1

岐阜県の結核の現状（平成30年）

１ 結核患者数・罹患率及び死亡者数・死亡率

１－１ 結核新登録患者数及び罹患率

表１ 諸外国と日本及び岐阜県の結核罹患率

日本の結核罹患率は、欧米先進国と比較すると未だ高く、現在も中まん延国であり、2020 年までに

低まん延国化（新登録全結核罹患率（人口 10 万対）10 以下）を目指して対策に取り組んでいる。平成

30 年の日本の結核罹患率は 12.3 であり、前年と比べ 1.0 減少した。

平成 30 年の岐阜県の結核罹患率は 14.0 であり、前年より 1.6 減少したが、全国で 11 番目に高く、

47 都道府県中 37 位であった。新登録結核患者数は 279 人であり、前年より 34 人減少した。

414 448 410 434 380 376 342 314 329 313 279

19.7

21.4 19.7 21.0

18.4 18.3 16.8

15.4 16.3 15.6

14.0

12.3

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

0

200

400

600

800

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

罹患率（人口十万対）

新登録結核患者数（人）

図１ 新登録結核患者数及び罹患率の年次推移

患者数(岐阜県) 罹患率(県) 罹患率(全国)

西暦 2017 2018

和暦 H29 H30

米国 2.7

カナダ 4.9

オランダ 4.6

イタリア 6.3

デンマーク 4.4

ドイツ 6.5

オーストラリア 5.8

スウェーデン 4.9

フランス 7.5

英国 7.9

日本 13.3 12.3

岐阜県 15.6 14.0

2

１－２ 喀痰塗抹陽性肺結核患者数（再掲）

平成 30 年の岐阜県における新登録患者のうち、喀痰塗抹陽性肺結核の患者数は 107 人で、前年より

７人減少した。喀痰塗抹陽性肺結核罹患率（人口 10 万対）は 5.4 であり、前年より 0.3 減少し、47 都

道府県中 41 位であった。

２ 結核死亡者数及び死亡率

平成 30 年の岐阜県の結核による死亡数は 46 人で、前年の 36 人に比べ 10 人増加した。死亡率（人口

10 万対）は 2.4 で、前年の 1.8 に比べ 0.6 上昇し、47 都道府県中 42 位であった。

156 181 155 154 152 145 123 128 114 114 107

7.4

8.7

7.4 7.4 7.4 7.1

6.0 6.3

5.6 5.7 5.4

4.6

0.0

2.0

4.0

6.0

8.0

10.0

0

100

200

300

400

500

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

喀痰塗抹陽性肺結核患者罹患率

(

人口十万対)

喀痰塗抹陽性肺結核患者数

(

人)

