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地域連携による観光振興

一般社団法人 雪国観光圏

代表理事 井口智裕

雪国観光圏の取組事例

井口智裕といいます(昭和48年7月6日生まれ)

南魚沼郡湯沢町出身Eastern Washington University卒

・越後湯澤HATAGO井仙 代表取締役・合同会社雪国食文化研究所 代表社員・一般社団法人雪国観光圏 代表理事

・日本旅館協会 観光立国推進委員会・全旅連青年部 監事

プロフィール

事業

公職

自己紹介

雪国観光圏の圏域

雪国観光圏は、

新潟県の湯沢町、南魚沼市、魚沼市、十日町市、津南町群馬県のみなかみ町、長野県の栄村の3県7市町村で構成されています

旅=「自社ブランド」×「地域ブランド」

旅 館

・建物・温泉・料理・サービス

・歴史・文化伝統・人の暮らし・風景

地 域

お客様は「旅」という商品を購入する

きっかけは北陸新幹線の金沢乗り入れ

越後湯沢にとっては脅威

雪国観光圏設立の経緯

県外からお越しになるお客様は宿を目的

として旅するわけではない。地域全体を

もう一度ブランディングする必要がある

エリアとしての魅力を出してかなければ、

地域間競争には勝てない。ましてや1軒

の旅館の取組だけでは到底不可能

A町 B町 C市 E市 F村

宿泊業

飲食業

物販業

農業

ボランティア

観光協会

自治体

観光を意識している自治体

観光圏が目指す連携

地域連携(X)×異業種連携(Y)点から線へ、線から面へ 広がる可能性

観光連携の繋がりとは

今までの観光

A町 B町 C市 E市 F村

宿泊業

飲食業

物販業

農業

ボランティア

観光協会

自治体

地域連携(X)×異業種連携(Y)×想い(Y)

想いがあるもの同士が有機的に繋がる

連携とは有機的な繋がりが重要

「本当に雪国でお客様が呼べるの?」

これが町の大多数の方の本音だと思います

雪国はブランドになるのか?

2008年

私達が目指したのは「雪国」という理想郷でした。

しかし雪国という言葉の響きはよいが

具体的な商品を形にできなかった。

雪国ってどこの地域を連想しますか?

1位:青森

2位:札幌

3位:新潟

雪国はブランドになるのか?

日本の国土の50%以上が

雪が降る地域である

地域固有の価値を導き出す

各地域の学芸員の方々に協力をいただき、日本で唯一この地域が雪国

たる所以について1年にわたり議論を頂いた

その中で導き出された答えとは

それは8000年前からこの地域の人たちは、雪と共に暮し、知恵を

育みながら生活してきたことこそが世界に唯一誇れる価値である

「真白き世界に隠された知恵に出会う」

地域ブランドの中心軸を決める

産業

文化伝統

宿泊施設

歴史 自然

温泉

産業

文化伝統

宿泊施設

歴史 自然

温泉

食地域独自の価値

冬〜春 晩秋〜冬

このプロジェクトをすすめる背景

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000 延べ宿泊者数(人)

雪国観光圏における延べ宿泊者数の季節変動

H26延べ宿泊者数(湯沢町と南魚沼市を除く5市町村)

H25延べ宿泊者数(湯沢町と南魚沼市を除く5市町村)

「晩秋」 「冬」

「晩冬」 「春」

野沢菜漬けのお手伝い(出来上がったらおすそ分け)

干し柿のお手伝い(出来上がったらおすそ分け)

キノコを採ってキノコ汁をつくろう

保存食で料理をつくろう(春の山菜を冬にいただく)

ミソボタをつくろう

MYかんじきを作って雪上トレッキング

スノーシューで動物の足跡探し

雪下にんじんを収穫しよう(秋野菜を晩冬にいただく)

雪晒しを観る

ぜんまい干しのお手伝い(出来上がったらおすそ分け)

ふきのとう味噌をつくろう(長い冬の後だからこそ格別)

山菜を採って山菜汁をつくろう(長い冬の後だからこそ格別)

伝統的な雪まつり(雪中花水祝)

