Integrated Management Module II (IMM2) 操作ガイド はじめに...

Preview:

Citation preview

2

はじめに

この技術資料では、Integrated Management Module II (IMM2)について紹介しています。

この技術資料は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x ならびに Flex Systemを活用することを目的として作成されました。詳細については、 ご利用条件 (http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/) をご参照ください。

当技術資料に含まれる、Lenovo以外 (ベンダー) の製品に関する情報はベンダーにより提供されたものであり、Lenovoはその正確性または完全性についてはいかなる責任も負いません。

当技術資料の個々の項目は、特定の状況における正確性について検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様の結果が得られる保証はありません。また、全ての場合において移行が可能なことを意味するものではありません。お客様の環境、その他の要因によって異なります。お客様自身の環境にこれらの技術を適用される場合は、お客様自身の責任において行ってください。

3

目次

Integrated Management Module II (IMM2)操作ガイド 概要 ・ IMM2とは ・ 仕様要件 ・ 機能別一覧 ・ インターフェース ・ アップグレードパス ・ 基本操作 ・ 機能強化 基本設定 ・ Webブラウザ経由の管理 ・ システムのハードウェアログ SMTPサーバー設定 ・ 管理用IPアドレス設定 ・ システムのハードウェアログ メール設定 ・ ログイン ・ システムのハードウェアログ SNMP設定 ・ ファームウェアの更新 ・ システムのハードウェアログ Syslog送信設定 ・ 管理用ネットワーク設定 ・ OS Watchdog機能 ・ 管理アカウント設定 ・ 構成バックアップ ・ FoDライセンスの概要 ・ 構成リストア ・ FoDライセンスの適用 ・コール・ホーム ・ システム監視 運用・管理 ・ 運用管理方法の概要 ・ リモートコントロール機能 ・ システムのインベントリー管理 ・ リモートコントロール操作 ・ システムのハードウェアログ監視 ・ OS Failure Screen Capture ・ システムの電源操作

5

IMM2 とは

Integrated Management Module (IMM)の第二世代目となる System xサーバー内蔵型のシステム管理プロセッサーです。

ベーシック機能レベル、スタンダード機能レベル、アドバンスド機能レベルの3段階の管理機能レベルが提供されています。

機能レベルは必要に応じてアップグレード可能です。

6

機能別一覧

IMM2 アドバンスド

IMM2 スタンダード

IMM2 ベーシック

IPMI 2.0 インターフェース ・ トラップアラート ・ LAN経由でのIPMIシリアル管理

監視 ・ 検知 (PFA ・ 障害/温度監視 ・ エラーLED点灯)

ファン コントロール

電源管理 (サーバーの電源 ・ リセット管理)

Webブラウザ管理

SNMPトラップ ・ Telnet / SSH シリアルコンソール

監視ログ

OS Watchdog

LDAP認証

SNMPトラップ ・ 電子メール ・ Syslog ・ CIM通知 ・ システムヘルス

リモートコントロール

障害時のスクリーンキャプチャ

7

アップグレードパス

IMM2 ベーシック

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

標準搭載対象機種例

• x3250 M4

• nx360 M5

標準搭載対象機種例

• x3500 M4

• x3550 M5

• x3650 M5

• dx360 M4

• x3100 M5

• x3250 M5

標準搭載対象機種例

• x240

• x240 M5

• x440

• x3850 X6

必要最小限の機能を提供

ローコスト

標準的な機能を提供

遠隔操作を含む障害に優れた

機能を提供

アップグレード ライセンス P/N : 90Y3900

IMM Standard UPG 価格 17,400 円(税別)

アップグレード ライセンス P/N : 90Y3901

IMM Advanced UPG 価格 34,800 円(税別)

