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車検ガイドノート 2015SFJへエントリーするなら ルール委員会・車検イベントグループより 改訂 20150108FSAEは世界標準のルールです。このガイドノートに書かれている内容が2015全日本学生フォーミュ ラローカルルールおよび2015-16 FSAE Rules revision ***.pdfと異なっている場合は2015ローカ ルルール、 2015-16 FSAE Rules revision ***.pdfが優先します一般的にモータスポーツのレースメーカーの作った車両を基に一切の改 造を禁止し、パワートレインが制限を 受けたカテゴリーで行われます。 カーメーカーは十分にテストした車両 を提供し、ドライバーは、最速ラインを 競い合ってコースアウト、接触も起きる ことがあります。 コースマーシャルはレース コース上には原則立ちません。 確実にバリヤで守られた空間で 監視・誘導・救助を行ないます。 必要な場合フルコーションがかけられペースカーが入ります。

車検ガイドノート 2015SFJへエントリーするならfht-hokudai.com/document/competition_detail/inspection_guide2015.pdf · FSAE とモーター ... Chassis deviates from

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車検ガイドノート 2015SFJへエントリーするならルール委員会・車検イベントグループより 改訂 2015年01月08日

• FSAEは世界標準のルールです。このガイドノートに書かれている内容が2015全日本学生フォーミュラローカルルールおよび2015-16 FSAE Rules revision ***.pdfと異なっている場合は2015ローカ

ルルール、 2015-16 FSAE Rules revision ***.pdfが優先します。

一般的にモータスポーツのレースはメーカーの作った車両を基に一切の改造を禁止し、パワートレインが制限を受けたカテゴリーで行われます。

カーメーカーは十分にテストした車両を提供し、ドライバーは、最速ラインを競い合ってコースアウト、接触も起きることがあります。

コースマーシャルはレースコース上には原則立ちません。確実にバリヤで守られた空間で監視・誘導・救助を行ないます。必要な場合フルコーションがかけられペースカーが入ります。

FSAEとモータースポーツ・レースとの違い

車検さえ合格すれば、アクセラレーション、スキッドパッド、オートクロス、そしエンデュランスに走行することができます。

したがって車検では、 特にブレーキ、ステアリング、車体の強度、安全性について適正なレベルに達していることを審査します。

すべての車検を合格しなければ、ダイナミックエリアへは進めません。

学生フォーミュラの場合、ダイナミックエリアにはガードレールやバリヤが無い場所でもコースマーシャルが同じ路面に立ち、フラッグでコース監視・誘導・審査・救助に対応あたります。最高速度を制限するためにたくさんのパイロンがあり、コースマーシャルはペナルティのチェックやパイロン修正を行ないます。

パワートレインはどんなレースカテゴリーより自由

パワートレインの改造・構成は近年のモータスポーツの中では、どの競技よりも自由です。 ICVでは610cc以下のリストリクター付き、EVなら出力80kW以下が条件です。 過給もそして、Drive by Wire も自由になりました。

自由に企画し安全に走らせてください。 安全の基本はルールを守ることです。

基本は止まる、曲がる、壊れない、そして燃えないことです。

学生フォーミュラは世界共通のルールで作ったレーシングカーです。ロボットでも、リモコンでもない自らが運転する車です。世界中の学生たちと企画・製作し、その速さも競うFSAE大会に参加してください。

チームが作った車でコースマーシャルの前を走ります。走行テストを十分こなして本大会に臨んでください。

Western Washington University‘s554cc V8 Engine 2001

等価構造計算シート'SES(を提出すること。

1) 全てのチームは等価構造計算シート'SES(を提出しなければなりません。

マクロよる自動判断ではなく、内容を確認し、問題があれば再提出を要求します。

判定にはローカルルールが適用されます。

チームは再提出を要求された時に、

再提出することができます。

2( SESはフレーム全体の3面図とアイソメ図を記載しなければなりません。SESの提出でフレーム構造の事前の判定が可能となり、トラス構造、曲がりパイプの有無、補強のチェックが可能となります。

車検員は大会約2ヶ月前に車両チェックが可能となり、不完全な点があればチームに指摘されます。

チームは大会までに問題点を解消し、スムースな車検通過につながります。

150

50 30度0度0度

SESの各ワークシートには指摘事項があります。寸法・角度の追記事項など見逃さないで!

