62
輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸 輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸 輸輸輸輸輸 (体) 輸輸 輸輸 輸 輸 2411 輸輸輸輸輸 輸輸輸輸輸輸輸 輸輸輸輸輸 輸輸輸輸輸輸輸輸輸輸

輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

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輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備). 平成24年11月 経済産業省 貿易経済協力局 貿易管理部 安全 保障貿易検査官 室. 目 次. 1.はじめに  …………………………………………………………………………………… P2 (1)安全保障貿易管理とは  ………………………………………………………………… P3 (2)安全保障貿易管理制度  ………………………………………………………………… P5 2.輸出者等遵守基準について  …………………………………………………………… P12 - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

輸出者等遵守基準について(安全保障貿易自主管理体制の整備)

平成24年11月経済産業省 貿易経済協力局貿易管理部安全保障貿易検査官室

Page 2: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

目 次1.はじめに ……………………………………………………………………………………P2(1)安全保障貿易管理とは …………………………………………………………………P3(2)安全保障貿易管理制度 …………………………………………………………………P5

2.輸出者等遵守基準について ……………………………………………………………P12(1)輸出者等遵守基準とは ………………………………………………………………P12(2)輸出者等遵守基準の1階部分

 ~業として輸出を行っている者に求められること~ ……………………………P16(3)輸出者等遵守基準の2階部分

 ~特定重要貨物等を扱う輸出者等に求められること~ …………………………P22(4)輸出者等遵守基準に係る指導・助言等 ……………………………………………P47

3.輸出管理内部規程(CP)と輸出者等遵守基準 ……………………………………P49

4.制度の関連情報の入手、問い合わせ先 ………………………………………………P57

5.まとめ ……………………………………………………………………………………P60

2

Page 3: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

1.はじめに

3

Page 4: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

国際情勢の不安定化

軍事転用可能な高度な物や技術

軍事転用可能な高度な物や技術

注)大量破壊兵器 : 核兵器、化学兵器、生物兵器、ミサイル (核兵器等ともいう)   開発等: 開発、製造、使用又は貯蔵

先 

進 

大量破壊兵器の開発等を行っている国、テロリスト

輸出管理が厳格に実施されていない

迂回輸出

国際的脅威先進国を中心とした枠組みにより管理

先進国がもっている高度な機械や技術が、大量破壊兵器を開発等している国などに渡った場合、国際的な脅威となり、情勢の不安定化を招きます。 その脅威を未然に防止するために、先進国を中心とした枠組みを作って貿易管理に取り組んでいます。

4

1.(1)安全保障貿易管理とは

Page 5: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

   懸念用途  民生用途工作機械  ウラン濃縮用

 遠心分離機の 製造

 自動車の製造や切削

シアン化ナトリウム  化学兵器の

 原材料  金属メッキ工程

ろ過器  細菌兵器の製造 のための細菌の 抽出

 海水の淡水化

炭素繊維  ミサイルの構造 材料

 航空機の部品 

(参考)民生汎用品の懸念用途への転用例

5

Page 6: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

6

NPT BWC CWC

MTCR

核兵器不拡散条約

国際的枠組条約

国際輸出管理レジーム

我が国の 枠 組

NuclearNon-ProliferationTreaty

・70年発効・ 190 カ国締約

核兵器関連 生物・化学兵器関連 ミサイル関連大量破壊兵器関連 通常兵器 関 連

通常兵器関連

生物兵器禁止条約

BiologicalWeaponsConvention

・75年発効・ 165 カ国締約

化学兵器禁止条約

ChemicalWeaponsConvention

・97年発効・ 188 カ国締約

NSG AG WA 原子力 供給国 グループNuclearSuppliersGroup

・78年発足・46カ国参加

オーストラリア・グループ

AustraliaGroup

・85年発足・40カ国参加

ミサイル関連機材・技術輸出規制

MissileTechnologyControlRegime

・87年発足・34カ国参加 

ワッセナー・アレンジメント

TheWassenaarArrangement

武器輸出三原則武器輸出を原則禁止

外国為替及び外国貿易法・輸出貿易管理令 (物)・外国為替令 (技術)

核兵

器、

生物

・化

学兵

器そ

のも

のを

規制

通常

兵器

や大

量破

壊兵

器の

開発

に用

いら

れる

汎用

品等

を貿

易管

・96年発足・41カ国参加

(12年3月現在)

条約・レジーム

1.(2)①安全保障貿易管理制度

Page 7: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

7

貨物

役務

第48条第25条

1~15項 16項

リスト規制大量破壊兵器キャッチオール規制

・武器・兵器の開発等に用 いられるおそれの 高いもの

リスト規制以外で、大量破壊兵器の開発等に用いられる おそれのあるもの

輸出貿易管理令(輸出令)

外国為替令(外為令) 1~15項 16項

法 律 政  令

全地域向けが対象 ホワイト国を除く全地域向けが対象規制対象になるもの

規制対象    地域等

(物)

(技術)

( 平成14年4月導入 )

外国為替及び外国貿易法(外為

法) 参: P45

参: P53

参: P41

物 : 機械、部品、原材料など技術 : 物の設計、製造、使用に関する技術           (ソフトウエアも含む)ホワイト国 : 米、加、EU諸国等の輸出管理を 厳格に実施している27カ国(平成24年8月1日よりブルガリアが追加。 )国連武器禁輸国: 国連の安全保障理事会の決議により武器の輸出が禁止されているイラク、北朝鮮、アフガニスタン等11カ国                                (平成24年2月1日よりシエラレオネが削除され、 リビアが追加。 )

リスト規制以外で、通常兵器の開発、製造又は使用に用いられるおそれのあるもの

( 平成20年11月導入 )

通常兵器         補完的輸出規制

16項16項

国連武器禁輸国向けが対象※ 特定の品目について  は、ホワイト国を除く 全地域向けが対象

別 表   第 1  

別   表  

1.(2)②安全保障貿易管理制度

Page 8: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

-日本-

技術の提供(技術データの提供、技術支援等による。)

研修員受入れ(非居住者)

船積み 工場の設備 販売

設計図データ 技術指導

技術取引は日本国内においても発生する可能性あり!

-外国-

注 意

技術指導等

メール送信

注 意 ハンドキャリーでの持ち出しも輸出

物の輸出

(参考1)輸出と技術提供との違い

8

Page 9: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

居住者 非居住者日本人の場合①我が国に居住する者②日本の在外公館に勤務する者

外国人の場合①我が国にある事務所に勤務する者②我が国に入国後6月以上経過している 者

日本人の場合①外国にある事務所に勤務する目的で出国し外国に  滞在する者②2年以上外国に滞在する目的で出国し外国に滞在 する者③出国後外国に2年以上滞在している者④上記①~③に掲げる者で、一時帰国し、その滞在 期間が6月未満の者外国人の場合①外国に居住する者②外国政府又は国際機関の公務を帯びる者③外交官又は領事官及びこれらの随員又は使用人(ただし、外国において任命又は雇用された者に 限る。)法人等の場合①外国にある外国法人等②日本法人等の外国にある支店、出張所その他の 事務所③我が国にある外国政府の公館及び国際機関