図２ 喀痰塗抹陽性肺結核患者数及び罹患率の年次推移

患者数（岐阜県） 罹患率（岐阜県） 罹患率（全国）

37 44 43 29 42 34 32 29 40 36 46

1.8

2.2 2.1

1.4

2.1

1.71.6

1.5

2.01.8

2.4

1.8

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

0

20

40

60

80

100

120

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

死亡率（人口十万対）

死亡数（人）

図３ 結核死亡者数及び死亡率の年次推移

死亡数 死亡率（岐阜県） 死亡率（全国）

3

３ 年齢階級別の結核患者数

３－１ 新登録患者

表２ 年次別・年齢階級別 新登録患者数

年 H25 H26 H27 H28 H29 H30

総数 376 342 314 329 313 279

0-4 歳 0 0% 1 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0%

5-9 歳 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0%

10-14 歳 1 0% 0 0% 1 0% 1 0% 0 0% 0 0%

15-19 歳 2 1% 5 1% 0 0% 8 2% 1 0% 0 0%

20-24 歳 16 4% 10 3% 8 3% 11 3% 13 4% 7 3%

25-29 歳 12 3% 8 2% 11 4% 13 4% 11 4% 11 4%

30-34 歳 9 2% 9 3% 7 2% 6 2% 9 3% 7 3%

35-39 歳 11 3% 6 2% 14 4% 5 2% 6 2% 5 2%

40-44 歳 5 1% 5 1% 8 3% 7 2% 12 4% 8 3%

45-49 歳 8 2% 8 2% 17 5% 4 1% 8 3% 5 2%

50-54 歳 8 2% 10 3% 6 2% 5 2% 4 1% 2 1%

55-59 歳 10 3% 11 3% 6 2% 9 3% 6 2% 11 4%

60-64 歳 21 6% 17 5% 12 4% 10 3% 7 2% 11 4%

65-69 歳 9 2% 17 5% 18 6% 11 3% 19 6% 16 6%

70-74 歳 29 8% 24 7% 27 9% 29 9% 18 6% 20 7%

75-79 歳 58 15% 55 16% 31 10% 39 12% 42 13% 26 9%

80-84 歳 64 17% 57 17% 50 16% 57 17% 65 21% 39 14%

85-89 歳 73 19% 58 17% 62 20% 64 19% 46 15% 61 22%

90 歳- 40 11% 41 12% 36 11% 50 15% 46 15% 50 18%

図４ 年齢階級別新登録結核患者割合（H30年）

20-29歳; 6%

30-39歳; 4%

40-49歳; 5%

50-59歳; 5%

60-69歳; 10%

70-79歳; 16%80-89歳; 36%

90歳-; 18%

年齢階級別の割合は概ね横ばいで推移

しているが、90歳以上の割合が増加し

てきている。

平成 30年の各年齢階級別の患者割合

では、90歳以上が 18％、80代が 36％、

70代が 16％となっており、80歳以上の

高齢者が新登録患者の約半数、70歳以

上の高齢者が新登録患者の 70％を占め

ている。

4

20-29歳; 3%

30-39歳; 2%

40-49歳; 5%

50-59歳; 5%

60-69歳; 6%

70-79歳; 16%

80-89歳; 43%

90歳-; 20%

３－２ 喀痰塗抹陽性肺結核患者

表３ 年次別・年齢階級別 喀痰塗抹陽性肺結核新登録患者数（再掲）

年 H25 H26 H27 H28 H29 H30

総数 145 123 128 114 114 107

0-4 歳 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0%

5-9 歳 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0%

10-14 歳 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0% 0 0%

15-19 歳 0 0% 0 0% 0 0% 3 3% 1 1% 0 0%

20-24 歳 4 3% 0 0% 2 2% 2 2% 1 1% 2 2%

25-29 歳 3 2% 1 1% 5 4% 5 4% 3 3% 1 1%

30-34 歳 4 3% 3 2% 3 2% 4 4% 1 1% 1 1%

