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東日本ユニオン (1)第 51号 平成29 年(2017)12 月1 日 JR東日本労働組合 〒108-0014 東京都港区芝5丁目33番36号 TEL(NTT)03-3453-2107(JR)057-2290 発行者/佐藤 光雄 編集者/嶋田 信胤 1部20円(但し組合費に含む) 東日本ジャーナル http://www.jrtu-east.org/ ホームページQRコード 1 3 6 12 15 55 37 4 1 2017 年度年末手当妥結に関する見解 JR東日本グループに働くすべての労働者は、旧国鉄からの「自らの変革」を通し て「完全民営化」を成し遂げ、会社発足 30 周年の今日に至るまでグループの持続的 成長と発展に寄与してきました。そして、国鉄改革と東日本大震災を「グループの 2 つの出発点」と位置づけた「グループ経営構想Ⅴ」の理念を我が物として「限りなき 前進」を続け、過去最高の営業収益および当期純利益を更新させ続けています。この 成果は、安全・安定輸送を背景にお客さまに愛される鉄道を実現させているグループ に働くすべてのJR労働者の努力の結果に他なりません。 JR東日本労働組合は、JR労働者が生みだした成果に対して応分の配分を求める べく、職場から年末手当要求をつくりだす議論を展開し、過去最高の営業収益および 当期純利益を実現した第 1 四半期決算を根拠に「2017 年度年末手当」に関して「基 準内賃金の 3.6 ヶ月分」および「55 歳以上の社員、エルダー社員、グリーンスタッフ への 5 万円の加算」とする要求を申し入れにまとめ、10 月 16 日に申第 4 号として 経営側に提出してきました。 職場のJR労働者は、自らが生みだした成果の積み重ねが絶好調とも言える経営を 実現し続けている自信を背景に、期待感を持って対話集会や総決起集会をはじめとす る満額獲得に向けた運動を展開してきました。そして、オールJR労働者の運動へと 高めるべく「2017 年末手当 NEWS」の読み合わせなど、組合員相互の学習・討論を 他の労働組合に所属する労働者とともに推し進め、年末手当満額獲得への決意を確か なものにしてきました。 11 月 1 日から開始された団体交渉で組合側は「過去最高の決算を実現したJR労 働者の努力に対して満額回答で応えるべき」とした主張を軸に議論を展開しました。 対する経営側は「営業費用が前年同期比で 15 億円増加している」とするネガティブ 要素とあわせ「世の中に突出感を与えないよう留意する」とした従来の主張を崩さず、 11 月 16 日に「基準内賃金の 3.18 ヶ月分の支払い」とする回答を示すと同時に「55 歳以上の社員、エルダー社員、グリーンスタッフに対する加算をゼロ回答」としました。 組合側は回答を持ち帰るとともに中央執行委員会における稟議を行い「JR労働者 の努力に対する認識は一致していること」や「『月数』による回答が実現したこと」は 評価をしつつも、要求とは大きな乖離があり、納得感はないことを確認しました。し かし、団体交渉で再三にわたり回答の再考を強く求めたものの、経営側は「最終回答」 との姿勢を崩さないことなどから、この悔しさと怒りを次なる闘いにつなげる決意を もって同日、妥結の判断をしました。私たち組合側の要求を鑑みれば「要求を 0.42 ヶ 月分も下回ること」「55 歳以上の社員、エルダー社員、グリーンスタッフに対する加 算が見送られたこと」は、2017 年度年末手当における労働側の敗北を意味します。 中央本部として、すべてのJR労働者に対して深くお詫びを申し上げます。 一方で年末手当の満額獲得に向けて職場からつくりだした運動は、他の労働組合に 所属するJR労働者の心に届き、新たな仲間を我が組織に迎え入れる大きな成果につ ながりました。私たちは職場の声を原点に、職場のJR労働者とともにつくりだす運 動にこだわり、継続した「JR発足 30 年 あらゆる労働条件・労働環境の総点検行 動」の取り組みをつくりだします。そして、運動を通して強化される組織力を、来た る 2018 春闘につなげるべく中央本部が最先頭に立つ決意を申し上げ、2017 年度年 末手当妥結に関する見解とします。 2017 年 11 月 16 日 JR東日本労働組合 中央執行委員会 〈申し入れ項目〉 1.来年度に退職を迎え、エルダー社 員制度の利用を希望する全ての社 員に対し、早急に再雇用先を提示 すること。 2.来年度に退職を迎え、エルダー社 員制度の利用を希望する全ての社 員に対し、再雇用先の提示が遅れ た理由を明らかにすること。 3.来年度以降、再雇用先の提示を遅 らせないための対策を明らかにす ること。 55 2017年度年末手当妥結 基準内賃金の3.18ヶ月分 支払日は12月4日(月)以降、準備でき次第 新潟地本でJR採用が加入! 11月15日に新潟地方本部でJR採用1名が加入しまし た! 加入にあたっては、職場から労働条件の向上にむけて闘う 東日本ユニオンの運動に共鳴したことが言われています。 東日本ユニオンへの加入を心から歓迎するとともに、引き 続き労働条件の向上にむけた闘いを進めていきましょう! 積極的に加入を呼びかけよう! 10 27 2 調11 16 3 18 29 12 4 55 9 15 12 1 退