海外エントリーも目指すなら、SAE/ANSI相当規格

3( 日本のローカルルールでは、基本構造のパイプの代替パイプには、軽量で高剛性の

断面2次モーメントの値を重視するSESの判定を行なってます。

代替パイプの断面2次モーメントは基準材と同等か、より大きくなければなりません。

肉厚は決められた最小肉厚以上であること。

2015年は肉厚の制限が2段階となっています。T3.6

注( 海外大会への出場を目指すチームは、材質もSAE/ANSI材を考慮しておくこと。

断面2次モーメントだけでなく、断面積の項目も100%以上を確保すること。

FSAEルールブックでは変形破断までのエネルギーも重視しているため大径薄肉パイプであっても断面積を維持しなければならない判定となっています。

Tube and Laminate Equivalency Tube 1 Tube 2

Is proof of equivalency for your design required for any of the rules?

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Tube type

Outs

ide D

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n

Wall

thic

knessYes. Chassis deviates from baseline requirements

Baseline Material

Used

Alternative

Material Used

Rule No. Rule Description Design Description and/or Material Used

NO YES T3.11 Main Roll Hoop Tubing STKM11A 180 108 108 108 108 108 144 56 115 Steel Round 31.8 2.00

NO YES T3.12 Front Roll Hoop Tubing STKM11A 128 96 96 96 96 96 114 78 101 Steel Round 28.6 2.00

YES NO T3.13 Main Roll Hoop Bracing Tubing STKM11A NA NA NA NA NA NA NA NA NA Steel Round 25.4 1.60

NO YES T3.13.6 Main Hoop Bracing Support - Tube Frames STKM11A 186 195 195 195 195 195 190 54 195 Steel Round 25.4 1.20

YES NO T3.14 Front Hoop Bracing - Tube Frames STKM11A NA NA NA NA NA NA NA NA NA Steel Round 25.4 1.60

YES NO T3.19 Front Bulkhead - Tube Frames STKM11A NA NA NA NA NA NA NA NA NA Steel Round 25.4 1.60

NO YES T3.20 Front Bulkhead Support - Tube Frames STKM11A 105 106 0 0 0 0 0 101 0 Steel Round 25.4 1.20Steel Round 25.4 1.60

YES NO T3.25 Side Impact Structure - Tube Frames STKM11A NA NA NA NA NA NA NA NA NA Steel Round 25.4 1.60

NO YES T5.4 Shoulder Harness Bar STKM11A 109 91 91 91 91 91 102 92 95 Steel Round 27.2 2.00

N/A N/A T3.37 Front Hoop Bracing - Monocoques NA NA NA NA NA NA NA NA NA

N/A N/A T3.32 Front Bulkhead - Monocoques NA NA NA NA NA NA NA NA NA

N/A N/A T3.33 Front Bulkhead Support - Monocoques NA NA NA NA NA NA NA NA NA

N/A N/A T3.34 Side Impact Structure - Monocoques NA NA NA NA NA NA NA NA NA

N/A N/A T3.37 Main Hoop Bracing Support - Monocoques NA NA NA NA NA NA NA NA NA

ローカルルールのSTKM11Aパイプ

• JIS STKM11Aは入手しやすく、溶接性もよい。

• 学生フォーミュラの材料として最適な材料であるが、炭素量が0.12%が上限で 下限の規格が無いため、FSAEのルール0.1%を下回るものもありうる。したがって引っ張り強さ290MPa以上のJISの規格値をローカルルールとしている。

• AFルールが実施されるようになった2010年のルールから、SAE/ANSI1010 の材料強度がFEMで計算される基本強度として追加された。 実質的に JISのSTKM11A より1ランク上のSTKM12A相当に格上げされたようになっている。

• ルールの基本、材料炭素成分0.1%以上であることは変わりません。

FEM解析や強度比較を行なう場合、 AFルールを採択する場合にも下記の値を使って比較計算をすることでよい。材料の成分による違いをFSAEでは認めていないためすべて同じ値を使うこと。

曲げおよび座屈強度計算:ヤング率'E(-200 GPa(29,000 ksi)降伏強さ'Sy(-305 MPa(44.2 ksi)極限強さ(Su) -365 Mpa(52.9 ksi)

溶接モノコック取付け点または溶接パイプ結合計算降伏強さ'Sy(-180 MPa(26 ksi)極限強さ(Su) -300 MPa(43.5 ksi)