法人等の場合①我が国にある日本法人等②外国の法人等の我が国にある支店、 出張所その他の事務所③日本の在外公館その他、合衆国軍隊等及び国際連合の軍隊等

※財務省通達「外国為替法令の解釈及び運用について(抄)」より

(参考2)居住者及び非居住者の判定

9

Page 10: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

輸出・技術提供

輸出・技術提供

  輸出者・提供者   経済産業省

     申請

リスト規制     (1~15項) 国際的に合意された規制リストに掲載された物を輸出する場合や技術を提供する場合は、経済産業大臣の許可が必要です。

キャッチオール規制等     (16項)規制リストに掲載されていない物や技術であっても、次の場合には、経済産業大臣の許可が必要です。①大量破壊兵器等や通常兵器の開発等   に用いられるおそれがあることを  輸出者等が知っている場合  【客観要件】②大量破壊兵器等や通常兵器の開発等  に用いられるおそれがあるとして許可  申請をすべき旨の通知を受けた場合     【インフォーム要件】

  輸出者・提供者   経済産業省 輸出・技術提供    申請

経済産業大臣からのインフォーム

用途や需要者から、大量破壊兵器等や通常兵器の開発等へ用いられるおそれの有無を判断。

審査

リスト規制対象品目に該当するか否かを判断。

1項    武器2~4項  汎用品(大量破壊兵器等関連)5~15項 汎用品   (通常兵器関連)

審査

輸出・技術提供許可

不許可※ 武器については、  武器輸出三原則等に則り、 原則不許可。

規制の対象となる貨物・技術は輸出先国により異なる-国連武器禁輸国:大量破壊兵器及び通常兵器-上記以外(米国等ホワイト国を除く):大量破壊兵器・特定の通常兵器(インフォーム要件のみ)

1.(2)③安全保障貿易管理制度

  海外の自社工場や 日系企業であっても 許可が必要です。

注 意

10

不許可

許可

Page 11: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

11

規制対象となる物・技術を、許可を取らずに輸出・提供してしまうと、法律に基づき、罰せられる場合があります。

※ 実際に懸念用途に用いられた場合、企業のみならず日本に対するダメージは、計り知れません。

・企業イメージの悪化・社会的制裁・株主代表訴訟  等    ・ 10年以下の懲役    ・ 1000万円以下の罰金(対象の物・技術の価格の5倍がそれぞれの金額を超える場合はその価格の5倍以下の罰金)

刑事罰

経済産業省からの違反企業に対する警告

・ 3年以内の、物の輸出・技術の提供の禁止行政制裁

最大

1.(2)④安全保障貿易管理制度(違法輸出に対する罰則)

Page 12: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

(参考3)我が国の最近の主な外為法(安保関係)違反事案

12

判決及び行政処分の時期・内容など 貨物・仕向地等 備 考

平成 23 年3月25日(判決):代表取締役に1年6ヶ月(執行猶予3年)、法人に対し、罰金120万円

平成23年7月20日(行政処分):1年1ヶ月年間:全貨物・全地域向け輸出禁止

・パワーショベル

・北朝鮮

・キャッチオール違反・インフォーム無視・中国迂回

平成 21 年 11 月 5 日(判決):

 社長に懲役 2 年(執行猶予4年)、法人に対して罰金600万円

平成22年6月18日 ( 行政処分) :7ヶ月間:全貨物輸出禁止

・磁気測定装置他

・ミャンマー

・キャッチオール違反・インフォーム無視・マレーシア迂回

平成21年8月7日(判決):社長に懲役3年(執行猶予4年)、法人に対して罰金500万円

平成22年1月19日(行政処分):

 1年4ヶ月間:全貨物・全地域向け輸出禁止

・大型 タンクローリー 他・北朝鮮

・キャッチオール違反・インフォーム無視・他に、北朝鮮制裁違反(奢侈品(ベンツ・ピアノ)有り・韓国迂回

平成21年 7 月 1 6日(判決):社員ら 4名に懲役 1 ~ 2 年 6 ヶ月(執行猶予 3 年)

  法人に対して、罰金4 , 700万円

平成21年8月14日(行政処分): 5 ヶ月間:全貨物・全地域向け輸出禁止

・工作機械

 ( 2 項の(12))

・韓国等

・測定データを改ざんし、性能を低く偽り非該当品として輸出

平成19年6月25日(判決):元副会長ら4名に懲役2~3年(執行猶予4~5年)法人に対し、罰金4 , 500万円

平成19年6月26日(行政処分):①6ヶ月間:全貨物・全地域向け輸出禁止②2年6ヶ月間:三次元測定機の全地域向け輸出禁止(①、②合計で3年間)

・三次元測定機

 ( 2 項の(12))

・マレーシア等

・このうち1台がリビアの核開発施設で発見・検査データを改ざんし、性能を低く見せかけ非該当品として輸出

平成19年3月20日(略式命令):罰金100万円平成19年5月11日(行政処分):9ヶ月間:無人 の全地域向け輸出禁止ヘリコプター

・無人ヘリコプター ( 4 項の(1-2))・中国

・未遂

Page 13: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.輸出者等遵守基準について(1)輸出者等遵守基準とは

13

Page 14: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

大量破壊兵器の開発国やテロリストは、輸出管理が不十分な組織

を狙うかもしれません。それは、中小企業や大学・研究機関であっても例外ではありません。

外為法や安全保障貿易管理制度について「知識」として知っているだけでなく、組織として「実際に運用・対応」していく必要があります。

14

2.(1)輸出者等遵守基準とは

輸出者等遵守基準とは、国際的な平和及び安全の維持のため、物の輸出や技術の提供を継続的に行う全ての者(輸出者等)が守るべき、輸出管理上の基準 (=行うべきこと ) 。 この基準は、 平成21年4月の外為法改正により、外為法第55条の10として設けられた法的要求事項。 輸出者等が遵守すべき具体的な内容は、「輸出者等遵守基準を定める省令」(経済産業省令第60号:平成22年4月1日施行)として、経済産業大臣が定め、これに従って輸出や技術提供を行うことが求められています。

Page 15: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

  海外の自社工場や得意先に、自社の製品を輸出している。 

新興国・開発途上国での需要が拡大しているので、販路拡大を目指して新たな輸出を計画している。

外国の研究機関との間で共同研究を開始し、図面やデータを送付する予定がある。

etc.

2.(1)①輸出者等遵守基準の対象

主な事例

輸出する物や提供する技術の「内容 用途 需要者 国」に、 、 、かかわらず、反復継続して、 ①物 の 輸出 ②技術の提供を行っている。 

 このような場合には、「輸出者等遵守基準」に従って輸出や技術提供を管理していただく必要があります。

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Page 16: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

①  輸出等を行う貨物等がリスト規制品に該当するか否かを確認する責任者を定めること。②  輸出等の業務に従事する者に対し、最新の法令の周知、その他関係法令の規定を遵守させるための必要な指導を行うこと。

①  組織の代表者を輸出管理の責任者とすること。 ②  組織内の輸出管理体制(業務分担・責任関係)を定めること。 ③  該非確認に係る手続を定めること。 ④  リスト規制品の輸出等に当たり用途確認、需要者確認を行う手続 を定め、手続に従って確認を行うこと。 ⑤  出荷時に、該非を確認した貨物等と一致しているか確認を行うこと。 ⑥  輸出管理の監査手続を定め、実施するよう努めること。 ⑦ 輸出管理の責任者及び従事者に研修を行うよう努めること。⑧ 輸出等関連文書を適切な期間保存するよう努めること。⑨ 法令違反したとき及び法令違反したおそれがあるときは、速やかに経済産業大臣に報告し、 その再発防止のために必要な措置を講ずること。       ※ 許可例外の輸出等のみを行う者は、⑨のみの適用となります。 .

