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コシキ・バリューハブ株式会社 http://www.koshikivaluehub.jp/ Copyright © 2012 KOSHIKI ValueHub Corporation. All rights reserved. 無断複製、転載を禁ず 保守運用コストの適正化支援 ~まだ下がる保守運用コスト~ 2012/7

保守運用コストの適正化事例 20120725

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Page 1: 保守運用コストの適正化事例 20120725

コシキ・バリューハブ株式会社

http://www.koshikivaluehub.jp/ Copyright © 2012 KOSHIKI ValueHub Corporation. All rights reserved. 無断複製、転載を禁ず

保守運用コストの適正化支援 ~まだ下がる保守運用コスト~

2012/7

Page 2: 保守運用コストの適正化事例 20120725

保守運用コストの適正化 ~まだ下がる保守運用コスト~

保守運用コストは高止まりの傾向にありますが、自社開発プログラムの アプリケーション保守及び業務運用を対象に、現状を可視化し、課題を 明確にした上で、弊社の経験に基づいたノウハウを用いて、大幅にコスト 削減した事例をご紹介します。

作業分類(共通フレーム2007に準拠) 作業概要

運用

システム運用 24x365 監視、通知

定形オペレーション

業務運用 SE対応が必要な非定形オペレーション 利用者支援

保守

製品保守 H/W、S/W、N/W 製品調査、交換/標準設定、パッチ情報提供

AP保守 インフラ保守

問合せ/受付け窓口 受付け、インシデント管理

障害/不具合対応 原因調査、修正/テスト、手順検討/復旧

改良作業 性能や保守性の改良作業

APリリース作業 APリリース判定、リリース作業、AP構成管理など

追加開発関連 サービス変更に関連する調査/検討

管理系作業 PJ管理、問題管理

品質管理(AP品質、システム品質)

開発 追加開発 サービスや制度の追加/変更による AP開発プロジェクト

○サービス対象範囲: 以下作業分類の網掛け部分を、保守運用コスト適正化の対象とします。

1

Page 3: 保守運用コストの適正化事例 20120725

目次

1.保守運用コスト適正化のサマリ 3

2.お客様の悩み 4

3.保守運用コストの実態 6

4.アプリケーション保守はなぜコストが掛るのか? 8

5.アプリケーション保守コスト適正化の考え方 9

6.アプリケーション保守コスト削減の進め方 10

7.事例 11

8.保守運用コスト削減の簡易診断 20

9.お問い合わせ先 21

2

Page 4: 保守運用コストの適正化事例 20120725

1.保守運用コスト適正化のサマリ

2.期待効果

(1)アプリケーション保守及び業務運用のコスト削減

(2)戦略的IT投資の促進 削減できたコストをより戦略的なIT投資へ振り替えることが可能になり、貴社の戦略的活動を 一層促進することにつながります。

(3)IT予算編成の高度化 コスト構造が可視化できたことで予算編成時のコスト・シミュレーションが容易になり、より高 度なIT予算編成が可能になります。

(4)システム障害の減少 アプリケーションに起因する潜在障害の抑制や、業務運用のツール化/自動化を図ることにより、 PG品質や作業品質が向上し、システム障害が減少します。

1.目的 システムライフサイクルの観点からTCOを見た場合、初期開発コストよりも多いサービスイン後の 保守運用総コストを、機器刷新、サーバ統合、クラウド利用等に置き換えるコスト削減手法だけではな く、従来は削減が難しいと考えられていたアプリケーション保守及び業務運用を適正化する事で、更に コスト削減を図ります。

ベンダー 依存

お客様 (ベンダ依存の脱却へ)

低コスト構造

高コスト構造

従来

現状可視化 作業標準化 運用業務 効率化

コスト構造 可視化

アプリケーション保守適正化 (コスト削減)

3

Page 5: 保守運用コストの適正化事例 20120725

2.お客様の悩み①

4

なぜ分からない?

