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教授 秋元 明 【経済学】 担当科目:ミクロ経済学、 近代経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 経済理論の経済現象への応用 ◆ 研究内容 <外書研究> 英語の経済学関係の専門書を教科書として使用し、英語読解能力と経済学の学習を兼ねた文献研究 を行う。 <卒論・3年次> 3年時のゼミ入室時より各自の興味にしたがって卒論のテーマを選定し、3、 4年時を通して卒論 の作成をおこなう。 この仮定で重要と思われる基本的な経済理論についても関連して学習する。 毎年 研究テーマは経済学の全分野にまたがり多岐である。 伝統的な経済・財政・金融関連のテーマに混じ って近年では新しい興味のある社会経済現象、 たとえば自販機業界、 ゲーム産業、 スポーツ選手の 経済分析などの新しいテーマも認められるようになった。 各ゼミ員は毎週交代で発表者となり、担当部分の研究成果のレジュメを作成し、 研究内容を報告す る。 当たり前のことであるが、 報告者でない者も全員が予習してこなくてはならない。 この報告を もとに全員で内容の検討を行い経済理論の学習を深め、 理論研究と外国語の能力の向上を積極的に進 めて行く。 <卒論・4年次> 4年次では3年次の学習を基礎に、各自興味にしたがって設定したテーマに関してさらにグループ 研究あるいは個人研究を行い、 卒業論文を作成する。 研究活動を通じて経済学のものの考え方や方法を習得し、現実の経済に対して経済学的な見方ある いは応用ができるようになることを目標とする。 テキスト: Hal R. Varian Intermediate Microeconomics, Sixth ed., Norton. <卒業論文例> 「イタリア・マフィア経済の分析」 「スーパー業界の経済分析」 「教育の経済分析」 「ゲーム 業界の経済分析」 「古典派経済学の研究」 など ◆ 応募学生に対する希望 研究に熱意を持てる学生。 研究分野…技術進歩と研究開発の経済理論 募集人数…10 名前後 試験方法…面接 学科指定…なし

教授 秋元 明 【経済学】各ゼミ員は毎週交代で発表者となり、 担当部分の研究成果のレジュメを作成し、 研究内容を報告す る。 当たり前のことであるが、

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Page 1: 教授 秋元 明 【経済学】各ゼミ員は毎週交代で発表者となり、 担当部分の研究成果のレジュメを作成し、 研究内容を報告す る。 当たり前のことであるが、

教授 秋元 明 【経済学】 担当科目:ミクロ経済学、 近代経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 経済理論の経済現象への応用 ◆ 研究内容 <外書研究> 英語の経済学関係の専門書を教科書として使用し、 英語読解能力と経済学の学習を兼ねた文献研究

を行う。 <卒論・3年次> 3年時のゼミ入室時より各自の興味にしたがって卒論のテーマを選定し、 3、 4年時を通して卒論

の作成をおこなう。 この仮定で重要と思われる基本的な経済理論についても関連して学習する。 毎年

研究テーマは経済学の全分野にまたがり多岐である。 伝統的な経済・財政・金融関連のテーマに混じ

って近年では新しい興味のある社会経済現象、 たとえば自販機業界、 ゲーム産業、 スポーツ選手の

経済分析などの新しいテーマも認められるようになった。 各ゼミ員は毎週交代で発表者となり、 担当部分の研究成果のレジュメを作成し、 研究内容を報告す

る。 当たり前のことであるが、 報告者でない者も全員が予習してこなくてはならない。 この報告を

もとに全員で内容の検討を行い経済理論の学習を深め、 理論研究と外国語の能力の向上を積極的に進

めて行く。 <卒論・4年次> 4年次では3年次の学習を基礎に、 各自興味にしたがって設定したテーマに関してさらにグループ

研究あるいは個人研究を行い、 卒業論文を作成する。 研究活動を通じて経済学のものの考え方や方法を習得し、 現実の経済に対して経済学的な見方ある

いは応用ができるようになることを目標とする。 テキスト: Hal R. Varian Intermediate Microeconomics, Sixth ed., Norton. <卒業論文例> 「イタリア・マフィア経済の分析」 「スーパー業界の経済分析」 「教育の経済分析」 「ゲーム

業界の経済分析」 「古典派経済学の研究」 など ◆ 応募学生に対する希望 研究に熱意を持てる学生。 研究分野…技術進歩と研究開発の経済理論 募集人数…10 名前後 試験方法…面接 学科指定…なし

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教授 里見 常吉 【経済学】 担当科目:ミクロ経済学、 マクロ経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ ミクロ経済理論とその応用 ◆ 研究内容 本ゼミナールの研究テーマはミクロ経済理論とそれを応用した企業・産業分析を学ぶことである。 ここで学ぶミクロ経済学の応用分野は、 企業間の競争を分析し望ましい競争政策を考えることを目的と

する産業組織論、 企業の公的規制とその改革、 国際市場での企業行動、 等々である。 <外書研究> 経済および経済学に関する英語文献の読解力を高める目的をもって英文テキストを使用し、 ここで

の学習が4年次の卒論作成において役立つことを期待しつつ、 講読を進めていく。 使用するテキスト

は未定である。 <卒論・3年次> まずはミクロ経済理論全般について、 適当なテキストを定め、 それに従って基礎的な概念や理論を

学んでいく。 さらに、 それら理論を応用した産業分析について、 テキストに従って学び、 4年次に

おける研究と卒業論文作成のための基礎知識の修得に努める。 使用するテキストは未定である。 <卒論・4年次> 3年次の学習を基礎に各自が研究テーマを決定し、 研究発表 (発表者はレジュメを準備すること) とそれをめぐる討論を行い、 卒業論文を作成していく。 ◆ 応募学生に対する希望 (1) 本ゼミナールの研究テーマに関心を持つ学生の入室を希望する。 (2) ゼミナールは勉学の場であって、 参加者の親睦を深めることを第1の目的とする場ではないと

心得ている者であること (互の切磋琢磨の結果生まれた友情を育んでいくことは多いに結構なことだ

と思うが)。 (3) ゼミナールは大教室の一方通行的な講義と異なり、 いわば双方通行的な授業である。 そうし

た授業を効果的なものにするためには、 参加者はしっかりと予習し、 与えられた課題に応えていかな

ければならない。 その覚悟のある者。 研究分野…競争・独占の理論と競争政策 募集人数…ゼミナールでの学習効果をあげるために 10 名を超えない人数が望ましいと考えている。 試験方法…筆記試験 (経済学と英文和訳) と面接を行う。 経済学はミクロ理論とマクロ理論の基本

的な箇所について出題。 英文和訳は経済と経済学に関する英文の和訳を出題。 できる限り選考の公平を期するため、 筆記試験を重視するので、 その心づもりで受験してほしい。 学科指定…なし

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教授 飯田 和人 【経済原論/現代資本主義論】 担当科目:経済原論 ◆ ゼミナールの研究テーマ 現代資本主義と経済理論 ◆ 研究内容 <外書研究, 卒論・3年次, 卒論4年次> 資本主義経済の基本的な仕組みを理解することをとおして、 現代資本主義経済 (とくに日本経済) が見せるさまざまな現象を整理し これをひとつの理論的な全体としてトータルに 把握する

ことをめざす。 各ゼミ員は、 このテーマのもとで共同研究と個人研究を行う。 3年次では、 特定の共通テーマによる共同研究を中心にゼミ活動 (プロゼミ、 サブゼミ、 合宿研

究会、 共同論文の執筆など) を行い、 その間にゼミナールでの経験の積み重ねをベースとしながら、 それぞれの個別研究のテーマを確定してゆく。 ゼミ (3年次) の運営は、 共通テキストの輪読・発

表・討議を中心として、 とくに自己表現 (書く、 話す) 能力を高めることを主眼として行う。 また、 外国書講読の文献としては、 「広く浅く」 を方針に適当なもの (複数) を選んで行う。 従来、 時事英語を中心に新聞、 雑誌等を購読している。 個人研究は、 各人が現代経済に関わるさまざまな諸問題の中から自分なりの研究テーマを見つけだ

しアプローチしてゆくもので、 最終的にはこれが卒業論文としてまとめられる。 このテーマの選定は、 原則として本ゼミナールの研究テーマ (要するに現代経済と経済学) に関することであれば各人の自

由である。 4年次では、 この各人の問題意識と関心にもとづいた研究発表を中心にゼミを運営する。 ゼミ員一人ひとりの設定したテーマが多様であればあるだけ、 ゼミナールではそれだけ多面的な現代

資本主義像が浮かび上がることになるだろう。 また、 卒業論文例についてはゼミのホームページで閲覧されたい。 ◆ 応募学生に対する希望 何よりも、 ゼミに入る目的、 目標を明確に持つこと。 また、 ある程度の協調性は必要である。 研究分野…経済理論 (市場と資本の経済理論に関する研究) 募集人数…10~15 名 試験方法…面接と筆記試験 学科指定…特に指定しないが、 経済学科以外の学生は 「経済原論」 受講者が望ましい。

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教授 増澤 俊彦 【近代経済学】 担当科目:マクロ経済学、 近代経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 現代マクロ経済学の基礎的な研究 -失業と雇用のマクロ分析- ◆ 研究内容 「演習」 では、 各自が現代のマクロ経済学の代表的な文献をもとに、 マクロ的な経済現象を分析

する基本的な道具・概念を系統的に理解すると共に、 かかる理論道具や抽象的な分析概念の使い方に

習熟することを主な狙いとしている。 そのため、 まず、 資料や文献を読む場合、 どんなふうに読め

ば 「理解する」 読み方ができるかを考え、 常に工夫をしながら 「自分の」 読み方を身につけるこ

とが大切である。 読むのは 「書物」 だけではなく、 「現実のなまの世界」 も含まれることはいう

までもない。 <外書研究> 3年次の 「外書研究」 では、 R.J.Gordon: Macroeconomics, 9th ed. 2003 を講読する。 600 ペー