Ⅰ 輸出等を行うに当たって遵守する基準

Ⅱ リスト規制品の輸出等を行うに当たって遵守する基準

Ⅰ 輸出者等の遵守基準

Ⅱ リスト規制品輸出等の遵守基準

※ 経済産業大臣は、基準に従い指導や助言、違反があった際には勧告・命令を行うことができる(命令に違反した場合のみ罰則の対象となります)。

2.(1)②輸出者等遵守基準の概要 業として輸出・技術提供を行う者(輸出者等)は、輸出者等遵守基準に従って、適切な輸出・技術提供を行うことが求められます。 安全保障上機微な特定重要貨物(リスト規制品)等を扱う輸出者等にあっては、Ⅰ及びⅡの基準を遵守する必要があります。なお、非リスト規制品のみを扱う輸出者等にあっては、Ⅰの基準のみを遵守する必要があります。

16

Page 17: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(2)輸出者等遵守基準の1階部分~業として輸出を行っている者に求められること~

17

Page 18: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

    まず、業として輸出等を行う場合、  以下の事項を行う必要があります。

 輸出又は提供される物や技術が、リスト規制品に該当する  か否か、を最新の法令に基づき事前に確認すること。 輸出等の業務に従事する者に対し、外為法関係法令を遵 守するように指導すること。

2.(2)業として輸出を行っている者に求められること

また、外為法は、リスト規制だけではなく大量破壊兵器キャッチオール規制や通常兵器補完的輸出規制もあるので、リスト規制対象貨物・技術を確認するだけでは不十分です。 遵守すべき外為法関係法令が何かを知り、輸出者等内部の担当者が遵守するよう適切に指導する必要があります。

輸出しようとする物や提供しようとする技術がリスト規制の1~15項に該当する場合には経済産業大臣の許可が必要となります。

18

Page 19: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(2)①該非確認責任者の選任 輸出者等は、輸出しようとする貨物又は提供しようとする技術が、特定重要貨物等に該当するかどうかの確認(該非確認)についての責任者(該非確認責任者)を選任しなければなりません。【輸出者等遵守基準省令第1条第1号イ】☆まずは、輸出する物や提供する技術がリスト規制品に該当するかどうか  を確認することが、不正輸出の防止の観点から重要です。

☆そのため、反復継続して輸出等を行っている者は、リスト規制品に該当す  るかどうかを確認する責任者(該非確認責任者)を組織内で定めることが    必要です。

☆該非確認責任者は一人でも複数でも構いませんし、技術部門でなくても  構いません。 ただし、該非確認(該非判定)は、技術の観点及び法令の  観点、いずれの面からも、漏れのないように確認することが必要です。

☆製品を自ら製造せず購入品を輸出する場合であっても、組織内で該非確 認 ( 該非判定)が適切に行われるよう、内部で責任者を選任する必要があ ります。

主なポイント

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Page 20: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

複数の「該非確認責任者」を選任しているが、「該非確認責任者」がそれぞれどういう場合に最終的な該非確認責任を有するのか明確に定めていない。

商社なので、「該非確認責任者」として、他社(メーカー)の技術部門の社員を「該非確認責任者」として選任した。

× 不適切な例 技術部門に属する社員を技術面からの「該非確認責任者」に、輸出管理部門に属する社員を法令面からの「該非確認責任者」に選任し、責任分担を明確にしたダブルチェック体制を構築した。 技術的知見を有する社員を「該非確認責任者」として選任した。

 責任分担が不明確だと、漏れがあって、該非判定を誤る可能性があります。

 誤った該非判定による外為法違反の責任は、基本的に輸出者が負うことになります。

○適切な例2.(2)①該非確認責任者の選任(例)

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Page 21: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(2) ②輸出者等内部の適切な法令遵守指導 輸出等の業務に従事する者に対し、最新の法及び法に基づく命令の周知その他関係法令の規定を遵守するために必要な指導を行わなければなりません。 【輸出者等遵守基準省令第1条第1号ロ】

  ☆外為法や安全保障貿易管理制度について「知識」として知っているだけで  なく、組織として「実際に運用・対応」していく必要があります。

☆そのためにも遵守するべき外為法関係法令が何かを知り、輸出者等内部  の担当者が遵守するよう適切に指導する必要があります。

☆不正輸出の防止の観点から組織内の実態に沿って、法令遵守が徹底され るよう、必要な範囲の者に必要な指導(指示・教育・研修)を行うことが必要 です。  ☆なお、個人の輸出者等の場合には自ら法令遵守のために必要な情報を 収集することが必要です。

主なポイント

21

Page 22: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

× 不適切な例 輸出管理のために、経済産業省のホームページ等から最新の法令改正の情報を入手し、社員に対して周知・研修している。

社内のイントラに、最新の改正情報を掲載し、社員が閲覧できるような体制をとっている。

○適切な例

2.(2) ②輸出者等内部の適切な法令遵守指導(例)

輸出管理に係る社内研修を何年も行っていない。

リスト改正があったにもかかわらず、改正前の判定書を使用して該非確認を行っていた。

最新の法令を理解していないと、無許可輸出等の法令違反を引き起こす可能性があります。

 最新の規制内容で該非判定していないと、無許可輸出等を引き起こす可能性があります。22

Page 23: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)輸出者等遵守基準の2階部分~特定重要貨物等を扱う輸出者等に求められること~

23

Page 24: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

外為法第55条の10第3項の特定重要貨物等は、いわゆるリスト規制貨物・技術である  ①輸出貿易管理令(昭和24年政令第378号)別表第1の1から15までの項  の中欄に掲げる貨物  ②外国為替令(昭和55年政令第260号)別表の1から15までの項の中欄   に掲げる技術  です。 【特定重要貨物等を定める省令】

2.(3)特定重要貨物等を扱う輸出者等に求められること

リスト規制貨物・技術は、大量破壊兵器等への転用の おそれが大きいので、より一層厳格な管理が求められます。 大量破壊兵器関連(2~4項) 核兵器ミサイル

化学兵器生物兵器

通常兵器関連(1項、5~15項)

材料加工先端材料

エレクトロニクスコンピュータ通信関連

センサー・レーザーその他、航法・海洋・推進装置の関連資材等

武器

24

Page 25: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

                   2012.8.1

項番 輸出許可品目名 項番 輸出許可品目名 項番 輸出許可品目名 項番 輸出許可品目名

   1 武器

                   (12)

