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シラバス作成マニュアル ~授業計画作成ガイドライン~
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1.本編は、愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室のご了承のもと、下記に準拠して作成しています。
『Faculty Development Handbook』Vol.1
「もっと!!授業をよくするために シラバス作成から成績評価まで」第1章「シラバスの書き方」
愛媛大学教育・学生支援機構教育開発センター(2005年3月31日)
2.本編は、本学の教育を担当する者(非常勤講師含む)に対し、担当科目のシラバスを作成する一助と
して配布するものです。
3.上記以外の二次的な使用、無断転写・複写は禁止します。
本学の教育向上にご理解とご高配を賜りました愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室に対し、
心より感謝申し上げます。
筑紫女学園大学
【はじめに・・・】
本学では、学生の学修意欲の向上を図るため、学生の「学修成果」に着目するに至りました。
「学修成果」とは、学修により学生が身に付けた力ということができるでしょう。従来の、教員
が「何を教えるか」よりも、学生が「何ができるようになるか」に力点を置いた考え方と言えま
す。
また、平成30年11月26日の中央教育審議会「2040年に向けた高等教育のグランドデザ
イン(答申)」において、『学修者が「何を学び、身に付けることができるのか」を明確にし、学
修者が実感できる教育を行っていくこと。このための多様で柔軟な教育研究体制が各高等教育機
関に準備され、このような教育が行われていることを確認できる質の保証の在り方へ転換されて
いくこと。』が実現すべき方向性の一つとして挙げられています。
こうした流れを受け、本学でも授業改善の一環として、シラバスの作成に取り組んでいます。
分かり易いシラバスを作ることは、学生に分かり易い授業を行うための出発点です。是非、趣旨
をご理解のうえ、シラバスの作成にご協力いただきたく存じます。
【最後に・・・】
シラバスは教員と学生との間の「契約」という意味も持つので、原則としてシラバスに沿って授
業を行ってください。止むを得ず授業内容や成績評価の方法を変更する際は、学生に周知し、
Webシラバスを必ず修正してください。
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目 次 1 シラバスとは何か? (1) 定 義 …4 (2) 役 割 …4 2 筑紫女学園大学のシラバス印刷フォーム…6 3 シラバスの各項目の書き方 (1) 「授業科目」 …7 (2) 「担当教員」 …7 (3) 「開講時期」・「単位」 …7 (4) 「授業の目的と概要」 …7~8 (5) 「到達目標」 …9~10 (6) 「この授業が目的としているDPや関連する科目など」 …11 (7) 「授業計画」 …11~13 (8) 「成績評価」 …13 (9) 「受講上の留意点」 …14 (10)「教材に関わる情報」 …14 (11)「オフィスアワー」 …15 (12)「メールアドレス」 …15 4 シラバスの活用方法 (1) 履修ガイダンスでの説明 …16 (2) シラバスの使い方のアイデア …16 5 シラバスの記入例(サンプル) (1) シラバスの記入例(サンプル)について …17 学校法人筑紫女学園の建学の精神・校訓 …18 筑紫女学園大学の使命 …18 *提出前の自己チェックリスト …19 *お問い合わせ先 …裏表紙
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1 シラバスとは何か?
