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國學院大學経済学部

令和 2 年度開講 演習Ⅱ 4 月募集

~募集要項~

対象: 学部新 3 年生

お問い合わせ先 國學院大學教学事務部教務課 TEL 03-5466-0135

2

INDEX

Ⅰ 演習募集について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

Ⅱ 演習(ゼミナール)に入ろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4~6

Ⅴ 募集ゼミ一覧(教員氏名 50音順)・・・・・・・・・・・・・・・・8~28

※選考方法・課題については別途ホームページに公開いたしますのでご確認ください。

【各先生のゼミ内容紹介】

安達 有祐 P.8~9 尾田 基 P.10~11 小野 正人 P.12~13

櫻井 潤 P.14~15 宮下 雄治 P.16~17 金子 良太 P.18~19

根岸 毅宏 P.20~21 土田 壽孝 P.22~23 高木 康順 P.24

高橋 克秀 P.25~26 水無田 気流 P.27~28

3

★ 募 集 日 程 ★

■ 応募期間 3 月 19 日 (木 )~3 月 30 日 (月 )16 時まで

※詳細は下記記載内容及び課題一覧を参照すること。

■ 選考期間 4 月 1 日 (水 )~4 月 8 日 (水 )

※時間は各ゼミの教員により異なります。

※詳細は面接一覧を参照すること。

■ 合格発表 4 月 10 日 (金 )20 時 K -SMAPYⅡにて発表予定 。

応募資格 経済学部 3年生で「演習Ⅰ(ゼミ)」を履修していない者

応募方法 e2次募集では「K-SMAPYⅡアンケートへの回答」をもって応募完了となります。

【アンケート】

3月 30日(月)16時までアンケートを回答してください。(厳守)

※選考は、課題と面接にて選考します。

※アンケートに回答せずに選考を受けても無効になります。

面接日程 4月 1日(水)~4月 8日(水)

★面接の実施場所および時間帯は改めて公開する「面接一覧」にて確認してください

(遅刻厳禁)。

課題提出 担当教員ごとに提出方法が異なるため注意してください。

★課題についての詳細は改めて公開する「課題一覧」を参照することしてください

(➀メールで送信・②経済学部資料室に提出の 2通りです。)

①希望する『演習Ⅱ』(ゼミ)を一つ決定する(複数ゼミの応募はできません)。

②希望するゼミの課題を指定された方法で提出する。

【注意】 ゼミにより選考方法は多岐にわたります。提出方法および期限には注意すること。

募集ゼミ一覧

▼今回募集を行う教員は以下の通りです。

【学部生対象】 11 名

安達有祐 尾田基 小野正人 櫻井潤 宮下雄治 金子良太

根岸毅宏 土田壽孝 高木康順 高橋克秀 水無田気流

経済学部『演習Ⅱ』

学部新 3 年生対象

4

演習(ゼミナール)に入ろう!

経済学部教務部委員

星 野 広 和

この募集要項は各ゼミの活動内容や特徴をまとめたものです。みなさんがこの要項を熟読のうえ、自分に

最もマッチしたゼミについてよく研究し、ひとりでも多くの学生が応募・合格してくれることを期待してい

ます。

(1)ゼミとは?

ゼミナール(ゼミ)は大学で専門的に学んでいく上で、また自分にあった学修を行う上で、講義とは異な

る少人数かつ双方向の教育が受けられる演習形式の授業であり、重要かつ貴重な学びの機会です。また、学

生同士だけでなく学生と教員がコミュニケーションを取りながら一緒につくり上げる最も大学らしい場所

です。私たちはひとりでも多くの学生に自分に相応しいゼミに入り、ゼミの仲間や教員と大いに議論・討論

してほしいと切に願います。自分の意見や考えを発表したり、多様な意見や価値観を聴いたり討論すること

はみなさんの学びをより深いものとし、就職活動(面接だけでなく集団討論のときも)やその後の職業生活

にも大いに役立つことでしょう。みなさんが積極的かつ意欲的にゼミに応募することを期待しています。

後述するように、ゼミの開講パターンや開講時期、学生数や活動内容は様々ですが、一般的にゼミの特徴

は次のように説明できます。

① 講義形式ではなく、学生と教員が討論し合いながら一緒になって内容をつくりあげる少人数の演習系科

目(専門応用科目)です。ゼミによって一学年の人数が 10〜15 人とまちまちですし、他学年と合同で

実施するゼミと学年ごと実施するゼミがあります。

② ゼミの主な内容は、(1)テキストを決めレジュメを作成して分担報告しながら精読する輪読、(2)学外の

ビジネスコンテストへの参加・発表、(3)テーマを決めグループあるいは個人で研究する論文作成、(4)グ

ループ・ディスカッションやプレゼンテーション、(5)サマーセッションやスプリングセッションの合

宿、(6)新歓・暑気払い・忘年会などのコンパ、(7)工場見学や・企業見学、(8)OB・OG 会などがあり、

ゼミによって多彩です。

③ 講義科目とは異なって、ゼミでは学生同士および学生と教員の間での双方向のコミュニケーションが広

く深く行われます。

④ ゼミに入るためには、ゼミ毎に行われる選考で合格しなければなりません。みなさんは、合格すれば「演

習Ⅱ」からゼミに所属することになります。ただし、一度希望するゼミに合格したら、合格を辞退した

り、別のゼミに応募し直したり、ゼミを変更することはできません。

5

(2)開講形態

ゼミは 2 年後期からはじまります。ゼミに該当する科目には、授業期間中に実施する「演習Ⅰ」(2 年後

期)、「演習Ⅱ」(3 年次)、「演習Ⅲ」(4 年次)と、左記の科目とセットで開講されるサマーセミナー、スプ

リングセミナー、「演習Ⅳ」があります。

サマーセミナーは夏休み中に実施される科目で、演習Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと組み合わせて開講されます。また、ス