1 数値制御工作機械 2 測定装置

(45) 放射線遮蔽窓・窓枠 (16) ・ロケット UAV 用加速度計・ジャイロスコープ等

(46) 放射線影響防止テレビカメラ・レンズ (17) ・ロケット UAV 用飛行・姿勢制御装置他

( 1) 銃砲・銃砲弾等 (13) 誘導炉・アーク炉・溶解炉等 (47) トリチウム (18) アビオニクス装置等

( 2) 爆発物・発射装置等 (14) アイソスタチックプレス等 (48) トリチウム製造・回収・貯蔵装置 (18 の2) ・ロケット UAV 用熱電池

( 3) 火薬類・軍用燃料 (15) ロボット等 (49) 白金触媒 (19) 航空機・船舶用重力計・重力勾配計

( 4) 火薬又は爆薬の安定剤 (16) 振動試験装置等 ( 50)

ヘリウム3 (20) ・ロケット UAV 発射台・支援装置

( 5) 指向性 兵器等エネルギー (17) ガス遠心分離機ロータ用構造材料

   3 化学兵器 (21) ・ロケット UAV 用無線遠隔測定装置他

( 6) 運動エネルギー兵器等 (18) ベリリウム (22) ロケット搭載用電子計算機 ( 7) 軍用車両・軍用仮設橋等 (19) 核兵器起爆用アルファ線源用物

質 ( 1) 軍用化学製剤の原料 軍用化学製剤、と同等の毒性の物質 原料・

(23) ・ロケット UAV 用A /D変換器

(24) 振動試験装置等 風洞・燃焼試験装置他、 ( 8) 軍用船舶等 (20) ほう素10

( 9) 軍用航空機等 (21) 核燃料物質製造用還元剤・酸化剤 ( 2) 化学製剤用製造機械装置等 (24 の

2) ロケット設計用電子計算機 (10) 防潜網・魚雷防御網他 (22) るつぼ

   3の2 生物兵器 (25) 音波・電波・光の減少材料・装置

(11) 装甲板・軍用ヘルメット・防弾衣等 (23) ハフニウム (26) ・ロケット UAV 用IC・探知装置・レードーム (12) 軍用探照灯・制御装置 (24) リチウム ( 1) 軍用細菌製剤の原料

   5 先端材料 (13) 軍用細菌製剤・化学製剤等 (25) タングステン ( 2) 細菌製剤用製造装置等 (13の2 ) 

軍用細菌製剤・化学製剤などの浄化用化学物質混合物

(26) ジルコニウム

    4 ミサイル ( 1) ふっ素化合物製品

(27) ふっ素製造用電解槽

( 2) ビニリデンフルオリド圧電重合体他 (14) 軍用化学製剤用細胞株他 (28) ガス遠心分離機ロータ製造装置

等 ( 1) ロケット・製造装置等 ( 3) 芳香族ポリイミド製品

(15) 軍用火薬類の製造・試験装置等 (29) 遠心力式釣合試験機 (1 の2)

無人航空機( UAV )・【追加】製造装置等

( 4) ・ 合金成形工具チタン アルミニウム (16) 兵器製造用機械装置等 (30) フィラメントワインディング装

置等 ( 2) ロケット誘導装置・試験装置等 ( 5) ・ などの合金・粉チタン ニッケル 製造装置等、   2 原子力 (31) レーザー発振器 ( 3) 推進装置等 ( 6) 金属性磁性材料

(32) 質量分析計・イオン源 ( 4) しごきスピニング加工機等 ( 7) 合金・ 合金ウランチタン タングステン ( 1) 核燃料物質・核原料物質 (33) 圧力計・ベローズ弁 ( 5) サーボ弁・推進薬制御装置用 ポン

プ・軸受 ( 8) 超電導材料

( 2) 原子炉・原子炉用発電装置等 (34) ソレイノイドコイル形超電導電磁石 ( 9) 作動油 ( 3) 重水素 重水素化合物・ (35) 真空ポンプ ( 6) 推進薬・原料 (10) 潤滑剤 ( 4) 人造黒鉛 (36) 直流電源装置 ( 7) 推進薬の製造・試験装置等 (11) 振動防止用液体 ( 5) 核燃料物質分離再生装置等 (37) 電子加速器・エックス線装置 ( 8) 粉粒体用混合機等 (12) 冷媒用液体

( 6) 同位元素分離用装置等リチウム (38) 衝撃試験機 ( 9) ・粉末金属製造装置等ジェットミル (13) チタンのホウ化物・セラミック半製品他

( 7) ・ 同位元素分離用装置等ウラン プルトニウム (39) 等ストリークカメラ・フレーミングカメラ (10) 複合材料製造装置等 (14) セラミック複合材料

( 8) 周波数変換器等 (40) 干渉計・圧力測定器・圧力変換器 (11) ノズル (15) ・ 他ポリジオルガノシラン ポリシラザン

( 9) ニッケル粉・ニッケル多孔質金属 (41) 核兵器起爆 ( 試験 ) 用貨物 (12) ノズル・再突入機先端部製造装置他 (16) ・芳香族 他ビスマレイミド ポリアミドイミド

(10) 重水素・重水素化合物の製造装置等 (42) 光電子増倍管 (13) アイソスタチックプレス・制御装置 (17) 共重合体他ビニリデンフルオリド

(10の 2) ウラン・プルトニウム製造用装置等 (43) 中性子発生装置 (14) 複合材用の炉・制御装置 (18) ・ ・成型品等プリプレグ プリフォーム (11) しごきスピニング加工機等 (44) 遠隔操作のマニピュレーター (15) ・ロケット UAV 用構造材料 (19) ほう素・ほう素合金・硝酸 他グアニジン

 

  リスト規制一覧① 参: P11

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Page 26: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

*【追加】【削除】等は2012 年8月 1 日に実施。

  2012.8.1項番 輸出許可品目名 項番 輸出許可品目名 項番 輸出許可品目名 項番 輸出許可品目名 6 材料加工 (18) 半導体基板 (7 の

2) 非球面光学素子 (3) ロケット推進装置等

(19) レジスト (8) レーザー発振器等 (4) 無人航空機等(1) 軸受等 (20) 他の有機金属化合物、アルミニウム・ガリウム

燐・砒素他の有機化合物(8 の2) レーザーマイクロフォン (5) (1) から (4) 、15の (10) の試験

装置 ・測定装置・検査装置等

(2) 数値制御工作機械等 (21) 燐・砒素・ の水素化物アンチモン (9) 磁力計・水中電場 ・磁場勾配センサー計・ 校正装置他  14 その他

(3) 歯車製造用工作機械等 (22) 炭化けい素等 (9 の2) 水中検知装置

(4) アイソスタチックプレス等  8 電子計算機 (10) 重力計・重力勾配計 (1) 粉末状の金属燃料

(5) コーティング装置等 (11) レーダー等 (2) 火薬・爆薬成分、添加剤・前駆物質

(6) 測定装置等 (1) 電子計算機等 (12) 光反射率測定装置他 (3) ディーゼルエンジン等(7) ロボット等  9 通信 (13) 重力計製造装置・校正装置 (4) <削除>(8) フィードバック装置他 (14) 光検出器・光学部品材料物質他 (5) 自給式潜水用具等

(9) 絞り 加工機 スピニング (1) 伝送通信装置等  11 航法装置 (6) 航空機輸送土木機械等【削除】しごき 加工機スピニング (2) 電子交換装置 (7) ロボット・制御装置等

