表現力を上げる!Impressで美しいスライドを作る

Preview:

Citation preview

表現力を上げる!Impressで美しいスライドを作る

のがたじゅん <nogajun@gmail.com>2013/09/13 第4回関西LibreOffice勉強会

はじめに

難しいことは話しません

おさらい

発表する題材を元にアウトラインを書き起こす

スライドに必要な見た目を整える

リハーサルをしながら全体の流れを整える

Impressを使ったプレゼンテーションスライド作成の流れ

NOTE & POINT● http://noteandpoint.com/

美しいデザインのプレゼンテーションスライドを集めたサイト

文字ばっか???

感想● 背景はシンプル。写真を使ったものは少ない● 図形も複雑ではない● 文字の使い方は凝ってる

● グラデーションをつけない塗りつぶし ● 柔らかな色使いとコントラスト ● グリッドを意識した整列● タイポグラフィを重視

フラットデザイン

Flat UI Colors: http://flatuicolors.com/

美しくスライドを作るには

美しくスライドを作る 4 つのコツ1. M+ FONTSを使う

2. 縦横を揃える

3. 色は3色

4. 線は太く。写真は大胆に

1. M+ FONTS を使う

超基本ですが、スライドの文字は大きく

なぜM+ FONTSなのか

● クオリティが高い大きな文字でもクリアで見やすい

● ウェイト(太さ)が7種類用意されている 一つのフォントで強弱を表現できる

● 自由なライセンスのもとに利用できる OSを問わず利用できる フォント埋め込みで利用可能

M+ FONTS

● 森下浩司氏デザインによる現代的なゴシック体 ● プロポーショナルフォント4種類、

固定幅フォント3種類の計7種類 和文固定幅2種類、欧文プロポーショナル幅4種類、

固定幅2種類の組み合わせ JIS第二水準は現在制作中

M+ OUTLINE FONTS: http://mplus-fonts.sourceforge.jp/mplus-outline-fonts/

● M+1 p あいうえお 12345 abcdef ABCDEF● M+2 p あいうえお 12345 abcdef ABCDEF● M+1c あいうえお 12345 abcdef ABCDEF● M+2c あいうえお 12345 abcdef ABCDEF

フォントの種類

● M+1m あいうえお 12345 abcdef ABCDEF● M+2m あいうえお 12345 abcdef ABCDEF● M+1mn あいうえお 12345 abcdef ABCDEF

固定幅フォント

プロポーショナルフォント

M+ FONTSのウェイト

● M+ 1p Black あいうえお 12345 ABCDEF● M+ 1p Heavy あいうえお 12345 ABCDEF● M+ 1p Bold あいうえお 12345 ABCDEF● M+ 1p Medium あいうえお 12345 ABCDEF● M+ 1p Regular あいうえお 12345 ABCDEF● M+ 1p Light あいうえお 12345 ABCDEF● M+ 1p Thin あいうえお 12345 ABCDEF

読みやすさわかりやすさ

強弱をつける

● アウトラインの書き方1.「アウトライン」モードにする2.自分の伝えたいことを並べる3.一貫した流れになるように並べ替える

● アウトラインの書き方1.「アウトライン」モードにする2.自分の伝えたいことを並べる3.一貫した流れになるように並べ替える

スライドマスターとスタイル

● 全体の見栄えはスライドマスターとスタイルで管理 スライドマスターは、スライドデザインを管理スタイルは書式をまとめて管理

● 今から説明することは、スライドマスターとスタイルに設定しましょう

詳しくは前回の78tchさんのスライド参照正しい箇条書きスライドの作り方: http://www.slideshare.net/78tch/ss-22928021