プリングセミナーは春休み中に実施される科目で、演習Ⅰ、Ⅱと組み合わせて開講されます。「演習Ⅳ」は

ゼミ論文(いわゆる卒論)作成のための科目で、演習Ⅲと組み合わせて開講されます。なお、演習Ⅲは、4

年次通年で開講する「演習Ⅲ(4)」と、4 年後期のみ開講する「演習Ⅲ(2)」に分かれます。

いずれのゼミも原則として、3 年通年の「演習Ⅱ」は必ず開講されますが、サマーセミナー・スプリング

セミナー、4 年次の開講形態はゼミによって異なります。当然ですが、ゼミを通して修得できる総単位数も

異なってきます(最小 6 単位~最大 22 単位)。

通常 演習Ⅰ 演習Ⅱ 演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2) 演習Ⅳ

サマセ/

スプセ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

サマセ

開講

時期

2 年

夏休み

2 年

後期

2 年

春休み

3 年

通年

3 年

夏休み

3 年

春休み

4 年

通年

4 年

後期

4 年

夏休み

4 年

後期

単位数 2 2 2 4 2 2 4 2 2 2

なお、サマーセミナー・スプリングセミナーおよび演習Ⅳは、演習Ⅰ~Ⅲとセットで自動登録されます。

学生の都合で登録を取り消すことはできず、合宿に参加しなかったりゼミ論文を提出しなかったりした場

合は D、または R の評価となります。各ゼミの開講形態はそれぞれのゼミの紹介ページの冒頭部分に明記

されていますので、熟読して各ゼミの開講形態を正しく理解したうえで応募して下さい。

(3)ゼミの選び方

ゼミによって活動内容や開講形態は様々ですから、ゼミの課題や学習内容、ゼミ(先生)とのかかわり

方、つきあい方も変わってきます。各ゼミの内容や特徴をよく理解し、自分にあったゼミを選ぶことが大切

です。その際、次の点を考慮しましょう。

① 自分の勉強したい「テーマ/分野(興味・関心)」に合致しているか考えましょう。ゼミのテーマ、教員

の専攻/研究分野が自分にあっているかどうかは最も大切なことです。

② ゼミの活動内容をできる限り詳しく知って選びましょう。

③ 開講形態にも注意しましょう。前述したように、3 年次で終了するゼミや 4 年次後期まで続くゼミ、夏

6

合宿・春合宿のあるゼミやないゼミ、卒論があるゼミないゼミとさまざまです。開講形態にも十分に考

慮してください。

④ 担当教員とのコミュニケーションは、大学で学ぶ上でも学生生活や将来を考える上でも、みなさんにと

って貴重な機会となるでしょう。1 年半~2 年半の間、一緒に勉強する教員についてもできる限り情報

を集め、ゼミ選考の参考にしましょう。教員については、國學院大學ホームページの経済学部のサイト

にある「専任教員の紹介」でも知ることができます。

(4)応募にあたっての注意

① みなさんがゼミに応募できるのは今回 1 月と 3 年次 4 月募集です。3 年次 4 月募集では、募集するゼミ

が限られるので、今回から積極的に応募するようにしましょう。

② 一昨年度のゼミ募集から、各ゼミで「修得済み科目」、「教員指定修得済み科目」、「履修しておくことが

望ましい科目」を設定しました。「修得済み科目」は経済学部の必修科目・義務履修科目で、ほぼすべ

てのゼミが 4 科目の単位を取っていることが応募の条件になっています。「教員指定修得済み科目」

はすでに単位を取っているか、2 年前期に履修している科目になります。「履修しておくことが望まし

い科目」はこれまでに履修したことがある、または前期で履修していることが望ましい科目です。な

お、「教員指定修得済み科目」で、2 年前期の事前登録で落選したあるいは英語科目などと重なった場

合は、ゼミの担当教員に直接相談してください。

③ ゼミの選抜に合格した後で、合格を辞退することはできません。1 つのゼミに合格すると、他のゼミの

2 次募集に応募できなくなりますので、よく考えて応募しましょう。

④ 合格した時点で「演習Ⅱ」(サマーセミナー、スプリングセミナーを開講するゼミについてはそれらの

科目も含む)が自動的に履修登録されます。ゼミの合格を放棄してもこの時間には他の科目を履修す

ることができません。また、3 年次の履修単位制限(42 単位)にも含まれますので注意しましょう。

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募集ゼミ内容紹介

先生方にゼミのご紹介をしていただくにあたって,以下の質問項目について伺いました。

(※該当する項目のみ,回答していただいてあります。

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

3 年男 人 3 年女 人 4 年男 人 4 年女 人

(1) テーマ

(2) キーワード

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

(4) 演習Ⅳ以外で、論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

(6) 教員について(自己紹介等)

(7) その他

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安達 ゼミ【令和 2年度新任】

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日 本 の 経 済 基 礎 演 習 A

コンピュータと情報 基 礎 演 習 B

3年

(男)

-人 3年

(女)

-人 4年

(男)

-人 4 年

(女)

-人

(1) テーマ

身の回りの生活から都市や地域の経済について学ぶ

(2) キーワード

このゼミにおけるキーワードとしては、「都市や地域に関する経済問題」です。

普段から皆さんが生活している東京は、人口が極端に集中している地域です。なぜ、人口が集中しているの

か、人口集中によって引き起こされる混雑は地域の経済にどういった影響を与えているのでしょうか。この

ゼミでは、混雑などの皆さんの身の回りで起こっていることを対象に勉強をしていきます。

キーワード:都市 地域 混雑 データ分析

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

このゼミでは、4 年の後期末に卒業論文を提出して終わることを想定しています。ゼミに応募する際は、4

年の後期末まで続けること、毎回のゼミにきちんと出席することの 2点を条件とします。

「演習Ⅰ」

毎回のゼミは、指定したテキストや文献などの課題を読み、ゼミ生にその内容を報告してもらいます。また、

報告に対しての質問や疑問点などを討論してもらいます。この討論を通してより深く学んでもらうことを

期待しています。

2年次のゼミの前半は文章の書き方を学びます。後半は、各自興味を持ったことを見つけゼミ内で報告して

ください。

2年次の目標は、文章を書くことになれること、発表を通して自分の学んだことを人に伝えることになれる

こと、自身の興味のあることを見つけることの 3点です。そのために、たくさんの本を読み、文章の書き方

や興味のあることを見つけてください。

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「演習Ⅱ」

3年次も毎回のゼミは、テキストや文献などの課題を読み、ゼミ生にその内容を報告してもらいます。また、

報告に対しての質問や疑問点などを討論してもらいます。この討論を通してより深く学んでもらうことを

期待しています。

3年次のゼミの前半は、パソコンを使用してデータ分析の方法を学びます。そのため、毎回パソコンを持参

していください。後半は、自身の興味があることに関連した文献を読んで、その内容を報告してもらいます。

3年次の目標は、簡単なデータ分析ができるようになること、自身の興味のあることをしっかりと調べるこ

とです。

「演習Ⅲ」

4年次のゼミは、卒業論文を作成することが大きな目標になります。そのために、前半は関連する文献を自

分で探して、毎回のゼミで簡単に報告してください。夏休み中に、卒業論文の草稿を作成するのが目標です。

後半では、その草稿を直し、完成させましょう。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

3年の後期のはじめに自分の興味を持ったことをテーマに長めのレポートを提出してもらいます。興味を

持ったことについて、データを収集しどのような問題があるのかを考えるためのレポートです。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

今年度から募集をかけるゼミになりますので、先輩たちはいません。

(6) 教員について(自己紹介等)

私は、都市経済について研究しています。具体的には、住む場所や働く場所の選択、混雑が地域経済に与え

る影響の分析などをしています。

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尾田 ゼミ【令和 2年度新任】

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 ○ ○

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日 本 の 経 済 基 礎 演 習 A

コンピュータと情報 基 礎 演 習 B

3年

(男)

—人 3年

(女)

—人 4年

(男)

—人 4 年

(女)

