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手動操作を行っている支線ゲート(開渠型式)や堰板への、本ゲートの活用が期待されます。
低平地水田灌漑地区の幹線水路における、送配水管理への本ゲートの適用方法については、現在、検討中です。
開発したスライドゲート式のチェックゲートの特徴は、オリフィスとセキの機能を用いた水位・流量制御(ICTやPLCの利用が可能)です(図1)。
水理条件に応じて、オリフィスのみ、セキのみ、およびオリフィスとセキの複合型の3タイプの機能の選択ができます(図2)。
ゲート開度d(=0.02m)に対するオリフィスとセキの離隔wの比d/wが0.12~0.14の範囲では、wが小さくなると、オリフィスの流れがセキの流れに影響を及ぼし、越流セキのCが大きくなります(図3)。
作物品種の多様化等による水需要の複雑化に対応した送配水の必要性が生じています。
発展の著しい情報通信技術(ICT)等の活用による、供給側と需要側の双方向の情報通信による送配水システムの構築が求められています。
そこで、ICTを活用した遠方監視制御を可能とする水位・流量制御ゲートを開発しました。
オリフィス(底流)とセキ(越流)の機能が複合したチェックゲートを開発しました。
開水路における、情報通信技術(ICT)を活用した遠方監視制御によるきめ細かな水管理の実現に寄与します。
農村工学研究部門 水利工学研究領域水利システムユニット
オリフィスとセキが複合したチェックゲート
H
15cm
h0
dオリフィス部
セキ部
wh1
25cm
20cm
11cm
6cm
図1 開発したチェックゲートの水理模型(縮尺1/12)
図2 チェックゲートの水理模型の概要
図3 ゲート開度dに対する離隔wの比d/wと流量係数Cの関係
セキ部の流れ
オリフィス部の流れ
0.0
0.5
1.0
1.5
2.0
2.5
0.11 0.12 0.13 0.14 0.15
流量
係数
C
ゲート開度dに対する離隔wの比 d/w
複合型のオリフィス 複合型のセキ
オリフィスのみ セキのみ
H=0.19mH=0.18m
H=0.17mH=0.16m
研究のポイント
研究の背景
研究の概要
期待される活用例
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