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〜命を守る情報と3つのITとは?
3.11の経験と近年の災害と課題、最新動向からネット時代の市民参画型減災を考える
ITと情報と減災
小和田 香Kaori Kowada@gensaiinfo
1
一歩先行く気象セミナー 天博(Tenpaku)vol.2 「防災・減災の経験から学ぶ、いざという時の情報活用術」(2015.7.31)
「ITと情報と減災」1. はじめに
自己紹介と減災インフォについて
2. 減災に役に立つ情報とは?その背景となる3つのIT気象庁の動き、情報タイミング、災害フェーズ/レイヤー
3. 災害情報発信の課題と注目したい全国の事例
自治体事例から見る、伝え方の課題と広めたい取り組み
4. 最新事例
台風11号での自治体SNS発信や動向、自治体スマホの動き
5. まとめ2
「ITと情報と減災」1. はじめに
自己紹介と減災インフォについて
2. 減災に役に立つ情報、その背景となる3つのIT気象庁の動き、情報タイミング、災害フェーズ/レイヤー
3. 近年の災害情報発信の課題と注目したい全国の事例
自治体事例から見る、伝え方の課題と広めたい取り組み
4. 最新事例
台風11号での自治体SNS発信や動向、自治体スマホの動き
5. まとめ3
6年前のIT進化とワタシ
2009 iPhone ゲット
長期傷病休職
Twitter 始める
2010 iPad ゲット
Ustream 始める
facebook 始める
2011 復職
東日本大震災発生
クラウド業界のつながり
WorldShiftのつながり
企業Twitter中の人のつながり
ソーシャルシフトのつながり .....
iPhone&iPad活用のつながり
全国の地域番組のつながり
個別コミュニティ→個人のつながり
ソーシャルメディア経由での誘いから
官民連携プロジェクトの手伝いへ ...
社会
企業
テーマ
地域
なぜ、今でも続けているか?
「この未曾有の災害で、ソーシャルメディアやwebを通じた個人のチカラが役に立てたら」(2011.3.12 助けあいジャパン提案者 さとなおさん)
3.11でやりきれなかったもっとできたはず><
次に同じ悔しい思いをしたくない!
そのために今、準備しておくことは?
セクター間の経験は、生きる?
c.f.「トライセクターリーダー」
出典:トライセクターリーダー:社会課題を解決する新たなキャリア(2014.2号 ハーバードビジネスレビュー)
「ITと情報と減災」1. はじめに
自己紹介と減災インフォについて
2. 減災に役に立つ情報とは? その背景となる3つのIT気象庁の動き、情報タイミング、災害フェーズ/レイヤー
3. 近年の災害情報発信の課題と注目したい全国の事例
自治体事例から見る、伝え方の課題と広めたい取り組み
4. 最新事例
台風11号での自治体SNS発信や動向、自治体スマホの動き
5. まとめ10
Q.会場に質問
災害に役立つ情報とは?
A.● メディアの情報は遅い。TVよりTwitterの写真付きツイー
トを見ている● 避難所の場所、備蓄内容を知らせてほしい● 警報は市の単位で広すぎる(地区の細かい情報が欲し
い)...
(2015.7.11 徳島ソーシャルメディアミートアップ×減災 参加者からの回答)
15
いちばん大切なのは「命」
命を守れるタイミング 情報による減災は、
● 未然回避(逃げる)←気象防災情報
● 2次災害回避(逃げる、防ぐ)
● 発災後72h(救助、救援)
注意すべきタイミングは、災害の種類によって異なる
→すぐ動くには ふだんが大事
19
災害のフェーズ
未然避難把握
発災▼
救援 復興
仮設住宅へ▽
死傷者/避難者把握▽
△避難
「いかに2次災害を回避できるか?
迅速に被害を把握※し、
救命、支援要請につなげられるか?」
※1. 地域の特定2. 被害内容の把握3. 支援内容の特定4. 支援の優先順位付け5. 支援者の派遣
復旧
地震等
72h
風水害等
20
2次災害(津波、火災、土砂災害等)
<発災後>ほんとうの現場情報は誰が?
前提:
大規模広域災害では
公助は全てに迅速に対応できない。救急車、消防車、水・食料...
マスメディアもすぐ来ない。
1次情報はどこに?→現地にしか真の情報はない。21
情報レイヤー 〜災害直後は地域内の情報発信、共助が肝23
国
都道府県(47)
自治体(1741)
地域/住民
具体的
広い
狭い
抽象的
被害の現状把握、支援要請につながる情報発信を自ら行う
メディア・・・
社協・・・
NPO等・・・
企業・・・
大学・・・
行政・・
いかに迅速に範囲を特定、情報集約し、優先順位をつけるか?
