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フリガナ ゴトウ アキラ 後藤 2008 3 中央大学 総合政策学部 政策科学科 卒業 学士(総合政策) 2008 4 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻 入学 2010 3 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻 修士課程 修了 修士(情報コミュニケーション学) 2010 4 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻 博士後期課程 入学 2015 3 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻 博士後期課程 修了 博士(情報コミュニケーション学) 2008 4 明治大学 情報コミュニケーション学部 ティーチングアシスタント(2010 3 まで) 2010 4 明治大学 情報コミュニケーション学部 助手(2013 3 月まで) 2012 4 貞静学園短期大学 保育学科 非常勤講師(2013 9 月まで) 2013 4 山梨英和大学 人間文化学部 人間文化学科 助教(2018 3 月まで) 2014 4 帝京科学大学 学芸員課程 非常勤講師(2015 3 月まで) 2014 4 明治大学 行動経済学研究所 客員研究員(2018 3 月まで) 2015 4 明治大学 情報コミュニケーション学部 兼任講師(現在に至る) 2018 1 明治大学科学コミュニケーション研究所 客員研究員(現在に至る) 2018 4 多摩大学 経営情報学部 専任講師(現在に至る)

教 員 業 績 - Tama · 第一回; 明治大学大学院 院長賞 受賞 ... (「損失の「予告」は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的アプロー

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教 員 業 績

フリガナ ゴトウ アキラ

氏 名 後藤 晶

学 歴

年 月 事 項

2008年 3 月 中央大学 総合政策学部 政策科学科 卒業 学士(総合政策)

2008年 4 月 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻

入学

2010年 3 月 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻

修士課程 修了 修士(情報コミュニケーション学)

2010年 4 月 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻

博士後期課程 入学

2015年 3 月 明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科 情報コミュニケーション学専攻

博士後期課程 修了 博士(情報コミュニケーション学)

職 歴

年 月 事 項

2008年 4 月 明治大学 情報コミュニケーション学部 ティーチングアシスタント(2010 年 3 月

まで)

2010年 4 月 明治大学 情報コミュニケーション学部 助手(2013年 3月まで)

2012年 4 月 貞静学園短期大学 保育学科 非常勤講師(2013年 9月まで)

2013年 4 月 山梨英和大学 人間文化学部 人間文化学科 助教(2018年 3 月まで)

2014年 4 月 帝京科学大学 学芸員課程 非常勤講師(2015年 3月まで)

2014年 4 月 明治大学 行動経済学研究所 客員研究員(2018年 3月まで)

2015年 4 月 明治大学 情報コミュニケーション学部 兼任講師(現在に至る)

2018年 1 月 明治大学科学コミュニケーション研究所 客員研究員(現在に至る)

2018年 4 月 多摩大学 経営情報学部 専任講師(現在に至る)

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学 会 及 び 社 会 に お け る 活 動 等

現在所属している学

年 月 事 項

2011年 4 月 行動経済学会(現在に至る)

2011年10月 日本人間行動進化学会(現在に至る)

2013年4月 情報コミュニケーション学会(現在に至る)

2013年8月 日本社会心理学会(現在に至る)

2013年12月 日本シミュレーション&ゲーミング学会(現在に至る)

2014年4月 社会情報学会(現在に至る)

2014年5月 情報知識学会(現在に至る)

2015年2月 地域デザイン学会(現在に至る)

2016年9月 Economic Science Association(現在に至る)

賞 罰

年 月 事 項

2010年 3月 第一回 明治大学大学院 院長賞 受賞

2013年 3月 情報コミュニケーション学会 優秀発表賞 受賞

(「災害の発生は協力行動を促進するか:災害発生による協力促進メカニズムに関する一考

察」)

2014年 3月 日本計画行政学会関東支部/社会情報学会共催 若手研究交流会優秀賞 受賞

(「損失の「予告」は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的アプロー

チ」)

2016年 9月 社会情報学会 論文奨励賞佳作 受賞

(「損失は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的アプローチ」)

2017年 9月 社会情報学会全国大会 優秀発表賞 受賞

(「成果報酬は「いい制度」か?:オンラインアンケート調査を用いた社会経済的要因の検

討」)

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研 究 分 野 研究内容のキーワード

行動経済学・社会情報学 経済ゲーム実験・主観的幸福度・コミュニケーション

教 育 上 の 能 力 に 関 す る 事 項

事 項 年 月 日 概 要

1 教育方法の実践例

アクティブラーニングに関する授業実践 2017 年から現在に至る

明治大学情報コミュニケーション学部担当科目,「クリエイティブコミュニケーション(行動経済学)」において,行動経済学に対する理解を深めると同時に,学生の問題解決能力およびコミュニケーション能力を養成するためのアクティブラーニング形式による授業を展開している.

2018 年度担当科目 2018 年

・多摩大学経営情報学部 「ビジネスコミュニケーション III」 「マーケティングデータ分析」 「スタディースキル入門-X2/Y2」 「プレゼミ I-X14/II-X14」 「多摩学 I-Y/II-Y」 「特別講座 I/II」 「インターゼミI/II/III/IV/V/VI/VII」 ・明治大学情報コミュニケーション学部情報コミュニケーション学科 「ICT ベーシック I/II(2 クラス)」 「クリエイティブ・コミュニケーション(行動経済学)(2 クラス)」

2017 年度担当科目 2017 年

・山梨英和大学人間文化学部人間文化学科 「意思決定論」 「経済学 I」 「データアナリティクス I/II/III」 「データサイエンス II(2 クラス)」 「IT リテラシー演習 1/2」 「専門ゼミナール BC1」 「卒業研究 BC1」 ・明治大学情報コミュニケーション学部情報コミュニケーション学科 「ICT ベーシック I/II」2 クラス 「クリエイティブコミュニケーション(行動経済学)(2 クラス)」

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2016 年度担当科目 2016 年

・山梨英和大学人間文化学部人間文化学科 「意思決定論」 「経済学 I」 「データアナリティクス I/II/III」 「ICT スキル aC/bC/cC/dC」 「データサイエンス II(2 クラス)」 「IT リテラシー演習 1/2」 「専門ゼミナール BC1」 ・明治大学情報コミュニケーション学部情報コミュニケーション学科 「ICT ベーシック I/II」2 クラス 「専門情報リテラシー(人間行動)」 「専門情報リテラシー(社会行動)」

2015 年度担当科目 2015 年

・山梨英和大学人間文化学部人間文化学科 「IT リテラシー演習 1C/2C」 「IT リテラシー演習 1E/2E」 「IT リテラシー応用演習」 「視聴覚メディアの活用」 「データベース演習」 「プレゼンテーション演習」 ・帝京科学大学学芸員課程 「ホームページ作成実習(2 クラス)」 ・明治大学情報コミュニケーション学部情報コミュニケーション学科 「不確実性下の人間行動」 「情報と経済行動」

2014 年度担当科目 2014 年

・山梨英和大学人間文化学部人間文化学科 「IT リテラシー演習 1D/2D」 「IT リテラシー演習 1F/2F」 「IT リテラシー応用演習」 「データベース演習」 ・帝京科学大学学芸員課程 「ホームページ作成実習(3 クラス)」

2013 年度担当科目 2013 年

・山梨英和大学人間文化学部人間文化学科 「IT リテラシー演習 1F」 「IT リテラシー演習 2F」 ・貞静学園短期大学保育学科 「情報機器操作入門(4 クラス)」

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2012 年度担当科目 2012 年 ・貞静学園短期大学保育学科 「情報機器操作入門(4 クラス)」 「情報機器操作応用(4 クラス)」

2 作成した教科書,教材

行動経済学に関する教材公開 2016-2017 年

山梨英和大学担当科目,「意思決定論」で授業資料を Google Classroom上にて公開している.また,このような形式で行うことによって欠席した学生も容易にキャッチアップできるように授業を展開した.

ICT・統計関連科目における教材公開 2016 年-2017 年

明治大学担当科目,「ICT ベーシック II」において記述統計量からから一般線形モデルに渡る資料を Web 上で公開した. A4 で 100 ページほどに渡る分量を

公開しており,統計の基礎教育に用いた.教科書としての公刊を視野に入れている.

ICT・統計関連科目における教材公開 2016 年-2017 年

山梨英和大学担当科目,「データサイエンス II」「データアナリティクス I/II/III」では統計ソフト R を用いた授業を展開していた.この授業資料を Google Classroom 上にて公開している.また,このような形式で行うことによって欠席した学生も容易にキャッチアップできるように授業を展開した.

出張講義・公開講座・高大連携・社会貢

献の実践

出張講義

2016 年 6 月 山梨県立韮崎工業高校 1 年生に向け

た「MacBook Air 体験講座」で講師を担当

2016年1月

第一学院高校において「経済学と心理学が教えてくれる!人間のインセンティブとモチベーション」にて講師を担当

2015年7月

山梨県立韮崎高校において「経済学と心理学が教えてくれる!人間のインセンティブとモチベーション」にて講師を担当

2015年6月 山梨県立韮崎工業高校1年生に向け

た「MacBook Air体験講座」で講師を担当

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2015年2月 聖隷クリストファー高等学校にて

「ダイエットの意思決定 〜感情と理性の戦い〜」で講師を担当

2014年6月 山梨県立韮崎工業高校1年生に向け

た「MacBook Air体験講座」で講師を担当

公開講座

2015年5月 一般社団法人大月青年会議所 5 月例

会「クラウド活用講座」で講師を担当

2015年1月 一般社団法人大月青年会議所1月例

会「Google活用講座」で講師を担当

社会貢献活動

2018 年 10 月

「 大月観光まちづくりフォーラム-大月 DMO の可能性を考える-」にて分科会「グリーンツーリズムと ICT活用」にて座長を担当.

2017 年 2 月 第 2 回地域デザインフォーラムやま

なしを開催,ショートスピーチ並びにワークショップを担当

2015年10月 地域デザインフォーラムやまなし

2015を開催,エクスカーション並びにワークショップを担当.

2015年4月 株式会社パイプドビッツ政治山カン

パニーにおけるアンケート調査の設計および分析を協力.

