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LinAction.Lab Presents
LinAction Theme LPICの問題を解いてみる~インストールとパッケージ管理編~
Date : 2014.11.182014.11.25
Location : bookshelfcafe
LinAction.Labについて
LinAction = Linux + Action
「Linuxで行動を起こそう!」というスローガンを基に、Linuxに関わるあらゆることを追求するコミュニティです。
難しいことはひとまず置いて、まずは試して、触って、行動優先から深めて行きましょう。
その、「まずは試して、触って」のお役に立てればと思います。
解説
ディスクパーティションの構成
ディスクパーティションとは、ハードディスクを論理的に区切った単位のことで、Linuxでは以下2つのディスクパーティションを作成する必要がある。
パーティション名 用途
/(ルートパーティション) 最上位のファイルシステム(/ディレクトリ)を含むディスクパーティションとして使用する。
スワップ(swap)領域 物理メモリが不足している場合に、この領域を仮想的なメモリ領域として使用。マシンに搭載された、物理メモリの同等か2倍の容量で構成する。
一般的にスワップ領域は、物理メモリの同等が2倍といわれているが、そういうわけでもない。以下のURLを参照してみましょう。
https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Installation_Guide/s2-diskpartrecommend-ppc.html
解説
主なディレクトリ1
ディレクトリ名 用途
/ /(ルートパーティション)の最上位のディレクトリ
/bin 一般ユーザーが使用可能なLinuxコマンド
/boot Linuxを起動するために必要なブートファイルやカーネルファイル
/dev デバイスファイル
/etc システム設定ファイル
/home 一般ユーザのホームディレクトリ
/lib 共有ライブラリ
/media CD-ROMやUSBなどのリムーバルデバイスがマウントされる場所
/mnt 一時的なファイルシステム用のマウントポイント
/opt 追加プログラムや設定ファイル
/proc カーネル内部の情報にアクセスするためのファイル
/root システム管理者用のホームディレクトリ
/sbin システム管理者が使用可能なLinuxコマンド
解説
主なディレクトリ2
ディレクトリ名 用途
/tmp 一時的に使用するファイル
/usr プログラムの実行ファイルや設定ファイル
/var システムやプログラムのログファイル、メールやプリンタのスプールデータ
問題1
メモリ搭載量が2GBのマシンにLinuxをインストールする場合、確保するスワップ領域の容量として適切なものを二つ選びなさい。
A. 512MBB. 1GBC. 2GBD. 4GB
問題2
/(ルート)ファイルシステムに必ず含まれていなければならないディレクトリを二つ選びなさい。
A. /sbinB. /homeC. /tmpD. /rootE. /etc
問題3
以下の説明文に該当するディレクトリを選びなさい。
A. /usrB. /binC. /varD. /homeE. /tmp
このディレクトリには、システム、Webサーバ、メールサーバのログといった動的に変化するファイルが格納される。このディレクトリを/(ルート)ファイルシステムと同じパーティションにした場合、ログが肥大化した時に/(ルート)ファイルシステムの
容量を圧迫し、システム全体に影響を及ぼす。別パーティションに設計することが望ましい。
問題4
ハードディスク容量が100GB、メモリ搭載量が4GBのコンピュータにLinuxをインストールする場合、パーティションレイアウトとして最も適切なものを選びなさい。
A. スワップ領域:1GB /boot:30MB その他:残り容量すべてB. スワップ領域:1GB /boot:100MB その他:残り容量すべてC. スワップ領域:4GB /boot:30MB その他:残り容量すべてD. スワップ領域:4GB /boot:100MB その他:残り容量すべて
解説
rpmコマンドについて
オプション 説明
-i(--install) ファイル名 パッケージをインストール
-U(--upgrade) ファイル名 パッケージをアップグレード(パッケージが存在しない場合はインストールを行う)
-F(--freshen)ファイル名 パッケージをアップグレード(パッケージが存在しない場合はインストールしない)
併用するオプション
-h インストールの進捗状況を表示
-v 詳細情報を表示
--nodeps 依存関係を無視
--prefix パッケージをインストールするディレクトリを指定
--relocate インストール済みのパッケージをディレクトリを変更して再インストール
rpm(Red Hat Package Manager)は、RPM形式のパッケージを管理するためのコマンドです。書式:rpm [オプション] [パッケージ名またはパッケージのファイル名]
■インストール・アップグレード系のオプション(例) rpm -ivh httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpm
解説
オプション 説明
-e(--erase)パッケージ名 パッケージを削除
