7
6 日本 国の概要 2013年の日本の人口は1億2720万人、平均寿命は84 歳であり、2050年までに92歳になる見込みである (図 1) 。人口は現在から2050年までに約16%減少すると推 定され、2025年には1億2330万人に、2050年には1億 720万人まで減少する見込みである (図2) 現在、人口の45%は50歳以上である。しかし、高齢化 によって2025年までに50歳以上人口は51%に上昇 し、2050年には57%となるとされる。その増え方は、70 歳以上人口でより著しい。 図1に示すように、わずか十 年の間、2025年までに人口の25%は70歳以上となり、 平均寿命は87歳となるであろう。2050年の70歳以上 の人口は32%まで上昇し、平均寿命は92歳と推定され る。そのため、2050年には人口の半数以上が50歳以上 になるだけでなく、3分の1近くが70歳以上となり、これ は日本が骨粗鬆症を含めた高齢者の健康に大いに注 目する必要があることを示している 1 骨粗鬆症・骨減少症の現状 40歳以上の日本人の10%が骨粗鬆症であると推定 される。その内訳は、男性300万人、女性980万人で ある (図3) 。さらに、40~79歳の男女の脊椎の骨密度 (BMD)に基づくと、骨粗鬆症の年間発症率は男性で 0.6%、女性で2.3%であると推定される 2 人口 1億2720万人 50歳以上 45% 平均寿命 84歳 年間大腿骨近位部骨折発生率 180人/10万人(女性) 大腿骨近位部骨折費用(1件あたり) 27,599USドル DXAの数 20.8/100万人 骨折リエゾンサービス 病院の1~10% 国民健康における優先事項状況 2011年より 現状 2050年の予測 人口 1億720万人 50歳以上 51% 平均寿命 92歳 図2 日本の人口予測 30 60 90 120 150 70歳以上 50歳以上 合計 1002050 2025 2013 84 86 88 90 92 94 2050 2025 2013 図1 日本人の平均寿命 日本 6

女性 - Bone Health...症、10~30 ng/mLをビタミンD不足状態と定義した)3 (図4)。ビタミンD欠乏症の割合は女性で高く、現在 の喫煙、外歩き習慣の欠如、高い副甲状腺ホルモン値

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日本

国の概要

2013年の日本の人口は1億2720万人、平均寿命は84歳であり、2050年までに92歳になる見込みである(図1)。人口は現在から2050年までに約16%減少すると推定され、2025年には1億2330万人に、2050年には1億720万人まで減少する見込みである(図2)。

現在、人口の45%は50歳以上である。しかし、高齢化によって2025年までに50歳以上人口は51%に上昇し、2050年には57%となるとされる。その増え方は、70歳以上人口でより著しい。図1に示すように、わずか十年の間、2025年までに人口の25%は70歳以上となり、平均寿命は87歳となるであろう。2050年の70歳以上の人口は32%まで上昇し、平均寿命は92歳と推定される。そのため、2050年には人口の半数以上が50歳以上になるだけでなく、3分の1近くが70歳以上となり、これは日本が骨粗鬆症を含めた高齢者の健康に大いに注目する必要があることを示している1。

骨粗鬆症・骨減少症の現状

40歳以上の日本人の10%が骨粗鬆症であると推定される。その内訳は、男性300万人、女性980万人である(図3)。さらに、40~79歳の男女の脊椎の骨密度

(BMD)に基づくと、骨粗鬆症の年間発症率は男性で0.6%、女性で2.3%であると推定される2。

人口 1億2720万人50歳以上 45%平均寿命 84歳年間大腿骨近位部骨折発生率 180人/10万人(女性)大腿骨近位部骨折費用(1件あたり) 27,599USドルDXAの数 20.8/100万人骨折リエゾンサービス 病院の1~10%国民健康における優先事項状況 2011年より

現状

2050年の予測人口 1億720万人 50歳以上 51% 平均寿命 92歳

図2 日本の人口予測

30

60

90

120

150

70歳以上50歳以上合計

(100万人)

20502025201384

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92

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年齢(歳)