ジの大著なので、 マクロ経済学の基本的な部分、 殊に、 古典派体系とケインズ体系、 総需要・総供

給モデル、 インフレーションと失業、 生産性と経済成長、 IS-LMモデル、 財政・金融政策の有効

性などを取り上げ、 マクロ関係の理解と英語文献の読解力を身につける練習を規則的に行う。 こうし

たトレーニングが考える力を磨くための手段と考えれば、 いろいろな工夫も生まれてこよう。 <卒論・3年次> 3年次の 「卒論・演習」 では、 基本テキストとして前半は、 中谷巌著 『入門マクロ経済学』、 後半はマンキューかスティグリッツの文献 『マクロ経済学』 と取り組む予定である。 ゼミ生には、 経済の現状を観察し、 分析する目的から、 『日本経済新聞』 の購読をすすめたい。 テキスト以外の

関係の専門書はテキスト講読の中で、 その都度問題ごとに指示するが、 「自分で」 探す努力をする

ことがなによりも大切である。 このような学習過程を通して、 各人はそれぞれ自分の研究課題 (「卒

論のテーマ」) を見つけて欲しい。 また、 3年次前期には 「演習」 全体としての共通のテーマを選

び、 それを 『政経セミナー』 に発表する準備作業 (資料・文献集めを含めて) を行い、 夏期合宿 (3泊4日) において論文を完成することにしている。 <卒論・4年次> 4年次はもっぱら卒論の作成に取り組む。 報告者はあらかじめ決められた日程にしたがって、 レジ

ュメをもとに順次発表する形式で行う。 合わせて、 経済の現状分析を行うため、 『日本経済新聞』 を毎週、 マクロ経済の動向分析や個別経済の分析を中心に読む予定である。 <卒業論文例> 「日本的雇用形態の再検討」 「ブレア政権の雇用政策」 「ドイツ戦間期における経済構造分析」 「環境問題と再生可能エネルギーの利用について」 「日本の株式市場における株価変動要因の考察」 「産業構造の変化と就業形態の変化」 など ◆ 応募学生に対する希望 (1) 上記研究テーマに関心をもち、 問題意識をもって積極的に取り組むこと。 (2) 演習は常に問題と向き合って解答を求める場であるから、 無断欠席をしないこと。 研究分野…所得分配理論の研究 募集人数…10 人

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試験方法…簡単な筆記試験 (ミクロ、 マクロからそれぞれ1問と経済英文の訳出) 学科指定…なし

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助教授 小林 和司 【計量経済学】 担当科目:マクロ経済学、 計量経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 計量経済学とは何かを考える。 ◆ 研究内容 3年次においては、 計量経済学のテキストを輪読し知識を深めたのちに、 グループに分かれて興味

のある話題を選んで共同論文を作成する。 外書研究のためのテキストは、 ゼミ員の興味、 関心に合

わせたものを用意する予定である。 4年次においては、 各自がテーマを見つけ卒論を書くことが中心の課題である。 授業はそのための

手助けになるように組まれる。 <卒業論文例> 「CD売り上げチャートから見る国内音楽業界衰退の原因とその打開策」 「医療は効率化をはかれるか」 「気候変動の費用便益分析」 ◆ 応募学生に対する希望 わからないところを自分で見つけ出し、 それを調べるという訓練の2年間となると思う。 自由な発

想を活かし自由にのびのびと活動してほしい。 研究分野…計量経済学における分析方法 募集人数…10 名以下 試験方法…筆記試験および面接による。 学科指定…なし

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助教授 大森 正之 【環境経済学】 担当科目:環境経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ ゼミナールの共同研究テーマは3年生全員が担当教員と協議して決定する予定です。 担当者の腹案を例示すれば、 「環境にやさしい総合商社は儲かるか」、 「IT ビジネスは環境問題の

解決に役立っているか」 など。 入ゼミ希望者はそれぞれ各自の研究テーマ案を持って参加することが

求められます。 ◆ 研究内容 <外書研究> 日本の環境経済に関する英文文献の輪読か上記テーマに関する英文文献の輪読。 <卒論・3年次> 法政大学経済学部松波ゼミナール他との研究発表会準備作業 (11 月)、 上場企業環境部と同部作成

の 「環境報告書」 についての合同検討会 (時期は、 未定)。 <卒論・4年次> 4年次は各自のテーマでの卒論準備状況報告。 <卒業論文例> 卒論の例は当ゼミのホームページを参照してください。 ◆ 応募学生に対する希望 妥当な理由のない授業や夏季研究合宿の欠席は認めていません。 体育会員でもダブルスクールの学

生でも欠席せず、 他のゼミ員に妨害的でなければ歓迎します。 共同研究が中心なのでリーダーシッ

プと各自の責任感・協調性が強く求められます。 環境問題だけでなく広く社会問題に強い関心がある

ことが 「ゼミ持続」 の条件です。 ◆ その他 問い合わせについて。 ゼミ活動の詳細および担当者に関するより詳細な情報が必要ならば、 下記の

研究室直通電話 (03-3296-2138) で問い合わせて下さい。 その際にメール・アドレスなどを伝えま

す。 研究分野…環境経済理論、 環境経済史、 環境経済政策 募集人数…12 名前後 試験方法…(1)試験当日に身上書 (氏名、 連絡先、 出身高校、 志望動機、 希望進路、 3年次の共同

研究テーマ案、 1・2年次のゼミ・演習での成果、 環境経済学に関して読んだ文献リスト、 自己ア

ピールを記入した A4用紙2枚程度) を作成の上、 各自持参してください。(2)試験時間中に 「大

学に入って何を学んだか」 (個人的アルバイト経験などではなく、 勉学あるいは社会貢献活動で学ん

だこと) をテーマに論述してください。 (3)上記を資料とした面接を行います。 学科指定…なし

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助教授 高橋 輝好 【経済変動論】 担当科目:経済変動論 ◆ ゼミナールの研究テーマ 現代資本主義と経済変動 ◆ 研究内容 <外書研究> 資本主義は、 なぜ景気循環の運動を繰り返すのか?その淵源を一つのシステムとしての資本主義の

内部に探る。 本年度は、 H. J. Sherman, The Business Cycle GROWTH AND CRISIS UNDER CAPITALISM, Princeton University Press, 1991. をテキストとして使用。 <卒論・3年次> 世界的な規模で歴史的環境が変化するなかで、 循環的な要因だけではなく構造的な形態変化を伴い

つつ複雑な展開を示す日本経済の諸相に対して理論的かつ実証的な分析を加える。 まずは景気の現状についてのさまざまな論者の所論を検討するとともに景気諸指標を使いながら景

気の現状を読み解いていくことを当面の課題とする。 この成果は、 『政経セミナー』 に発表する。 <卒論・4年次> 3年次における景気の現状分析をふまえ、 それをさらに深める方向で各自が個別テーマを設定し研

究を進める。 景気循環の理論分析、 構造分析あるいはそれから派生した諸問題の分析を通して、 全体として現代資本主義が抱える諸問題についての包括的な理解が深まることを期する。 <卒業論文例> 昨年度を例にとると、 日本経済の景気分析にかかわるものだけでなく、 個別業種にかかわるもの、 日本の財政、 年金問題、 地域研究、 環境問題、 少子化など多岐にわたり、 文字通り日本経済の包

括的な諸問題が論じられている。 ◆ 応募学生に対する希望 現代資本主義が抱える諸問題について関心を持つ諸君の入室を歓迎する。 研究分野…現代資本主義と経済変動、 貨幣と景気循環論、 恐慌論 募集人数…10 名 試験方法…入室希望者には、 面接と、 経済学についての簡単な筆記試験が課される。 学科指定…なし

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教授 井上 博夫 【線形経済学】 担当科目:マクロ経済学、 線形経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 主として、 線形経済モデルへの理論的接近 ◆ 研究内容 産業連関論、 線形計画、 行列ゲーム論など。 外国書講読として、 A. K. DIXIT, , Optimization in Economic Theory, Oxford University Press, 2nd ed., 1990 をとりあげるが、 各自が研究テーマを絞り

込むてがかりとなれば幸いである。 研究分野…理論経済学 募集人数…若干名 試験方法…面接 学科指定…なし

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兼任講師 小淵 洋一 【交通経済論】 担当科目:演習B (外書研究、 卒論) ◆ ゼミナールの研究テーマ 交通経済の理論と政策 ◆ 研究内容 現代日本が当面している交通問題には、 交通インフラ整備のあり方、 大都市の交通混雑、 交通公

害による環境破壊、 公共交通機関の経営難、 省エネルギーと交通、 情報化と交通、 規制緩和、 高齢化に対応した交通運輸などの諸問題がある。 これら諸問題は、 交通セクターだけで解決できるもの

ではなく、 総合的なアプローチを必要としている。 本ゼミナールでは、 このような交通問題の解決にすぐ役立つ妙案の探究よりも、 問題の原点にさか

のぼっての問題の究明に焦点をあて、 理論政策両面から研究していきたい。 また、 外国書の講読では、 前期は E. J. Mishan, Cost Benefit Analysis、 後期は C. A. Nash, Public versus Private Transport を使用する。 この外国書講読の成績は、 年2回のテスト、 普段の授業の

発表、 出席状況などを考慮してつける。 ◆ 応募学生に対する希望 交通問題に関心のある研究熱心な積極的な学生諸君を希望する。 諸君でインター、 インナーへの参

加は連続 28 回目となるので、 第 31 期生となる諸君に期待している。 研究分野…交通経済学、 とくに都市交通。 都市経済学。 募集人数…10~15 名 試験方法…面接試験 (面接の前に簡単な筆記試験をする) 学科指定…なし

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教授 安藏 伸治 【人口学】 担当科目:社会科学方法論、 人口学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 数量分析法の基礎 ◆ 研究内容 科学的方法とは、 理論より導き出される仮説と経験世界から得られる現象との関係を考える方法で