 · Created Date: 12/4/2017 2:05:21 PM

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Page 1:  · Created Date: 12/4/2017 2:05:21 PM

東日本ユニオン(1)第 51号 平成29年(2017)12月1日

JR東日本労働組合〒108-0014 東京都港区芝5丁目33番36号

TEL(NTT)03-3453-2107(JR)057-2290

発行者/佐藤 光雄 編集者/嶋田 信胤

1部20円(但し組合費に含む)

東日本ジャーナルhttp://www.jrtu-east.org/

ホームページQRコード

 

東日本ユニオンは「第

1四半期決算」をはじめ

とする会社業績を中心

に、経済動向や組合員の

声などをもとに「基準

内賃金の3・6ヶ月分

を12月15日までに支払う

こと」「55歳以上の社員

(昭和37年4月1日以前

生まれ)に一律五万円の

加算」「エルダー社員の

精勤手当に一律五万円の

加算」「グリーンスタッ

フの精勤手当に一律五万

円の加算」とする要求を

つくりだしてきた。さら

に、JR労働者の力の結

集を他の労働組合に呼び

かけ、要求満額を勝ちと

るべく取り組みを展開し

てきた。

2017 年度年末手当妥結に関する見解

 JR東日本グループに働くすべての労働者は、旧国鉄からの「自らの変革」を通して「完全民営化」を成し遂げ、会社発足 30 周年の今日に至るまでグループの持続的成長と発展に寄与してきました。そして、国鉄改革と東日本大震災を「グループの 2つの出発点」と位置づけた「グループ経営構想Ⅴ」の理念を我が物として「限りなき前進」を続け、過去最高の営業収益および当期純利益を更新させ続けています。この成果は、安全・安定輸送を背景にお客さまに愛される鉄道を実現させているグループに働くすべてのJR労働者の努力の結果に他なりません。 JR東日本労働組合は、JR労働者が生みだした成果に対して応分の配分を求めるべく、職場から年末手当要求をつくりだす議論を展開し、過去最高の営業収益および当期純利益を実現した第 1 四半期決算を根拠に「2017 年度年末手当」に関して「基準内賃金の 3.6 ヶ月分」および「55 歳以上の社員、エルダー社員、グリーンスタッフへの 5 万円の加算」とする要求を申し入れにまとめ、10 月 16 日に申第 4 号として経営側に提出してきました。 職場のJR労働者は、自らが生みだした成果の積み重ねが絶好調とも言える経営を実現し続けている自信を背景に、期待感を持って対話集会や総決起集会をはじめとする満額獲得に向けた運動を展開してきました。そして、オールJR労働者の運動へと高めるべく「2017 年末手当 NEWS」の読み合わせなど、組合員相互の学習・討論を他の労働組合に所属する労働者とともに推し進め、年末手当満額獲得への決意を確かなものにしてきました。 11 月 1 日から開始された団体交渉で組合側は「過去最高の決算を実現したJR労働者の努力に対して満額回答で応えるべき」とした主張を軸に議論を展開しました。