2011年3月

2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて,「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ)」に参加.宮城県内で津波の被害にあった女川町から山元町の沿岸部にかけての避難所にてアセスメント活動に従事した.

2008年9月

横浜市の少年野球チーム,宮前パワーズ日常の練習活動のサポート及び合宿等の行事の企画を担当している(現在に至る).

2008年9月

横浜市の少年野球チーム,宮前パワーズ寺子屋にて小学生の論理的思考力のトレーニング活動に従事(現在に至る).

研究に関する講義

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2016 年 12 月

「GLMM を用いた公共財ゲーム実験の分析:Fehr(2001)を例として」というタイトルで玉川大学脳科学研究所教員ならびに大学院生を対象ににて講義を行った.

学会等での活動

2018 年 3 月〜 2018 年度社会情報学会大会企画委員

2018 年 3 月〜 情報コミュニケーション学会評議員

2017 年 9 月〜 社会情報学会研究委員会数理系委員

2017 年 4 月〜 情報処理学会情報システムと社会環境研究会(IS)運営委員

職 務 上 の 実 績 に 関 す る 事 項 〆,

事 項 年 月 日 概 要

資格

専門社会調査士 2017 年 10 月 1 日 専門社会調査士取得(第 2381

号)

普通自動車運転免許 2016 年 2 月 7 日 普通自動車運転免許取得

外部資金等獲得状況

電気通信普及財団 2018 年 「オンライン上におけるゲーム実験環境の開発」 , 研究代表者,1857 千円

共同利用・共同研究拠点「社会神経科学研究拠点」(玉川大学)共同研究

2018 年 「不確実性が協力・利他行動に与える影響:fMRI を用いた検討」, 研究代表者,500 千円

共同利用・共同研究拠点「社会神経科学研究拠点」(玉川大学)共同研究

2017 年 「不確実性が協力・利他行動に与える影響」, 研究代表者,500 千円

共同研究 (株式会社博報堂プロダクツ)

2017 年 「『顧客化』に向けたデジタル時代の経済行動の解明」, 研究代表者,582 千円

共同研究 (株式会社博報堂プロダクツ)

2016 年 「『顧客化』に向けたデジタル時代の経済行動の解明」, 研究代表者,750 千円

明治大学大学院 研究調査プログラム 2012 年

「感情が意思決定に与える影響:カタストロフゲームによる実験的アプローチ」,研究代表者,135千円

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明治大学大学院 研究調査プログラム 2011 年 「意思決定における社会的感情の影響とその進化」,研究代表者,142 千円

修士・博士論文執筆の為の 研究調査プログラム (明治大学大学院

情報 ミ ケ シ ン研究科)

2010 年 「感情が意思決定に与える影響:二重過程理論アプローチ」,研究代表者,125 千円

修士・博士論文執筆の為の 研究調査プログラム (明治大学大学院

情報コミ ニケ シ ン研究科)

2009 年 「 感 情 が 意 思 決 定 に 与 え る 影響」,研究代表者,125 千円

その他

FD ワークショップに参加 2015 年

一般社団法人私立大学連盟主催の「FD 推進ワークショップ(新任専任教員向け)」に参加した.アクティブラーニング等の教育改革に向けた手法について研修を受けた.

研 究 業 績 等 に 関 す る 事 項

著書,学術論文等の名称 単 著

共 著

の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

(著書)

『情報コミュニケーション学際研究論集 第 1 号』

共著 2012年3月 明治大学大学院

情報コミュニケーション研究科

明治大学大学院情報コミュニケーション研究科開講科目「情報コミュニケーション学学際研究」で行われた外部講師による講義を編集した.あわせて,小論を掲載した. (後藤 晶,平元(増山)麗央, 石田 沙織, 岩崎 美香, 佐藤 匡)

『地域・マンションの防災ハンドブック』

単著 2012年5月 地域マネジメント学

会・大成出版社,

防災関連情報の入手法・避難所生活および安否情報の確認の方法についてまとめた.「2-3. 防災関連情報の入手(p.32-33)」,「2-4. 避難所とその生活(p.34-35)」,「2-6. 安否情報(p.37-39)」 (野上 修市(他7名編))

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

(学術論文)

「監視カメラの社会的許容度に関する一考

察」 共著 掲載決定 社会情報学会論文誌

本研究では,設置が広がっている監視カメラについて,その社会的許容度を測るためにアンケート調査を行った.その結果,監視カメラに対する賛否にはデモグラフィーが影響すること,予防効果に比べて検証効果が高く評価されていることが明らかとなった. さらに,監視カメラの設置に対して否定的な意志を表明した人々を対象とした調査において,自治会に比べて,警察・企業による監視を望ましく思う一方で個人による監視を望ましく思わないこと,住宅周辺に比べて,交通量の多いところ,職場や公共施設,山林および河川における監視を望ましく思うことなどが明らかとなった. この結果は,監視に対して否定的な人々にとっても監視主体および監視対象の公共性が高まれば高まるほど監視を許容すること,監視主体の公共性が高いとしても,自宅などの公共性の低い空間の監視を望まないことが示されている. (後藤 晶, 本田正美,査読有)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「超自然的存在による被監視感が主観的幸福度・社会的選好に与え

る影響: クラウドソーシングを

用いた調査から」

単著 2017 年

12 月 行動経済学会

第11回大会報告論文

本研究においては,「何かに見られていると感じること」を被監視感と定義した上で,第一者被監視感・第二者被監視感・第三者被監視感・超自然的存在被監視感が社会的選好並びに主観的幸福度に対して与える影響について,クラウドソーシングを用いて調査を実施した. その結果,主観的幸福度に対しては,第三者被監視感がネガティブな影響を与えていること,超自然的存在による被監視感がポジティブな影響を与えていることが明らかとなった.社会的選好については超自然的存在による被監視感がポジティブな影響を与えていることが明らかとなった.さらに,被監視感を媒介変数として分析を行ったところ,直観性因子が超自然的被監視感を媒介変数として主観的幸福度ならびに向社会性を改善することが示された. これらの結果は,監視主体としてどのような存在を想定するかによって,主観的幸福度ならびに社会的選好が異なり得ることを指摘しており,特に超自然的存在の現代的な意義について,再検討する必要があることを示唆している. (査読無)

「協力行動としてのフィードバックが研修効果に与える影響:情動知能との関連から」

共著 2017年

7月 学修分析学会論文誌

第1巻

ネットマン株式会社では,行動習慣化メソッド「PDCFAサイクル」の5つの技術を学び,行動定着を支援する専用Action.T.C.を開発している.フィードバックの協力行動としての側面に着目し,フィードバックがEQに与える影響について報告した.その結果,Action.T.C.の前後で,EQは全ての項目において改善すること,フィードバックはEQの改善に有用である一方で,項目によってはネガティブな影響を与えたことが明らかとなった.(後藤 晶, 三森 朋宏, 永谷 研一,査読有)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「利他性・信頼の社会経済的要因:実験経済学的妥当性を担保したアンケート「実験」を

目指して」

単著 2017年

6月

行動経済学会誌 第9巻

pp.114-117

ゲーム実験の実施において,実験経済学の観点からは価値誘発理論に基づいて,適切なインセンティブを設計する必要がある.しかしながら,通常の紙面およびWebを利用したアンケートでは価値誘発理論を満たす調査の実施は困難である. 本研究においては,クラウドソーシングの利用によって,適切な設計を行うことにより価値誘発理論を満たした実験を実施が可能であることを示唆する.本研究においてはクラウドソーシングを利用したオンラインアンケートを実施した. その結果の概要および今後の課題について報告する.なお,本論文は同タイトルの行動経済学会発表論文をまとめたものである.(審査有)

「クラウドソーシングを用いた経済ゲームに関する一考察:コミュニケーション構造に着

目して」

単著 2017年

5月

情報知識学会誌 第27巻2号 pp.127-132

クラウドソーシングとは主にインターネットを利用して,広く群衆を対象としてタスクと呼ばれる課題を依頼するものである. 本研究においてはクラウドソーシングを用いた 3種類の経済ゲーム実験の結果について比較する.その結果,拒否権のあるコミュニケーションは一方的なコミュニケーションに比べて,他者考慮的になること,一方で両親に対しては拒否権のないコミュニケーションの方が考慮する傾向にあることが明らかとなった.(査読無)

「望ましい報酬制度は何か?: 労働時間と成果報酬制度に着目したオンライン調査による

一考察」

単著 2017年

1月

山梨英和大学紀要 第15巻 pp. 1-22

本研究では①望ましい収入と労働時間,および②望ましい収入と報酬体系について,オンラインアンケートを実施した.その結果,年収400万円で週40時間労働,年収200万円で週30時間労働,年収600万円で週50時間労働を同程度に望ましく思うことが示された. さらに,②に着目して,300万円

条件と600万円条件の望ましさを比較すると,低個人収入者の望ましさが改善していないことが明らかとなり,低個人収入者は働かないという選択肢を選んでいる人がいることを示唆した.(査読有)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「利他性・信頼の社会経済的要因:実験経済学的妥当性を担保したアンケート「実験」を

目指して」

共著 2016年

11月 第10回

行動経済学会発表論文

ゲーム実験の実施において,実験経済学の観点からは価値誘発理論に基づいて,適切なインセンティブを設計する必要がある.しかしながら,通常の紙面およびWebを利用したアンケートでは価値誘発理論を満たす調査の実施は困難である. 本研究においては,クラウドソーシングの利用によって,適切な設計を行うことにより価値誘発理論を満たした実験を実施が可能であることを示唆した.(査読無)

“EFFECTS OF SELF-REGULATION ON AUDIT QUALITY: PUBLIC GOODS EXPERIMENTS”

共著 2016年

11月

Proceedings of the 28th Asian-Pacific

Conference on International

Accounting Issues, pp. 533-553

We investigated the relationship of self-regulation and the audit quality. We conduct our experiment in the context of auditing in a public goods game. First, players decide whether to join a self-regulatory organization, and second, whether to punish non-contributors. Finally, players assess the audit quality. The results indicate that the actions of joining self-regulatory organizations, and executing the punishment were effective with each passing period. Implementing these actions resulted in higher audit quality. We conclude that it is not enough for the auditor to merely belong to a self-regulatory organization; it is also important to undertake spontaneous self-purification actions. The findings of this study indicate the importance of encouraging self-regulation in the auditing field, particularly in the context of the recent tendency to strengthen government regulations. (Yoshitaka Hirose, Akira Goto,査読有)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

"Does facial width-to-height ratio predict

Japanese professional football players’ athletic

performance?"

