに自動オフ機能を設定しておいてください(6 6ページ参照)。
注注入入部部位位のの感感染染//化化膿膿
注入部位の感染が起こることがありますが、注入部位の消毒を適切に行い、注入セットを頻繁に交換することで感染を最小限度にとどめることができます。注入部位に痛みを感じたり赤くなったり腫れたりした場合、直ちに注入セットを交換してください。正しい挿入法については、主治医の先生の指導および製品の説明書に従ってください。
安全上の注意9 4
トラブルシューティング:アラーム 9 5
トラブルシューティング:アラームと表示メッセージ
メドトロニック・ミニメド・ポンプは、コンピューターソフトウエア、作動、プログラムを連続モニターする安全性チェックと安全装置をつなぐ複雑な回路を装備しています。
この安全回路が異常を検出すると、ポンプはアラームと信号を発し、直ちに問題に対処するよう注意を喚起します。
エラーメッセージ
“E - X X”というメッセージが画面に表示された場合、メッセージを書きとめてから、ポンプを再始動します。同じエラーメッセージが出た場合、ミニメド2 4時間サポートライン(電話:0 1 2 0 - 5 6 - 3 2 - 5 6)にご連絡ください。
エエララーー時時のの対対応応
1.S E Lボタンを押し、次にA C Tボタンを押してエラーメッセージをクリアします。アラームの中には画面に“PROG PUMP E-01(ポンプのプログラム、E - 0 1)”が表示されるものもあります。
2.S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押して“E - 0 1”メッセージをクリアします。
3.設定を全てプログラムし直します。
覚えましょう!
安全性チェックの表示メッセージは、「エラー(E X X)」と「アラーム(A X X)」の2つに分けられます。
「X X」の部分は数字が表示され、画 面に 表 示さ れ る安 全 性チェックのメッセージ内容に対応しています。
トラブルシューティング:アラーム9 6
アラームメッセージ
「A - X X」メッセージが表示されたら、下記のトラブルシューティング一覧表で番号を確認して問題の内容と対処法を判断してください。ポンプを再始動するにはS E Lボタンを押してからA C Tボタンを押します。
アアララーームム時時のの対対応応
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押してください。ポンプが再始動するはずです。以前のプログラム設定はそのまま残っていますので、設定をプログラムし直す必要はありません。
1 5分毎に3回のアラーム音または振動
ポンプ注入の停止がプログラムされている。
ポンプを再始動するにはS E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。
発生時に3回のアラーム音
電池残量低下。( ポ ン プ 注 入 は 継 続 ;
電池残量は1 0%)
できるだけ早くM M T - 1 0 4電池と交換する。就寝前、ダウンロードを行う前は、必ず交換する。
1分毎に6回のアラーム音
電池切れ。ポンプはインスリン注入を停止している。
電池を直ちに交換する。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
閉塞またはリザーバーの空液が原因で過大な圧力がかかったため、注入が停止された。
S E Lボタンを押してからA C Tボ タ ン を 押 し て 、アラームを止める。リザーバー、注入セット、血糖値をチェックする。必要に応じて交換する。
アラームメッセージ 原因 対処法
電池残量低下警告が出た場合、振動モードは無効になる。
「アラームの確認」機能では、“A - 0 5”と表示される。
「アラームの確認」機能では、“A - 0 4”と表示される。
トラブルシューティング:アラーム 9 7
1分毎に6回のアラーム音または振動*
過剰注入の防止。「ウオッチドッグ」機能†
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。
1時間毎に3回のアラーム音または振動
一時基礎レートを実行中。 一時基礎レートを停止したい場合を除いて、何もする必要はない。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
自 動 オ フ 機 能 の 設 定時間内でボタン操作がなかった。
ポンプを再始動するにはS E Lボタンを押してから、A C Tボタンを押す。自動オフ機能の設定時間をチェックする。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
ポンプの時刻と日付がリセットされた。
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。時 刻 、 プ ロ フ ァ イ ル 、設定オプションなどの全設定をプログラムし直す。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