 7 エレクトロニクス(3) 通信用光ファイバー (1) 加速度計等 (8) 電気制動シャッター

(4) <削除> (2) ジャイロスコープ等 (9) 催涙剤・くしゃみ剤、これら散布装置等

(1) 集積回路 (5) フェーズドアレーアンテナ (3) 慣性航行装置等 (10) 簡易爆発装置等【追加】15の項は除く

(2) マイクロ波用機器・ミリ波用機器等

(5 の2) 監視用方向探知器等 (4) ジャイロ天測航法装置、衛星航法システム

電波受信機、航空機用高度計等 (11) 爆発物探知装置 (3) 信号処理装置等 (5 の

3) 通信妨害装置等 (4 の2) 水中ソナー航法装置等  15 機微品目

(4) 超電導材料を用いた装置 (5 の4)

受信機能のみで電波等の干渉を観測する位置探知装置

(5) (1) から (4 の 2) までの試験・製造装置他

(5) 超電導電磁石 (5 の5) 【追加】無線通信傍受装置  12 海洋関連 (1) 無機繊維他を用いた成型品

(6) 一次・二次 、太陽電池セル セル (6) (1) から (3) 、 (5) から (5 の 5)までの設計・製造装置等

(2) 電波の吸収材・導電性高分子

(7) 高電圧用コンデンサ (7) 暗号装置等 (1) 船舶(潜水艇、水中翼船他) (3) 核熱源物質(8) エンコーダ (8) 情報伝達信号漏洩防止装置等 (2) 船舶の部分品・附属装置 (4) デジタル伝送通信装置等

(8 の2 )

・ サイリスターデバイス サイリスターモジュール (9) 非暗号型情報通信システム (3) 水中回収装置 (4 の2) 【追加】簡易爆発装置の妨害装置

(8 の 3) 電力制御用半導体素子 (10) 盗聴検知機能通信 等ケーブルシステム (4) 水中カメラ等 (5) 水中探知装置等(9) 磁気 記録装置他 デジタルビデオ テープ (11)

(7) ~ (10) の設計・製造・測定装置他(( 9) の設計 製造 測定装置他) ・ ・ (5) 水中ロボット (6) 宇宙用光検出器

(10) 波形記憶装置  10 センサー等

(6) 密閉動力装置 (7) 送信するパルス幅が100ナノ秒以下のレーダー

(11) デジタル計測用記録装置 (7) 回流水槽 【削除】目標自動識別機能レーダー等

(12) 信号発生器 (1) 水中探知装置等 (8) 浮力材 (8) 潜水艇(13) 周波数分析器 (2) 光検出器・冷却器等 (9) 閉鎖・半閉鎖回路式自給式潜水用具 (9) 船舶用防音装置

(14) ネットワークアナライザー (3) 用の光センサー ファイバー (10) 妨害用水中音響装置 (10) 、 、複ラムジェットエンジン スクラムジェットエンジン合 等サイクルエンジン

(15) 原子周波数標準器 (4) 高速度撮影可能なカメラ等  13 推進装置 

(15 の 2)スプレー冷却方式の熱制御装置 (5) 反射鏡(16) 半導体製造装置等 (6) 宇宙用光学部品等 (1) ガスタービンエンジン等

(17) マスク・レチクル等 (7) 光学器械又は光学部品の制御装置 (2) 人工衛星・宇宙開発用飛しょう体等

  リスト規制一覧②

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Page 27: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

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注 意1. 複数の項目により規制されている場合があります。

  リスト規制の注意点①

衛星放送用のICチップウェハは

7項(1)の集積回路と、9項(7)の暗号装置の両方の項番で規制されています。

例.

工作機械 核兵器関連

通常兵器関連

2項(12)1

6項(2)

*工作機械の場合、たとえ2項  のスペックに照らし非該当で  あったとしても、6項で該当と  なりえます。

例.

  例えば、炭素繊維は遠心分離機の材料、ミサイル材料、 さらに、通常兵器の材料としても規制されています。 ( 2項 -17、 4項 -15、 5項 -18、 13項 -3、等) 他にも。

Page 28: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

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4.その他、俗に「 GPS」と呼ばれる貨物など、そのとおりの名称が  記載されているわけではありませんので、注意しましょう。

  リスト規制の注意点②2. 最新の規制リストを参照しましょう。   (原則として、毎年、部分的に改正されます。)

3. 部分品、附属品にも注意しましょう。

~貨物等省令第3条19号~ 「アビオニクス装置」であって、次のいずれかに該当するもの イ~ロ(略) ハ 衛星航法システムからの電波を受信する装置であって、    次の(一)若しくは(二)に該当するもの又はそのために特に設計した部分品   (一)~(二)(略) 

4項(18) 「アビオニクス装置又はその部分品」

直近のリスト改正は、2012年8月1日です。

注 意

貨物等省令で「部分品」や「附属品」が規定されている場合には、該当品の部品や附属品を輸出する場合であっても規制されます。

(注)安全保障貿易管理HPの貨物・技術のマトリクスにおいて、「読替が必要な用語(例)」を参照できます。

Page 29: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)①代表する者の中からの統括責任者(最高責任者)の選任 特定重要貨物等を輸出する輸出者等は、組織を代表する者の中から特定 重要貨物等輸出者等の行う輸出等の業務を統括管理する責任者(「統括 責任者」)を選任しなければなりません。  【輸出者等遵守基準省令第1条第2号イ】

☆組織を代表する者が最高責任者として組織内の輸出管理に責任を持ち、

その下で、実務を行う管理責任者を任命する、あるいは、輸出管理を統括

  する部門を設けるなど、組織内の輸出管理の体制を定めることが必要

です。

主なポイント

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Page 30: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

代表権を持つ者が最高責任者になっておらず、「疑義ある取引」があったとしても、組織の代表者には、まったく知らされない。

× 不適切な例

輸出者としての責任を明確にするため、代表取締役社長を輸出管理における最高責任者に選任し、「疑義ある取引」は最高責任者に必ず相談して取引の可否を判断するようにしている。

 法令違反があった場合には、会社全体として責任を問われることになります。

○適切な例

2.(3)①代表する者の中からの統括責任者(最高責任者)の選任(例)

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Page 31: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)②組織内の輸出管理体制(業務分担・責任関係)の明確化 特定重要貨物等を取り扱う輸出者等は、組織内の輸出等の業務を行う部門 の権限及び責任を明確にし、複数の部門において輸出等の業務を行う場合 には、部門間の役割分担を明確にしなければなりません。  【輸出者等遵守基準省令第1条第2号ロ】

☆営業部門から独立した輸出管理部門を設置し、可能であれば、専任の

  輸出管理担当者を選任するとともに、輸出管理部門や関連部門が行う

  べき業務内容や責任を明確化しておくことが必要です。

主なポイント

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Page 32: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

該非判定や取引審査につい て 、営業 部門や他社(通関業者など)に任せきりにしている。

取引の可否を最終的に判断する者が決められていない。

× 不適切な例 営業から独立した輸出管理統括部門を社内に設置しており、取引に係るリスクを適正に判断できる輸出管理に係る体制を整備している。

取引の内容に応じた最終判断者を決めており、組織全体として取引の可否に関する責任分担を明確にしている。

 中立な立場で審査しないと、取引に係るリスクを適正に判断できないおそれがあります。

 役割分担が不明確だと、安全上懸念のある輸出が防止できないおそれがあります。

○適切な例

2.(3)②組織内の輸出管理体制(業務分担・責任関係)の明確化(例)