共著 2016年

11月

Letters on Evolutionary

Behavioral Science, vol.7, no.1, pp.27-40.

A number of studies have shown that facial width-to-height ratio (fWHR)—the distance between the two zygomatic arches (width) compared with the distance from the top of the lip to the bottom of the eyebrows (height)—is related to aggressive behavior and is reflective of testosterone levels. The purpose of this study was to examine the relationship between fWHR and the athletic performance of Japanese professional football players. Photographs of 343 Japanese professional football players were measured for fWHR and compared with the number of penalty cards (yellow and red) acquired by players and goals scored in the 2012 season. The results showed that fWHR was not associated with the number of goals scored in any football position. However, the number of penalty cards acquired was associated with fWHR in the forward offensive position. These findings showed that fWHR is not related to goals scored by Japanese football players, but is related to the penalty cards acquired in the offensive domain. (Fujii, Takayuki, Akira Goto, Haruto Takagishi,査読有)

「プレミアム商品券の経済行動:購入判断に対する社会経済的要因

に着目して」

単著 2016年

6月 行動経済学会誌 第8巻 pp.86-89

本研究においては2014年度の緊急経済対策による地方交付金の活用方法として採用されたプレミアム商品券政策に関連して,インターネット調査を実施し,社会的・経済的属性に着目して,プレミアム商品券政策に関する経済行動の特徴について検討した.その結果,低収入世帯ほど,プレミアム商品券を購入していないこと,高収入世帯ほどプレミアム商品券に期待する「最低希望プレミアム率」が低いことなどが明らかとなった. なお,本論文は同タイトルの行動

経済学会発表論文をまとめたものである.(審査有)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

The Effects of Self-Regulation on Audit

Quality: Experimental Analysis Using a Public

Goods Game,

共著 2016年

1月

Behavioral & Experimental

Accounting eJournal, Vol. 8, No. 2: Jan 20,

2016, The Social Science Research Network (SSRN)

We investigate which of the two actions, self-regulation or self-purification, is more effective. We conduct our experiment in the context of auditing in a public goods game. First, players decide whether to join a self-regulation organization, and second, whether to punish non-contributors. Finally, players assess the audit quality. The results indicate that the actions of 1) joining self-regulatory organizations, 2) favoring punishment for non-contributors, and 3) executing the punishment were effective with each passing period. Implementing these actions resulted in higher audit quality. We conclude that it is not enough for the auditor to merely belong to a self-regulation organization; it is also important to undertake spontaneous self-purification actions. The findings of this study indicate the importance of encouraging self-regulation in the auditing field, particularly in the context of the recent tendency to strengthen government regulations. (Yoshitaka Hirose and Akira Goto, 査読無)

「プレミアム商品券の経済行動:購入判断に対する社会経済的要因

に着目して」

単著 2015年

11月 行動経済学会

第9回大会発表論文

本研究においては2014年度の緊急経済対策による地方交付金の活用方法として採用されたプレミアム商品券政策に関連して,インターネット調査を実施し,社会的・経済的属性に着目して,プレミアム商品券政策に関する経済行動の特徴について検討した.その結果,低収入世帯ほど,プレミアム商品券を購入していないこと,高収入世帯ほどプレミアム商品券に期待する「最低希望プレミアム率」が低いことなどが明らかとなった.(査読無)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「プレミアム商品券は経済を活性化させた

か:社会経済的側面に着目した政策効果の検

討」,

単著 2015年

11月 公共選択学会

第19回大会発表論文

本研究においてはプレミアム商品券政策に関する経済行動の特徴について検討した.その結果,プレミアム商品券政策の満足度は低所得層で低いこと,購入者において,高いプレミアム率は消費意欲の改善に影響をもたらさない一方で,政策満足度の改善に影響を及ぼしていることが明らかとなった.この結果はプレミアム商品券政策がいわゆる「バラマキ」政策としての効果しか有していない可能性を示唆している.(査読無)

「損失は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的

アプローチ」

単著 2015年

11月

社会情報学会誌 第4巻1号

pp.1-16.

公共財ゲームの枠組みを用いて,保有額の突然の変動である「カタストロフ」を組み込んだカタストロフゲームを参加報酬条件で行った.その結果,カタストロフを予告してもカタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった.また,与える情報による影響についても検討する必要があることを示唆した.(査読有)

「幸福度・利己性と自然に対する意識に関す

る一考察」 単著

2015年 5月

情報知識学会誌 第25巻2号 pp.200-207.

本研究では内閣府経済社会総合研究所が実施した生活の質に関する調査2012を用いて,自然に対する意識と幸福度および利己性の関係について検討した.その結果,災害時に観察されてきた協力行動は,利他的な動機による協力行動ではなく,利己的な動機による協力行動,もしくは戦略的互恵行動としての協力行動である可能性が示唆され,天罰仮説を支持する結果が得られた.(査読無)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「ゲーム状況における協力行動に関する研

究:カタストロフゲーム・アプローチ」

単著 2015年

3月

明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科

博士学位請求論文165p.

カタストロフゲームを成果報酬・参加報酬・無報酬条件の各条件を比較した.その結果,報酬条件による協力行動の差は認められたと同時に,どの条件においてもカタストロフによって協力行動が促進されることを指摘した.この結果は現在の実験経済学は成果報酬条件であることが求められるが,その他の報酬条件についても精査する必要があることを示唆している.(査読有)

「Build and Bring Your Own DeviceによるICT

活用能力の育成」 単著

2014年 12月

日本教育工学会論文誌 第38巻3号 pp.287-297.

山梨英和大学では2013年度新入学生より,1人1台のMacBook Airを配布している. これは1年生の必修授業であるITリテラシー演習にて1年間の授業をかけてセットアップを行い,ブートキャンプによるWindows環境の構築まで行っている.本研究ではこれら一連のカリキュラムについて報告すると同時に,セットアップを組み込んだカリキュラムは一定の教育効果が認められること等を指摘した. (杉浦 学,後藤 晶,秋月 拓磨,難波 道弘,高橋 弘毅,査読有)

「損失が発生する「範囲」は協力行動に影響を与えるか?:カタストロフゲームによる実

験的アプローチ」

単著 2014年

12月

情報コミュニケーション学会誌 第10巻1号

pp.17-26.

無報酬条件におけるカタストロフゲーム実験を実施した.その結果,カタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった.また,カタストロフが発生する人数に比例して協力行動が促進されることが明らかとなった.(査読有)

「損失と協力行動に関する一考察:成果報酬条件におけるカタストロフゲームによる実験

的アプローチ」

単著 2014年

15月

情報知識学会 第24巻2号 pp.164-171.

公共財ゲームの枠組みを用いて,保有額の突然の変動である「カタストロフ」を組み込んだカタストロフゲームを成果報酬条件で行った.その結果,カタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった.(査読無)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「集団間バイアスに関する事例研究:情報機器操作に関する授業を

通じて」

単著 2013年

9月 情報コミュニケーション学会誌第9巻2号pp.20-26.

本研究では情報機器操作に関する授業における作品の相互評価を通じて,現実場面における集団間バイアスについて検討した.その結果,自身の成績に関わる自グループの作品を一番高く評価し,自クラス他グループの作品を二番目に高く,そして他クラスの作品を最も低く評価することを明らかにした.(査読有)

「協力行動と公共財ゲームに関する一考察:経済学実験および心理

学実験を中心に」

単著 2013年

12月

山梨英和大学紀要, 第12巻 pp.32-48.

本研究においては,公共財ゲーム実験について実験研究に着目して整理し,現状の問題点を指摘した.経済学および心理学領域で積み重ねられてきた実験研究は新古典派経済学が仮定する合理的経済人の行動とは乖離した結果が見られており,新たなモデルの必要性が示唆されている.ゲーム理論の枠組みは経済学・心理学的な枠組みのみならず,文化的観点も考慮した新たな人間行動の説明原理となり得ることが示唆されている.(査読有)

「「カタストロフ」は協力行動を促進する

か:「カタストロフゲーム」の提案と予備的

実験」,

単著 2013年

3月

貞静学園短期大学 研究紀要 第4巻

pp.15-25.

本研究では,カタストロフゲーム実験について参加報酬下で実験を実施し,予備的考察として実験結果を報告した.その結果.カタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが示唆された. (査読有)

「「線形性の期待」を崩壊するカタストロ

フ」, 単著

2013年 3月

貞静学園短期大学 研究紀要 第4巻

pp.5-13.

本研究では,カタストロフの概念について整理し,その定義を明確にした.その上で,カタストロフは様々な事象に対して不安を喚起する契機となり,協力行動をはじめとした様々な行動の転機となることをシステム論的な観点から考察を行った.(査読有)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「社会的ジレンマに関する一考察:囚人のジレンマゲームを例とし

て」

単著

2012年 3月

情報コミュニケーション 学際研究論集

第1号 pp.31-43.

本研究においては囚人のジレンマを例として,社会的ジレンマに面した際の人間行動やコミュニケーション及びその背景にある倫理・慣習・規範,そして感情の機能について整理し考察を行った.人間関係,コミュニケーションとしての社会的ジレンマ,及びジレンマ的状況に面した時の慣習や規範の役割,そしてより背景的な感情や理性の機能について言及した.今後は以上の観点を踏まえた,ゲーム実験が重要となることを指摘した.(査読無)

「意思決定の神経科学的基盤:近赤外線分光法を用いた実験による

予備的考察」

単著 2011年

3月

情報コミュニケーション 研究論集 第2巻

pp. 1-19.

