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飾区子どもの生活習慣向上・家庭教育支援関係者会議 かつしか 家庭教育 すすめ ~家庭での教育が原点です~

し か っ 子 の 生きる力 育 む かつしか 家庭教育€¦ · 次のページから、子どもの発達段階を4期(幼児後期、学童前期、学童後期、思春期)に

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葛飾区子どもの生活習慣向上・家庭教育支援関係者会議

かつしかっ子の生きる力を育

むかつしかっ子の生きる力を育

かつしか

家庭教育のすすめ

~家庭での教育が原点です~

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どの発達段階においても大切なこと

幼児後期(5~6歳頃)

就学までに身に付けておきたいポイント

学童前期(小学1~3年生頃)

家庭での学習について

学童後期(小学4~6年生頃)

思春期(中学生頃)

メディアと上手に付き合えていますか?~子どものスマートフォンや携帯電話利用について考えてみましょう~

知っていますか?SNSかつしかっ子ルール~「かつしかっ子が考えた かつしかっ子による かつしかっ子のための SNSの使い方」そして「各家庭でのルール」へ~

家族でチャレンジ!「ノーテレビ・ノーゲームデー」

 将来、子どもが大人になった時には、自らの力で社会を生きていく必要があります。

 そのためには、子どもに社会のルールやマナーを守ることの大切さ、自制心、他者との

コミュニケーション能力等、様々な「生きる力」を身に付けさせることが必要です。

 子どもの教育は、家庭、学校、地域社会がみんなで力を合わせて行うものですが、その中

でも、最も基本となるものは家庭での教育です。

 このパンフレットは、子どもの「生きる力」を育むために、子どもの発達段階に応じて、

保護者がどのように子どもに働きかけたら良いかを掲載しています。

 保護者が自信をもって、楽しく子育てをすることができるためのヒントになれば幸いです。

目次

~ 家庭での教育が原点です ~

“かつしかっ子”の「生きる力」を育みましょう!

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 次のページから、子どもの発達段階を4期(幼児後期、学童前期、学童後期、思春期)に

分け、発達の特徴と保護者の関わり方のポイントを掲載しています。

 現在の子どもの発達段階に合わせて読むことができるだけでなく、将来、子どもがどの

ように成長していくかの目安にもなります。

 まずは、どの発達段階においても大切なことを確認しておきましょう。

 本を読むことは、言葉の学びと同時に、子どもの感性を磨き、表現力や理解力を高め、

想像力を豊かにします。家庭でも、まず「読み聞かせ」から始めましょう。

 さらに、親子で感想を語り合う、図書を薦め合う等、子どもの成長に合わせた読書の

習慣に取り組むことも大切です。

読書のすすめ

 子育てには悩みがつきものです。一人で悩まずに、幼稚園や保育園、小学

校、中学校、行政の相談窓口、民生委員・児童委員等に相談してみましょう。

 「落ち着きがない」「ほかの子と少し違う」等、子どもの発達について心配に

なった時には、子ども総合センターや保健センター等の相談先もあります。

 詳しい相談先は、葛飾区公式サイト内の「かつしか家庭教育のすすめ」の

ページをご覧ください。

相談先一覧はこちら

子どもを叱るときには

悩まずに相談しましょう

次のような叱り方は絶対にやめましょう。

深呼吸をしてから話を始めましょう。感情的になったまま叱ること

叩く等の暴力をふるうこと

人格を否定すること

子どもから、保護者への信頼や安心感を奪います。

http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000057/1002477/1002673.html

「あなたは本当にダメね」という叱り方ではなく、

「あなたのやった○○(行為)がダメよ」とダメの理由を伝えましょう。

ポイントをしぼり簡潔に伝えること、事実を具体的に伝えることが大切です。

どの発達段階においても大切なこと

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5~6歳頃

こんな時期です 様々な人と関わって遊んだり、様々な物や自然の中で遊んだりする中で、

心身が成長し社会性を身に付けていきます。

 子どもの心が成長するために大切なものは「安心感」と

「自信」です。自己中心ではなく、相手への思いやりをもてる

子どもに育てましょう。

 短い時間でも良いので、気持ちに余裕をもって子どもと向き合う時間をつくりましょう。

 家族で過ごすことにより、子どもに安心感を与えることができます。

 子どもは保護者から「褒められた」「認められた」と感じることで自信を

付けていきます。子どもの頑張りやできるようになったことを認め、きちん

と言葉で伝えましょう。決して子ども同士を比べてはいけません。

ありのままの姿を認めていますか?