—人

(1) テーマ

3年次:企業の調査方法と分析手法の習得

4年次:ビジネス・エコシステムの理解とオウンド・メディア作成実践

(2) キーワード

3年次:経営戦略論 イノベーション論 企業調査法 企業分析 業界分析 因果関係 研究方法

4 年次:GAFA プラットフォーム・ビジネス 広報 PR Webマーケティング コンテンツ・マーケティン

グ ブランディング 作文 編集 メディア

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

演習 II(3年生・通年)

前期の 15 回は、イタリアンチェーンのサイゼリヤをとりあげ、マーケティング分析や財務諸表分析、他

企業との戦略比較等を行います。単一事業で、みなさんにとって身近な企業を対象とすることで、まずは企

業情報の収集と分析の練習を行います。情報整理の一環として、創業者の正垣泰彦会長が書かれた『サイゼ

リヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』を読むところからはじめ、財務情報

や雑誌記事の収集へと進めていきます。

後期では、序盤の 5回は学術研究者の書いた本を読み、そこで想定されている因果関係を正確に読み解く

練習をします。本年度は筒井淳也『仕事と家族』中公新書を丁寧に読みます。

3年生の終盤残り 10回は、再度企業分析・業界分析を行います。TSUTAYAや蔦屋書店などを経営している

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を分析対象として、特に共通ポイント市場(Tポイント、dポ

イント、楽天ポイントなど)の分析を行う予定です。CCC は多角化企業であり、業態転換中でもあるので、

分析はやや難しめです。分析内容の進展次第では、3年生の春休みにも分析や執筆を続けてもらう可能性が

あります(スプセではなく正課授業外の作業になります)。

演習 IIサマセ

この学年のみ 2 年後期のゼミを行っていないので,その分の学習を補うためにサマーセミナーを予定し

11

ています。サマーセミナーでは 2 冊の本を数日かけて輪読します。清水洋(2019)『野生化するイノベーシ

ョン』新潮選書,久米郁男(2013)『原因を推論する』有斐閣,の 2 冊です。前者はこの領域の第一人者が

昨年出版されたイノベーション領域の必読書です。久米(2013)は政治学の本ですが,調査や研究を進める

上での基礎をコンパクトにまとめた良書です。

演習 III(4年生・通年)

4年次はビジネス・エコシステムについての輪読とオウンド・メディア作成の実習を行います。

ビジネス・エコシステムとは,多数の企業が参画して,お互いに利益になる共生関係を築いている状態の

ことをいいます。例えば,Amazonのウェブサイトでは Amazonだけでなくいろいろな業者が自分たちの商品

(古本など)を販売しています。古本業者は自分の品物を売らせてもらう代わりに Amazonに一定の手数料

を納めます。新品だけでなく古本も集まることで,Amazon の品揃えはますます良くなり,多くの消費者を

集めることができます。あるいは,皆さんが日頃見ている Youtubeでは多数のユーチューバーが動画をアッ

プロードし,動画の冒頭や途中には様々な広告主が広告をだしています。広告収入は Youtubeの収入となる

だけでなく,ユーチューバーにも分配されます。

このように,現代のビジネスでは,Google や Amazon といった巨大企業の提供する「プラットフォーム」

に多数の企業や個人が参画し,お互いの利益になる共生関係を形成しています。このような企業間関係のこ

とをビジネス・エコシステムと呼びます。4年ゼミでは,このビジネス・エコシステムやプラットフォーム

経済について,本の輪読と実習を通じて深く学んでいきます。

Google を中心とするビジネス・エコシステムの仕組みを学ぶために,輪読の他に、実際にインターネッ

トに文章をアップロードして,ウェブサイトを作成し、アクセス解析を行います(最近のビジネス用語では,

オウンド・メディアやコンテンツ・マーケティングとよばれる内容になります)。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

演習 II(3年生)の前期期末に 4000字以上のレポート、後期期末に 4000字以上のレポートを書いてもら

う予定です。本ゼミでは 4年次のいわゆる卒業論文は書きません。ただし,3年次も 4年次も輪読のレジュ

メや、レポート作成、ウェブサイト執筆など、絶えず何かしらの文章を日常的に書いたり直したりすること

になるので,文章を書くのが嫌いな人には向いていないと思います。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

初の募集になりますので,先輩はいません。

(6) 教員について(自己紹介等)

1984年兵庫県神戸市生まれ。2007年一橋大学商学部卒業,2013年一橋大学大学院博士後期課程修了,博

士(商学)。一橋大学イノベーション研究センター特任助手,東北学院大学経営学部准教授を経て,2020年

度より現職。本学における主な担当科目は「経営組織」ですが,ゼミの内容は組織論と関係ないことが多く

なると思います。ただし,ゼミ生の関心に応じて戦略論・組織論・イノベーション論あたりのトピックには

対応可能です。

(7) その他

合宿等は予定していません。懇親会も、教員からの提案は年 1,2回程度の予定です。

本ゼミは毎学年違う内容を実施し、学年を越えた交流は少なめの予定です。

選考基準としては成績と提出書類を重視し、面接は確認程度の予定です。がんばって書類でアピールし

てください。

この募集要項は 2枚以内とのことですので、続きは webで!→ https://odahajime.jp/

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小野 ゼミ【令和 2年度新任】

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日 本 の 経 済 基 礎 演 習 A 会 社 入 門 企業財務の基礎

コンピュータと情報 基 礎 演 習 B 簿記と財務報告A

3年

(男)

- 人 3年

(女)

- 人 4年

(男)

- 人 4 年

(女)

- 人

※ 担当教員は今年度新任のため、現在ゼミ生の在籍なし。

(1) テーマ

『企業研究』

大企業、中小企業、ベンチャービジネス、外国企業、非営利組織の企業体を対象に、ケーススタディの手法

を用いて企業研究に取り組む。

1.目的:個々の企業を分担して研究し、発表・議論することによって、実社会において役立つ力を養って

いく。担当教員の専門分野はベンチャービジネスとアントレプレナーシップであるが、ベンチャーや事業創

造を視野に置きつつも、幅広い企業組織を対象にしていく。

2.内容:①会社が公開する諸資料の収集方法、分析方法の学習、②発表・プレゼンテーションのトレーニ

ング、③グループワーク(ゼミ生の共同作業)、④実社会に向けた学習活動(キャリア設計、創造性・主体

性、就職活動準備)、⑤外部講師を招聘した企業研究・討議、を行う。

(2) キーワード

企業を見る目、創造、イノベーション

1.「企業を見る目」: 社会人になればさまざまな会社と付き合う機会が訪れる。会社をどのような物差し

でどのように評価すればよいかを体得してほしい。

2.「創造」: ゼミの目標は自分で未来を拓く力をつけること。知識を増やし、論理的に考え、他人に説明

できるように努め、同時に自分がどうやって生きていくかを考えてほしい。

3.「イノベーション」:ゼミでは、世界で起きている革新的な変化を理解し、自分がそれをうまく活用でき

るように修養することを考えていく。21 世紀は開発や進化を一つの会社や自分の周りだけで行うのではな

く、世界の多様な人々と組んで取り組むオープン・イノベーションの時代であり、そのような環境に適応で

きる人材を目指す。

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

・メディアの情報を読み続けることにより、使える知識を増やしていく。「日本経済新聞」(紙媒体、ネット

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いずれか)を毎日読んでいることを前提に、ゼミ生が「経済」「産業」「企業」の記事について解説・議論を