ある。 何度も検証を繰り返し行い、 必要ならば仮説に修正を加え、 その一般化・理論化を試みるこ

とになる。 当ゼミナールでは人口問題をはじめとする様々な社会経済的諸問題について、 その根底に

ある因果構造を考察し、 理論的かつ実証的に分析していくための思考方法、 知識、 技術を養成して

いく。 <外書研究、 卒論・3年次> 3年前期においては、 Research Methods についての基礎的な知識と統計学を学習する。 テキスト

は Earl Babbie, The Practice of Social Research, 10th ed. とボーンシュテットとノーキ著、 『社会統

計学』 を用いる。 また、 統計解析ソフトであるSPSSならびにSASの学習も行い、 実証研究の

ための基礎を学ぶ。 3年後期においては、 実証研究を用いた最先端の英文学術雑誌を毎週1つずつ読み、 理論と実証の

結合のプロセスを学ぶ。 また実際に数値データベースを利用し実際に分析を行いながら多変量解析法

の学習をすすめる。 <卒論・4年次> 4年次には3年次に修得した知識をもとに、 各自が各々選択したテーマに沿って、 実証分析を基本

とした卒業研究をすすめる。 尚、 ゼミは学生諸君のプレゼンテーションの形式ですすめていく。 <卒業論文例> 「下方婚の決定要因」 「有配偶出生力の決定要因」 「独身者の結婚観」 「成人子と老親との居住関係を規定する要因」 「家庭環境と教育観の検証」 「収入の規定要因」 「高齢者介護者を規定する要因」 「若年層の転職に関する要因分析」 など ◆ 応募学生に対する希望 旺盛な知的好奇心と探求心をもち、 膨大な宿題をこなしていくことのできる忍耐力と基礎体力と誰

にも負けない向上心を有していること。 広く世界で活躍したいという夢を持つ若者であること。 明治

大学を心から愛する明大健児であること。 研究分野…出生力分析、 結婚に関する人口学的考察、 離婚の要因分析、 応用人口学、 ビジネス・デ

モグラフィー、 投票行動・政党支持等に関する人口学的特質分析 募集人数…10 名以内 試験方法…小論文・面接 学科指定…なし

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教授 新田 功 【統計学】 担当科目:統計学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 意志決定の統計学 ◆ 研究内容 <外書研究> 社会問題の分析に経済学が役立つことを証明した名著であり、 アメリカの多くの大学で副読本とし

て採用されている次の文献を輪読します。 Miller, R. L., Benjamin, D. K., North, D. C., The Economics of Public Issues, 14th ed., Addison Wesley, 2005. なお、 著者の一人ダグラス・C. ノース

は、 1993 年のノーベル経済学賞を受賞しています。 <卒論・3年次> 意志決定の場では、 統計学だけでなく、 さまざまな学問をベースにした多様な手法が利用されてい

ます。 ゼミでは統計的なものだけに限定せずに、 意志決定の多様な方法について研究します。 また、 単にビジネスの場で意志決定の手法を応用することを目的とするのではなく、 日常生活のさまざまな

場面でもそれが使いこなせるように訓練することも課題とします。 意志決定の統計学を研究していく

ためには、 統計学だけでなく、 数学やシステム論の知識も必要になります。 そこで、 前期において

は統計学、 経済数学の基本的なテキストを学ぶことによって基礎力を養います。 後期においては、 意志決定の手法を扱ったいくつかの文献を読み進めていきます。 また、 パソコンによる統計処理につ

いては週1回サブゼミを行い、 Excel、 Power Point、 意志決定支援ソフト等のアプリケーションの

利用方法を学びます。 <卒論・4年次> 4年次においては各自が自主的にテーマを決め、 卒論 (400 字原稿用紙換算で 60 枚以上) を作成

することを目標にします。 前期においては、 卒論テーマの作成等に役立つ文献をゼミ員の意見を尊重

しながら選定し、 それを輪読します。 後期においては、 卒論の中間発表を各自数回ずつ行います。 なお、 研究成果は卒論集として印刷製本します。 <卒業論文例> 1994 年度から 2002 年度までは年度ごとに共通テーマを決め、 それに沿う内容の論文を各自が執筆

するという形式をとっていましたが、 2003 年度以降は自由論題にしています。 最近では 「待ち行列

理論と ATM 利用客の統計分析」、 「ミネラルウォーター市場の研究」、 「飲料容器から考える環境問

題」、 「横浜寿地区簡易宿泊所街の高齢化問題」、 「地域通貨の可能性」 などがあります。 ◆ 応募学生に対する希望 ゼミ員相互の親睦を深めるために夏と冬に合宿 (冬はスキー) を行う予定です。 また、 その他に

も若干の行事を予定しています。 このためこれらの行事に参加することを希望します。 研究分野…経済時系列分析、 生活の質の数量化、 環境思想 募集人数…10 名程度 試験方法…面接および筆記試験 (簡単な英文和訳と統計学) 学科指定…なし

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教授 永原 裕一 【経済統計学】 担当科目:経済統計学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 経済・金融データの統計分析、 行動ファイナンス、 進化経済学 イノベーション、 特許 ◆ 研究内容 <外書研究> 外書を通し統計学の手法や重要性を理解する。 <卒論・3年次> 前期は、 経済統計学の基礎的知識の習得に重点を置き、 適切なテキストを用いて輪読する。 後期は、 3年次末の卒論テーマ選定のために、 マクロ経済及び金融関連の文献を取り上げ、 レク

チャーや輪読を行う。 テーマとしては、 景気変動などマクロ経済指標の統計的分析、 金融・証券市

場の実証分析、 金融機関におけるリスク・マネジメント、 行動ファイナンス、 進化経済学等を考え

ている。 <卒論・4年次> 3年次までに決定したテーマに従い、 研究結果を卒論としてまとめる。 前期は、 文献・論文調査、 データ分析等を行い、 夏休み明けまでに卒論のベースになるレポート

を作成する。 論文の書き方、 プレゼンテーション能力の向上にも重点を置く。 後期は、 卒論の内容を適宜発表し、 討論する機会を持つ。 ◆ 応募学生に対する希望 統計学に興味のある学生はもちろん、 経済理論や金融・証券分野に興味がある学生も歓迎します。 研究分野…確率分布及び時系列分析手法の研究、 マクロ経済及び金融・証券市場の実証研究 ファイナンス理論及びその応用研究 募集人数…約 10 名 試験方法…身上書及び面接・英語筆記試験 学科指定…なし

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教授 池宮城 秀正 【財政学】 担当科目:財政学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 財政の理論と政策 ◆ 研究内容 <外書研究> 外国文献を通して、 財政の理論及び実際について理解を深めると共に、 読解力の向上を図る。 <卒論・3年次> 財政の理論と実際について理解を深めつつ、 できるだけ早めに各自の論文のテーマを決定し論文作

成に取り組む。 3年次修了時に5割程度の完成を目指す。 なお、 「政経セミナー」 及び 「四維の

会」 への投稿論文を全員で作成する。 <卒論・4年次> 3年次での成果を踏まえ論文を完成させる。 <卒業論文例> 「人口の少子高齢化と財政」 「公債の累積と租税制度のあり方」 「地方分権と三位一体の改革」

「米軍基地の立地と市町村財政」 「公的年金制度」 など。 研究分野…財政、 地方財政 募集人数…10~15 名 試験方法…面接、 試験 学科指定…なし

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教授 廣松 悟 【経済地理学】 担当科目:地域論・地域分析、 経済地理学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 「ポリティカルエコノミーと空間形成」 に関連した研究テーマ。 具体的には、 中核・地方都市や

リゾート地域の空間利用形態とその経済及び制度的背景に関する個別テーマを予定。 ◆ 研究内容 <外書研究> 未定 (確定テーマに即して選択/ちなみに今年度は globalization と空間変容を主要テーマとした英

書に取り組んでいる/スピーチの練習も行った)。 <卒論・3年次・4年次> 上記個別研究テーマに関連した個別・グループ課題に関する調査&論文指導。 <卒業論文例> 「歴史的景観保存と都市計画」 「地方競馬と地域経済」 「岐路に立つ都市交通と郊外都市開発」 「郊外都市の商業再集積」 等々 ◆ 応募学生に対する希望 既成のデータだけでなく、 現地での直接・間接の関連情報収集およびその分析も行うので、 出来る

限り校外活動としてのフィールドワークやヒヤリング及び、 PCやネットを利用した地道なデータ解

析作業も厭わない人。 明晰な頭脳&軽快なフットワーク、 を備えた総合力のある学生が望ましい。 研究分野…ポリティカルエコノミーと空間 (地域) 形成、 都市と地域の比較経済地誌学 募集人数…10 名程度 試験方法…簡単な課題に関する小論文 (事前に課題提示&提出) と直接面接 (ゼミ試験当日) 学科指定…学科を含め特に指定しない。

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教授 中川 雄一郎 【協同組合学】 担当科目:協同組合学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 社会的企業と 「雇用の創出」・「コミュニティの再生」 ◆ 研究内容 <外書研究> 下記の演習を深めるために、 本年度は Social Enterprise を講読し、 その内容を検討する。 <卒論・3年次・4年次> EU (ヨーロッパ連合) 諸国およびカナダ・アメリカ合衆国では近年、 NPO (非営利組織) の事

業体・企業が経済的、 社会的な役割を拡大してきている。 また日本やアジアの他のいくつかの国々 (韓

国、 中国、 フィリピンなど) でも最近ようやく NPO の経済的、 社会的機能に注意が向けられるよ

うになってきた。 「非常利組織」 の概念および基準は、 国によって多少異なるが (したがって、 アメリカでは Non‐Profit‐Organizations、 EU 諸国および日本では Not‐for‐Profit Organizations と表記する)、 EU 諸国および日本ではその中心的な組織は、 協同組合、 とりわけワーカーズ・コー