本稿においては意思決定時における感情の機能のNIRSによる測定可能性について検討した.NIRSは従来の機器に比べて脳機能の詳細な時間的推移をより現実的な環境で明らかにすることが可能である.神経科学的手法の問題点を指摘した後に,実験例として筆者が行った予備実験を示した.結果は感情の影響を受けやすい前頭前野内側部及び眼窩前頭前野の周辺が賦活するという先行研究と対応したものとなり,NIRSは意思決定に対する感情の影響を研究し得るツールである可能性が示唆された.(査読有)

「感情状態が意思決定に与える影響-意思決定タイプを変容させる情

報としての感情-」

単著 2010年

3月

明治大学大学院 情報コミュニケーション研究科修士学位請求論文67p.

本稿においては感情について二重過程理論の観点からの考察を行い,誘導された感情状態による意思決定に対する影響について検討を行った.その結果,感情状態による明確な影響は認められなかったものの,その影響が示唆される結果が得られ,インタラクションを含めた研究など,今後の課題を明らかにした.(査読有)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「社会的感情の機能とその進化に関する一考

察 –社会的行動に対する二重過程理論的アプロ

ーチ-」

単著 2010年

3月

情報コミュニケーション 研究論集 第1巻

pp.1-19.

本稿においては社会的感情について二重過程理論の観点からの考察を行った.二重過程理論とは直感/感情的反応を導くシステム1と論理的思考を導くシステム2の2つが意思決定等の思考活動に影響を与えるとする理論である.社会的感情は繰り返しの関係において自身の適応度を上げる行動へ導くと考えられる.単純に社会的感情に従うだけでは不適切に自身の適応度を下げる行動へ導く可能性もあるが,システム2が関わることで適切な行動へ導いていると考えられる.(査読有)

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発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

(学会・研究会発表)

「直感性が被監視感と主観的幸福度に与える影響:クラウドソーシングを用いた調査か

ら」

共著 2018 年

3 月

情報コミュニケーション学会第15回全国大会(於大手前大学さくら夙川キャンパス)

本研究においてはクラウドソーシングを用いてオンライン実験システムを用いて実施した.本報告においては,直感的傾向(システム 1)・論理的傾向(システム 2)が主観的幸福度に与える影響について概要を報告する.特に,直感的に超自然的存在による被監視感を抱くほど,主観的幸福度が高くなることを,媒介分析とその方法を中心に検討する.(後藤晶, 友野典男)

「人文系学部における R を用いた

必修科目としての統計教育の実践」

単著 2018 年

2 月

情報文化学会第16回関東支部研究会(於東京工科大学八王子キャ

ンパス)

本報告においては山梨英和大学では初年次必修科目として記述統計学に関する基礎教育および R を用いた統計・プログラミングを学ぶ「データサイエンス I/II」を設定している. 本報告では R を用いた統計教育の

可能性とその実践について報告する. さらに,新年度の新たな授業の方

向性についても報告する.

「オンライン上における経済ゲーム実験の実

施と課題: クラウドソーシングとの連携を目指して」

単著 2018 年

1 月

第24回社会情報システム学シンポジウム(於電気通信大学)

従来,経済ゲーム実験を実施する際には,主にいわゆる実験室実験が中心となっていた.一方で,昨今では情報化社会の進展に伴い,クラウドソーシングという新たなリクルート手段が利用できるようになってきた.また,オンライン上で容易に経済ゲーム実験の実施ができるアプリケーションも開発されつつある.本報告においては,国内のクラウドソーシングを用いたインタラクションのない調査およびインタラクションのある経済ゲーム実験について,独裁者ゲーム,ならびに公共財ゲームの実施結果について報告する.さらに,複数回実施してきたクラウドソーシングを用いた実験から明らかになってきた離脱率などのクラウドソーシングを用いた経済ゲーム実験の課題についても言及し,今後の課題等について検討する.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「超自然的存在による被監視感が主観的幸福度・社会的選好に与え

る影響: クラウドソーシングを

用いた調査から」

単著 2017 年

12 月

行動経済学会第11回大会(於同志社大学今

出川キャンパス)

本研究においては,「何かに見られていると感じること」を被監視感と定義した上で,第一者被監視感・第二者被監視感・第三者被監視感・超自然的存在被監視感が社会的選好並びに主観的幸福度に対して与える影響について,クラウドソーシングを用いて調査を実施した. その結果,主観的幸福度に対しては,第三者被監視感がネガティブな影響を与えていること,超自然的存在による被監視感がポジティブな影響を与えていることが明らかとなった.また,社会的選好については超自然的存在による被監視感がポジティブな影響を与えていることが明らかとなった.さらに,被監視感を媒介変数として分析を行ったところ,直観性因子が超自然的被監視感を媒介変数として主観的幸福度ならびに向社会性を改善することが示された. これらの結果は,監視主体としてどのような存在を想定するかによって,主観的幸福度ならびに社会的選好が異なり得ることを指摘しており,特に超自然的存在の現代的な意義について,再検討する必要があることを示唆している.

「宗教観が向社会的行動に与える影響:

クラウドソーシングにおける実験から」

単著 2017 年

12 月

第142回情報システムと社会環境研究会

(於東京工科大学蒲田キャンパス)

本研究においては,クラウドソーシングを用いて独裁者ゲーム,主観的幸福度,ならびに宗教観について調査を行った.その結果,独裁者ゲームにおける自己利益は宗教の影響を受けない一方で,超自然的存在に生かされていると感じることが利他性に影響を及ぼし得ること, 主観的幸福度は宗教の影響を受けない一方で,運命の被統制感,自然に対する恐怖,天罰・地獄の存在の確信が主観的幸福度に対してネガティブな影響を及ぼしていること,自然に対する感謝,超自然的存在による生命の保護,天国の存在の確信が主観的幸福度に対してポジティブな影響を及ぼしていることが示されている.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「被監視感が主観的幸福度に与える影響:

クラウドソーシングを用いたオンライン実験

から 」

単著 2017 年

12 月

INFOPRO2017 第14回情報プロフェッショナルシンポジウム(於科学技術振興機構 東

京本部別館)

本報告では,実際には監視されていなくても監視されていると思い込む「被監視感」に着目して,その被監視感が主観的幸福度および社会的価値指向性・認知内省テストに与える影響について検討する.

本研究ではクラウドソーシングを用いておおよそ 1500 名を対象として,主観的幸福度および被監視感に関する調査を行った.利他性や競争性などを示す社会的価値指向性,並びに情報処理スタイル(合理性‐直観性)尺度についても調査を行っており,これらを包括的に報告する. さらに,本研究を支えるための基盤としてのクラウドソーシングサービスおよびクラウドソーシングを用いた大規模経済ゲーム実験の可能性について,計算社会科学の文脈から議論をした.

「クラウドソーシングを用いた経済ゲーム実

験の実施と課題」 単著

2017 年 10 月

第21回実験社会科学カンファレンス(於関西大学千里山キャンパ

ス)

従来,経済ゲーム実験を実施する際には,主にいわゆる実験室実験が中心となっていた.一方で,昨今では情報化社会の進展に伴い,クラウドソーシングという新たなリクルート手段が利用できるようになってきた.また,オンライン上で容易に経済ゲーム実験の実施ができるアプリケーションも開発されつつある. 本報告においては,国内のクラウドソーシングを用いたインタラクションのある経済ゲーム実験について,独裁者ゲーム実験,ならびに公共財ゲーム実験の実施結果について報告する,主に Big5 や情報処理スタイル尺度,被監視感等に着目して概要を報告する.さらに,複数回実施してきたクラウドソーシングを用いた実験から明らかになってきた離脱率などのクラウドソーシングを用いた経済ゲーム実験の課題についても言及し,今後の課題等について検討する.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「データへの期待に立ちすくむ

〜モデル無き「依頼」にどう応えるのか〜」

共著 2017 年

9 月

2017年社会情報学会(SSI)学会大会(於駒

澤大学駒沢キャンパス)

昨今では,「データの大規模化」が進んでいる.これは,データ獲得にかかる コストが小さくなったことによる.この要因としては①アンケート調査のコス トが下がっていること②オープンデータ化の進展に伴い行政から積極的に 情報が公開されるようになったこと,③ウェブスクレイピングなどの技術革新 によるものなどがあげられる. 本報告においてはワークショップとしてこれらのデータとの適切な付き合い方について議論を展開した. (本田正美, 友野典男, 村舘靖之, 廣瀬喜貴, 後藤晶 )

「オンライン実験プラットフォームとしてのクラウドソーシングの

可能性について」

単著 2017 年

9 月

第16回情報科学技術フォーラム(於東京大学本郷キャンパス)

本研究においては Yahoo!クラウドソーシングを用いて,経済ゲーム実験用プログラムである oTree により実験を実施した.特に,本報告においては,その実験環境およびシステムの概要について述べると同時に,実施した調査の結果について報告した.

「情報処理スタイルが主観的幸福度および認知内省テストに与える

影響」

単著 2017 年

7 月

情報コミュニケーション学会第4回社会コミュニケーション部会

(於明治大学駿河台キャンパス)

本研究においてはクラウドソーシングを用いてオンライン実験システムを用いて実施した.本報告においては,直感的傾向(システム 1)・論理的傾向(システム 2)が主観的幸福度および認知内省テストに与える影響について概要を報告する.構造方程式モデリングを用いて分析した結果,主観的幸福度に対して合理的傾向および直感的傾向がポジティブな影響を与えていること,また,認知内省テストに対しては合理的傾向がポジティブな影響を与えること,直感的傾向がネガティブな影響を与えることが明らかとなった.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

クラウドソーシングを用いた経済ゲームに関する一考察:コミュニケーション構造に着目

して

単著 2017年

5月

第25回情報知識学会年次大会(於同志社大

学)

クラウドソーシングとは主にインターネットを利用して,広く群衆を対象としてタスクと呼ばれる課題を依頼するものである. 本研究においてはクラウドソーシングを用いた 3種類の経済ゲーム実験の結果について比較する.その結果,拒否権のあるコミュニケーションは一方的なコミュニケーションに比べて,他者考慮的になること,一方で両親に対しては拒否権のないコミュニケーションの方が考慮する傾向にあることが明らかとなった.