• 基本構造用に使われるパイプの断面を変えないことが重要。基本的にパイプに切り込み、穴あけをしないこと。

• 使うパイプの断面形状が変化してはならない。断面係数が変わらないこと

'自転車・ロードバイクのフレームなどでよく使われるハイドロフォーミングパイプなどは禁止(

パイプを曲げる際にしわとかつぶれができないようにすることも同じ理屈

• EI'曲げ剛性(を確保すること。

• 穴を開けたら、その後補強すること。溶接により補強する場合は応力係数がかかるため、元の断面積より大きめにしなければならない。

• ブラケットを追加して、パイプの断面積が減尐しないような手法でサスペンションピボット等を構成すること。

基本骨格のパイプについて 念押し事項

ダウンロードページ www.fsaeonline.comを注視

トラス構造の基本:ノードをそろえること。Y字、V字、W型でも可。

ノードがそろわない場合、ガセットではなく、同じサイズのパイプで補強すること。

ダウンロードページwww.fsaeonline.comの最新をチェックすること

2015年ルール変更点概要 Part_T

T2.1 タイヤの前後75mm以内の領域をキープアウトゾーンと定義し、この中にいかなる車両部分が入ってはいけない。

2015年ルール変更点概要 基本構造パイプ

• T3.4.1 最小板厚を変更。1.2mmを許容。JISサイズが認められた。

• T3.5.5 曲がりパイプ'または直線状にない複数パイプで構成されている(が、

フロントとメインロールフープ以外の基本構造に使用される場合は、サポートするための追加のパイプが必要である。

曲がりパイプの平面に対して、45度を超えないこと。

アッパーサイドインパクトメンバーに対して追加されるブレースは、45度要件を満たす必要はない。

EVのバッテリーをサイドポンツーンに収

納する場合やドライサンプのオイルタンクが基本構造メンバーに収納しきれない場合などで、地面から300~350mmの高さ

にあり、サイドインパクトストラクチュアー付近に取り付ける場合は、

トラス構造で立体的に構成し保護する必要があります。

2014-12-2 訂正・追加

2015年ルール変更点概要 最小肉厚

• T3.6 代替のスチールパイプ 最小肉厚に2段階のリミットが設定された。

• テストピースを2組作成し標準の組み合わせと比較すること。

• パイプ肉厚が、標準2.4mmから テスト無しでは2.0mmまで薄くすることができるが、さらにテストピースを作り引っ張りテストを行なって破壊荷重が95%以内であればパイプ肉厚1.6mmまで認められる。

• 同様に標準1.2mmのパイプ肉厚は、テストピースの試験を行なうことにより0,9mmまで認められる。

• 試験結果はSESやSRCFなどで提出、テストピース試験後のサンプルを車検で提示すること。

薄肉パイプ

引っ張り試験用に改造できる部分

引っ張り試験用に改造できる部分

2015年ルール変更点概要 ガセット、ノード、インパクトアッテネータ• T3.10.8 強度補強のためのガセットは、2015年からは認められない。同じサイズのパイプ

を使って補強すること。

• T3.13.6~8 メインフープブレースサポートのノードポイントを定めた。 上側はアッパーサイドインパクトとメインフープ、下側はロワーサイドインパクトとのノードとする。

従来より選択範囲が狭く、ノードが限定された。

• T3.20.2 フロントバルクヘッドサポートの要件を明確化するもの。完全にノードが一致しない場合も認めている。 フロントフープとのノード条件、ここだけ判定がややゆるくなっている。 上側100mm下側50mmの条件を追加している。

インパクトアッテネータに関して• T3.21.2 インパクトアッテネータのプレートのサイズを規定。フロントバルクヘッドと同じ大きさ

にすること。溶接の場合はパイプのセンターまでの大きさ。

• T3.21.3~5 発砲樹脂製インパクトアッテネータの取り付け、接着剤を使う場合の規定。

• T3.21.6 STDインパクトアッテネータを使用する際の大きさ制限をルールブックに明記した。バルクヘッドとSTD-IAの大きさが、25.4mm以上大きい場合は斜めクロスパイプか、X型の補強を必要とする。