プを中心とする社会的企業である。 ところで、 近年ヨーロッパと北アメリカにおいて社会的企業が大きな成長を見せており、 これらの

国々の大学や大学院では社会的企業が重要な研究対象となってきている。 社会的企業の研究は、 協同

組合や NPO (非営利組織) と密接に結びついているが、 他方では独自なエリアをもつようにもなっ

てきている。 社会的企業は、 確かに 「市場志向」 をもつが、 しかしそれは、 株式会社に代表され

るような 「利潤迫求を企業活動の動機とする」 営利企業と違っており、 「利潤追求を経済事業・活

動の動機とせず」、 コミュニティとその住民の利益ために社会的目的を遂行する、 と一般に定義され

る。 とはいえ、 社会的企業の研究は新たな一歩を踏み出したばかりなので、 真に統一された定義は

未だ存在しない。 本年度はイギリスにおける社会的企業について研究する。 イギリスの社会的企業は、 政府自体の強

力な支援もあって、 コミュニティとその住民のために、 雇用の創出のための職業訓練・教育サービス、 住宅サービス、 ケア・サービスそれに生活必需品など財とサービスの供給を通じて、 経済・社会生活

の領域で一定の役割を担い得るような成長を見せてきている。 このような社会的企業による事業活動

は、 それが 「協同の力」 を基礎に、 「労働が資本を雇用する」 事業を社会的に存続させて、 地域

コミュニティと人びとの生活を一層質の高いものにしていることに成功していることから、 「利潤追

求型企業」 における 「雇用」 しか前提にしてこなかった (日本の) 社会と人びとに大きなインパ

クトを与えている。 イギリスでの事例を学ぶ意味が理解されるであろう。 ◆ 応募学生に対する希望 社会的企業、 社会的経済、 社会的協同組合、 NPO、 コミュニテイ・ビジネス、 コミュニティ福

祉などEU諸国の事例が比較的多く提示されるので、 ヨーロッパの協同組合や福祉制度等に注意を向

け積極的にアプローチして欲しい。 研究分野…社会的企業論、 社会的協同組合論、 NPO (非営利組織) 論、 国際協同組合運動、 協同組合思想、 コミュニティ福祉論 募集人数…10 名程度 試験方法…ペーパー・テスト (和文英訳) および個人面接

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学科指定…なし

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教授 黒田 晁生 【国際金融経済論】 担当科目:金融経済論 ◆ ゼミナールの研究テーマ 統一テーマは 「金融政策と金融システム:国際比較分析」。 基礎的な金融論・国際金融論の勉強か

ら国際的視野に立った卒業論文の執筆に至る2年間のゼミ活動を通じて、 将来のファイナンシャル・

アナリスト (FA) やファイナンシャル・プラナー (FP) を養成することを目標とする。 ◆ 研究内容 <外書研究> アメリカの大学における金融論 (Money and Banking) の代表的なテキストである F. S. Mishkin, The Economics of Money, Banking, and Financial Markets, Addison Wesley Longman (第7版) を用いて、 金融論の基礎的なツールを学ぶ。 また、 3年次夏休み中に、 各自 1 冊の外国書を通読す

ることを通じて、 英文読解力のアップに努める。 <卒論・3年次> 経済政策および国際金融の基礎的な理論を習得し、 その応用力を身につけることに重点を置く。 テキストとしては、 岩田規久男・飯田泰之 「ゼミナール経済政策入門」 (日本経済新聞社) を用いて、 ゼミ生によるレポートと討論形式で勉強を進める。 なお、 内外金融経済の最新の動向をフォローする

ために適宜補助教材を用いる。 <卒論・4年次> ゼミ生は3年次の終了時までに、 各自の担当国を選択する。 4年次には、 担当国に関連した卒論

研究テーマについてのプロスペクタス発表 (前期) およびワークショップ (後期) を中心として、 討論形式でゼミナールを運営する。 なお、 卒業時に 「ゼミナール卒業論文集」 を刊行する (2009年3月は第 12 号となる予定)。 <卒論論文例> 「EU圏内の排出権取引への金融的手法の応用」 (第9号) 「アメリカのクレジット産業における証券化の役割」 (第8号) 「東アジアの地域金融協力とアジア債券市場構想」 (第8号) 「イギリスのユーロ参加問題」 (第7号) 「中国の経済改革」 (第7号) ◆ 応募学生に対する希望 サブゼミやゼミ合宿を含めて、 ゼミナール活動全般に積極的に参加するとともに、 自分の考えをは

っきりと言える学生を歓迎する。 また、 ゼミナール活動は、 常に切磋琢磨しあう勉強の場であるこ

とを主眼とするが、 同時にゼミ生同士の楽しい交流の場としてほしい。 研究分野…金融システムの国際比較、 日本銀行の金融政策、 日本の金融システムの将来像 募集人数…10~16 名程度 試験方法…筆記試験 (経済学と英文和訳) および面接試験 学科指定…なし

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教授 勝 悦子 【国際金融論】 担当科目:演習B (外書研究、 卒論) ◆ ゼミナールの研究テーマ 国際金融・日本金融経済の理論と現状分析、 金融政策の分析 ◆ 研究内容 近年、 グーバル化が一層進展するなかで、 わが国の経済を考える上でも国際金融論の理解抜きには

分析することができない。 アジア通貨危機、 EUの経済通貨統合、 わが国の金融危機など、 現代の

世界の経済金融事象は、 国際金融論と大きく関連している。 本ゼミは、 こうした経済金融事象を分

析するため、 現実からのアプローチ、 理論体系の習得、 歴史的アプローチを重視する。 国際金融全

般を扱うが、 分析・関心の軸は常にわが国経済金融情勢にある。 理論と現実の双方を理解するために、 複数のテキストを輪読し、 配布されたプリント等をもとにディスカッションを行う。 文献は随時指定

する。 これまで、 『日本経済入門』 (岩田規久男著、 日本経済新聞社) などを輪読することにより、 デフレ、 不良債権処理、 財政投融資、 金融政策の問題点とその理論的背景についてディスカッション

を行った。 また、 日米欧の金融政策の比較、 バブル崩壊後の日本経済、 金融危機とコーポレートガ

バナンスの変化についても、 文献を輪読した。 外書講読では、 F. S. Mishkin “Structure of Central Banks and the Federal Reserve System”などで、 アメリカFRBの制度、 金融政策を学び、 EU

のペーパー、 IMFペーパー、 BISペーパーなども輪読した。 また、 日本経済班、 国際経済班、 国際金融班の3つの小グループに分かれ、 自主研究を行ってい

る。 研究成果は夏季合宿でグループごとに発表し、 「政経セミナー」 に論文として載せている。 週一回サブゼミも行っており、 ここではマクロ理論、 金融理論について勉強している (G. Mankiw, Macroeconomics など)。 東京証券取引所、 日本銀行などの見学、 シンポジウムへの出席なども行う

が、 これらはわが国金融資本市場、 金融制度、 金融政策に関する理解を深めることが目的となって

いる。 <卒業論文例> 「アジアのFTAについて―東アジア共同体の将来展望―」 「わが国証券市場活性化への課題」 「協調介入としてのプラザ合意―強調介入の課題と評価」 「中小企業金融とリレーションシップバンキング」 「中国元の将来展望―中国元切り上げの可能性」 「多国籍企業と企業内貿易―グローバル化の中での国際収支」 ◆ 応募学生に対する希望 好奇心の強い学生、 積極的にゼミに関わる意思のある学生を望みます。 スポーツに秀でた人を歓迎

します。 研究分野…国際金融関連事象の理論と実証分析 募集人数…15 名程度 試験方法…筆記と面接 学科指定…なし

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教授 金子 邦彦 【金融経済論】 担当科目:演習B (外書研究、 卒論) ◆ ゼミナールの研究テーマ わが国の金融システム ◆ 研究内容 <外書研究> John B Taylor, Economics, 3rd Edition (Houghton, 2001) をテキストにして、 現代マクロ経済理論

の主要なトピックスを解明していきます。 <卒論・3年次> 現代経済は、 貨幣が生産と消費を結びつける重要な役割を担う貨幣経済です。 貨幣経済では、 実物経済現象とならんで貨幣そのものが貸借される 「金融現象」 が重要であり、 その理解が求められ

ます。 3年次の演習では、 この二つの共に重要な現象の相互関連を解明することを手始めに、 金融

経済論の基礎的理解をめざします。 次いで、 現在大きく変わろうとしているわが国の金融システムの

特徴と今後の推移を、 理論的ならびに実証的に研究していきます。 <卒論・4年次> 3年次に引き続いて金融経済論に関する最近の議論をフォローしていくと共に、 メイン・テーマの 「わが国の金融システム」 を踏まえて各自の卒論テーマを自ら見い出し、 数回にわたり順次発表して

批判をあおぎ、 最終的にまとめて提出していただきます。 <卒業論文例> 「中小企業金融」 「地方銀行の未来」 「電子商取引と電子決済」 「資産の証券化」 「デフレ」 ◆ 応募学生に対する希望 過去にとらわれず、 今後意欲的に勉強しようとする学生を歓迎します。 研究分野…現代マネタリズム、 マネー 募集人数…約 10 名 試験方法…簡単な筆記試験 (経済学) および面接試験を実施します。 学科指定…なし

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教授 森下 正 【中小企業論】 担当科目:中小企業論、 地域政策論Ⅷ ◆ ゼミナールの研究テーマ 中小企業 (大企業、 ベンチャー企業を含む) 経営革新および産業集積地の活性化に関する実証的

研究 ◆ 研究内容 <外書研究> 先進諸国をはじめとして、 経済成長・発展がめざましい東アジア諸国でも、 中小企業が果たす機能

と役割に対する期待が高まっている。 特に、 産業の苗床機能 (新しい産業を生み出す機能) に対す

る期待が高い。 そこで、 ベンチャー・中小企業のマネジメント手法を学ぶために 「Entrepreneurship 101」 を、 企業家精神を学ぶために 「Women Entrepreneurs ONLY」 を教材として利用する。 <卒論・3年次> 資本主義経済の成長と発展過程は、 そのスタート段階が異なることから、 国や地域あるいは産業分

野 (業種) ごとに異なっている。 そのために、 異質多元な (多様な) 中小企業が存在する。 この中小企業を対象とした研究アプローチも、 フィールドワークによる実態調査から、 科学的方法論を