205020252013

図1 日本人の平均寿命

日本

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>8070-7960-6950-5940-49<40

有症率(%)

(歳)

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>8070-7960-6950-5940-49<40

有症率(%)

(歳)

図4 ビタミンD欠乏症とビタミンD不足状態の男女別有症率3

図3 椎体L2-4と大腿骨近位部における骨粗鬆症の有病率(推定、2005年)2

椎体

男性

大腿骨近位部

女性

SOURCE Reproduced from Yoshimura N et al. Profiles of vitamin D insufficiency and deficiency in Japanese men and women: association with biological, environmental, and nutritional factors and coexisting disorders: the ROAD study.

SOURCE Reproduced from Orimo H. et al. Japanese 2011 guidelines for prevention and treatment of osteoporosis-executive summary

10

20

30

40

50女性男性

有病率(%)

(歳)>8070-7960-6950-5940-49

10

20

30

40

50

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80女性男性

>8070-7960-6950-5940-49

有病率(%)

(歳)

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生活習慣

日本における3000人以上の男女を対象にした大規模集団のコホート研究によると、ビタミンD不足状態の割合は81.3%で、ビタミンD欠乏症の割合は1.2%であった(血中25-D濃度が10 ng/mL未満はビタミンD欠乏症、10~30 ng/mLをビタミンD不足状態と定義した)3

(図4)。ビタミンD欠乏症の割合は女性で高く、現在の喫煙、外歩き習慣の欠如、高い副甲状腺ホルモン値

(iPTH)、および日々のビタミンD摂取不足に有意に関連していた。別の地域ベースの研究では、ビタミンD不足状態であった被験者の割合は35.3%で、欠乏症は3.7%であった4。

日本における大腿骨近位部骨折の年代別発生率は低下しているというエビデンスがある。これを裏付けるように、いくつかの研究では、日本人男女高齢者のBMDが近年上昇していることを示している5。この上昇に寄与していると思われる生活習慣の変化として、体重の増加(前向きにBMDに影響する)、骨粗鬆症治療薬使用の増加、および運動と転倒対策がある。さらに、低い位置の布団で寝る日本の習慣は、毎日寝る際と起きる際に筋力を要するため、筋力の強さとバランス能力を向上させている可能性がある6。

人口の高齢化と欧米化した生活習慣が結びつき、日本は骨粗鬆症の負担を背負っている。年代別の大腿骨近位部骨折の発生率が低下している可能性がある一方、50歳以上人口と、日光曝露が少ない都市部の人口が増えたため (図5)、骨粗鬆症および骨折患者が増加している。さらに、より長生きになり転倒しやすくなっている高齢者はもちろん、座ってばかりの屋内生活による運動不足は、骨粗鬆症の予後を悪化させている6。

認識度

一般に、日本人の骨粗鬆症についての意識は高い。これを示すかのように、5年ごとの大腿骨近位部骨折発生率の計算の元になる骨折記録が作成されている。さらに、厚生労働省は骨粗鬆症検診を実施するように命じ、骨粗鬆症にはつきものの転倒防止と、運動の全国的な教育プログラムを実施した。また、日本の医師の骨粗鬆症への意識も高い。整形外科、内科および産婦人科医の調査によると、日本における骨粗鬆症の診断基準の認知率は、3科の合計で61%、整形外科医では90%以上であった6。

骨折率

大腿骨近位部骨折

最近の報告では、39歳以上の男女の大腿骨近位部骨折発生率は、それぞれ年間50件/10万人、180件/10万人であった6。

1987年より5年ごとに、日本は一般人口集団レベルの大腿骨近位部骨折発生率の全国調査を行っている。それによると、最初の15年間で新規の大腿骨近位部骨折件数が、2.2倍に増加したことが明らかになった(1987年は5万3200件、2002年は11万7900件)。一般に、人口の高齢化とともに大腿骨近位部骨折の新規患者は全体的に増加するが、一部の年齢層や地域では、大腿骨近位部骨折発生率が低下することもある。