子どもとスキンシップをしていますか?

幼児後期就学前

幼児後期

コラム

の時期

のポイント

1

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http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000057/1002477/1002674/index.html

「早寝・早起き、朝ごはん食べようカレンダー」の詳細はこちら

「早寝・早起き、朝ごはん」や「遊び」で身体づくりをしていますか?

幼児後期

 小学校に入学後、座って集中して授業を受けたり、様々な

ことに挑戦したりするために必要なものは「健康な身体」と

「体力」です。

 健康な身体づくりには「早寝・早起き、朝ごはん」が欠かせません。「早寝・早起き、

朝ごはん食べようカレンダー」等を活用し、生活リズムを整えましょう。

 また、子どもは五感を使った遊びから、様々なことを吸収します。屋外の遊びで体力を

身に付け、屋内の指先を使った遊びで集中力や器用さを身に付けましょう。

 保護者も子どもと一緒に「早寝・早起き、朝ごはん」に取り組んだり、

一緒に遊んだりして、楽しい時間を共有しましょう。温かく見守られて

いる安心感が、新たなことに挑戦する意欲を育てます。

保護者も一緒にコラム

の時期

のポイント

2

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5

 社会性を身に付けていくこの時期の子どもには、社会の

ルールやマナーを少しずつ教えていくことが必要となります。

 家事や作業、メール等の手を止め、目を見て丁寧に話を聴きましょう。

自分の気持ちを相手に伝えるだけでなく、相手の話を聴くことができる

子どもに育っていきます。

子どもの話を聴く時は手を止めて!

幼児後期

コラム

 子どもは常に保護者を見て育っていきます。保護者が「信号無視

をしない」「自転車は正しく乗る」「列にはきちんと並ぶ」等、社会の

ルールを守る姿を見せたり、箸や鉛筆を正しく使ったりすることが、

子どもの手本となります。

親の背中を見て育つコラム

の時期

のポイント

3

 子どもが、こぼさずに食事をするためにも、字を書くためにも、箸や鉛筆を正しく持って使う

ことが大切です。

箸や鉛筆を正しく持たせていますか?

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幼児後期

時間が意識できている

 時計を何時何分まで読めなくても構いません。

 「時計の長い針が上に来たらお片付け」等、時間を意識するよう

働きかけましょう。

1日20分程度

テーブルに向かう(親と子が向き合う)習慣ができている

 食卓で構いません。保護者と一緒に絵本を読む等の時間を作りましょう。

 小学校の授業で落ち着いて机に向かうことができる子どもに成長して

いきます。

身の回りのことは自分でできるようになっている

 小学校では、限られた休み時間内で行動(着替えや次の学習の準備、

教室間の移動等)をすることが求められます。

 自分で物の管理ができるようにしておきましょう。

交通ルールを守れている

 小学生になると、一人で行動するようになります。

 保護者は子どもと一緒に近所の危ない箇所をチェックしながら、

交通ルールを守ることの大切さを教えましょう。

就学までに

身に付けておきたいポイント

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小学1~3年生頃

こんな時期です 集団や社会におけるルールを守る基礎が作られます。大人の言うことを

守る中で、ことの善悪について理解や判断ができるようになります。

 「朝起きること」や「身支度」「宿題」等、自分でできることを

増やし、自立の基礎を育むことが大切です。

 学校の支度や宿題等、自分でできることを少しずつ増やしながら習慣

化する中で、子どもの自立心は育まれます。また、目覚まし時計を使わ

せる等、自分一人で起きることができるように働きかけることも大切です。

 初めは子どもに任せきりにするのではなく、保護者が一緒に

やりましょう。成長に合わせて、子どもがやった後に保護者が

確認しましょう。

初めは一緒に

子どもが自分でできることを増やしてあげていますか?