記載した機種は2014年12月03日時点のものです。最新の詳細情報に関しましては、システムガイドをご確認ください。

8

強化機能

IMM2では、今までのIMMと比較にて以下の点が強化されました。

処理能力の強化 ソフトウェアライセンス

ログ収集機能の強化 セキュリティ機能の強化

• 電源投入時・再起動時の時間を短縮

ラック型サーバーで約25%短縮

ブレード型サーバーで約33%短縮

• リモートディスクトップの高速化

• レスポンスの向上

• 必要に応じた機能を使用するためのアップグレードパス (FoD)

• 従来のVirtual Media Keyによる物理的なハードウェアキーからソフトウェアのライセンスを有効化する形式に変更されました。これにより構築時の作業工数が大幅に削減できます。

• Syslogサーバーを設定することにより、IMM2のログを自動的にSyslogサーバーに送信させることが可能です。これによりログの一元管理を行うことが可能です。

• サービス・データ機能

ハードウェアの構成情報の取得

ブルースクリーンを自動取得

• TPM (Trusted Platform Module)搭載などセキュリティの強化

更新コードの電子署名を確認

改ざんされたコードを受け付けない

9

仕様要件

以下の内容を必要とします。 Microsoft Internet Explorer 8~10、もしくはMozilla Firefox 3.6~20、

Chrome 13~26のWebブラウザーをサポートします。(スタンダード、アドバンスドのみ)

リモート・コントロール機能を使用する場合、ActiveXもしくはJavaプラグイン 1.7以降を必要とします。(アドバンスドのみ) 但し、Java提供元のオラクル社ではJava7のパブリック・アップデートが終了してますので、具体的には1.8以降を利用ください。

また、本書では管理者権限 (Supervisor)にて操作を行います。

10

インターフェース

IMM2はサーバーに搭載されているシステム管理モジュールです。IMM2を使用することでサーバーのシステム管理を容易に行うことが可能になります。

IMM2 ベーシック IMM2 スタンダード / アドバンスド

• IPMITools などでコマンドライン管理 • Webブラウザからグラフィカルに管理可能

[root@localhost ~]# ipmitool -l lanplus -H 192.168.70.125 -U USERID -P PASSW0RD power off

Chassis Power Control: Down/Off

[root@localhost ~]# ipmitool -l lanplus -H 192.168.70.125 -U USERID -P PASSW0RD sensor get "Fan 1 Tach"

Locating sensor record...

Sensor ID : Fan 1 Tach (0x40)

Entity ID : 29.1

Sensor Type (Analog) : Fan

Sensor Reading : 9301 (+/- 0) RPM

Status : ok

Lower Non-Recoverable : na

Lower Critical : 2982.000

Lower Non-Critical : na

Upper Non-Critical : na

Upper Critical : na

Upper Non-Recoverable : na

Assertion Events :

Assertions Enabled : lcr-

Deassertions Enabled : lcr-

本書ではWebブラウザを利用した操作方法を中心に記載しています。コマンド操作に関してはUser‘s Guideを参照ください。(巻末にURLを記載)

11

基本操作

画面上部のタブより各項目を選択して各操作を行います。

各種タブ

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

13

Webブラウザ経由の管理

IMM2はWebブラウザにIPアドレスを入力して各種管理ができます。

IMM2のデフォルトではDHCPでのIPアドレス取得を試みます。DHCPで取得ができない場合、固定IPで

接続します。固定のIPアドレスの変更はuEFI上もしくはWebブラウザ上から設定を行うことが可能です。(固定IPアドレスの変更方法については、後ほどご紹介します。)

IPアドレスは、固定されることをお勧めいたします。

※ブレードサーバーの場合は管理モジュール経由で管理します。

ローカルサーバー上から設定を行う場合には、機器に内蔵されているNDIS Network Deviceを使用して、 IPアドレス:169.254.95.118をWebブラウザのアドレスバーに入力することによりIMM2に接続することが可能です。

インターネット

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

14

管理用IPアドレス設定 (uEFI)