行う。したがって日本経済新聞購読がゼミ入室の義務となる。

・3年次前期は各グループに課せられた会社についての企業研究(グループワーク)と有価証券報告書/決

算短信の解読を行い、後期は各自が関心のある会社を選択して企業研究(個人別)を行う。4年次では企業

研究に関するテーマでゼミ論を作成していく。

・ゼミの内容、授業計画、参考文献等は WEB シラバスに記載しており、参照すること。

・他大学とカンファレンス(インターゼミ)を行う。今年は駒澤大学と専修大学を予定。

・ゼミでは、会社の経営者や専門家を招聘したセミナーも実施するので、学生は主体的に質問や議論をする

ことが必須となる。受け身の学生は不適である。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

・ゼミ生はケース資料を作ってパワーポイント形式で発表し、それらのプロジェクトファイルを複数貯めた

中からゼミ論(卒業制作論集)に仕上げていく。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

・新年度から開講予定のため、ゼミ生の就職実績はありません。私自身大企業や国家公務員の職場を経験し

てきたが、それらが安泰とは思いません。日本の雇用が大きく変わる時代、就職偏差値のような世間体や規

模は気にせずに、進むべき分野を自分で考えて自分で動くことが重要です。

(6) 教員について(自己紹介等)

・昭和 33 年(1958 年)高知県生まれ。四国の山奥で育つ。中学高校では陸上競技部、インターハイ 3 度出

場。大学時代はボート部、全日本選手権出場。

・東京大学経済学部卒業。國學院大學経済学研究科博士後期課程退学。日本製鉄、内閣府出向、日本生命保

険、ニッセイ基礎研究所、日本ベンチャーキャピタル、スタンフォード大学フーバー研究所、慶應義塾大学

SFC を経て、城西大学経営学部教授。今年4月に國學院大學に着任。

・メーカー勤務にはじまり、中央官庁、金融機関、研究機関、ベンチャーキャピタル、大学教員と、さまざ

まな職場を渡り歩いた実務家教員です。前任校の城西大学では 10 年間企業研究のゼミナールを行い、授業

の他には、学生部、就職部、スポーツセンターの責任者や、駅伝部、硬式野球部の部長をしていました。

・良くも悪くも物わかりが良く、判断は早いがあきらめも早い、さばさばした性格。フルマラソン 12 回出

走・ベストタイム 3 時間 19 分、富士登山競争 3 度出走(頂上前でリタイヤ)。現在は山歩きが趣味で、富

士山 12 回、高尾山 200 回登頂。年を取っても健全な精神と身体を維持すること、年齢より十歳若く見られ

ることが目標です。

(7) その他

・編入生は「履修しておくことが望ましい科目」は対象外とし、柔軟に対応します。

14

櫻井 潤 ゼミ【令和 2年度新任】

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日 本 の 経 済 基 礎 演 習 A 財 政 の 基 礎

コンピュータと情報 基 礎 演 習 B

3年

(男)

—人 3年

(女)

—人 4年

(男)

—人 4 年

(女)

—人

(1) テーマ

地域問題を解決するために地域の行財政を学び、日本の経済社会のあり方を考える

この演習では、地域の経済社会における諸問題と、それらを解決するための地域の行財政の制度・政策に

ついて、ゼミ生が協力しながら学びます。

現代の経済社会において、地方公共団体(地方自治体)が果たしている役割・活動領域・影響力はとても

大きく、現代人の生活は地方公共団体の存在を抜きにしては成立しません。現代の経済社会におけるあらゆ

る事象を地域の目線でとらえ、それらの事象に関して住民に身近な政府である地方公共団体がどのように

関与しているのかについて具体的に学ぶことを通して、時代の変化に対応した地域の経済社会および地域

の行財政とはどのような姿なのか、真剣に考えます。

自分が何を知りたいのか、何をしたいのか、どういう人生を目指すのか、こだわって考えてみることを楽

しんで、ゼミ活動に妥協なく取り組むことを期待します。

(2) キーワード

地方財政、地域社会問題、まちづくり、財政分析、地域調査、納得できる学生生活、楽しいゼミ活動

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

このゼミを志望するための条件は卒業までのすべてのゼミ活動において、以下3点に同意することです。

1.演習の時間外にも、ゼミ活動には十分に時間をかけて取り組んでください。演習の時間外にゼミ活

動に費やす時間数は、少なくとも1週間当たり4~5時間程度は必要になると思われます。

2.他のゼミ生と協力し、教えあいながら、ゼミ活動を進めてください。ゼミ活動は自分の課題を済ま

せておけば良いというものではなく、自分が成長するために、他のゼミ生と一緒に活動することを強く求め

ます。ゼミ生同士が密に連絡を取り合い、行うべき作業が順調に進んでいない場合には他のゼミ生が相談に

乗るなど、みんなで活動して成果を出すことを目指してください。

3.サマセやスプセとしては設定しませんが、夏合宿・春合宿を行うので必ず参加してください。論文

15

執筆のために、地域調査を行うこともあります。その他、同期のゼミ生、先輩や後輩のゼミ生、卒業生など

との交流イベントを年に数回の頻度で開催します。これらはゼミ活動の一環として行うものであると同時

に、一生の間になかなか得られない貴重な機会ですので、必ず参加してください。

各年次におけるゼミの進め方は以下の通りです。

みなさんは3年次からゼミ活動を開始することになりますが、2年次には文献の輪読と、地方財政に関す

る小レポート(後述)を作成します。これらの活動を通して、読書の習慣、文献の読解、報告資料の作成、

発表、科学的考察、ディスカッション、情報収集、統計分析の仕方を身に着けてもらいます。8~9月に夏

合宿、2月に春合宿を行い、先輩の報告や議論への参加や、3年次の活動に向けた議論を行います。みなさ

んには、3年次にこれらの活動の一部に取り組んでもらうかもしれません。

3年次には、第1に学外のプレゼン大会や他大学ゼミとの討論会などに参加します。大会や討論会などへ

の参加に伴い、ゼミ生がいくつかのグループに分かれて、プレゼン資料の作成・発表の準備や、グループ論

文の執筆・討論に向けた準備等を進めます。第2に、卒業論文の作成に向けて、研究テーマの決定、作業計

画の作成、基礎資料の収集および分析に着手します。8~9月に夏合宿、2月に春合宿を行い、グループ論

文および卒業論文の執筆に向けた議論や後輩へのアドバイスを行います。

4年次には、それぞれのゼミ生が自らの研究テーマに沿って、演習等でディスカッションしながら作業を

進め、卒業論文としてまとめます。8~9月に夏合宿、2月に春合宿を行い、卒業論文の執筆に向けた議論、

卒業論文の発表、後輩へのアドバイスを行います。

就職活動の際や卒業後に、納得できる学生生活を行ったと自信を持って言えるよう、ゼミ活動に積極的に

取り組む姿勢を強く求めます。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

みなさんは履修することはできませんが、2年後期の演習Ⅰでは、すべてのゼミ生が地方財政に関する小

レポート(3000字程度・1月末頃に提出)を作成します。

3年次には、プレゼン大会や討論会などへの参加に伴い、ゼミ生がいくつかのグループに分かれて、プレ

ゼン資料(20分程度で報告するための分量・9~10月頃に提出)の作成や、グループ論文(1万200

0字程度・9~10月頃に提出)の執筆を行います。

4年次には、卒業論文(2~3万字程度・1月に提出)を提出します。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