アプリケーション保守ベンダしか分からないことが多い アプリケーションに関する仕様やドキュメントの管理をベンダに任せっきり アプリケーション保守の運用ルールが曖昧 お客様側にシステムの詳細を分かる人がいない

お客様との活動の中でお聞きした声、アプリケーション保守運用コストの悩みを 整理しました。

アプリケーション保守コストは高い アプリケーション保守の中身が分からない アプリケーション保守のコストを下げたいが、下げ方が分からない アプリケーション保守の中身をどのように把握してよいか分からない

お客様の悩み (代表的な声)

Page 6: 保守運用コストの適正化事例 20120725

2.お客様の悩み②

5

ベンダ依存 -アプリケーション保守コストが高留まり-

お客様との活動の中でお聞きした声、アプリケーション保守運用コストの悩みを 整理しました。

お客様の情報システム部門にて要員が不足 毎回、同一ベンダへアプリケーション開発を依頼している ベンダ管理が弱い 開発ベンダが保守全般を請け負っている お客様とベンダとの関係が長くなるにつれ、馴れ合いが生じている

考えられる要因

その結果

お客様はベンダがいないと何もできない (ベンダに頼らざるを得ない) お客様は、ベンダからの報告等を信用するしかない (判断する材料が不足のためジャッジできない) お客様は、ベンダをチェンジすることができない

Page 7: 保守運用コストの適正化事例 20120725

8.5% 8.3%

9.7% 9.7%

11.3%12.0%

0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

12.0%

14.0%

0

100

200

300

400

500

600

700

開発 AP保守 AP保守

稼働後の総費用(追加開発/AP保守)は、初期開発費用の約1.5倍、また AP保守費用は毎年横ばい又は増加する。(JUASソフトウェアメトリックス2010調査結果より)

・稼働後の総費用は、初期開発費の約1.5倍 - 追加開発費が、初期開発費の94% - AP保守費が、初期開発費の60% ・追加開発費は、初期開発費の12~22%程度発生 ・AP保守費は、毎年、横ばい又は増加する

■初期開発費用と追加開発/AP保守費用の年別推移 (AP自社開発、サンプル数294件、いずれも平均値)

■業務アプリケーション観点での費用の定義

・初期開発費用 - 稼働までにかかったAP開発費用(一括支払額) - ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク等 の費用、及び、環境構築費は除く ・追加開発費用 - 稼働後に、機能追加・積み残し開発などの開発が 発生した場合の費用 - AP保守予算以外の予算処置で、AP保守要員以外 が担当した作業費用 ・AP保守費用 - 社内外を問わず、アプリケーションプログラムの 保守担当の費用

開発 AP保守 開発 AP保守

初期開発 598 100.0%1年目 130 51 21.7% 8.5%2年目 102 49 17.0% 8.3%3年目 106 58 17.7% 9.7%4年目 70 58 11.7% 9.7%5年目 76 68 12.6% 11.3%6年目以降 79 72 13.3% 12.0%計 562 356 94.0% 59.5%

年別費用(百万円) 初期開発費に対する比率

初期開発費に対する AP保守費の比率(%) 費

用(百万円)

3.保守運用コストの実態①

6

Page 8: 保守運用コストの適正化事例 20120725

製品(ハード&OS・ミドルウェア)保守費用

システムライフサイクルから見ると、稼働後の保守・運用の総費用は稼動前の導入・ 開発費用より大きく、改善した場合の削減効果は大きい。

システム総費用= 「製品導入費用+開発費用」+「運用費用+アプリケーション保守費用+追加開発費用+製品保守費用」 x 「期間」

A:導入費用 B:保守・運用費用 A < B

費用

時間

開発費用

≪導入費用≫

← 期間 →

≪保守・運用費用≫

運用費用(利用期間)

ハード無償保証

追加開発費用(リリース後1年間は瑕疵期間)