学童前期

学童前期

コラム

の時期

のポイント

1

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子どものトラブル解決力を奪っていませんか?

学童前期

 社会で生きていくためには、ルールや約束を守る大切さを

知ることや人間関係のトラブル解決力を身に付けること、

自己肯定感を高めていくことが大切です。

 友達との人間関係のトラブルが起きる場合があります。子ども自身がトラブルを解決する

過程で、「解決力」を身に付けることができます。

 「○○さんとはもう付き合うな」等、友達関係の一方的な否定は子どものトラブル解決力

を奪ってしまいます。子どもの話を聴き、解決に向けた方法を一緒に話し合いましょう。

 子どもは、我慢を経験することで、ルールや約束を守る大切さを理解して

いきます。「ダメ」と言うだけではなく、話を聴いて「○○だから我慢しよう」等、

理由も併せて伝えましょう。

「ダメ」の理由を伝えましょうコラム

 子どもは、家族にとって必要な存在であると感じることで、自己

肯定感を高めていきます。子どもがお手伝いをしたら、「ありがとう」

とお礼を伝えることを忘れずに。

家庭での役割を作りましょうコラム

の時期

のポイント

2

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 小学校に入学すると、少しずつ子どもだけの時間が増えていきます。

 地域の方 と々関わり、我が子を知ってもらうことで、地域みんなの

目で子どもたちが見守られます。

 また、地域における子どもの情報が入りやすくなるとともに、困っ

たときの相談相手にもなってくれます。

 保護者も勘違い等から間違ってしまうことがあります。保護者が間違いを認めて謝ることで、

子どもも自分の間違いを認め、謝ることができるようになっていきます。

間違った時は素直に謝ること

地域の中で子育てをすることを意識していますか?

コラム

団体:PTA、子ども会、青少年育成地区委員会等

行事:ロードレース大会、お祭り、郷土かるた等

 子どもが地域の文化・スポーツ団体に所属している場合には、子どもと

一緒に、地域の大人や他の保護者とコミュニケーションを図りましょう。

地域にはこんな団体や行事がありますコラム

 地域の方 と々の繋がりを作ることが大切です。

子育てをしていく中でメリットがたくさんあります。

の時期

のポイント

3

学童前期

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お便り

学習の時間を決めましょう

 子どもの生活習慣に合わせ、「起きる時間」や「寝る時間」と

同じように「学習の時間」を決めましょう。家庭学習を当たり前

のこととして位置付けることが大切です。

勉強しやすい環境を作りましょう

 子どもが勉強する場所では、テレビや音楽を消しましょう。

 静かな環境づくりが大切です。

保護者と一緒に同じ空間で学習しましょう

 保護者も、家事や作業等、同じ場所でできることをしながら、子どもを見守りましょう。

 一緒にできないときは、あとで目を通して声をかけましょう。

 わからないところは、子どもにヒントを与えたり、アドバイスをしたりすることで、子どもが

自ら学ぶ姿勢を伸ばすことにつながります。

褒めてやる気を引き出しましょう

 子どもの頑張りを見逃さず、励ましの言葉をかけましょう。

 取組みを褒めることで子どもの意欲を高め、次の学習につな

げていくようにします。

学校と連携しましょう

 学校からのお便りは、保護者に手渡すように働きかけ、必ず目を

通しましょう。

1・2年生…20分以上

3・4年生…40分以上

5・6年生…60分以上

家庭での学習について

家庭学習時間のめやす

学童前期

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小学4~6年生頃

こんな時期です 心身の発達の差が大きくなり、自分と友達とを比べてしまうことがあります。

 また、特定の仲間集団が発生するようになります。

 日頃から子どもと言葉を交わす関係づくりができていれば、

子どもにトラブルが起きた時でも、スムーズな話合いが可能と

なります。

 学校や外にいる時間が長くなり、保護者と一緒に過ごす時間が減り始めます。

 何気ない普段の会話にも耳を傾け、子どもの興味や関心事を把握し、

自分に興味や関心がないことであったとしても聴いてあげて、コミュニケー

ションを図る上での接点を作ることが大切です。

子どもが話をしやすい関係や雰囲気を作れていますか?