「オンライン調査による感謝と不満の価値:日本の個人主義化の検

討」

単著 2017年

3月

第14回情報コミュニケーション学会全国大会,(於一橋大学)

本報告においては,クラウドソーシングサービスを用いて,2,000名を対象として感謝と不満の値段について職場の労働環境別の受入可能額の推定を行った.その結果,無干渉条件が最も低く,不平のみならず感謝であっても干渉がWTAを引き上げることを示された.この結果は,クラウドソーシングによる母集団特有の傾向である可能性もあるが,もしくは「孤立主義」の傾向を示したものと解釈可能である.

「被監視感が主観的幸福度に与える影響:クラウドソーシングを用

いた2回の調査から」」

単著 2017年

3月

情報処理学会情報システムと社会環境研究会第139回研究発表

会,(於東京電機大学千住キャンパス)

「実際に監視されている」ことが向社会的行動や主観的幸福度に対して影響を与えることは,様々な研究から指摘されている.一方,監視されていると思い込む「被監視感」が重要視されていることはパノプティコンの議論をしても明らかである.本研究においてはこれらの点に着目し,クラウドソーシングを用いて2000人規模の調査を2度に渡り実施した.本報告においては被監視感と主観的幸福度の影響について報告する.さらに,クラウドソーシングを用いた調査・実験研究の可能性について議論する.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「被監視感が主観的幸福度・経済ゲーム実験に与える影響:クラウドソーシングを用いた実験から(ポスター発

表)」

単著 2017年

2月

第1回計算社会科学ワークショップ,(於学

習院大学)

協力行動や利他行動は「監視」によって影響を受けることが指摘されてきた一方で,昨今ではその効果が弱いことも指摘されている. 本研究では,実際には監視されて

いなくても監視されていると思い込む「被監視感」に着目して,その被監視感が主観的幸福度および独裁者ゲームに代表される経済ゲーム実験に与える影響について検討する. 特に,学生に限らずより幅広い社会経済的要因の影響についても検討するために,クラウドソーシングを用いて,2000名を対象として,経済学実験として要求される価値誘発理論の原則を満たしたアンケート「実験」を考案し実施した. 本報告においてはその実験概要お

よび被監視感が主観的幸福度および経済ゲーム実験に与える影響について報告する.なお,本報告は同日に実施された同タイトルの報告をポスターセッションにて報告したものである.

「被監視感が主観的幸福度・経済ゲーム実験に与える影響:クラウドソーシングを用いた

実験から(口頭発表)」

単著 2017年

2月

第1回計算社会科学ワークショップ,(於学

習院大学)

協力行動や利他行動は「監視」によって影響を受けることが指摘されてきた一方で,昨今ではその効果が弱いことも指摘されている. 本研究では,実際には監視されて

いなくても監視されていると思い込む「被監視感」に着目して,その被監視感が主観的幸福度および独裁者ゲームに代表される経済ゲーム実験に与える影響について検討する.特に,学生に限らずより幅広い社会経済的要因の影響についても検討するために,クラウドソーシングを用いて,2000名を対象として,経済学実験として要求される価値誘発理論の原則を満たしたアンケート「実験」を考案し実施した. 本報告においてはその実験概要お

よび被監視感が主観的幸福度および経済ゲーム実験に与える影響について報告する.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

"Identifying the Effects of the Feeling of being

Monitored and Socioeconomic Status

on Experimental Games: Using a Crowdsourcing

Service",

単著 2017年

2月

Asian-Pasific Economic Science Association Annual Meeting,(National Taiwan

University)

Many studies suggest that monitoring promotes cooperation and altruistic behavior. However, the influence of the feeling of being monitored, regardless of the reality, is not very clear. To find out the effects of the “monitored feeling” and socioeconomic states, we conducted an online survey with incentives targeting people in Japan using a crowdsourcing service. Here, we present the outline of the experiment and the effects of “monitored feelings” and socioeconomic states on dictator games, trust games, and ultimatum games.

監視カメラの社会的許容度に関する一考察: 監視に対する嫌悪感の

根源をめぐって

共著 2016年

12月

情報処理学会情報システムと社会環境研究会第138回研究発表

会,(於法政大学小金井キャンパス)

本研究では,設置が広がっている監視カメラについて,その社会的許容度を図るためにアンケート調査を行った. 特に,本研究では監視カメラの設置に対して否定的な意志を表明した人々を対象として分析を行った.その結果,監視主体に着目すると,警察・自治体に比べて,自治会・企業,個人による監視を望ましく思わないことが明らかとなった.監視対象に着目すると,公共施設・商業施設に比べて交通量の多いところの監視を望ましく思う一方で,職場や住宅の監視を望ましく思わないことなどが明らかとなった.さらに,監視主体と監視主体の交互作用が認められ,監視主体の目的によって望ましさが異なることが明らかとなった.この結果は,監視に対して否定的な人々にとっても監視主体および監視対象の公共性が高まれば高まるほど監視を許容すること,監視主体の公共性が高いとしても,自宅などの公共性の低い空間の監視を望まないことが示されている.(後藤 晶, 本田正美)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「利他性・信頼の社会経済的要因:実験経済学的妥当性を担保したアンケート「実験」を

目指して」

単著 2016年

12月

第10回行動経済学会全国大会,(於一橋大

学)

経済ゲーム実験の実施において,実験経済学の観点からは価値誘発理論に基づいて,適切なインセンティブを設計する必要がある.しかし,通常の紙面およびWebを利用したアンケートでは価値誘発理論を満たす調査の実施は困難である.本研究においては,クラウドソーシングの利用によって,低費用かつ短時間で十分な量のデータを収集することが可能になると同時に,適切な設計を行うことにより価値誘発理論を満たした実験を実施が可能であることを示唆する.本研究においてはクラウドソーシングを利用したオンラインアンケートを実施した.その結果の概要を報告すると同時に,今後の課題について報告する.

「利他性および他者信頼の社会経済的基盤:―クラウドソーシングによる調査から―」

単著 2016年

11月

情報文化学会第24回全国大会,(於東京大

学)

本研究においては,クラウドソーシングを用いてストラテジーメソッド型の独裁者ゲームおよび信頼ゲームを実施し,その社会経済的要因を調査した.あわせて本調査においては自然に対する態度についても分析を行った.その結果,利他性および他者信頼については社会経済的要因および自然に対する態度が影響することを明らかにした.

「被監視感が社会的行動に与える影響:クラウドソーシングを用い

て」

単著 2016年

10月

第20回実験社会科学カンファレンス,於同

志社大学

協力行動や利他行動は「監視」によって促進されることが知られている.一方で,実際には監視されていなくても監視されていると思い込む「非監視感」が与える影響については十分に明らかになっていない. 本研究では学生に限らずより幅広

い社会経済的要因についても検討するために,経済学実験として要求される価値誘発理論の原則を満たしたアンケート「実験」を考案し,クラウドソーシングにて実施した. 本報告においてはその実験概要お

よび被監視感が独裁者ゲーム・信頼ゲーム・最終提案ゲームに与える影響について報告した.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「成果報酬は「いい制度」か?:オンラインアンケート調査を用いた社会経済的要因の検

討」

単著 2016年

9月

2016年 社会情報学会 大会(於札幌学院大

学)

本研究では①望ましい収入と労働時間,および②望ましい収入と報酬体系について,主観的指標に着目してオンラインアンケートを実施した.その結果,年収400万円で週40時間労働,年収200万円で週30時間労働,年収600万円で週50時間労働を同程度に望ましく思う傾向にあることが示された. さらに,②に着目して,300万円

条件と600万円条件の望ましさを比較すると,低個人収入者の望ましさが改善していないことが明らかとなり,低個人収入者は働かないという選択肢を選んでいる人がいることを示唆した.

「自主規制機関が監査の品質に及ぼす影響: 公共財供給ゲームによる

実験研究」

共著 2016年9月

日本会計研究学会第75回大会 自由論題報

告, (於静岡コンベンションアーツセンタ

ー)

本研究の目的は,監査の品質と自主規制機関との関係を明らかにすることである.本研究では,監査の品質が監査人の努力水準に依拠すると仮定し,監査の品質(監査人の努力水準)の総量を,監査業界にとっての公共財で あるとみなし,公共財供給ゲームの実験を行った.その結果,監査人が自発的に組織する自主規制機関という制 度に着目すると,自主規制機関において処罰が実行される場合に,彼らによる自浄作用が働くことが確認された . (廣瀬喜貴, 後藤晶)

「消費意欲と「クチコミ」に関する一考察」

共著 2016年

7月

情報コミュニケーション学会第3回社会コミュニケーション部会

(於明治大学)

本報告においては,クチコミの星による評価と両親のアドバイスの信頼度について比較を行った.その結果,おおよそクチコミによる星4.5つと父親の意見が同程度に信頼できることなど明らかとなった. さらに,共同研究の枠組みに関する報告も行った. (横井忠泰, 大谷内翔平, 増澤崇, 橋本千里, 塚原孝史, 後藤晶)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「報酬制度に関する一考察:オンライン調査

を用いて」 単著

2016年 7月

情報コミュニケーション学会第3回社会コミュニケーション部会

(於明治大学)

本研究では①望ましい収入と労働時間,および②望ましい収入と報酬体系について,主観的指標に着目してオンラインアンケートを実施した.その結果,年収400万円で週40時間労働,年収200万円で週30時間労働,年収600万円で週50時間労働を同程度に望ましく思う傾向にあることが示された.その上で,成果報酬条件に比べて一定給与条件を望ましく思い,企業業績要因による給与の変動よりも,個人業績要因による給与の変動をより望ましく思うことが明らかとなった.

「将来世代を見据えた時間割引に関する一考察:消費税増税に関するオンライン調査か

ら」

単著 2016年

7月

情報コミュニケーション学会第3回社会コミュニケーション部会

(於明治大学)

本研究では消費税増税に関連して,一つのシミュレーション結果から将来世代への影響を説明文にいれたオンラインアンケートを実施した.その結果、増税をしないことを望ましく思い,増税額を小さくすることを望ましく思う一方で,増税の時期については早い方が望ましいという結果が得られた.この結果は標準的な経済学が前提とする指数割引の結果であり、双曲割引がもたらす現在志向バイアスが生じない一事例であるといえる.