• T3.21.7 STDインパクトアッテネータを使う場合に、上記T3.21.6を満足しない場合の追加テストを要求している。

2015年ルール変更点概要 トラス構造ノード指定 訂正2014_12_2

300~350mm

最も背の高いドライバーおよびパーシーに対して50mm以上

250mm以下

フロントフープはステアリングより低くない

T3.13.6~8ノード指定がされた。

160mm以下

50mm以下

アッパー・サイドインパクト・メンバーダイヤゴナル・サイドインパクト・メンバー

ロワー・サイドインパクト・メンバー

傾き30度以上

傾き10度以下

基本パイプサイズ赤 D25.4 x t2.4

青 D25.4 x t1.6

緑 D25.4 x t1.2

または相当品

T3.20.2 フロントフープとアッパー・サポート・メンバーとアッパー・サイドインパクト・メンバーのノードのずれは上へ100mm下へ50mm以内は認められる。

アッパー・サポート・メンバー

T3.10.8 ガセット禁止

2015年ルール変更点概要 Impact Attenuator Energy calculation

Student Formula Germany SFG ドイツのローカルルールでは、IAの先端が開放しているものは禁止、実衝撃試験でなければ認められないことになっている。

日本では公的の衝突実験装置が尐ないのでドイツのようなローカルルールを選択できない、よって各大学の実験室での準静的試験を認めている。

自分たちのチームが提出するIAD'データ(に責任を持ってほしい。過去の先輩たちのデータをそのまま流用しているチームが多い。果たしてそのデータは正しく実験されたものか?同じものを再テストして規格に入っているのか?。正しいIADをレポートできないのならSTDアッテネータを装着すること。

T3.22.1 IADの提出必要性を改めて、記載された。

T3.22.2 オリジナルのIADを使う場合、STDインパクトアッテネータを使う場合もどちらも決められたテンプレート、決められたフォーマットで提出することを再徹底。

注2:試験結果データから吸収エネルギ、平均減速Gピーク減速Gをどのように算出したかをレポートに記載すること。

T3.22.13 スタンダードアッテネータを使用しているチームのIAD提出データは、領収書、納品書、写真、取り付け写真、AIプレート寸法などが必要。

2015年ルール変更点概要 IA エネルギーの計算について

• つぶれていく変位'変形量(と荷重を計測し、計測インターバルの単位あたりの微小時間のエネルギーの累積を計算する。計算の過程を説明すること。

• 累積エネルギーが課題の吸収エネルギーのリミットを越えた時点までの変形量とそれまでの区間での平均を求める。

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Figure 1: Force-Displacement Curve

Force…

Force Average Limit 20G = 58.8 kN

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Figure 2: Energy-Displacement Curve

⊿ Energy

[J ]

つぶし過ぎない実験法 ・・・・ リアルタイムでエネルギー計算をしながら変位をコントロールする。適正なストロークを確保できる。 突き抜け防止板の適正な限度も保てる。

2015年ルール変更点概要 IA+ウイングを使う場合

• T3.22.3 フロントウィングを使用するチームは、インパクトアッテネータとフロントウィングの合体構造が

T3.22.2のピーク減速度を超えないことを証明すること。

チームは、その設計がピーク減速度を超えないことを示すために、

以下の a. b. c. の手法から選択できる。

• a. ウィングマウント、リンク、垂直プレートやアエロフォイル断面の代表

構造を含んだインパクトアッテネータの物理試験。

• b. インパクトアッテネータの物理試験にウィングマウントの計算疲労

荷重を合算する。

• c. 標準インパクトアッテネータのピーク荷重95kNにウィングマウントの

計算疲労荷重を合算する。

2015年ルール変更点概要 オリジナルIA試験+ウイングの場合

T3.22.3a に該当する場合 フロントウィング付きのIADレポート作成する場合の条件ウイングマウント、リンク、垂直プレート、エアロフォイル断面の代表構造を含んだ物理試験を行なうこと。

T3.22.11 IADテストにおけるAIP固定方法は、フロントバルクヘッドを含んだ50.8mmまでの構造を持つこと。'テスト条件として:IA試験に共通(

ダウンロードページ www.fsaeonline.com よりフロントバルクヘッドを模擬した 50.8mm の高さのテスト台とフロントウイングを模擬したウイングマウントとウイングの一部を構成したテスト前のサンプル写真

2015年ルール変更点概要 STD-IA+ウイングの場合

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Figure 1: Force-Displacement Curve

Force…

Force Limit Peek 40G = 120 kN

STD IAの Force Peekを 95 kN

として計算すること。

発生する位置'ストローク(は公開、特定されていない。

T3.22.3c STDインパクトアッテネータのピーク荷重を95kNと想定してウイングマウントの疲労荷重を合計し、40Gのピーク加速度を超えないようなウイングマウントを実験または、解析等を行なって、レポートする。実験でも計算でよい。 ウイングのステーがせん断される、または大きく変形するようになっていることをレポートする。 追記 2014-12-3