≪延命課題≫ ▲ ハード・OS 納品

▲ アプリケーション 初回納品

▲ アプリケーション 初回リリース分 瑕疵期間終了 ▲

ハード1年間 無償保証終了

アプリケーション保守費用

製品保守: 購入時にSLA(期間:3年/5年、サービス内容:24Hx365日等) を決定するものが多くなってきている

A:開発費用、B:アプリケーション保守費用+追加開発費用 の場合は A:B=1:1.5 となる (JUASソフトウェアメトリックス2010調査結果より)

システムライフサイクルと発生費用の関連イメージ

特に業務AP の観点では

3.保守運用コストの実態②

7

Page 9: 保守運用コストの適正化事例 20120725

1週目 2週目 3週目 4週目 5週目 6週目 7週目 8週目 9週目 10週目 11週目 12週目1.追加PGリリース

13 操作ミスによる障害12 とその復旧作業 操作ミス11 自動化10 ツール化 OP移管9 人手による作業 OP移管8 バグ修正7 バグ修正6 バグ修正543 バグ修正2 PG不具合による障害発生、業務復旧作業、暫定対応作業 バグ修正

2.H/W障害と業務復旧作業 1 H/W障害による業務復旧作業

作業工数合計 11 13 13 11 10 8 7 4 3 2 1 1

1.自動化/ツール化による簡易化人手による作業の削減 1 1操作ミスによる障害の削減

2.運用オペレータへの作業移管低コスト要員での対応 1 1

3.PG不具合の修正PG不具合による障害の削減 2 1 1 1 2 1 1

1.次の追加PGリリース

操作ミスによる障害とその復旧作業 操作ミス

自動化ツール化

人手による作業バグ修正

バグ修正バグ修正

PG不具合による障害発生、業務復旧作業、暫定対応作業2.開発時のPG品質が低い、本番でも障害多い3.本番での不具合改善が不十分

コスト増加要因

1)操作ミスによる障害発生  と業務復旧作業

コスト増加要因

コスト削減要因

1)操作ミスによる障害発生  と業務復旧作業

2)人手による作業  高コスト要員による対応

バグ修正

バグ修正

2)人手による作業  高コスト要員による対応

バグ修正

3)PGの残存不具合による障害発生  と業務復旧作業

リリース1ヶ月目 2ヶ月目 3ヶ月目

3)PGの残存不具合による障害発生  と業務復旧作業

作業

コス

システムの

安定稼働

プログラムのリリース

次のプログラムのリリース

安定稼働までに時間が

掛ると、次のPGリリー

スの不具合対応と重な

り、更に不要なミスが重

なり、AP保守コストは

高止まりする。

障害発生障害発生

障害発生

障害発生

障害発生

障害発生

障害発生障害発生

障害発生

障害発生

障害発生

① サーバや機器は時間経過により老朽化し必ず故障するが、プログラムは変更が無い限り悪化する事はなく、時間経過と共に安定化しAP保守コストは必ず低下する。 ② 一方、プログラムは変更や追加が入ると必ず障害が発生し、AP保守コストは増加する。 ③ プログラム開発時の品質が低い場合や、リリース後の不具合修正などの改善が不十分な場合は、システム安定化まで時間を要しAP保守コストは高留まりする。 ④ システム安定化が遅く、かつ次のリリースが早いシステムでは、不具合対応が積み重なりAP保守コストは更に高留まりする。 ⑤ プログラムの開発時の品質が高い場合には、システムは早期に安定化しAP保守コストは低下する。

コスト増加要因と削減要因によるAP保守コスト推移イメージを示します。

障害対応作業

人手による作業

開発作業

保守3要素

4.アプリケーション保守はなぜコストが掛るのか?

