BbClarinet MouthpieceBbClarinet Mouthpiece PlayEasyシリーズ PLAYEASY B1...

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BbClarinet Mouthpiece

PlayEasyシリーズ PLAYEASYB1 開き:バンドーレンB40よりも少し狭い

各¥25,000(税別)B2 開き:バンドーレンB40と同程度B3 開き:バンドーレンB40よりも少し広い

Traditionalシリーズ SOLIST M 開き:バンドーレンM30と同程度 ¥23,000(税別)

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販売元:株式会社グローバル 〒169-0073 東京都新宿区百人町2-17-7TEL:03-5389-5111 FAX:03-3367-4810 HP http://www.global-inst.co.jp

Playnick BbClarinet Mouthpiece

レジェールと組み合わせるのがベスト!─マウスピースを選ぶときのポイントは?加藤 吹奏感ですね。音色を基準に選ぶことはないです。材質はどのメーカーも大きく変わらないので音色の違いも大差はないと思います。それよりも操作性、つまり音色のレンジの広さで決めます。それに、息が長持ちする、そして正確に造られているか。だから、マウスピースに夢やロマンは求めていないです(笑)。一番のポイントはどれだけ精巧に造られている

のか。ティップレールとサイドレールの精度によって、どれだけ息が持つのかが決まってくるんです。TVでピンポン玉の製造工程を紹介していたのですが、ピンポン玉は真円に造ることがとても難しく、最終チェックとしてピンポン玉を傾斜のついた台の上部から下に転がして、まっすぐ下に転がっていったものだけを公認球にするそうです。形が悪いもの、真円ではないものはまっすぐに転がらず、左右にそれていきます。マウスピースも同じです。レール部は左右対称になっていないと、すき間ができて息がもたなくなります。

─このマウスピースを試奏したときの感想を教えてください。加藤 試奏したすべてのマウスピースにおいてレスポンスの良さを感じますし、音色のレンジの幅も広いのでニュアンスをつけやすい。音の粒立ちもいいですね。ほかと比べると音色に個性があり、全体的に少し細身なので面白いと思います。また、ティップレールがかなり厚めに造られている

から、ストライクゾーンが広く、全体的にキレイに仕上げられているのでクオリティは高いと思いますね。

─それぞれのマウスピースの違いは?加藤 SOLIST Mは、開きが同程度のバンドーレンM30に近いものがあります。マウスピースの先端部分が急激に開いているのでほかよりも広く感じられるし、スムーズに息が入っていくから詰まるという感覚はないです。息を入れた分だけ、しっかりと鳴ってくれるマウスピースなので初心者、中級者にオススメですね。PlayEasyのほうはテーブル部分の直後から開いてい

るので、その分息が入っていくのですが、少し抵抗感もあります。B1はSOLIST Mよりも開きが狭く感じました。B2はやはりバンドーレンB40と同程度の開きなので吹いた印象も似ています。ただ、僕としてはB3が

一番吹きやすくていいですね。B1、B2、B3の性格はほぼ同じなので、選ぶときは開きに左右されずにしっかりと見極めることが大事だと思います。

─ほかに気になった部分はありますか?加藤 吹いていて感じたのは樹脂系のレジェールを組み合わせるといいのではないかと。このマウスピースはレジェールに合わせて造っているんですよね。もちろん、天然のケーンでもまったく問題はないのですが、レジェールを使うと、マウスピースの性能をさらに発揮できるのではないかと思います。テーブル部分は通常、リードを密着させるために表面を滑らかにしていますが、このPlaynickは細かい凹凸が造られていて、ケーンのリードだと吸い付きが弱くなってしまい、そのおかげで息がもちにくくなるんです。

─実はレジェールも用意しているので、試奏してください。加藤 (試奏後)これが理想的です。レジェールのほうがしっかりとフィットしますね。効率が良くなっているので吹奏感もぜんぜん違います。息を入れた分だけ鳴ってくれるし、抵抗感もほどよく心地よいです。週に1~2回程度しか吹かない方は絶対にレジェールにしたほうがいいですよ。ケーンのリードは育てないといけないですからね。「おまえは草として生まれたんじゃないんだぞ!」と、いうことをリードにわからせるためには、削ったり、固めたりしながら最低でも1年くらいはかかります。そうすると水を吸わなくなるので雨などの影響も受けないんです。僕もPlaynickを使うなら、リードはレジェールを選択します。Playnickとレジェールの組み合わせは最高にいいですよ。

─ありがとうございました。

加藤明久さんが試奏

Profile加藤明久 Akihisa Kato国立音楽大学器楽学科卒業。クラリネットを大橋幸夫、浜中浩一の両氏に師事。在学中は、高校時代からの憧れだった国立音楽大学ブラスオルケスターのコンサートマスターに就任し活躍。大学卒業の年より制定された矢田部賞を受賞。第53回読売新人演奏会などの新人演奏会に出演。第16回東京国際音楽コンクール室内楽部門第1位入賞。第1回日本クラリネット・コンクール入賞。第35回ミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門でファイナリスト。欧日音楽講座にて初のビュッフェ・クランポン賞を与えられる。第2回日本クラリネット・コンクール入賞。1990年NHK交響楽団に入団し現在に至る。東京クラリネット・アンサンブル団員。

NHK交響楽団クラリネット奏者

ニック・キュックマイヤー氏が手がけるクラリネット用マウスピースは、ヴェンツェル・フックス氏や、カール・ライスター氏、オッテンザマー・ファミリーなど、世界のそうそうたるプレイヤーから高く評価され、今注目を集めている。そのPlaynickマウスピースをNHK交響楽団の加藤明久氏に試奏・検証してもらった。

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