(1) 定 義
授業前に学生に公開され、授業で扱う内容、授業の進め方(スケジュール)、成績評価の仕方な
ど授業の全体像を示す見取り図としての文書のことを、「シラバス」といいます。シラバスを読む
ことによって、「この授業を受けて何ができるようになるか」を理解できることが必要です。
(2) 役 割
① 授業選択ガイドとしてのシラバス
選択の機会がある場合は、科目選択の基準として機能します。
② 契約書としてのシラバス
シラバスは、それぞれの授業についての契約書でもあります。教員は「このようなスケジュー
ルで、このような到達目標まで導きます」ということを約束します。一方、学生は「成績評価」
や「受講上の留意点」を知ることによって自らも努力し、お互いに良い授業環境を作ることがで
きます。
③ 学習意欲や学修効果を高める文書としてのシラバス
シラバスをノートの最初のページに貼り付け、授業の度に確認をしている学生がいます。この
ように、15回の授業全体の中で、今回の授業はどこに位置づいているのかを確認したり、「授業
の目的と概要」や「到達目標」を繰り返し確認したりすることは、学修効果を高めます。
④ 授業全体をデザインする文書としてのシラバス
a 授業が「良い」ものであるためには、1回1回の授業が「良い」だけではなく、15回全体の
流れも「良い」ものである必要があります。シラバスを丁寧に書き、各回の授業で扱う内容や
参考文献を考えることで、15回全体の流れを頭に描くことができます。
b この過程で、不足していること、重複していることがよく見えてきます。また、一度きちんとし
たシラバスを作ると、同じ科目を再度担当する際の参考になります。
⑤ 学科全体のカリキュラムに一貫性をもたせる資料としてのシラバス
a 専攻科目の中には、ある科目の内容を学修し理解していないと、次の科目の内容が理解できな
い、ということがよくあります。こんな時、他の科目のシラバスを見ると、自分が教える学生が
どの程度のことを既に履修しているかを把握することができます。
b また、他の教員の科目の内容も知ることができます。これは、並行して進行する科目間では特に
重要なことです。このようにシラバスは、カリキュラムを一貫性のあるものにすることを助け
てくれます。
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■シラバスの補足情報について
a 本学のシラバスは、筑女ネット(注)のActive AcademyよりWeb入力で作成します。
(「Webシラバス入力マニュアル」参照)
また、学生に対しても冊子形式での配布を行わず、筑女ネットのActive Academy及び本学
HPにて公開しています。(ただし、オフィスアワー、メールアドレスは本学HPでは公開され
ません)なお、作成する際は、Web入力(登録)により文字数の制限があります。
b 基本的に記載項目の空白は避けてください。例えば、教科書を使用しない場合は、「なし」もし
くは「None」と記載してください。
c より詳しく伝えたい場合は、独自に資料を作って、授業のはじめに配ったり、筑女ネットを活用
したりする方法があります。
(注)筑女ネット https://cwuiis.chikushi-u.ac.jp
学内のネットワークシステム。(学内外からアクセス可能)各授業の情報や課題をアップすることができます。
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2 筑紫女学園大学のシラバス印刷フォーム
・下記フォームは、印刷時の形式です。Web入力(登録)及びWeb閲覧画面とは異なります。
・各項目の具体的な書き方は、各項目に掲載のページに説明しています。
授業科目 科目名【授業形態】 開講時期
担当教員 単位
授業の目的と概要
関連科目については、この項目ではなく「この授業が目的としているDPや
関連する科目など」の項目に記載してください。 ※実務経験のある教員による授業科目については、この部分に記載します。(事務局にて追記)
到達目標
この授業が目的と
している DPや関
連する科目など
担当科目のDP確認および関連する科目の記載をお願いします。
授業計画 授 業 内 容 授 業 外 学 修など
第 1回
第 2回
第 3回
第 4回
第 5回
第 6回
第 7回
第 8回
第 9回
第 10回
第 11回
第 12回
第 13回
第 14回
第 15回
成績評価 割合(%)、種類・評価基準など
定期試験
レポート
小テスト等 複数の評価方法を使用する場合の配分割合が