対する経営側は「営業費用が前年同期比で 15 億円増加している」とするネガティブ要素とあわせ「世の中に突出感を与えないよう留意する」とした従来の主張を崩さず、11 月 16 日に「基準内賃金の 3.18 ヶ月分の支払い」とする回答を示すと同時に「55歳以上の社員、エルダー社員、グリーンスタッフに対する加算をゼロ回答」としました。 組合側は回答を持ち帰るとともに中央執行委員会における稟議を行い「JR労働者の努力に対する認識は一致していること」や「『月数』による回答が実現したこと」は評価をしつつも、要求とは大きな乖離があり、納得感はないことを確認しました。しかし、団体交渉で再三にわたり回答の再考を強く求めたものの、経営側は「最終回答」との姿勢を崩さないことなどから、この悔しさと怒りを次なる闘いにつなげる決意をもって同日、妥結の判断をしました。私たち組合側の要求を鑑みれば「要求を 0.42 ヶ月分も下回ること」「55 歳以上の社員、エルダー社員、グリーンスタッフに対する加算が見送られたこと」は、2017 年度年末手当における労働側の敗北を意味します。中央本部として、すべてのJR労働者に対して深くお詫びを申し上げます。 一方で年末手当の満額獲得に向けて職場からつくりだした運動は、他の労働組合に所属するJR労働者の心に届き、新たな仲間を我が組織に迎え入れる大きな成果につながりました。私たちは職場の声を原点に、職場のJR労働者とともにつくりだす運動にこだわり、継続した「JR発足 30 年 あらゆる労働条件・労働環境の総点検行動」の取り組みをつくりだします。そして、運動を通して強化される組織力を、来たる 2018 春闘につなげるべく中央本部が最先頭に立つ決意を申し上げ、2017 年度年末手当妥結に関する見解とします。

2017 年 11 月 16 日JR東日本労働組合中 央 執 行 委 員 会

〈申し入れ項目〉

1. 来年度に退職を迎え、エルダー社員制度の利用を希望する全ての社員に対し、早急に再雇用先を提示すること。

2. 来年度に退職を迎え、エルダー社員制度の利用を希望する全ての社員に対し、再雇用先の提示が遅れた理由を明らかにすること。

3. 来年度以降、再雇用先の提示を遅らせないための対策を明らかにすること。

「55歳以上の社員に一律五万円の加算」

「エルダー社員及びグリーンスタッフの

精勤手当に一律五万円の加算」はゼロ回答

社員の努力に対する評価は、

昨年と同等ということなのか!

2017年度年末手当妥結基準内賃金の3.18ヶ月分

支払日は12月4日(月)以降、準備でき次第

経営側にはスケジュールの厳守と

社員の不安や疑問を解消する責務がある!

申第五号「エルダー社員制度の再雇用先提示に関する

緊急申し入れ」を提出

新潟地本でJR採用が加入! 11月15日に新潟地方本部でJR採用1名が加入しました! 加入にあたっては、職場から労働条件の向上にむけて闘う東日本ユニオンの運動に共鳴したことが言われています。 東日本ユニオンへの加入を心から歓迎するとともに、引き続き労働条件の向上にむけた闘いを進めていきましょう!

積極的に加入を呼びかけよう!

