渋家株式会社第６期株主総会

2016 年 6 月 26 日

本日の議題

ご挨拶：代表取締役　山口 季邦

2015 年度事業報告：代表取締役　山口 季邦第１号議案　第 6 期計算書類承認に関する件：松島寧子

休憩　（ 10 分間）

第２号議案　定款一部変更の件　：齋藤恵太、松島寧子第３号議案　役員報酬の件：山口 季邦、松島寧子

決議質疑応答

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2015 年度 事業報告

渋家株式会社とは？渋家株式会社の歩みを簡単にご説明します。

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2008 年　：民家を素材としたアートプロジェクト「渋家（シブハウス）」開始2011 年 3 月：山口を代表とし、「渋家株式会社」設立　→立ち上げ後、すぐに休眠2011 年　：渋家メンバー YAVAO と彩藤彩による VJ ユニット「 huez （ヒューズ）」結成

2014 年末、 huez の事業化を YAVAO が山口に相談。 2015 年より個人事業として事務所を構え、 2015 年春から、山下、松島、齋藤が参加。

案件規模の拡大や、「株式会社」という組織構造を利用した新たなコミュニティの生成ができることを考え、法人化を準備。

2016 年 1 月より、 2011 年に休眠していた「渋家株式会社」の商号にて、運営を開始。

補足：渋家とは？ ※渋家 Web サイトより

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「渋家」は、 コミュニケーションを主体とした「場所」であり「集団」です。家を 24 時間 365 日解放しておくことで新たな関係性を生み出し、それを多くの人と共有することで「物語」を生産しています。

これまで 3 度の引っ越しを行い、渋谷駅周辺を点々としながら借りる家を大きくし、現在進行形で変化し続けています。メンバーは年齢や職業を問わず、生活や活動も固定しません。自由なコミュニケーションからさまざまなコンテンツを生み出しています。

補足： huez とは？ ※ 2016 年 2 月「事業説明会」資料より

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渋家メンバー YAVAO （渋家 8 代目代表）と、彩藤彩が 2011 年に立ち上げたユニット。それを基盤に、特殊照明を中心としたライブ・イベント演出を手掛ける体制に。

【 2015 年 4 月〜 12 月の主な案件】＊ Charisma.com ツアー『 No More ZANGYO！』 VJ 、 LJ 、ライブ演出全般＊Martine Records 10 周年記念イベント『天』　 LJ 、 VJ 　 at 代官山 UNIT＊ゆず 『弾き語りライブ 2015 二人参客』 　 at 横浜スタジアム

なぜ法人化したの？

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理由は大きく分けて３点です。

●huez で抱えている事業の規模が大きくなっていたため　「ゆず」「 Charisma.com 」などの大規模案件を経て、個人事業として受託するより　体制面、金銭面、信頼面で、法人化した方がスムーズでは？と感じていた。

●事業を大きくするにあたり、資金が必要であるため　イベント業を事業の軸にしているが、自前の機材が少ないため、レンタル代などで　経費が大きくかかっている状態だった。　機材投資はもちろん、以後の事業展開のために、投資や融資を受ける環境を整えたい。

●渋家に関わる方が増えてきたため　元メンバー、興味を持ってくださる方など、渋家に関わる方が増えてきていた。　「渋家メンバー」よりも大きな枠組みを作ることで、緩やかな、大きなコミュニティ　の形成を目指したい。

2015 年度 1 月〜 3 月の動き

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先述の理由から、実際 2016 年 1 月より「 huez 」「渋家」の双方を基盤とする形で法人化。はじめの 3 か月は、株式会社経営の地盤を整えるために費やしました。

●イベント業としては閑散期　→閑散期の売り上げキープについては次年度からの課題に

●2011 年より休眠状態だった株式会社の再始動　→各種変更登記、定款の再作成（！）、顧問弁護士・会計士の方を確定

●取締役の追加　→ 2015 年、 huez として事業を動かしていた中心メンバーである　　小池（ YAVAO ）、松島、山下が取締役、齋藤が監査役に就任、取締役会を設置。　　※山口は引き続き、代表取締役

●募集株式の発行、株主の方々に投資・ご参画いただく　→ 2016 年度の事業の金銭的基盤を形成

法人化による影響

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法人化に際してあった課題点は、現状以下の通り解消しています

●huez で抱えている事業の規模が大きくなっていた　→とはいえ個人での運営時は、主に 2 社程度からの案件に依存している状態。　　法人化で信頼度が高まったことに伴い、取引先クライアントが増え、案件数も倍増。

●事業を大きくするにあたり、資金が必要である　→年度末に実施した増資や、 4 月以降の案件数の増加により、機材や開発に投資可能な　　資金を確保できるように。　　自社でレーザーを購入したこともあり、レンタルにかかる経費を 70％程度カット　　できる上、自社イベントや企画を積極的に開催できるようになった。