インスリン濃度の変更によりプロファイル及び最 大 値 の 設 定 が 消 去された。
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。プロファイルと最大値の設 定 を プ ロ グ ラ ム し直す。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
2時間以上電池が外れた状態である。
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。時刻と日付を再設定する。他の設定が残っていることを確認する。
「アラームの確認」機能では、“A - 0 6”と表示される。
アラームメッセージ 原 因 対処法
トラブルシューティング:アラーム9 8
* 安全のため、1 0分以内にアラームがクリアされない場合、ポンプは1分毎にサイレン音を発する。このアラームをクリアするには、サイレン音が鳴り終わってから、S E Lボタン押し、次にA C Tボタンを押す。
* *“E - X X”と“A - X X”の安全性チェックメッセージで、「X X」で表記される数字によって、特定の安全性チェックメッセージであることがわかります。
† 1時間に最大ボーラスレートの2.5倍と基礎レート上限値を加えた量を注入した場合、このアラームが発生します。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
注 入 に 関 す る 安 全 性チェックメッセージ。
(リードスクリューを調整すると、このアラームが生じることがある。)
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。原 因 不 明 で 再 度 同じアラームが発生した場合はミニメド2 4時間サポートラインに電話する。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
安全性チェックメッセージ* *
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。再度同じアラームが発生した場合はミニメド2 4時間サポートラインに電話する。
1分毎に6回のアラーム音または振動*
安全性チェックメッセージ* *
S E Lボタンを押してからA C Tボタンを押す。
“E - 0 1”アラームが発生する。(上記手順によりクリアする)。同じアラームが再度発生した場合はミニメド2 4時間サポートラインに電話する。
アラームメッセージ 原 因 対処法
覚えましょう!
アラーム音は止めるまで音程が徐々に高くなっていきます。
振動モードの場合、アラームと警告はまず振動で知らせます。アラームの場合、3分間何の応答もなければ、アラーム音に変わり、その後サイレン音になります。
アラームやエラー発生時にセルフテストを実施すると効果的です。7 2ページ参照。
覚えましょう!
このトラブルシューティング一覧表を見てもよくわからないアラームやメッセージ表示に関してご質問や不安がある場合、ミニメド2 4時間サポートライン(0 1 2 0 - 5 6 - 3 2 - 5 6)にお電話ください。
糖尿病管理 9 9
トラブルシューティングと糖尿病管理に関する問題
この章では、一般的な推奨を記載しています。詳細なガイドラインについては、主治医の先生に相談してください。
血糖測定
■ 規則的な血糖測定によって、インスリン基礎レート、ボーラス、摂食、身体活動、ストレスなど血糖に影響を及ぼし得るあらゆるものに対する
「体内」の反応を「体外」からチェックすることができます。
血血糖糖測測定定のの推推奨奨頻頻度度
通常時:
1.毎日4回~6回;毎食前および就寝前。
2.定期的に午前3時。朝食前の測定結果が目標範囲外の場合は午前3時の血糖測定を行ってください。
3.目標範囲外の血糖値を是正するための変更については、主治医の先生に相談してください。
覚えましょう!
家族や身近な人などに、緊急の場合に備えて血糖を測定する方法と迅速な対応が必要な場合の対処法を教えておいてください。
シックデイ(病気や体調の悪い時)
2、3時間おきに1日2 4時間血糖を測定することを推奨します。血糖測定結果がD K Aのサインを警告してくれることがあります。尿中ケトン体も検査してください。1 0 6ページの
『シックデイ・ルール』を参照してください。
運動時
1.運動を開始する3 0分前。2.1時間以上運動する場合は中間点。3.運動した後3 0分以内。
新たな身体活動(日常生活における運動量の変化)
1.身体活動の前。2.新たな身体活動が通常より長い場合は
活動の中間点。3.身体活動後3 0分以内。
ストレス-家族、仕事、勉強、社会生活など
1.食前および就寝前に血糖値を測定してその時間帯に追加測定が必要かどうかを判断してください。
2.血糖測定プランを作成するために上記の結果について主治医の先生と相談してください。
糖尿病管理1 0 0
覚えましょう!