例外は西日本で、鳥取地区では大腿骨近位部骨折発生率が高く、上昇し続けているようである5。表1は1987~2012年までの5年ごとの大腿骨近位部骨折調査結果の概略と、それに基づく2020年と2040年の予測である。

日本の諸学会からなる委員会によれば、日本では大腿骨近位部骨折の95%は外科的に管理されており、手術の平均待ち時間は最大3日である。

そのほかの脆弱性骨折

データなし。

椎体骨折

一般に日本の臨床診療で椎体骨折の状態が評価されているのは、、日本のガイドラインがX線検査を用いて骨粗鬆症を診断することを推奨しているからである⁸。日本の農村人口集団を対象とした2007年の研究では、椎体骨折の10年間の累積発生率は、60歳代では男性

図5 都市部と農村部の人口比率7

農村部都市部

34%

66%

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5.1%、女性14%、70歳代では男性10.8%、女性22.2%であることが明らかとなった2。

そのほかの研究では、椎体骨折が白人女性より日本人女性で多いこと、また、日本人女性における椎体骨折発生率の上昇が死亡率の上昇に関連することが明らかになった。脊椎変形を1つもつ女性の死亡リスクは1.3倍であり、3つ以上変形している女性の死亡リスクはほぼ4倍であった。骨折後10年の日本人女性の追跡調査によると、骨折しなかった人々の生存率は86%であったのに対し、骨折者は69%であった9。

骨折のコスト

日本では大腿骨近位部骨折の95%に外科的治療が行われ、治療のための入院日数は平均1ヵ月以上(38.2日)である。この治療のための均病院医療費は、大腿骨近位部骨折1件につき平均27,599USドルである(表2)。

日本の骨折データベースによれば、2012年には19万件の大腿骨近位部骨折があり、そのうち95%が外科的治療を受けている。これらから、日本は1年あたり49億USドル以上を大腿骨近位部骨折の治療に費やしていることがわかる。そしてこれは病院での医療費にすぎないのである。

骨折登録

日本には、大腿骨近位部骨折を登録する全国レベルと地域ごとの2つの集中データベースがある。データは5年ごとに収集され、40歳以上男女の情報が含まれている。2012年に登録された大腿骨近位部骨折は19万件で、95%は外科的治療を行ったとされる。

骨折リエゾンサービス

日本の病院で、50歳以上の骨折患者を骨折リエゾンサービスに紹介するという制度を利用したのは、約1~10%であった。

骨粗鬆症の専門家

日本における骨粗鬆症の専門家は主に整形外科医であり、特別に訓練を受けて骨粗鬆症患者の治療を担っている。そのほかに骨粗鬆症治療のための特別な訓練を受けた専門家には、婦人科医、内分泌科医および内科医が含まれる。場合によって、リウマチ専門医や一般開業医が患者を管理することもある。

また、一部の日本の病院では、骨粗鬆症それ自体が専門分野として認識されている。

政府の政策

国民健康における優先事項としての骨粗鬆症

日本において、骨粗鬆症は国民健康における優先事項ではない。しかしながら、厚生労働省は健康増進法による骨粗鬆症検診を市町村の自治体で行うよう命じており、2011年は277,489人が検診を受けた。さらに、日本には運動に注力している国民健康プログラムがあり、骨粗鬆症の予防と治療に運動の効用を含めるため、基準とガイドラインを改訂する予定である6。

ガイドライン

骨粗鬆症の予防と治療に関する日本のガイドラインは、日本骨粗鬆症学会、日本骨代謝学会、および骨粗鬆症財団により2011年に発表された。

ガイドラインでは、特に集団ベースのスクリーニングと、骨折歴・年齢・BMDスコア・FRAXスコア・骨折の家族歴に注目した骨折リスク評価に取り組んでいる。ガイドラインは、通常は費用の70%が償還される日本の診療報酬の方針におおむね準拠している。

表2 日本における大腿骨近位部骨折コスト

病院医療費 (骨折1件あたり) 平均入院日数 外科的治療

27,599USドル 38.2日 95%

表1 日本における大腿骨近位部骨折件数とその予測5

年 骨折件数 前期からの変化率(%)

