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テーマ:価格競争テーマ:価格競争 中村充・鈴木成亮・岩崎彰範 中村充・鈴木成亮・岩崎彰範
「価格競争の動き(90年代)と今後の課題」 ――――中村 充
『消費者からみた「価格」と「価値」に対するファ―ストフード企業の戦略』――――鈴木 成亮
「小売業の動向」 ――――岩崎 彰範
価 格 競 争価 格 競 争~~90年代の価格競争の動きと今度の課題90年代の価格競争の動きと今度の課題~~
経済学部 国際経済学科
99W214 中村 充
1、価格競争の動きの背景
2、他の小売業者等の動き
3、新たな企業行動を可能にした環境の変化
4、小売業者から始まった価格競争の影響
5、価格競争の今後の課題(行方)
6、おわりに(まとめ)
1(1)、価格競争への取組み1(1)、価格競争への取組み
①円高(91年初~95年前半まで趨勢的に続いた)②バブル崩壊後の景気後退・雇用者所得伸び悩み ③消費者の価格志向の高まり
●価格競争の元⇒⇒DS業態、PB商品
DS業態⇒⇒調達コストの削減・店舗レイアウトや 労働集約型のよる、運営コストや人件 費削減等によるコスト削減
PB商品⇒⇒小売業者主導で製品開発
→メーカーに生産を直接発注
→広告宣伝費や新規開発投資等の費用削減
1(1)、価格競争への取組み1(1)、価格競争への取組み(続き)(続き)
他の小売業者等は利益を削りながら、強制的な特売や値引き(DS業態とPB商品出現のため)
⇒DS業態やPB商品におけるコスト削減の手法が有効かつ効果的であると伝わり広がったことなどから、持続的な低価格販売の実現に向けてどんどん取り組みがなされていった。(メーカー、卸売り業、小売業者が連携して、商品の生産・流通・販売の一体的なコスト削減への動きも)
1(2)、新たな企業行動を可能にした1(2)、新たな企業行動を可能にした環境の変化環境の変化
(1)小売業者(量販店等)のバーゲニング・パワーの増大
(2)消費者行動の変化
(3)規制緩和の促進と独占禁止法の運用強化
(4)円高・グローバル化の進展
(5)情報通信技術の進歩
上の5つの構造的な変化は、今後とも基本的な方向としては不可逆的に進行し、価格競争を促進する方向に作用していくものと考えられる。
1(3)、小売業者から始まった価1(3)、小売業者から始まった価格競争の影響格競争の影響
小売業者からはじまった価格競争に対する取組が、価格設定の主導権がメーカーから小売業者へと移りつつあった流れを加速し、メーカーを起点とした従来の流通システムそのものの変革を促すことにつながっている点である。小売業者から始まった持続的な低価格販売の実現 (従来の仕組や慣行にとらわれない)
(1)流通経路の短縮化と新たな展開
(2)商慣行の見直し
2、価格競争の今後の課題2、価格競争の今後の課題●政府として
規制緩和の推進や競争政策の運用強化等により、新規
参入者の出現、活動が絶え間なく活発に生じるような
環境を一層整備していくことが重要である。また、同
時に、企業が事業活動を行う上で中間投入となるもの
を、高コスト構造是正の観点から、その低廉化を促し
ていくことが重要
●流通業者として
市場動向や商品価値を適切に判断し、メーカーに依存
せず、自主的な価格設定の能力を向上させリスクやコ
ストの管理を徹底させていくことが重要
おわりに(まとめ)おわりに(まとめ)●価格競争はDS業態やPB商品から始まった。
●低価格化の実現は自分の思っていた大量仕入での低価格化だけでなく、店舗のレイアウトやメーカーとの直接取引、海外調達、である、いわゆる「販売管理経費面」や「商品調達面」での低価格化であった。
●これらが後の小売業者のもととなり、大活躍した。
●これからの課題として、政府としての規制緩和、また流通業者の自主的な価格設定の能力向上が重要であること。
引用図書引用図書
経済企画庁物局 編
『「価格破壊」を斬る』
平成9年7月30日 発行
価 格 競 争価 格 競 争~消費者から見た「価格」と「価値」に対す
るファーストフード企業の戦略~
経済学部 国際経済学科
99W147 鈴木 成亮
Ⅰ 売上高ランキング
Ⅱ マクドナルドの企業戦略
Ⅲ KFCの企業戦略
Ⅳ モスバーガーの企業戦略
Ⅴ 21世紀の展望(まとめ)
Ⅰ 売Ⅰ 売上高ランキング上高ランキング売上高(百
万円)順位 企業名 タイプ(分野) 本社
ロッテリア
1(1)
4(5)
5(4)
9(6)
23(21)
日本マクドナルド
ミスタードーナツ
ケンタッキーフライドチキン
モスバーガー
ハンバーガー
東京
東京
東京
東京
大阪
ハンバーガー
ドーナツ
フライドチキン
ハンバーガー
5 6 , 8 0 0
4 3 1 , 1 3 0
1 3 5 , 2 0 0
1 3 4 , 7 0 5
1 2 3 , 0 0 0
参考参考URLURL
日経調査 「2000年度飲食業ランキング・第27回」から
http://www.nikkei.co.jp/report/inshoku1.html
Ⅱ マクドナルドの企業戦略Ⅱ マクドナルドの企業戦略~売上高一位の理由~~売上高一位の理由~
lHACCPに基づいた原材料を一度に安く大
量に仕入れている
l加工工場のHACCPの義務化によって消費
者に安心感を与えている
l流通過程でのHACCP管理
l広告活動
l従業員の徹底した教育 など
Ⅱ マクドナルドの企業戦略Ⅱ マクドナルドの企業戦略HACCPHACCPとは?とは?