歓 迎

中長期の見通しを述べ

るなら、同時に中長期

の振り返りが必要だ

 

本部は団体交渉で「過去

最高の業績に見合った正当

な成果配分」と「中長期に

わたるJR労働者の努力」

を主張し、要求満額支給を

繰り返し強く求めた。相対

する経営側は、10月27日に

発表した「第2四半期決

算」は増収増益となり、職

場で社員が一丸となって取

り組んだ成果であるとしつ

つも「燃料費の単価増など

による営業費の増」「生産

年齢人口の減少」などのネ

ガティブ要素を強調し「高

い公共性を有している会社

であることから、世間に突出

感を与えないように留意す

る」と、これまでと変わらな

い主張を繰り返してきた。

 

11月16日の三回目となる

団体交渉において、経営側

は「基準内賃金の3・18ヶ

月とする」「支給日は平成

29年12月4日(月)以降、準

備でき次第とする」とした

回答書を示し、合わせて口

頭で「55歳以上の社員」「エル

ダー社員の精勤手当」「グリ

ーンスタッフの精勤手当」に

ついては「加算する考えはな

い」と回答した。

 

本部は回答を持ち帰ると

ともに対応を稟議した。稟

議では「申し入れの提出か

ら、スケジュール感を持っ

て議論してきたこと」「要

求通り『月数』での回答で

あること」の二点は評価し

つつも、会社回答と要求と

の乖離は大きく「納得感は

ない」ことを確認した上

で、再三にわたり再考を求

めたが「最終回答」として

いることなどから、この悔

しさと怒りを次なる闘いに

つなげる決意をもって妥結

する判断を確認し、同日経

営側に妥結を回答した。

 

あわせて「中央執行委員

会見解」を発出し、JR労

働者の結集を通じて組合

員の負託に応え続けるため

に、その先頭に本部が立つ

決意を明らかにしてきた。

取り組みを通じ、さら

なる組織の成長を確認

 

9月15日に開催した「第

一回地本代表者会議」で、要

求満額獲得にむけた意思統

一を行いスタートした年末手

当の取り組みは「要求を知

らない組合員をつくらない」

とした課題を通じて、各機

関で積極的な情報の発信を

はじめ「対話集会」や「総決

起集会」を開催するなど、昨

年よりも前進した闘いをつ

くりだしてきた。さらに職

場からの闘いを通じて新潟

地本で組織拡大を実現した

ことは最大の成果である。

 

この組織的前進を確認

し、さらに「JR発足三十

あらゆる労働条件・労

働環境の総点検行動」の取

り組みと、来る2018春

闘にむけて運動をつなぎ、

要求の実現を勝ちとろう。

 

本部は12月1日、申第

五号「エルダー社員制度

の再雇用先提示に関する

緊急申し入れ」を経営側

に提出した。

 

「エルダー社員制度」

の運用を巡っては、これ

まで幾度となく団体交渉

を通じて議論を積み重ね

てきたが、経営側は一貫

して「ライフプランいき

いきガイドで示している

『再雇用までの流れ』

に則った運用を行うべく

努力する」と回答してい

る。しかし、その実態は

「再雇用までの流れ」か

ら大きく逸脱した運用が

行われており、エルダー

社員制度の利用を希望し

ている社員のみならず、

退職後の将来設計を考え

ている社員からも不安や

疑問の声が寄せられてい

る。

 

制度を運用する経営側

には、社員の不安や疑問

を解消するとともに、全

ての社員に等しく公平で

納得性のある制度運用を

行う責務がある。早急に

「再雇用先を提示するこ

と」を求めるとともに、

誠意ある運用を強く求め

ていく。

Page 2:  · Created Date: 12/4/2017 2:05:21 PM

東日本ユニオン 第 51号(2)平成29年(2017)12月1日

 

