海外事情報告会 変貌するアジア・・教育への協力 年 月20...

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第30回 海外事情報告会 変貌するアジア・・教育への協力

2015年6月20日(土)

1.JICAボランティアとは?

2.JICAボランティアの活動の実際

日本語教師/識字教育

3.ボランティアの

役割と成果

事情報告1 ボランティアの役割 カンボジア、タイでの経験をとおして

1. JICAボランティアとは?

ODA Official Development Assistance

開発途上国の社会・経済の開発を 支援するため、 日本政府が行う資金や技術の協力

ODAの一環のボランティア事業?

ODA 政府開発援助

二国間援助 日本から開発途上国に

直接協力する

有償資金協力

無償資金協力

技術協力

ボランティア事業

草の根協力事業

NGO支援

開発教育支援

JICA 独立行政法人 国際協力機構

市民参加協力

国際緊急援助

多国間援助 国際機関を通じて

開発途上国に協力する

青年海外協力隊 シニアボランティア

対象年齢 20歳~39歳 40歳~69歳

発足の経緯 1965年10月15日の閣議決定

① 社会及び経済の発展に協力

② 親善と相互理解

③ 日本青年の国際的視野の涵養

1990年「シニア協力専門家」として発足 1996年名称変更(「シニア海外

ボランティア」)及びボランティア事業に再編

派遣状況

派遣人数

1,989人(女性 1,127人) 431人(女性 110人)

派遣地域

アフリカ 37% アジア 30% 中南米 20%

アジア 32% 中南米 29% 大洋州 14%

派遣職種

コミュニティ開発 321人 青少年活動 145人 小学校教諭 142人 看護師 108人

日本語教師 27人 コンピュータ技術 19人 経営管理 19人 品質管理、生産性向上 18人

JICAボランティアとは?

2015年4月30日現在 (JICAホームページから抜粋)

協力隊:どんなシゴト?

小学校教育 理科教育 数学教育など

体育 野球 柔道など

青少年活動 コミュニティ開発 感染症・エイズ対策

●自己紹介● 篠原 美恵子(しのはら みえこ)

JICA筑波 市民参加協力調整員

1993年~ 台湾・台中YMCAへ日本語教師として赴任

1994年~ カンボジア・プノンペン大学に日本語教師

(JOCV)として派遣

1997年~ 青年海外協力隊事務局に嘱託職員として勤務

2000年~ カンボジア・三角協力プロジェクトに識字教育

隊員(JOCV)として派遣

2005年 名古屋大学大学院、国際開発研修科で修士号を取得

2007年~ JICAタイ事務所へボランティア調整員

として派遣

2010年~ NPO法人学校をつくる会のプノンペン

事務所長としてカンボジアに赴任

2011年~ 茨城県国際交流協会に嘱託職員として勤務

2013年~現在 JICA筑波、市民参加協力調整員

2. JICAボランティア活動の実際

カンボジア王国

首都: プノンペン 人口: 1,500万人(日本:1億2千万人) 面積: 18万km2 (日本の約半分) 言語: クメール語 人種: クメール人(90%) 宗教: 仏教 主要産業:農業、観光、縫製業など 一人当たりGDP: 934米ドル (日本:46,736米ドル) 歴史: 1968年~1991年内戦→死者200万人 (主に知識層、文化・宗教関係者など) →インフラ未整備、教師・人材不足・・

1994.12~1997.2 カンボジア・プノンペン大学へ

日本語教師として派遣

要請内容:

カンボジア唯一の大学で、現在、人文社会、理工、外国語の3学部があり、学生約1000名、教員約200名を抱える。学生に対し、初級レベルの日本語を指導するほか、初代隊員と協力し、カリキュラムや教材整備など、日本語教育普及のための基盤作りを行なう

内戦を経て、1993年から協力隊の派遣が再開

プノンペン大学へは、日本語教師とパソコン・インストラクターが派遣

当時、水なし、電気なし、職場にスタッフなし

「日本語教育」 ・全学部の学生を対象

・課外授業

ところが・・

・何もない ×教科書、×教師(カウンターパート)、×教室

・なぜ日本語?

・学部への道は遠く

(フランスとオーストラリアの支援→仏英学科)

・内戦の傷跡 (日本語で何ですか?)

2000.9~2001.9 カンボジア・コンポンスプーへ

識字教育隊員として派遣

要請内容:

コンポンスプー・タケオ2州において、農村再開発を行うプロジェクト。対象地域の識字率向上を目指し、識字教育指導者の育成、識字クラスの運営及び地域の教育委員会との連携をはかる。

農村再開発プロジェクト (UNDP): (通称:三角協力プロジェクト)

青年海外協力隊、アセアンの専門家による、農業、保健、職業訓練、教育など分野へのカンボジア支援

「識字教育」 ・村の成人女性を対象

・識字教師の育成・支援

・職業訓練や保健分野

などと連携

ところが・・

・高いドロップアウト率、識字能力保持の難しさ

・親から子供に・・

・字が書けるようになったら就職できる/学校へ行ける?

3. ボランティアの役割と成果

ボランティアの果たす役割 ・息の長い支援のバトンをつなぐ ~教育は時間がかかります! ・途上国のその時々のニーズに 合った支援 ~途上国の変化は早いです! ・幅広い可能性を試せる支援 ~トライ・アンド・エラー!

成果・・

「日本語教師」 ・教え子が日本語教師になり、プノンペン大学 の日本語学科長に ・日本への留学生の増加(教え子の教え子)

「識字教育」 ・収入向上

・正規学校教育への編入

・自信の回復

御清聴ありがとうございました

おわり

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