知恵は晩秋〜春にあらわれる

このプロジェクトをすすめる背景

世界に通用するチームを作り上げる

戦略能力 環境☓ ☓

・事業者の商品力 ・地域のブランド力 ・観光協会の経営能力・マーケティング力・ネットワーク力・財源

マネジメント(DMO)ビジョン顧客満足

既存の観光地域づくりでの集客手法

田舎体験

温泉

スキー客

芸術 合宿

登山

グルメ

産業

文化伝統

宿泊施設

歴史 自然

暮し

観光協会・組合など

広く浅くプロモーションを行う。宣伝物などの予算も多く必要とする。費用対効果が見えにくく、顧客のリピートが不確定

雪国観光圏が進めている集客手法

ターゲット絞ることで、満足要因に繋がる価値を提供できる満足度の高い顧客からの口コミや再来訪に繋がりやすい地域側・顧客側ともに自らが主体的に活動をする

事業の集積 口コミの拡散

滞在メニュー

経済・想い事業目的

顧客と地域の相思相愛の関係づくり「住んでよし、訪れてよし」

地域連携DMO組織一般社団法人雪国観光圏

体験メニュー 宿泊魅力 食魅力 対応窓口

マーケティング活動・新規顧客の開拓・雪国のコアなファンづくり・顧客目線の品質の維持

啓蒙・意識改革→気づき

事業に参加→行動

事業の参画顧客の声を反映

品質認証

理念の共有と啓蒙活動・フォーラムの開催・議論のための「場」づくり・人財育成

「真白き世界に隠された知恵に出会う」 40代独身女性管理職

雪国観光圏における事業戦略

一般社団法人雪国観光圏の運営理念

「100年後も雪国であるために」ひとつずつでは埋もれてしまう地域資源を発掘し、

つなぎあわせ、磨き上げることで世界に通用する価値を生み出します。

• 世界レベルで通用するための「価値」を追求していきます。

• 持続可能であり、中長期にわたりブランド構築できる事業を重視します。

• 地域や立場にこだわらず、お客様にとっての価値を重視します。

• 雪国ならでは文化を大切にし、先人の知恵を学びます。

• 広域に点在するものをつなぎあわせ、新しい価値を生み出します。

• 古いものを磨き上げ、新しい価値を生み出します。

• 豊かな自然や地域固有の資源を残すための環境保全に尽力します。

クレド(価値基準)

ビジョン(運営理念)

品質管理

プロモーション(会員構築)

商品造成

人材育成と理念の共有

情報共有・組織づくり

「観光地域づくり」の概念

人材育成と理念の共有

一緒に学びながら、目指す方向と課題を共有する場

観光地域づくり人材研修

情報共有・組織づくり

官民が連携し、情報共有する場づくり

戦略会議・ワーキンググループ

情報共有・組織づくり

官民で連携し、お客様にとって分かりやすいサイン計画の統一

サイン計画の整備

マップ&ガイドブック

案内サイン

ウェブサイト

商品造成

雪国観光圏を全て楽しむフリーパスの造成

雪国観光圏テガタ

1日券 1200円2日券 2000円

商品造成

雪国観光圏を全て楽しむフリーパスの造成

雪国観光パス

発売期間 平成27年4月1日~11月29日

有効期間 2日間

大人 2570円子供 970円

商品造成

雪国観光圏のプレミアムな旅行商品

「雪旅」、「スノーカントリートレイルツアー」

商品造成

雪国を体感できる旅行商品はブランド化を進める

Undiscovered Japan への商品提供

品質管理

公益財団中部圏社会経済研究所が作成した観光品質の評価認証の仕組み

を活用し、雪国観光圏ではインバウンドプロモーションに参加を希望するす

べての事業者に認証評価を実施。 45軒の旅館や民宿が参加している。

旅館ホテルの品質認証制度

サクラクオリティーの導入

品質管理

生産地の情報公開を行い、安心・安全な食を追求する。

地場の食材を使い、雪国伝統の調理法を生かした本物の味。

化学調味料や必要以上の食品添加物に頼らずに調理したもの。

旅館部門、飲食店部門、加工品部門で一つ星から三ツ星で認定

情報公開に本気で取組んだ日本発のプロジェクト

雪国A級グルメ

プロモーション(会員構築)

発行部数10万部を年間4回発行

スノーカントリーフリークの発行

プロモーション(全国観光圏との連携事業)

全国13観光圏が連携。「まだ知られていない日本」を世界に配信

Undiscovered Japan の共同PR

雪国観光圏取組体制

雪国観光圏推進協議会

総会

理事会

最終意思決定機関

承認機関

年2回程度開催(予定)

年2回程度開催(予定)

雪国観光圏戦略会議

(一社)雪国観光圏観光地域づくりマネージャー

7市町村の行政担当者(観光担当課長等)雪国観光圏ブランドマネージャー(フジノ氏)

雪国観光圏推進協議会事務局有識者

7市町村の観光協会、新潟県など

雪国観光圏全体の方針及びブランド戦略策定等 月1回開催

雪国文化WG

各テーマに関連するNPO・地域の活動団体、民間事業者、地域住民等

※必要に応じて7市町村の

各行政担当者等

<観光地域づくりプラットフォーム> 一般社団法人 雪国観光圏

スノーカントリートレイルWG

食文化WG

二次交通WG

観光担当課長連絡会議

7市町村の観光担当課長新潟県

雪国観光圏推進協議会事務局

行政内の連絡・調整

適宜開催

7市町村の観光協会等

<7市町村の行政>観光担当課各関係担当課

(地域整備、教育、農林、産業政策等)

新潟県 等

連携・調整

連携・参画・調整

<推進協議会・事務局>

推進協議会内の各種連絡・調整雪国観光圏戦略会議の連絡・調整各ワーキンググループの連絡・調整

調整

連携・参画

社会資本整備WG

観光協会連携WG

品質管理

プロモーション(会員構築)

商品造成

人材育成と理念の共有

情報共有・組織づくり

「観光地域づくり」の概念

民間主導の事業(民間負担金+補助金)

行政主導の事業(行政負担金+補助金)

観光地域づくりに必要な人とは

皆さんは観光地域づくりにおける

プレイヤー または マネージャー ?

1つの試合に勝つ事ではなく勝ち続けるためのチームづくりでは

僕らが取組んでいるのは「観光地域づくりという終わり」なき戦い・・・

ご質問・お問い合わせ

tomohiro@isen.co.jp

ご清聴ありがとうございました。

井口智裕ユキマロゲ経営理論

地域を活性化させた「雪国観光圏」の発想法と組織づくり

柏艪舎 1600円

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