新しく開講されるゼミなので、卒業生の就職実績はありません。

(6) 教員について(自己紹介等)

2020年4月に地方財政分野の担当教員として着任します。研究テーマは、社会保障財政の国際比較、

まちづくりと地方財政、地域医療政策です。地域における市場・政府・コミュニティの相互関係に着目し、

日本とアメリカの比較検討を中心に、現地調査を軸に研究を行っています。

(7) その他

3年次に「地域と行財政」を履修することをお勧めします。

16

宮下 ゼミ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日本の経済 基礎演習 A 会社入門 経営理論入門

コンピュータと情報 基礎演習 B 現代の企業経営

経営学特論(ビジネスデザインⅠ)

3 年男 10 人 3 年女 13 人 4 年男 13 人 4 年女 15 人

(1) テーマ

現代のマーケティング

(2) キーワード

顧客満足、消費者心理、流通、広告、製品・ブランド、店舗デザイン、イノベーション、市場調査

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

メンバー全員がリーダーシップを習得できるよう、毎週異なる人が授業のリーダー的役割を果た

します。宮下ゼミでは、誰か一人が強いリーダーシップを発揮するのでなく、役割や権限を問わず

一人ひとりがリーダーシップを発揮する全員参加型のゼミです。マーケティングの理論と実務を並

行して学ぶとともに、個人ワークとグループワークを並行して行います。これまでは、学外のビジ

ネスコンテストや広告コピーコンテスト、大学対抗(マーケティングゼミ)のプレゼン大会やディ

ベート大会に参加しました。また、マーケティングの専門紙「日経MJ(マーケティングジャーナ

ル)」を全員が購読し、マーケティングの最先端の事例や企業動向を学びます。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

4 年後期は、大学の学びの集大成として卒業論文の執筆に取り組みます。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

近年の卒業生の主な就職先は、日本航空、東京ディズニーランドホテル、伊藤忠食品、電通

東日本、凸版印刷、大成建設、東急建設、西日本旅客鉄道(JR 西日本)、セブン-イレブン・ジャ

パン、イトーヨーカ堂、イオン、国分、住友林業、パナソニックコンシューマーマーケティング、

京王プラザホテル、タリーズコーヒージャパン、USEN(有線)、ぐるなび、みずほ銀行、長野銀行、

日本郵便、群馬県庁、越谷市役所、東京消防庁などで進路はとても幅広いです。

(6) 教員について(自己紹介等)

17

一昨年1年間、中国の大学で研究をしてきました。

(7) その他

頼りになる先輩がたくさんいます。受け身の姿勢、主体性や協調性がない人はゼミ活動の継続が難

しいです。夢や希望、目標をもってゼミ活動を行いたい方の応募をお待ちしています。

18

金子 ゼミ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日本の経済 基礎演習 A 簿記と財務報告 A

コンピュータと情報 基礎演習 B 財務会計

3 年男 4 人 3 年女 4 人 4 年男 4 人 4 年女 7 人

(1) テーマ

会計の視点から企業・自治体・NPO の経営を学ぶ

(2) キーワード

読書、財務会計、公会計、Fintech、B to B、B to C、経営分析、卒業論文

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

ゼミは、皆さんの将来の役に立つ学習を、できるだけ少ない労力で身につけてもらいたいというの

がモットーです。もっとも、やはり『できる』ようになるためにはそれなりの努力の積み重ねが必要

です。授業時間外での準備が多く求められます。会計は経済や経営と密接にかかわります。例えば、最近

ではソフトバンクや楽天といった企業の経営と会計の関係についての本を読みました。それについて同級

生・先輩や後輩と話し合うことで理解を深め、自分の考えを持ち、それを的確に表現することができるよ

うになります。2 年サマセでは合宿で訪問する企業・地域の財務諸表や最近のニュースを事前に調査し、

2.3 年生合同で合宿に行き、工場見学や役所訪問をします。9 月には、ビジネス会計検定3 級以上を受験

します。2 年後期・スプセは、様々な新聞・雑誌記事や有価証券報告書を参照してグループで企業を分析

し、プレゼンを行います。11 月には、日商簿記検定3 級以上を受験します。他のゼミとの合同ゼミも予

定しています。授業では、ゼミの学習につながる「公会計」の授業を受講します。授業で知識をインプッ

ト→ゼミでは読書等を通じてさらに知識を深める→プレゼン等を通じて発信力を高めるという流れです。

当ゼミは、ゼミと授業の両輪で成り立っています。3 年生では、読書や財務諸表の分析、他ゼミとの合同

の討論等を通じて理解を深めます。3 年生夏には、合宿に行きます。3 年後期には、プレゼン大会等へ参

加するための学習を行います。他大学の学生との交流等も含めて貴重な体験ができますし、就職活動にも

役立ちます。このほか、「のびのび経済」にグループ論文を投稿します。授業は、前期には「応用財務会

計」を、後期には「国際会計」「企業監査」を受講していただきます(科目は変更可能性あり)。4 年生

では、より専門的な書籍や論文を読み、各自で卒業論文をまとめます。2・3 年生への指導や合同ゼミ・

ディベートも行います。2 年半を通じて、「私はこれをした」と自信をもって言えるような、貴重な体験

19

ができるゼミにしたいです。皆さんの負担を軽くすることを心がけ、ゼミは通常週1 コマです。ただしゼ

ミへの事前準備は毎週2~5 時間程度は必要で、大会や論文の締切前にはゼミが延長されることもありま

す。そのくらい学習してはじめて「身についた」といえます。また、ゼミでは皆さんが発表・話し合いす

るのが中心で、ゼミ以外の授業とは進め方や方針が異なります。ゼミでは、ビジネス会計検定3 級以上と

日商簿記3 級以上の両方の合格が単位取得に必須です。また日商簿記2 級への合格を目指します。2 級に

合格できなかった場合には、追加の課題や授業外の集まりに参加することが必須となります。授業時間外

に本や新聞・雑誌をたくさん読みますので、アルバイトが週24 時間以上など十分な学習時間を確保でき

ない方は、入ゼミをお勧めしません。なお、公務員・公認会計士試験等の国家試験を受験される方は、勉

強がしっかり進んでいることを条件に、ゼミの課題を一部軽減します。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