駆使した実証分析、 さらに論理的な理論分析に至るまで、 多種多様とならざるを得ない。 また、 中小企業を含むすべての企業経営は、 人的側面に深くかかわるため、 人間学的考察も必要となる。 例えば、 経営者はいかにして作られるのか、 経営者の精神的な支えは何か、 成長する企業の経営

者に共通する経営志向は何かなどを明らかにする研究を行う。 そこで、 3年次には、 中小企業に関する様々な文献と政府刊行物を利用して、 中小企業の実態と

課題を研究する。 これと平行して、 実証分析に必要な科学的な思考方法と分析方法を習得する。 特に、 統計パッケージ (SPSS) の活用法を学ぶ。 また、 百聞は一見にしかずの精神に基づいて、 企業インタビューや工場等施設視察による研究活動を行う。 <卒論・4年次> 4年次では、 3年次に習得した知識と技術をフルに活用して、 ゼミ員全員で最新の中小企業問題を

共同研究のテーマとした卒業論文の共同執筆を行う。 作成にあたっては、 資料や統計からは判断でき

ない実際の経営を探求するために、 百聞は一見にしかずの精神に基づいて、 企業インタビューや工場

等施設視察による研究活動を行うことで、 実証的かつ独創的な論文作成を目指す。 <卒業論文例> ※過去の卒論テーマの一部を紹介。 ゼミ生による共同執筆で総頁数は 250~350 頁。 『21 世紀型地域産業の活性化~東京近郊都市の実証研究~』 『21 世紀中小企業の人と組織に関する経営革新』 『中小企業のロジスティクス経営革新』 『中小企業経営の競争優位~勝ち続ける経営の源泉~』 『地域ぐるみの地域産業再活性化』 『多角的連携・組織化による中小企業経営革新』 『永続する中小企業経営~ステイクホルダー志向の経営~』 『中小企業における現場経営革新~トータル・ロジスティクス実現に向けて~』 ◆ 応募学生に対する希望 共同作業による実態調査と、 それに基づく共同卒業論文の作成を行うので、 協調性と責任感、 真

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面目さと素直さがあって、 チャレンジ精神旺盛な根性と忍耐力のある学生を望む。 研究分野…ベンチャー・中小企業および協同組合に関する理論的・実証的研究 発展途上国における中小企業の経済的機能と役割に関する研究 中小企業の経営革新と改善・ロジスティクスに関する実証的研究 募集人数…12 名前後 試験方法…面接と筆記試験 学科指定…なし

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教授 伊藤 正昭 【地域産業論】 担当科目:地域産業論 ◆ ゼミナールの研究テーマ 地域と産業の関わりの多角的研究 ◆ 研究内容 <外書研究> Entrepreneurship and Small Business, An Electronic Journal of the U.S. Department of State, 2006 をテキスト (予定) として、 地域と産業のかかわり、 中小企業研究の多様な視点を学びたい。 そのほかに、 海外の雑誌や新聞などで新鮮な関連情報に触れることにする。 <卒論・3年次> 地域経済社会の発展のためには、 中小企業を中心とする多様な産業の存在とその活性化が欠かせな

いことが認識されるようになり、 その切り口として産業集積のあり方に関心が集まっている。 このよ

うな時代背景のもとで、 地域経済、 中小企業、 産業集積などに関連する理論的、 実証的研究を行う。 各種調査研究機関による各地の産業集積関連の調査研究報告書、 実態調査報告書などを活用して地

域産業へのアプローチ方法を吸収し、 実際に全国各地の集積地に出向いて実態調査を行う。 ヒアリン

グ調査などフィールドワークを重視し、 調査結果は報告書として製本する。 <卒論・4年次> 卒論作成については、 個人別に地域産業に関連するテーマを設定するもの、 統一テーマでゼミ員が

分担執筆するものなどがあるが、 このゼミでは、 実態調査の結果をもとにゼミ員が協力、 共同して

完成するかたちをとりたい。 3年次の実態調査の成果を踏まえて、 3年次の後半ごろからゼミ員の関心領域について十分な意見

や情報の交換を行い、 4年次の早い時期にテーマを選定して卒論作成に取り組む。 産業集積・中小企業の実態調査については、 企業ヒアリング、 アンケート調査などを行い、 その

地域にふさわしい地域産業政策が展望できるところまで挑戦したい。 <卒業論文例> 2003 年度卒 「人材及び内部資源を活用した地域活性化」 2004 年度卒 「地域からはじまる日本経済活性化」 2005 年度卒 「産業集積の多様な発展と実態-ヒアリングおよびアンケート調査に基づく地域特性の分

析-」 いずれも共同論文、 500 ページ以上。 ◆ 応募学生に対する希望 グループ活動が多いので、 自発性とともに協調性のある者の参加を歓迎します。 研究分野…地域産業の理論的・実証的研究 募集人数…10 名程度 試験方法…面接で実施。 ゼミガイダンスの際、 「ゼミ入室希望の理由」 などを記入する書類を配布

し、 面接時までに指定の場所に提出してもらいます。 学科指定…なし

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兼任講師 岡本 喜裕 【マーケティング論】 担当科目:演習B (外書研究、 卒論) ◆ ゼミナールの研究テーマ 「環境重視のマーケティング」 に焦点を当てており、 2007 年度は、 バイオマスエネルギーの製

造とその利用を研究テーマとしたい。 ◆ 研究内容 <外書研究> 環境に重点を置いたマーケティングを考えているので、 持続可能なマーケティングについて研究し

ていく。 *使用テキスト Donald A. Fuller,Sustainable Marketing,SAGE Publication,Inc,1999. <卒論・3年次> 3年次では、 まず最初に従来のマーケティングの4P、 すなわち 「Product (製品)」、 「Price (価格)」、 「Place (立地)」、 「(Promotion (販売促進)」 に Package (包装)、 Physical distribution (物流) を加え、 更に 「Reuse (再使用)」、 「Recycle (循環)」、 「Reproduction (再生産)」、 「Refuse (廃棄物排出抑制)」 を考えたマーケティングを学習していく。 その上で、 「テーマ」 を絞り、 グル

ープ分けして、 政経セミナーに掲載する論文作成に取り組んでいく。 また、 それと平行して個人論

文作成へのアシストをしていく。 <卒論・4年次> 4年次生は、 3年次で学習したものを基礎にして、 各自にテーマを決定させ、 輪番で中間発表さ

せながら進めていく。 中間発表の段階で、 理論的に矛盾していないか、 史実に反していないか、 現状や実体に則しているかどうかといった点をチェックし、 方向を示唆しながら卒論になるよう導いて

いく。 <卒業論文例> ① 「自動車産業の発展と環境対応」 ② 「新エネルギーの可能性と今後の展望」 ③ 「環境広告

について」 ④ 「容器包リサイクルとマーケティングの関係」 ⑤ 「京都メカニズムの可能性」 など、 環境保全を意識した論文が多い。 ◆ 応募学生に対する希望 熱心であること、 欠席しないこと。 研究分野…マーケティングと環境についての分析 募集人数…10~15 名 試験方法…面接および筆記試験 学科指定…なし

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教授 根本 孝 【経営学】 担当科目:演習B (外書研究、 卒論) ◆ ゼミナールの研究テーマ 経営環境の変化と日本の経営 ◆ 研究内容 <外書研究> 英文ビジネス雑誌 (ビジネスウィーク、 フォーチュン等) をテキストに企業経営の概念や新動向

について考察する。 <卒論・3年次> 経営戦略や人事管理を中心に前期は基本テキストを素材として、 個人学習、 そして集団討議を中心

に、 経営の基本の理解と課題の考察を深めたい。 また、 全体で一つの研究テーマを設定、 調査研究を進めゼミ論文を作成する。 後期はゼミ論のテーマを中心に、 諸研究論文を検討し考察を深める。 サブゼミ、 他のゼミとの共同討議、 ゼミ合宿、 OB会等多くのイベントを通じ、 人的交流も活発

に行う。 <卒論・4年次> 前期は経営の新動向をフォローしつつ、 個人毎の卒業論文の中間発表と討議を行う。 後期には、 その卒業論文の最終報告と相互検討により内容のレベルアップを図り、 12 月末には完成

させ、 ワープロ原稿をまとめ 「卒業論文集」 として編集する。 ◆ 応募学生に対する希望 積極的で挑戦意欲の高い人 (活発な討論と共同論文の作成をめざす人)。 研究分野…国際経営論・人事管理論・経営管理論 募集人数…15 名前後 試験方法…筆記試験 (経営学) と面接 学科指定…なし

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助教授 長峰 章 【近代経済学史】 担当科目:近代経済学史 ◆ ゼミナールの研究テーマ 重要な経済思想から現代を考える。 ◆ 研究内容 経済学史上、 三大経済学者として、 スミス、 マルクス、 ケインズの三人が挙げられる。 今日、 スミス経済学は新自由主義およびサプライサイド経済学の拠り所として、 マルクス経済学は資本主義の

矛盾を理解するためのバイブルとして、 そしてケインズ経済学はデイマンドサイドを重要視した財

政・金融政策の基本原理として、 それぞれ現代経済学に大きな影響を及ぼしている。 我がゼミナール

では、 この三人の経済学者を射程内におさめた上で、 当面する経済問題を考えてゆくつもりである。 ちなみに、 小泉首相がおし進めている郵政民営化の政策は、 フリードマン達の新自由主義の考えに基

づいたものである。 3年次の 「外書研究」 では、 Mark Blaug, Great Economists Since Keynes, 1985. を読んでゆく

つもりである。 「卒論3年次」 では、 ミルトン・フリードマンの 『資本主義と自由』、 『選択の自

由』 等を取り上げ、 ケインズの思想と政策を批判した彼の新自由主義的見解を検討するつもりである。 「卒論4年次」 では各自卒論の作成に取り組んでもらう。 また我がゼミナールでは、 毎年、 三年生による二つの共同論文の作成と討論会への参加が計画され

