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TEL : 03-5821-7711 FAX : 03-3862-8539URL : http://www.tozai-as.or.jp/ E-mail : [email protected] 納まり図の注意点:
環境にやさしい 仕様書 ’09 発行:09年06月01日修正:09年10月30日
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納まり図の注意点
チェックポイント「下ごしらえ」
①入隅
・押えコンクリート仕上げの場合は、ルーフィング類の貼付けを確実に行うため70mm程度の面を取り、それ以外は直角とする。
・冷工法エコフィット防水の場合は直角に仕上げる。
②立上り部
・立上がり面は型わく精度を高め、原則として打ち放仕上げで平滑な面とする。・目違いはサンダーがけし、ジャンカなどはモルタル用接着剤を用いて補修する。・ペントハウスや工作物廻りにはアゴを設ける。 ①アゴは躯体と一体打ちとし、アゴ上面と躯体が剥離しないようにする。 ②アゴ下端には水切溝を設ける。
③排水
・ルーフドレンの排水分担面積は十分に余裕を持たせる。
・ドレンはJISA5522適合品を使用する。ドレンは打込みタイプとし、防水層の厚みを考慮して必ず周囲より低めに取付ける。(30〜50mm程度)
・ドレンと立ち上りとの間隔は十分にとって(300mm程度)、防水施工がしやすいようにする。
・ドレンのつばへの防水層の貼りかけ幅は60mm以上とする。
・排水勾配に不備があると、草が生えるおそれがあるので十分注意すること。
180以上
1/10以上
150以上
400以上(水上)70程度
打継位置
100以上
TEL : 03-5821-7711 FAX : 03-3862-8539URL : http://www.tozai-as.or.jp/ E-mail : [email protected] 納まり図の注意点:
環境にやさしい 仕様書 ’09 発行:09年06月01日修正:09年10月30日
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納まり図の注意点
チェックポイント「下ごしらえ」
④パラペット
・スラブと同時打ちが原則である。・やむを得ず打ち継ぐ場合は、防水保護仕上げ面より上(100mm以上)とし、打継ぎ面は外勾配とする。
・立上がり厚は180mm以上、アゴの見付厚は150mm以上とし、ダブル配筋とする。パラペットの仕上げは金属笠木を標準とする。(金属笠木を用いない場合、天端は1/10以上の水勾配をつける)
・パラペット天端は、コンクリート打設時に直仕上げとし、モルタルの塗り足しは行わないこと。
⑤平坦部・下地の表面は凹凸無く平滑な面とする。・ALCパネルを使用する場合は、防水処理をしたものを使用したほうがよい。・剥離、ふくれ防止のため、下地は十分に乾燥させるよう特に注意する。
⑥勾配 ・勾配は必ず躯体でとる。勾配は仕上方法により異なる。(仕様一覧を参照。)
下地の種類と注意鉄筋コンクリートのスラブ・亀裂が比較的小さく動きにくい。
デッキプレートに普通コンクリート又は軽量コンクリート打ちの下地・梁やデッキプレートのジョイント部に亀裂や動きが集中する。・スラブ下面が密閉された片面乾燥のため、各種防水下地の中では最も乾燥が遅い。・現場打ちコンクリートは表面にレイタンスが発生し易く、防水層との接着阻害を引き起こす場合があるので注意を要する。
ALCパネル・目地に段差が生じないよう堅固に取り付ける。・吸水しやすく、十分な乾燥が期待できないので注意を要する。・梁上の短辺ジョイント部には、種々の要因によるムーブメントが想定される。(ALCの線膨張係数は7×10-6/℃である。)
PCa板・目地に段差が生じないよう堅固に取り付ける。・板相互の突付のジョイント部にムーブメントが発生する。(コンクリートの線膨張係数は10×10-6/℃である。)
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納まり図の注意点
チェックポイント「砂付ルーフィング」
①立上りの高さ ・防水層立上りの高さは、水上でも仕上げ材の表面から150mm以上とする。
②雨仕舞・防水機能を第一に考え非透水性で寸法安定性がよく、剥離・脱落しないものを使用し、裏に水がまわらないよう水切りは十分に下げる。(三星ライナーコーピングS等)
・防水層の剥離やずれ落ちを防止するため、貼仕舞を機械的に固定する。(三星フラッシュシリーズ等)
③入隅+立上り1層目
・三星Vベースは、コーナー部の緩衝材の役目も果たすので、プレキャスト部材による屋根下地の隅部の補強にも有効である。
・断熱仕様の場合には、隅を直角としギルフォームを貼付けたのち三星Vベースを使用する。
④平坦部・コンクリート下地の場合は、十分平滑な面とする。勾配は必ず躯体自身でとり、1/50〜1/5が望ましい。(1/100勾配は、水はけが困難なので、できるだけさける。)
・バリキャップ仕上げ使用の場合の勾配は1/50〜1/12とする。
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納まり図の注意点
チェックポイント「砂付ルーフィング」
⑤下地の乾燥・ふくれ防止のため下地は十分に乾燥させるよう特に注意をする。本仕様では<通気システム−ベーパス>を用いて、下地から上がってくる水蒸気を発散させ防水層のふくれを解消させている。
⑥断熱仕様の場合 ・デッキプレートにコンクリート打ちの下地や寒冷地の屋根では、下地の十分な乾燥が期待できないのでギルフォーム防湿断熱仕様を採用のこと。
基礎の設置・基礎は躯体から立ち上げるのが望ましい。・砂付ルーフィング仕上げに基礎を設置する場合の注意事項。 ①砂付ルーフィング仕上げの上に直接基礎を設置すると、防水層を損傷するので絶対行わない。 ②やむを得ず設置する場合は、集中荷重とならないように基礎面積を広くとり、防水層の上に保護材を使用すること。