「監視カメラの社会的許容度に関する一考

察:プログレスレポート」

共著 2016年

7月

情報コミュニケーション学会第3回社会コミュニケーション部会

(於明治大学)

本研究では,設置が広がっている監視カメラについて,その社会的許容度を測るためにアンケート調査を行った.そこで,どのような場面やどのような条件下で監視カメラの設置や利用が社会的に許容されているのか考察する.特に本報告においては「監視カメラに対する賛否」「犯罪の抑止/捜査」「事故防止/検証」「自然災害の予防/検証」について報告する.(後藤 晶, 本田正美)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「監視カメラの社会的許容度に関する一考

察」 共著

2016年 6月

情報処理学会情報システムと社会環境研究会第137回研究発表会(於國學院大學渋谷キ

ャンパス)

本研究では,設置が広がっている監視カメラについて,その社会的許容度を測るためにアンケート調査を行った.そこで,どのような場面やどのような条件下で監視カメラの設置や利用が社会的に許容されているのか考察する.特に本報告においては「監視カメラに対する賛否」「犯罪の抑止/捜査」「事故防止/検証」「自然災害の予防/検証」について報告する.(後藤 晶, 本田正美)

「主観的幸福度と利他性に関する一考察:

ESM調査による検討」 単著

2016年 3月

日本計画行政学会/社会情報学会共催第10回若手研究交流会(於

青山学院大学)

主観的幸福度と利他性の日中変化および曜日間変化を検討することを目的として,経験サンプリング法に基づく調査を実施した.仮想独裁者ゲームおよび仮想最終提案ゲームを実施した.その結果,仮想独裁者ゲームでの分配額は主観的幸福度と正の相関があること,仮想最終提案ゲームにおいて,見知らぬ人に対して高い金額を望むが,幸福になると見知らぬ人に対して寛容になることなどが明らかとなった.

「協力行動としてのフィードバックが 研修効果に与える影響: 情動知能との関連から〜今後の研究に向けて〜」

単著 2016年

3月

学習分析学会2015年度第2回研究会(於上智大学市谷キャンパス)

ネットマン株式会社では,行動習慣化メソッド「PDCFAサイクル」の5つの技術を学び,行動定着を支援する専用SNSを開発している.本研究ではAction.T.C.における協力行動としてのフィードバックに着目し,フィードバックがEQに与える影響について報告したAction.T.C.の前後で,EQは全ての項目において改善すること,フィードバックはEQの改善に有用である一方で,項目によってはネガティブな影響を与えたことが明らかとなった.さらに,ここでは前回の報告を踏まえてその意義について,議論した.(後藤 晶, 三森 朋宏, 永谷 研一)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「繰り返される損失は協力行動を促進する

か:マルチショットカタストロフゲームによる実験的アプローチ」

単著 2016年

3月

第13回情報コミュニケーション学会全国大会(於大阪

電気通信大学)

本報告においては,繰り返し公共財ゲームに複数回の保有・獲得してきた金額が変動するカタストロフを組み込んだマルチショットカタストロフゲームについて報告をした.その結果,カタストロフによって協力行動が促進されること,シングルショット条件に比べて,複数回生じた方が協力行動の促進が認められることが明らかとなった.

「主観的厚生指標としての幸福度に関する一考察:経験サンプリング

法による検討」

単著 2016年

2月

2015年度社会情報学会第1回中国・四国支部研究発表会(於島根大学松江キャンパス)

主観的幸福度と利他性の日中変化および曜日間変化を検討することを目的として,経験サンプリング法に基づく調査を実施した.仮想独裁者ゲームおよび仮想最終提案ゲームを実施した.その結果,時間帯および曜日によって主観的幸福度に変化があること,特に金曜の夜に主観的幸福度が高いことなどが明らかとなった.さらに,ここではその政策的意義などを議論した.

"What are desirable compensation systems?

Analysis by online questionnaire"

単著 2016年

1月

第22回社会情報システム学シンポジウム(於電気通信大学)

本研究では望ましい収入と労働時間,および望ましい収入と報酬体系について,主観的指標に着目してオンラインアンケートを実施した.その結果,年収400万円で週40時間労働,年収200万円で週30時間労働,年収600万円で週50時間労働を同程度に望ましく思う傾向にあることが示された.その上で,成果報酬条件に比べて一定給与条件を望ましく思い,企業業績要因による給与の変動よりも,個人業績要因による給与の変動をより望ましく思うことが明らかとなった.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

"Is "Good Luck" Really a "Good Thing"?: A Study with the Experimental

Games"

単著 2016年

1月

第22回社会情報システム学シンポジウム(於電気通信大学)

棚からボタ餅のような突然利益が生じるような幸運は一種の「ウィンドフォール」ということができる.繰り返し公共財ゲームに,突然保有額が増加する利益が発生するウィンドフォールを組み込んだウィンドフォールゲームに関する実験研究を行った. その結果,ウィンドフォールの予告は協力行動に対して影響を与えない一方で,ウィンドフォールの発生は全員にウィンドフォールが発生するゲームにおいて協力行動を抑制すること,一部のプレイヤーにウィンドフォールが発生するゲームにおいてウィンドフォール発生群の協力行動が抑制されること,ウィンドフォール非発生群に対しては協力行動に対する変化が認められないことが明らかとなった.

「「イイコト」は協力行動を促進するか?:ウィンドフォールゲームによる実験的アプロ

ーチ」

単著 2015年

12月

第8回日本人間行動進化学会(於総合研究大学院大学葉山キャンパ

ス)

本研究においては,繰り返し公共財ゲームに,突然保有額が増加する利益が発生するウィンドフォールを組み込んだウィンドフォールゲームに関する実験研究を行った. その結果,ウィンドフォールの予告は協力行動に対して影響を与えない一方で,ウィンドフォールの発生は全員にウィンドフォールが発生するゲームにおいて協力行動を抑制すること,一部のプレイヤーにウィンドフォールが発生するゲームにおいてウィンドフォール発生群の協力行動が抑制されること,ウィンドフォール非発生群に対しては協力行動に対する変化が認められないことが明らかとなった.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「プレミアム商品券の経済行動:購入判断に対する社会経済的要因

に着目して」

単著 2015年

11月

行動経済学会第9回大会(於近畿大学東大阪

キャンパス)

本研究においては2014年度の緊急経済対策による地方交付金の活用方法として採用されたプレミアム商品券政策に関連して,インターネット調査を実施し,社会的・経済的属性に着目して,プレミアム商品券政策に関する経済行動の特徴について検討した.その結果,低収入世帯ほど,プレミアム商品券を購入していないこと,高収入世帯ほどプレミアム商品券に期待する「最低希望プレミアム率」が低いことなどが明らかとなった.

Accounting audit institution as public goods: Experimental

analysis of the impact of selfregulation on the

audit quality

共著 2015年

11月

第19回実験社会科学カンファレンス(於東

京大学)

会計不正を事前に防止するために行われている監査人(公認会計士・監査法人等)による「監査の品質」の高低が問題となっている.しかし,監査の品質を測定することは一般的に困難であるといわれている. そこで,本研究では,監査の品質

が監査人の努力水準に依拠すると仮定し,監査の品質(監査人の努力水準)の総量を,監査業界にとっての「公共財」であるとみなし,公共財供給ゲームの実験を行うことによって監査の品質を測定する. そして,監査人が自発的に組織す

る自主規制機関という制度に注目し,自主規制機関において処罰が実行される場合に,彼らによる自浄作用 が 働 く か ど う か を 検 討 す る .(Hirose, Yoshitaka, Akira Goto,)

「プレミアム商品券は経済を活性化させた

か:社会経済的側面に着目した政策効果の検

討」

単著 2015年

11月 公共選択学会第19回大会(於明海大学)

本研究においてはプレミアム商品券政策に関する経済行動の特徴について検討した.その結果,プレミアム商品券政策の満足度は低所得層で低いこと,購入者において,高いプレミアム率は消費意欲の改善に影響をもたらさない一方で,政策満足度の改善に影響を及ぼしていることが明らかとなった.この結果はプレミアム商品券政策がいわゆる「バラマキ」政策としての効果しか有していない可能性を示唆している.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「協力行動としてのフィードバックが研修効果に与える影響:情動知能との関連から」,

共著 2015年

10月

学習分析学会2015年度第1回研究会(於静岡大学浜松キャンパス)

ネットマン株式会社では,行動習慣化メソッド「PDCFAサイクル」の5つの技術を学び,行動定着を支援する専用SNSを開発している.本研究ではAction.T.C.における協力行動としてのフィードバックに着目し,フィードバックがEQに与える影響について報告したAction.T.C.の前後で,EQは全ての項目において改善すること,フィードバックはEQの改善に有用である一方で,項目によってはネガティブな影響を与えたことが明らかとなった.(後藤 晶, 三森 朋宏, 永谷 研一)

“Happiness and Altruism:Experience

Sampling Method Approach”

単著 2015年

7月

31st International Congress on

Psychology(Pacifico Yokohama)

We carried out the experiential sampling method survey about subjective happiness, and altruistic behavior with the virtual dictator games, intend for the others and friends, to 135 college students. The Survey was conducted for times a day of investigating through one week. We find that main effects of the subjective happiness (p<.001) and relationship (p<.001), and (c) there are differences between SVOs that correlate positively and negatively with subjective happiness and altruistic behavior.