ている。 最近の共同論文のタイトルは 「アメリカ経済の強さとその秘密」、 「EUにおける通貨の統

合とヨーロッパ経済」、 「ミルトン・フリードマンの経済思想」 等である。 機会があれば、 英語の経済白書、 英字新聞等にも取り組み、 学生さんの英語力の涵養にも努めた

い。 ◆ 応募学生に対する希望 ゼミナールの主役は学生諸君なので、 諸君の積極的な問題提起を希望する。 研究分野…イギリス、 アメリカを中心とした経済思想の歴史の研究 募集人数…10 名程度 試験方法…面接および筆記試験 学科指定…なし

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教授 金子 光男 【経済思想史】 担当科目:経済思想史 ◆ ゼミナールの研究テーマ スミス以後の経済思想史の流れについて。 なお、 研究対象については、 ゼミ員の要望を参照して

決定したい。 ◆ 研究内容 <外書研究> ゼミ員の卒論希望テーマ、 要望を参考に決定したい。 <卒論・3年次> 卒論のテーマとなる、 あるいはより広い視野の育成、 涵養になる文献の読破。 <卒論・4年次> 卒論テーマを自主的に決定させ、 それに即した発表を主体として、 進めていく。 <卒論論文例> ここ数年、 ゼミナールは開設していないため、 事例を示せず。 ◆ 応募学生に対する希望 自から決定した課題について、 責任をもつこと。 出席を最優先とすること。 学業成績は問わないが、 課題書については、 ネバリ強く取り組める学生を求む。 研究分野…19 世紀ベルリン市環境整備について 募集人数…10 名以内 試験方法…小論文と面接 学科指定…なし

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助教授 生方 卓 【社会思想史】 担当科目:社会思想史 ◆ ゼミナールの研究テーマ 戦争と平和の歴史と思想 ◆ 研究内容 <外書研究> ゼミ員の卒論希望テーマを参考にして決定。 <卒論・3年次> 夏期に沖縄で調査合宿するので、 各自の下調べ。 思想史の古典的文献の輪読。 <卒論・4年次> 主体的に選び取った卒論テーマに関しての報告と討論。 <卒業論文例> 「マックス・ウェーバーの思想形成」 「無防備地域宣言の思想・法・歴史」 「たこ焼きの思想史的・経済学的考察」 「カントの平和理論について」 ◆ 応募学生に対する希望 コンスタントな出席。 読むこと、 書くこと、 発言すること。 ゼミ合宿への参加。 研究分野…ドイツ社会思想と平和思想についての分析 募集人数…10 名程度 試験方法…面接および筆記試験 学科指定…なし

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兼任講師 冨貴島 明 【消費社会論】 担当科目:演習B (外書研究、 卒論) ◆ ゼミナールの研究テーマ 消費社会論 ◆ 研究内容 <外書研究> Brian McCall, The World of Economics を読みます。 経済学のやさしい入門書です。 <卒論・3年次> 人間は、 幸福を求める動物であり、 科学は、 その幸福を実現するアートである。 経済学は、 モノの生産と消費をとおして、 幸福を実現しようとする学問である。 本ゼミでは、 特に消費を深く、 広く研究することで、 幸福とは何かを考えていく。 最初に消費と

は何かを、 哲学的に勉強していく。 消費の歴史も探っていく。 次に、 今の消費社会の構造を解明し

ていく。 消費をコントロールしているマーケッティングの策略を暴く。 消費を先導している若者の心

を明らかにする。 そのほか、 会社、 家族、 文化、 文学、 宗教、 歴史なども、 消費と豊かさ、 幸福に関連して、 勉強していく。 いろいろなテーマについて勉強していくが、 幸福を自分のものとし

て受け取るためにも、 「私とは何か」 という哲学的根本問題の解明が大切になる。 勉強しなければならないテーマが多いが、 ゼミ生は少人数となるので、 みなと相談して、 テーマ

を2、 3に絞っていく。 しかし哲学は重要なので、 数冊の哲学っぽい本を読む。 ゼミで使う本は、 岩波新書などの新書や、 文庫が多くなる。 <卒論・4年次> 絞り込んだテーマを深く勉強していく。 自分にとって、 豊かな消費とは何か、 真の幸福とは何か

をまとめ上げる。 多くの本を読み込んでいき、 その結論が自分の幸福にとってどのような関連がある

かを、 卒論にまとめあげていく。 <卒業論文例> 「消費社会論総論」 「消費と若者」 など ◆ 応募学生に対する希望 哲学に関連する本を読みますので、 「幸福とは何か」、 「自分とは何か」 など、 いろいろ考える

ことが好きな人を歓迎。 研究分野…トーマス・ホッブズ研究、 消費社会論 募集人数…10 名くらい 試験方法…面接 学科指定…なし

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助教授 藏本 忍 【経済史】 担当科目:経済史 ◆ ゼミナールの研究テーマ 環境問題(人間と自然との共生) ◆ 研究内容 環境問題は学際的な研究分野である。 哲学、 倫理学や神学に始まり、 生物学や生態学、 地球物理

学・化学などの自然諸科学を経由して社会学、 政治学、 経済学に至る膨大な知的体系が相互に関連し

ているのが環境研究である。 それだけに、 我々が環境問題に取り組む場合、 様々の学問領域につい

ての広い知識が要求される。 2006 年度は前期に地球温暖化問題を取り上げた。 京都議定書の実施が目前に迫り、 日本は政府・

企業・家計が一体となって国際公約を履行しなければならない。 我々は豊かな経済生活を維持するた

めにエネルギー源として大量の化石燃料を使用しているが、 これが一方では資源の枯渇問題を、 他方

では温暖化を引き起こしている。 これらの問題を解決するためにライフスタイルの変更を含むエネル

ギーの節約と新たなエネルギー源の開発が急務となっていることを考察した。 後期の授業ではゴミ問題を取り上げた。 生産の過程においても、 消費の過程においても廃棄物の発

生は避け難い。 従って、 3R (減量・再使用・再利用) をどの程度達成できるかがゴミ問題を緩和

する要諦になろう。 外書研究は卒論に連動させているので、 前期は A.Barrie Pittock, Climate Change:Turning up the Heat, Earthscan, London 2005 を、 後期は D.N.Pellow, Garbage Wars:The Struggle for Environmental Justice in Chicago, The Mit Press, Cambridge 2002 を使用した。 また、 春合宿には環境倫理学・環境思想史を、 夏合宿にはエネルギー問題を取り上げた。 ゼミナ

ールのテーマは入室後に学生との面談で決める場合が多い。 4 年生の演習 B (卒論) はもっぱら卒論

指導に当てられる。 ◆ 応募学生に対する希望 年2回 (春・秋) のゼミ合宿に必ず参加すること。 環境問題に関心のある者及び勉学する意欲の

ある者だけを歓迎する。 アルバイトを優先する学生は採用しない。 研究分野…ドイツ産業革命の研究、 特にドイツ関税同盟の成立過程とドイツ鉄道業の発展 募集人数…10 名以内 試験方法…簡単な筆記試験と面接。 2年までの学業成績は重視しない。 ただし、 TOEFL と TOEICのいずれの試験も受けていない者は受験資格をもたない。 学科指定…なし

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教授 柳澤 治 【経済史】 担当科目:国際経済史 ◆ ゼミナールの研究テーマ 現代資本主義の展開と企業活動 ◆ 研究内容 <外書研究> E.D.Hansen, European Economic History, 2001.の戦後経済史の章を輪読しています。 2007 年度も

現代資本主義の発展に関する英文文献を取り上げる予定です。 <卒論・3年次> 2007 年度は、2006 年度と同様に、 資本主義的発展と企業活動の関連について具体的に検討する予

定です。 奥村宏著 『最新版・法人資本主義の構造』 (岩波書店) を輪読し、 その内容について討

議します。 6月末・7月初めに卒論のテーマの方向を定め、 後期に中間発表を行います。 各人のテ

ーマ:2006 年度と同様、 日欧米の経済発展と具体的な企業活動についてそれぞれが分担し、 報告を

通じて相互に比較し、 また全体的な関連を追究する予定です。 <卒論・4年次> 2006年度に進めた各人の個別研究を完成させます。 テーマに関連する内外の文献のリストを作成し、 それらを批判的に検討して、 自身の個別研究の意義を確認することも重要な課題となります。 <卒業論文例> 2006 年度について1部を紹介します。 EUの展開と企業活動、 ヨーロッパ・日本の中小企業、 日独の戦後改革、 株式会社・独禁法、 等々。 ◆ 応募学生に対する希望 授業に出席するだけでなく、 討論に参加しようという意欲を期待します。 研究分野…ヨーロッパ経済史, 日独関係史 募集人数…約 10 名 試験方法…第一次募集はゼミ参加希望理由を中心にして書面と面接にもとづき決定する。 書面はガイ

ダンス時に配布する。 第一次募集の結果により募集人員不足分は 「2次募集」 (書面・面接) を行

う予定である。 学科指定…なし

Page 32: 教授 秋元 明 【経済学】各ゼミ員は毎週交代で発表者となり、 担当部分の研究成果のレジュメを作成し、 研究内容を報告す る。 当たり前のことであるが、

教授 須藤 功 【アメリカ経済史】 担当科目:経済史 ◆ ゼミナールの研究テーマ 「アメリカ経済の歴史と現状」 アメリカ経済の歴史と現状に関する最新のトピックを研究対象として取り上げ、 それらの内容に関

する報告と討議を通して、 国際社会の史的ダイナミズムの解明を目指す。 同時に、 卒業論文の作成

に必要なスキルを獲得する。 卒業研究テーマの設定は可能な限り自主性を重んじるが、 他方でゼミの

時間にはできるだけ共通するトピックを設定する。 ◆ 研究内容 <外書研究> アメリカの大学で使用される代表的なテキストを輪読することを通じて、 アメリカ経済の歴史と現

