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Cannes Lions 2010 Report
Yasuyuki Iida
twitter: iida0420 / facebook: facebook.com/iida0420
Summary
1.What’s Cannes Lions?
カンヌ国際広告賞: 世界最大級の規模を誇る広告賞であり、世界における広告の潮流を体感できる。ここで感じた流れをいかに読み・どう動くか、が非常に重要。
1
カンヌ=未来とは言えない点に注意。流れを読みつつ、その先を予測することが欠かせない。
1-1.傾向
応募作品数の推移: プロモーション部門・PR部門・インターネット部門が大幅アップ。 野外広告部門・CM部門・印刷媒体部門が軒並みダウン。
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▲カンヌ国際広告祭2010応募作品数。
インターネット部門
PR部門
プロモーション部門
CM部門
野外広告部門
印刷媒体部門
1-2.応募作品数アップ要因の考察
【対象部門】 Promo & Activation Lions、PR Lions、Cyber Lions:
■Promo & Activation Lions 「セールスの現場」で実際の購買行動に影響を与えるPromo & Activationに対する期待は、いま最も望まれる(歓迎される)施策と思われる。
■PR Lions 今年もPR手法に対する期待感は引き続き強い(Integratedなどにおいても必須)。Promo & Activationに対する期待と同種の心理が作用していると思われる。
■Cyber Lions ダイレクトにカスタマーとつながり、ロイヤリティーを高めていきたいという意思が強く働いたものと思われる。当然のことながら、インタラクティブなコミュニケーションを前提とした施策が多い。
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1-3.応募作品数ダウン要因の考察
【対象部門】Outdoor Lions、Film Lions、Press Lions
■Outdoor Lions デジタルを大掛かりに取り入れた野外広告も見られたが、まだまだ過渡期のためか、少数にとどまった。ただ、この流れが加速し、Cyber部門などと密接に絡まっていけば、今後の成長も期待できるのではないかと思われる。
■CM部門 CM主導でブランドイメージを構築してきた有力メーカーのデジタルへのシフトなども見られた。また、表現勝負についての限界も垣間見え、ここからいかに現状を超えるかが問われている。
■印刷媒体部門 スマートフォン等のモバイル端末を活用したプロモーションの躍進とは対照的に落ち込んでいる。今後予想されるiPadやKindleによる電子書籍化の流れによっては、応募作品数は、さらなる落ち込みも見せるのではないか(あくまで数であり、質ではない)。
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2.受賞作品から見る特長
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[1] 広告と周辺領域の協力
[2] ソーシャルメディアの一般化
[3] ブランデッドユーティリティの浸透
2-1.特長[1] 広告+?
[1] 広告+? ソーシャルだけではない脱広告の動きが幅広く見られる。「より深い体験を、より強いコネクトを」という要望の高まりが、この動きをさらに加速させると思われる。そして、そのために各社はより柔軟に自らを変化させていくことが必須になるのではないか。
アカウント
ストラテジー
クリエイティブ
デベロッパー
NEW
▲世界初のインタラクティブホラー映画のプロモーション。あらかじめ携帯番号をソフトウェアに登録させ、ストーリーの結末を左右するシーンで携帯電話にコールし、映画内に観客を参加させた施策は、画期的なプロモーションとして大きな評価を得た。
6
▲プロジェクトチームの構成にも変化が起こる。コアとなるメンバーは存在するが、他の領域において高いスキルを持った人材と臨機応変に協力できる、柔軟性の高いチームづくりが求められる。
PR担当
NEW
ソーシャル担当
NEW
異業種制作者
NEW
たとえば、広告+Tech+ストーリーの力など
2-2.特長[2] ソーシャルメディア?
[2] ソーシャルメディア? twitter、facebookなど、ソーシャルメディアは既に「使っていて当たり前」のものとなった。一方で「どう使うか」を深く掘り下げ、新たな使い方を見いだしている所は少ない。今後はこの「使い方」の点において、全員がソーシャルメディアに関する知識を有した上で、ディスカッションが行われていくものと思われる。
◀ホームセンターのBEST BUYは社員たちにtwitterアカウントを預け、寄せられてくる商品に対するあらゆる疑問に応える、というプロモーションを展開。twitterをカスタマーサービスツールとして徹底して使い、プラットホーム化させた手法が高く評価された。
▶IKEAは12枚の写真をfacebook上にアップロードし、その写真に映っている家具を最初にタグ(しるし)をつけた人にプレゼントするというキャンペーンを展開した。
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「ソーシャルメディアを使うかどうか」から 「ソーシャルメディアをどう活かすか」へ。
2-3.特長[3] ブランデッドユーティリティの浸透
ユニクロック(時計機能を持つユニクロのブログパーツ)、mixi年賀状(mixiを通じて年賀状が送れる機能)などに代表される『使ってもらえる広告』がさらに浸透し、高く評価されている印象を受けた。この特長は、特長[1]と一体となり、さらに強くなっていくものと思われる。
[3] ブランデッドユーティリティの浸透
▲文具メーカーのPilotは手書きのフォントをWEBカメラで登録することにより、PCで手書きフォントをタイピングできるツールを開発し、大きな話題を獲得した。
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3.これからのこと
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こういった流れを踏まえて 各社についてどういった動きが予想され、
それに対してどういった取り組みを行っていくか。
3.Sorry!!
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ここから先は弊社の具体的な話となりますので、 省略させていただきました。何卒ご容赦を。。