成果発表 合計して100%になるように、記載してください。
受講態度等
受講上の
留意点・ルール
に関わる情報
教科書 著者名『書名(教科書名)』出版社(その他の備考)
指定図書 の順番で記載してください。
参考図書
オフィスアワー 具体的に記載してください。 メールアドレ
ス ●●@chikushi-u.ac.jp ※必ず記載
P.9 【別紙 1】
P.6
学生に対して具体的に記載してください。
P.10
P.11~12
P.4
授業外学修の方法
やテキストのペー
ジなど具体的に記
載してください。
P.4
P.4
P.9【別紙 1】
P.8
入力不要
成績評価を厳密に行うための基準
達成度を測るための方法
↑ 学生との連絡手段 ↑
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3 シラバスの各項目の書き方
(1)「授業科目」(科目名【授業形態(講義/演習/実験/実技/実習)】の順に記載)
(2)「担当教員」
(3)「開講時期」・「単位」
予め設定しておりますので、入力の必要はありません。
※担当教員・【授業形態】に変更・修正等ありましたら、教務班までお知らせください。
(4)「授業の目的と概要」(400文字以内)
① 作成にあたっての考え方(授業の目的)
a 授業が、カリキュラム全体の「教育目標」や「教育課程編成・実施の方針(CP)」、学科・専
攻の「卒業認定・学位授与の方針(DP)」と整合性を持っていることを知らせます。
※「学部学科等の構成と教育課程(共通科目及び専攻科目)を通じて身に付ける力」および
「各学科・コースの教育課程編成・実施の方針」は21~23ページに掲載しています。
b カリキュラム体系における個々の授業の位置づけ(存在意義)を伝えることで、学生に学修の
意義を分かり易く理解させることが大切です。
c 授業の目的が現実的であればあるほど、学修意欲は高まります。学生に「自分にもできそう
だ」とイメージできるものである必要があります。そのため文章は、学生を主語とします。
・実務経験のある教員による授業科目である旨の説明
▶後日、教学支援部にて該当科目に追記。
② 記述にあたっての考え方(授業の概要)
a「授業内容」「到達目標」との関連性を意識して書きます。
b 授業によっては、内容の説明に抽象的な表現が必要な場合があります。
ここでは、そうした表現を用いたり「授業内容」「到達目標」で伝えられなかったことを
補充したり、比較的自由に授業の内容を説明してください。
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③ 具体的な書き方
例:×「■■について説明する、概説することを目的とする」
→教員が主語の文となっている。
○「■■について知り、説明できるようになることを目的とする」
○「■■について学び、●●について考察することにより、△△できる」
→学生が主語の文となっている。
a 一つの文章には、一つの目的のみ記載してください。複数の「目的」が混在すると後で
それぞれの達成度を測定するのが困難となります。
b 授業で学修した結果、何ができるようになるかを表す動詞を含む文章で書きます。例えば、
愛媛大学では、下記の◆授業の目的に使用する動詞の例◆のような動詞が用いられています。
◆授業の目的に使用する動詞の例◆
知る 認識する 理解する 判断する 身につける
価値を認める 評価する 位置付ける 考察する 使用する
実施する 示す 創造する
c 知識、技能の学修がなぜ重要か = それらがどのように利用されるかを記述します。
目的(「~するために」)を入れると良いでしょう。
d 総括的な概念を持つ動詞を用いて表します。以下は、参考例です。
例:○「 日系企業をはじめ日本経済への影響を考察することができる。」
○「 考古学に触れる時の基礎的素養を身につけることができる。」
○「 現代中国の社会や文化を理解することができる。」
○「 日本語を日本文化の中で相対的に位置づけることができる。」
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(5)「到達目標」 学生を主語とした表現でご記入ください。
(400文字以内)
≪「到達目標」は成績評価を厳密におこなうための基準です≫ カリキュラムチェック表の◎は「到達目標」に反映するようお願いします。
① 記述にあたっての考え方
a 「授業の目的」と関連させつつ、授業終了後には「こんなことができる」という到達レベル