状に関する基礎知識をもつとともに、 現代社会に対する問題意識を研ぎ澄ます。 これらの作業を通し

て、 学生はそれぞれの卒業研究テーマを探索し、 かつ周辺領域についての理解を深める。 Gary M. Walton & Hugh Rockoff, History of the American Economy, 10th ed., Mason, Ohio: South-Western, 2004. <卒論・3年次> アメリカ資本主義の歴史と現状に関する理解を深めることを目的とする。 さしあたり、 鈴木圭介編 『アメリカ経済史Ⅰ・Ⅱ』 (東京大学出版会) や 『米国経済白書 2007』 (毎日新聞社) などを取

り上げ、 アメリカ経済の問題状況を検討する。 この間、 個々のゼミ生の卒論テーマの設定、 文献検

索、 資料の収集と分析などの指導を行なう。 また、 卒論中間報告のための 「ゼミ合宿」 などを行

なう。 <卒論・4年次> 岡田泰男・須藤功編 『アメリカ経済史の新潮流』 (慶應義塾大学出版会、 2003) などを輪読しな

がら、 近年のアメリカ経済史の研究動向を検討する。 同時に、 ゼミ生は専門的なテーマを設定して、 中間報告 (ゼミ合宿を含む) を繰り返しながら卒業研究論文を完成する。 その成果は、 合宿形式の 「卒業論文報告会」 で発表する。 <卒業論文例> 「大恐慌下のアメリカ農民― 『怒りの葡萄』 とオクラホマ農民―」 「アメリカ経済とスポーツ文化」 「ディズニー社の発展と今後の展望―時代背景と経営戦略から見る成功要因の分析―」 ◆ 応募学生に対する希望 今年で6年目の新しいゼミで、 現在は3年生 14 名、 4年生 14 名の構成である。 本ゼミの伝統を

創りだそうという積極的な学生を歓迎する。 また、 卒論研究に対する旺盛な意欲があることが望まし

い。 研究分野…アメリカ資本主義経済の史的展開 募集人数…15 名以内 試験方法…面接など 学科指定…なし

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専任講師 齋藤 雅己 【経済政策】 担当科目:経済政策原理 ◆ ゼミナールの研究テーマ グローバル経済における経済政策の形成とその原理に関する研究 ◆ 研究内容 グローバル化していく世界経済で生じている様々な問題に対応していくためには、 我々は、 世界経

済を富ましめ地球上に住むすべての人々を豊かにすることを基本的理念として、 きちんとした理論的

基盤のもとに新しい経済現象を認識・把握するとともに、 克服すべき政策課題を明らかにして経済政

策の形成と実践を図っていかなければならない。 本ゼミナールでは、 上記のゼミナールとしての研究

テーマのもとで各自が個人研究テーマを決定し、 卒業論文としてまとめていくことが課題となる。 なお、 本ゼミナールではこれらに加えて、 真のグローバルコミュニケーション能力の向上に必要不

可欠な英語力を鍛えるためにAsian Wall Street Journal の特別プログラムとゼミ独自のTOEIC750点

達成プログラムを行うとともに、 MEPS という政策関連ゼミナールの討論会や ISFJ 日本政策学生会

議などにも積極的に参加する。 <外書研究> 基本的に World Economic Forum の Annual Meeting Report を用いるが、 必要に応じて advancedなテキストを加え、 世界経済における諸問題を検討し討論していく予定である。 <卒論・3年次> 卒業論文をまとめていくために必要な体系的知識としての経済学 (経済理論) をしっかりと身につ

けるために、 前期はマクロ経済学を応用するテキストを用いながら現実的諸問題を検討する。 後期に

は、 各自が卒業論文のテーマを決定するための予備的・基礎的研究報告を行っていく。 また、 経済

政策の研究に不可欠な体験的歴史を蓄積していくために、 一年間を通して毎週、 演習の初めに現実の

世界経済において生じている様々な問題の中から特に重要な経済時事問題を取り上げ、 そのときの経

済政策課題とその政策的対応を検討していく。 <卒論・4年次> 3年次の研究に基づいて個人研究テーマをさらに深く追求し、 報告を行っていく。 <卒業論文例> 「日本における国際労働移動問題」、 「日本の若年層の失業分析」、 「日本の貿易自由化政策」、 「ジ

ェンダー平等と開発援助」、 「対日投資促進政策」、 「日本のエネルギー戦略」、 「累積債務危機と 21世紀型金融危機からみる国際金融システム」、 「米国のニューエコノミーと日本の IT 革命」、 「中国

の経済発展と日中貿易補完関係分析」、 「持続可能な経済を目指して-環境との共存-」 など。 ◆ 応募学生に対する希望 本ゼミナールは、 現実経済の様々な問題を取り扱っていくため、 日常的に関心を持って経済情報の

収集・整理を行うことが必要となります。 また、 ゼミナールでの学問研究は決して一人で行うもので

はありませんので、 積極的に参加してお互いを磨き合い、 知的にも、 精神的にも、 肉体的にも強く、 健全でバランスの取れた人間を目指してください。 皆さんには、 大学生活の残り2年間、 本ゼミナ

ールにおいて、 将来に向けての知的基盤を全力で築き上げていくことを望みます。 研究分野…グローバル経済の分析と経済政策 募集人数…10 名程度

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試験方法…筆記試験 (小論文・マクロ経済学) および面接 学科指定…なし

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教授 鈴木 利大 【国際経済政策】 担当科目:国際経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 本ゼミは世界各国の経済状況を分析し、 多様な国際経済問題に政策的提言を行い、 その過程を通し

て、 国際感覚の育成を目的としている。 ◆ 内容研究 <外書研究> 2005 年度は、 Anne O. Krueger, Trade Policies and Developing Nations を教材に通商政策と開発

途上国との関係について研究した。 <卒論・3年次> 3年次においては、 まず伊藤元重 著、 『ゼミナール国際経済学』 を参考資料として、 国際経済

についての基礎知識習得に努め、 研究テーマによって班分けを行い、 共同研究を行う。 <卒論・4年次> 4年次においては、 それぞれのゼミ員が興味のある事柄について個人研究を行い、 論文作成を行う。 <卒業論文例> 「海外直接投資がアジア経済に及ぼす経済効果」 「日米経済の比較分析」 「国際通貨システムの安定化に向けて」 ◆ 応募学生に対する希望 積極性、 責任感、 チームワークに富み、 将来国際社会で活躍したい学生を希望します。 研究分野…国際通商政策について 募集人数…12 名程 試験方法…小論文と面接 学科指定…なし

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専任講師 藤永 修一 【国際経済政策】 担当科目:国際経済政策 ◆ ゼミナールの研究テーマ 国際経済の現状分析 ◆ 研究内容 <外書研究> OECDが毎年発行している ECONOMIC SURVEIS (日本版と米国版) を通じて、 日米経済に

ついて理解を深める。 また、 時事問題について、 随時経済雑誌から抜粋し配布する。 <卒論・3年次> 前期は、 国際経済政策全般に関する基本的知識の理解に努める。 後期は、 グローバリゼーション

に焦点を絞り、 その現状分析や対外政策について学ぶ。 レジュメ作成、 報告、 ディスカッションを

通じた自主的かつ双方向的なゼミ形式としたい。 <卒論・4年次> 前期は卒論に向けて各自選んだテーマについて発表を行い、 ゼミ員相互に議論しあう。 後期は、 卒論について個別指導を中心に進めていく。 <卒業論文例> 「グローバリゼーションの光と影」 「東アジアの経済統合に向けて」 「世界経済におけるEUの

役割」 ◆ 応募学生に対する希望 意欲と自主性のある学生を希望する。 研究分野…グローバリゼーション、 国家の役割と市場の役割 募集人数…10~15 名 試験方法…簡単な論述試験および英文和訳 (辞書持ち込み可)。 特に面接を重視する。 学科指定…なし

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教授 菊池 良一 【食料経済学】 担当科目:食料経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 農産物の流通 (特に、 生鮮食料品の流通) ◆ 研究内容 <外書研究> 食料・農業に関する英文献を用いて、 我が国の食料・農業事情を理解していく。 <卒論・3年次> まず食料経済一般に関する文献を使用し、 食料に関する理解を深めていくことにする。 その後、 農産物の流通に関する文献を使用し、 生鮮食料品等の流通について考察していくことにする。 この間、 ゼミ員は卒論のためのテーマを探し、 それに関する資料等の収集を行っていかなければならない。 <卒論・4年次> 個別に卒論のテーマを決めて、 その内容について発表していく。 発表を通してその内容を修正しつ

つ、 より高度な論文を完成させていく。 なお、 卒業生の卒論テーマは極めて多様である。 ◆ 応募学生に対する希望 ゼミのテーマに関心を持ち、 熱心に勉学に取り組める学生を求めている。 研究分野…農産物の流通構造 募集人数…15 名 試験方法…食料に関する論文試験と面接の評価によって決定する。 学科指定…なし

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助教授 小野島 真 【財政政策】 担当科目:財政政策、 地方財政論 ◆ ゼミナールの研究テーマ わが国の税・財政制度 ◆ 研究内容 <外書研究> 前期は Rosen 著 Public Finance の租税理論に関する箇所を中心に輪読してゆく。 租税理論について

の体系的な知識を得た後に、 後期には Slemrod,J and J.Bakija著Taxing Ourselves-A Citizen's Guide to the Great Debate over Tax Reform-の重要箇所について輪読する。 諸外国における税制改革に関す

る議論について理解を深め、 社会および経済的環境の変化を踏まえた今後の日本の税制改革はいかな

るものであるべきか、 受講者との議論を通じて展望してゆく。 <卒論・3年次> 前期は財政学・租税論についての基礎知識を得ることを目標とする。 財政学、 租税論、 地方財政