塩尻駅で輸送業務

を担当している池田

です。私がダーツを

始めたきっかけは、

十数年前の友人との

飲み会の時でした。

コルクボードに針の

先端が付いたハード

ダーツではなく、初めから

穴があいているボード(セ

グメント)にダーツを投げ

るソフトダーツでした。ソ

フトダーツはチップ(先端

部分)、バレル(持つ金属

部分)、フライト(羽)、

シャフト(バレルとフライ

トを繋ぐ部分)と各パーツ

に別れています。使うアイ

テムをこだわれるので、私

はすぐにダーツにハマりま

した。始めたころは、職場

の近くにちょうどダーツバ

ーがあったので、お酒も飲

まずダーツを投げるためだ

けに通ったのを覚えていま

す。

 

大会で優勝や準優勝をし

たことが数回ありました

が、結婚を期に少しダーツ

から離れていました。しか

し、ダーツを投げ始めた時

からお世話になっている、

松本市にある「MELLO

PARK」のオーナー

さんに誘われたのをきっか

けに、週に一回、地域リー

グに三年ほど前から参加し

ています。地域リーグは勝

ち上がると長野県の代表チ

ームとして北信越、全国へ

とつながるリーグ戦です。

「全国大会で優勝できたら

いいな」と思って投げてい

ます。

長野地方本部池田 太郎さん(塩尻駅)

 

59歳に達する社員に対

する再雇用までの流れを

次の通りとし、確実に履

行すること。

①�

再雇用希望の把握(説

明会及個人面談)

 

年度初~6月末まで

②�

再雇用先の提示(就労

箇所及び就労条件)

 

11月末まで

③�

再雇用契約の締結

 

年度末まで

組合側の主張

実際の制度運用において

「ライフプランいきいき

ガイド」で示している

「再雇用までの流れ(イ

メージ)」通りに運用さ

れていない。公平性の観

点からイメージではな

く、要求に記した通りに

期限(○月まで)を決めて

確実に履行すべきである。

会社回答は従前と何ら変

わりなく、これでは社員

の不安を払しょくできな

い。また、会社の制度に

おいては、利用する全て

の社員に「等しく、公平

性のある制度」でなくて

はならない。

「改正高年齢者雇用安定

法」において、経営側は

「再雇用制度」を当社の

意志として選択し、会社

自ら「エルダー社員制

度」をつくったという経

緯がある。経営側として

中長期的な見通しやグル

ープ会社の将来展望など

 

本部は11月1日、申第二号「『エルダー社員の会社における業務範囲の拡大

と労働条件の一部変更について』に関する申し入れ」の団体交渉を開催した。

 

組合側は公平性、平等性、納得性のある制度の実現にむけ、七点の要求実現

を経営側に強く求めた。          

※議論の詳細は「交渉メモ」を参照

各業種別協議会が定期委員会を開催

全組合員の力で成功させよう!【第5回中央委員会】日時 2018年2月3日(土)12時から場所 ホテルラングウッド   (JR日暮里駅南口から徒歩3分)

を含め、取り巻く経営環

境を踏まえた上での経営

判断であると認識してい

る。

中長期的な見通しや経営

環境を踏まえつつ、会社

として年度ごとの退職者

数を把握している中にあ

って「運用が遅れる理

由」に、退職者数のボリ

ュームや社員希望とのマ

ッチング作業を挙げるこ

とは認められない。

経営側回答

 

実際の運用場面で「イメ

ージ通りではないケース」

が発生していることは認識

している。決して「イメー

ジ通りにやらない」として

いる訳ではないが、地方に

よっては労働力の「需要と

供給」のバランスがある。

さらに、社員希望とのマッ

チング調整などもあり「イ

メージ通りにやる」とは断

言できない。社員一人ひと

りの人生だとの想いを受け

止め、年度内に再雇用契約

を締結できるよう会社をあ

げて努力していきたい。

 

