人生を振り返ることで、対話を生み出す。 「自分史」をイン...

Preview:

Citation preview

写真や絵画などの「作品史」、「夫婦史」「家族史」「グループ史」「故人史」も 今後、「My Wayプロジェクト」では、さまざまな分野の人たちへインタビューを実施し、それぞれの「自分史」をインターネット上に公開していく予定だ。写真や絵画などの「作品史」をはじめ、「夫婦史」や「故人史」といった多様な形態・表現スタイルを想定している。インターネット空間で、時空や世代を超えた様々な対話の芽が生まれていくことに期待しながら。

人生を振り返ることで、対話を生み出す。

「自分史」をインターネット上で公開する

My Wayプロジェクトが第一弾ホームページを公開。

人生の成熟期を生きる高齢者を対象に、 「自分史」を制作するサービスが賑わい始めた 新聞社や出版社による「自分史」のサービスに力を入れる中、「自分史」をホームページ上に残していこうというプロジェクトが生まれた。編集者、ライター、デザイナーなどのグループによる、「My Wayプロジェクト」だ。

第一弾、伊室一義さん(昭和3年生まれ・87歳)の ホームページが2015年3月15日に完成・公開 伊室さんは現在、一般社団法人サバンナクラブ事務局長、陸軍予科士官学校第61期生会代表幹事、東京陸軍幼年学校第46期生会代表幹事を務める。

誰かに読んでほしいという思いは、自分自身と向き合うきっかけに。インターネット上で、思いがけない相手に想いが届く可能性をもつ 当初、「撮りためた写真を整理したい」「孫に自分の人生を伝えたい」との思いで制作を始めたこのホームページは本人も予測しなかった新たな出会いを生み出しつつある(詳細裏面に記述)。思いもよらぬ扉が開かれるのは、誰もが閲覧できるインターネット空間であればこそのこと。そこで「自分史」は未知の宛先にまで届く手紙となる。

Press Release 2015.04.02

「My Wayプロジェクト」とは 20世紀を生きた人々の経験と知恵を、ヒアリングし、編纂を行い、インターネット上でシェアするプロジェクトです。2013年、伊室一義氏との出会いにより始まったこのプロジェクトには企画・編集・構成・デザインなどのクリエイターたちが集い、意義を共有しながら進めています。 発起人の鳥谷美幸はじめ、長年、企業や組織で働く個人を取材し、その想いを伝えてきたメンバーが集います。「インタビューされ、自らが記事になることで、自身の過去に意義を発見し、明日からの日々を生きる。取材・インタビューがもつ力を、一人でも多くの個人に体験してもらいたい」プロジェクトの隠れた想いです。

本件に関する取材・お問い合わせ

myway@career-studio.co.jp

090-6658-9770

担当・株式会社キャリアスタジオ・ジャパン

   鳥谷(とりたに)美幸

http://career-studio.co.jp

1.

伊室一義氏ホームページ

70年の時を経て、特攻隊として散った先輩の遺族との出会い。

MyWayプロジェクトの「自分史」ホームページが開く、思いがけない扉。

伊室一義氏・プロフィール 昭和3(1928)年 三重県阿山郡上野町生まれ。東京陸軍幼年学校(46期)、陸軍予科士官学校(61期)東京大学法学部卒業(新制第1期生) 昭和28(1953)年 安田火災海上保険㈱入社。自動車損害保険分野の開拓に携わる 昭和63(1988)年 ㈱安田火災インフォメーション・テクノロジー代表取締役、 平成4(1992)年 安田火災ローンサービス㈱社長、平成7年(1995)年 東松山カントリークラブ社長などを歴任 現在 (一社)サバンナクラブ常任幹事・事務局長、陸軍予科士官学校第61期生会代表幹事、東京陸軍幼年学校第46期生会代表幹事

本件に関する取材・お問い合わせ myway@career-studio.co.jp 090-6658-9770 担当・株式会社キャリアスタジオ・ジャパン    鳥谷(とりたに)美幸 http://career-studio.co.jp

孫のために綴った「自分史」。過去の自分と向き合い、未来の読者へ思いを馳せた 初め、昭和20年代から撮り貯めた趣味の写真を公開したいという気持ちで作り始めたホームページ制作だが、自らの人生を顧みるうち、「孫の世代に伝える意味があるかもしれない」と考え始めていた。そして、「生きているうちに自分の歩んできた道程をホームページに残しておくことも一興と思い立った。『ファミリー・ヒストリー』を自作するのである」(「あとがき」より)。

伊室さんのホームページは三部構成だ。戦前と戦後の昭和、平成と、それがどのような日々であり、どのような時代であったか。自分自身の生き方や軌跡だけでなく、出会い、導いてくれた人々との係わりや出来事とともに、時に自らの反省も含めて回想していく。

「おそらく私が何かを伝えたいと一番に思っている相手は、次の世代を創っていく人たちである。しかし私は、伝えたい、知ってほしいと思うことを、押しつけるべきではないとも思っている。」(本文より)。

ホームページに「自分史」を書き綴っていくことは、未知なる読者を信頼することなくしては成立しない。けれど、その信頼が思わぬ喜びをもたらす。ホームページの完成とともに、今後、どんな出会いが生まれてくるのか、伊室さんはその可能性に胸を膨らませている。

強く心に刻まれた人」との思いがけぬ再会 My Wayプロジェクトの第一弾ホームページの主人公は伊室一義さん(昭和3年生まれ・87歳)。戦前、東京陸軍幼年学校(東幼)に学び(第46期)、昭和20年4月、陸軍予科士官学校最後の第61期生となる。その彼はいま、東幼第46期生会の代表幹事を務めている。

ホームページ公開後、出会ったのは藤本はなさん姉妹。二人の叔父は、昭和19年11月27日、陸軍特別攻撃隊「八紘隊」の一員として、フィリピン・レイテ島沖で戦死した森本秀郎さんだ(享年21歳)。姉妹は叔父の足跡を探すなか、「東京陸軍幼年学校」というキーワードからMy Wayプロジェクトのサイトにたどり着く。伊室さんにとって、森本さんはとりわけ「強く心に刻まれた先輩」の一人だった。しかし、その姪御さんたちとの出会いは、思いがけないものだった。 森本秀郎氏伊室一義氏

伊室一義氏ホームページ h t t p : / / k a z u y o s h i i m u r o . j p 昭和20年代の東京

写真・伊室一義氏

2.

Press Release 2015.04.02

Recommended