View
1
Download
0
Category
Preview:
Citation preview
Monaco Physics Trainingカウチモデリング
エレクタ株式会社プロジェクト統括部アプリケーションフィジックス
Topic
カウチモデリングとは
カウチ密度登録
カウチモデリング実習
3 | Focus where it matters.
カウチモデリングとは• カウチを通過するようなビームでは線量吸収が問題となります。
• 線量吸収によって、照射される線量と計画での線量に差異が生じることが予測されます。
• 実際に照射される線量を正確に再現するには計画装置上でカウチの補正を行うことが望ましいとされています。
• 補正はカウチの相対電子密度を調整することによって行います。
カウチの輪郭作成から補正までの一連をカウチモデリングと呼んでいます
カウチモデリング実習
• 本トレーニングでは、Monacoのサンプルカウチを使用して、実測値と計算値の差が無くなるように、カウチモデリングの一例を実習します。
実習内容
実測(使用機器と測定条件)
治療機:Elekta Synergy(RTTC 放射線治療研修センター)
カウチ:iBEAMevo
ファントム:RT3000New-Water R-tech
検出器:30013 PTW
電位計:Ramtec Smart 東洋メディック株式会社
ガントリ角度:0,30,60,90,120,150,180度と 47, 133度(ファントムの角)
照射野:10cmx10xcm
照射MU:100MU
実測結果
• ガントリ角度0度で正規化した結果 ※エクセル資料参照
0.800
0.850
0.900
0.950
1.000
1.050
0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200
Rela
tive V
alu
e(%
)
Gantry angle(°)
実測結果
4MV
6MV
10MV
6MVFFF
10MVFFF
カウチの線量吸収領域
プラン作成実測と同じ条件をMonacoで再現します。
本トレーニングでは、RT3000を模擬した仮想ファントムを使用します。
※ご施設で実施する際は、ファントムをCT撮影し、Monacoに取り込む必要がございます。
プラン作成実測と同じ条件をMonacoで再現します。
本トレーニングでは、RT3000を模擬した仮想ファントムを使用します。
Open Patient
Installation : MPTClinic
Patient Name:Carpe^Phantom
Patient ID:PhantomRT3000
New Monaco Plan
Delivery:3D
Anatomical Site : ALL
Select template to import:DEFAULT3D1beam
Treatment Orientation:Head First
Treatment Unit: RTTC
Algorithm:Monte Carlo
Energy:エネルギーを選択
Isocenter Location:Center of Farmer
※ご施設で行う場合、エネルギー、計算アルゴリズムすべての組み合わせで確認する必要があります。
ビーム・計算の設定
実測と同じ条件をMonacoで再現します。
ビーム:9本
ガントリ角度:0,30,47,60,90,120,133,150,180度
照射野:10cmx10cm
照射MU:100MU
Calculation Properties
Grid Spacing:0.3cm
Statistical Uncertainty:0.5%
(Per Control Point)
Dose to Medium
※グリッドサイズは臨床で使用する大きさで行います。
モンテカルロの場合、Statistical Uncertaintyは厳しめの条件で行います。
カウチのImport① [Plan Option]タブ-[Import Positioning Device]
② Import Treatment CouchでsampleElektaを選択
③ Treatment Couch Positionで体輪郭に接する部分まで移動させて Done
① ② ③
カウチモデリング• Monacoのサンプルカウチには以下のStructuresがあります。
Foam Core
Carbon Fiber
Structuresとして相対電子密度を変更し(Force EDにチェックを入れ、Relative EDで数値入力) 、実測値に近づけていきます。※カウチ全体を1つのStructuresとする方法もございます。その場合、上記2つに同じ値を入力するか、Foam Coreを消します。
カウチモデリング
• 本トレーニングでは相対値(ガントリ0度を1とする正規化)で比較しますので、ファントム(Farmer含む)はRelative EDを1.000として行います。
実習• トレーニング用に用意したエクセルを使用します。
• エクセルに沿ってElectron Densityを変更して、計算結果を記入してください。
◎実習の前に…
• プランニングコントロールの①[Beams]-②[Treatment Aids]の③”Couch”にチェックが入っていないとカウチが反映されません。
※カウチより先にビームを入れた場合には、
チェックを入れる必要があります。
✓Couchのチェックを確認してください
①
②③
◎実習の前に…
• Force EDを使用する際はプランニングコントロールの[Structures]-[Layers]の並びによってうまくRelative EDが反映されない場合があります。
内側ほどLayersの上位にしないといけません。
✓Layersを確認してください
カウチモデリングにおける電子密度の目安(参考)
• カウチのストラクチャを2つとする場合、
Carbon Fiber:0.3-0.7
➢今までのご施設の傾向は0.5から高め
Foam Core : 0.01-0.05
➢そこまで線量に影響が出ないため0.01と決め打ちで調整されるのも良いかもしれません。
• カウチのストラクチャを1つとする場合、
0.10-0.14
ちなみに…RTTCの実測と計算の結果は
2つのストラクチャとした場合、
Carbon Fiber:0.5
Foam Core : 0.03
1つのストラクチャとした場合、
0.10
カウチモデリングにおける電子密度の目安(参考)• 2018年のESTROで、Elektaカウチの密度決めに関するポスター発表がありました。
本ポスターでは、「Carbon Fiber」と「Foam Core」を分けて登録した場合のREDについて報告されています。
「iBEAMevoをMonacoで再現する場合、Sample Elektaを使ってCarbon fiber 0.6, Foam core 0.05に設定すればよい。」
下記URLをご参照ください。(2018/10/01確認)
【Poster Num: 1836 - -EP】
Esmeralda Poli, 他
“Validation of Elekta couch modeling for dose calculation in the Monaco treatment planning system”
https://www.postersessiononline.eu/pr/aula_poster.asp?congreso=383449733&direccion_posters=Seleccion&pagina_posters=77&ordenacion=titulo
※上記URLに進んでいただき、検索していただくと表示されます。
ポスター上でクリックしていただくと大きく表示され、右クリックでダウンロード(PDF)も可能となっております。
カウチライブラリ
• カウチの密度登録や削除はカウチライブラリで行います。
①Monacoアプリケーションボタンをクリック
②Open Patientを選択
③Patient Selectionウインドウの左下にある
Treatment Couch Libraryを選択して開きます。
②
①
③
密度決定が終了したら、
カウチの密度登録
①sampleElektaを選択しLoad
②カウチモデリングで調整した相対電子密度を
”Relative ED”に入力して登録しましょう。
①-1
②Force EDにチェックを入れてから、Relative EDに入力
①-2
カウチライブラリにカウチを登録する場合
• カウチのCT画像を使用したい場合は、輪郭を作成しカウチライブラリに登録する必要があります。
①登録したいカウチのCTをLoad
②カウチの輪郭を作成
ここまでは治療計画時と同様の手順です。
③作成したStructureのTypeをCouchにしてください。
③
カウチライブラリに登録
④Monacoアプリケーションボタンをクリック
⑤Treatment CouchからSave as Treatment Couchを選択する。
⑥名前をつけて保存して登録完了です。
• 登録後はカウチの密度調整に移ります。
• カウチライブラリから削除したい場合は
Remove Couches from Libraryから
行います。
④
⑤-1
⑤-2
カウチモデリングの参考資料
• AAPM Task Group Report 176
“Dosimetric effects caused by couch tops and immobilization devices”
Thank you
Recommended