「山梨県と東京都における大学生の幸福度・利他性の比較に関する

予備的考察」

単著 2015年

7月

地域デザイン学会関東・東海地域部会第6回研究会(於一般社団法人ソーシャルユニバ

ーシティ)

本研究においては,山梨県と都内の大学生の主観的幸福度および仮想的独裁者ゲームを用いた利他性をアンケート手法によって検討した.また,地域への愛着心等も合わせて尋ねた.その結果,山梨県の大学生の方が統計的に有意に幸福であり,利他的であること,地域への愛着心が高いことなどを指摘した.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「公共サービスとしての観光戦略:「やまな

し」を仕掛ける」 共著

2015年 5月

第29回人工知能学会全国大会(於公立はこ

だて未来大学)

山梨県は様々な自然に恵まれて,観光地としては非常に価値が高い地域であると考えられる.その観光的な価値を創出してきた一つのアクターとして山梨県庁の役割がある.本研究では山梨県の観光的な価値について検討するとともに山梨県観光部が展開してきた施策について振り返った.その上で,今後の新たな観点としてサービス・サイエンスの視点から捉えたCCRCの可能性について検討した.(後藤 晶,杉山 歩)

「幸福度・利己性と自然に対する意識に関す

る一考察」 単著

2015年 5月

情報知識学会第23回年次大会(於和歌山大

学)

本研究では内閣府経済社会総合研究所が実施した「生活の質に関するインターネット調査2012」を用いて,自然に対する意識と幸福度および利己性の関係について検討した.その結果,災害時に観察されてきた協力行動は,利他的な動機による協力行動ではなく,利己的な動機による協力行動,もしくは戦略的互恵行動としての協力行動である可能性が示唆され,天罰仮説を支持する結果が得られた.

「幸福度・利己性と自然に対する意識に関す

る一考察」 単著

2015年 3月

日本計画行政学会/社会情報学会共催第9回若手研究交流会(於東

京工業大学)

本研究では内閣府経済社会総合研究所が実施した「生活の質に関するインターネット調査2012」を用いて,自然に対する意識と幸福度および利己性の関係について検討した.その結果,災害時に観察されてきた協力行動は,利他的な動機による協力行動ではなく,利己的な動機による協力行動,もしくは戦略的互恵行動としての協力行動である可能性が示唆され,天罰仮説を支持する結果が得られた.

「協力行動は「報酬条件」によって変わる

か:プール解析による検討」

単著 2015年

3月

第12回情報コミュニケーション学会全国大会(於東北

芸術工科大学)

本報告では,応募者が実施してきた成果報酬条件・参加報酬条件・無報酬条件のカタストロフゲーム実験について報告した.その結果,報酬条件に関わらずにカタストロフによる協力行動が促進されること,参加報酬条件に比べて成果報酬条件における協力行動が抑制されること,無報酬条件では一貫したカタストロフの影響が大きいことが明らかとなった.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「カードゲームで考える現代社会」

共著 2014年

12月

日本シミュレーション&ゲーミング学会2014年度秋期全国大会(於フクラシア浜松町)

本発表においては,共同研究者とともに,教育に資する新たなトランプゲームを提案し,ワークショップ形式で実施した.特に,ここで応募者はダウトの枠組みを拡張し,複数の勝利条件が存在するトランプゲームを提案した.これは,社会の多様性を鑑みて,一つの行動のみが合理的なのではなく,様々な行動が合理的になり得ることを指摘することを目的としたものである.(杉浦 淳吉, 吉川 肇子, 後藤 晶,北梶 陽子)

「協力行動を促進するカタストロフ:実験ゲームを用いた報酬条件

間比較」

単著 2014年

11月

ソーシャルモチベーション研究会(於帝京科

学大学)

本報告では,応募者が実施してきた成果報酬条件・参加報酬条件・無報酬条件のカタストロフゲーム実験について報告した.その結果,報酬条件に関わらずにカタストロフによる協力行動が促進されること,参加報酬条件に比べて成果報酬条件における協力行動が抑制されること,無報酬条件では一貫したカタストロフの影響が大きいことを指摘した.

「カタストロフと協力行動に関する一考察:ゲーム実験的アプロー

チ」

単著 2014年

7月

第55回社会心理学会全国大会(於北海道大

学)

公共財ゲームの枠組みを用いて,保有額の突然の変動である「カタストロフ」を組み込んだカタストロフゲームを成果報酬条件で行った.その結果,参加報酬条件および無報酬条件と同様にカタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった . 特に本報告においては,心理学的な意義について検討をした.

「損失の「範囲」は協力行動に影響を与えるか?:実験ゲーム的ア

プローチ」

単著 2014年

7月

情報コミュニケーション学会第2回社会コミュニケーション部会

(於明治大学)

無報酬条件におけるカタストロフゲーム実験を実施した.その結果,カタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった.また,カタストロフが発生する人数に比例して協力行動が促進されることが明らかとなった.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「損失の「範囲」は協力行動に影響を与えるか?:カタストロフゲームによる実験的アプ

ローチ」

単著 2014年

6月

日本シミュレーション&ゲーミング学会2014年度春期全国大会(於

流通経済大学)

無報酬条件におけるカタストロフゲーム実験を実施した.その結果,カタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった.また,カタストロフが発生する人数に比例して協力行動が促進されることが明らかとなった.

「損失と協力行動に関する一考察:成果報酬条件におけるカタストロフゲームによる実験

的アプローチ」

単著 2014年

5月

情報知識学会第22回年次大会(於和歌山大

学)

公共財ゲームの枠組みを用いて,保有額の突然の変動である「カタストロフ」を組み込んだカタストロフゲームを成果報酬条件で行った.その結果,参加報酬条件および無報酬条件と同様にカタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった.

「1人1台端末の学習環境を支えるシステムの実践 -2年目に向けて

-」

共著 2014年

5月

日本教育工学会研究会14-2(於長岡技術科学

大学)

山 梨 英 和 大 学 で は , 入 学 生 にMacBook Airを貸与している.本報告においては,2013年度に1人1台端末の学習環境を実現するために準備した「授業」の概要,それを支えるシステムとして用意した「ネットワーク環境」および「サポートデスク」の概要と実施状況について報告する.その上で,2013年度の実施状況を踏まえて2014年度の実施計画および課題について検討する.(後藤 晶,秋月 拓磨, 杉浦 学, 難波 道弘, 高橋 弘毅)

「「カタストロフ」を仕掛ける (ポスター発

表)」 単著

2014年 5月

第28回人工知能学会全国大会(於ひめぎんホ

ール)

本報告はカタストロフゲームに関する予備実験について報告した.ここでは行動経済学を専門とする学生を対象としてもカタストロフによる協力行動の促進が認められることを指摘するとともに,行動経済学を専門としても標準的な経済学を専門とする学生と同様に利己的な傾向があることを指摘した.あわせて,仕掛けとしてのカタストロフの可能性を検討した.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「「カタストロフ」を仕掛ける」 (口頭発

表)」 単著

2014年 5月

第28回人工知能学会全国大会(於ひめぎん

ホール)

本報告はカタストロフゲームに関する予備実験について報告した.ここでは行動経済学を専門とする学生を対象としてもカタストロフによる協力行動の促進が認められることを指摘するとともに,行動経済学を専門としても標準的な経済学を専門とする学生と同様に利己的な傾向があることを指摘した.あわせて,仕掛けとしてのカタストロフの可能性を検討した.

「損失の「予告」は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的アプロー

チ」

単著 2014年

3月

日本計画行政学会関東支部/社会情報学会共催第8回若手研究交流会(於学習院大学)

公共財ゲームの枠組みを用いて,保有額の突然の変動である「カタストロフ」を組み込んだカタストロフゲームを参加報酬条件で行った.その結果,カタストロフを予告してもカタストロフの発生以前では協力行動に変化が認められないこと,カタストロフの発生以降では協力行動が促進すること,自身にカタストロフが発生しなくても協力行動が促進することが明らかとなった.特に,どのような情報が行動の変容に有用な影響があるのか,精査する必要があることを示唆した.

「カタストロフによる協力行動の促進メカニズムに関する一考察―

Catastrophe Cooperation Modelの検

討―」

単著 2014年

3月

第11回情報コミュニケーション学会全国大会(於長崎

大学)

人間は災害が生じた時にボランティアなどの様々な形で協力行動を行う.本報告では災害のような突然生じる変動を「カタストロフ」と定義する.その上で,カタストロフが発生した際における人間の協力行動の促進メカニズムとして外的な変動に対して,システムが反応し衝撃を吸収しながら自らの機能・構造の維持を試みるというレジリエンスを考慮し た Catastrophe Cooperation Modelについて検討する.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「1人1台端末の教育環境におけるサポートデスクの役割と今後の展望―山梨英和大学の試

み―」

共著 2014年

3月

第11回情報コミュニケーション学会全国大会(於長崎

大学)

山 梨 英 和 大 学 で は 入 学 生 にMacBook Airを貸与し,情報教育環境を構築している.それに伴い,本報告ではこの教育を支援する.サポートデスクに寄せられた相談について概要を報告した.そして1人1台端末の教育環境を支えるための包括的な 支 援 窓 口 の 必 要 性 お よ びFD(Faculty Development)活動としてのサポートデスクが果たす機能の可能性について指摘した.( 後藤 晶,杉浦 学, 秋月 拓磨, 難波 道弘, 高橋 弘毅)

「カタストロフは協力行動を促進するか:レジリエンスを考慮したCCMの構築と検証に向

けて」

共著 2014年

1月

DEAR(同志社実験会計学研究会)第32回大会

(於高知工科大学)

人間は災害が生じた時にボランティアなどの様々な形で協力行動を行う.本報告では災害のような突然生じる変動を「カタストロフ」と定義する.その上で,カタストロフが発生した際における人間の協力行動の促進メカニズムとして外的な変動に対して,システムが反応し衝撃を吸収しながら自らの機能・構造の維持を試みるというレジリエンスを考慮し た Catastrophe Cooperation Modelについて検討した.