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Page 33: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

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(参考)標準的な輸出管理体制

・輸出管理業務の統括・取引審査・監査・研修(教育)・文書管理

・該非判定・用途・需要者確認・出荷管理

統括責任者(組織の代表者)

輸出管理部門(営業から独立した部門)

各事業部門(営業・技術・出荷 等) 

・輸出管理の最高責任者・取引可否の最終判断

※ 組織の規模などに応じて体制は変更しても良い。  (例)輸出管理部門の代わりに輸出管理責任者を任命      取引審査や監査等も統括責任者が実施  等         

輸出管理部門の役員等に委任しても良い

総務部、法務部 等

代表取締役社長 等

Page 34: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)③該非確認(該非判定)手続の明確化 特定重要貨物等を輸出する輸出者等は、該非確認に係る手続を定めなけれ ばなりません。   【輸出者等遵守基準省令第1条第2号ハ】

☆該非確認の手続を定め、定めた手続に従って、輸出等を行う者がリスト

  規制貨物・技術に該当するか否かを確認する必要があります。

主なポイント

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Page 35: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

工作機械(貨物)の該非判定の手続を定めているが、この貨物に搭載されているプログラム(技術)については該非判定の手続を定めていない。

非該当品の素材のみを変更した新製品を開発したが、用途が変わらないため、新たな該非判定を行わなかった。

× 不適切な例 工作機械(貨物)と工作機械

(貨物)に搭載されているプログラム(技術)の該非判定の手続をそれぞれ定めている。

新たな製品については、その都度、該非判定をし直す手続きを定めている。

 用途が同じであっても、新製品については該非を確認しないと無許可輸出になるおそれがあります。

○適切な例

2.(3)③該非確認(該非判定)手続の明確化(例)

 外為法上、輸出・技術提供を行う者は自らの責任で該非判定を行う必要があります。技術の該非確認を忘れると、無許可提供になるおそれがあります。

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Page 36: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

☆用途及び需要者の確認の手続を定め、定めた手続に従って、 輸出や技術

  提供を行う者が懸念用途や懸念需要者に用いられないように審査する必

要があります。

2.(3)④用途及び需要者の確認手続の明確化及び実施 輸出をしようとする特定重要貨物等の用途や需要者に係る情報を確認する  手続を定め、当該手続に従って用途の確認を行うこと。  【輸出者等遵守基準省令第1条第2号ニ】

主なポイント

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Page 37: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

用途・需要者の確認を実施するための手続を定めたが、手続に沿って稟議をせず、「疑義ある取引」を防止する体制がとられていない。

需要者の事業内容と貨物の用途の整合性を確認する体制がとられていない。

× 不適切な例 社内審査の手続に沿って用

途・需要者の確認を行わないと、取引の承認が得られない体制を構築している。

需要者の事業内容をホームページ等で確認し、貨物の用途との整合性についても審査する体制を構築している。

 用途・需要者の確認が不十分だと、安全上懸念のある輸出が防止できなくなるそれがあります。

 需要者の事業内容を確認していないと、貨物が安全上懸念のある用途に使用されることを防止できなくなるおそれがあります。

○適切な例

2.(3)④用途及び需要者の確認手続の明確化及び実施(例)

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Page 38: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)⑤輸出等(出荷)時の貨物等の同一確認 特定重要貨物等の輸出等を行おうとする際に、輸出等に関する文書などと、  輸出する貨物が同一であることの確認を行うこと。  【輸出者等遵守基準省令第1条第2号ホ】

☆社内審査で、  - 確認を行った貨物と実際に出荷する貨物 - 確認を行った技術と実際に提供(送付・送信)する技術  が誤りなく一致するよう、出荷部門における出荷確認の手続を定めること などが必要です。

主なポイント

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Page 39: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

出荷時に該当品と非該当品を取り違えて、該当品を輸出許可を取得せず出荷してしまった。

当該貨物がリスト規制該当であったため、営業部門では輸出許可申請を行う予定であったが、営業担当者が失念し、生産部門へその旨連絡がなされなかったため、輸出許可を得ない段階で輸出された。

× 不適切な例 出荷する貨物には、該当品と非該当品を区別できるよう該非判定結果が記載された書面を添付することにより、出荷段階で該当か非該当かを確認することとした。

社内でどの担当者がどのような手順で出荷確認をするのかを定め、社内審査が完了していない貨物、又は輸出許可が取得できていない該当品は社内での出荷承認が得られない仕組みを導入した。

 出荷部門で該当品と非該当品を混同する事例が散見されます。

 営業部門、技術部門、輸出管理部門、出荷部門など各部門間での情報共有・連絡が重要です。

○適切な例

2.(3)⑤輸出等(出荷)時の貨物等の同一確認(例)

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Page 40: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)⑥監査 輸出等の業務の適正な実施についての監査の体制及び定期的な監査の実施に係る手続を定め、監査を定期的に実施するよう努めなければなりません。   【輸出者等遵守基準省令第1条第2号ヘ】

☆組織内で適切な輸出管理が継続して行われるようにするためには、 輸出管理の監査手続を定めて、定期的に監査を実施するよう努めることが  必要です。

主なポイント

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Page 41: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

通常の内部監査のみ行い、やむを得ない事情がないにもかかわらず、「輸出管理」に関する内部監査をまったく行っていない。

× 不適切な例

輸出管理に係る監査ルールを定め、定期的に実施している。 

○適切な例2.(3)⑥監査(例)

 輸出管理に関する監査を行わないと、必要な手続きを経ないで輸出したとしても、発見できなくなります。

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Page 42: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)⑦研修 統括責任者や輸出・技術提供関連業務の担当者に対して、業務の適正な  実施するために必要な知識や技能を習得させるための研修を行うよう努め  なければなりません。   【輸出者等遵守基準省令第1条第2号ト】

☆組織内で適切な輸出管理が継続して行われるようにするためには、  - 輸出 - 技術提供   に関する業務に携わる者や統括責任者(最高責任者)に対して、  外為法関係法令に対応した知識や技能を習得する機会を持つよう努める   ことが必要です。

主なポイント

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Page 43: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

やむを得ない事情がないにもかかわらず、輸出管理に係る社内研修を何年も行っておらず、リスト改正があった後も、該非確認に用いるシートは、 改正前のものを使用して該非確認を行っていた。

× 不適切な例

輸出管理のために定期的に研修を実施し、最新の法令改正の情報を社員に対して提供している。

 社内への法令遵守への指導が進まないと、無許可での輸出など、法令違反を引き起こしかねません。

○適切な例2.(3)⑦研修(例)

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Page 44: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)⑧文書保存 特定重要貨物等の輸出等の文書、図画、電子データなどを適切な期間保存   するよう努めなければなりません。    【輸出者等遵守基準省令第1条第2号チ】

☆輸出関連書類は、原則として7年間保存するよう努めることが必要です。

主なポイント

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Page 45: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

