70
ビジネス価値につなげた アジャイル開発 木下 史彦 (株)永和システムマネジメント サービスプロバイディング事業部 [email protected] 大手町サンケイプラザ; 2010-01-27(Wed) 匠塾 第10回 企業改革からIT構築までの 見える化事例大集合

ビジネス価値につなげたアジャイル開発

Embed Size (px)

DESCRIPTION

匠塾 第10回 企業改革からIT構築までの見える化事例大集合

Citation preview

Page 1: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ビジネス価値につなげたアジャイル開発

木下 史彦(株)永和システムマネジメントサービスプロバイディング事業部[email protected]

大手町サンケイプラザ; 2010-01-27(Wed)

匠塾 第10回企業改革からIT構築までの見える化事例大集合

Page 2: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

自己紹介✓木下史彦✓1998年 大学卒業、SIベンダに入社✓2005年 アジャイル開発を実践しはじめる✓2006年 永和システムマネジメントに入社✓現在 アジャイルコンサルタント兼マネージャ

Page 3: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

お品書き✓永和システムマネジメントについて✓ふつうのシステム開発✓Ruby x Agileの実績✓「見える化」事例✓アジャイルと見える化

Page 4: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

永和システムマネジメントについて

Page 5: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

私たち永和システムマネジメントは福井に本社を置くSIベンダです。私たちは「お客様に価値を提供し続けるシステム」を構築します。お客様の環境やビジネスの変化に適応するシステムを、お客様と一緒に育てていきたいと思っています。2002年に東京支社を開設してから、アジャイル開発を軸に変化を抱擁するIT ソリューションを提供することに力を入れています。社内でのRubyへの取り組みは、有志による草の根の活動をきっかけに2005年頃から続いています。

永和システムマネジメントサービスプロバイディング事業部について

Page 6: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

私たちは「お客さまに価値を提供し続けるシステム」を構築します。お客様の環境やビジネスの変化に適応するシステムを、お客さまと一緒に育てていきます。私たちは、ソフトウェア開発のプロフェッショナルとしての誠実な態度と、アジャイル開発のアプローチを通じてこれを達成します。そして、そのための手段としてオブジェクト指向スクリプト言語Rubyが有効だと信じて行動しています。

永和システムマネジメントサービスプロバイディング事業部について

要求  R(t)‏ システム  S(t)‏

チーム(t)‏R(t)‏ S(t)‏

Δ

Δ t

不明確かつ不安定な要求

Page 7: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

システムの要件がいつまで経っても決まらない。

最終的にできあがってきたものが、考えていたものと違っている。

納期ギリギリになって、ベンダから「間に合わない」と言われた。

こんな経験をお持ちではありませんか?

