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社会課題・地域課題の解決に取り組む組織が
これから選ぶべきは、
どの法人格なのか?
【非営利法人格の選択を考えるフォーラムin
岡山】
第1部
非営利法人格選択に関する実態調査報告
報告者:椎野 修平(認定NPO法人 日本NPOセンター)
NPO法人→認定:決算、一般社団(人)・財団(お金)→公益認定:予算(PSTで税制優遇)
【選択理由】一般法人→法人格、早い簡単自由、公益、官関係*NPO法人→官関係、信頼、市民性参加性中立性
【課題】一般法人→代理出席・委任NG、会計困難*NPO法人→官関係、融資困難、NPOへの理解
【期待とのズレ】公法:現実低い*認定N:現実低い*いずれも企業寄付、民間助成、官寄付
【個人認識】公法:信頼で超、参加寄付低い*認定N:期待高くすべて低い
【手続き】公法:期待低いが財務と運営が手間*認定N:大差ないが運営で手間
【税制】公法:法人、認定N:寄付
クラスター分析での期待と実際:
①企業寄付型:あまり無し
②全方位支援型:全無し
③企業寄付のみ型:情報のみ
④民間支援型:企業支援、補助助成が良い
⑤行政支援型:全部良い
支援側:企業は全項目重視、民間は法人格半分
行政:都道府県の半分は法人格問わず・情報で差。市町村はN法人と認定Nをほぼ支援・内容は差なし
支援センター:一般と公益法人は支援していない多い
第2部パネルディスカッション
●パネリスト(順不同):
石田 篤史 (公益財団法人 みんなでつくる財団おかやま)
坂ノ上 博史 (一般社団法人 高梁川プレゼンターレ)
武 裕子 (岡山市 市民協働局 市民企画総務課)
新田 英理子 (認定NPO法人 日本NPOセンター)
●コメンテーター:山岡 義典(法政大学名誉教授、非営利法人格選択に関する 実態調査委員会 委員長)
●コーディネーター:石原 達也(NPO法人 岡山NPOセンター)
石原達也 主な仕事 NPO歴15年 NPO支援歴13年
NPO法人 岡山NPOセンター 副代表理事・ディレクター
NPO法人 みんなの集落研究所 代表執行役
一般社団法人 全国コミュニティ財団協会 理事・事務局長
ボランティア・NPO・地域活動・社会事業などの経営支援
多様な主体での課題解決の仕組みづくり
集落のためのシンクタンク。調査と政策提言・仕組み作りで地域コミュニティの在り方を変え、進化と深化を促進
コミュニティ財団の全国組織。コレクティブインパクトの実現、遺贈寄付推進、熊本地震復興支援、コミュニティ財団の普及
公益財団法人 みんなでつくる財団おかやま 理事
岡山のコミュニティ財団(市民立の財団)。市民寄付を中心とした資源の仲介と資源提供(寄付)による社会参加促進
地域連携 事務支援 ゆうあい(社会参加)
岡山県27市町村の支援力調査 平成19年度
支援センターの7つのチカラ
相談対応力調査・情報収集力編集・発信力コーディネート・ネットワーキング力資源提供力(人・資金・物品)内部の人材育成力政策提言力
全市町村で
①調査・情報収集力
②資源提供力
③人材育成力
が、弱い。
NPO法人経営実態把握 2010年度
県内全NPO法人の決算書調査+アンケート+ヒアリング
(2010年度:518法人)→(2013年度:715法人)
総収入 67億円(しかし半分は8%の法人で!)→107億
寄付金 3億5千万円 →4億6千万円
会費 1億6千万円 →2億3千万円
協働の意識は「合議」に変化
代表や役員の多くは設立から変わらず
・・・などなど
212
89
69
111
27
10
0 50 100 150 200 250
100万円未満
100万円以上500万円未満
500万円以上1000万円未満
1000万円以上5000万円未満
5000万円以上1億円未満
1億円以上
法人数増加の一方で
成長は頭打ちに。
①100万円以下4割!
②会費・寄付がない法人も!
③決算書が混迷…事務能力の不足!
④人材の新陳代謝不足!
⑤対等な協働への意欲!
いきなりですが・・・
①これから活動するならどの法人格?
社会事業を行う場合
(行政との協働事業中心)
社会事業を行う場合
(一般サービス事業中心)
社会運動的な活動を行う場合
(政策提言、制度改正など)
①これから活動するならどの法人格?
社会事業を行う場合(官)
石:NPO坂:一社武:NPO
新:NPO・認N
山:NPO
社会事業を行う場合(一般)
石:株式、NPO坂:株式
武:どちらでも新:一社・株式
山:一社→公益
社会運動的な活動を行う場合
石:一社坂:任意団体武:一社新:認N
山:認N・一社株式?
メモ:関係、非営利型株式、評価、官知らない、早い安いうまい、公益目的事業は非課税(法人税・住民税・所得税)だが事業制限
②あらたな法人格は必要か?
出資ができる非営利法人
石:あった方がいいのかなぁ(仕組みは違うのなら)
坂:いる武:いる(改正)新:いらない
山:一社の基金を改正配当有無・返却有無
地域で入会を制限できる非営利法人
石:いるのかなぁ坂:いる
武:いる(改正)新:いる
山:一社or非営利株式
メモ:法人格増やさない方が…、分配*議決権、行政での把握、会員向け私募債(限定)、
③NPO法人格は理想を実現したのか?設立運動の当時、公益の許可制しかなかった。認証が必要ということを10年かけてしてきた。議員立法でつくってきた。その過程も価値。
NPO法人格は時代とともに変わる。これは理想の社会を実現すると同意語。今もその途上にある。NPO法の改正を重ねてきて、税制優遇を加えた。定期的に理想を目指して変えていくようにしている。
制度:制定できた時の評価は70点、60点が多かった→その後も満点を目指して改正を重ねている。今は75点?これからも。
実現したか?:今の会も法があるから。空気を変えた。つくってきた。本当のNPOは2割。法の「目的」→「ボランティア活動をはじめとする市民が行う自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、もって公益の増進に寄与することを目的とする」
→ボランティア・公益・市民
④これからの社会に必要な取り組みとそれに最適な法人格は?
【必要な取り組み】石:逆説的に文化をつくる
坂:かっこいいNPO武:NPOの事業公益性の評価
新:優遇と制度・枠組みと運用と周知
山:非営利法人制度の再編成(一般法人を改正がいい。公益性=多くの人がお金で支えているだけでなく公益性は2種にしていく改革。)
【それに最適な法人格】石:公益財団法人坂:広く非営利法人武:****(NPO法人)新:非営利法人
山:一般法人の情報公開の仕組みつくる。
メモ:社福も改革。学校法人→公益法人と同じ。更生保護法人→社福とほぼ同じ。【共益】生協(寄付控除無・出資有)、マンション管理組合なども。それぞれ法人制度で研究もすべてバラバラ。統計がない→見えにくい。※法人格はお皿。無くてもいいが無いと食べれない料理もある。良い料理が大事。その「良い」は?非営利型の株式会社も選択肢。
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