植物生理学 第1回中間テスト試験問題(2015 年6...

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植物生理学 第1回中間テスト試験問題(2015年 6月 18日実施)→1週間延ばします

(注意)

・試験は 40分です.解答の分量は,時間を考慮してあらかじめ準備ください.

・テスト問題は,下の問のうち4つ程度を出題します.

・解答案は教科書とプリントを参考に作成しておくこと.教員に相談してもよい.

問 遺伝子が発現しタンパク質ができるまでの過程を,説明しなさい.ただし,次の過程に分けて説明

すること(それぞれ 300字以下とする).

1)DNA が転写されて mRNAが核の外に輸送されるまで

2)mRNAが翻訳されてタンパク質ができるまで.

問 オーキシンの量が増えて,その生理作用が発現するまでの過程を説明しなさい(オーキシンが増え

すぎて作用を抑制する過程は説明しなくてもよい).

問 カリウム濃度は細胞内で高く,細胞外で低い.通常,その状態は保たれている(平衡状態).しかし,

カリウムイオンはこの濃度勾配に逆らって細胞内に取り込まれることがある.このしくみを,( )

内の語句を用いて説明しなさい.(⊿μ,平衡電位,プロトンポンプ)

問 次の用語を説明しなさい.とチャンネルについて説明しなさい.

1) 広義のトランスポーター,狭義のトランスポーター(300字程度)

2) チャンネル(150字程度)

問 次ページの図には細胞を様々な浸透圧の溶液に浸漬させたときに,水ポテンシャルやその構成要素

が変化する様子が示してある.テストでは,この数値の穴埋め問題を出題する.

問 次の文章は,とある教科書の一部を抜粋したものであり,この文章だけでは意味が伝わらない.1)

~3)のうち 2 つの問題について,言葉や説明を補いながら解説者の池上彰氏ばりに解説しなさい.

図を使用してもよいが,必ず説明も加えなさい.

1)「チラコイド反応において,励起状態にある反応中心(P*)の酸化還元電位は低く,強い還元力

をもつ.一方,電子が飛び出した反応中心(P+)の酸化還元電位は高く,酸化力が強い.電子

は,酸化還元反応によって,酸化還元電位の低い構成要素から高い構成要素へと順次伝達され

る.」

2)「チラコイド膜における酸化還元反応では,電子が酸化還元電位の低い物質から高い物質に伝達

されるだけでなく,チラコイド膜を介した H+の化学ポテンシャル差をつくる仕事が行われる.

この化学ポテンシャル差を利用して ATPがつくられる.」

3)「C4 植物は,CO2濃縮機構をもつので,ルビスコは高い親和性をもつ必要がない.」

問 次の文章は,とある教科書の一部を抜粋したものであり,この文章だけでは意味が伝わらない.こ

の文章について,言葉や説明を補いながら解説者の池上彰氏ばりに解説しなさい.図を使用してもよ

いが,必ず説明も加えなさい.

「TCA 回路のもう一つの役割は,還元物質 XH2 を提供することである.XH2 は電子伝達系において,

XH2→X+2e-+2H+という反応で脱水素され,最初はプロトンが NAD,フラビンタンパク質,ユビ

キノンと授受され,ついで電子が数種類あるチトクローム間を運ばれ,最後は 1/2O2+2e-+

2H+→H2Oの反応で水が生成する.」

図 細胞を濃度が異なるショ糖養液に入れたときの水ポテンシャルの変化

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