Upload
louvain
View
32
Download
0
Embed Size (px)
DESCRIPTION
エネルギー使用合理化技術戦略的開発(FS調査) LRT安全運行システム の研究開発. ( 株 ) ライトレール 川崎重工業 ( 株 ) ( 独 ) 交通安全環境研究所 平成 19 年 2 月 27 日. 研究開発の目的. 最終目標 自動車から軌道交通へのモーダルシフト による運輸部門の省エネルギー 技術開発の目的 LRTの高速・高頻度運行を安全・低コストに可能とする安全運行システムを開発 待たずに乗れる、早く着ける! 本FSの目的 システム仕様の検討、その評価、システム普及の有効性把握. ライトレール脚光. 富山ライトレール 本数 3.4 倍 - PowerPoint PPT Presentation
Citation preview
エネルギー使用合理化技術戦略的開発(FS調査)
LRT安全運行システムの研究開発
( 株 ) ライトレール川崎重工業 ( 株 )
( 独 ) 交通安全環境研究所
平成 19年2 月 27日
2
研究開発の目的•最終目標–自動車から軌道交通へのモーダルシフトによる運輸部門の省エネルギー
•技術開発の目的–LRTの高速・高頻度運行を安全・低コストに可能とする安全運行システムを開発
–待たずに乗れる、早く着ける!•本FSの目的–システム仕様の検討、その評価、システム普及の有効性把握
3
ライトレール脚光•富山ライトレール–本数 3.4倍–利用者 2.7倍
•多数のLRT構想–活用されぬ地方鉄道も多数
•本システムの価値–低コストに利便性向上 ⇒ 需要喚起・収益改善
3
4
開発システムの概要
(1)列車位置検出
(2)データ通信
(3)運行制御
地方鉄道を含むライトな軌道交通へ適用
GPS
携帯電話回線地上汎用回線
駅
災害箇所
センター
列車踏切
5
F S 3
シ ス テ ム 有 効 性
に 関 す る F S
L R T 構 想 ・ 既 存 地 方 鉄 道
を 調 査 し 省 エ ネ 効 果 を 試 算( 株 ) ラ イ ト レ ー ル
F S 1
シ ス テ ム 仕 様
に 関 す る F S
汎 用 の 技 術 ・ イ ン フ ラ ・ 機
器 に よ り 経 済 的 シ ス テ ム に
川 崎 重 工 業 ( 株 )
F S 2
シ ス テ ム 評 価
に 関 す る F S
機 能 性 ・ 安 全 性 ・ 安 定 性 ・
経 済 性 の 観 点 か ら 評 価
( 独 ) 交 通 安 全 環 境 研 究 所
実施計画
6
各FSの内容•FS1:システム仕様に関するFS–(1)列車位置検出の仕様検討、 (2)データ通信の仕様検討、 (3)運行制御の仕様検討
•FS2:システム評価に関するFS–(1)評価基準(機能性・安全性・安定性・経済性)、(2)簡易走行試験による評価
•FS3:システム有効性に関するFS–(1)LRT実現構想の調査、 (2)既存地方鉄道の調査、 (3)運輸部門の省エネ効果試算
7
F S 1
シ ス テ ム 仕 様
に 関 す る F S
汎 用 の 技 術 ・ イ ン フ ラ ・ 機
器 に よ り 経 済 的 シ ス テ ム に
川 崎 重 工 業 ( 株 )
8
成果FS1 (1) 列車位置検出の仕様検討•既存システムを現況調査したところ、–軌道回路方式(左右レールに電流を流し在線すると車輪が短絡することで列車検知)は極めて高価でLRTに不適
•システム仕様検討の基本的考えを整理–速度発電機出力値・ジャイロセンサ・GPS・マップマッチング手法等を活用
–車上での列車位置精度は1m以下に–信頼性は低水準で可 ← データ誤り時も運転士監視や縮退モードにより重 大事故防止
9
成果FS1 (2) データ通信の仕様検討•既存システムを現況調査したところ、–自前通信回線は極めて高価でLRTに不適
•システム仕様検討の基本的考えを整理–携帯電話・地上汎用回線を活用–各列車は位置・速度を常時センターへ送信–センターは列車・設備の情報を取得・配信–駅構内では列車同士が直接交信–現地機器は既存 品を有効活用
•踏切・土砂崩れ検知装置・転落検知マット等–信頼性は低水準で可
10
成果FS1 (3) 運行制御の仕様検討•システム設計の基本的考えを整理–各列車は他列車・設備の情報を受信し、
•同方向の続行運転:先行列車の位置・速度を受信し間隔・速度を制御
•単線区間での行違い:対向列車の位置・速度を受信し出発可否を判断
•踏切通過:遮断情報を受信し所定速度 または速度制限を判断
•沿線異常情報:現地機器の 情報を受信し緊急停止・速度制限
11
–運転席のモニタへの表示内容は、•走行線区の駅・配線・線形・速度制限等•自列車の位置・速度•先行列車・行違い列車の位置・速度•踏切の遮断状況•現時点以 降の走行指示速度•その他異常情報等
–速度超過の場合は自動的にブレーキ動作
12
FS1の今後の取組み•全体的に概略仕様の策定を 進め、•列車位置検出–精度・信頼性を机上検討
•データ通信–データ交信時間・信頼性を机上検討–既存現地機器に関する 情報を収集・整理し、 情報取得及び制御のインターフェース検討
•運行制御–運転席モニタの表示パターンの試作
13
F S 2
シ ス テ ム 評 価
に 関 す る F S
機 能 性 ・ 安 全 性 ・ 安 定 性 ・
経 済 性 の 観 点 か ら 評 価
