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河川・湖沼の水質常時監視河川・湖沼の水質常時監視河川・湖沼の水質常時監視河川・湖沼の水質常時監視
目的:水質汚濁防止法第 16 条の規定により、長野県内の河川・湖沼等の公共用水域の水
質測定を行う。
1 実施時期/回数
通年/年4回~48 回(測定項目による)
2 調査実施機関
松本保健福祉事務所、環境保全研究所
3 調査項目(主なもの)
COD、BOD、全窒素、全りん、カドミウム、全亜鉛、全有機炭素、全マンガン等
4 測定地点等
<流域図><流域図><流域図><流域図> <<<<湖内水質常時監視地点(3地点)湖内水質常時監視地点(3地点)湖内水質常時監視地点(3地点)湖内水質常時監視地点(3地点)>>>>
川
川
宮
上
横
河
川
塚
間
川
砥
川
湖心
天
竜
川
初島西
塚間川沖
①
資料2 参考資料
5 測定結果(主な項目)
(1) 諏訪湖の水質経年変化
(2) 諏訪湖流入河川の水質経年変化
(3) 諏訪湖の透明度経年変化
0
5
10
15
20
25
植物プランクトン量(細胞数/mL)
万
植物プランクトン推移植物プランクトン推移植物プランクトン推移植物プランクトン推移 (湖心表層)(湖心表層)(湖心表層)(湖心表層) (積上げ面グラフ)(積上げ面グラフ)(積上げ面グラフ)(積上げ面グラフ)
藍藻類 小型
藍藻類 小型以外
鞭毛藻類
珪藻類
緑藻類
動植物動植物動植物動植物プランクトン調査プランクトン調査プランクトン調査プランクトン調査
目的:平成 28年7月に発生したワカサギ等魚類大量死の際、プランクトンの減少が確認され
たため、植物プランクトン及び動物プランクトンの調査を行い、プランクトンの種類、
数などを確認する。
1 調査実施機関
松本保健福祉事務所(植物プランクトン)、水産試験場諏訪支場(動物プランクトン)
2 実施時期/回数
通年/5~10 月:月2回、その他月:月1回(湖心)
3 調査内容
植物プランクトン 上水試験方法 2011 年版 Ⅵ.生物編を参考に標準計数板を用いて検
鏡
動物プランクトン 内径5cm のカラム型採水器で柱状に採水し、目合 63µm のプランク
トネットで全量ろ過して実験室に持ち帰り、光学顕微鏡により検鏡
4 調査結果(平成 29 年度)
(1) 植物プランクトン
○平成 27年以降、小型藍藻類が春及び秋に増加傾向、大型藍藻類が夏に減少傾向を示し、珪
藻類及び緑藻類は年間を通して増加傾向にあった。
○平成 29年度は、珪藻類、藍藻類及び緑藻類が5月上旬に一時的に急増した。特に、これま
で秋から冬に優占しこの時期にはほとんど見られなかった緑藻類が、5月上旬には平成 23
年調査開始以降最大のピークを示した。藍藻類は8月から 10月上旬をピークに大幅に増加
したが、その後減少し、珪藻類、緑藻類の割合が高くなった。また、近年、鞭毛藻類が長
期に亘って出現する傾向にある。
②
0
1
2
3
4
5
6
動物プランクトン量(個体数/L)
動物プランクトン推移(湖心)動物プランクトン推移(湖心)動物プランクトン推移(湖心)動物プランクトン推移(湖心) (積上げ面グラフ)(積上げ面グラフ)(積上げ面グラフ)(積上げ面グラフ)
繊毛虫類
肉質虫類
ワムシ類
甲殻類(カイアシ類)
甲殻類(ミジンコ類)
千
(2) 動物プランクトン
○年間を通して基本的にワムシ類が優占しており、総個体数はワムシの増減に左右され
ていた。
○動物プランクトンの総個体数が最大となったのは、ワムシが急増した5月上旬であった。
○無殻目のアメーバに代表される肉質虫類が7月に急増した後、9月上旬まで確認された。
○諏訪湖の動物プランクトンは、小型の緑藻類や珪藻類を直接利用することが知られて
いる。
○平成 29年度も珪藻類、緑藻類が確認されている時期には、ワムシ類が多い傾向が見ら
れた。
○一方、藍藻類のピークとなった 10 月には、ワムシ類の増加は見られなかった。
【参考:諏訪湖で見られる出現種】
<植物プランクトン>
<動物プランクトン>
ワムシ類
ハネウデワムシ属
甲殻類(ミジンコ類)
ニセゾウミジンコ
肉質虫類
無殻目
149
83
165
175
236
202
221
172
204
166
183
156
172
0
50
100
150
200
250
H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29
繁茂面積(ha)
ヒシのヒシのヒシのヒシの繁茂繁茂繁茂繁茂状況及び植生調査状況及び植生調査状況及び植生調査状況及び植生調査
目的:諏訪湖のヒシの繁茂面積の経年変化とヒシ以外の水生植物の動態を把握し、今
後のヒシ除去や水生植物再生の検討資料とするため、水生植物群落の分布調査
を実施した。
1 実施時期
7月
2 調査実施機関
水産試験場諏訪支場
3 調査結果概要
○H29 年のヒシの繁茂面積は、ヒシ刈取船により除去された範囲を補正した面積で 172ha、
諏訪湖面積の 13%と、昨年に比べ 16ha、1%増加したが、増減を繰り返しながら減少する
傾向は続いている。
○ヒシ刈取船の運航が開始された平成 25 年と平成 29 年の分布を比較すると全体的にヒシ
帯の沖への張り出しが小さくなっており、継続的なヒシ刈取りの効果の現れてきたもの
と思われる。
○ヒシ以外の水生植物については、アサザ、エビモ、ササバモ、ヒロハノエビモ、クロモ、
セキショウモ、ホソバミズヒキモ、ヤナギモの8種の群落が確認された。昨年から諏訪
湖の東側でも多く観察されるようになったクロモは、さらに分布を広げ、繁茂面積が
47ha となり、エビモの 33ha を上回った。
○水生植物の分布は年変動が大きいため引き続き調査を続け、ヒシ除去の効果を検証して
いく。
図 ヒシ繁茂面積の経年変化
③
平成25年7月25日 平成29年7月25,26,28日
図 平成 25 年と平成 29 年のヒシ分布
平成25年7月25日 平成29年7月25,26,28日
図 平成 25 年と平成 29 年のヒシ以外の水生植物の分布
ヒシH
ヒシM
ヒシL
刈り取り船による除去範囲
表 ヒシの密度階級別繁茂面積の経年変化
H25 114 56% 13 6% 78 38% 204
H26 40 24% 60 36% 67 40% 166
H27 71 39% 50 27% 62 34% 183
H28 74 48% 7 4% 62 40% 13 8% 156
H29 103 60% 14 8% 49 28% 6 4% 172
調査年
高 中 低
階級別繁茂面積(ha)と比率(%)
合計刈取済
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