8

Page 10: 保守運用コストの適正化事例 20120725

9

5.アプリケーション保守コスト適正化の考え方

Step1:アプリケーション保守作業の実態を把握するため、障害対応作業、運用作業、開発作業、 管理作業に分離し、現状のコスト構造を明確にします Step2:アプリケーション保守の作業標準化(ルール、作業項目の定義)を実施、定常的に実績 データを収集、分析できる環境を構築し、コスト構造を可視化します Step3:運用作業の効率化、障害系の改善施策、および管理系作業の見直し等の改善策の検討と 実施を行い、更なるコスト構造の適正化を図ります

Step1 アプリケーション保守の実態把握

Step2 アプリケーション保守の標準化環境構築、コスト構造可視化

AP保守

是正保守

改良開発

システム運用

業務運用支援

基盤管理

予防保守

是正保守

改良開発

システム運用

業務運用支援

基盤管理

予防保守

運用作業

障害対応 作業

開発作業

管理系作業 +

Step3 アプリケーション保守の作業別改善策の実施

アプリケーション保守及び業務運用のコスト削減の考え方と作業の流れを示します。

1.考え方

2.作業の流れ

Page 11: 保守運用コストの適正化事例 20120725

6.アプリケーション保守コスト削減の進め方

10

アプリケーション保守及び業務運用のコスト削減のプロジェクトは、 以下のStepに従い進めます。

Step3 アプリケーション保守の作業別改善策の実施

ドキュメントの 整備状況調査

実績データ収集 作業分類標準化 実績データ分析

/評価

実績データ収集環境の構築 改善施策の提示

Step2 アプリケーション保守の標準化環境構築、コスト構造可視化

Step1 アプリケーション保守の実態把握

PDCA実施

ヒアリング 実態把握

実態分析/評価 課題・改善の提示

コスト削減策の実施 と効果測定

実績データ分析によるコスト構造可視化

課題の明確化 と基本計画策定

開発系作業への施策実施

運用系作業への施策実施

障害系作業への施策実施

管理系作業への施策実施

Step1の実態把握の結果、Step3に直接進むケースも有ります。

実績データ分析/効果測定

Page 12: 保守運用コストの適正化事例 20120725

7.事例

11

大手企業における保守運用コストの適正化事例

Page 13: 保守運用コストの適正化事例 20120725

アプリケーション保守運用の全体最適化方針 システム別に個別管理されていたアプリケーション保守運 用を標準化し、システム横断的に可視化することにより、 全体最適を図りコスト削減に繋げる。

7-1.保守運用コスト適正化の取組み

4.アプリケーション保守運用の品質・生産性向上の検討 アプリケーション保守運用コストの削減に向け、作業 の生産性を向上させながら、かつ、適切な作業品質を 確保する。

成果 方針

1.運用系作業に、定期的に繰返し行われるSE手作業 が多数見られ、簡易化により工数削減 2.ツール化や手順書の充実による 「繰返し作業の簡易化」

1.運用系作業を、運用部門へ無理なく移管することに より、アプリケーション保守作業の更なるコスト削減

3.現実的な施策と継続的な改善 既に稼働中システムであることを考慮する。 ・運営のルールと体制の段階的構築 ・実績検証による継続的な改善

1.システム横断的なアプリケーション保守運用可視化 全体最適化を図るため、システム横断的な アプリケーション保守運用作業の可視化を行う。

1.標準強化によりアプリケーション保守運用作業可視化 2.作業標準の強化と実績データ収集の強化 ・アプリケーション保守運用作業標準の強化 ・強化された標準に基づき、実績データの収集強化 ・効果測定用のデータ収集

2.作業別の施策策定と効果測定 ・障害系作業、運用系作業、開発系、管理系に分け、 それぞれに有効な施策を策定する。 ・施策の費用対効果予測と結果測定を行う。

12

<お客様プロフィール> 業種 売上高 年間AP保守費

:XXXX :約1兆7000億円 :約20億円

Page 14: 保守運用コストの適正化事例 20120725

7-2.保守運用コスト適正化の施策全体概要

13

アプリケーション保守運用ベンダからの 情報収集

Aシステム

○作業の削減 ○作業の効率化

運用系作業工数の削減

○年間工数予測 ○ベンダ提示見積精査

契約による工数/コスト削減

○障害の抑止、削減 ○障害短期解決

障害系作業工数の削減

最適なコスト構造の構築

作業の実施と報告/調整

Bシステム Cシステム

・運営ルール/フローの統一 ・保守作業依頼書、 障害連絡兼報告書の精査

・障害要因別傾向分析 ・未解決障害状況把握 ・類似障害や潜在障害の 水平展開

・運用作業のツール化 ・運用作業の完全自動化 ・運用作業の移管 ( SE→オペレータ)

