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小規模多機能自治による 持続可能型“絆”社会の構築 ~雲南市の地域自主組織~ 島根県 雲南市

小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

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Page 1: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

小規模多機能自治による

持続可能型“絆”社会の構築

~雲南市の地域自主組織~

島根県 雲南市

Page 2: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

• 平成16年11月1日、6町村で合併し、「雲南市」誕生。

■ 面積 553.4k㎡ (東京23区の約9割) ■ 人口 41,927人 (平成22年国勢調査)

雲南市の概要

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出雲市● 雲南市

島根県

中山間地域で、

全域が過疎指定

●松江市

島根県

Page 3: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

今後の雲南市の20年間と日本の35年間の 人口減少率は同程度

3

※国勢調査 及び 国立社会保障・人口問題研究所推計結果より

48,248

40,059

37,611

35,168

32,864

30,578

46,323

44,403

41,917

39,458

37,004

34,535

32,176

29,922

27,670

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

平成7年

(1995)

平成12年

(2000)

平成17年

(2005)

平成22年

(2010)

平成27年

(2015)

平成32年

(2020)

平成37年

(2025)

平成42年

(2030)

平成47年

(2035)

平成42年

(2040)

雲南市 人口総数の推計

H20推計

実数

H25推計

雲南市の人口

日本の総人口 2010年 ●

128,057千人

● 2045年

102,210千人

▲2割

● 2010年 42千人

● 2030年 32千人

▲2割

(出典)国立社会保障・人口問題研究所2012,2013年推計結果

Page 4: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

4 (出典)国立社会保障・人口問題研究所2012,2013年推計結果

19.90%

28.80%

32.90%

39.30%41.20%

10.0%

30.0%

50.0%

1990年 2000年 2010年 2020年 2030年

雲南市の高齢化率

Page 5: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

5 (出典)国立社会保障・人口問題研究所2012,2013年推計結果

19.90%

28.80%

32.90%

39.30%41.20%

10.0%

30.0%

50.0%

1990年 2000年 2010年 2020年 2030年

12.00%

17.30%

23.00%

29.10%

31.60%

日本の高齢化率

雲南市の高齢化率

Page 6: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

6 (出典)国立社会保障・人口問題研究所2012,2013年推計結果

12.00%

17.30%

23.00%

29.10%

31.60%

10.0%

30.0%

50.0%

1990年 2000年 2010年 2020年 2030年

日本の高齢化率

雲南市の高齢化率

19.90%

28.80%

32.90%

20年後へ移動すると…

Page 7: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

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高齢化率は、日本を20年先行

(出典)国立社会保障・人口問題研究所2012,2013年推計結果

12.00%

17.30%

23.00%

29.10%

31.60%

10.0%

30.0%

50.0%

1990年 2000年 2010年 2020年 2030年

日本の高齢化率

雲南市の高齢化率

19.90%

28.80%

32.90%

雲南市の高齢化率は 20年後の日本と ほぼ同水準

Page 8: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

つまり、

雲南市の人口減・少子高齢化

は日本の近未来の縮図!

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人口が2割減少し、

高齢化が進むと・・・

Page 9: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

人口減少・少子高齢化は 地域社会崩壊の危機を招く!

2割減

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Page 10: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

人口減少・少子高齢化は 地域社会崩壊の危機を招く!

2割減

日本の 地域社会は 崩壊の危機

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“ピンチ” を “チャンス” へ 「地域崩壊の危機」 を 「住みよい地域づくり」へ

~新たな地縁モデルの結成~

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目的型組織

地縁型組織

自治会 町内会

PTA

属性型組織

女性グループ

高齢者の会

消防団

営農組織

文化サークル

概ね小学校区域で 広域的な地縁組織に再編

=小規模多機能自治 地域自主組織

“1世帯1票制” ではなく

“1人1票制”

Page 12: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

身近な事は、できるだけ身近な所で!