血糖測定結果は、運動、パーティ、ストレス、病気などと共に毎日記録を取り、この情報を使ってインスリンプロファイルを調節してください。
基礎レートおよびボーラスの注入後に血糖値の低下や上昇がないか気をつけてください。
日常生活の身体活動量や新しい身体活動については、主治医の先生と相談してください。
季節が変わると、身体活動量が変化することがよくあります。この変化に対応するため、主治医の先生と相談して基礎レート(プロファイル)の治療プランを作成してください。
血糖値を観察して月間変動パターンを確認してください。
糖尿病管理 1 0 1
低血糖
症状として、突然の発汗、ふるえ、空腹感、脱力感、動悸/頻脈、手・唇・舌の刺痛、目のかすみ、頭痛、めまい、冷や汗、言語障害、混乱などが起こることがあります。
他人から見ると、何の症状もないように見えることがあります。
問問題題とと対対処処法法
食事摂取量が不十分● ボーラス注入量を調節する。
身体活動量が普段より多い● 活動前に基礎レートまたはボーラス注入量を減らしてインスリン注入を調節
する。身体活動を止めてから1-2時間後に血糖測定を行う。
ポンプのプログラム設定を間違えた● 基礎レート、インスリン濃度、1日総注入量などのプログラム設定を確認する。
プログラムし直してから必要に応じてインスリン注入を調節する。
注入セットのリザーバーからの取り外し方が不適切だった● 必要に応じてインスリン量を調節する。インスリンの過剰注入を防ぐために
正しい取り外し方を確認する。
飲 酒● 主治医の先生の診察を受けて飲酒の低血糖への影響を調べてもらう。飲酒する
際は血糖測定回数を増やす。アルコールは必ず食べ物と一緒に摂る。就寝前と夜中に血糖値をチェックする。
覚えましょう!
低血糖の徴候と症状にはすぐに対応してください。ブドウ糖錠剤、ジュース、ダイエット用でない炭酸飲料、キャンディーなど手元にある速効性のブドウ糖類を携帯してください。
この後、血糖測定を行い、炭水化物/蛋白質の軽食または
(時間によって)食事を取ってください。最初の治療から1 5分後に血糖をもう一度測定してください。
就寝時血糖値が目標値より低い● 就寝前補食を蛋白質と共に摂る。午前3時の血糖測定を行う。
原因不明● 低血糖を是正する。ポンプのプログラムと注入セットをチェックする。
低低血血糖糖のの予予防防とと治治療療ににつついいてて
1.速効性のブドウ糖錠剤を、車、オフィス、財布、書類かばん、枕元、台所、自宅でよく使用する部屋、運動バッグなど、至る所に常備する。
2.規則正しい血糖測定スケジュールを立て、記録を欠かさない。
3.適切な糖尿病管理の調整を行うために主治医の先生/糖尿病療養指導士と緊密に連絡を取り合う。
朗報:ポンプ療法は、インスリンの吸収を予測しやすいため、低血糖発作を低減することが証明されました。Bode BW, et al. Dabetes Care 1996; 19:324-327.
糖尿病管理1 0 2
覚えましょう!
低 血 糖の 発 作 のト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ン グを 行 ってください。なぜ起こったか、ど う やっ て 予 防す る かを考えてください。
家族と親しい友人に低血糖の徴候/症状と治療を教えておいてください。
グ ル カゴ ン 注 射セ ッ トをい つ も 携 帯 し て く だ さ い 。家族と親しい友人にグルカゴン注射の使い方と使う時期を教えておいてください。
糖尿病管理 1 0 3
高血糖と糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
症状として、高血糖(2 5 0 m g / d l超)および/または尿中ケトン体検査で陽性、吐き気、嘔吐、腹痛、頻尿、脱水症状、目のかすみ、呼吸困難、果物臭の息などが起こることがあります。
高高血血糖糖をを起起ここすす原原因因とと対対処処法法
食事時ボーラスを忘れた/遅れた
● 主治医の先生の指示によりインスリンを調節する。医療専門家と炭水化物管理食を見直す。
病気、ストレス、月経● 予め設定された治療プランに応じてインスリンを調節する。
ポンプのプログラム設定ミス● 基礎レート、インスリン濃度およびインスリン注入量を確認する。必要に応じ
て変更する。
覚えましょう!
吐き気と嘔吐はD K Aの初期徴候です。
D K Aが疑われる際の緊急治療プランを主治医の先生と一緒に作成してください。
家族や親しい友人にこの緊急治療プランを教えておいてください。
覚えましょう!