システム環境に応じてIMMのネットワーク設定を行います。

1. 起動時にIBMロゴが表示されている画面で[F1]を押します。

2. [System Settings]-[Integrated Management Module]-[Network Configuration]を選択します。

3. [DHCP Control] , [IP Address] , [Subnet Mask] , [Default Gateway]の項目に環境に応じた設定を行い、[Save Network Settings]を選択します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

IMM2 ベーシック

15

IMM2が外部との通信を行わないようにしたい場合:

DHCP Controlは、Static IP、DHCP Enabled、DHCP with Failoverの3種類から選択します。デフォルトではDHCP with Failoverが選択されています。

Network Interface Portは、システム管理専用のポートを使用する (Dedicated) か、Ethernetポートを共用利用する (Shared) かの設定を行います。

デフォルトの設定では、DHCPサーバーが同一ネットワーク・セグメント内に存在する場合は、IPアドレスを自動的に取得します。IMM2を外部と通信を行わせたくない場合には (1) システム管理専用ポートが存在するシステム装置では、システム管理ポートにEthernetケーブルを接続しない、(2) DHCP Controlから「Static IP」を選択し、IPアドレスとして「0.0.0.0」などを設定することで、異なるネットワークセグメントに存在させるといった設定を行います。

管理用IPアドレス設定 (補足)

また、IP6を Disabled に設定します。

OSとしてLinuxが導入されている環境では、LAN over USBの経路を使って自動的にルーティングされてしまう場合があります。この場合には、LAN over USBのインターフェースの無効化を行います。

LAN over USBのインターフェースを無効化する場合は、事前にOS Watchdog Timerの設定も無効化ください。→「OS Watchdog機能」のページをご参照ください。

16

ログイン

ここではWebブラウザ経由にてIMM2を管理する方法を記述します。

その他にtelnetなどを使用して管理することが可能です。

1. IMM2の管理IPアドレスをWebブラウザのアドレスバーに入力します。

2. ログイン画面が表示されます。ユーザー名/パスワードを入力し[Log In]をクリックします。 (デフォルト値 ユーザー名:USERID パスワード:PASSW0RD (0=数字のゼロ))

3. トップ画面が表示されます。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

17

ファームウェアの更新

IMM2/uEFI/DSAのファームウェアの更新を行います。

1. [Server Management] - [Server Firmware] をクリックします。

2. ここでは各ファームウェアバージョンが表記されます。更新を行う項目のバージョンを確認し、アップデートを行う場合には、[Update Firmware...]をクリックします。

3. ウィザードが立ち上がりますのでウィザードに従い作成します。

4. 作成が完了すると画面で更新されていることを確認します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

• ファームウェアの更新は原則としてBootable Media

Creator、もしくはUpdate Xpress System Packを利用してください。 Bootable Media Creator、もしくはUpdate Xpress System Packについては巻末のURL

を参照ください。

• ここからのファームウェアの更新はトラブルからのリカバリー時にのみご利用ください。

18

管理用ネットワーク設定 システム環境に応じてWebブラウザ経由でもIMMのネットワーク設定が行えます。

ここでは、IPアドレスの設定方法を記載します。

1. [IMM Management] - [Network] をクリックします。

2. この項目では各種ネットワーク設定を行うことが出来ます。ここではIPアドレスの設定を行いますので [Ethernet] タブをクリックします。

3. [IPv4] もしくは [IPv6] のどちらかタブをクリックして、各項目に設定内容を入力します。

4. 最後に [Apply] をクリックします。確認画面が表示されますので [OK] をクリックします。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

③ ④

19

管理アカウント設定 IMM2を管理するためのアカウントの設定を行います。

1. [IMM Management] - [Users] をクリックします。

2. 新規にアカウントを作成する場合には、[Create User…]をクリックします。(既存のアカウントを変更する場合には、変更するユーザー名をクリックします。)

