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宮城県気仙沼保健福祉事務所
※ S-スコア入力支援ソフト Version.1 は宮城県気仙沼保健福祉事務所
(気仙沼圏域地域リハビリテーション広域支援センター)のホームページ
からダウンロードして御利用ください。
http://www.pref.miyagi.jp/ks-health/kisou/seijinn/seijin11.htm
簡易型 ADL評価スケール
11..ははじじめめにに
医療・保健・福祉各分野における地域関係機関の連携を図るうえでは,関係スタッフ
同士が情報交換を行う中で,対象者の状況を把握・評価し,それを伝達することが大切
です。そのためには,各関係スタッフ間で統一された誰でも簡単に記入ができるADL
評価指標が必要になります。
その考えのもと,気仙沼管内地域リハビリテーションネットワーク構築事業(公立志
津川病院,南三陸町,宮城県気仙沼保健福祉事務所,平成19年度から平成20年度ま
で)実施中に,公立志津川病院により簡易型ADL評価指標「S-スコア」が作成され
ました。
S-スコアは,主なADL動作5項目(食事,更衣,入浴,排泄,歩行)について0
から3点までの4段階に分け,その合計点で評価する指標です。
特徴としては,①2~3分で記入が可能であり簡便であること,②項目毎の変化が明
瞭で把握しやすいこと,③合計点からADLの概況判断が可能であること等が挙げられ
ます。また,介護保険における介護度との相関関係も認められています。(付録:第4
8回全国国保地域医療学会発表資料『「S-スコア」ADL評価スケールの有用性』,
公立志津川病院 参照)
使用者からは,合計点から介護度を予測し会議の開催や暫定ケアプランの作成ができる,
入院前との点数の比較によって変化点を見付けやすく入院中の看護計画や退院後の予測に
簡単に反映できる等の声が聞かれ,医療・保健・福祉各分野における地域連携の観点から
高い有用性が期待できる評価指標です。
この度,公立志津川病院から御了承いただき,S-スコア支援ソフトを作成しました
ので御紹介します。
※ 別紙『簡易型ADL評価スケール「S-スコア」について』,『S-スコア評価用
紙』もあわせて御参照ください。
22..SSススココアア支支援援ソソフフトトのの機機能能
本ソフトはADL評価の結果集計、比較評価、個人配布までの作業を自動化したソフ
トです。入力用シートに個人ADL評価データを入力するだけで、その方のADLがど
のように変化しているか個別結果比較表が自動的に即座に出力されます。
-1-
33..使使用用方方法法・・そそのの11((11回回目目結結果果のの入入力力ににつついいてて))
1.本ソフトを開き、マクロを有効にします。
(マクロとは一連の操作をコンピュータに記録させ、実行できるようにしたものです。)
※ ここをクリックしてください。
※ 『セキュリティの警告』
メッセージボックスが出た
ら,「このコンテンツを有効
にする」を選択し,「OK」を
押します。
※ もしソフトが開かない場合は、マクロのセキュリティレベルを下げる必要があり
ます。
-2-
2.入力用シートを開き、1人ずつ評価結果を入力していきます。
(名前と疾患名以外の入力は数字のみです。)
※ 評価日の入力と評価回数の1回目
の選択を忘れずに行ってください。
3.
1)1人目の入力後に登録(←)を押します。
2)次のメッセージボックスが出たら「OK」を押します。
※ データシートに登録する指示です。
-3-
3)次のメッセージボックスが出たら「OK」を押します。
※ 右図データシートのNo.順に自動的に記録されます。
※ 2人目からは2件目に記録されます。
4)次のメッセージボックスが出たら「OK」を押すと直前に入力した方の評価・判断
結果票が自動的に作成され出力されます。「キャンセル」を押すと出力はされませ
ん。
※ キャンセルでも登録は終了しています。
※ あとで印刷する場合は,データシートの中から1人だけ選択して結果票を印刷
することになります。初回結果印刷ボタンを押し,次のインプットボックスを出
して,印刷したい人の番号を入力し「OK」を押すと、印刷できます。
-4-
4.初回結果表(例)
← 評価は3段階
◎ :3点
○ :2点
△ :1点以下
← チャートグラフ
で,見た目で分かり
やすくなっていま
す。
5.入力誤操作があった場合の補助機能
もし、1回目なのに2回目の評価日を選択してしまうと、次のメッセージボック
スが表示され、入力拒否される仕組みになっておりますのでご安心ください。
※ 入力用シートに戻り1回目を選択しなおし
ます。
-5-
44..使使用用方方法法・・そそのの22((22回回目目以以降降のの入入力力ににつついいてて))
1.入力用シートを開き、1人ずつ評価結果を入力していきます。
(名前と疾患名以外の入力は数字のみです。)
※ 評価日の入力と評価回数の選択を
忘れずに行ってください。
2.