「災害情報のトリアージ」
各地域内で現状把握し、迅速な救援を行う
公助から自助、共助へ。
公助から自助へ。そのためには情報を集め、伝えるスキルが必要になる。25
出典:ウェザーニューズ
震災後、避難の判断は「自分」とする人が増え続けている26
出典:ウェザーニューズ
SNSでの投稿 が減災につながる と思う人は7割以上27
出典:ウェザーニューズ
でも、実際に 参加しているのは2割以下
出典:ウェザーニューズ
28
c.f. メディア特性テレビ ラジオ 新聞 web ブログ メール fbページ LINE Twitter
スピード 遅 遅 劇遅 中 中 中 早 劇早 劇早
信頼性 ○ ○ ○ △ 発信者による
発信者による
発信者による
発信者による
特に発信者による
拡散性 × × × △ △ × ○ ○ ◎
発信者 ごく少 少 少 中 中 中 多 多 多
集約性 × × × △RSS △RSS △× △ △× ○
視聴者 多 中 中少 中 少 少 少 中 少
コスト 劇高 高 高 中 中安 中安 安 安 安
遠隔複運用 不可 不可 不可 可 可 不可 易 易 易29
NHK ソルト(SOLT: SOcial Listening Team) →詳細
きっかけは東日本大震災の反省
「Twitterを観測する要員が足りない」「ネットで発信されている膨大な情報をキャッチする設備がない」「情報の信頼性を判断するノウハウがない」「放送部門との連携がない」
ソルト 取材/記事化
TV報道
NHK NewsWeb
NHK 社会部Twitter等ネット情報
公式Twitter等
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ウェザーニューズ:一方通行から、参加&共有による減災
図はウェザーニュース社 減災GENSAI 〜ネットワーク社会における 新たな市民参加型の減災を目指して より引用
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「ITと情報と減災」1. はじめに
自己紹介と減災インフォについて
2. 減災に役に立つ情報、その背景となる3つのIT気象庁の動き、情報タイミング、災害フェーズ/レイヤー
3. 災害情報発信の課題と注目したい全国の事例
自治体事例から見る、伝え方の課題と広めたい取り組み
4. 最新事例
台風11号での自治体SNS発信や動向、自治体スマホの動き
5. まとめ33
伝えると集める〜自治体等の伝え方課題と市民参画減災の先進事例
●自治体の伝え方の課題〜近年の災害にみる課題情報発信
1. 休日、夜間の情報発信
大島町 土砂災害
山梨県 大雪
2. アクセス負荷想定不足
横浜市 大雨
3. 逆効果な伝え方
東京都港区 土砂災害
●注目したい全国の先進事例1. 地域内での災害時情報共有
●佐久市 ●和光市
2. 日頃からの気象/減災情報発信
石巻市/千代田区
3. 連携の新しい動き
群馬県建設業組合
河北新報 新聞と市民ブロガー
4. 県内全域の災害情報を伝える
●岩手県 34
広がる「災害時地域ハッシュタグ」運用
・他にも災害時地域ハッシュタグを採用し始めているところは増加傾向
・減災インフォでは確認次第、各県のページの自治体Twitterの特長欄に掲載中
「#●●市災害」災害時地域ハッシュタグ
出典:減災インフォ勉強会 稲野氏資料に加筆
自治体名
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続き)岩手県の事例と、県アカウントの意義
発信力の弱い自治体もフォロー、県アカウントの意義
2014年の広島の土砂災害では、広島市の土砂災害警報のツイートをよりフォロワーの多い広島県がリツイートしたことで情報が拡散した。(その効果はNHKでも報道された)
・運営体制の弱い小自治体に
替わって発信
・情報拡散の協力
・県内情報の集約
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「ITと情報と減災」1. はじめに
自己紹介と減災インフォについて
2. 減災に役に立つ情報、その背景となる3つのIT気象庁の動き、情報タイミング、災害フェーズ/レイヤー
3. 近年の災害情報発信の課題と注目したい全国の事例
自治体事例から見る、伝え方の課題と広めたい取り組み
4. 最新事例
台風11号での自治体SNS発信や動向、自治体スマホの動き
5. まとめ41
<最新調査>災害時自治体SNSの利用状況と予定43
災害情報の配信
利用中 23%予定 25%合計 38%
災害情報の収集
利用中 11%予定 23%合計 34%
出典:四国の95市町村による災害時の情報伝達手段の整備状況(四国
総合通信局 平成27年3月10日)
「市民参画ネットワーク型へ」テクノロジー進化で減災の考え方も転換期
1 wayバケツリレー型 → 2wayネットワーク型
情報発信者の権威 → 情報内容の大切さ
支援/受援の分離 → どちらもする
公助・受け身 → 自助/共助・自律的
誰かのために → 一緒に協力して
完璧さ → 迅速さ46
But with, not for(誰かのためでなく、共に)
「みんなの意見は案外正しい」
web 2.0 群衆の叡智〜Wisdom of Crowd (2004)集団において情報を寄せ集めることで、その集団が出す結論は集団の中の個人の誰が考えるよりもよい結論を導くことができるという考え(wikipedia)
オープンガバメント、シビックテックなどの動きに共通するのは ●市民のチカラを信じること。 ●共に貢献しあって社会を豊かにしていくこと。
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モバイル・クラウド・ソーシャルメディア。
2015年、すぐそこにあるITを活用し、気象防災情報に詳しくなり、みんなで災害の痛みを減らしましょう
ITと情報と減災
gensaiinfo.com@gensaiinfo
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