防水層えぐり損傷
保護材(バリキャップ等)
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納まり図の注意点
チェックポイント「押えコンクリート仕上げ」
①立上りの高さ ・防水層の立上りは、水上でも仕上面から200mm以上とする。・アゴのある場合は、水上でもスラブ面からアゴ下までの高さを400mm以上とする。
②立上り保護(乾式工法)
・最近は、保護パネルを使った乾式工法で納める方法が主流です。乾式の納まりに関しては、三星AP-FG工法をご参照ください。
③手摺 ・パラペット部分への取付けは事故が多いのでさける。コンクリートなどの基礎を用いて平坦部に独立させて設ける。
④保護コンクリート
・普通コンクリートとし、水上から水下まで一定の厚さとする。
・厚さは60mm以上が必要で、溶接金網(φ3.5〜6mm、@100)を挿入してひび割れの防止をはかる。
・保護コンクリートは防水層施工後すみやかに打設すること。
・コンクリートポンプ車の圧送管が防水層に直接触れないようにする。モルタル押えは割れやすく、剥離して反り、あばれなどを起こすので使用しない。
・断熱防水でPBボード仕様(UD工法)の場合は次の点に注意する
①保護コンクリートの厚さは80mm程度以上とし、溶接金網を挿入する。②RBボード貼付後、出来るだけ早期にコンクリートを打設する。③コンクリートを打設するとき、RBボードを傷つけないようにする。
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立上り保護(従来工法の場合)・煉瓦、ブロック押えなどの場合は、裏込めモルタルを十分に行う。(裏込めモルタルを詰めないで、水抜きパイプを用いる例もある。)
・コンクリート保護の場合は、躯体に打込んだ鉄筋と保護コンクリートの鉄筋を緊結し、あばれを防ぐ。
・ラスモル押えは、屋根では使用しない。防水層の剥離やずれ落ち防止のため、貼仕舞を機械的に固定したほうがよい。
・アングルを使う場合は、アルカリに対する耐久性を考慮して三星ステンレスアングルを用いる。(価格は別途)
納まり図の注意点
チェックポイント「押えコンクリート仕上げ」
⑤入隅
・入隅は、ルーフィング類の貼付けを確実に行うため70mm程度の面取りとする。・断熱仕様では、面をとらずに直角にすることもある。・既成品のキャント材は、つぶれる恐れがあるため使用しないこと。・冷工法エコフィット防水の場合は直角に仕上げる。
⑥平坦部・勾配は必ず躯体でとり、1/100〜1/12とする。・コンクリート下地は直仕上げとし、亀裂防止および凍害防止のためタンピングを入念に行い、平滑に仕上げる。
⑦保護コンクリート防水層との絶縁
・保護コンクリートの動きによる防水層や断熱材の損傷を軽減するため、三星絶縁クロスを用いる。
⑧伸縮目地
・伸縮目地の不備による事故例が多いので十分注意すること。・防水層絶縁材の表面に達する深さまでとること。・防水押えの種類や厚さによって異なるが、通常は立上り押えの仕上面から300〜600mmの位置に幅25mm以上のボーダー目地をとり、さらに屋根全面には幅20~25mmの目地を2〜3mのます型に設ける。
・また各目地は立上りの際まで通して切る。・伸縮目地材を取付けの際、墨出し用水糸を張るために防水層に釘などを絶対打たないこと。
・防水層施工後、入隅にRBキャントを貼付ける。
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納まり図の注意点
チェックポイント「室内防水:浴室」
壁面は湯水のかからない高さまで、防水層の立上りを十分にとる。(浴槽が壁際に設置される場合やシャワーまわりでは特に注意)
下地勾配は特に必要。
出入口の立上り高さは、床仕上面より150mm以上とする。
浴 室
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共通事項・室内も勾配をとることが望ましい。できれば1/100以上とする。・給排水管、ガス管など種々の貫通物は、動かないようスラブに完全に固定させる。・均しモルタルは凹凸なく平滑に仕上げる。下地の十分な乾燥が期待できないので、事前に十分検査する。・配管に先立って防水施工を行うのを原則とする。・配管の際に防水層を損傷しないよう十分に養生(保護モルタルなど)する。・室内の用途や部位に応じて、防水層の立上りを十分にとる。重要度の高い室内では、二重床工法を検討する。・高温用パイプを通す場合はスリーブ管を用い、防水層は必ずスリーブ管に接合させる。・高温用パイプとスリーブ管の間は、断熱処理をおこなう。
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納まり図の注意点
チェックポイント「室内防水:便所」
便器などの固定物に防水層を貼付けるときは、特に入念な施工が必要で、よく密着し貼付面一杯まで立上げる。
防水層は床仕上面から150mm以上立上げる。
多量の水を使って掃除が行われる場合には勾配をとることが必要。
大便器廻りの隔壁などは防水押え施工後に設置する。
出入口および壁面の防水層は、床仕上面より150mm以上立上げる。
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共通事項・室内も勾配をとることが望ましい。できれば1/100以上とする。・給排水管、ガス管など種々の貫通物は、動かないようスラブに完全に固定させる。・均しモルタルは凹凸なく平滑に仕上げる。下地の十分な乾燥が期待できないので、事前に十分検査する。・配管に先立って防水施工を行うのを原則とする。・配管の際に防水層を損傷しないよう十分に養生(保護モルタルなど)する。・室内の用途や部位に応じて、防水層の立上りを十分にとる。重要度の高い室内では、二重床工法を検討する。・高温用パイプを通す場合はスリーブ管を用い、防水層は必ずスリーブ管に接合させる。・高温用パイプとスリーブ管の間は、断熱処理をおこなう。
便 所