3 年後期での「のびのび経済」や、プレゼン大会でも15000 字前後のグループ論文を書きます。

このほか、1200 字程度のレポートが頻繁に課されます。本をよく読む方や文章を書くのが嫌いでな

い方は毎年難なくこなしますが、苦手意識を持っている方には向きません。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

先輩たちの就職状況は良好で、先輩や企業人事の方にも、ゼミを評価していただいています。卒業生は国

家公務員、有名メーカーの経理職、税理士法人をはじめ多くの卒業生が早めに就職を決めて卒業旅行を楽

しみました。平成29 年の卒業生は東京都特別区へ3 名就職し、県庁・市役所等の公務員を数多く輩出し

ています。ゼミでは、先輩や会社の方を招く機会も多く設けています。

(6) 教員について(自己紹介等)

財務会計の授業を受講している人は、授業前後にいろいろ質問してください。財務会計を受講して

いない人は、あらかじめ確認すべき事項もあるので、必ず一度はゼミ説明会ブースや研究室に、お気

軽にお越しください。ブログ 良太の部屋 http://blog.livedoor.jp/kanekosemi/ を参照してください。個

別の質問については rkaneko@kokugakuin.ac.jp まで。皆さんの応募をお待ちしています。

(7) その他

教員の専門は公会計ですので、財務会計だけでなく政府や非営利組織の会計も学習します。公務員

志望者も歓迎です。飲み会は最低限ですが、新歓・OBOG 会・追いコンはあります。いずれもとても

貴重な経験であり、全員出席です。ゼミに向くのは ①読書が好きな人(ライトノベルなどを除く)

②成績が良い人(1 年のGPA2.7 以上)③数学・英語といった基礎学力がしっかりしている人(本を

読んだり各種分析を行うため)④通常の授業が物足りなくて、大変でも充実した内容を求める人 ⑤

早寝早起きができる人 ⑥人の話を聞くだけではなく、自らの考えを発表する学習が楽しくできる人

です。近年のゼミの選考(筆記試験+面接)の倍率は1.0~1.3 倍程度です。筆記試験では、会計に関する

基礎知識やゼミに入るうえでの留意点が理解できているか確認をします(30 分程度)。面接では、皆さ

んの学習意欲や今後の学習計画を、提出された課題等に基づいて15 分程度聞いていきます(教員と1 対1

の面接です)。

20

根岸 ゼミ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日本の経済 基礎演習 A 財政の基礎

コンピュータと情報 基礎演習 B

3 年男 8 人 3 年女 7 人 4 年男 12 人 4 年女 6 人

(1) テーマ

根岸ゼミでは、「現代の経済問題」について学びます。

ゼミのテーマが「現代の経済問題」と大きなものになっていますが、これは私の学問分野と関係し

ています。私の専門は財政学という分野で、これは政府の活動や制度・政策を研究する学問です。政

府の活動は多岐にわたり、話題になる経済問題のほとんどに政府が何らかの形で関係しています。そ

のため、極端に言うと、今おこっている経済問題のすべてが根岸ゼミでの勉強の対象になります。

各自が興味・関心に合わせてテーマを設定し、勉強してください。テーマの設定は自由でも、2年次、3

年次、4年次で行うゼミの課題は決まっています。以下の(3)に書いてあります。よく読んでくださ

い。ゼミの目標は、次の2つのステップにより、全員でもう1段も2段も向上することです。第1ステッ

プは、それぞれの興味・関心に応じて学習しながら、「説明する力、議論する力、書く力」を身につける

ことです。第2ステップは、自分自身で勉強できるようになったら、ゼミ生が互いに教え合い学

び合うことです。1人、2人で一所懸命に勉強するよりも、ゼミ生全員で教え合い学び合うことで、

より大きく飛躍できます。誰かに任せたり、寄りかかるのではなく、全員が積極的に勉強して、1 人

で勉強する以上の成果を手に入れることが、ゼミというグループで勉強する意義です。

(2) キーワード

目標は、「楽しく、全員が勉強する」ゼミにすることです。

学生には次のことを期待しています。根岸ゼミは、2年次の「演習Ⅰ」からはじまり、4年次の後期末に

卒業論文を提出して終わります。ゼミ生に期待することは、第1にずっと続けること、第2に積極的にゼ

ミにかかわろうとすること、第3に誰かに任せたり、寄りかかろうとしないことです。

ゼミというコミュニティは、週に一度の授業だけで、できるものではありません。そのため、ゼミ

生と積極的にかかわろうとすることが大事です。ゼミの活動や行事には必ず参加することが、根岸ゼ

ミを希望する上での約束です。そのため、「個人で学習することを面倒だと考える人」や、ゼミ全体では

なく「仲良しの友達だけで勉強したいと考える人」は、根岸ゼミに向いていません。

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

21

2年次の大きな課題は、本を読む習慣をつけ、興味や関心があることを見つけることです。その興

味関心が、3年次でのグループ論文のテーマや各種のコンテストへの参加につながります。

①課題本を読む。②自分の興味や関心を見つける。③3年生の時にどのような勉強をするのか、決

める。

3年次の大きな課題は、グループ論文を作成して外部のコンテストに参加することです。

前期は、グループ論文も作成のための、また外部のコンテストに参加するための準備をします。後

期は、グループ論文を完成させて、またプレゼンテーションの準備をして、外部のコンテストに参加

します。加えて、卒業論文のテーマ決めます。

4年次の大きな課題は、卒論を作成することです。

前期は、①文献リストを作り、②勉強の成果を発表し、③A4版で7~10 ページ分の原稿を作成

します。後期は、①10 月までに原稿(20 ページ程度)を作成し、②その後に全面的に原稿を直し、

③卒論を完成させます。

夏休みには、ゼミ合宿を行い、グループ論文と卒業論文の中間報告会を行います。

春休みには、第1に卒業論文発表会を行います。第2に、ゼミ合宿を行い、グループ論文と卒業論

文の概要報告と年間スケジュールを決めます。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

1つ上の(3)で、詳しく書いてあります。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

特別な傾向はありません。ほとんどが、第1希望から第3希望くらいまでの企業に就職しています。

(6) 教員について(自己紹介等)

研究テーマは福祉国家財政の研究です。より詳しくは、第1にアメリカの貧困対策・所得保障政策、

政府間関係を研究しています。第2に日本の社会保険や社会保障の財政問題も研究しています。

(7) その他

希望者は、積極的に質問に来てください。

オフィスアワーで対応:0818 研究室。

※メールで事前に連絡をください(アドレス: negishi@kokugakuin.ac.jp )。

22

土田 ゼミ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日本の経済 基礎演習 A

コンピュータと情報 基礎演習 B

3 年男 9 人 3 年女 7 人 4 年男 11 人 4 年女 8 人

(1) テーマ

ファイナンシャル・エンジニアリングの研究です。金融工学の最先端の主題を勉強します。そして証券投

資の実践もやります。

(2) キーワード

先物理論、オプション取引、株式投資、FX、テュレーション。

「人生の最後に大笑いできる生き方を、自ずから開拓すること」

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

正課ゼミではテキストの輪読と発表をチームごとに回していきます。

サブゼミでは、証券投資の実践についてチームごとに発表しています。

1. ゼミ進行予定

2 年後期→証券投資の基本事項の研究と実践

3 年通年→高度な証券投資とファイナンシャル・エンジニアリングの研究と実践

4 年前期→就活に専念(ゼミ休み)