3. ウィザードが立ち上がりますのでウィザードに従い作成します。

4. 作成が完了すると画面に追加されていることを確認します。

ウィザードでは、以下の内容を設定することが出来ます。

Authority Level (詳細は次ページ)

SNMPv3 (必要な場合のみ)

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

アカウントは最大12まで作成可能です。

20

管理アカウント設定 ユーザー作成時に設定できる権限レベルは以下の通りになります。

Supervisor : 制限なし

Read-only : 読み込みのみ

Custom : 以下の制限から個別設定することができます。 - User Account Management

ユーザーの管理を行うことができます。

- Remote Console Access

リモートコンソールにアクセスできます。

- Remote Console and Remote Disk Access

リモートコンソールとディスクをリモートマウントさせることができます。

- Remote Server Power/Restart Access

リモートで電源管理(オン、オフ、タイマー)ができます。

- Ability to Clear Event Logs

イベントログを削除することが出来ます。

- Adapter Configuration – Basic

システムセッティングとアラートが設定することができます。

- Adapter Configuration – Networking & Security

セキュリティ設定、ネットワーク設定、シリアルポート設定の変更することができます。

- Adapter Configuration – Advanced

電源制御以外のほとんどの設定を変更することができます。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

21

FoDライセンスの概要

IMM2では、追加ライセンス (Features on Demand) を適用することにより各種機能を追加することが可能になります。

ライセンスを購入

(認証コード)

認証コードと適用するServerのシリアル番号を登録

アクティベーションキーファイルの送付

アクティベーションキーファイルの適用

アクティベーションキーファイルの入手方法の詳細に関しましては、巻末の「IBM Feature on Demand (FOD) ライセンス・アクティベーション・ガイド」を参照ください。ここでは、アクティベーションキーファイルの適用方法について案内します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

IMM2 ベーシック

22

FoDライセンスの適用 IMM2のライセンス適用を行います。

1. [IMM Management] - [Activation Key Management] をクリックします。

2. [Add...]をクリックします。

3. [Add Activation Key] ポップアップが表示されますので、[Select File...] をクリックしてファイルを選択します。

4. [Success] 画面が表示されるとアップデートが完了です。[Close] をクリックしてライセンスが有効(Activation key is valid)になっているのを確認します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

IMM2 ベーシックの場合、Webブラウザにてアクセスすると「This feature requires a valid IBM integrated Management Module Standard Upgrade activation key to be installed. 」画面が表示され、そこから[Add Activation Key] が可能です。

IMM2 ベーシック

23

システムの監視

IMM2では、リアルタイムにシステムステータスを確認

したり、イベントログを外部システム管理ツールと連携を行うことが可能です。

WEBブラウザ経由

メール送信

SNMPサーバー

Syslogサーバー

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

24

システムのハードウェアログ SMTPサーバー設定 IMM2のメール送信を行うためにSMTPサーバーの設定をします。

1. [IMM Management] - [Network] をクリックします。

2. [SMTP]タブをクリックして、 SMTPサーバーのIPアドレス ( host名 ) とポート番号を入力します。

※ ホスト名で設定を行う場合には、DNSタブからDNSサーバーの設定が必要です。

3. 最後に[Apply]をクリックします。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

障害時にIMM2から送信されるメールアドレスは、[alertmgr@ここで設定したIPアドレス(Host名)]になります。 @後の名前を指定するには[DDNS]タブから実施します。