「テキストの自動設定」オプションは切る

● アウトラインの書き方「アウトライン」モードにする自分の伝えたいことを並べる一貫した流れになるように並べ替える

● アウトラインの書き方「アウトライン」モードにする自分の伝えたいことを並べる一貫した流れになるように並べ替える

● アウトラインの書き方「アウトライン」モードにする自分の伝えたいことを並べる一貫した流れになるように並べ替える

● アウトラインの書き方「アウトライン」モードにする自分の伝えたいことを並べる一貫した流れになるように並べ替える

スライドごとにフォントの大きさが変わると読みにくくなります

2. 縦横を揃える

1

7

3

5 6

42

4

3

2

5

1

6

7

バラバラに並んでいると混乱する

「配置」と「分布」を使って揃える

● 「配置」は縦横の位置を揃える ● 「分布」は間隔を整える

1. アウトライン作成

2. スライド作成

3. リハーサル

1. アウトライン作成

3. リハーサル

2. スライド作成

もっといい方法があります

グリッド線とスナップ線を活用

● グリッド線は方眼 、スナップ線はレイアウトの目安● 「位置合わせ」を有効にしておくと

目視だけで揃えられる● グリッド線とスナップ線を表示していると

オブジェクトの動きが重いので「位置合わせ 」だけを有効にしておく

グリッド線を5mmの方眼にする

解像度を「0.50cm」サブ目盛りを「1スペース」にしておくとグリッド以外移動できなくなる

スナップ線を引く

● 三分割法を使ってレイアウト右中左、上中下、画面をそれぞれ分割する線を引く

● それ以外の補助線画面の中心線(横14cm, 縦10.5cm)枠線(上下左右それぞれ1cm)

中心線14cm/10.5cm

1cm(2マス)

中心線から左右4.50cm (9マス)9.50cm 18.50cm

7.00cm

14.00cm

中心線から上下3.50cm (7マス)

1cm(2マス)

レイアウトのコツど真ん中は外すポイントは緑の交点に持ってくる黄緑ラインに近づくと端に寄り過ぎ

関連のあるものをくっつける・ないものは離す

1. アウトライン作成

3. リハーサル

2. スライド作成

 マスターページ作成

 レイアウト調整

1. アウトライン作成

3. リハーサル

2. スライド作成 マスターページ作成 レイアウト調整

関連のあるものをくっつける・ないものは離す

● アウトラインの書き方1.「アウトライン」

モードにする2.自分の伝えたいこと

を並べる3.一貫した流れになる

ように並べ替える

● アウトラインの書き方

1.「アウトライン」モードにする

2.自分の伝えたいことを並べる

3.一貫した流れになるように並べ替える

ひらがなとカタカナは間延びする

● ひらがながれんぞくするとはばがあいてまのびします● ひらがながれんぞくするとはばがあいてまのびします

● カタカナモハトクニマノビシテイルコトガワカリマス● カタカナモハトクニマノビシテイルコトガワカリマス

上下段とも上の行はそのまま、下の行は文字の間隔を「狭く」「1pt」を指定

3. 色は3色

Q: 色の選び方がわかりません

tango.socパレットを使うのはどう?

tango.socカラーパレットとは

● Tango Desktop Projectがデザインするために作成したカラーパレット

● OOo時代からデフォルトで入ってました

HUE/360を使うのはどう?

HUE/360を使うのはいかがでしょうか

● HUE/360おばらつかさ氏制作の配色ウェブアプリケーション

● [ HUE / 360 ] The Color Scheme Application: http://hue360.herokuapp.com/

● ノンデザイナーのための配色理論: http://www.slideshare.net/saucerjp/ss-14902681

HUE/360の使い方

1.メインカラーを選びます。

2. サブカラーを選びます

3. サブカラーを選んだらPrint User Colorを押してカラーコードを表示

4. LibreOfficeにカラーコードを登録

● 登録はメニューバー[書式]→[領域]の色タブにある[編集]ボタンから

● 色が多いと「やってられっか」という気分になるので3色までで…

というのは冗談ですが「3色まで」はネタじゃない

基本の色は3色

● 利用する色を限定するとバランスよく配色できる

7: ベースカラー (背景色)

2: メインカラー (メイン色)

1: アクセントカラー (アクセント)

7 2 1

LibreOfficeの配色

ベースカラー メインカラー アクセントカラー

LibreOfficeのブランドカラーも実はこういう配色

3色以上必要になったらどうする?

色を増やすには

● HUE/360の中から選ぶかぎり、とっぴな色にはなりませんが

色を「足す」のではなくメイン、アクセントカラーを分割する

4. 線は太く。写真は大胆に

シェイプはデフォルト設定がイマイチ

● 「線」と「領域」が設定されている● 使い所がわからないシェイプ

シェイプを格好良く見せる

● 「領域」(塗り)のみを使う ● 「線」のみを使う

幅は0.2cm以上で太く使う

デフォルト 「領域」のみ 線幅:0.2cm/形状:角

イラストは書ける

Q:これは何に見える?