35-39 歳 3 2% 2 2% 7 5% 0 0% 1 1% 1 1%

40-44 歳 1 1% 0 0% 1 1% 4 4% 2 2% 2 2%

45-49 歳 3 2% 2 2% 4 3% 0 0% 1 1% 3 3%

50-54 歳 1 1% 4 3% 3 2% 1 1% 2 2% 2 2%

55-59 歳 4 3% 2 2% 1 1% 2 2% 2 2% 4 4%

60-64 歳 8 6% 3 2% 4 3% 5 4% 1 1% 5 5%

65-69 歳 2 1% 5 4% 10 8% 4 4% 9 8% 2 2%

70-74 歳 10 7% 11 9% 11 9% 8 7% 5 4% 9 8%

75-79 歳 19 13% 25 20% 11 9% 14 12% 18 16% 8 7%

80-84 歳 24 17% 26 21% 22 17% 23 20% 28 25% 13 12%

85-89 歳 35 24% 23 19% 30 23% 20 18% 16 14% 33 31%

90 歳- 24 17% 16 13% 14 11% 19 17% 23 20% 21 20%

図５ 年齢階級別喀痰塗抹陽性肺結核新登録患者割合（H30 年）

喀痰塗抹陽性肺結核新登録患者の年齢

階級別の割合は年による増減があるが、

例年 75 歳以上から割合が大きくなって

いる。

平成 30 年の年齢階級別の割合では、

80 歳以上が全体の 63％、70 歳以上で全

体の 78％を占めており、新登録患者以

上に高齢者の占める割合が大きい。

5

３－３ 潜在性結核感染症（LTBI）患者

表４ 年次別・年齢階級別 潜在性結核感染症（LTBI）新登録患者数

年 H25 H26 H27 H28 H29 H30

総数 75 100% 80 100% 102 100% 135 100% 133 100% 98 100%

0-4 歳 3 4% 7 9% 4 4% 8 6% 7 5% 6 6%

5-9 歳 5 7% 0 0% 1 1% 3 2% 2 2% 1 1%

10-14 歳 3 4% 0 0% 1 1% 0 0% 2 2% 1 1%

15-19 歳 1 1% 1 1% 3 3% 0 0% 2 2% 0 0%

20-24 歳 7 9% 6 8% 1 1% 5 4% 8 6% 2 2%

25-29 歳 6 8% 5 6% 5 5% 5 4% 4 3% 2 2%

30-34 歳 2 3% 4 5% 5 5% 8 6% 8 6% 6 6%

35-39 歳 5 7% 5 6% 7 7% 10 7% 6 5% 6 6%

40-44 歳 7 9% 7 9% 8 8% 3 2% 5 4% 5 5%

45-49 歳 7 9% 6 8% 8 8% 13 10% 14 11% 9 9%

50-54 歳 8 11% 6 8% 9 9% 14 10% 8 6% 7 7%

55-59 歳 6 8% 8 10% 10 10% 10 7% 11 8% 9 9%

60-64 歳 4 5% 10 13% 14 14% 7 5% 7 5% 9 9%

65-69 歳 2 3% 4 5% 7 7% 11 8% 10 8% 11 11%

70-74 歳 5 7% 7 9% 6 6% 8 6% 12 9% 5 5%

75-79 歳 3 4% 4 5% 6 6% 12 9% 6 5% 6 6%

80-84 歳 1 1% 0 0% 4 4% 10 7% 4 3% 5 5%

85-89 歳 0 0% 0 0% 3 3% 5 4% 11 8% 3 3%

90 歳- 0 0% 0 0% 0 0% 3 2% 6 5% 5 5%

図６ 年齢階級別潜在性結核感染症新登録患者割合（H30 年）

0-4歳; 6% 5-9歳; 1%

10-14歳; 1%

15-19歳; 0%

20-29歳; 4%

30-39歳; 12%

40-49歳; 14%

50-59歳; 17%

60-69歳; 21%

70-79歳; 11%

80-89歳; 8%

90歳-; 5%

平成 30年に岐阜県で新たに登録さ

れた潜在性結核感染症（LTBI）患者の

数は 98人で、総数は前年から 35人減

少した。年齢階級別の割合は前年とほ

ぼ同数であった。

LTBI患者について、年齢階級別の

割合をみると、新登録患者や喀痰塗抹

陽性患者と異なり、年齢の偏りはな

く、20代～80代の各年代で例年 10～

20％程度であった。

6

３－４ 新登録結核患者数に対する潜在性結核感染症（LTBI）新登録者数の比

表５ 年次別・年齢階級別 新登録結核患者数に対する潜在性結核感染症（LTBI）新登録者数の比

年 H25 H26 H27 H28 H29 H30

総数 0.2 0.2 0.3 0.4 0.4 0.4

0-4 歳 - 7.0 - - - -

5-9 歳 - - - - - -

10-14 歳 3.0 - 1.0 0.0 - -

15-19 歳 0.5 0.2 - 0.0 2.0 -