をできるだけ具体的に書き、測定可能なものとします。
b この「到達目標」に対する個々の学生の達成度を測ることで、厳密な成績評価が可能となり
ます。
c 「到達目標」を考える場合、例えば、試験の設問・レポートの課題・発表の内容やレベルな
どで、受講者にどのようなことを要求しているか、どのような基準で成績を出しているかな
どを思い浮かべると、ヒントになります。
d 「到達目標」の項目数の目安は、通常は3~5個です。多い場合は10個程度ですが、その
場合、文字数制限(400文字)内でお願いします。
② 具体的な書き方
a 学生を主語として、「■■できる」という形式で、書きます。
b 「授業の目的」で用いた「・・・を理解する。」のような概念的言葉でなく、学生が実践する行
動を具体的に表し、到達度を測り易い動詞を使います。
例:×「印象派絵画について感受性を高め、作品をじっくりと味わう」
→このような書き方は、抽象度が高く目標の達成状況を判断しにくいので、例えば、
以下のように具体的な動詞を使用します。
○「印象派絵画の芸術的価値について、1980年までの通説と1990年以降の
通説の違いをふまえて、説明することができる。」
※ 例えば、こうした内容を、200字以内で記述させたり、400字詰めの原稿用紙●●枚
で論述させたりすることが、テストの設問やレポートの課題に関連していきます。
c 授業の「到達目標」に使う動詞について、以下に参考例を挙げています。
例えば、愛媛大学では、「知識を獲得する」・「態度を形成する」・「技能を習得する」に分けて、
次のような動詞を使い到達目標を区別しています
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◆授業の到達目標に使う動詞(知識の領域)の例◆
列挙する 述べる 具体的に述べる 説明する
分類する 比較する 類別する 関係づける
解釈する 選択する 評価する 推論する
予測する 一般化する 使用する 応用する
適用する 批判する
◆授業の到達目標に使う動詞(態度・習慣の領域)の例◆
行う 尋ねる 助ける コミュニケートする
寄与する 協調する 示す 見せる
表現する 始める 相互に作用する 系統立てる
参加する 反応する 応える
◆授業の到達目標に使う動詞(技能の領域)の例◆
始める 熟練する 工夫する 実施する 準備する
行う 創造する 操作する 動かす 調べる
測定する
※(4)「授業の目的」と(5)「到達目標」の違いが分かりにくいという意見がよくあります。
そこで、具体的に比較できる例を、参考までに次の通り挙げておきます。
※ 学生の社会的・職業的自立を意識したキーワードについては、20ページ参照。
「授業の目的」:「16世紀後半から17世紀前半にかけてのイギリス演劇とエリザベス朝
のロンドンについての理解を深める。」
→概念的な言葉で表現する。
「到達目標」:「(1)エリザベス朝の演劇文化について具体的な説明をすることができる。」
→学生が実践する具体的行動で表現する。
例:
○「東アジアからみた社会構想を説明することができる。」 (知識の領域)
○「 統計計算の結果を正しく解釈することができる。 」(知識の領域)
○「 自分の意見を持ってディスカッションに参加することができる。」(態度・習慣の領域)
○「 諸問題やその解決策を自ら調べることができる。 」(技能の領域)
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(6)「この授業が目的としているDPや関連する科目など」
この項目については、DPのキーワードをあらかじめ入力しています。(※の科目を除く)
担当科目のDPをしっかりと確認し、以下の点に意識をして授業計画を立ててください。
※大学院の科目については、記載不要です。
※特別課程の専門科目については、「この科目は~課程の専門科目です」とご記載ください。
a 「担当する科目が学生のどのような能力開発に資するものなのか」、「担当する科目と隣り
合う科目とどのように関連付けていくのか」を意識しつつ授業設計を行ってください。
b 担当科目が、学科/コース全体のカリキュラムツリーの中の 1つのであることを意識し、
担当科目がどのような位置、役割を担っているかを意識してください。
c 授業をDPとの関わりの中で見つめなおし、関連する科目の担当者との有機的な連携の中
でより教育効果の高い教育を実現することを目指します。
(7)「授業計画」
① 記述にあたっての考え方
「授業の目的と概要」「到達目標」「この授業が目的としているDPや関連する科目など」との
