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インターネットは広く社会に浸透し,企業や組織,そして人々の意思決定 に不可欠な情報インフラとなってきた。ウェブ上で生成され蓄積される情報 は資源としての価値を持ち,経済領域はもちろんのこと非経済的領域におい てもさまざまに役立てられている。 インターネットやそれを可能にしてきた情報通信技術(ICT : Information and Communication Technology)が市場経済にいかに資するかという問いは, インターネットの登場当初からさまざまな期待をもって論じられてきた。企 業のマーケティングの立場からは,ICT が需給整合の精度を高め市場を高度 化すると主張されてきた。よりマクロな視点からは,ICT が情報の非対称性 を縮小させ,市場の競争機能を有効に働かせると期待されてきた。 ICT は確かに理論上は市場の機能を円滑にするだろう。しかし,寡占化が 進み複雑な系列関係や流通構造を有する現代の市場において,情報の流れや それを効率化する ICT の活用のされ方は一面的ではない。ICT が中小企業か ら一般消費者まであらゆる経済主体に浸透し,とりわけインターネットによ る情報空間(ウェブ)が出現したことで,それが各主体にどのような影響を 与え,またそれらの行動が現代的な市場にどのような作用を及ぼすのかが明 らかにされなければならない 1) 。その中での本稿の関心は,市場における消 ソーシャル・メディアと 消費者の情報化の意義 381(1)

商学論叢 第60巻 第3号 - 国立情報学研究所

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