について基本的なテーマをいくつか設定するので、 小グループに分かれ、 それぞれのテーマについて

報告してもらい、 それを題材に全員で議論する。 報告の際には、 Power Point などを用いて効果的

なプレゼンテーションをするよう心懸けて欲しい。 後期は、 卒業論文の執筆に向けて、 各自テーマを設定して報告をしてもらう。 報告に対する討議

のなかで、 論文執筆のスキルを高めるとともに、 問題意識をさらに深めていって欲しい。 3月に行

う春合宿までに、 卒業論文が5割程度完成していることを目指す。 尚、 春夏の長期休暇中には、 ゼミ合宿を兼ねて地方自治体の財政調査を行う予定である。 これま

でに岩見沢市・名古屋市・京都市・横浜市の調査およびゼミ合宿を行った。 <卒論・4年次> 3年次までの成果を踏まえ、 数度の発表と討議を経て、 論文の質を高めてゆく。 <卒業論文例> 「地方消費税の再考-カナダの Dual VAT を参考として-」 「北欧諸国の地方分権」 「相続税の国際比較研究」 「郵政民営化の論理と実際」 ◆ 応募学生に対する希望 熱意を持って研究に取り組み、 何事にも積極性のある学生の応募を期待する。 尚、 このゼミナー

ルは今年度が第三期生である。 新しいゼミの歴史を築き、 そして良き伝統を継承しようとする気持ち

を持っていて欲しい。 研究分野…財政学・租税論 募集人数…15 名程度 試験方法…面接および簡単な口頭試問等を通じて総合的に判断する。 学科指定…なし

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教授 加藤 久和 【社会保障論】 担当科目:社会保障論 ◆ ゼミナールの研究テーマ 少子高齢化や公共経済分野に関連する実証分析 ◆ 研究内容 公共経済に関連する諸分野 (社会保障 (年金、 医療他) や財政、 労働市場など) の現代的な課

題を理解し、 あるべき政策やその効果などについて研究を行う。 とりわけ、 少子高齢化など人口の

動向がこれらの諸分野に及ぼす影響を追及する。 取り上げる研究対象についてはできるかぎり幅広いものとしたい。 例えば、 「少子高齢化時代の社

会保障財政」、 「政府の借金と財政の持続可能性」、 「女性の社会進出と少子化」、 「高齢化と貯蓄行

動」、 「格差社会と所得再分配」 などである。 もちろん対象とする研究課題は以上に限らず、 ゼミ

生の興味と関心にしたがって柔軟に設定する。 これらの研究対象を学ぶとともに、 社会に出ても役に立つ実証分析の手法を身につけ、 個々人の問

題意識に沿った内容に関する実証的な卒業論文を作成することが、 このゼミでの目標である。 3年次には基礎体力づくりとして、 ①研究対象に関連した分野の基本的知識の取得、 ②実証分析を

行うために必要なエクセルや統計分析などの手法の理解、 ③実践的なプレゼンテーションや討論会・

報告会などのトレーニング、 を行う。 3年終了時には各自の問題意識が熟成し、 卒業論文に取りか

かることのできる能力が獲得できるようにしたい。 <外書研究> 夏までに計量経済学の入門テキスト(Gujarati,D. (2002), Basic Econometrics) の前半部分を輪読

し、 秋以降は公共経済学/社会保障に関わる標準的テキスト (Rosen (2004), Public Finance (7th.ed.)、 Barr (2004), Economics of the Welfare State (4th.ed.) 等) の中から編纂したオリジナル論文集を読む

予定である。 <卒論・3年次> 前半に少子高齢化や公共経済分野に関連する書籍を多読し、 問題意識の醸成と基本的な知識の獲得

を行う。 後半には関連する (日本語) 論文を選定し、 最新の研究成果を学びながら、 卒業論文作

成の準備を行う。 秋に予定されているゼミナール発表会も重要な目標である。 なお、 2006 年度では

玄田有史 『仕事の中の曖昧な不安』、 橘木俊詔 『安心の経済学』 などを取り上げた。 加えて、 希望者で経済学検定試験を目指すものについては独自の教材による経済学の演習も可能である。 <卒論・4年次> 前半では、 卒業論文の希望テーマに沿った参考文献の読み込みを行い、 夏合宿で卒論のアウトライ

ンを確認した後、 中間報告を繰り返しながら卒業論文を完成させる。 厳しいように見えるが (実際に厳しいが)、 学ぶことの楽しさと厳しさを経験できるのがゼミナー

ルの良いところである。“教える”、“教わる”のではなく、“一緒に学ぶ”という方針でゼミを進めて行

きたいと考えている。 なお、 特別の理由がない限り、 欠席は認めない。 ◆ 応募学生に対する希望 学科等の指定はしないが、 経済学が共通言語のゼミであるので、 経済学を学んでいることが望まし

い。 ゼミの歴史を一緒に築いてくれる、 協調性と責任感、 主体性 (と体力) のある学生を望む。 学びたい気持ちを持つ者を決して後悔させないことが、 このゼミの方針である。

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研究分野…公共経済/マクロ経済等に関する実証分析 募集人数…10 名程度 試験方法…小論文・面接 学科指定…なし

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教授 永野 仁 【労働経済学】 担当科目:労働経済学 ◆ ゼミナールの研究テーマ 現代労働経済の研究 ◆ 研究内容 「働いて賃金を得る」 という活動 (雇用労働) は、 現代社会の最も基本的な活動の1つである。 近年、 日本の雇用労働は急速に変化しつつあると言われている。 フリーターの増加、 失業率の上昇、 終身雇用の崩壊、 女性のキャリア意識の高まり、 あるいは国際化の進展に伴う人材問題の発生などが、 その変化の代表例である。 本ゼミナールでは、 これらの現象の把握に努めるが、 その際、 それらが

なぜ発生し、 どのような影響をもたらし、 また各経済主体 (政府・企業・個人あるいは労働組合) にはどのような政策的対応が求められるかということを考察していきたい。 <外書研究> 労働経済に関する英文のテキストを使用し、 その内容の理解に努める。 <卒論・3年次> ゼミナール参加者の意向を尊重しながら、 全員で同一の研究テーマについて共同研究を行い、 労働

経済の理解を目指していく。 形式的には、 いくつかの文献を輪読しながら討論を行う形が想定される。 なお、 中間的な成果として 『政経セミナー』 の共同論文を作成したい。 <卒論・4年次> 各自が、 その興味に応じた研究テーマを選定し、 それぞれの研究を進めていき、 卒業論文を作成

する。 ゼミナールの時間は、 各自がそれぞれの段階での報告を行い、 全員がそれについて議論をす

る形で進めていく。 <卒業論文例> 「新時代の日本型雇用政策」 「成果主義賃金制度と終身雇用」 「大卒女性が働き続けるためには」 「新卒採用はどう変わるか」 「アルバイターの意識」 「高齢社会におけるワークシェアリングの

効用」 など ◆ 応募学生に対する希望 無断欠席をしないという最低限のマナーが守れ、 かつ意欲に富んだ学生の応募を期待する。 研究分野…雇用慣行の経済分析、 新時代の人材マネジメントの研究 募集人数…約 12 人 試験方法…面接と筆記試験 学科指定…なし

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教授 毛馬内 勇士 【国際経済政策】

担当科目:現代経済政策

◆ ゼミナールの研究テーマ

国際経済政策と現代経済学

◆ 研究内容

<外書研究>

長期波動論や雁行形態論に関する英語論文を収録したテキストを使用し、経済専門用語の理解に努め

る。経済のグローバル化に伴って、英語の果たす役割は重要性を増しており、とくに国際経済的専門用

語は新聞やその他マスコミ領域に出る頻度が高い。多くの日本人にとって、英語マスターへの努力のわ

りには、成功していないのが実情である。私もその一人だが、とにかく、「声を出して読む英語」、「和

訳の仕方」、「英文の構造」など、私自身が中心となり、学生諸君の範となるべく、引っ張るつもりでリ

ードしたい。

<卒論・3年次>

現代世界経済の諸問題と日本の経済的進路について理論的、 政策論的に探求することを基本とし、

経済理論の基礎的理解を深める。 とくに中谷厳 『入門マクロ経済学』 をテキストとして使用し、 重

要ポイントのコメンタリーのコピーを各自に配布し、 わかりやすく解説する。

1、2年で経済学がなかなか理解できない人が多いのは、「基本的な数式モデル」に不慣れなためで

あり、わがゼミナールでは、まずギリシア文字の読み方から、「微分する」とはどのような意味がある

のか等々、学生の立場に立って、わかりやすく解説することにこころがける。

<卒論・4年次>

前期については就職活動と重なり授業にならないが、 その間時事問題のトピックスを題材に経済ニ

ュースを解説する。 就職活動が終わった人から順番に各自の自由な卒論テーマの選択のもとに、卒論

発表をし、他のゼミナール員と共に質疑応答する。

卒論の本格的研究は就職が決定した後期から開始しても十分に間に合うが、4年に進級した段階で、

卒論テーマを決定しておくことが望ましい。

卒論を書くということは、自己の考え方を集約的にまとめることであり、考え方の特徴や問題点が判

明するという点で、学生時代でなければ経験のできない貴重なチャンスであると考える。

<卒業論文例>

多くの学生諸君の卒業論文は、自分の就職先の問題と密接に関連した題材をテーマとして選択するが、

中には、卒業の集大成として、「自己の人生観、生き方、歴史観」など交えた大論文も存在する。

◆ 応募学生に対する希望

本ゼミナールはMEPSに所属しており、MEPSは学生や教師が一体となって、決められた「テー

マ」のもとに、議論のバトルロワイヤルを行う場であり、今や政経学部の名物の一つともなっている。

年2回の討論を通じて、学生諸君はかなりの勉強をするが、その成果は、就職活動や自己の研鑚につな

がっていると思う。MEPSの面白いところは、教師が普段の講義とはちがって、かなり自由闊達に話

たり、教師同志、議論を沸かすためにわざとアンチテーゼの論陣をはって、学生の前で激論を闘わすこ

とである。いずれにせよMEPSを経験した多くの学生諸君は、事故の学生生活に満足の意を得て卒業

してゆくのではないかと思っている。

年2回のMEPSの討論に向けて、論客であると同時に、タフなスポーツマン(ウーマン)タイプの

学生で

あることを望む。 研究分野…長期活動の経済

募集人数…10~15 名

試験方法…筆記と面接( とくに面接重視 )

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学科指定…なし