・実績データから、 ベンダ見積を精査 ・見積精査のスキル向上

取組むテーマと解決すべき課題

アプリケーション保守運用 工数見積精査

障害原因分析・水平展開 繰返し作業の簡易化 アプリケーション保守運用 実績データ収集・精査

期待される効果

Page 15: 保守運用コストの適正化事例 20120725

8%

3%

9%

1%

24%

0%0%

6%

26%

2%

5%

6%

10%

合計

インフラ系障害/不具合対応

業務系障害/不具合対応

インフラ系運用作業

インフラ系運用作業(本番以外)

業務系運用作業

業務APリリース/AP構成管理

改良作業

関連作業

PJ管理

アプリケーション品質管理

システム品質管理

問題管理

障害/問合せ窓口

管理系

障害

その他

運用系

作業項目別工数比率実績

管理系作業

障害系作業

運用系作業

0.0

100.0

200.0

300.0

400.0

500.0

600.0

2008/8-2009/7 2009/8-2010/7 2010/8-2011/7 2011/8-2012/7

AP保守実績工数の年度別推移

実績工数

△30%

7-3.保守運用コスト適正化の成果事例

標準化による作業実態の可視化

施策により ・前年度比で毎年15~19%削減 ・3年間累計で30%工数削減

AP保守工数の削減 (人月)

・作業項目別の実績工数比率の把握 ・改善課題の明確化 -管理系作業工数が約半分を占め多過ぎる -特にPJ管理工数が26%あり不適切 →原因調査要、10%は削減の可能性あり

14

Page 16: 保守運用コストの適正化事例 20120725

5%

9%0%

2%

22%

6%

2%

2%18%

5%

1%

17%

11%

2010/12~2011/11

インフラ系作業

業務系作業

開発系作業

管理系作業

□Bシステム

□Cシステム

□Dシステム

全体工数は、減少傾向 業務系の障害対応は、少なく減少傾向 業務系の運用作業は、定常的に発生 インフラ系作業が、定常的に多く、 障害対応も多い。 管理系は、当初多かったが減少した

全体工数は、増加傾向 (H23春/秋のPGリリース影響の可能性) 業務系の障害対応は、ほとんど無し 業務系の運用作業が5割で、増加傾向 インフラ系作業は、ほとんど無し 管理系PJ管理が定常的に多く高留まり

全体工数は、4月から減少傾向 (H23春にPGリリースした) 業務系の障害対応は、ほとんど無い 業務系の運用作業は6割だが、減少傾向 インフラ系作業は、ほとんど無し 管理系は、横ばいであるが許容範囲内

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

2010

/9

2010

/10

2010

/11

2010

/12

2011

/1

2011

/2

2011

/3

2011

/4

2011

/5

2011

/6

2011

/7

2011

/8

2011

/9

2011

/10

2011

/11

AP保守工数月別推移(追跡系)

01_インフラ系障害/不具合対応

02_インフラ系運用作業

03_インフラ系運用作業(本番以外)

04_業務系障害/不具合対応

05_業務系運用作業

06_業務APリリース

07_改良作業

08_関連作業

09_PJ管理

10_アプリケーション品質管理

11_システム品質管理

12_問題管理

13_障害/問合せ窓口

インフラ系業務系

開発系

管理系

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

2010

/9

2010

/10

2010

/11

2010

/12

2011

/1

2011

/2

2011

/3

2011

/4

2011

/5

2011

/6

2011

/7

2011

/8

2011

/9

2011

/10

2011

/11

AP保守工数月別推移(経営系)

01_インフラ系障害/不具合対応

02_インフラ系運用作業

03_インフラ系運用作業(本番以外)