関連性を意識し、無理のないスケジュールを計画します。
② 具体的な書き方
a 授業計画には、「授業内容」と「授業外学修など」について記載します。
※ 15回分の枠は必須入力となっています。
b 「授業内容」欄に定期試験を含むことはできません。
定期試験を実施する場合は、15回終了後に1回の時間を設定して行います。
実施に関する詳細は、時期が来ましたら教務班からお知らせ致します。
c 通年科目や週に複数回(主には、週2回のパターン)開講する科目については、30回の授
業予定を記載する必要があります。また、入力時、枠は 15回分しかありませんので、回数の
表記を「第1回~2回」とするなどの工夫をお願いします。
d 授業計画は、毎回ごとにお書きください。
回数ごとに授業内容を記載してください。複数回に渡って同様のテーマを取り扱う場合は
数字で区別するだけではなく、回数ごとに扱うテーマのキーワードを記載してください。
例:
× 第2回 因数分解①
第3回 因数分解②
○ 第5回 プレゼンテーション① テーマの決定
第6回 プレゼンテーション② パワーポイント作成
第7回 プレゼンテーション③ 発表(ディスカッション)
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■授業内容(90文字以内)
各回の授業の内容が分かるよう簡潔に書きます。
オムニバス科目など、複数の教員で担当される場合は各回の担当者名を記載してください。
15回目まで授業です。定期試験に関しては、「授業内容」欄には記載しないでください。
■授業外学修など(30文字以内)
授業の理解をより深めるため、各回の授業内容に関連した授業外学修の方法などについて記載し
てください。課題・宿題・予習・復習の内容や、関連した教科書のページなどより具体的な授業
外学修を記載してください。
本学の定義する授業外学修は、テキストを使った予習や復習だけではなく、授業の内容と関連
した活動全般(授業内容と関連した映画を見たり、博物館などに行ったり)も含みます。その意
味で、一般的な「学修」の概念にとらわれず、広く授業と関連した活動などを記入してくださ
い。
授業形態によって、求められる授業外学修に必要な時間が異なります。本学では以下のとおり
「学生便覧」に明記し、学生に周知を行っています。
担当する科目の授業形態は、科目名横の記載を確認してください。
単位修得に必要とされる時間を考慮の上、授業外学修の内容を決定してください。
※授業形態が「実験」「実習」「実技」の科目は、授業外学修に関する指示は必須ではありま
せん。
例:
× 「別途指示」、「授業の際に指示します」
× 「予習・復習」や「課題」といった文言のみの記載
○ 「予習(教科書 P15-30)」「●●についてレポートにまとめる」「講義で扱ったテー
マに関する小レポートの作成」「●●について調べる」「配布プリント復習(●●)」
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この授業外学修は、大学設置基準において単位の考え方の前提となっているものです。また、
平成24年8月の中教審答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」において
も、学生が生涯にわたって学び続ける力や主体的な学修成果を促すためのわかりやすい指針とし
て、授業外学修時間の確保があげられています。
(8)「成績評価」(各 120文字以内)
≪「成績評価」は達成度を測るための方法です≫
① 記述にあたっての考え方
a 成績評価基準である「到達目標」の達成度を測るに相応しい方法を意識して「成績評価」を選択
します。
b 「割合、種類・評価基準など」欄に以下の様な曖昧な記述をすることはお控えください。
② 具体的な書き方
a 各項目について、どのくらいの「割合」(%)で評価するかを書きます。
b 複数の評価方法を使用する場合は、それらの基準、配分割合(例:定期試験 80%、受講態度他
20%)を明記します(合計が100%になるよう注意してください)。
c「成績評価」と「割合(%)、種類・評価基準など」の関係は以下の通りです。
※ 評価の対象としない項目については、「なし」もしくは「None」と入力してください。
※ 定期試験の項目を元に定期試験実施の有無を判断しています。定期試験の時間割作成に影響しま
すので、定期試験実施の有無を変更する場合は必ず修正してください。
※課題(試験やレポートなど)の返却方法について、具体的に記載してください。
