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作品タイトル 「Ippin of Tougei System(陶芸の逸品)」 背景 がじぇるねのボードを用いて、もの作りをする場合、何か1つだけ作って終了 してしまい、たくさん数を作るというアプローチがなかなかできません。 しかし、実はもの作りを行なう上で、最終的には「数を作る」ということがとて も重要なポイントとなってきます。 そこで、何か数を作るシステムができないかと考えました。 コンセプト 数を作る! 実施策 がじぇるねのボードを用いて、数を作れるシステムを考えました。 それが、陶芸の逸品(IoT)システムです。 具体的には、「撮影した画像が浮き出るしょうゆ皿」が、 量産できるシステムを作りました。

GRデザインコンテスト2017 ファイナル説明資料

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Page 1: GRデザインコンテスト2017 ファイナル説明資料

作品タイトル「Ippin of Tougei System(陶芸の逸品)」

背景 がじぇるねのボードを用いて、もの作りをする場合、何か1つだけ作って終了してしまい、たくさん数を作るというアプローチがなかなかできません。

 しかし、実はもの作りを行なう上で、最終的には「数を作る」ということがとても重要なポイントとなってきます。 そこで、何か数を作るシステムができないかと考えました。

コンセプト 数を作る!

実施策 がじぇるねのボードを用いて、数を作れるシステムを考えました。 それが、陶芸の逸品(IoT)システムです。

 具体的には、「撮影した画像が浮き出るしょうゆ皿」が、量産できるシステムを作りました。

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画像が浮き出る

しょうゆ皿の

生産工程紹介

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IppinNet of Tougei陶芸の逸品システムの判型生産工程

被写体 イッピンカメラで写真を撮る

読み込む

カメラ制御通信

PCでSTLデータを作成

画像データをSDに保存

カメラとWiFiの制御を行う。

SDカード経由で、データをダウンロードする

3Dプリント

判子型の出力

●量産準備

数を作る準備の完了

カメラからSTLデータを取得

STLデータをSDに保存

Page 4: GRデザインコンテスト2017 ファイナル説明資料

IppinNet of Tougei陶芸の逸品システムのしょうゆ皿生産工程

繰り返すことにより、しょうゆ皿をたくさん作る

型から外す

3Dプリントした上側版を押し付ける

●数を作る

下側の型 下側の型にオーブン陶土を詰める

オーブンで焼く まとまった数ができる乾燥中のしょうゆ皿

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詳細の紹介

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作品詳細 数を作るというコンセプトは実現できました。

電子工作物 (1)イッピンカメラの製作  GR-CITRUS + WA-MIKAN + カメラを用いたSTLデータ生成カメラの動作確認。ハードウェアの動作確認は完了。

中身基板 イッピンカメラ

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 (2)イッピンカメラのソフト製作  イッピンカメラにWiFi接続してPCやスマホ経由での写真撮影が可能。  プログラムはRuby言語で作成

イッピンカメラは、WiFiのアクセスポイントになっていて、SSIDに接続IPを表示させています。

ブラウザから接続。スマホからでも制御可能。

Take a Pictureボタンで写真が撮れます。(電源がシャッターボタンにもなっています)

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 (2)イッピンカメラのソフト製作  イッピンカメラにWiFi接続してPCやスマホ経由での写真撮影が可能。  プログラムはRuby言語で作成

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 (2)イッピンカメラソフトの製作  ・画像を撮影するプログラムを作成しました。  ・画像からSTLデータを生成するプログラムを作成しました。  ・これらをRubyのクラスとして実装しました。

イッピンカメラで撮影した画像 イッピンカメラが生成した判型用のSTLデータ

 イッピンカメラでのSTLデータ生成は、とても時間が掛かるため、STLデータの生成には、主にPCを使うことにしました。

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 (3)PCソフトの製作  撮影した画像からSTLデータを生成するPCプログラムを作成しました。

イッピンカメラの画像を読み込んで、 濃淡画像に変換して、 しょうゆ皿にスタンプできる形状に変換

判型のSTLデータファイルを生成

イッピンカメラ内でも以下のような処理が動いています。

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 (4)STLデータや画像データのWiFi通信  データサイズが大きく現実的な転送時間ではありませんでした。  STLデータ等のWiFi転送は中止としました。

WiFiでのデータ転送

WiFi

中 止

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 (5)しょうゆ皿の型作り  イッピンカメラ画像の型は判子タイプの押し型としました。  しょうゆ皿の雄型と雌型は別々に作成。

3Dプリンタで作製したオス型とメス型(直径9cm)離型用にテープでコーティングしています。

STLデータを読み込んで、3Dプリンタで判型を印刷中

判型の製作

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(6)しょうゆ皿の量産① 陶器のしょうゆ皿を製造中。成形した陶土の乾燥に7日~10日ほどかるため、焼成後のしょうゆ皿の製作は未達成。

メス型に陶土を入れて、オス型でしょうゆ皿を形成 オス型を外すとお皿形成の完了

判型を使って画像を転写します 型から外して、7~10日間乾燥させます

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(6)しょうゆ皿の量産② 現在、しょうゆ皿は完成していないので、残りの工程を説明します。

乾燥後

化粧土「白」を塗って、しょうゆ皿を白くする

耐水・耐油加工

食器として使うために、コート剤を塗る

オーブンへ

160~180℃で40~60分焼く

100~120℃で15~20分焼く

オーブンへ

しょうゆ皿の完成

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作品タイトル「Ippin of Tougei System(陶芸の逸品)」

・イッピンカメラを製作しました。 →カメラのWiFi AP化に成功、ブラウザ経由での操作を可能にしました。 →STLデータ生成機能をカメラに実装しました。 →イッピンカメラ画像のデータ転送を実装しました。 →イッピンカメラからのSTLデータ転送を実装しました。ただし、カメラからのWiFi経由のデータ転送は時間が掛かりすぎることが分かりました。

・PCソフト作成 →画像データからSTL形式の判型データを作成するPCソフトを作成しました。

・型設計および製作 →しょうゆ皿の型を設計、3Dプリンタにより製作しました。 →判型の持ち手設計、3Dプリンタにより製作しました。

・生産プロセスの設計と実現 (しょうゆ皿製作の様子は動画参照) →画像が浮かび上がるしょうゆ皿の製作プロセスを設計、実現しました。 →しょうゆ皿の「数を作る」ことに成功しました。 →しょうゆ皿を焼成し6枚完成しました。

成 果 な ど

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以 上