「災害の「大きさ」は協力行動に影響を与えるか:カタストロフゲームによる実験的アプ

ローチ」

単著 2014年

1月

第17回実験社会科学カンファレンス(於高

知工科大学)

本研究においては,無報酬条件におけるカタストロフゲームについて,保有額が0.01倍,0.3倍,0.7倍と変動した3つの条件を実施した. その結果,①カタストロフの「予告」は協力行動の促進に十分な影響を与えず,②発生したカタストロフの「規模」と貢献度に相関関係が認められた. 損失発生の「予告」は協力行動の十分な促進要因とならなかったこと,そして実際に発生した損失が協力行動の促進要因となり得ることを示唆している.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「損失の「大きさ」は協力行動を促進する

か?: 「カタストロフゲーム」による実験的

アプローチ」

単著 2013年

12月 行動経済学会第7回大

会(於京都大学)

本研究においては,無報酬条件におけるカタストロフゲームについて,保有額が0.01倍,0.3倍,0.7倍と変動した3つの条件を実施した. その結果,①カタストロフの「予告」は協力行動の促進に十分な影響を与えず,②発生したカタストロフの「規模」と貢献度に相関関係が認められた. 損失発生の「予告」は協力行動の十分な促進要因とならなかったこと,そして実際に発生した損失が協力行動の促進要因となり得ることを示唆している.

「災害は協力行動を促進するか:カタストロフゲームによる実験的

アプローチ」

単著 2013年

8月

ソーシャルモチベーション研究会サマーカンファレンス2013(於山

梨県立図書館)

本研究においては,無報酬条件においてカタストロフゲームについて,保有額が0.01倍,0.3倍,0.7倍と変動した3つの条件を実施した. その結果,①カタストロフの「予告」は協力行動の促進に十分な影響を与えず,②発生したカタストロフの「規模」と貢献度に相関関係が認められた. 損失発生の「予告」は協力行動の十分な促進要因とならなかったこと,そして実際に発生した損失が協力行動の促進要因となり得ることを示唆している.

「「カタストロフ」は協力行動を促進する

か?:カタストロフゲームの提案と実験研

究」

単著 2013年

3月

DEAR(同志社実験会計学研究会)第26回大会

(於青山学院大学)

本報告においては,カタストロフによる協力行動の促進可能性について,現時点までの研究を総括して議論を行った.さらに,今後のモデル化の方針についても報告を行った.

「内集団バイアス-外集団バイアスに関する事例研究:情報機器操作に関する授業を通じ

て」

単著 2013年

3月

第10回情報コミュニケーション学会全国大会(於武庫

川女子大学)

本研究では情報機器操作に関する授業における作品の相互評価を通じて,現実場面における集団間バイアスについて検討した.その結果,自身の成績に関わる自グループの作品を一番高く評価し,自クラス他グループの作品を二番目に高く,そして他クラスの作品を最も低く評価することを明らかにした.

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「災害の発生は協力行動を促進するか:災害発生による協力促進メカニズムに関する一考

察」

単著 2013年

3月

第10回情報コミュニケーション学会全国大会(於武庫

川女子大学)

本報告においては,カタストロフゲームにおける協力行動の促進を災害という文脈において解釈・検討を行った.そして,カタストロフゲームは災害と同様の構造を有していること,したがって,災害時の協力行動は無条件に行われていると考えられるものの,純粋な利他的行動であるのか,戦略的協力行動であるのかより精査が必要であることを指摘した.

「一部のプレイヤーに生じた「非人為的な損失」による自発的貢献の促進可能性に関する一考察:「部分カタストロフゲーム」による実験的アプローチ」

単著 2013年

1月

特定領域総括シンポジウム(於学術総合セン

ター一橋講堂)

本報告においては,参加報酬条件で行われたカタストロフゲーム実験について,特に一部のプレイヤーにカタストロフが生じるゲームの結果について報告をした.その結果,カタストロフの「予告」は協力行動に影響を与えないこと,カタストロフの「発生」によって,カタストロフの発生したプレイヤーおよび発生しなかったプレイヤーにおいて有意に協力行動が促進することを指摘した.

「「非人為的な損失」による自発的貢献の促進可能性に関する一考察:カタストロフゲームによる実験的アプロ

ーチ」

単著 2012年

12月

日本人間行動進化学会第5回大会(於東京大

学)

本報告においては,参加報酬条件で行われたカタストロフゲーム実験について,特にプレイヤー全員にカタストロフが生じるゲームの結果について報告をした.その結果,カタストロフの「予告」は協力行動に影響を与えないこと,カタストロフの「発生」によって有意に協力行動が促進することを指摘した.

「公共財ゲームにおける協力関係形成と維持のメカニズム―実験的

研究―」

共著 2012年

3月

第9回情報コミュニケーション学会全国大会(於青山学

院大学)

公共財ゲームにおいてどのように協力関係を形成し,維持していくかについては多くの実証的研究がなされてきた.特に,メカニズムとしての「処罰」の研究は多くの蓄積がある.しかし,処罰が必ずしも有効なメカニズムとは限らない.そこで,本論文では,公共財ゲームに報酬と観察を導入したものを考え,その実験結果について述べる.報酬の導入によって参加者の貢献額が上昇する傾向にあることが明らかになったが,観察については有意な差が見られなかった.(鈴木 翔, 後藤 晶)

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著書,学術論文等の名称 単 著 共 箸 の 別

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

「コミュニケーションによる規範形成の検討:繰り返しゲームアプローチ」

単著 2012年

3月

第9回情報コミュニケーション学会全国大会(於青山学

院大学)

規範とは行動や判断の基準の事であるが,見方を変えれば,一種のリスク回避的な行動を促進する機能を有している.また,規範は倫理と表裏一体であり,倫理は感情と密接な関係にあることが進化心理学,進化倫理学や認知神経科学の観点から指摘されている.本報告においては繰り返しコミュニケーションを通じてリスク回避的な行動を促進する規範の機能の理論的な可能性について検討した.

「Moodが意思決定に与える影響:意思決定タイプを変容させる情報

としての感情」

単著 2011年

3月

第8回情報コミュニケーション学会全国大会(於園田女

子学園大学)

本報告においては感情について二重過程理論の観点からの考察を行い,誘導された感情状態による意思決定に対する影響について検討を行った.ポジティブな感情状態によって感情や直感に基づくシステム1中心の意思決定が行われること,ネガティブな感情状態によって論理や熟慮に基づくシステム2中心の意思決定が行われる可能性について検討した.

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著書,学術論文等の名 称

著著別 単共の

発行又は 発表の 年 月

発行所,発表雑誌等又 は発表学会等の名称

概 要

(その他)

[指定討論者] 「拡大コミュニティと「思民」についての考察〜陸前高田での実践

をふまえて〜‘

単著 2017年

9月 第6回地域デザイン学

会(於東海大学) 五味 壮平(岩手大学)による発表

に対する指定討論者を担当.

「思いやりの境界線: 米国・ドイツ・シンガポール・韓国・日本の

社会的割引」

単著 2015年

11月 公共選択学会第19回大会(於明海大学)

佐々木 周作(大阪大学大学院), 奥山 尚子(神戸大学大学院), 大垣 昌夫(慶應義塾大学), 大竹 文雄(大阪大学)らによる発表に対する指定討論者を担当.

[書評]

「『その問題,経済学で解決できます.』ウリ・ニーズィー,ジョ

ン・A・リスト 著(望月 衛 訳)」

単著 2015年

5月 行動経済学会誌第7巻

pp.19-22.

本書評においては,ウリ・ニーズィーおよびジョン・A・リストらの著作である『その問題,経済学で解決できます.』について評した.その中で,フィールド実験の重要性および実験研究におけるインセンティブ制度のあり方について詳細に検討する必要があることを指摘した.

[社会貢献活動]

「大月幸福論」 単著 2017年

3月

ツキラボ(とりあえず大月総合研究所)開設シンポジウム,於大月

市岩田邸

社会貢献活動の一環として,山梨県大月市における市民による地域活性化団体に参画している.開設シンポジウムとして,主観的幸福度に関する研究を紹介すると共に,地域に活躍できる場があると思える人ほど主観的幸福度が高いこと,そしてそのような場を作ることが重要であることを指摘した.

[調査協力] 「なぜ維新の会は第一党を維持できたのか?-大阪で問われている政党と政治家のあり方と

共著 2015年

4月

株式会社パイプドビッツ 政治山カンパニーレ

ポート, S16-0420009000MI

本調査においては,大阪府政令市議選にあたり,実施した調査について分析の協力を行った.(市ノ澤 充,後藤 晶,本田 正美)

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「緊急経済対策「プレミアム商品券」に関する意識調査〜購入者の

属性と利用状況」

共著 2015年

7月

株式会社パイプドビッツ 政治山カンパニーレ

ポート, S16-0717015000MI

本調査においては,「プレミアム商品券」についての複数の意識調査を行った.応募者は主にアンケートの設計に携わった.なお,本調査の結果はデータの提供を受けて学会報告および論文としての投稿を予定しており,プレミアム商品券による消費意欲の向上は認められなかったものの,政策満足度の増加が認められたことにより"バラマキ"政策としての効果があると考えられること,低所得世帯ほど高いプレミアム率を望むことなどを指摘する.(市ノ澤 充,後藤 晶)

[新聞・ニュース取材]

「政党名を隠して政策比較をすると,「政

策」と「政党」は一致するのか?」

単著 2016年

7月

政治山 (https://seijiyama.jp/article/news/nws20160

713-2.html)

本記事においては参議院議員選挙に関連して,金融政策の評価において政党名が政策の評価に対してどのように影響を与えるのかを報告した.その結果,選挙結果と政策の評価は大きく異なる傾向が明らかとなり,政党名および政党のイメージが政策評価に影響を与え得ることを指摘した.

「人の心動かす経済対策を」

- 2014年

9月

山梨日日新聞14面(文化・くらし欄,ともに学ぼう!知識を地域へ「時代を読む79」)

本記事においては,独裁者ゲームを例として人間はいわゆる経済的合理性では意思決定を下していないことを指摘し,そのような合理性に基づいた政策のみならず,人間の心理等を考慮した経済政策が求められていることを指摘した.

[依頼原稿]

「「情報」・「コミュニケーション」・「社会」」

単著 2015年

2月 情報コミュニケーション学会誌 第10巻2号, p.33.

本エッセイでは情報コミュニケーション学の発展のためには,「社会」という視点をどのように組み込むかが課題となること,社会における情報の機能についても検討する必要があることなどを指摘した.