会社で勤務すること

を希望した社員について

は、全て会社雇用とする

こと。組

合側の主張

「エルダー社員制度」に

おいて、経営側は「生産

性の向上」や「徹底した

コスト管理」だけを求め

ていないか。今日までグ

ループ会社を含めて、会

社の発展と成長に最大限

寄与してきた社員に対す

る想いが薄すぎる。

会社雇用を希望する社員

全員を会社雇用にすれ

ば、マッチング調整などが

必要なくなり「再雇用ま

での流れ」も厳守される。

経営側回答

 

「技術継承」「人材育

成」「業務運営」を行うた

めにJR本体で「勤務する

ことはあり得る」が、社員

の希望が全て叶うことはな

い。ただし、希望は踏まえ

つつもグループ会社を希望

する社員にJR本体、JR

本体を希望する社員にグル

ープ会社を提示する可能性

はある。期待や不安、噂が

職場にあることは承知して

いるが、職制によってJR

本体に再雇用することはな

い。

 

再雇用先が出向となる

場合には、本人希望がな

い限り「原則グループ会社

内」とすること。

経営側回答

 

水平分業の中で、さまざ

まな業務を役割分担しなが

ら進めている。完全にグル

ープ会社内で完結する業態

ではない。回答の通り、再

雇用の対象はグループ会社

に限るものではない。社員

本人が希望していない再雇

用先を提示する理由とは

「需要と供給」である。J

R本体もグループ会社も含

めて、過剰に人員を抱える

ことはしない。「就労条件

と大幅にかけ離れた雇用実

態がある」との認識はない

が、虚偽の内容があれば訂

正していく。

 

エルダー社員就業規則

第30条に寒冷地手当を

新設すること。支給範囲

は、就業規則第135条

別表23の級地区分表及び

第136条別表24の定額

表を準用すること。

組合側の主張

 

エルダー社員となっても、

寒冷地は寒冷地である。

新たに新設すべきである。

経営側回答

 

平成20年に従来の「再雇

用機会提供制度」から現在

の「エルダー社員制度」に

変更した際、「高年齢雇用

継続給付金」という公的給

付を最大限に活用しつつ、

変更前の「再雇用機会提供

制度」の水準を下回らない

ようにすることを前提とし

て、エルダー社員の賃金制

度を設計した経緯がある。

この基本的な考え方に従

い、現在の基本賃金に60歳

到達の等級と地域区分、○

○支社に属するとした縦

横のマトリックスでエルダ

ー社員の賃金を設定して

いる。その賃金設定には

「都市手当」や「寒冷地

手当」の水準なども加味

していることから、会社

としてエルダー社員の賃

金に「寒冷地手当」を新

設して、支給する考えは

ない。

 

エルダー社員就業規則

第50条を改定し、就業規

則第138条の3を準用

すること。準用にあたって

は、運転関係業務又は車

両及び運転関係設備の保

守業務に従事する社員に

対し、現職から継続してカ

ウントし、運転無事故表

彰等を行うこと。また、現

在もエルダー社員として

当該業務に従事している

者に対し、平成30年4月1

日より五年遡って表彰等

を行うこと。

組合側の主張

 

業務範囲の拡大により、

現職社員と同等の業務を行

うことになる。「安全・安

定輸送の確保」にむけたモ

チベーションを維持・向上

していく上でも非常に重要

な要求である。

経営側回答

 

従来は現職社員と同等

の業務に就くというケー

スを想定しておらず、雇

用契約も異なることから

「リセット」してきた。

「五年遡る」ことは別と

して、本要求を会社とし

て真摯に受け止める。

◆   

 

私たち東日本ユニオン

は、これまで一貫して「公

平性」「平等性」「納得

性」を強く求めている。社

員が同じ「エルダー社員制

度」を利用したにも関わら

ず、再雇用先によって不平

等や格差が拡大してはなら

ない。引き続き職場から広

く議論し、公平かつ平等で

納得できる「エルダー社員

制度」をつくりだしてい

こう。

設備・電気協議会

 