成績評価 割合(%)、種類・評価基準など
定期試験 ●% 定期試験の内容を説明。 ※定期試験期間中(16週目)の試験について記載。
※ 定期試験を実施しない場合は「なし」もしくは「None」と入力してください。
レポート ●% レポートや提出物(回数・種類)などの情報を説明。
レポートなどの返却方法などについて、具体的に記載してください。
小テスト等 ●% 授業中に実施する小テストなどを説明。
小テストなどの返却方法などについて、具体的に記載してください。
成果発表 ●% 口頭発表・作品発表・実技などを説明。
受講態度他
●% 授業に対する意欲や受講態度に関する条件などを説明。
※文部科学省の指摘事項により出席点は設けないようお願いします。
●% 実習指導者や巡回指導員の評価などはこの欄に記載してください。
配分割合について100%を複数項目で割った場合、端数の合計にご注意ください。
×「定期試験」33.3%+「小テスト等」33.3%+「成果発表」33.3%=99.9%
○「定期試験」33.4%+「小テスト等」33.3%+「成果発表」33.3%=100%
例:×「テスト・受講態度などを総合的に評価する。」
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(9)「受講上の留意点」(290文字以内)
a 具体的に、欠席、遅刻、途中退出の扱いなど受講上の注意点を明確に書きます。
b 学生同士、学生・教員が、互いに不愉快な思いをしないために、受講上の約束事を書きます。
c 学生に対し、過度に感情的・威圧的な表現になると、学修動機を下げることにもなりますので注
意が必要です。
d.本学では学生の出席回数において、筑紫女学園大学履修規程第 4章第10条2項により、同一
授業科目の欠席回数がその授業科目の授業回数の 3 分の1を超えた者は、その科目について受
験できない。と定めています。出席回数について記載される場合は規程を遵守してください。
※資格取得に関わる科目で、別途遵守しなければならない規程等がある場合を除きます。
(10)「教材に関わる情報」(各 120文字以内)
a 教科書を使用するかどうかを記載し、使用する場合は著者名『書名(教科書名)』出版社を書き
ます。教科書を変更された場合は必ず修正してください。
※教科書の注文については後日調査を行います。(シラバスに記載の教科書と注文内容に齟齬
が生じないようにお願いいたします。)
b 指定図書、参考図書は、著者名『書名』出版社を書きます。
※指定図書については後日調査を行います。(シラバスに記載の指定図書と注文内容に齟齬が
生じないようにお願いいたします。)
c 指定図書を利用される場合は、省略せずに全ての図書を記載してください。
d 参考図書が多数あってシラバスに書けない場合は、授業のはじめに資料として配るか、筑女ネッ
トを活用して伝えます。
e テキストなどがネット上のものなどの場合は、サイト名、URL、アドレスを記載してください。
f 過度の負担になりますので、この欄に記載のない教科書を購入させることは避けてください。
著者名『書名(教科書名)』出版社(その他の備考等)の書き方で統一して記載してください。
■ 記入例 ■
・教科書を使用する場合 堤ちはる『子どもの食と栄養』萌文書林(第2版)
・プリント等を配布する場合 プリントを配布
・教科書を使用しない場合 「教科書なし」「使用しない」「None」等
× 5回以上欠席の場合、受験できない。(正しくは5回を超えて)
× ●●回以上の欠席で「登録を抹消/削除」
× ●●回以上の欠席で「失格/無資格」
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(11)「オフィスアワー」(50文字以内)(この欄は、本学HPには公開されません)
a オフィスアワーとは、学生が事前の約束なしでも研究室を訪問できる時間帯のことです。
b 学期中、オフィスアワーを止むを得ず変更する場合は、授業中または筑女ネットで伝える等、確
実に伝達するようにします。
c オフィスアワーは、具体的な時間帯を設定します。「随時」のような表現ではなく、下記の例
を参考に詳しく記載してください。
なお、非常勤講師の場合は「授業の前後」と記載してください。(具体的な時間帯を記載して
も構いません。)
※「メールで相談/予約」は極力避け、「○曜日昼休み、またはメールで相談」のように、
「指定日時+メール」という記載にしてください。
※複数担当者科目等、全員分を記載するスペースがない場合は、「各教員の他科目のシラバスを参