また、送信者名は、(System descriptive nameで設定している名前)-(サーバーのシリアル番号)になります。

25

「Include the event log contents in the e-mail

body.」の項目にチェックを入れるとIMM2のこれまでのイベントログも添付ファイルとして自動的に送信することが可能です。

システムのハードウェアログ メール設定 IMM2のハードウェアログをメール送信する設定をします。

1. [Events] - [Event Recipients] をクリックします。

2. [Create]をクリックして、 [Create E-mail Notification]を クリックします。

3. 各送信先の設定をして、送信するイベント項目を選択します。

4. 最後に[OK]をクリックします。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

送信メール例

26

システムのハードウェアログ SNMP設定 IMM2のハードウェアログをSNMP送信する設定をします。

1. [IMM Management] - [Network] をクリックします。

2. [SNMP]タブをクリックして、 SNMPのバージョンにチェックします。

3. [Contact] [Users] [Communities] [Traps]の設定項目に環境に応じた値を入力します。

4. 最後に[Apply]をクリックします。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

27

システムのハードウェアログ Syslog送信設定 IMM2のハードウェアログをSyslogサーバーに送信する設定をします。

1. [Events] - [Event Recipients] をクリックします。

2. [Create]をクリックすると、 [Create SysLog Notification]をクリックします。

3. 各送信先の設定をして、送信するイベント項目を 選択します。

4. 最後に[OK]をクリックします。

Syslog 送信内容

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

28

OS Watchdog機能

OSがブルースクリーンなどでIMM2との通信が一定時間取れなくなった場合に自動的に 再起動をする設定を行います。

1. [Server Management] - [Server Timeouts] をクリックします。

2. [Enable OS Watchdog]にチェックをつけて、通信できなくなってからの時間を設定します。

3. 最後に[Apply]をクリックします。

OSの機能として障害時に自動的に再起動する設定が行われている場合には、正常にOS Watchdogが起動しませんのでOS側の設定をDisableにしてください。

また、FireWallの設定により正常に通信できない場合があります。適切に設定を行う必要があります。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

29

構成バックアップ IMM2の設定内容のバックアップを行います。

1. [IMM Management] - [IMM Configuration] をクリックします。

2. ここではIMMの各種設定を確認することが出来ます。今回はバックアップを行うため、[Backup...] をクリックします。

3. ウィザードが立ち上がりますのでウィザードに従い作成します。バックアップファイルの保存先はブラウザ経由にて任意の場所に保存します。

4. [Success] 画面が表示されるとバックアップが完了です。[Close] をクリックして終了します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

30

構成リストア IMM2の設定内容のリストアを行います。

1. [IMM Management] - [IMM Configuration] をクリックします。

2. ここではIMMの各種設定を確認することが出来ます。今回はリストアを行うため、[Restore...] をクリックします。

3. ウィザードが立ち上がりますのでウィザードに従い作成します。

4. [Success] 画面が表示されるとリストアが完了です。[Close] をクリックして終了します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

31

コール・ホーム(IBMへのコールのサポート)の概要

【メリット】

追加料金なしで利用できます

24時間365日, システム監視が行えます

HW障害イベント以外に構成情報、障害ログも送付します

お客様に設定いただいたコンタクト先にIBMからご連絡します

IBM のH/W障害自動通報サービスにより、緊急度の高いH/W障害をIBMへ自動通報ができます。

迅速なハードウェア障害対応を可能に

System x (※), NeXtScale, Flex System,

※対象機器については巻末のIntegrated Management Module II (IMM2) 関連

FAQのURLを参照ください

わざわざ IBM に連絡しなくていい

からラク!

ご連絡 H/W障害

自動通知

ログ送付

お客様のサーバーで電源障害が発生してる!お客様に連絡しよう!

お客様(運用担当者) IBM サービス・センター データセンター

障害発生 !