1)データ入力後に登録を押します。
2)次のメッセージボックスが出たら「OK」を押します。
※ データシートに登録する指示です。
3)次のメッセージボックスが出たら「OK」を押します。
-6-
※ 下記データシートに既に登録されている方(1回目結果の入力済みの方)と
名前で照合し、同一人物の2回目以降の評価結果に自動的に記録されます。
※ No.順と入力順が変わってもかまいません(名前を間違えないように)。
4)次のメッセージボックスが出たら「OK」を押すと直前に入力した方の初回評価と
2回目評価の比較票が自動的に作成され出力されます。「キャンセル」を押すと出
力はされません。
※ キャンセルでも登録は終了してい
ます。
※ あとで印刷する場合は、データシートの中から、1人だけ選択して結果票を
印刷することになります。初回結果印刷ボタンを押し、次のインプットボックス
を出し、印刷したい人の番号を入力し「OK」を押すと、印刷できます。
-7-
3.1回目と2回目結果比較表(例)
1回目と2回目の結果が自動的に表示され、ADL評価は2回目についての判定
とし、結果は、点数の変化を下記のとおり判定されます。また増減がグラフ化され
ます。
← 最終評価は3段階
◎ :向上・改善
○ :維持・変化なし
△ :低下・悪化
← コメントが入力できる
スペースも設けています。
4.知っておきたいその他の機能
データシートのデータを消去したいときには、消去ボタンを押し、メッセージ
ボックスを出し、「OK」を押すと、消去できます。
-8-
<付録>
第48回全国国保地域医療学会・発表資料
『「S-スコア」』ADL評価スケールの有用性』,公立志津川病院
公立志津川病院
「S-スコア」ADL評価スケールの有用性
宮城県 公立志津川病院
伊澤健一 鈴木隆
及川郁子 小野寺千鶴
公立志津川病院
目 的記入が簡便で変化が明確に
把握できるADL評価法として
〈S-スコア〉を作成した。
介護度との関係を検証し、その活用用途を検討する。
公立志津川病院
方 法1.期間 : H20年3月・4月
2.使用者: 医師、理学療法士
看護師、介護支援専門員
3.対象 : 入院患者、在宅療養者
4.症例数: 94例
公立志津川病院
〔S-スコア〕主なADL動作5項目を 0~3点の4段階に分け
合計点数で評価する
退院時 退院後3ヶ月
/ /
経口自力 3経口部分介助 2経口全介助・経管栄養 1摂食不能 0毎日自力で可能 3部分介助が必要 2全介助 1数日毎に全介助 0自立して入浴が可能 3部分介助が必要 2全介助 1入浴不能 0自立している 3部分介助が必要 2全介助 1オムツ・フォーレ使用 0屋外歩行が可能 3屋内歩行のみ可能 2車椅子利用である 1歩行不能である 0
歩行
合計点数 (満点15点)
食事
更衣
入浴
排泄
評価日ADL
点数
公立志津川病院
[成績‐1] 介護度との関係要支援 1 - 15点
2 - 13点
要介護 1 - 13点
2 - 12点 *±1.5
3 - 11点 〈S-スコア〉は15点満点
4 - 8点
5 - 3点
公立志津川病院
[成績‐2] 使用者の反応
1.2~3分で記入が可能
2.項目毎の変化が一目瞭然
3.合計点よりADLの概況判断が可能
公立志津川病院
[成績‐3] 活用用途の検討
1.リハビリテーション進捗状況の把握
2.介護保険等の主治医意見書記入時の情報交換とADL変化の把握
3.退院支援時のアセスメントへの利用
4.保健領域での応用
公立志津川病院
結 論1.各職種間で簡便かつ容易に判
断でき、統一評価が可能
2. 医療分野をはじめとし、福祉、保健の領域、地域連携の観点から高い有用性が期待できる
【本ソフトに関する問い合わせ先】
宮城県気仙沼保健福祉事務所 成人・高齢班
気仙沼圏域地域リハビリテーション広域支援センター
(電話)0226-22-6614 (FAX)0226-24-4901
(電子メール)[email protected]