Page 8: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

投資効果のある、ちゃんと動くソフトウェアを、期待される期間内に提供し、それを維持・変更し続けられるベンダであり

ソフトウェアは、人が人のために作っているということを実現するシステム開発です。

ふつうのシステム開発

Page 9: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ふうつうのシステム開発

Page 10: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーティブかつインクリメンタルな開発

1週間 = 1イテレーション

アジャイル開発

従来型の開発

打ち合わせ&

リリース

時間

顧客と開発者の

距離

Page 11: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーティブかつインクリメンタルな開発

1週間 = 1イテレーション

可視性状況が見えない

イテレーション毎に動くものべースで確認できる

アジャイル開発

従来型の開発

打ち合わせ&

リリース

時間

顧客と開発者の

距離

Page 12: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーティブかつインクリメンタルな開発

1週間 = 1イテレーション

可視性状況が見えない

イテレーション毎に動くものべースで確認できる

技術リスク低減最後まで動いているものを確認することができない

動くものをベースに徐々に機能を追加していく

アジャイル開発

従来型の開発

打ち合わせ&

リリース

時間

顧客と開発者の

距離

Page 13: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーティブかつインクリメンタルな開発

1週間 = 1イテレーション

可視性状況が見えない

イテレーション毎に動くものべースで確認できる

変更容易性初期に要件を確定しなければならない

変更は最後のイテレーションがはじまるまで可能

技術リスク低減最後まで動いているものを確認することができない

動くものをベースに徐々に機能を追加していく

アジャイル開発

従来型の開発

打ち合わせ&

リリース

時間

顧客と開発者の

距離

Page 14: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーティブかつインクリメンタルな開発

1週間 = 1イテレーション

可視性状況が見えない

イテレーション毎に動くものべースで確認できる

変更容易性初期に要件を確定しなければならない

変更は最後のイテレーションがはじまるまで可能

技術リスク低減最後まで動いているものを確認することができない

動くものをベースに徐々に機能を追加していく

ビジネス価値最後の最後までリリースできない

早期にリリース可能な動くソフトウェアが入手できる

アジャイル開発

従来型の開発

打ち合わせ&

リリース

時間

顧客と開発者の

距離

Page 15: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア

Page 16: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 17: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア

次のイテレーションへ計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 18: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 19: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

ふりかえりやバックログの優先度付けなどはお客さまにご協力いただきながら進めていきます。

Page 20: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア 出荷

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

ふりかえりやバックログの優先度付けなどはお客さまにご協力いただきながら進めていきます。

Page 21: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

Ruby x Agile

実績

Page 22: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

Ruby x Agileの実績約30プロジェクト / 3年15名程度の弊社メンバー開発メンバーは1チームあたり2~3名さまざまなドメインと商流Web、業務、R&D、1次~n次

Page 23: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

0

3

5

8

10

0 8 15 23 30

人数

期間 (月)

Ruby x Agileの実績

Page 24: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

0

3

5

8

10

0 8 15 23 30

人数

期間 (月)

Ruby x Agileの実績c-team.jp

Page 25: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

0

3

5

8

10

0 8 15 23 30

人数

期間 (月)

Ruby x Agileの実績

decoblog.ne.jp

c-team.jp

Page 26: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

0

3

5

8

10

2006 2007 2008 2009 2010

人数

Ruby x Agileの実績

Page 27: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

0

3

5

8

10

2006 2007 2008 2009 2010

人数

Ruby x Agileの実績

Page 28: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

適用分野公共システム

3%

業務システム21%

R&D29%

BtoCサービス47%

Page 29: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

適用事例

decoblog.ne.jp

openid.dbcls.jp

orefil.dbcls.jp

tabibako.com

Page 30: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

主要取引先エーザイ株式会社株式会社NEC情報システムズ株式会社ネットワーク応用通信研究所株式会社野村総合研究所株式会社リクルート財団法人かずさディー・エヌ・エー研究所大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター

TIS株式会社楽天株式会社

Page 31: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

書籍

コミュニティ オブジェクト倶楽部 日本XPユーザグループ 日本Rubyの会 Asakusa.rb 日本Hamlの会

社員の活動

Page 32: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

「見える化」

事例

Page 33: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ふりかえり

Page 34: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア 出荷

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 35: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア 出荷

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 36: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ふりかえり✓KPT (Keep/Problem/Try)

Keep

Problem

Try

Page 37: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ふりかえり✓タイムライン

Nov. Dec. Jan.

Page 38: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ふりかえり✓人の気持ち

Keep

Problem

Try Happy

Sad

Page 39: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

見積りのふりかえり✓データを集めて分析する

Page 40: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション計画

(計画づくり)

Page 41: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア 出荷

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 42: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア 出荷

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 43: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

計画づくり

#19 住所を変更できるようにしたい [1pt]

#17 写真をまとめてダウンロードできるようにしたい [2-3pt]

#14 ユーザ情報が更新されたときにメールで通知したい [3pt]

#12 本番環境にデプロイする [2pt]

#11 検索結果を名前で絞り込みたい [3pt]