障害自動通報、ログ送付 (※)

IMM2 アドバンスド

IMM2 スタンダード

IMM2 ベーシック

32

コール・ホーム(IBMへのコールのサポート)の設定 コール・ホームの設定を行います。

1. [Service and Support] – [Settings] をクリックします。

2. [IBM Support]タブをクリックして、[Enable IBM Support]にチェックを入れ、 [Country code:]でIBMサービス・センターの場所を選択します。

3. [Primary Contact] の各項目に情報を半角英数にて入力します。

4. [Apply IBM Support Settings]をクリックして終了します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

• Company name (会社名、入力必須)

• Contact name (連絡先の名前、入力必須)

• Telephone number (電話番号、入力必須)

• Extension (内線番号、該当する場合)

• Contact Email address

(連絡先のEメール・アドレス、入力必須)

• Address (番地、入力必須)

• City (市区町村、入力必須)

• State/Providence

(都道府県、最初の2,3文字、入力必須)

• Postal code (郵便番号、入力必須)

• IMM2 ベーシックではTelnet、またはSSH 接続を利用してコマンドで設定を実施します。詳細はUser‘s Guideを参照ください。(巻末にURLを記載)

• IBMからの最初の連絡は電話となります。

コール・ホームの機能を使うには、インターネットにIMM2が接続されていることと、静的IPアドレスを使っている場合はDNSサーバーの指定が必要になります。DNSサーバーの設定は[IMM Management] - [Network]をクリックし、[DNS]タブから設定します。

33

コール・ホーム(IBMへのコールのサポート)の設定(続き) Test RequestをIBMへ送信します。

1. [Service and Support] – [Problems] をクリックします。

2. [Open Test Request] – [Test Call Now]をクリックして、 Test RequestをIBMへ 送信します。

3. [Test Call Home by user …] のメッセージがログされ[Problem Status]が[Pending]と表示されます。

4. [Problem Status]が[Success]と表示されればIBMへの送信は成功です。 IBMへの送信が成功しない場合には[Problem Status]が[Failed]と表示されます。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

[Problem Status]のステータスが変更されるまで10数分かかる場合があります。 Test Requestの送信ではIBMからの連絡はありません。 IMM2の設定日時が数か月ずれますと、Test Requestが失敗する場合があります。

35

運用管理方法の概要

IMM2では、遠隔地よりシステムに対してインベントリーの管理や電源操作などを追加ソフトウェアなどなしで行うことが可能です。

電源操作

電源操作

インベントリーの管理

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

IMM2 ベーシック

36

システムのインベントリー管理 システムの簡易ハードウェア情報を確認します。

1. [System Status] をクリックします。(IMM2起動時のトップ画面)

2. [System Information] をクリックします。

3. [System Information Quick View]が表示され各種機器情報を確認することが出来ます。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

37

システムのインベントリー管理 システムの詳細ハードウェア情報を確認します。

1. [Server Management] - [Server Properties] をクリックします。

2. ここでは、サーバーに搭載されている部品のシリアルナンバーやNICのMACアドレス、温度などの閾値などを確認することが出来ます。必要な情報のタブをクリックして情報を参照します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

38

システムのインベントリー管理 各種項目を記載します。

General Setting

ロケーションインフォメーションなどを確認、変更することができます

LEDs

障害などのLEDランプが点灯しているか確認することができます。

Hardware Information

- System Information

システムインフォメーションを確認することができます。

- System Component Information

Vital Product Data (VPD)を表示します

- Network Hardware

ネットワークアダプタのMACアドレスを表示します。

Environmentals

温度や電圧を確認することが可能です。

Hardware Activity

装着されている一部オプションを表示します。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

39

システムのハードウェアログ監視 IMM2のハードウェアログをWEBブラウザ経由にて確認します。

1. [Events] - [Event Log] をクリックします。

2. ここではIMMのハードウェアログを確認することが出来ます。[Filters:]にて必要なアイコンを選択することにより、該当するログをすばやく確認することが可能です。

3. [Export Events]アイコンをクリックすることにより、ログをファイルに出力することも可能です。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

• 時間やイベントIDなどイベントごとにフィルタを行うことが可能です。

• IMM2の日時はシステム・クロックと同期されませんので、 IMM2の日時設定は必須です。詳細はUser‘s Guideを参照ください。(巻末にURLを記載)

③ ②

40

システムの電源操作

システムの各種電源操作を確認します。

1. [System Status] をクリックします。(IMM2起動時のトップ画面)