Hazard Analysis and Critical Control Pointのそれぞれの頭文字をとった略称で、わが国では法的に、食肉製品、乳・乳製品、包装詰加圧加熱殺菌食品、魚肉ねり製品、清涼飲料水などの製造基準の規定されている食品について、「総合衛生管理製造過程」と称する承認制度の中で法的に規定されているが、この他のあらゆる食品についても、その積極的導入が奨励されている
Ⅲ Ⅲ KFCKFCの企業戦略の企業戦略
価格帯によって顧客層が異なるとすれば、KFCがマクドナルドに追随して値段を下げることをしないで、クリスマスに買いにくる人など、ターゲット顧客層を明確にすると共に、ターゲット「でない」顧客層を捨てる
Ⅳ モスバーガーの企業戦略Ⅳ モスバーガーの企業戦略
l売り手企業として、インターネットカフェで顧客の不便・不安を解消させる
l娯楽産業のように、自宅では絶対にできない経験を味あわせる
l自宅にいる時のような快適さを提供する
Ⅴ 21世紀の展望(まとめ)Ⅴ 21世紀の展望(まとめ)
消費者の求める「価格」と「価値」に応え、顧客も満足させることが大切である
価 格 競 争価 格 競 争~~小売業の動向小売業の動向~~
経済学部 国際経済学科
99W023 岩崎 彰範
2000年度 小売業売上高ランキング
2000年度 売上高伸び率ランキング
Ⅰ 低迷する百貨店とスーパー
・百貨店業界はなぜ経営不振に陥ったのか?
・スーパー業界の低迷の原因
Ⅱ 急成長するセブンイレブン、ファーストリテイリング(ユニクロ)
・セブンイレブンの急成長の要因
・ファーストリテイリング(ユニクロ)の急成長の要因
Ⅲ まとめ
2000年度小売業ランキング2000年度小売業ランキング (上位10社)(上位10社)
1 イトーヨーカ堂 東京 3,103,607 1.2 163,781 ▲3.9 48,8842 ダイエー 兵庫 2,914,120 2.4 1,043 - 45,8943 ジャスコ 千葉 2,738,638 8.6 87,415 35.1 22,5154 マイカル 大阪 1,722,660 ▲7.2 ▲6793 - ▲872925 高島屋 大阪 1,192,211 ▲0.1 18,610 18.3 8,3236 ユニー 愛知 1,172,625 1.5 31,021 ▲29.3 5,9397 西武 東京 1,071,173 5 8,059 58.4 3178 三越 東京 967,047 1 16,456 101.8 5,2259 大丸 大阪 794,760 1.3 11,187 6.7 2,80410 伊勢丹 東京 592,872 3.4 19,721 94.4 ▲2205
順位
社名本社
(本部)売上高
(百万円)伸び率(%)
経営利益(百万円)
伸び率(%)
当期利益(百万円)
2000年度売上高伸び率2000年度売上高伸び率ランキング ランキング (上位10社)(上位10社)
順 業 2000年度 2000年度位 社名 連/単 態 伸び率 売上高
1 ファーストリテイリング 単 専 106.1 228,9852 オーエムツーネットワーク 専 81.2 48,6523 山洋エージェンシー 単 専 59.9 20,3984 ドン・キホーテ 専 57.8 73,4025 ドラッグイレブン 専 45.4 24,6986 ヤマダ電機 単 専 41.9 471,2467 大創産業 単 専 40.9 202,0008 カスミ ス 40.5 234,6589 スギ薬局 単 専 37.4 40,17610 ブックオブコーポレーション 単 専 36.4 17,765
Ⅰ 低迷する百貨店とスーパーⅠ 低迷する百貨店とスーパー
百貨店業界はなぜ経営不振に陥ったのか?
・高コスト体質を脱却することができない
⇒委託販売
⇒立地は大都市の中心部(繁華街)か駅前
・消費者のニーズに適切に対応できない
⇒メーカーや問屋の派遣店員に販売を任せているため
・自動車で買い物にいけない
⇒駐車場のスペースが十分とれない
スーパー業界の低迷の原因
・アルバイトに対する教育面での欠落がある
⇒お客に接する時の言葉使い、態度が悪い
⇒身だしなみのみだれ
・店の雰囲気があまり良くない
⇒「いらっしゃいませ」などの掛け声があまり聞こえない
・衛生管理にも少し問題がある
⇒従業員のエプロンが黒ずんでいる
・食品以外の品揃えが悪い
・売場が荒れている など
Ⅱ 急成長するセブンイレブン、Ⅱ 急成長するセブンイレブン、ファーストリテイリングファーストリテイリング
セブンイレブンの急成長の要因
・24時間営業
・ドミナント式店舗
・メーカー・取引先と協力して、次のヒット商品にする
・他で得られない魅力ある商品で、店の売上アップ
・物流システムのコストダウン
・世界最大規模の情報ネットワーク
ファーストリテイリング(ユニクロ)の急成長の要因
・ファーストフードコンセプト
⇒顧客要望の即商品化
・テレビCM
⇒ユニークなテレビCMを流す
・中国の約40の提携工場で生産
・商品生産はユニクロが完全にコントロール
・売れ残り、売れ筋の欠品をなくす
・日本では関東と関西それぞれ2ヶ所の大型配送センター使用
Ⅲ まとめⅢ まとめ
・ネットワークを使った店舗同士の情報の交換
・無理なくコスト削減することできる
・消費者のニーズに合った良い商品を消費者の希望する価格(品質の割にかなり安いと実感できる価格)で販売することができる
・立地条件の良い場所に出店する事ができる
・従業員の徹底した教育 など
これらのことができる企業がこれから伸びてくるのではないでしょうか
これで、価格競争のプレゼンテーションを終わります。
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