( 独 ) 交 通 安 全 環 境 研 究 所
14
成果FS2 (1) 評価基準 ①機能性1)最高運転速度–40km/hを超える(軌道法の定めを上回る)
2)最小運行間隔–複線区間:最小運行間隔は以下+停車時間
•駅での先行列車出発~後続列車到着 30秒以内–単線区間:最小運行間隔は現地条件による
•行違い駅に双方向列車が停車・減速せず到着•先行到着列車は対向列車の到着と同時に出発
⇒ 高速・高頻度運行を実現
15
成果FS2 (1) 評価基準 ②安全性•前記の高速・高頻度運行条件下でも、1)追突・正面衝突・速度超過に至る可能性のある事象:1億列車キロ当り6 回以下•16年度列車衝突 7件/ 年÷運転士による回避0.1÷全鉄道走行キロ13.3億km/年
2)踏切無遮断・異常情報の不伝達:100万列車キロ当り0.5回以下•営業10km 、 4分間隔、18時間運行で年1回=1回 / 年÷(10km/本×15本 / h×2×18h/ 日×365日/ 年)
3)上記事象が起きても重大事故へ直結せず
⇒ 現行の鉄道の安全度を下回らない
16
成果FS2 (1) 評価基準 ③安定性•汎用機器の 故障その他によりシステムダ ウンしても重 大事故に直接は至らず、1)その頻度が 100万列車キロ当り6 回以下
•営業10km 、 4 分間隔、 18時間運行で月1 回=1 回 /月 ÷(10km/本 ×15本 / h ×2×18h/ 日 ×30日/月 )
2)縮退モード(最高速度引下げ・運行間隔拡大等)に切換えて最低限の運行を継続
⇒ 社会的に許容し得る
17
成果FS2 (1) 評価基準 ④経済性•システム価格–以下の路線に関して既存システムと 比較
•複線 10km、待避可能駅 2 、踏切 10•単線 10km、行違い駅 2 、終端駅 1 線、踏切10
⇒ 低価格ならLRTへも適用可能に
18
成果FS2 (2) 簡易走行試験による評価•簡易システムを試作し線路上で走行試験–システム構築上の最も基盤となる列車位置検出性能を評価•検出可能区間:走行試験の全 区間•位置検出精度:1m以 内
–以下によるシステム全体としての 若干の精度低下を、机上検討で確認•センター・他列車とのデータ交信時間•センター・他列車・自列車上での演算時 間
⇒ システム開発の実現性を確認
19
簡易走行試験での収集データ
GPS位置データ
GPSアンテナ(車両屋根上)
レベルコンバータ
GPSアンテナ GPS
受信機
•交通安全環境研の以下の 装置を活用速度発電機出力値
速度データ取得装置(運転席内)
速度データ取得装置
20
FS2の今後の取組み•FS1にて検討の仕様を評価–目標とする機能の実現性を評価–不都合な事象の発生確率を机上検討
•汎用機器の 故障、列車位置検出のズレ、通信時のデータ誤り、通信 途絶等の確率から試算
–縮退モードへの切換えの有効性を検証–複線・単線の想定2 パターンについて、本システムと既存システムの 費用試算・ 比較
–簡易走行試験の実 施と評価
21
F S 3
シ ス テ ム 有 効 性
に 関 す る F S
L R T 構 想 ・ 既 存 地 方 鉄 道
を 調 査 し 省 エ ネ 効 果 を 試 算
( 株 ) ラ イ ト レ ー ル
22
成果FS3 (1) LRT実現構想の調査•各地のLRT構想を調査–堺、宇都宮、福井、池袋、新潟 等–首長は熱心、国も支援しても 具体化に時間
•共通の特徴–信号システムは設置せず低速・低頻度運行–少ない需要予測で、赤字試算–多額の税金投入の社会的合意も形成できず
•本システムにより ⇒ 低コストに高速・高頻度運行化
23
成果FS3 (2) 既存地方鉄道の調査•各地の地方鉄道を調査–相応の沿線人口がありながら 廃止
•岐阜路面電車、桃花台新交通、鹿島鉄道 等–現存の鉄道インフラが有効活用されず
•盛岡の山田線、東武宇都宮線、銚子電鉄 等
•共通の特徴–低速・低頻度運行で、少ない利用者–高速・高頻度運行が高コストで実行できず
•本システムにより ⇒ 低コストに高速・高頻度運行化
24
成果FS3 (3) 運輸部門の省エネ効果•LRT等がカバーし得る人口比率–下位値: 1,040万人≒ 8%
•LRT 50路線 ×8万人/路線= 400万人•地方鉄道 160路線 ×4万人/路線= 640万人
–上位値: 1,700万人≒ 13%•LRT 70路線 ×10万人/路線= 700万人•地方鉄道 200路線 ×5万人/路線= 1,000万人
•モーダルシフト2~ 3%とした省エネ 量–8% ×2%≒ 0.2% ~ 13% ×3%≒ 0.4%–乗用車 5000万 kl/年に対し10~ 20万 kl/年
25
FS3の今後の取組み•LRT実現構想の調査–想定の利便性・収 支等を公開情報にて調査–本システムでの利便性向上 収支改善・ を想定
•既存地方鉄道の調査–現状の利便性・収支等を公開情報にて調査–本システムでの利便性向上 収支改善・ を想定
•運輸部門の省エネ効果の 概算–LRT普及・地方鉄道再生によるモーダルシフトの効果を概略試算
26
全体的な課題と今後の予定•課題–実施計画を着実に実行し、本システムの 有益性・先導性・実現性を実証
•今後の予定–目的の機能を実現するシステム仕様の検討–機能性・安全性・安定性・経済性から評価–適用による運輸部門の省エネ効果の 概算
•次フェーズへ移行できる成果とした い–運輸部門のエネルギー使用合理化に貢献