2. [Power Actions] をクリックします。

3. 各種メニューが表示され各種電源操作を行うことが出来ます。

IMM2 スタンダード

IMM2 アドバンスド

• スケジュールによる電源管理も可能です。

• 「Shut down OS…」を利用の際は、OS上にて、電源ボタンを押したときの動作が「シャットダウン」と設定されていることを確認してください。

41

リモートコントロール機能

IMM2では、遠隔地からリモートコントロールすることが可能であり、

仮想的にDVDやUSBメモリーキーを遠隔地からマウントさせたり、ブートさせることも可能です。また、OSが障害で動作しなくなった場合(ブルースクリーン)のスクリーンショットを自動的に取得することが可能です。この機能は、IMM2 アドバンスドのみ使用することが可能です。

IMM2 アドバンスド

42

Webブラウザにて該当バージョンのJavaが有効でない場合には、「Sorry, the web browser can not launch Remote Control. The error could be because」メッセージが表示されます。その場合、表示された内容に従い、Javaをインストールして有効化するか、ActiveXにてリモートコントロールを行ってください。

DVDやUSBキーなどもリモートマウントさせることが可能ですので、リモートマウントさせたDVDからのブートやDSAで取得した情報をリモートマウントさせたUSBキーに保存することも可能です。

リモートコントロール操作 IMM2のリモートコントロールを行います。

ご使用になられる前に、WEBブラウザにてActiveXもしくはJAVAが有効化されている必要があります。

1. [Server Management] - [Remote Control] をクリックします。

2. ActiveXもしくはJavaのどちらかを選択して[Start remote control in single-user/multi-user mode]をクリックします。

IMM2 アドバンスド

43

OSの機能として障害時に自動的に再起動する設定が行われている場合には、正常にOS Watchdogが起動しませんのでOS側の設定をDisableにしてください。

また、FireWallの設定により正常に通信できない場合があります。適切に設定を行う必要があります。

OS Failure Screen Capture OSがブルースクリーンなどでIMM2との通信が一定時間取れなくなった場合に自動的に

画面を取得を行います。ご使用になられる前に、IMM2と内部ポートが通信でき、OS Watchdog機能が有効になっている必要があります。

1. [Server Management] - [Latest OS Failure Screen] をクリックします。

2. 最近のFailure Screen画面が表示されます。

IMM2 アドバンスド

44

参考文献

システムガイド

http://www.lenovojp.com/server/systemguide/

Integrated Management Module II User's Guide - IBM BladeCenter and System x (日本語)

https://www.ibm.com/support/entry/portal/docdisplay?lndocid=MIGR-5086346

Integrated Management Module II (IMM2) 関連 FAQ

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-037ABAB

IBM Feature on Demand (FOD) ライセンス・アクティベーション・ガイド

http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-03B4811

Bootable Media Creator,Update Xpress System Pack Installer https://www.ibm.com/support/entry/portal/docdisplay?lndocid=LNVO-CENTER

45

Initial Release 2012/07/10 初版発行

Update 1 2012/10/12 P.16 注釈を追加

Update 2 2012/12/17 P.23 注釈を追加

Update 3 2013/07/17 リンク先の一部修正

Update 4 2014/02/14 IPアドレスを一部修正

Update 5 2014/06/11 第2版発行

Update 6 2014/12/08 IBMからLenovoへの変更とコール・ホームの追記

Update 7 2015/03/09 IMM2の日時がずれるとコール・ホームのTest Requestが失敗する旨を追記

Update 8 2015/03/27 「Shut down OS…」利用の際の確認事項を追記

Update 9 2015/06/25 「仕様要件」におけるJavaバージョンと「参考文献」のURLを修正

Update 10 2015/09/18 「管理用IPアドレス設定 (補足)」にIMM2が外部と通信を行わない方法を追加

更新履歴

Recommended