4 年後期→金融問題に関する卒論完成の研究

2. ゼミ行事予定

◯ゼミ事前通い合宿: コンピュータープログラミングと数学の勉強

2 年夏合宿 : 2 泊3日 1日8時間勉強

2 年・3 年合同秋合宿 : 2 泊3日 1日8時間勉強

2 年・3 年合同春合宿 : 2 白3 日 1 日8 時間勉強

成績優秀者 : デイズニーホテルで優雅に勉強

成績不良者 : 富士急ハイランドで絶叫マシン10 連発

◯勉強と証券投資実践の成績が優良な者は、3 年次の夏休みにアメリカ横断研修旅行に行け

る。 今年は27 泊29 日の予定。

23

成績不良者はお留守番。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

卒業レポート

400 字詰め50 枚程度、時期は12 月末日締め切りで書くこと。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

金融系(銀行・証券・保険その他)が大半。三菱UFJ モルガン証券、バークレイズ、野村

証券、三井住友銀行、三菱UFJ 銀行等。

最近はIT 系も多くなってきている。

(6) 教員について(自己紹介等)

小生の好きなもの: ビール、証券投資、ハーレーダビッドソンでアリゾナの砂漠を走るこ

と、阪神タイガース、浦和レッズ、スキー、うまいラーメン屋行脚、十割そば、生ハムのピ

ザ、ウコッケイの明石焼き、焼き肉、蒙古火鍋、温泉露天風呂等々。

嫌いなもの : 負け犬根性、中途半端な人間、何もやれない者。

(7) その他

これまでのゼミの歴史・伝統。

◯33 年の歴史があります。ゼミOG・OB はざっと400 人。大半が金融系にいます。

伝統は証券投資で稼いで、3年か4年の夏休みに1カ月のアメリカ横断旅行に行くことです。

◯相当数の本を読みます。本が嫌いな人は向いていない。

◯証券投資に興味がある程度の感覚では、到底、ゼミの勉強にはついていけない。

経済学部で最も勉強の厳しいゼミという噂は本当です。

勉強や実践の態度や成績の悪い者は、容赦無く、戦力外通告つまり首を宣告します。

◯ゼミ規律は厳しくスポ根系を超えた超厳粛ゼミです。

応募する人は、それなりの覚悟を持って応募してください。

◯ 求める学生像は、「勉強をやりきり、証券投資実践をやりきって、大儲けと大遊びをして、

人生の最後に大満足の大笑いをして死ねる」。そういう人生を自ら作り上げようという気概の

ある人間を求めている。

24

高木 ゼミ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日本の経済 基礎演習 A 経営理論入門

コンピュータと情報 基礎演習 B 経済統計の見方

3 年男 7 人 3 年女 12 人 4 年男 2 人 4 年女 1 人

(1) テーマ 日本とアメリカのデータを使ってマクロ経済学の基礎理論がどこまで有効か確認しする

(2) キーワード パソコンお利用したデータ分析

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

2 年生

教科書::N・クレゴリー・マンキュー:『マンキュー入門経済学』、東洋経済新報社

ノートパソコンを全員に所有してもらいます。特に研究室では複数のゼミ員が同時にノートパソコン

で作業することがあります。その作業結果をネットワーク上で共有し、修正作業を継続する必要があ

るため、後期が始まる前に一度集まってノートパソコンの利用法と基本ソフトウェア、ネットワーク

環境を設定します。

後期開始後は、経済理論の入門である教科書の内容を、報告者がスライドと口頭報告用の原稿を用意

して報告します。スライドは、教科書で利用されている図表を、画像ではなく教科書の理論的な説明

に沿って表計算ソフト上の数式を用いたグラフや表で再現します。章末の問題は報告時間の余りの範

囲で報告者以外に解いてもらいます。

演習1以外に、3年次の理論分析の準備のために「統計学」を履修する必要がありますが、「経済統計

の見方」が前提科目なのでまだ履修していない人は「経済統計の見方」を先ず履修する必要がありま

す。「経済統計の見方」・「統計学」は卒業までに必ず履修してください。

3年生

教科書(予定): R・J・ゴードン:『現代マクロエコノミクス』原著第6版上下:多賀出版

中級のマクロ経済学理論の教科書の内容を、ある章の分析と次の章の報告を平行しておこないます。

報告された章に掲載されている、1980 年代までのアメリカ経済のデータのグラフを、最新の日米の

データを用いて再現したグラフと比較し、教科書の理論的な説明がどこまで当てはまるか確認する分

析を報告の翌週に行います。データを用いた検証はグラフの再現を超えてどこまでできるか、ゼミ生単独

では範囲を設定できない場合が多く、前の週に報告された教科書の理論をどのような手法を組み合わせて

25

分析するか細かく指導します。内容報告は2年次に習得した報告手順により実施します。演習2以外では

3年生前期に「計量経済学」を履修します。「計量経済学」は4 年次に開講されない可能性が高く、必ず

3 年次に単位を取得してください。

4年生

毎週担当者を1 名決めて3年生の分析内容を批判・評価します。批判・評価は単なる文言の修正でな

く、「計量経済学」「統計学」の知識を用いてグラフの形の比較を超えた分析の可能性を指摘します。

残りの4 年生は当日までに担当者に章末問題を絡めたポイントを提示し、問題意識を共有します。3

年次のテキストが終わっていなければ続きを行う場合があります。

4年生の後期はゼミ論文の作成に向けて、サマーセッションで報告した分析を各自で掘り下げたテー

マを設定し、まとめます。

(4) 演習Ⅳ以外で、論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

枚数や形式よりも、理論を十分理解し、分析手法として計量経済学が正しく用いられているかを重視

します。提出期限は後期平常点評価の〆切1週間前とします。4年生後期は卒業に向けた試験対策で

はなくゼミ論に集中できるような単位配分をゼミ生に希望します。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

金融・商社など一般的な事務系職種に就職していますが、IT 系への就職も目立ちます。

(6) 教員について(自己紹介等)

日本経済全体の消費行動の理論構築と計量経済分析を研究テーマとしています。性格は大まかで、細

かいところをほじくり返したり怒り続けたりする根気はありません。

大学在学中ゼミで経済学に興味を持ち始めましたが成績はかなり悪く、大学卒業後化学メーカーに3

年半勤め、京浜工業地帯を営業車で日々走り回っていました。組合幹部も同時に担ったことにより、

会社を内外から見ることができ、出世するには性格的に困難が多すぎると判断して退社しました。1

年勉強し直して大学院に進み、現在に至ります。

26

高橋克秀 ゼミ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日 本 の 経 済 基 礎 演 習 A 1、2年次の英語の必修科目すべて 経済統計の見方 経 済 理 論 入 門