1987 53,200

1992 76,600 44

1997 92,400 21

2002 117,900 28

2007 148,000 26

2012 190,000 28

2020 240,000 26

2040 320,000 33

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調査と医療の質指標制度

全国的な大腿骨近位部骨折のデータベースを使用し、日本は骨粗鬆症の追跡と治療のための調査と医療の質指標を実施している。現在、これは大腿骨近位部骨折のみに適用され、5年ごとに更新されている。

治療(薬物治療の保険償還)

日本の人口の約90%は、国民健康保険または被雇用者の健康保険を介して医療保険に加入している。通常、患者は費用の30%を支払い、健康保険が残りの70%を負担する。民間保険は、自己負担分や保険適用外の費用を賄うのに利用できる。骨粗鬆症の看護と治療は健康保険が適用され、75歳以上では費用の90%を保険が負担する。

一般に、保険償還に承認は要しないが、治療薬によっては一定の条件を満す必要がある。たとえば、テリパラチドは骨折の既往がある場合にのみ認められ、そのほかの治療薬ではBMDのTスコア-2.5SD以下の患者の場合のみ適用される。

第一選択および第二選択薬としては、骨折していない65歳以上の患者に対し、43%の医師がビスホスホネートを処方し、29%が活性型ビタミンD3を選択したことが、医師への調査で明らかになった。骨折している患者については、55%の医師がビスホスホネートを、22%が活性型ビタミンD3を選択していた6。

しかし、薬剤処方の条件や保険償還基準(ほとんどのケースにおいて70%の負担)は、医師が普通なら患者に勧めるだろう治療を、場合によっては妨げることがある。表3は、日本で使用できる骨粗鬆症治療薬と保険診療の負担率を示す。

診断

日本では、骨粗鬆症の診断にdual-energy X-ray absorptiometry(DXA)と超音波の2つが使用されており、両方とも即時に利用できる。どちらも健康保険によって費用の70%が負担され、費用はDXAが約16~35 USドルで、超音波は約8USドルである(表4)。

2008年のデータによれば、日本の医療施設では、一般住民100万人あたり20.8台のDXAを設置している10。

10

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さらに、日本人のために特別に調整されたモデルを有するFRAXを通じて、集団ベースの予備的スクリーニングが可能である。また、アジア人のための骨粗鬆症スクリーニングツール(OSTA、日本人集団で有効性が確認されている)も利用可能である11。

勧告

• 骨粗鬆症治療や骨折予防の費用対効果についての研究を進めること。現在、大腿骨近位部骨折の疫学データ(全国ベースと地域ベース)は利用可能である。しかし、費用対効果を分析したデータは限られている。

• 過去10年間に日本では骨折患者の大幅な増加があった。大腿骨近位部骨折の適切な治療と予防(骨粗鬆症の治療と転倒予防のより効果的な介入など)は、骨粗鬆症の負担を軽減するのに役立つ重要な要素なので、さらなる議論と取り組みが必要である。

• 骨粗鬆症とその影響に対して引き続き政府および厚生労働省に注目させることによって、骨粗鬆症が国民健康における優先事項になるように提唱すること。

表4 日本における骨粗鬆症診断の手段

DXA 超音波

待ち時間 なし なし費用(USドル) 16~35 8保険適用 あり(70%) あり(70%)保険診療が治療の妨げになるか ならない ならない

表3 日本における骨粗鬆症治療薬と健康保険の負担率

保険適用 負担率(%)

リセドロネート ○ 70%(75歳以上は90%)アレンドロネート ○ 70%(75歳以上は90%)イバンドロネート ○ 70%(75歳以上は90%)ゾレドロン酸 なしクロドロネート なしパミドロネート なしラロキシフェン ○ 70%(75歳以上は90%)バゼドキシフェン ○ 70%(75歳以上は90%)デノスマブ ○ 70%(75歳以上は90%)ラネル酸ストロンチウム なし

テリパラチド ○ 70%(75歳以上は90%)PTH(1-84) なしサプリメントビタミンD、カルシウム

カルシウムのみあり

70%(75歳以上は90%)