20-24 歳 0.4 0.6 0.1 0.5 0.6 0.3

25-29 歳 0.5 0.6 0.5 0.4 0.4 0.2

30-34 歳 0.2 0.4 0.7 1.3 0.9 0.9

35-39 歳 0.5 0.8 0.5 2.0 1.0 1.2

40-44 歳 1.4 1.4 1.0 0.4 0.4 0.6

45-49 歳 0.9 0.8 0.5 3.3 1.8 1.8

50-54 歳 1.0 0.6 1.5 2.8 2.0 3.5

55-59 歳 0.6 0.7 1.7 1.1 1.8 0.8

60-64 歳 0.2 0.6 1.2 0.7 1.0 0.8

65-69 歳 0.2 0.2 0.4 1.0 0.5 0.7

70-74 歳 0.2 0.3 0.2 0.3 0.7 0.3

75-79 歳 0.1 0.1 0.2 0.3 0.1 0.2

80-84 歳 0.0 0.0 0.1 0.2 0.1 0.1

85-89 歳 0.0 0.0 0.0 0.1 0.2 0.0

90 歳- 0.0 0.0 0.0 0.1 0.1 0.1

平成 30年の岐阜県における新登録結核患者数に対する潜在性結核感染症（LTBI）新登録者数の

比は、前年と同じく 0.4であり、平成 25年以降ほぼ横ばいで推移している。

年齢階級別にみると、35～39歳、45～49歳及び 50～54歳で１を超えており、潜在性結核感染

症新登録者数の方が多くなっている。それ以外の年齢階級では、いずれも１未満となっており、

新登録結核患者数の方が多くなっている。

75歳以上の高齢者では、例年 LTBI新登録者の割合が少なく、30～50歳代程度で LTBI新登録者

の割合が大きい。特に、45～54歳では例年 2～3倍と高い。

7

５ 年齢階級別の結核罹患率

５－１ 新登録患者

表６ 年次別・年齢階級別 結核罹患率（新登録患者）

年 H25 H26 H27 H28 H29 H30

総数 18.3 16.8 15.4 16.3 15.6 14.0

0-4 歳 0.0 1.2 0.0 0.0 0.0 0.0

5-9 歳 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

10-14 歳 1.0 0.0 1.0 1.0 0.0 0.0

15-19 歳 1.9 4.8 0.0 7.8 1.0 0.0

20-24 歳 17.1 10.6 8.9 12.3 14.5 7.6

25-29 歳 12.2 8.6 11.6 14.2 12.5 12.9

30-34 歳 8.1 8.4 6.6 5.8 9.0 7.2

35-39 歳 8.0 4.6 11.2 4.2 5.2 4.5

40-44 歳 3.4 3.3 5.3 4.7 8.4 5.8

45-49 歳 6.2 6.1 12.9 2.8 5.6 3.4

50-54 歳 6.5 8.1 4.8 4.1 3.2 1.6

55-59 歳 8.0 8.9 4.9 7.5 5.0 9.1

60-64 歳 13.2 11.6 8.7 7.6 5.6 9.0

65-69 歳 6.2 11.0 11.1 6.4 11.5 10.4

70-74 歳 22.9 18.1 20.9 23.6 14.1 14.5

75-79 歳 55.0 52.7 29.1 35.8 37.5 22.6

80-84 歳 79.0 69.1 59.3 65.9 73.9 43.9

85-89 歳 143.2 110.0 113.8 114.6 80.4 103.9

90 歳- 147.8 140.8 118.9 153.2 133.1 137.2

岐阜県の年齢階級別の結核罹患率（人口 10万対）は、ほとんどの年齢で減少傾向である。

平成 30年では、70歳以上から県全体の罹患率である 14.0を抜いて、年齢が上がるごとに増加

し、75～79歳では 22.6、80～84歳では 43.9、85～90歳では 103.9、90歳以上では 137.2と罹患

率が上がり、85歳以上では 100を超えている。

また、64歳以下では、ほとんどの世代で罹患率が 10以下だが、25～29歳では罹患率が 10を

超えている。

8

５－２ 喀痰塗抹陽性肺結核患者

表７ 年次別・年齢階級別 結核罹患率（喀痰塗抹陽性肺結核患者・再掲）

年 H25 H26 H27 H28 H29 H30

総数 7.1 6.0 6.3 5.6 5.7 5.4

0-4 歳 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

5-9 歳 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

10-14 歳 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0

15-19 歳 0.0 0.0 0.0 2.9 1.0 0.0