コンピュータと情報 基 礎 演 習 B

3年

(男)

2019年

休ゼミ

3年

(女)

2019年

休ゼミ

4年

(男)

2019年

休ゼミ

4 年

(女)

2019年

休ゼミ

(1) テーマ データ分析の基礎

(2) キーワード 統計学 ビッグデータ 計量経済学

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

毎回担当者を決めてパワーポイントを用いて発表する。合宿は行わない予定。個人のパソコンは必須です。

毎学期末に進級テストを行う。統計学検定の取得を勧めています。毎年2名ほど2級合格者が出ます。就活

で抜群の威力を発揮します。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

12月に募集がある経済学部の懸賞論文に必ず応募すること。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向 金融機関、IT 関係、企業情報調査などが多い。(2019年度はゼ

ミを行っていない)

(6) 教員について(自己紹介等) 新聞記者→エコノミスト→教員

(7) メッセージ このゼミでは統計学の基礎を学んだ上で、経済、経営のほかさまざまな社会問題を分

析します。卒論(ゼミ論)は必修です。数学は最低限、高校数学Ⅰ・Aを理解している必要があります。英

語の教科書も使いますので最低限、英検2級程度の英語力が必要と思われます。教員はコーチです。走るの

は学生です。勉強の好きな人だけ来てください。

27

水無田 ゼミ

演習Ⅰ

サマセ

演習Ⅰ

(2)

演習Ⅰ

スプセ

演習Ⅱ

(4)

演習Ⅱ

サマセ

演習Ⅱ

スプセ

演習Ⅲ

(4)

演習Ⅲ

(2)

演習Ⅲ

サマセ

演習Ⅳ

(卒

論)

〇 〇 〇 〇

修得済み科目 教員指定修得済み科目 履修しておくことが望ましい科目

日 本 の 経 済 基 礎 演 習 A 経済学特論(ジェ

ンダーと経済)

社会と人間(身

体文化論)

コンピュータと情報 基 礎 演 習 B 人間と社会(社

会学入門) 消費者主権の経済学

3年

(男)

2019年

休ゼミ

3年

(女)

2019年

休ゼミ

4年

(男)

2019年

休ゼミ

4 年

(女)

2019年

休ゼミ

(1) テーマ

私たちが日ごろ目にする衣服や建築等のデザインは、社会の身体観や人間観を表現しています。この演習

では、「身体」を切り口に社会の「今・ここ」を検証します。一見個人的な出来事に見えることがらを社会

構造と結びつけて考察する力を、C.W.ミルズは「社会学的想像力」と呼びました。本演習では、この社

会学的想像力を身につけるために、現実の多様な事例を取り上げます。

たとえば、ファッション・建築・日用品等がいかにしてそのような美的な価値をもつに至ったのかやそれ

らがいかに消費市場やマーケティングの対象となるのかの検討、スポーツ・ロボット・映像表現等身体技法

や身体感覚についての先鋭的な事例研究、ゲームやアニメなどのサブカルチャーやメディアに見られる美

的表現の解読、身体観とジェンダーやセクシュアリティーの関係、さらにバリアフリーやユニバーサルデザ

インといったデザインが提起する、「美しい」「健康的な」身体観のはらむ問題の再考などが、射程範囲とな

ります。

「身体はすべての人間に共通したものである。人間の住んでいる社会的条件だけが変化する。そこで、人

間の身体に基づく象徴は、さまざまな社会経験を表現するのに用いられるのだ」とは、文化人類学者メアリ

ー・ダグラスの言葉です。このように身体とは、生理的・自然的な条件であるとともに、ローカル文化特性

や社会的側面を色濃く反映したものです。これらの検証を通じ、各自が多様な学問的興味・関心を見出し、

今日の文化と社会の特性を研究することが、本演習の眼目となります。

(2) キーワード

メディア、ジェンダー、消費、身体の文化社会学

(3) ゼミの進め方(合宿など正課授業以外を含む)

演習 I(2 年生後期)では、前半にテキストを精読しつつ各自の関心領域を精査し、各ジャンルについ て

の報告・討論を重ねて行きます。後半には各自の研究テーマをさらに検証し、まずは主体的に学び報 告す

るための基礎固めを行います。

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演習 II(3 年次通年)では、各自の研究テーマへの取り組みを深めて行き、年度末までにゼミ論文執筆 指

導を行います。論文の書き方、資料収集、フィールド調査、研究報告などについて詳細な方法論を指導し て

行くので、各自の積極的な取り組みを歓迎します。

演習 III(4 年後期)では、II で取り組んだ内容を精査し、いよいよ卒論執筆に向けてこれまでの成果の総

仕上げを行っていきます。

(4) 演習Ⅳ以外で論文などを課す場合の詳細(枚数や時期など)

・演習 I:各自の研究テーマに沿ってレポート作成(3000 字程度)。 ・演習 II:各自の研究テーマに沿ってゼ

ミ論文作成(20000〜40000 字程度)。

(5) 先輩たちの主な就職先と傾向

金融、IT、専門商社等(ゼミ 1期生が卒業したばかりの若いゼミなので、サンプルは少ないです。みな さま

の手で伝統を作っていただけましたら幸いです。)

(6) 教員について(自己紹介等)

文化社会学・家族社会学・ジェンダー論等を専門とし、これまで多くの大学で教鞭を執り研究活動を行う

傍ら、現代詩人として中原中也賞、晩翠賞といった賞を受賞し、社会評論や経済評論以外にも、文芸評 論、

美術評論、歴史評論、 さらにはゲーム評論など多様なジャンルの執筆活動をしています。出身は神 奈川県

相模原市の国道 16 号 線沿いで、ロードサイド型の大型ショッピングセンターが建ち並ぶ現在の 「日本

の郊外」の走りのようなところで育ちました。チェーン店の居並ぶ均質化された風景を見て育った ためか、

異なる文化集団や風土性に関心が高まり、学部生のころはバックパッカーをやって、世界中をふ らふら歩

き回っていました。役立つと思わずやってきたことがほぼ軒並み評論の対象になってしまい、純 粋な趣味

を失いつつある今日このごろです。私は長年文章で食べてきたため、諸君には最低限、文章を読 み書きす

る技能だけはしっかり指導させていただきたいと思っています。

(7) その他

今日の社会は、グローバル化が進展する中での地産地消など「ローカル」文化の再評価や、「ファスト」 な

消費市場が席巻する中でエシカル消費・ソーシャル消費など社会的意識の高まり、メディアの進展に より

変容する「身体」へのまなざし、家族やジェンダー規範の保守化と同時進行する LGBT 市場への期 待など、

一見矛盾する事態までもが並置されています。その負の側面も含め、高速で変化して行く現代 社会の様態

を読み解くために、「文化」は大きな手がかりになります。それは公正さだけでは解消し得な い、人々の望

ましさや欲望にも根ざしています。これらを学ぶことは、今日の社会を読み解く大きな武 器になると考え

ておりますので、積極的な参加を歓迎いたします。

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