併用するオプション
--nodeps 依存関係を無視
■アンインストール系のオプション
オプション 説明
-q(--query) パッケージ名 指定したパッケージがインストールされているかどうか照会
併用するオプション
-a(--all) インストール済みの全パッケージを表示
-l(--list) パッケージに含まれるファイルの一覧を表示
-i(--info) 指定したパッケージの詳細情報を表示
-f(--file) 指定したファイルを含んでいるかパッケージを表示
-p(--package) 指定したパッケージファイルの情報を表示
-changelog パッケージの更新履歴を確認
■参照系のオプション
(例) rpm -e httpd
(例) rpm -q httpd
解説
オプション 説明
-V(--verify) パッケージを検証
併用するオプション
---nomd5 MD5チェックサムによるファイル改ざんの検査をしない
■検査系のオプション
オプション 説明
-qiパッケージ名 インストール済みのパッケージの詳細情報を表示
-qlパッケージ名 インストール済みのパッケージに含まれるファイルの一覧を表示
-qipファイル名 インストール前のパッケージファイルの詳細情報を表示
-qlpファイル名 インストール前のパッケージファイルに含まれるファイルの一覧を表示
参照系オプションの整理
• インストール前のパッケージファイルに関する参照は-pオプションが付く• インストール済みのパッケージに関する参照は-pオプション無し• -i(--info)はパッケージの詳細情報、-l(--list)はパッケージに含まれるファイルの一覧表示
/var/lib/rpmに記載されている内容とインストールされているファイルが一致しているか検査。正しいファイルサイズでインストールされていないファイルや改ざんファイルを見つけることが可能。
解説
依存関係について
パッケージのインストール、アップグレードや削除時に、パッケージの間に依存関係がある場合は、エラーとなり処理が中断される。
依存関係を無視して強制的にインストールする場合には、--nodepsオプションを付けてインストールする。強制インストール場合、正常に稼働しないパッケージもあるので注意する。
依存関係がある場合のインストール方法は、必要となるパッケージ全てを一つのディレクトリに格納し、「rpm -ivh *.rpm 」として一括でインストールする。自動的に依存関係を紐づけてインストールが実施できる。
rpm
rpm
rpm
rpmrpm
rpm
rpm
# cd /rpmdir# rpm -ivh *.rpm
/rpmdir
解説
rpm2cpioコマンド
インストール前にRPMパッケージ内のファイルを取り出して確認するには、rpm2cpioコマンドを使用して、cpio形式のアーカイブファイルからファイルを取り出すことが可能。書式:rpm2cpio [パッケージのファイル名]
問題5
RPMパッケージの拡張子として適切なものを選びなさい。
A. exeB. debC. phpD. htmlE. rpm
問題6
httpdのRPMパッケージ「httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpm」をインストールする場合に適切なコマンドを選びなさい。
A. rpm -e httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpmB. rpm -qa httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpmC. rpm -i httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpmD. rpm -qf httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpmE. rpm –F httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpm
問題7
以下のコマンドに関する説明として適切なものを選びなさい。
rpm -U httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpm
A. パッケージをアップグレードする。同じパッケージがインストールされていない場合は、インストールを行わない。
B. パッケージをアップグレードする。同じパケージがインストールされていない場合は、通常のインストールを行う。
C. パッケージを照会する。D. パッケージを削除する。E. 依存関係を無視してパッケージを削除する。
問題8
以下のコマンドに関する説明として適切なものを選びなさい。
rpm -F httpd-2.2.15-39.el6.centos.x86_64.rpm
A. 詳細情報を表示しながらパッケージをインストールする。
B. 詳細情報と進捗状況を表示しながらパッケージをインストールする。
C. パッケージをアップグレードする。同じパッケージがインストールされていない場合は、インストールを行わない。
D. パッケージをアップグレードする。同じパケージがインストールされていない場合は、通常のインストールを行う。
E. 依存関係を無視してパッケージを削除する。
問題9
httpdパッケージを削除するコマンドのオプションを記述しなさい。