高血糖およびD K Aの徴候と症状があれば直ちに次のように治療してください。
・レギュラー又は超速効型インスリン注射を打つ。
・尿中ケトン体が陽性の場合、主治医の先生に連絡する。
・リザーバーシリンジ、インスリン、注入セットを交換する。
・2 5 0 c cの水を飲み、その後も目標値に近くなるまで3 0分おきに飲む。
リザーバーが空● リザーバーを交換する。その際、必要に応じてインスリン量を調節する。
注入セットまたはリザーバーの液漏れ● 亀裂は見つけにくいので、リザーバーを交換し、注入セットを動かしてみる。
注入セットが閉塞している、または注入部位の吸収が悪い● 注入セットを交換し、注入部位を前回の部位から2 . 5 c m離したところに変える。
注入セットの装着時間が長すぎる● すぐに注入セットを交換し、使用説明書に従った交換スケジュールをきちんと
守る。
P V C(ポリ塩化ビニール製)注入セットを使用● ポリオレフィン製の注入セットに変更する。
極端な温度によってインスリンが使用できない● ポンプと注入セットを仕様範囲外の温度から保護する。異常な血糖値の徴候が
最初に見られた時点で、注入セット、リザーバー、インスリンを交換する。
注入セットやリザーバー内に気泡または塞栓がある● 注入セットと注入部位を変える。室温のインスリンをリザーバーに充填する。
インスリンが使用できない● インスリンが不透明でないか、有効期限が切れていないかチェックする。疑わ
しい場合は新しいインスリン製剤を使用する。
暁現象● 午前3時の血糖測定を行う。午前3時から朝食前の間に血糖の上昇があった場合
は主治医の先生に報告する。主治医の先生の指導に従って基礎インスリン量を調節する。
糖尿病管理1 0 4
糖尿病管理 1 0 5
原因不明● 血糖測定値が2回続けて 2 5 0 m g / d lを上回った場合には、インスリン注射(ショット)を打つ。1 - 2時間で再度血糖値を測定する。尿中ケトン体も検査
する。ケトン体が陽性の場合、主治医の先生に連絡する。陰性の場合、注入セットを交換すると共にポンプが正しく機能しているかを確かめる。
覚えましょう!
病院で救急治療を受けることが必要な場合、自分で運転してはいけません。救急車を呼ぶか、家族か友人に運転してもらってください。
推奨に従って注入セットを交換してください。
シックデイ・ルール(病気の日にはどうすれば良いか?)
インフルエンザ、下痢、気管支炎、普通の風邪などの病気で体調の悪いことがあります。
● シックデイ時に使用するインスリンの追加については主治医の先生と相談してださい。
● 常にインスリンを注入してください。食事を取ることができなくても絶対にインスリン注入を欠かさないでください。
● 注射によって適正なインスリン量を注入するのでなければ、ポンプを外してはいけません。
● 症状が出たら、すぐに血糖測定と尿中ケトン体検査を開始し、症状がなくなって血糖値が目標に戻るまで1日2 4時間中2時間毎に検査を行ってください。正確に結果を記録し、この記録を主治医の先生に報告してください。
● 血糖値が2 5 0 m g / d l以上で、ケトン体が中陽性以上になったら、追加のインスリンを注入します。追加分を安全に投与するには、少量を注入し、2時間後に血糖値を測定します。インスリンの追加は、2、3時間毎に注入してもかまいません。シックデイ時のインスリン注入量は次のような要因によって異なります。
血糖値尿中ケトン体が陽性か陰性か食べたり飲んだりすることができるか
● 詳しい治療指針は9 1ページを参照してください。
● 嘔吐がある場合、または注射後にも血糖値が上昇する場合、すぐに主治医の先生に連絡してください。
糖尿病管理1 0 6
糖尿病管理 1 0 7
覚えましょう!