設備協議会と電気協議会

は10月29日、合同で第三回

定期委員会を開催した。両

協議会を代表して電気協議

会・長谷川議長は「常任委

員会では各地方の実態を報

告し合っている」「近年、

線閉着手を確認しないまま

の事故など、ありえない事

故が多発している」「東日

本ユニオンの組合員が主体

的に仕事のプロとして、若

手に技術と組合運動を継承

していこう」とあいさつし

た。

 

質疑では安全問題をはじ

め、技術継承やエルダー社

 

現在、各業種別協議会は定期委員会を開催している。いずれも要求づくりや

組織拡大などの取り組みの成果を確認し、新たなスタートを切っている。

員制度における再雇用先の

問題が出されたほか、効率

化の問題や設備・電気に専

門特化した内容についての

議論が活発に展開された。

 

電気協議会・梅林事務長

が集約答弁を行い「各職場

で問題が多いと感じてい

る。電気協議会では、設備

21以降『職場がどのように

変わったのか』のアンケー

トを実施した。設備21で決

められたことが行われてい

ない。施策を検証し、将来

像をつくっていく」「二重

安全措置や要員の問題な

ど、職場にはさまざまな問

題がある。一つひとつの問

題に対して労働組合から施

策を提言していく必要があ

る」と集約した。

 

両協議会には共通する課

題がある。時々において合

同の会議を開催することな

どを盛り込んだ活動方針案

を満場一致で確認し、新た

なスタートを切った。

製作所協議会

 

製作所協議会は10月29

日、全ての協議会組合員参

加のもとで第三回定期総会

を開催した。

 

開会に先立ち白石議長は

「この一年間、昨年取り組

んだアンケートを通じた申

し入れの作成と、他労組組

合員との議論や関わりをさ

らに深めていくことをめざ

してきた」「今一年を振

り返り、成果と課題を出

し合っていこう」とあい

さつした。

 

質疑では「職場では問題

があり過ぎて『何から手を

つけて良いのか』という状

態である」「申し入れを提

出し、団体交渉を通じてア

ンケートを書いてくれた職

場の仲間に返していきた

い」「私たちが職場で見え

る運動をつくろう!そして

職場の中心になって、もっ

と自己主張をしていこう」

などの意見が出された。

 

すべての議案を満場一致

で承認し、問題解決と組織

強化・拡大をめざしていく

ことを全体で確認した。

営業協議会

 

営業協議会は11月6

日、第三回定期委員会を

開催した。星野副議長は

あいさつで「エルダー社

員制度や遠隔操作、びゅ

うプラザのVTS移管な

ど多くの問題があり、お

客さまへのサービス低

下、労働環境の悪化につ

ながっている。しっかり

声を出し、会社の暴走を止

めていく」「会社は『営業

職は専門職ではない』と言

っている。今の営業職場の

現状では、プロは育たな

い。私たちが営業職のプロ

をつくっていく」「一つで

も職場の問題解決ができる

組織をめざして、全員で取

り組んでいこう」とあいさ

つを述べた。

 

質疑では主に、①営業

制度の問題、②組織強

化・拡大、③第三者加

害、④業務委託駅の問

題、⑤エルダー社員制度

の問題、⑤要員の問題に

関する発言が出され、活

発な討論が交わされた。

 

今後の具体的な活動に

ついては「要員問題と営

業職場の将来展望を中心

に議論を積み重ね、申し

入れの策定にむけて取り

組んでいくこと」や「輸

私の○○自慢

送協議会とも連携し、問

題の共有化を図っていく

こと」などを参加者全体

で確認した。

設備・電気協議会第3回合同定期委員会

製作所協議会第3回定期総会

営業協議会第3回定期委員会

社員に対する経営側の姿勢が露わに

「エルダー社員の会社における業務範囲の拡大と労働条件の

一部変更について」に関する第二次申し入れについて