●渋家に関わる方が増えてきた　→年度末に実施した株主募集では、渋家メンバー内外様々の方から投資をいただいた。　　ビジネスの側面、あるいは活動の側面から渋家に興味を持っているクライアント、　　クリエイターとの関係も増え、より輪を広げやすい環境づくりができている

2016 年度の事業展開について

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2016 年度は、以下を目標に、より事業規模を拡大していく所存です。

●主力事業の拡大、演出力の増強　自社機材を増やすことで、費用を抑え黒字化を目指しながら、アイディアを生み出し　やすい環境を整えます。また、新規機材を実験的に導入することで、 2・ 3 年後の　トレンドも見据えた新規の演出を生み出すことにも注力していきます。

●自社コンテンツ、イベントでのマネタイズ　現状クライアントワークスが中心ですが、演劇公演（ 10 月）やクラブイベント　（ 12 月）など、自前コンテンツの製作・マネタイズにも注力します。それらの企画は　主力事業に関わる新たな人材の登用や、開発実験の場としても有効活用します。

●中長期を見据えたネットワークの形成　 2015 年の国勢調査にて、人口が増加している県は東京、名古屋、福岡、沖縄のみと　いう結果が出ています。そこに対して、イベント・エンタテインメント事業の枠を　作るべく、各地のアーティストと交流し、中長期的な事業範囲の拡大に努めます。

第１号議案

第 6 期計算書類承認に関する件

補足：計算書類とは

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●簡単に言うと…会社の営業やそれ以外で、出入りしたお金や、会社にある財産の金額をまとめたもの。

要するに①　会社が儲かっているかどうか？②　会社にちゃんと財産があるかどうか？

を確認する書類です。この議案では、 2015 年度が終わった時点での①②の状態を皆様に説明し、承認をしていただきます。

●事前にお送りした以下の書類の内容を抜粋して説明します

損益計算書…会社にどれだけ収益があって、どれだけ費用が出ていったかを示したもの貸借対照表…会社の財政状況＝資産と負債がどのくらいあるのかを示したもの

詳しくは Yasco のブログを読んでね

計算書類　概要

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実質の営業期間が、イベント業界では閑散期となりがちな 1 月〜 3 月であったことや、各方面のアーティストとの関係構築も兼ねた演出業務の請負を行っていたことから売上高及び営業損失金額は以下の通りとなりました。

【財産及び損益の状況】

区　分 第　 6　期売　上　高 3199.8千円

当　期　純　損　失 725.7千円

1 株あたり当期純利益 -322円 28銭

総　資　産（　純　資　産　）

5632.6千円（ 3803.2千円）

2015 年度　営業損失の原因と改善点

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●実質営業を行った 1〜 3 月が、イベント業的に閑散期になりやすい時期だった　→主軸事業の谷になりやすい季節が 6 月・ 2 月。　　 6〜 8 月、 2〜 4 月に業務の発生しやすい業界とのつながりを構築している。　　例）夏場の大規模イベント・ツアーの仕込み代行や映像作成など

●かかった製作経費のうち、約 20％が機材レンタル費だった　→特にプロモーションビデオの撮影現場などでの機材準備に出費が集中したが、　　自社での機材購入を進めており、レンタル費の削減が期待される。　　それにより、新規のクライアントの案件受託を優位な条件で進めることも可能に。

2016 年度　営業数字の見立てについて

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2016 年度は、黒字化に向け、業界内でのプレゼンスを高めてまいります。数値目標は以下の通りです。

＜収益＞通期営業売上（主力事業）　 2400万円通期営業売上（それ以外）　 80万円

＜費用＞役員報酬等 　 1160万円　※第 3 号議案にてご説明いたします外注費、給与　　　　　　　 450万円製作経費 　 200万円販売管理費 　 300万円地代家賃　　　　　　　　　 270万円

営業利益 　 100万円

第 2 号議案

定款一部変更の件

単元株とは

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渋家株式会社の株の売買は、現在 1 株単位で行われています。株を買って投資してくださった株主さんは経営参加権を持っており、株主総会の議決において 1 株 =1 議決権を行使することができます。

この、株を売ったり、議決をしたりするときの株の固まりを「単元株」と言います。株数が多くなってくると、その単位を 10 株、 100 株…とまとめていくこともあります。

今回ご相談するのは、その単元株を 10 株に設定したい！という内容です。

詳しくは Yasco のブログを読んでね

現在の渋家株式会社の株主状況

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1 株の株主さんから大株主といわれる方まで、約 60名の株主さんがいらっしゃいます。

