DAO, Starbase - 4th Blockchain research lab at Digital Hollywood University

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ブロックチェーンリサーチラボ第4回

at Digital Hollywood University

By Tomoaki Sato

DAO とStarbaseについて

今日のトピック

- 1. DAO について- 2. DAOの事例紹介- 3. DAO の問題点と解決策- 4. DAOの出来方と、トークンの流通- 5. Starbase の紹介

DAOについてDAOとは何か

1

DAO とは?DAO= Decentralized Autonomous Organization

分散型自律組織のこと

$160M 近くをEtherにて集めたTheDAOは、有名になった。

TheDAOの経緯

The DAOにどのようにして約$150M が集まったか?

1. Github上でオープンソースで、The DAOのソースコードの開発開始2. The DAO のマーケティング3. The DAO のソースコードがEthereumブロックチェーンにデプロイ4. The DAO のコントラクト(プログラム)のあるアドレスにEtherを送ることによって、The

DAOトークンをもらうことが出来る。5. The DAOトークンは、投票権と配当受益権のセット6. The DAOトークンを使って投票を行い、集まった約$150M の行方を決めることが出来る。7. 予定では、集まった資金から投資されたプロジェクトがリターンをTheDAOトークン保持者に返すはずだった。

TheDAOの末路

The DAOのソースコードに、Recursive call が出来る欠陥があり、再帰呼び出しが可能であったため、集まった$160M が何度も不正なコードに対して、引き落とされた。

ただ、すぐに引き出せないようになっていたため、幸い引き出されたEtherが市場に出回る前に食い止めることが出来た。

TheDAOを無かったことに

https://github.com/ethereum/go-ethereum/commit/5f55d95aea433ef97c48ae927835d833772350de#diff-5f8be87dd707fb10c607ae1377d6ed84R60

無かったことにするソースをリリース

採用するマイナーと、採用しないマイナーが生まれる

Ethereum(採用する)と、Ethereum Classic (採用しない)の2つのブロックチェーンが誕生

DAOの事例紹介2

広義のDAO(分散型自律組織)=プログラムで定められる投票権や、受益権があり、それらに基づき運営される組織並びにそのコード自身

Bitcoin, Ethereum, Litecoin, Monero等Proof of work の仕組みで動いている暗号通貨マイナーのアクターがいる(分散型コンセンサスレイヤー自体のプロトコル)

投票権をスマートコントラクトによって、持っている組織(分散型コンセンサスレイヤーの上のプログラムによる投票の仕組み)

約2兆円の市場

現在600個以上の暗号通貨と、約2兆円の市場規模

ブロックチェーン上で様々なプロジェクトが開発・運営されている

接点

徐々にブロックチェーン上のトークン(=価値を持つデータ)と、既存の世界の接点が出来てきている

技術的なハードル

法的なハードル

メリット

グローバルに、迅速に、安価に、プロジェクトの支援者(=投資家、Co-worker)を増やすことが出来る

DAOの問題点と解決策3

DAOの問題点 – TheDAOで既に指摘されていた

一度欠陥があるソースコードをデプロイしてしまった際に、取り返しがつかない(ブロックチェーンをフォークをしない限り)という欠点以外にも、TheDAOの場合には、投票権に関する問題点が指摘されていた。

それは、投票に対して基本的にTheDAOのトークンホルダーは無関心であり、関心がある人たちだけで資金の使いみちを議決しようとすると、賄賂を送ったりすることによる不正が簡単なこと=> 投票権を持つ人が、全体を不利益にして、自己の利益を最大化出来うる仕組みはよろしくない

解決策1. 投票の不正の履歴を利益を保持する限り残るようにする

=> 投票権を持つ人が、全体を不利益にして、自己の利益を最大化出来うる仕組みはよろしくないØ Bitcoinの場合に、投票権を持つのはMiner.Ø Miner が複数人で結託して、ブロックチェーンを改ざんし、自己の利益を最大化出来たとしても、不正の履歴が残り、Bitcoin自体の価値が下がり、Win-Loseではなく、Lose-Loseとなりうる

Þ 改ざん出来ない履歴としてなされた不正に対して、どれだけ迅速に、多くの人が気づきやすい状況になっているかどうかが課題

解決策2.予測市場等によって、マイノリティの投票は損するようにする

=>関心ある人が基本的に市場を選んで投票し、無関心に対してどのように対処するかの課題は解決できる。しかし、関心ある人の集合をどのようにして不正が難しいレベルに大きく出来るか?

解決策3. CODE(議決権と、受益権はそもそも分離)

=> 議決権保持者に、受益者の意見が反映されるメリットが無いことが課題どのようにして受益者の声を議決権保持者に届けるか?

DAOの出来方とトークンの流通4

DAOの出来方 -出来る前の発表内容アプリケーション型プロトコル型

コンセンサスアルゴリズム、インフレーション、リワード、使用価値、プロジェクトの概要

インフレーション、リワード、使用価値、プロジェクトの概要

DAOの出来方 -開始

ソースコードの共有誰もがマイニング、もしくはノードを走らせられる(キャンディデイトか、フォロワーノードになれる)ネットワーク情報の共有

クラウドセール(トークンの公開販売)誰もがトークン保持者になれる

アプリケーション型プロトコル型

DAOの出来た後

プロジェクトの開発トークンが送信可能に取引所でも取引可能にリワードがもらえるものもある

アプリケーション型プロトコル型

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