文書の保存場所がないため、契約書のみを保存することにしている。

× 不適切な例

社内に十分な保存場所がないため、外部の倉庫を借り、輸出管理に係る必要な関連書類を保存している。

 社内審査書類も保存しないと、後日、外為法違反のおそれが生じたときに事実確認ができなくなるおそれがあります。必要な手続きを怠って輸出することにもなりかねません。

○適切な例2.(3)⑧文書保存(例)

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Page 46: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(3)⑨経済産業大臣への報告及び再発防止措置の実施 関係法令に違反したとき、又は違反したおそれがあるときは、速やかに  経済産業大臣に報告し、その再発防止のために必要な措置を講ずること。  【輸出者等遵守基準省令第1条第2号リ】☆法令違反又は法令違反があったおそれがある場合は、  - 速やかに組織内の輸出管理の最高責任者(代表取締役社長、学長、

   理事長など)に報告するとともに、 - 速やかに経済産業省(安全保障貿易検査官室)に報告する内部手続を   明確にすることが必要です。

☆経済産業省への報告後、  - 法令違反などの原因を調査した上で、 - 適切な再発防止策を策定し、確実に実施することが必要です。

主なポイント

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Page 47: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

輸出許可が必要となる貨物を許可を取らずに輸出した疑いがあったのに、経済産業省    に報告をしなかった。

× 不適切な例

輸出許可が必要となる貨物を 許可を取らずに輸出した疑いが  あったので、すみやかに、 経済産業省に報告をした。

  疑いがあったのに、経済産業省への報告を怠ると、法令違反を繰り返し行うことにもなりかねません。

○適切な例

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2.(3)⑨経済産業大臣への報告及び再発防止措置の実施(例)

Page 48: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(4)輸出者等遵守基準に係る指導・助言等

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Page 49: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

2.(4)輸出者等遵守基準に係る指導・助言等 経済産業大臣は、輸出者等遵守基準に従い指導や助言、違反があった際には勧告・命令を行うことができます(命令に違反した場合は、罰則の対象となります)。

輸出者等 輸出者等遵守基準違反 輸出者等遵守基準違反 勧告違反 命令違反 判決等

経済産業大臣 指導又は助言 勧告 命令 罰則(6月以下の懲役又は50万円以下の罰金)※ 必要に応じて、随時、報告徴収又は立入検査

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Page 50: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

3.輸出管理内部規程(CP)と輸出者等遵守基準

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Page 51: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

輸出や技術提供に関する一連の手続を規定するとともに、外為法などの安全保障貿易管理関係法令を遵守し、違反を 未然に防ぐための内部規程です。輸出者等が自ら定める組織内部の規程で、あくまで自主管理を行うための任意のものです。経済産業省への届出制度(任意)があり、規程の内容が適切 であれば、輸出管理内部規程受理票(CP受理票)が発行されます。

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・包括許可の取得が可能に(「一般包括許可」:いわゆる「ホワイト包括」は除く)。

・担当者のメールアドレスに安全保障貿易管理ホームページの更新情報(制度改正や説明会開催情報など)が逐次メール配信。

・自主管理体制を整備した企業や大学・研究機関としてPRが可能に!

届出のメリット

3.①輸出管理内部規程について

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Page 52: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

違法輸出の要因の回避A 体制 ①輸出管理体制、 (業務分担、委任範囲 の明確化)

B 手続 ②取引審査  (該非判定を含む) ③出荷管理

C 維持管理 ④監査 ⑤教育(研修) ⑥資料管理 ⑦子会社等の指導 ⑧報告及び再発防止

プログラムの判定の見落とし法令の解釈の誤り

参照すべき  規制リストの 誤り顧客・用途の審査に  関する不適切な判断

出荷管理の誤りa)貨物等の審査  (該非判定)

b)顧客・用途の  審査 c) 出荷管理【実際の輸出手続】

ⅰ)責任体制の整備・明確化

ⅱ)手続を内部に周知・徹底ⅲ)違反防止及び早期発見  再発防止

CPの基本的事項

(外為法等遵守事項 )

輸出管理内部規程は、輸出者等内部の輸出・技術提供手続を、体制、手続及び維持管理の3方向からサポートし、輸出管理において発生が想定される様々なリスクを回避するために有効なツールです。

輸 出

許可条件等の未遵守

輸出管理上のリスク

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(参考4)輸出管理内部規程(CP)整備の効果

Page 53: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

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***株式会社 規程第**号(平成*年*月*日制定)安全保障輸出管理規程

第1章 総則(目的)第1条 国際的な平和及び安全の維持を目的とする安全保障輸出管理を適切に実施

するために、本規程を定める。

(適用範囲)第2条 本規程は、[会社名を記入]株式会社(以下「当社」という。)が行う貨物

の輸出及び非居住者への技術の提供又は外国において技術の提供をすることを目的とする取引(以下「技術の提供」という。)に関する業務に適用する。必要な場合は、別に細則等を定めるものとする。

(定義)第3条 「外為法等」とは、国際的な平和及び安全の維持の観点から貨物の輸出及び

技術の提供を規制する外国為替及び外国貿易法とこれに基づく政令、省令、通達等をいう。

2 「輸出等」とは、貨物の輸出(輸出を前提とする国内取引を含む。)及び技術の提供をいう。

3 「貨物等」とは、貨物及び技術をいう。

<以下(略)>

(参考5)輸出管理内部規程(CP)のモデル

(参照) http://www.cistec.or.jp/export/jisyukanri/modelcp/modelcp.html

Page 54: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

Ⅰ 輸出者等の遵守基準(輸出者等遵守基準/1階部分)

Ⅱ リスト規制品輸出・技術提供の遵守基準(輸出者等遵守基準/2階部分)

輸出管理内部規程(CP)(外為法等遵守事項)

Ⅰ 、Ⅱにかかわらず自主管理として策定○ “輸出管理内部規程(CP)の届出について”通達にある「外為法等遵守事項(別紙1)」の『基本方針』と『個別事項(8項目)』をすべてを含み、最新の法令・制度に基づく内部規程であれば、原則、輸出者等遵守基準のⅠ及びⅡは満たすものとなります。○ ただし、CPでは、監査、研修、文書保存が努力義務ではなく必ず実施する規定とするなど輸出者等遵守基準を超える厳格な管理が必要です。, Ⅱ.リスト規制品の輸出等を行う者が対象輸出者等遵守基準に定める9項目の遵守 ①組織の代表者を輸出管理統括責任者に選任 ②輸出管理体制の構築 ③該非確認の手続の制定 ④用途・需要者確認の手続の制定とその実施 ⑤輸出・提供時(出荷時)の貨物等の同一性確認 ⑥監査、⑦研修、⑧文書保存(⑥~⑧は努力義務) ⑨法令違反及び法令違反を行ったおそれのある   ときの経済産業大臣への報告と再発防止 Ⅰ.業として輸出等を行う者がすべて対象輸出者等遵守基準に定める2項目の遵守 ①該非確認責任者の選任 ②責任者・担当者への法令の周知・遵守の指導

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3.②輸出管理内部規程(CP)と輸出者等遵守基準の関係(その1)

Page 55: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

輸出管理内部規程(CP)