主治医の先生の助けを借りて、次のようなシックデイ用のセットを揃えておきましょう。
・主治医と糖尿病療養指導士の連絡先
・ブイヨンやチキンスープのようなスープ類
・砂糖使用及び砂糖不使用のビン・缶入り飲料(ジンジ ャ ー エ ー ル 、 り ん ごジ ュ ー ス 、 炭 酸 飲 料 、ダイエット用炭酸飲料、水、ゼリーなど)を数本
・解熱剤
・体温計
・密閉ビン入りケトン体検査用試験紙
・下痢止め
・砂糖不使用の咳止めとのど飴
・グルカゴン注射セット
・嘔吐止め座薬(主治医が処方箋を出してくれる場合)
シッ ク デイ 時 に 基礎 イ ンスリン注入のプログラムに一時基礎レート機能を使うことについては主治医の先生に相談してください。
注入セットと注入部位
注注入入部部位位のの選選択択
● 注入に適した部位は腹部です。インスリンの吸収速度がより速くかつ予測しやすい上に、他の部位ほど運動の影響を受けないからです。
● その他に大腿部外側とお尻も適しています。腕も可能ですが、チューブや針を留置するのは不都合がありますし、より頻繁に注入部位をチェックする必要があります。
● ベルトをする位置すなわちウエスト部分、ビキニ/下着のゴムの位置、お臍の周り2 . 5 c m内、その他衣類がこすったり締め付けたりする場所は避けてください。
● 新たな部位は前回の部位から少なくとも2 . 5 c m離してください。
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覚えましょう!
主治医の先生は次のような情報を提供してくれます。
・新しい注入セットに関する情報
・注入部位を選択する準備と選択
・注入セット、ポンプおよび各種テープ(絆創膏)の入手方法
主治医の先生と一緒に皮膚の刺激に対する治療プランを立ててください。
糖尿病管理 1 0 9
問問題題とと対対処処法法
7 2時間以上用いた注入部位(多分赤くなっているか刺激感がある)● すぐに注入セットと注入部位を変える。皮膚用治療プランを実行する。新しい
注入部位は赤くなった部分から少なくとも2 . 5 c m離す。
● 注入時に無菌を保って感染症と不快な症状を予防する。
注入部位の刺激● すぐに注入部位を変える。衣服やベルトなどで刺激を起こすような注入部位を
使用しない。
金属製の針に対するアレルギー● 主治医の先生に金属針を使わない注入セット(ソフセット(S o f - s e t)やシル
エット(S i l h o u e t t e)注入セット)について尋ねる。
注入部位の吸収が悪い● 注入セットと注入部位を変更する。新しい注入部位を前回から少なくとも
2 . 5 c m離す。瘢痕組織や伸展列創のある部分は避ける。
チューブ内に血液(注入部位が隆起しているか刺激感がある)● 注入セットと注入部位を変える。
日常生活、ライフスタイル
ポンプの装着と保護に関するヒント
● ベルトクリップを使ってベルト等にポンプを取り付ける。
● 上着、ズボン、スカートのポケットにポンプを入れておく。
● ワイシャツのポケットの裏側に穴をかがり、ポケットにポンプを入れる。
保護カバーとしてポンプケースまたは赤ちゃん用ソックスを使用してください。ポンプケースは着衣とカラーコーディネートすることができます。
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覚えましょう!
起床時から就寝時までの活動をすべてリストにして、ひとつひとつ主治医の先生と話し合い、ポンプによる糖尿病管理に役立ててください。
糖尿病管理 1 1 1
ポンプを一時的に外す場合の指針
ポンプを外している時間が1~4時間の場合
● 2~4時間毎に血糖値をモニターする。
● ポンプで注入できない基礎インスリン量に相当するレギュラー又は超速効型インスリン注射を打つ。
● 摂取する炭水化物に対応するレギュラー又は超速効型インスリン注射を打つ。
● 血糖値に基づいたレギュラー又は超速効型インスリン注射を打つ。
● 運動する場合は通常インスリン注入量を1 0 %から5 0 %減らす。これについては予め主治医の先生と相談して決める。
一晩ポンプを外している場合
● 4時間毎に血糖値を測定する。
● 睡眠期間中は4時間毎に、ポンプで注入できない基礎インスリン量に相当するレギュラーインスリン注射を打つ。
● 血糖値に基づいてレギュラーインスリン注射を打つ。
覚えましょう!