04_業務系障害/不具合対応

05_業務系運用作業

06_業務APリリース

07_改良作業

08_関連作業

09_PJ管理

10_アプリケーション品質管理

11_システム品質管理

12_問題管理

13_障害/問合せ窓口

インフラ系業務系

開発系

管理系

7%

7%

7%

8%

9%

1%

0%

0%

59%

0%

0%2% 0%

2010/12~2011/11

インフラ系作業

業務系作業

開発系作業

管理系作業

3%5%

7%1%

29%

0%

0%2%

52%

0% 0%1%

0%

2010/12~2011/11インフラ系作業

業務系作業

開発系作業

管理系作業

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

2010

/9

2010

/10

2010

/11

2010

/12

2011

/1

2011

/2

2011

/3

2011

/4

2011

/5

2011

/6

2011

/7

2011

/8

2011

/9

2011

/10

2011

/11

AP保守工数月別推移(ロジ)

01_インフラ系障害/不具合対応

02_インフラ系運用作業

03_インフラ系運用作業(本番以外)

04_業務系障害/不具合対応

05_業務系運用作業

07_改良作業

06_業務APリリース

08_関連作業

09_PJ管理

10_アプリケーション品質管理

11_システム品質管理

12_問題管理

13_障害/問合せ窓口

インフラ系業務系

開発系

管理系

AP保守工数(人時)の月別推移と作業区分別の比率

AP保守工数(人時)の月別推移と作業区分別の比率

AP保守工数(人時)の月別推移と作業区分別の比率

7-3.①保守運用コスト適正化の成果事例(作業実態の可視化)

15

Page 17: 保守運用コストの適正化事例 20120725

AシステムとBシステムの障害について、H21秋/冬、H22秋/冬、H23夏/秋の 各6ヵ月間の障害件数を、原因種別ごとに比較し推移概況を示す。

□全体概況

H21秋/冬(10月~3月)からH22秋/冬(9月~2月)にかけて、業務AP起因の障害が大きく減り、全体に減少傾向 であったが、その後、H23夏/秋(6月~11月)にかけて、A、Bシステムともに全体件数が1.5倍前後に増加した。 C、DシステムではAP関連の障害はほとんど発生していない。

業務APの瑕疵障害が増加しており、H23春リリースのAP品質に懸念

障害全体 1.6倍に増加(44件→71件) 業務AP起因の障害 倍増、過去リリース分の瑕疵障害の可能性 H/Wや環境関連の障害 横ばい、センタのSAN関連、NW故障多い 非不良の障害 横ばい、センタ側での対処不要な事象 サービス前のユーザ側使用 監視N/Wの瞬断等 種別未確定の障害 減少し、良好 懸案の障害 倍増、原因調査中

□Aシステム

業務AP的には問題無いが、インフラ関連または端末側起因で障害が増え、ユーザが感じるサービスレベルが低下している懸念あり。

障害全体 1.4倍に増加(72件→99件) 業務AP起因の障害 ほとんど無し H/Wや環境関連の障害 多く増加、センタ/店舗のDisc故障多い 非不良の障害 多く大きく増加 センタ側の対処不要な事象、ユーザ側の操作ミス、 端末側通信異常(バッテリ切れ)等 種別未確定の障害 多く高留まり ソフト製品不良でパッチ対処が必要だが、実施に 時間が掛るため種別未確定のままのケース多い

□Bシステム

前々回(H21/10-H22/3) 前回(H22/9-H23/2) 今回(H23/6-H23/11)

16

7-3.②保守運用コスト適正化の成果事例(障害原因の可視化)

02_設計不良

09_その他(非不

良)

11_懸案

12_製品不良

(ハード)

00_種別未確定

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

前々回 前回 今回

決済系

00_種別未確定

14_仕様変更

13_製品不良(ソフト)

12_製品不良(ハード)

11_懸案

09_その他(非不良)

08_再現待ち

07_操作ミス

06_環境不正

05_データ不正

03_仕様齟齬

02_設計不良

01_プログラム不良

09_その他(非不

良)

12_製品不良

(ハード)

00_種別未確定

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

前々回 前回 今回

追跡系

00_種別未確定

14_仕様変更

13_製品不良(ソフト)