カルシトニン ○ 70%(75歳以上は90%)ホルモン補充療法 ○ 70%(75歳以上は90%)テストステロン なしアルファカルシドール ○ 70%(75歳以上は90%)

カルシトリオール ○ 70%(75歳以上は90%)エルデカルシトール ○ 70%(75歳以上は90%)

ビタミンK2 ○ 70%(75歳以上は90%)ミノドロン酸 ○ 70%(75歳以上は90%)イプリフラボン ○ 70%(75歳以上は90%)デカン酸ナンドロロン ○ 70%(75歳以上は90%)

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文献1. United States Census Bureau 2013, Census.Gov, viewed 01 September

2013, <http://www.census.gov/population/international/data/idb/informationGateway.php>.

2. Orimo, H, Nakamura, T, Hosoi, T, Iki, M, Uenishi, K, Endo, N, Ohta, H, Shiraki, M, Sugimoto, T, Suzuki, T, Soen, S, Nishizawa, Y, Hagino, H, Fukunaga, M & Fujiwara, S 2012, ‘Japanese 2011 guidelines for prevention and treatment of osteoporosis--executive summary’, Arch Osteoporos, vol. 7, pp. 3-20.

3. Yoshimura, N, Muraki, S, Oka, H, Morita, M, Yamada, H, Tanaka, S, Kawaguchi, H, Nakamura, K & Akune, T 2013, ‘Profiles of vitamin D insufficiency and deficiency in Japanese men and women: association with biological, environmental, and nutritional factors and coexisting disorders: the ROAD study’, Osteoporos Int, [Epub ahead of print].

4. Nakamura, K, Tsugawa, N, Saito, T, Ishikawa, M, Tsuchiya, Y, Hyodo, K, Maruyama, K, Oshiki, R, Kobayashi, R, Nashimoto, M, Yoshihara, A, Ozaki, R, Okano, T & Yamamoto, M 2008, ‘Vitamin D status, bone mass, and bone metabolism in home-dwelling postmenopausal Japanese women: Yokogoshi Study’, Bone, vol. 42, pp. 271-277.

5. Hagino, H, Furukawa, K, Fujiwara, S, Okano, T, Katagiri, H, Yamamoto, K & Teshima, R 2009, ‘Recent trends in the incidence and lifetime risk of hip fracture in Tottori, Japan’, Osteoporos Int, vol. 20, pp. 543–548.

6. Orimo, H, Yaegashi, Y, Onoda, T, Fukushima, Y, Hosoi, T & Sakata, K 2009, ‘Hip fracture incidence in Japan: estimates of new patients in 2007 and 20-year trends’, Arch Osteoporos, vol. 4, pp. 71-77.

7. Rural Population (% Of Total Population) In Japan 2013, Trading Economics, viewed 01 September 2013, <http://www.tradingeconomics.com/japan/rural-population-percent-of-total-population-wb-data.html>.

8. Fujiwara, S, Hamaya, E, Goto, W, Masunari, N, Furukawa, K, Fukunaga, M, Nakamura, T, Miyauchi, A & Chen, P 2011, ‘Vertebral fracture status and the World Health Organization risk factors for predicting osteoporotic fracture risk in Japan’, Bone, vol. 49, pp. 520–525.

9. Ikeda, Y, Sudo, A, Yamada, T & Uchida, A 2010, ‘Mortality after vertebral fractures in a Japanese population’, J Orthop Surg, vol. 18, no. 2, pp. 148-52.

10. Population Division of the Department of Economic and Social Affairs of the United Nations Secretariat, World Population Prospects: The 2008 Revision, viewed March 28, 2011, <http://esa.un.org/unpp>

11. Oh, SM, Nam, BH, Rhee, Y, Moon, SH, Kim, DY, Kang, DR & Kim, HC 2013, ‘Development and validation of osteoporosis risk-assessment model for Korean postmenopausal women’, J Bone Miner Metab, [Epub ahead of print]: Kanis, JA, data on file.