12 多世代住民×多様な団体

住 民 ・ 各種団体

会長

副会長

事務局 監査

機関 理事会等

○○部会

地域自主組織

○○部会

○○部会

○○部会

住民発意で組織化(住民)

住 民 ・ 各種団体

会長

副会長

事務局 監査

機関 理事会等

○○部会

地域自主組織

○○部会

○○部会

○○部会

活動拠点の整備(市)

公民館を交流センターへ 公設民営(指定管理)

~H19年度 H22年度~

市民力 の発揮

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複合的に連携し、一体的に課題解決

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地域福祉 生涯学習

地域づくり

持続可能性の確保

安心・安全の確保 歴史・文化の活用

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その結果…市の財源に頼らない地域なら ではの活動が続々と誕生!

声かけ × 水道検針受託 ↓

安心安全×雇用確保 ↓

住みよい地域

鍋山地区; 高齢者見守り × 水道検針受託 中野地区; 笑んがわ市

空き店舗活用×交流の場 ↓

買い物支援×生きがいの場 ↓

住みよい地域

安心・安全 ×

持続可能

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Page 15: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

その結果…地域ならではの創意工夫 による活動が続々と誕生!

田井地区; 深野神楽子ども教室

次代を担う子ども達を 地域の大人達が育て、 中には、神楽をしたいので

大学卒業後に Uターンする人も!

歴史・文化 ×

次世代育成

日登地区; 田舎料理レストラン

地元食材を使って 地元の雇用で

安心・安全な食を提供

地域資源 ×

産業・雇用

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地域 自主組織

地域 自主組織

地域 自主組織

地域 自主組織

NPO法人 まちづくりG

NPO法人 まちづくりG

NPO法人 まちづくりG

NPO法人 まちづくりG

行 政 パートナー

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意識改革 (市民はまちづくりのパートナー)

○住民自治の中核 = 地域自主組織

市民と行政の対等な関係⇒協働関係が成立

生命と神話が息づく 新しい日本のふるさとづくり

まちづくりの基本理念(共通の目標)

協働のまちづくり

○NPO法人・まちづくりG=自治を補完

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地域円卓会議

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議会

自主 組織

自治会

部局

部局

部局

部局

部局

部門

部門

部門

部門

部門

地域と行政が「直接・横断的に・分野別で」対等に協議

地域と行政の対等な協議の場

防災、地域福祉、人材育成 など

様々な地域課題をテーマに!

本年度から

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地域と行政が、公共の福祉向上に向け 相互に高めあうことが可能に!

地域円卓会議

地域自主組織は、多種多様な住民・組織の集合体。 ⇒“スーパー“マルチステークホルダープロセスが誕生!

Page 19: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

新しい公共の創出

小規模多機能自治の進展

と変化した地域が増加。

「…やってくれない」 「…やらしてくれない」 から

その結果

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住民票の発行などの窓口サービス、行政文書の取次ぎ、

市民バス回数券の販売ができないか など

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小規模多機能自治の進展により 予測される効果

①地域に誇りや愛着をもつ市民の増加

→●若年層の定着率増 ⇒人口の維持

②多様な主体による公共的サービスの増加

→●公共的サービスの最適化

→●行政規模・コストの最適化

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「雲南市に地域自治を学ぶ会」(雲南ゼミ)発足!

目的:相互に学び、それぞれの地域で実践する。

目標:3年間で計約100名のゼミ生を輩出し、全国各地で共有・展開。

対象:「雲南ゼミ 八則」に賛同した地域自治に取り組む人。

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~IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表 川北秀人さん提唱~

一つ。「学ぶ」

二つ。「動く」

三つ。「伝える」

四つ。「促す」

五つ。「仕組みをつくる」

六つ。「手伝う」

七つ。「挑む」

八つ。「集う」

雲南ゼミ 八則(骨子)

Page 22: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

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全国各地から参加

毎年5月と11月に開催

今年5月には、北海道から九州まで、 自治体やNPO法人、学識経験者など、

23団体43名が参加。

↑2013年5月24~25日 小規模多機能自治を考える円卓会議(雲南市役所)の模様

Page 23: 小規模多機能自治による持続可能型“ 絆” 社会の構築

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新しい自治への挑戦!

プラチナ社会の実現

市民力の結集による小規模多機能自治の展開

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