ポンプの取り外しについては主治医の先生に相談することをお勧めします。
ポンプを外している間のインスリンと炭水化物を補充するためのプランを作成する必要があります。
運動する時は
全般的な指針(主治医の先生に確認してください)。
● 3 0分未満の軽い運動の場合は、通常、炭水化物を1 5グラム増量することで補充できます。
● 基礎レートを減らすか、または「一時基礎レート」機能を用いれば、朝食前に、あるいは最後の食事時ボーラスから4-6時間後に予定される運動量に対する補正ができます。
● 食後1時間から3時間後に3 0-6 0分の中程度の運動の場合、食前ボーラスの量を減らすことで補正できます。
● 1時間以上続く中程度~激しい運動に対しては、通常、基礎レートか食前ボーラス、またはその両方の調節が必要です。激しい運動の後2 4時間から3 6時間は、基礎レートも下げる必要があります。
● 様々なレベルの運動を炭水化物で補充する場合、患者さんの体重や体力やトレーニングによって異なります。具体的なアドバイスは主治医の先生に相談してください。
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● 運動後の最初の食事時に注入するボーラス量を計算する時、炭水化物の摂取グラム数に対してのみボーラス量を決めてください。この際、血糖の上昇に対してボーラス量を決めてはいけません。
● 激しい運動が2時間以内続く場合: ポンプを外すか、「サスペンド(一時停止)」にしてください。
✗ 予定したやや激しい運動の場合、3 0分毎に炭水化物1 5グラムを摂取してください。
✗ 運動後にポンプを再接続してください。✗ 「一時基礎レート」機能を用いて、1時間基礎レートを5 0%下げてく
ださい。✗ 運動後2時間から4時間後に血糖を測定し、その後2 4時間から3 6時間は
測定頻度を増やして血糖をモニターしてください。
覚えましょう!
激しい身体の動きを伴う重い運動の場合、ポンプを外した方がやりやすいことがあります。これについては主治医の先生に相談してください。
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ポンプの概要 1 1 5
ポンプの概要
ポンプの仕様
ノーマルボーラス 0 . 1~25 ユニット(0 . 1ユニット刻み)を注入する。(U - 1 0 0の場合)
オーディオボーラス 可聴音(0 . 5または1.0 ユニット刻み)を使用してボーラスをプログラムできる。(U - 1 0 0の場合)
スクエアウェーブボーラス 一定時間(3 0分から8時間)にわたって均一に注入するようにボーラスをプログラムできる。
デュアルウェーブボーラス ノーマルボーラスの後にスクエアウェーブボーラスを組み合わせたボーラスをプログラムできる。
ボーラス・オン・スクエアウェーブ スクエアウェーブボーラスをプログラムした後や注入中にノーマルボーラスをプログラムできる。
プライム 注入セットのプライムを行うために一定量のインスリンを設定することが可能。プライム用量は1日総注入量には加算されないが、別途記録される。
基礎レートおよびプロファイル 1日に最大4 8種類の基礎レートを3 0分単位でプログラムできる。レートは1時間当たり0 . 0から3 5 . 0ユニットまで0.1 ユニット刻みで設定可能。複数の基礎レートをプロファイルという。(U - 1 0 0の場合)
パーソナル注入パターン 標準、A、B の3種類の基礎レートパターンからユーザーがプログラムできる。各パターンに最大4 8種類の基礎レートの設定が含まれる。
一時的基礎レート 現在の基礎レートを3 0分から最大2 4時間までの間一時的に増減させることができる。
バックライト 下向き矢印ボタンを押すと、L C D画面にバックライトが点灯・消灯する。
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ポンプの概要 1 1 7
メモリー機能
表示可能なメモリー機能(履歴を画面上で確認できる)
ボーラス履歴 過去2 4件のボーラス注入を新しいものから逆順に表示できる。
1日総注入量 過去7日分の1日総注入量(ボーラス注入量プラス基礎レート量)を新しいものから逆順に表示できる。
アラーム履歴 過去 1 2件のアラームまたはエラーメッセージ(種類、日付、時刻を含む)を新しいものから逆順に表示できる。
プライム履歴 過去9件のプライムを新しいものから逆順に保存できる。
保存されているメモリー(データは別の機器でダウンロードして取り出す)
ボーラス履歴 過去4 5 0件のボーラス注入を日付・時刻表示付きで保存。
1日総注入量 約9 0日分の1日総注入量(ボーラス注入量プラス基礎レート量)を保存。
アラーム履歴 過去5 0件のアラームを時刻・日付表示付きで保存。
プライム履歴 過去5 0件のプライム注入を時刻・日付表示付きで保存。
安全機能
機能 性能
ソレノイドモーター 特許取得の独自設計により正確に0 . 1ユニット刻み(U - 1 0 0の場合)で増量し、過剰注入を完全に防止。
プログラムセーフティチェック 5 0以上の独立した安全装置がポンプの全作動を連続モニター。
アラーム&エラー 5 0種類以上の安全性に関するアラームとエラーメッセージ。
表示メッセージ 音声または振動でユーザーに警告するメッセージ。全てのアラームとエラーには時刻表示画面に表示されるテキストメッセージまたはアイコンがある。
時刻表示形式 A M / P M形式(1 2時間制)と国際時刻形式(2 4時間制)からユーザーが選択する。