見積り開発者

Page 44: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

計画づくり

#19 住所を変更できるようにしたい [1pt]

#17 写真をまとめてダウンロードできるようにしたい [2-3pt]

#14 ユーザ情報が更新されたときにメールで通知したい [3pt]

#12 本番環境にデプロイする [2pt]

#11 検索結果を名前で絞り込みたい [3pt]

見積り開発者

#11 検索結果を名前で絞り込みたい [3pt]

#12 本番環境にデプロイする [2pt]

#14 ユーザ情報が更新されたときにメールで通知したい [3pt]

#19 住所を変更できるようにしたい [1pt]

#17 写真をまとめてダウンロードできるようにしたい [2-3pt]

優先順位付け

お客さま

Page 45: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

計画づくり

#19 住所を変更できるようにしたい [1pt]

#17 写真をまとめてダウンロードできるようにしたい [2-3pt]

#14 ユーザ情報が更新されたときにメールで通知したい [3pt]

#12 本番環境にデプロイする [2pt]

#11 検索結果を名前で絞り込みたい [3pt]

見積り開発者

#11 検索結果を名前で絞り込みたい [3pt]

#12 本番環境にデプロイする [2pt]

#14 ユーザ情報が更新されたときにメールで通知したい [3pt]

#19 住所を変更できるようにしたい [1pt]

#17 写真をまとめてダウンロードできるようにしたい [2-3pt]

優先順位付け

お客さま

8pt

Page 46: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション計画

Page 47: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

リリース計画

Page 48: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

小さくはじめるゴールが全く見えない(誰も見えていない)お客さまもどうしていいか困っていた期間的に無理そうな予感

チームで小さな成功体験をするチームの開発速度を計るその後、リリース計画を行う

Page 49: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

開発

Page 50: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア 出荷

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 51: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

イテレーション (1週間) の流れ

要求

リリース可能なソフトウェア 出荷

次のイテレーションへ

内部リリース

ふりかえりKPTベロシティ

計画づくり

タスクプログラミング

機能バグデータ移行ドキュメント環境構築性能ジョーカー

受入テストを書く 受入テストを

する

完了基準

TDDCI

仕様の確認見積りスパイク

Page 52: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

タスクかんばん

Page 53: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

タスクかんばん✓ToDo/Doing/Done

Page 54: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

タスクかんばん✓サッカーコート

Page 55: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

タスクかんばん✓Time.now

Page 56: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

タスクかんばん✓時間割

Page 57: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

その他のプラクティス

Page 58: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

継続的インテグレーション

Page 59: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

継続的インテグレーション✓パトライト✓ビルド&テストの結果を「見える化」

Page 60: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

設計スケッチ

Page 61: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ニコニコカレンダー✓プロジェクトの気分を「見える化」

●いい感じ ●普通 ●やな感じ

Page 62: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

アジャイルと見える化

Page 63: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

コミュニケーションパスは太くお客さまの近くで仕事をする分からなければ直接すぐに聞く1週間に半日ほど打合せの時間を作ってもらう最初は仕様の話という名目で、実際にはふりかえりと計画づくりをやる

✓「私たちの問題」✓何が起きているかについて真実を伝える

Page 64: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

お客さまを巻き込む一緒にふりかえりをする一緒に計画づくりをする正直になるお客さまの本気に応える

1週間に半日程度

Page 65: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

信頼

Page 66: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

お客さまからいただいた言葉信じてますから。

客と業者としてではなく、一つのチームとして関わってくれたのがうれしかった。

Page 67: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

永和システムマネジメントのサービス

Page 68: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

Rubyとアジャイルでふつうのシステム開発を実現する永和システムマネジメントのWebサイト

http://ruby.agile.esm.co.jp

Page 69: ビジネス価値につなげたアジャイル開発
Page 70: ビジネス価値につなげたアジャイル開発

ご清聴ありがとうございました