Q:これは何に見える?

単純な図形の組み合わせがイラストになる

四角と円、半円、1/4円、1/8円の組み合わせで表現できる

[シェイプ]→[一部を切り取る]で作成

TIPS: 矢印はコネクターの矢印を使う

シェイプの矢印

コネクターの矢印

ズレる

ズレない

矢印はコネクターの矢印を使うとつながったまま移動できます

グラフもかっこよく

応用: グラフも格好良く

行 1 行 2 行 3 行 40

2

4

6

8

10

12

デフォルト設定の状態

折れ線グラフ

行 1 行 2 行 3 行 40

2

4

6

8

10

12

行 1 行 2 行 3 行 40

2

4

6

8

10

12

1. 線を太くしてグラフの枠を消す 2. フォントを調整。色をメインカラーに

円グラフ

2. 大きなフォントでラベルを追加

48%

13%

16%

23%

1. 線を太くして色をメインカラーに

番外: MacのExcelぽいグラフ

薄く半透明グラデーションをかけた状態何も設定していない状態

種類:線形 角度:10度 始めの値:20% 終わりの値:0%

写真は大胆に

写真は大胆に使おう

Smeaton's Tower 2 | Flickr - Photo Sharing!: https://www.flickr.com/photos/maxpax/2875943875/ CC BY

縦に大きく使ったり

横いっぱいに使ったり

全面に使ったり

大きく使うとインパクトがあって効果的です

拡大縮小の縦横の比率は同じにする

● 縦横の比率を変えて拡大縮小すると写真のインパクトを殺すばかりかイメージも正しく伝わらない

サイズの合わない写真はトリミング

● 入りきらないなら見せたい部分のみ残しカットする

写真のちょっとした小技

単色の背景を切り抜く

● 背景が単色の場合「色の置換」を使うと背景を切り抜けます

Plymouth, Devon, South West EnglandSmeaton's Tower

まとめ

美しくスライドを作る 4 つのコツ1. M+ FONTSを使う

2. 縦横を揃える

3. 色は3色

4. 線は太く。写真は大胆に

理屈はわかったけど面倒くさいよ

メニューバーの「ファイル」に注目

設定したらテンプレートにしましょう

資料

● ノンデザイナーズ・デザインブックマイナビ ブックス - ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]http://book.mycom.co.jp/book/978-4-8399-2840-7/978-4-8399-2840-7.shtmlノンデザイナーズ・デザインブックを読み解く / まえだかずひこ https://speakerdeck.com/monoooki/read-a-non-designers-designbook

● 配色・デザインノンデザイナーのための配色理論: http://www.slideshare.net/saucerjp/ss-14902681色彩センスのいらない配色講座: http://www.slideshare.net/marippe/ss-9003317感覚派デザイナーも知っておいて損はない「デザインの要素と原則」 | Design | WebNAUT:http://webnaut.jp/design/620.html

● プレゼンテーションデザイン・レイアウトで伝える!プレゼン資料|PowerPoint Design: http://ppt.design4u.jp/伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン: http://tsutawarudesign.web.fc2.com/

● 写真Smeaton's Tower 2 by Maxpax in Smeaton's Tower on Fotopedia - Images for Humanity: http://www.fotopedia.com/items/flickr-2875943875

CC BY 2.0

● Ed Emberley's Picture PieAmazon.co.jp: Ed Emberley's Picture Pie (Ed Emberley Drawing Books): Ed Emberley: 洋書: http://www.amazon.co.jp/Emberleys-Picture-Emberley-Drawing-Books/dp/0316789828/Amazon.co.jp: Ed Emberley's Picture Pie Two: Ed Emberley: 洋書: http://www.amazon.co.jp/Ed-Emberleys-Picture-Pie-Two/dp/0316789801/

● PiterestPinterest: http://www.pinterest.com/search/pins/?q=infographicPinterest: http://www.pinterest.com/search/pins/?q=flat%20design