株主総会については、法的に以下のような定めがあります。

・本店の移転、事業の変更、取締役の追加 etc… 会社にとって重要（だと法律で定めが　ある）ことについては、株主総会を開いて決議しなくてはならない

・株主総会を開くときは、事前に書面で招集通知を送らなくてはならない　※合わせて、株主の方にも書類の返送などをお願いすることになります。

・株主総会は基本的にリアルで集まって開催しなくてはならない

・株主総会は基本的に経営のことについて話し合い、決議する場所

→ 株主／会社双方の負担を減らすことや、緩やかなコミュニティとは別の機関　として株主総会を機能させるために、単元株を導入したいと考えます。

単元株を導入するとどうなるのか

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今回、 10 株＝ 1 単元を導入した場合、 10 株未満の株主さんの一部の権利が制限されます。※1〜 9 株を持っている株主さんは、単元未満株主という呼び方をします。

・単元未満株主は、株主総会での議決権を持つことができなくなります。　→すなわち、株主総会に参加できなくなります。　→招集通知をお送りしたり、委任状や議決権行使書を送っていただくフローが　　発生しなくなります。

・もちろん、一部の権利は残ります。　→具体的には、会社に利益が出た時の配当を受け取る権利や、計算書類や株主総会　　議事録を閲覧する権利は残ります。

・株の売買の単位も、 1 株→ 10 株になります。　ただ、 9 株以下の株を会社が買い取る買取制度や、買増制度といって、　単元に満たない分の株を購入することで単元株主になる制度の導入も検討可能です。　※定款を一部変更することになります

全株主へのアプローチ方法について

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単元未満株主を含めた、全株主とのコミュニケーションの機会や、情報共有の機会を設けることで、全株主が当社の状況を知り、ご意見いただけるようにいたします。

・株主総会とは別途、「意見交換会」的な機関を設ける　→株主総会は経営のための機関であるため、当初より我々が構想していた、株を基盤　　とした緩やかなコミュニティを別に構築いたします。

　　年 2回程度、事業内容を報告しつつ、当社のコンセプトや界隈の状況について　　ざっくばらんに話す会を設けます。そこで出た意見を株主総会の議案として　　審議することも考えています。

・株主総会の内容が、単元未満株主の方々にも伝わりやすい体制作りに努めます　→先述の通り、議事録を閲覧いただくことはもちろん可能ですが、決議の過程も　　含めてご理解いただけるよう、株主総会の動画配信を検討しています。

第 3 号議案

役員報酬決定の件

なぜ役員報酬を決めるの？

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・役員報酬とは　取締役や監査役の、１年間の報酬を指します。　すなわち当社だと、取締役である山口、小池、松島、山下、監査役である齋藤の　１年間の報酬額を確定します。

・なぜ役員の報酬を株主総会で決めるの？　役員は、経営を担う立場であるゆえ、自分で自分自身の報酬額を決めることが　多いです。そのため、額が適正かを株主の皆様に決議していただく必要があります。　また、「自分で報酬を決められる」という立場上、年度末に黒字が多く出た場合、　法人税の対策として「とりあえず役員が報酬をたくさんもらおう」という対応が　発生しかねません。　年度初めに報酬額を決めることで、そうした「不正」と取られかねない報酬増額が　なされないようにする意味もあります。

詳しくは Yasco のブログを読んでね

渋家株式会社　構成

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現場主力事業となるイベント業に

おける制作・実務

営業主力事業の営業及び中長期も見据えたコネクション作り

総務経理・法務・広報

外注スタッフの方々 弁護士・会計士

山口（としくに）ディレクター

営業

齋藤（けいた）中長期営業

松島（やすこ）総務全般

小池（ YAVAO ）

開発・ディレクター

山下（やまげ）オペレーター

渋家株式会社　役員の主な役割

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現場主力事業となるイベント業に

おける制作・実務

営業主力事業の営業及び中長期も見据えたコネクション作り

総務経理・法務・広報

齋藤地方とのコネクション作り

中長期的な営業人材・場所の発掘

松島経理全般

発生ベースで法務処理Web・ブログでの広報

※ 会社員と兼業

小池ディレクション・オペ演出打ち合わせ新規開発など

山下ディレクション・オペ演出打ち合わせ

現場まわり事務など

山口ディレクション・オペ演出打ち合わせ短期・中期営業

現場　報酬額 営業　報酬額

総務　報酬額

165,000円（手取） 130,000円（手取）

80,000円（手取）

役員報酬の詳細について

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先述の金額に、税額等を加味した報酬額を以下の通り設定したく考えております。

＜取締役（全 4名）の報酬額計＞年間： 1100万円以内

＜監査役（全 1名）の報酬額計＞年間： 260万円以内

※招集通知にも記載の通り、平成 23 年 3 月の設立時は、取締役の報酬は設定されて　おりませんでしたので、 1〜 5 月の山口の報酬及び、他 4名の 3〜 5 月分報酬は　会社からの貸付扱いとならざるを得ませんでした。　上記の金額には、当該貸付扱い額の返済分も含まれております。