輸出者等遵守基準 参  考最高責任者

「代表取締役又はそれに相当する者を輸出管理の最高責任者とする」

統括責任者「組織を代表する者の中から輸出等の業務を統括管理する責任者を選任する」

CPにおける「最高責任者」は、輸出者等遵守基準における「統括責任者」に相当します。

CPでは、別途、輸出管理の実務を行う輸出管理部門の責任者を「輸出管理“統括責任者”」としている場合が多く、誤解を招かないために輸出管理のトップは引き続き「最高責任者」とすることで差し支えありません。

該非判定「規制対象等に該当するか否かについての判定を行う」

該非確認「特定重要貨物等に該当するかどうかの確認」

輸出・技術提供を行う際に経済産業大臣の許可が必要となる特定重要貨物等(=リスト規制品等)か否かを確認することで、「該非判定」も「該非確認」もほぼ同じ意味として用いています。

 「輸出管理内部規程(CP)」と「輸出者等遵守基準」で、一部の用語が異なって用いられているが、ほぼ同じ意味です。このため、既にCPを策定・届出を行い、経済産業省から受理票が発行されている者は、従来どおりの用語を用いることで差し支えありません。注)「輸出者等遵守基準」では法令の用語としての文言としているため、従来から 「輸出管理社内規程(CP)」で用いている用語とは一部異なった表現となっているものがあります。

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3.②輸出管理内部規程(CP)と輸出者等遵守基準の関係(その2)

Page 56: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

安全保障貿易検査官室④「輸出管理内部規程」、「CL」の届出 

⑧包括許可の申請

①「輸出管理内部規程」の策定

※必要に応じ改善指導あり

規程の整備及び確実な実施の確認

法令遵守立入検査

輸出者 経済産業省

②適格説明会への参加③ 「CL」の作成※ CLは当初の提出後も毎年7月に提出が必要

◆包括許可申請・許可申請書・明細書・CL受理票(写)・原許可書(写)…(保有している場合)

経済産業局・通商事務所

⑨包括許可証  の発行

⑤「規程の受理票」及び「CL受理票」の発行 

輸出管理の確実な実施の確認⑦実地の調査<新規取得の場合>

⑥「輸出管理内部規程」に基づいた社内審査の実績<新規取得の場合>

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(参考6)包括許可の取得の流れ(「ホワイト包括」は除く)

Page 57: 輸出者等遵守基準について (安全保障貿易自主管理体制の整備)

特一包括(特別一般包括輸出 /役務取引許可)

特別返品等包括輸出・役務取引許可 変更無し防衛省等向けに輸入した装備品やその部分品(1項該当の武器)の不具合品、異品等を返却するための貨物の輸出及び役務の提供を包括的に許可する制度。輸出管理内部規程の整備、実地調査の事前実施が申請要件。

特定子会社包括許可(申請者との資本関係)我が国企業の子会社向け( 50%超資本)に対する一定の品目の輸出について、包括的に許可する制度。輸出管理内部規程の整備、実地調査の事前実施を要件とする。

特定包括輸出 /役務取引許可(複数回の許可取得実績)

ホワイト包括(一般包括輸出 / 役務取引許可)

貨物・技術の機微度が比較的低い品目について、電子申請を前提とし、ホワイト国向けを限定に一定の仕向地・品目の組合せの輸出を包括的に許可する制度。輸出管理内部規程の整備は不要。貨物・技術の機微度が比較的低い品目について、非ホワイト国向けを含んだ一定の仕向地・品目の組合せの輸出を包括的に許可する制度。輸出管理内部規程の整備、実地調査の事前実施を要件とする。

一般包括輸出 /役務取引許可

特定子会社包括許可(申請者との資本関係)

特別返品等包括輸出・役務取引許可

2012年6月まで  2012年7月1日施行

特定包括輸出 /役務取引許可(複数回の許可取得実績)

2012年9月1日施行「輸出許可」 →   「輸出・役務(使用に係るプログラム)取引許可」に。(※「役務取引許可」は変更無。)

・既に輸出許可を取得している者は、更新により上記変更が適用。

 なお、更新手続きは施行後~有効期限までのいつでも可能。

・「使用に係るプログラム」については、ソースコードが提供されるものを除く。

 赤字部分が変更箇所

・「輸入者と需要者が異なる場合は貨物が需要者に到達することが確からしいか確認できること」を、申請要件及び許可条件に追加。・同一省令番号であれば、1枚の許可証に複数仕向地の記載が可能。(電子申請のみ。)

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(参考7)包括許可の種類

変更無し

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4.制度の関連情報の入手、問い合わせ先

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http://www.meti.go.jp/policy/anpo/index.html

 経済産業省の安全保障貿易管理ホームページでは、安全保障貿易管理制度の概要、輸出許可申請の手順、リスト規制に係る該非判定の流れ等を紹介。

許可申請に関する大半の基本情報が記載されています。

安全保障貿易管理HPの活用

全国で開催されている説明会の情報が記載されています。

安全保障貿易管理制度の概要の記載されています。

よくある質問とそれに関する回答が記載されています。

最新の制度改正情報が記載されています。

パブコメ等の情報が記載されています。

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安全保障貿易審査課 ℡:03-3501-2801

1.許可申請先は、安全保障貿易管理ホームページの「申請手続き」の「個別許可申請」の「申請書類・窓口一覧」からご覧になれます。ここに記載のある申請窓口に、様式・添付書類を準備したうえで申請願います。注意 貨物及び仕向地により申請窓口が異なりますので、ご確認ください。2.お問い合わせ等は、下記の内容に応じてご連絡願います。 

( 4 ) 輸出管理についての一般的なお問い合わせは、         

注意 リスト規制に関しては、該当する規制リスト項目、輸出貨物(技術)の技術的仕様を、キャッチオール規制に関しては、仕向地、用途チェックリスト、顧客チェックリストを、

許可申請・各種問い合わせ窓口

( 2 ) 申請手続き、該非判定の相談、キャッチオール事前相談、通常兵器補完的輸出 規制、包括許可制度についてのお問い合わせは、         

( 1 ) 制度の概要や法令の解釈のお問い合わせ/ホームページへのご意見は、         安全保障貿易管理課 ℡:03-3501-2800

( 3 ) 輸出管理内部規程(CP)についてのご相談/不正輸出のご連絡は、         安全保障貿易検査官室 ℡:03-3501-2841それぞれ、お手元にご用意のうえ、ご連絡ください。

安全保障貿易 案内窓口 ℡: 03-3501-3679

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5.まとめ

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5.まとめ 安全保障貿易管理の取組の段階

 ①該非確認責任者の選定 ②経済産業省が提供する情報・各種サービスの利用  ・各種説明会への参加、経済産業省安全保障貿易管理ホームページのチェック等   

第1段階 (キャッチオール規制貨物・技術のみを輸出等する者)

 ①統括責任者(最高責任者)の選任・組織内の輸出管理体制(業務分担・責任関係)の明確化 ②該非確認(該非判定)、用途及び需要者の確認の手続の明確化及び実施 ③輸出管理体制の自己確認・自己改善(監査・研修・文書保存)の実施 ④経済産業大臣への報告及び再発防止措置の実施

第2段階 (リスト規制貨物・技術を輸出等をする者)

 ①輸出管理内部規程の策定・経済産業大臣への届出 ②包括許可制度の取得 ③子会社・関連会社への指導

第3段階 (輸出管理内部規程(CP)を届出し、より厳格な輸出管理をする者)

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