20-24 歳 4.3 0.0 2.2 2.2 1.1 2.2

25-29 歳 3.1 1.1 5.3 5.5 3.4 1.2

30-34 歳 3.6 2.8 2.8 3.9 1.0 1.0

35-39 歳 2.2 1.5 5.6 0.0 0.9 0.9

40-44 歳 0.7 0.0 0.7 2.7 1.4 1.5

45-49 歳 2.3 1.5 3.0 0.0 0.7 2.0

50-54 歳 0.8 3.3 2.4 0.8 1.6 1.6

55-59 歳 3.2 1.6 0.8 1.7 1.7 3.3

60-64 歳 5.0 2.0 2.9 3.8 0.8 4.1

65-69 歳 1.4 3.2 6.1 2.3 5.4 1.3

70-74 歳 7.9 8.3 8.5 6.5 3.9 6.5

75-79 歳 18.0 24.0 10.3 12.9 16.1 6.9

80-84 歳 29.6 31.5 26.1 26.6 31.8 14.6

85-89 歳 68.6 43.6 55.1 35.8 28.0 56.2

90 歳- 88.7 54.9 46.2 58.2 66.5 57.6

喀痰塗抹陽性肺結核患者の年齢階級別の結核罹患率（人口 10万対）についても、全結核患者と

同様に高齢になるほど高い。

平成 30年では、70歳以上から県全体の罹患率である 5.4を抜いて、70～74歳では 6.5、75～79

歳では 6.9、80～84歳では 14.6、85～89歳では 56.2、90歳以上では 57.6となっており、新登録患

者と同様、85歳以上で増加している。

9

６ 外国出生者の結核

29 33 30 29 33 44 25

7.6%8.8% 8.8% 9.2%

10.0%

14.1%

9.0%

4.2% 4.0% 5.3%

3.2%3.6%

5.8%

4.3%

10.7%

0

10

20

30

40

50

H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

0%

2%

4%

6%

8%

10%

12%

14%

16%

外

国

出

生

者

患

者

数

（

人

）

外

国

出

生

者

割

合

図７ 外国生まれ新登録結核患者数の割合

患者数（岐阜県） 外国出生者割合（岐阜県）

うち、入国５年以内 外国出生者割合（全国）

72.2%

75.0%

15.4%

7.7%

9.0%

27.8%

25.0%

84.6%

92.3%

100.0%

100.0%

100.0%

100.0%

91.0%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

20代

30代

40代

50代

60代

70代

80代

90歳～

岐阜県

図８ 年齢階級別・新登録患者中外国出生者患者割合（平成30年）

外国出生者 日本国籍

岐阜県における平成 30年の外国生まれ新登録結核患者数は、前年から 19人減少し、25人であ

った。このうち、入国５年以内の者は前年から 6人減少し、12人であった。

新登録結核患者における外国生まれの患者の割合は、全国的に年々増加している。岐阜県にお

いては、前年の 14.1％から 5.1減少し、9.0％であった。また、入国５年以内の者は前年の 5.8％

から 1.5減少し、4.3％となった。

平成 30年の岐阜県における外国生まれ新登録結核患者割合を年齢階級別にみると、30代まで

の若年層では 70％以上が外国出生者であった。

40代・50代では減少し、60代以上の患者はすべて日本国籍であった。

10

７ 年末時結核登録者数及び有病率

643 545 576 627 572 576 526 509 450 420

330 349 369 283

263 218 216 160 201 188

15.8 16.8 17.8

13.7 12.8

10.7 10.6

7.9

10.0

9.4

8.3

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

0

500

1000

1500

2000

H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

図９ 年末時結核登録者数と有病率の年次推移

活動性全結核 その他 岐阜県 全国

（人）

平成 30年末現在の岐阜県の結核登録者数は 608人であり、平成 29年末登録者数の 651人から

43人減少した。

活動性全結核の患者数は 420人であり、前年末の 450人から 30人減少した。また、その他の登

録者が前年末の 201人から 13人減少して 188人であった。

また、平成 30年末の結核有病率（人口 10万対）は、前年の 10.0から 0.6減少し、9.4となって

いる。