2015年ルール変更点概要 モノコック コックピット• T3.25.4 強度補強のためのガセットは、認められない。同じサイズのパイプを使って補強

モノコック車両に関しての記述• T3.31.1~2 サイドインパクトのモノコックのテストピース大きさ変更とテスト方法の明確化。

• T3.31.3~5 サイド以外のプライマリーストラクチャのモノコックのテストピース大きさ変更とテスト方法の明確化。

• T3.34.1 モノコック車両について、サイドインパクトエリアの領域を記載。

• T3.34.2 モノコックサイドインパクトの剛性要件変更、フロアから地上高350mmでパイプ2本等、フロアがパイプ1本と同等の座屈係数であること。

• T3.34.3 サイドインパクトの衝撃吸収エネルギーがベースライン以上であることを実験で証明すること

• T3.34.4 モノコック積層の境界剪断強度は、25 mm(1 inch)径の部位で尐なくとも7.5 kNなければならない。T3.31.2に従った物理試験によって証明すること。

• T3.41.4 ラップベルト及びショルダーベルト取付点の強度を証明するテストの明確化。

コックピット 'テンプレート、 ドライバーハーネス(• T4.1.1 コックピットテンプレートFIG8テストの際、テンプレートを前後させてよくなった。

• T5.1.2 クイックアジャスターの表現変更。

• T5.2.2 ベルトの固定にブラケットを許容。ブラケットの固定要件を2本M6 グレード8.8

• T5.4.2 ショルダーハーネスマウントバーが曲がっている場合は、補強と強度計算が必要。

解析の条件7kNの入力で、曲げ、せん断複合応力を溶接限界強度より小さいこと。

強度計算できない場合は、曲がりパイプの補強ルールT3.5.5を守ること。

• T5.4.3 ショルダーハーネスバーブレースの強度をSESに示すこと。

2015年ルール変更点概要 ステアリング、その他

• T6.4.2 トラクションモディファイアーを使用する際は、製造メーカーの注意事項遵守すること。

• T6.5.1 フロントのステアリング機構は機械結合されること。

• T6.5.5 リヤホイールステアが許容。

• T6.5.9 ステアリングラックは、機械的にフレームに結合。締め付けは、T11.2に従うこと。

• T6.5.10 ステアリングホイールからステアリングラックまでのすべてのジョイントは機械的であること。接着は、禁止。

• T7.2.2 EVのみブレーキテストで、4輪同時にロックする条件が変更。

• T7.4.1 LEDブレーキライトの場合の、LEDのピッチ20mm

面積の判断が定量的になった。

• T8.2.3 デフやギヤボックなどで独立な冷却システムを持つ場合は、個別にキャッチカンが必要。

2015年ルール変更点概要 エアロデバイス

• T9.2.1 フロントアエロ700mmに制限。'従来は、762mm。 (

• T9.2.2 前面視で、地上高250mm以上のタイヤは、エアロで隠れないこと

• T9.3.1 リヤエアロリヤタイヤから250mmまで。'従来は、305mm。(幅は、タイヤの内側まで

• T9.3.2 エアロ高さ1.2mまで。

• T9.4.1 フロントホイールセンターとリヤホイールセンター間のアンダートレイなどのエアロデバイスはタイヤの外側まで延長可能。

• T9.4.2 サイドカウルなどの高さが500mmに制限。

• T9.5.1 ウイングエッジ水平エッジがR5mm、垂直エッジがR3mm。

• T9.7.1 エアロデバイス取り付け剛性が規定。25mm/200N 変形5mm

走行中エアロデバイスコントロールできなければ走行禁止となる

• T11.1.3 主要構造体に使用されるファスナーの大きさが規定。

• T11.2.1 ファスナーの検査が確実に目視で可能なこと。

• T14.1 ドライバー装備は、常に装備していること。

2015年ルール変更点概要 上面図

計画図は必要なパーツがすべて検討されること

2015年ルール変更点概要 側面図

調整範囲内でルール逸脱を起こさないようにレイアウトすること。サスペンションの調整範囲、テスト部品交換時も考慮する。パーシーからチームドライバーまでサイズに対応する