学童後期

学童後期

 心身の発達の個人差が大きい時期で、「自分」を少しずつ客観的に捉え始める時期でもあります。

自分に自信をもつ子どもがいる一方、劣等感をもつ子どももいます。自信を無くしたり、反発をしてし

まうため、安易に兄弟姉妹や友達等と比較するのはやめましょう。

子どもの自信を無くしてはいませんか?コラム

の時期

のポイント

1

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家庭のルールを決めていますか?

学童後期

 友達とのつながりが強まるこの時期には、仲間内のルール

を優先し、冷静な判断をせずに行動することがあります。

 家庭のルールを決め、家族みんなで守り、ルールの大切さ

を伝えましょう。

 特に保護者がルールを破らないことが大切です。

 子どもが自分から話をした時は、家事や作業をしていても手を止めて、目を見て話を聴きましょう。

相づちを打ちながら、黙って話を聴いてあげることで、子どもの気持ちは安定します。

子どもの目を見て話を聴いていますか?コラム

 自分の価値観・意見・考えを伝えるだけでなく、一緒に考えたり、子どもに考えさせたりしましょう。

こうすることで、親子の信頼関係も強まります。

コラム

の時期

のポイント

2

 子どもが健康的に生活するためには、体力を付けることが

必要です。体力は遊びやスポーツ等、子どもが日頃から活発に

身体を使うことで培われていきます。

の時期

のポイント

3

ルール1.

体力を付けるように働きかけていますか?

 子どもが、積極的に屋外で身体を動かす機会を意識して作りましょう。

体力を付けることは、子どもの成長や発達を促し、健康を維持する以外にも

物事に意欲的に取り組むといった精神面の成長にも深く関わっています。

子どもに相談された時は

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中学生頃

こんな時期です 急激に成長・成熟する身体に、気持ちが追い付かず、不安定になります。

様々なことを考えながら「自分の生き方」を模索し始めます。

 勉強や部活等で忙しくなったり、保護者に対する反抗期を

迎えたりと、親子のコミュニケーションが少なくなる時期です。

適度に距離感をもって子どもと関わりましょう。

 心身ともに不安定になる時期ですが、子どもが自立に近づくために

は、様々な課題や問題を自分で乗り越えていく力が必要になります。

保護者には、子どものすることを黙って見守る距離感が大切です。

過保護や過干渉になっていませんか?

思春期

の時期

のポイント

1

 過保護や過干渉になってはいけませんが、子育てが終わった訳ではありません。意識して子どもの

成長を見守り、子どもが学校で何を頑張っているのか、関心をもつことが大切です。

無関心もダメコラム

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思春期

 子どもの成長に合わせて、子どもとの向き合い方を考えてみ

ましょう。子どものプライバシーをチェックするのではなく、

子どもとの関わり方や見守り方を変えていくのです。

自分の生き方を伝えていますか?

 子どもは、自分の将来のことを少しずつ考え始める時期で

す。そんな時に、人生の先輩として相談に乗れる身近な大人

は、保護者です。保護者自身が中学生の頃、何を考え、どうし

たかったか等、自分の経験を通して一人の大人として向き合い

話しかけましょう。

多様な経験をさせていますか?

 中学生になると部活等で忙しくなりますが、子どもに働きかけ、

地域行事等にボランティアとして、参加するきっかけを作ってあげ

ましょう。

 様々な年代の方との関わり方、役割を果たした時の達成感、失敗

をした時の挫折とそれを乗り越える方法等、様々な「生きる力」を

学べます。

 内面の葛藤や困った時に、子どもが発するサインや、SOSの出し方は、人それぞれ違います。子ども

の容姿や表情、持ち物の増減等、これまでとは違う小さな変化を捉えて、しっかりと見守りましょう。

子どもの変化に気づけますか?コラム

の時期

のポイント

2

 子どもは様々なことを考え「自分の生き方」を探しています。

実際にやってみて得た知識や経験は、これからの社会を生き

ていく糧となります。

の時期

のポイント

3

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 インターネットは、世界中の様々な情報を簡単な操作で手に入れる