日付表示形式 月/日/年の形式でユーザーが設定する。
インスリン濃度 濃度U - 1 0 0、U - 5 0、U - 4 0からユーザーが選択する。
チャイルドロック機能 サスペンド(一時停止)、セルフテスト以外の全ての機能にアクセスできなくなる。
リザーバー 耐衝撃性、インスリン適合性の高いポリプロピレン製シリンジ。最大容量は300 ユニット
(U - 1 0 0インスリンの場合)。ポンプにある透明の窓からインスリン残量を確認できる。
電源と電池 電源は標準1 . 5 V酸化銀ボタン電池。メドトロニック・ミニメドのM M T - 1 0 4電池を推奨。M M T - 1 0 4を入手できない場合、S R 4 4タイプを使用できる(写真屋やドラッグストアで購入可)。
ポンプの外形寸法 4 . 8×8 . 6×2.0 cm
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機能 性能
ポンプ重量 1 0 0グラム
精度 ±2%
防水性 IEC 60601-1、4 4 . 6項およびIEC 60529 IPX7規格に準拠
注入増量 モーターストローク毎に0 . 1ユニット(U - 1 0 0)、0 . 0 5ユニット(U - 5 0)、0 . 0 4ユニット(U - 4 0)。
工場出荷時設定
以下の機能は工場で設定されていますが、設定を変更することができます。
機能 設定
現在の基礎レート - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -0 . 0 ユニット/時
自動オフ機能 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -オフ
音量 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2(中)
多機能ボーラスモード - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -オフ
最大ボーラス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -10.0 ユニット
基礎レート上限値 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -2.0 ユニット/時
リモート機器(使用しません)- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -オフ
オーディオボーラス - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -オフ
パーソナルパターン - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -オフ
アラームタイプ - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -可聴音
チャイルドロック - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -オフ
時刻表示形式 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -1 2時間制(A M/P M)
インスリン濃度 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -U - 1 0 0
リザーバー - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -ショートリザーバー法(容量:150 ユニット)
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アイコン一覧
本器を再使用しないでください。
使用説明書をお読みください。
エチレンオキサイドで滅菌済み。
製造日(年-月)
ロット番号
有効期限(使用期限)
(年?月)
参照/レコード番号 example:
(製品番号) REF MMT-115
シリアル番号 S N
保管温度範囲
取扱注意
水濡れ注意
CF型(電撃に対する保護形式)
防水性 IPX7
高周波注意
!
LOT
STERILE EO
1999-06
1999-06
-20C +55C
ポンプの概要1 2 2
Check Point Answers 1 2 3
確認クイズの解答
#1 1.A C Tb . 0 1 2 0 - 5 6 - 3 2 - 5 6(コール・ミニ・コール)
#2 1.S E L2.A C T3.矢印ボタン
#3 1.ショートリザーバー法2.ロングリザーバー法3.リザーバーコンバーターを取り外す。
#4 1.これによりリザーバーのインスリン残量を見ることができる。
#5 1.プライムをプログラムする。
#6 1.インスリンの不足分を補充する方法
#7 1.深夜1 2時2.血糖
#8 1.いいえ。ポンプを外す必要はない。
#9 1.リードスクリュー回転テストは、モーターと駆動部が正しく作動していることを確認する。
製造販売元
日本メドトロニック株式会社ダイアビーティス・ビジネス〒105-0021東京都港区東新橋2丁目14番1号コモディオ汐留Tel. 03-6430-2019 Fax. 044-540-6160
D9195742-151 5/07
販売名:ミニメドインスリンポンプ モデル508 承認番号:21500BZY00070000
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