照」と記載することも可能です。
(12)「メールアドレス」(半角100文字以内)
(この欄は、本学HPには公開されません)
メールは、学生が連絡手段として便利なものなので、アドレスを知らせるようにします。
※ 大学から付与されているメールアドレス(●●@chikushi-u.ac.jp)を必ず記載してくださ
い。
なお、普段使用されるメールアドレスへの転送設定を行うことが可能です。希望される方は教
務班までご相談ください。
【専任教員の場合の例】
× 「授業の前後」「いつでも可」「いつも」「随時」
× 「授業の際に指示します」「第一回目の授業でお知らせします」
× 「★曜日」のみ「appointment」「TBA」・・・など
○ 「★曜日▲講目」「★曜日午前中/午後/昼休み」
○ 「★曜日00:00~00:00」
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4 シラバスの活用方法
(1)履修ガイダンスでの説明
シラバスを周知するために、履修指導やガイダンスの際には、積極的に説明してください。
特に、授業外学修の必要性について伝えてください。
(2)シラバスの使い方のアイデア
a シラバスは、授業の前に読むものですが、実際の授業においても、導入の資料として活用するこ
とができます。
b 「最終回の授業の時にも配り、それを確認しながら「まとめ」をしている。」という実践報告
がありました。シラバスは、授業の「まとめ」として使いやすいと同時に、「学生による授業
評価」の「実際の授業とシラバスの内容に大きな違いはなかった」の項目の参考にもなるもの
です。
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5 シラバスの記入例 (サンプル)
(1)シラバスの記入例(サンプル)について
サンプルは、学生の社会的・職業的自立を意識した記載です。
「シラバスの書き方をより具体的に想定頂くために必要」との判断から、準備しました。
社会的・職業的自立についてのキーワードは20ページを参照してください。
「このような内容でなければならない」という意味ではなく、あくまで参考資料です。
<注意>
以下の科目群については、免許法上、設置申請上などの理由から、一定の方針が定められていま
す。対象の科目は、別途「留意事項」フォルダ内に特別課程等ごとにまとめていますので、担当科
目が対象となっているかを必ずご確認ください。
各執筆担当者は、留意事項の内容を反映のうえ、この「シラバス作成マニュアル」に沿ってシラ
バスの作成をお願いします。
【シラバスの執筆にあたって、一定の方針が定められている科目群】
□教職課程に関連する科目
教職課程に関連する科目のシラバスにつきましては、
2018(平成30)年度に文部科学省へ申請した特支課程及び再課程認定に
関連して、教務班より別途連絡する場合があります。
□学校図書館司書教諭資格に関する科目
□保育士課程に関連する科目
□博物館学芸員課程に関連する科目
□社会福祉士の資格に関する科目
□精神保健福祉士の資格に関する科目
□「現代社会学部」申請時に設定の専攻・共通科目群
□公認心理師国家試験受験資格取得に関する科目
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Ⅰ 学校法人筑紫女学園の建学の精神・校訓 〔参考資料〕
親鸞聖人によって明らかにされた仏陀(釈尊)の教え、すなわち浄土真宗の教えに基づく人間教育を
建学の精神とする。
■校訓
「自 律」(自己への目覚め)
自律とは、自分の人生を自らが生きるということです。それは、ほんとうの自分を照らし出す光とな
るものに出会い、それによって自分を深く見つめるところから始まります。
こうして自分自身を見つめるとき、私たちはこれまでの自己中心的なありかたの過ちに気づかされ、
“さまざまな恵みによって生かされている”という自覚にたどりつきます。この自覚を基礎として、自
ら考え、自ら判断し、自ら行動していくことが、自律ということなのです。
「和 平」(他者への目覚め)
和平とは、自分のまわりにある他のすべての存在を認め、互いに尊重しあう中に生まれるおだやかな
世界です。
自らを律するとき、私たちは一人ひとりが、かけがえのない自己を生きている身であることに気づく
でしょう。
もしも自己中心的な価値観にとらわれて他者を軽んじたり、あるいはそれぞれの尊さを無視して自分
と同じになることを強要すれば、対立と争いを引き起こすだけで、ほんとうのおだやかな世界は決して