ことができる便利な仕組みです。

 一方で、使い過ぎることでネット依存やネット中毒になったり、事件に

巻き込まれたりすることがあります。インターネットを利用する機器とし

て、身近なスマートフォンや携帯電話について、子どもに使用させる時に

注意したいことを確認しておきましょう。

子どもに渡す前に検討すること

1 利用目的を決め、使い方を子どもと話し合いましょう

 「連絡のため」「居場所を確認するため」等、持たせる目的を決めた上で、利用時間や利用場所について

子どもと話し合いましょう。

2 危険性があることを、子どもに伝えましょう

 インターネットには、子どもが有害サイトや悪意のある人と接触する可能性があります。インターネット上

に個人情報を書き込むことで犯罪に巻き込まれる可能性もある等、危険性を十分に伝えましょう。

3 子どもと一緒にルールを決めましょう

 保護者が一方的に押し付けるのではなく、子どもと一緒にルールを作りましょう。ルールを守れなかった

ときのルールを事前に作ることも大切です。ルールを守る責任感が生じます。

メディアと上手に付き合えていますか?

~子どものスマートフォンや携帯電話利用について考えてみましょう~

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 「青少年インターネット環境整備法(2009年施行)」では、子どもの利用状況を把握するとともに、発達

段階に応じ、フィルタリングソフトを利用する等の方法により、インターネットの利用を適切に管理し、活用

能力習得の促進に努めることが「保護者の責務」とされています。<法第6条1項(保護者の責務)より>

 スマートフォンや携帯電話の使用を禁止するのではなく、子どもが適切に利用できるように保護者が

正しい知識をもち、指導することが大切です。

 スマートフォンや携帯電話だけでなく、ゲーム機や音楽プレイヤー等、子どもの利用する様々な機器が

無線LAN(Wi-Fi)でインターネットにつながります。スマートフォン同様に、これらの機器についても

フィルタリングを利用しましょう。

 有害サイト等へのアクセスを防ぐためにはフィルタリングが不可欠です。

 フィルタリングについて正しい知識を身に付け、有効に活用しましょう。

※フィルタリングの設定方法は、携帯電話会社や機種により対応が異なりますので、

 詳細は携帯電話会社や販売店にご相談ください。

保護者の責務です

フィルタリングが安心安全の鍵

意外な落とし穴

1

保護者のための「スマートフォン安心安全ガイド」安心ネットづくり促進協議会

http://sp.good-net.jp<参考>

携帯電話会社が提供する回線(電波)のフィルタリング

 携帯電話会社の回線(電波)でアクセスする際に有効なフィルタリングです。

2 無線LAN(Wi-Fi)に対するフィルタリング

 スマートフォンは、携帯電話会社の回線(電波)だけでなく、フリーのアクセスポイント等を通じて無線

LAN(Wi-Fi)接続が可能です。この無線LANに有効なフィルタリングで、スマホ本体に導入・設定し

て使います。

3 アプリのフィルタリング

 アプリの利用が不安な年齢の子ども向けのフィルタリングです。インストール制限や起動制限、時間制限

等ができます。

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知っていますか?SNSかつしかっ子ルール

~「かつしかっ子が考えた かつしかっ子による かつしかっ子のためのSNSの使い方」そして「各家庭でのルール」へ~

使用する時間帯(平日は午後8時まで、休日は午後9時まで等) 

使用する場所や場面(家にいるときはリビングで使用する、学習塾に行くときだけ使用する等)

ルールを守れなかったときにどうするかを話し合っておく。

使用する際のマナー(公共交通機関では使用しない、誹謗中傷することは書かない、名前・写真・学校名は載せない等)