2015年ルール変更点概要 正面図

詳細な計画図から部品図へ製作・改良テスト後の改造も計画図に反映して、3面図を仕上げていく。'3面図は評価対象になっている(

2015年ルール変更点概要 AFルール

• AF4.3.2 強度解析に使用する拘束条件の推奨が提示された。

• AF4.3.6 EVのアキュムレータサイドインパクト保護に関してもAF4.3を適用する。

• AF4.3.7 EVのトラクティブシステムサイドインパクト保護に関してもAF4.3を適用する。

• AF4.4.1 フロントバルクヘッドの入力荷重条件、前後力150KN→120KN

• AF4.5.1 ショルダーハーネスの入力荷重条件に角度範囲が追加されその中で最悪値で判定する。

• AF4.6.1 上記同様角度範囲が追加され、最悪値で判定する。

• AF4.7.1 オフセット前突を考慮したフロントバルクヘッドの入力条件が前後力149KN→120KNに変更。

• AF4.8.1~5 アキュムレータコンテナの項目が追加された。

• AF6.4 インパクタ適用範囲の除外部分が追加された。

• AF7.12~13 AFルール適用の場合の除外ルールが追加された。

• AF8.1 AFルール適用の場合の除外ルールが追加された。

2015年ルール変更点概要 AFルールは選択できる

• EVとICはパワートレーンの差だけとして扱われる。

• Sample Frameの解析をベースに各チームのフレームを解析し解析結果を比較しながら進めていく。

• 入力条件のデータが2015年ルールから変更されている。

• SESの替わりにSRCF'構造要件証明書(を提出する。

• ただし、ルールが緩やかになる点は多くはない。詳細はAFルール

• 早めに申請しなければならない。

• したがって全日本大会なら 大会前6ヶ月に期限を設定される予定

• IC1.4.3 インマニの固定に関してねじ部品も許容されるが、T11を満足する必要がある。

• IC1.5.2 電子制御スロットル'ETC)の使用が容認された。

• IC1.5.9 過給システムの場合、キャブレタ禁止。

• IC1.6.1 過給機付きの場合、リストリクターの位置が変更。

• IC1.7.1 既製品の過給機を使用することが可能になった。

• IC1.7.3 リサーキュレーションバルブ'アンチサージバルブ(は禁止される。

• IC1.7.4 スロットル上流のプレナム'圧力貯蔵するもの(は禁止される。

• IC1.7.5 リストリクタとスロットル間の内径相当径は60mm以下。

• IC1.7.6 インタークーラはスロットルの下流に設置する。

• IC1.9.1~2 燃料レールの固定に関してねじ部品も許容されるが、T11を満足する必要がある。

2015年ルール変更点概要 Part IC 過給システム

ルール変更の要点従来は エンジンコントロールの基本であるスロットルより下流に空気密度の変動を起こすものがあり、制御不能になる恐れがあった。

インタークーラー

通路内径D60mm相当以

下のこと 分岐しても同等の通過面積以内であれば分岐が認められる。

2015年ルール変更点概要 Part IC Electric Throttle System

• IC1.9.1~2 燃料レールの固定に関してねじ部品も許容されるが、T11を満足する必要がある。

• IC1.11.1~3 ETCに関する規則、FMEAが丌完全な場合 機械スロットルに戻すこと。

• IC1.12.1~9 スロットルポジションセンサー、センサー2系統 不一致が発生したら電スロ電源をシャットダウン。

• IC1.13.1~11 アクセルペダルセンサーセンサー2系統 不一致が発生したら電スロ電源をシャットダウン。

• IC1.14.1~5 ブレーキシステムエンコーダーセンサー2系統 不一致が発生したら電スロ電源をシャットダウン。

• IC1.15.1~3 ETCの妥当性確認に関する規則追加。

• IC1.16 ブレーキシステムの妥当性デバイスに関する規則追加。

• IC1.17.1~3 ETCを採用するチームの事前告知必要性に関する規則追加。

• IC1.18.1~4 Failure Modes and Effects Analysis (FMEA)提出に関する規則追加。

Electric Throttle system ETCシステムは 指令系も制御系も2重、3重のセ

ンサーを持たせて、それぞれの指令値、計測値にずれが発生した場合、その電動スロットルをシャットダウンさせる。スロットルセンサー'TPS(部 アクセルペダルセンサー'APPS(部 ブレーキシステムエンコーダ'BSE)部 ETC一貫性チェックなどの動作検証には、独