rpm _______ httpd
問題10
インストールされている全てのパッケージを表示するコマンドとして適切なものを選びなさい。
A. rpm –AllB. rpm –qaC. rpm –nodepsD. rpm -ia
問題11
パッケージをインストールする前に、そのパッケージによってインストールされるファイルを調べたい。rpmコマンドの適切なオプションを選びなさい。
A. -qipB. -qlpC. -qcpD. -qdp
問題12
RPMをインストールする前に、RPMパッケージにどのようなファイルが含まれているか確認したい。適切なコマンドを選びなさい。
A. tar xvzf test.rpmB. rpm2cpio test.rpm | cpio –listC. tar tvf test.rpmD. unrpm test.rpm
解説
yumコマンドについてyum(Yellowdog Updater Modified)はrpmコマンドを拡張した高機能なツール。パッケージ間
の依存関係を解決しながら、リポジトリと呼ばれるパッケージ管理サイトから最新のパッケージを自動的にダウンロードし、インストールなどのパッケージ管理が可能。
■yumコマンドオプション
(例) yum install httpd
コマンド 説明
installパッケージ名 指定したパッケージをインストール
remove パッケージ名 指定したパッケージを削除
check-update アップデート可能なパッケージ一覧を表示
update パッケージ名 指定したパッケージをアップデート。パッケージ名を称した場合は、アップデート可能な全パッケージをアップデート
list パッケージ名 指定したパッケージの一覧を表示。パッケージ名を省略した場合は、全パッケージ一覧を表示。
infoパッケージ名 指定したパッケージの情報を表示。パッケージ名を省略した場合には全パッケージ情報を表示。
コマンド 説明
search <検索パターン> 指定したキーワードでパッケージを検索
grouplist パッケージグループ一覧を表示
groupinfo <グループ名> 指定したパッケージグループに含まれるパッケージ情報を表示
groupinstall <グループ名> 指定したグループのパッケージをインストール
■リポジトリ情報(ダウンロードサイト)の設定
yumの設定は、/etc/yum.confファイルに記述する。パッケージのリポジトリ情報を設定する場合は、/etc/yum.confまたは/etc/yum.repos.dディレクトリにダウンロードのURLなどを記載したファイルを格納する。
解説
yumdownloaderコマンドについてパッケージファイルのダウンロードのみを行う場合は、yumdownloaderコマンドを使用する。書式:yumdownloader [オプション][パッケージ名]
■yumdownloaderコマンドオプション
(例) yumdownloader httpd
コマンド 説明
--source RPMではなくソースファイル(SRPM)をダウンロードする
yumdownloaderコマンドを使用するには、yum-utilsパッケージをインストールしておく必要がある。
問題13
yumコマンドを使用して、httpdパッケージをインストールしたい。適切なオプションを記述しなさい。
yum _______ httpd
問題14
yumコマンドを使用して、アップデート可能なRPMパッケージを全て更新したい。適切なコマンドを選びなさい。
A. yum upgradeB. yum updateC. yum-get updateD. yum-get upgrade
問題15
yumコマンドを使用してパッケージ管理を行う際に使用する設定ファイルとして適切なものを選びなさい。
A. /etc/rpm.confB. /etc/yum/yum.confC. /etc/yum.confD. /etc/yum.repos.d
問題16
yumのリポジトリを作成するには、定義ファイルはどのディレクトリに配置すればよいか。適切なものを選びなさい。
A. /etc/yumB. /etc/yum/repos.dC. /etcD. /etc/yum.repos.d
問題17
yumコマンドを使用して、パッケージをインストールせずにダウンロードのみ行いたい。適切なコマンドを選びなさい。
A. apt-getB. yum updateC. yumdownloaderD. yum download
解説
RPMパッケージをインストールする流れ(rpmの場合)
1.rpm 2.rpm 3.rpm
1.rpm 2.rpm 3.rpm
rpmコマンド
インストール先RPMパッケージ管理DB
インターネット
インストールしたいrpmパッケージをダウンロード
パッケージをインストール
インストールマシン
解説
RPMパッケージをインストールする流れ(yumの場合)
1.rpm 2.rpm 3.rpm
yumコマンド
インストール先RPMパッケージ管理DB
パッケージをインストール
インストールマシン
YUMリポジトリ格納元
ダウンロードサイト
インターネット
回答
問題1:C,D問題2:A,E問題3:C問題4:D問題5:E問題6:C問題7:B問題8:C問題9:-e問題10:B問題11:B問題12:B問題13:install問題14:B問題15:C問題16:D問題17:C
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