 「SNSかつしかっ子ルール」とは、こういった危険を伴うSNSを安全に楽しく使えるように、区内の中学

生たちが自ら作成したルールです。「かつしかっ子」宣言※がもとになっていて、かつしかっ子が考えた、かつ

しかっ子による、かつしかっ子のためのSNSの利用に関するルールです。

※GPS機能のついたスマートフォンで撮影した写真は、撮影した日時や場所等の情報が含まれている場合があります。

 ※「かつしかっ子」宣言については裏表紙を参照

● 相手の気持ちや都合を考えよう

● コミュニケーションを大事にしよう

● 家庭でルールを決めて実行しよう

● 自分の行動と個人情報を管理しよう

● 傷つけ合うより支え合おう

ルールを決める際の具体例

トラブルに発展する事例

投稿した個人情報が友人に引用され、思わぬ形で拡散する

不用意な発言や書き込み内容に関する勘違いから、仲間はずれ等のいじめにつながる

投稿した写真※から位置情報が流出し、迷惑行為やストーカー被害等の犯罪行為に巻き込まれる

SNSかつしかっ子ルール

各家庭でのルール作りが大切です

 SNSとは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)

のことで、登録した利用者だけが交流できるインターネット上の登録制サービスやホームページのことです。

 短い文章を投稿したり、写真を共有したりすることでコミュニケーションをとることができますが、安易な書

き込みが思わぬトラブルに発展することもあります。

SNSとは??

「かつしかっ子」宣言 SNSかつしかっ子ルール

● 人にやさしくします

● あいさつで心をつなぎます

● 約束を守ります

● 自分で考え、行動します

● 仲間と力を合わせます

これが

「かつしかっ子」の

誇りです

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普段の関わり方をチェック

悪いことばかりではありません

テレビの見すぎ、ゲームのしすぎ、インターネットの使いすぎによる影響

家族でチャレンジ!「ノーテレビ・ノーゲームデー」

 テレビやゲーム機、スマートフォンのスイッチをたまには消

してみることで、テレビやゲーム、インターネットになんとなく

接している日頃の時間の使い方を見つめ直し、生活リズムを

整えることや、家族でふれあいながら過ごすことの大切さを

再認識するための取組みです。

 葛飾区では、毎月10日を「ノーテレビ・ノーゲームデー」と

設定しています。

家の中でやることがないからといって、特に見たい番組がないにも

関わらず、なんとなくテレビをつけていませんか?

 テレビやインターネットはニュース等で情報が手に入りますし、ゲームは勉強の手助けになる場合があり

ます。何より、テレビやゲームは家族や友達とのコミュニケーションツールにもなります。だからこそ、テレビ

やゲーム、インターネットと上手に付き合うことが大切なのです。

 家族で「ノーテレビ・ノーゲームデー」に取り組み、日頃の付き合い方を見つめ直してみましょう。

子どもが静かにしていられるからといって、家庭や公共の場で、いつ

でもゲームをさせていませんか?

1

2

心や身体、学習面への影響

「ノーテレビ・ノーゲームデー」の詳細はこちら

http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000057/1002477/1002675/1002725.html

■ 家族や友人との会話や関わりが少なくなる等、他人とのコミュニケーションが取りにくくなる。

■ 視力が悪くなることや、肩こりや猫背になり骨の形成に悪影響を及ぼす。

■ 外遊びが不足し、肥満になりやすい。

■ 寝るべき時間に寝ないことで、心身の疲れが取れにくくなる。

■ ホルモンバランスが崩れ、身体の成長を阻害したり、心の安定を失いやすくなる。

■ テレビやゲーム、インターネットと関わる時間をコントロールできなくなり、学習時間がうまく取れなくなる。

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 子どもが、生きるうえでの基本を身に付けていくために、子どもが自

ら実践する行動規範となるもの、また、学校、家庭、地域、行政が総ぐ

るみで人づくりを展開するためのよりどころとなるものを、「かつしかっ

子」と名付け、宣言します。

人にやさしくします

あいさつで心をつなぎます

約束を守ります

自分で考え、行動します

仲間と力を合わせます

平成30年3月発行 葛飾区教育委員会事務局 地域教育課 地域家庭連携係

電話:03-5654-8589(直通)

このパンフレットは、印刷用の紙へリサイクルできます。

これが「かつしかっ子」の誇りです

「かつしかっ子」宣言