立したセンサーラインのカプラーをテスト時に抜いて正常にインターロックが動作するかをチェックする。

センサー2重

センサー2重

2015年ルール変更点概要 Part IC Fuel

• IC2.4.6 燃料タンク容量は、不変のこと。

• IC2.5.1 燃料タンクおよび供給システムは、フレームやモノコック下面からはみ出ないこと。

• IC2.5.2 地上から350mm以下の燃料システムは、基本構造の内側にあること。

• IC2.6.1 フィラーネックは内径38mm以上、角度は垂直から30度以内。

'従来は外径で指示されていた。 角度45度までねていることが許されていた。(

• IC2.6.3 サイトチューブの長さ125mm以上'従来75mm(。

• IC2.6.7 サイトチューブとレベルラインの視認性が厳しく言及されている。

• IC2.6.8 給油作業性に関して規則追加。

• IC2.6.9 燃料キャップの項目が追加された。

• IC2.7.1 タンク内にエアキャビティが

発生しない構造が必要。

以上の項目はどの大会でも車検、

給油担当からの指摘が多い部分で、

改めて記載された。

¥

燃料タンクの要点60度以上立て、長さ125mmのサイトチューブ、タンク上面がフラットでなく、スロープで、エアーが残らないようにする。

タンクの溶接後、およそ2barのエアーで漏れ試験をすること。タンクとフィラーネックは耐ガソリンのホースでつなぐ構造もOKである。

フィラーネックははみ出してよい。高さ350以上(アッパーサイドインパクト以上)あれば、見やすい、使いやすい位置へ伸ばすこと。

60度以上

350

mm以上

2015年ルール変更点概要 Part IC

• IC3.1.4 排気管やエキゾーストマニフォールドに繊維系の断熱材'バンテージ(の使用禁止。

• IC3.2.2~4 騒音テストの方法が変更。アイドルが追加。アイドルから最大回転数まで計測し、その間の最大値を測定結果とする。

• IC3.3 アイドル時100dBC、最大値110dBC。

2014年の大会時に予備テストとして騒音規制計測法変更のため比較テストを行なっている。 騒音計フィルターをAモードからCモードへ変更。

• その結果大幅な騒音オーバーとなることが判明した。

• 多くに車両で、3db~8db!!オーバーの計測結果となっている。

• チームはこの点について十分な消音器の準備が必要と思われる。

• IC4.2.2 キルスイッチのON位置が規定。ON&OFFの表示が必要。

• IC4.3.1 コックピットスイッチの大きさ最低直径24mm。

• IC4.4.4 すべてのリチウム系バッテリーに制限が追加された。

• IC4.6 最大電圧が規定された。

よくある問題例 足つきパーシー

最も後ろ寄りのペダル面を、踏んでいない状態でチェックする

シートのほぼ中央に座らせる。

ステアリングシャフトを避けるため中心から足は オフセットできる。

直線距離で測る。915mm以上あること

95th Percentile Male Template Dimensions

パーシーの肩の部分を受ける背もたれがあること。低すぎないこと。

パーシーの首のラインが折れないこと。

よくある問題例 専用シート、ファイヤーウォール、タンクの遮熱

パーシー専用シートはOK。パーシの板の尻だけ入る深溝付きシートはNG。断熱のないファイヤーウオールへ直付けはNG。

可変ポジションシート、可変ペダルASSYでもOKです。各ドライバーに合わせた専用シー

ト、パッドなどはOK。 エンデュランス・ドライバー交代時にシート入れ替えは短時間にできること.

シート裏のガソリンタンクとエキゾーストパイプとの隙間を狭くしない。火災につながる。確実に遮熱できるフレームレイアウトを取ること。遮熱板を入れることが有効。エキゾーストパイプへ断熱繊維'バンテージ(を巻きつけることは禁止

Fuel

Tank

パーシーより小柄なチームドライバーにもあわせる

よくある問題例 燃料漏れの早期発見のため

Fuel

Tank

燃料タンク・ポンプなどから漏れが無いことを確認できること。

フラットパネルの場合は、タンク下部を大きく露出させて漏れを発見しやすくすること。

完全に覆われる場合は漏れが広がらないようにD25mm穴2個

以上のドレインを持つベリーパンで受ける。 側面から点検できること。 チルト試験でも確認できること。

よくある問題例 アップライトポジション

• 計画の段階からドライバーハーネスの角度まで計画する。

• パーシーとチームのドライバーの体格も含めて、メインフープ、フロントフープの接線とヘッドクリアランス、 ヘッドレストの接触ポイント、ショルダーパイプの位置から決まるショルダーベルトの角度 、ペダルアジャスト方法と調整範囲など詳細まで計画することが必要です。