生まれてこないでしょう。
「感 恩」(生命への目覚め)
感恩とは、自分を支えている大いなる恵みを知るということです。
自律というありかたによって自分自身の内側に眼を向けるとき、私たちの生命は、無限の生命のつな
がりの中に縁あって恵まれ、はぐくまれてきたものであることに気づくでしょう。同時にそのつながり
の中で、恵まれた生命を生かす必要があるということも、うなずけるでしょう。
こうして、自分を支えている、はかり知れないはたらきに感謝の念を抱き、その恩に報いたいと願い
ながら生きることが大切なのです。
Ⅱ 筑紫女学園大学の使命
筑紫女学園大学は、限りない〈いのち〉への目覚めをうながし、社会の中で自己を実現する人の育成
を通して、新しい時代を創造する。この使命を実現するため、以下に取り組む。
「教 育」
1.自己と向き合う場所を提供し、人間形成の基礎を確立する。
2.幅広い教養と多様な専門教育によって、一人ひとりの学生の自己実現を支援する。
3.社会の諸問題を考え、解決に取り組む姿勢を育てる。
「研 究」
1.充実した教育を実現するため、その基盤となる学術研究に取り組む。
2.本学の理念に即した特色ある研究課題を設定し、推進する。
3.本学に集う研究者の相互啓発に基づく共同研究を促進する。
「社会連携」
1.教育・研究の成果をもって、広く社会に貢献する。
2.地域の一員として課題を共有し、開かれた大学を目指す。
3.学外の諸機関と連携し、地域・社会の発展に寄与する。
(筑紫女学園大学「2017(平成29)年度基本理念と教育目標」より)
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* 提出前自己チェックリスト *
提出前に各自、必ずチェックをお願いします。
【全般】 チェック
①
空欄になっている項目はないか。 ※大学院および旧カリキュラム科目の「この授業が目的としているDPや関連する科目など」以外で空欄にな
っている項目はないか。
※入力が必須となっていない項目について、入力しない場合は「-」と入力してください。
【授業の目的と概要】 チェック
② 学生を主語として書かれているか。
③ 1つの文章に1つの目的が書かれているか。(複数書かれていないか。)
文章が簡潔に分かりやすく書かれているか。
【到達目標】 チェック
④ 学生を主語として書かれているか。
⑤ 学生が実践する行動を具体的に表し、到達度を測り易い動詞で書いているか。
【授業計画】(授業内容)(授業外学修など) チェック
⑥ 15回分または30回分の授業計画が記載されているか。
⑦ 複数回にわたって同様のテーマを扱う場合、キーワードを入力しているか。
⑧ 「授業内容」欄に「定期試験」を記載していないか。
⑨ 「授業外学修など」欄に事前・事後学修の具体的指示などの記載があるか。
【成績評価】(定期試験)(レポート)(小テスト等)(成果発表)(受講態度他) チェック
⑩ 定期試験の有無を明確に記載しているか。
⑪ 複数の評価方法を使用する場合の配分割合は合計して100%になるか。
⑫ 「受講態度他」に出席点を加えていないか。※出席点は設けないで下さい。
⑬ 課題(試験やレポート等)の返却方法について、実施している場合、具体的に記載している
か。
⑭ 欠席回数について、履修規程よりも厳しくしていないか。
※資格に関わる科目で別途、規程などがある場合を除く。
【教科書】・【指定図書】・【参考図書】 チェック
⑮ 書籍情報について、 著者名『書名』出版社(その他の備考 例:第○版 等) の順で記載
しているか。
【オフィスアワー】 チェック
⑯ オフィスアワーを具体的に記載しているか。※非常勤講師は「授業の前後」となっている
か。
【メールアドレス】 チェック
⑰ 大学から付与されているアドレス(~@chikushi-u.ac.jp)が書かれているか。
【その他】 チェック
⑱ 特別課程等、留意事項のある科目について、留意事項に則した内容となっているか。
担当者:
【チェック: 】
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*お問い合わせ先*
筑紫女学園大学 教学支援部 教学推進班
電話 092 - 925 – 6870
平日 9:00 ~ 17:00
E-mail cj-education@chikushi-u.ac.jp
その他、本学の各学科・専攻の教務委員へお問い合わせください。
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