12_製品不良(ハード)

09_その他(非不良)

08_再現待ち

07_操作ミス

06_環境不正

05_データ不正

02_設計不良

01_プログラム不良

16

Aシステム

Bシステム

Page 18: 保守運用コストの適正化事例 20120725

定常的に繰返し行われているSE手作業を、より簡易化することで効率化し、運用系 作業の総工数削減を図った。

□成果・効果

□課題

繰返し作業簡易化のリリース状況

ランク 説明  期待効果

A

B

C

D

プログラム等開発によって、人手が介在することなく、一連の処理を自動実行する機能を提供する

人手が一部か介在し、一連の処理を効率良く実行する機能を提供する

達成レベル

自動化

OP向け

ツール化

手順書や報告書等の書式・記載レベルの統一化を図る

SE向け

OP向け

SE向け

作成書類等の統一化

手順記載レベルの充実を図る・処理手順の詳細記述

運用移管

人手による対応工数がゼロとなる

処理の一部をプログラムやスクリプト、マクロ等で簡素化し、人手による対応工数の削減を図る

処理の一部をOP移管することで、対応工数・費用の削減を図る

手順書の内容充実を、作業簡易化しながら実行する(使いまわし)標準化することで、書式・記載レベル維持、対応工数の削減を図る

簡易化達成レベルと簡易化内容

よ り 効 果 的 な 簡 易 化 へ

処理種別概要

繰返特性2年間の予想工数

データ修正

「A」

アプリ調査

「AHIJM」

アプリ調査

「K」

データ抽出

「A」

マスタ格納

「F」

データ抽出

「P」

マスタ格納

「Y」

月次

日次随時

月2回

決済

経営

月次

月次

月次

96

1380

192

72

156 人時

51 人日

-

116 人時

152 人時 53 人日

ツール化による削減工数

ツール化に要する開発工数

2011/10処理終了

9 人日

-

2.5 人日2011/12処理終了

-

SE要の為断念

ツールリリース(日/予定日)

-

-

-

月次 72 72 人時 19 人時 2011/ 実施済み

60

85

63件の繰返し作業に対して、工数削減と作業効率/品質向上を検討・実施した。 ・ツール化し、統合運用に移管した ・ツール化し、作業工数軽減を図った (Cシステムでは、53時間の短縮) ・ツール化による人為ミス軽減/品質向上 工数削減検討から除外された対象作業は、以下の理由による。 ・新システムに業務移管された ・当該作業が業務終了(廃止)となった ・再検討でSE判断要のためツール化不可 ・ツール化コスト大きく費用対効果が出ない

AP保守ではなく、ユーザ・運用等の他部門での対応、或いは費用負担(振替)の検討余地が見受けられる。 「SE判断要の為ツール化不可」と判定された作業に対し、SE判断作業自体の軽減化検討余地が見受けられる。

96人時

120人時

192人時

2011/10 処理終了 によりツール不要

SE必要と再判断し ツール断念

72人時

72人時

60人時

25.5 人日 2011/12 処理終了 によりツール不要

2011/12 リリース済み

2012/3 リリース予定

2012/2 リリース済み

費用対効果を鑑みて ツール化を断念

7-3.③保守運用コスト適正化の成果事例(運用系作業の削減)

17

Page 19: 保守運用コストの適正化事例 20120725

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

依頼系PJ管理+管理

系の工数比率%

0.0

1,000.0

2,000.0

3,000.0

4,000.0

5,000.0

6,000.0

9月

10月

11月

12月

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

他の依頼系工数の合計

(非瑕疵)

依頼系PJ管理と思われ

る工数合計(非瑕疵)

管理系工数(非瑕疵)

□成果・効果

・2010年10月~12月は、全体工数に対する管理系作業工数の比率(以下、管理系工数比率と記述)が約50%と異常高であった。

特に内部会議とxxx分科会の工数が高い

・2011年5月からは、管理系工数の削減傾向が出始め、7月以降は1,280人時前後を維持し、10月・11月APリリースにより依頼系作業が増えても管理系工数は増えない。