カート用シートを流用する場合。

貫通穴を使ってシートベルトを装備する例が多い。

シートベルトのクイック・ アジャスターが引っかかることもあり、ドライバーの体格差も考慮し穴は大きめにすること。

シートベルトはドライバーを直接締めることが大切。カートのシートをベースにすると、背もたれが低すぎることも問題。

よくある問題例 リクラインポジション

• アップライトかリクラインかはコンセプトで決まる

• ヘッドレストの接触ポイント、ショルダーパイプの位置から決まるショルダーベルトの角度 、ラップベルトは回転自在で各ドライバーに対応できること。

• チームドライバーに合わせられること。ドライバーチェンジの時間は短い。

ドライバー背面のファイヤーウォールの三角形の空間は燃料タンク、バッテリー、電装品等が雑にレイアウトされた車両が多い。すっきりまとめる工夫をすること。計画図に電装品を書き込むこと。

2015ルール'厳格化(

• 2年目車両の禁止を厳格に判定できる写真の提出。

• 新フレーム骨格が出来上がった時点で昨年度の旧フレームを並べた2ショットの写真を撮って提出してください。

• 2年目車両の定義 '2014年に車検を合格し動的審査へ進んだ車両とする。(

提出写真のサンプル例

① アングルは車両の右斜め前から、新を手前側、旧を奥側として、並べる。 1ショットの写真とする。

② カウルはつけない。'サンプル写真は不適合です(

③ どちらか、あるいはどちらも

フレーム骨格だけであっても良い。

④ 床、背景は明るい色、白、ベージュ、グレイが望ましい。

2015年 まだ義務化はしない 'ローカルルール(

• プッシュバーに消火器を装備する

• ウイング対応、短く軽量化を図ること。

• 消火器を装着すればさらに大きく重くなる。

• 落下させたりすると消火器の誤動作させてしまうことに注意。

• リヤフレームを押す形式のプッシュバーに変更し、操作しやすいものとすること。

低く短いプッシュバーを推奨する。

2013ルールより継続と追加

ヘルメットとヘッドレスト

距離関係は25.4mm以下

運転姿勢が自然で首が曲がっていないこと。

高さ28cm以上または、

17.5cm以上の高さ

調整機構を有する。

面積225cm2以上890Nの力に耐える強度

ブレーキライト面積:15cm2以上

むき出しLEDピッチ20mm以下 15cm以上

厚さ38mm以上ヘッドレストのルール厳格化

一列なら 150mm

5cm以上

5cm以上

ヘルメット接触部

メインスイッチ すべての電源は、第一マスタースイッチを通す事!※スタータモータ回路は要チェック!! 'マスターSWの電流容量に注意 (※ドライバー交代時にエンジン停止後、スイッチをONにして、エンジンはまだかけない状態だが電動デバイス'ファン、ポンプ(だけを作動させることは許される。

よくある問題例 ファイヤーウォールについて

FSAEはアメリカで生まれた学生向けの競技です。 NASCARシリーズのルールも参

考にしていると思われます。 鉄パイプフレーム、トラス構造、サイドインパクト構造、

そしてファイヤーウォール。 エンジンルームと鉄板で仕切り、隙間無く溶接しドライバー側の非常時の安全空間を確保する目的で設置されています。

NASCAR TOYOTA CAMRY V8 5700cc OHV

完全なアメリカ的なレース、外観はセダン、専用エンジンと鉄スペースフレーム、このシリーズは興行的にすばらしい人気を誇る。

よくある問題例 FSAE用 ファイヤーウォール 2015/01/08 追記

• 求められる機能は、

• 予期せぬ火炎、冷却系ラインからの高温の水の噴出、エンジンブローでのオイルの飛散、エンジントラブルによる部品の破損、走行風に耐えること。

• 本来なら鉄板でNASCARのようにカバーすべきところだが、現実的には実現できない。そこでアルミプレートの分割張り構造で作っているチームが多い。 あわせた隙間は最小限に、ガソリンの漏れには、完全に遮蔽しなければならない。

• 2010年より、自動車メーカなどで排気の遮熱に使われる複合構造・エンボス加工のアルミ板の使用を認めていている。これは単なる耐火性だけでなく、ある程度の剛性、柔軟な成型性があるため学生フォーミュラのファイヤーウォールに求められる特性にマッチしていた。

• 成型すれば、3次元の空間を遮蔽できる。

• 強さと柔軟な成形性がある。

• ぺらぺらのファイヤーカーテンではない

• ファイヤーウォールであること。• 2015年ローカル・ルールで実績のある複合の

耐火性試験報告書の提出は免除される予定である。

厚さ アルミ0.7t スティール 0.5t 以上