・8月以降は管理系工数比率も、適正上限の目安である30%前後まで減少し、良好。

・管理系工数年間6,000人時削減に相当 月約500人時(1,800→1,300)削減 □課題

・良好状態の維持のために - 月次実績のチェックを継続する - 適正な「作業項目」で月次報告する ・今後、追加開発の激減に伴い、リリース/障害対応/データ調査などの依頼系作業も大きく減少する。 これに伴い、KeyPersonの確保と、更なる管理系固定要員の圧縮(グラフ1.中の青部分)を検討する。

管理系工数は、2010年10月以降確実に削減され、2011年7月からは横ばい状態であるが、2011年10月11月に依頼系工数が増えても管理系工数は増えず、工数比率も適正目安の30%を下回り、良好である。

グラフ2.依頼系PJ管理+管理系の工数比率推移

グラフ1.依頼系/依頼系PJ管理/管理系の工数推移

(工数単位:人時)

進捗会議/分科会、および、ベンダ内会議等の会議運営/出席者を見直し、 管理系「プロジェクト管理」作業の工数を削減した。

7-3.④保守運用コスト適正化の成果事例(管理系作業の削減)

18

Page 20: 保守運用コストの適正化事例 20120725

• 次年度AP保守の作業工数に関する、ベンダ見積値(青)、ベンダ交渉後の契約値(茶)、

実績値(緑)、およびKVH予測値(紫)を、年度別推移グラフに示します。

• KVH予測(紫)値は、KVHテンプレートにより企業が試算した次年度の予測工数であり、

次年度の適正コストレベルを示します。

2011年度分を見ると、予測値は実績値に近く、試算の精度が分かります。

• 予測値を用いてベンダと見積交渉し、無理無駄なく契約工数を削減します。

0.0

100.0

200.0

300.0

400.0

500.0

600.0

700.0

2007/8-2008/7 2008/8-2009/7 2009/8-2010/7 2010/8-2011/7 2011/8-2012/7 2012/8-2013/7

初回見積工数 最終契約工数 実績工数 KVH予測工数

△48%

△9%

企業努力にて9%削減 KVH支援にて39%削減 Total :48%削減効果

(人月)

可視化により、次年度のAP保守工数を企業自身でシミュレーション可能にした。 適正コストレベルを事前に把握しベンダ見積交渉に活用した。今後は予算策定にも。

7-3.⑤保守運用コスト適正化の成果事例(契約工数の削減)

19

Page 21: 保守運用コストの適正化事例 20120725

8.保守運用コスト削減の簡易診断

以下のチャートで、保守運用コストの削減可能性を、簡易診断しましょう。

APは業務パッケージ利用ですか?

スタート

AP開発時の外部委託の範囲はどれですか?

保守運用の実施主体はだれですか?

ハードベンダ

ソフトベンダ

SI会社

情報システム子会社

自社情報部門

以下へ外部委託

レベル1 削減可能性 小

システムのBlackBox化は少なく、コスト削減が進んでいる可能性が高い

レベル2 削減可能性 中

システムのBlackBox化があり、コスト削減の可能

性あり

レベル3 削減可能性 大

システムとベンダ報告面にBlackBox化が大きく、コスト削減余地が大きい

可能性あり

レベル0 VMOで削減を検討

内部設計~結合試験

無し、ほぼ自社開発

外部設計~総合試験 保守作業報告を1件づつ検証していますか?

YES

NO

20

Page 22: 保守運用コストの適正化事例 20120725

9.お問い合わせ先

本資料に関するお問い合わせは以下にお願い致します。

― 禁無断転載 ―

連絡先

担当:熊倉 忠之

e-mail: [email protected] 電話 :03-3639-1605 FAX :03-3639-1606 コシキ・バリューハブ株式会社 KOSHIKI ValueHub Corporation(略称:KVH) 〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-8-5 タカギビル8階 URL: http://www.koshikivaluehub.jp/

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