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みんなで築こう 人権の世紀 ~考えよう 相手の気持ち 未来へつなげよう 違いを認め合う心~ 発行 大垣市文教協会(事務局:大垣市教育委員会 学校教育課内  0584‐81‐4111) 編集 大垣市文教協会報編集委員会 平成30年 8・9月号 No.653 まなびの泉 学校における教職員の働き方改革………………………2 心のかよいあい つながりを大切に(東幼稚園)…………………………3 “救環挑”~環境を救うことに挑戦しよう!(西部中学校)……3 わくわく協働活動 大垣ジュニアリーダーズクラブ…………………………4 ぬくもり 子どもと向き合う…………………………………………5 ふるさと・再見 人や物の移動―大垣の交通事情100年…………………6 こえ VOICE 笑顔あふれるひまわり学園………………………………7 ~文教のまち 大垣~ 「市民と先生との意見交換会」開催……………………8 大垣スケッチ散歩! 大垣新町……………………………………………………8 大垣市立興文小学校児童の作品

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みんなで築こう 人権の世紀~考えよう 相手の気持ち 未来へつなげよう 違いを認め合う心~

発行 大垣市文教協会(事務局:大垣市教育委員会 学校教育課内  0584‐81‐4111)編集 大垣市文教協会報編集委員会

平成30年

8・9月号No.653

まなびの泉 学校における教職員の働き方改革………………………2心のかよいあい つながりを大切に(東幼稚園)…………………………3

“救環挑”~環境を救うことに挑戦しよう!(西部中学校)……3わくわく協働活動 大垣ジュニアリーダーズクラブ…………………………4ぬくもり 子どもと向き合う…………………………………………5ふるさと・再見 人や物の移動―大垣の交通事情100年 …………………6声 こえ VOICE 笑顔あふれるひまわり学園………………………………7~文教のまち 大垣~ 「市民と先生との意見交換会」開催……………………8大垣スケッチ散歩� 大垣新町……………………………………………………8

大垣市立興文小学校児童の作品

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まなびのまなびの泉学校における教職員の働き方改革戸田藩主のもと、文教施策により多くの優秀な人材を輩出したふるさと大垣。藩校や寺子屋で多くの子どもたちが学び、明治学制発布のあとは、県の模範となる学校を設立する教育尊重の気風あふれる地域でした。現在もその気風は受け継がれ、若い先生方は、諸先輩や地域に学び、教員として資質を向上しています。大垣市の教育振興のためには、教職員の人材育成がとても大切なことですが、県内出身はもとより、大垣市出身の教員志望の学生が年々減少しています。大垣市の教育振興を担う人材育成のために、教職員の働き方改革が急務です。

1 多忙な教員生活の現状教員の勤務時間は7時間45分です。法律上は残業時間が存在しません。給与全体の4%を乗じた額の「教職調整額」が一律に支給されているため、どれだけ時間外勤務をしても時間外手当が支給されることはありません。教員の一日は実に多忙です。勤務時間の始まる前から出勤し、子どもたちに寄り添います。授業が終わって下校するのは小学校では16時すぎ、中学校ではさらに部活動の終了が18時すぎ、それから会議や打ち合わせを行います。また家庭連絡をしたり、校務分掌の仕事をしたりした後、授業準備や教材研究などに取り組みます。正規の勤務時間の終了はおよそ17時前後ですから、普通の業務をこなしているだけで、時間外勤務が発生しています。さらには宿泊研修や運動会、授業参観、個人懇談、成績処理といったさまざまな教育活動を行う時期によっては、より多忙になります。年間を通して、教員は「子どもたちのためになるから」という気持ちが強く、自分自身の働き方に関して意識が弱いのが現状です。

2 大垣市の「学校における働き方改革」これまでも教職員の勤務の適正化について、各学校で取り組み、会議や行事の精選などを図ってきました。それでも6月の調査結果では、過労死ラインとされる月80時間以上の時間外勤務(休日含む)をする教員が、昨年同時期より3%ほど減少したものの、小学校では25.3%、中学校では48.3%となっています。市教育委員会としても、平成30年3月に「学校における働き方改革プラン」を策定し、2年間で1ヶ月当たりの時間外勤務が、小学校では

60時間、中学校では70時間を超える教職員をゼロにするよう取り組んでいます。

上記4項目は、本プランの重点取組です。今年度より時間外勤務記録システムを導入し、教職員一人一人が勤務時間の目標を設定するタイムマネジメントを意識したり、夏季休業中に学校閉庁日を設定したりしています。また校内においても業務の見直しを図るなど、効率化を推進しています。学校支援ボランティアによる支援も充実してきていますが、今後もボランティア活動のさらなる拡大を図りたいと考えています。

3 子どもたちの前に笑顔と健康で教師は子どもたちの最も身近な手本であり鏡です。子どもたちは、明るく元気で、人間性豊かな先生が大好きです。これからの時代を生きる子どもたちのために、教師自身が、心身ともに健康で、豊かな生き方を実践することこそが、最大の手本となるのでしょう。教師の姿にあこがれ、教師をめざす後輩たちが絶えないことを願ってやみません。

(文責)学校教育課 上野 寛子

①在校時間の把握と意識改革の推進

②教職員の業務改善の推進

③教職員を支える人員体制の確保

④部活動の改善

【「働き方改革」パンフレット】

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東幼稚園は、桜の木々に囲まれ身近に季節を感じることができ、東小学校と隣接しているので小学生の児童たちと多くの関わりをもてる良い環境にあります。園児19名、先生方の温かいご指導のもとのびのびと園生活を送っています。今年度の東幼稚園PTAスローガンは、「はぐくもう!笑顔あふれる幼稚園」です。スローガンのとおり子どもたちが笑顔で楽しく過ごせるように、PTA活動を通じて先生方や保護者、地域の方々との関わりを大切にし、連携をとって活動しています。4月にPTA開講式及びお茶会を開きました。お茶会では自己紹介をし、子どものこと、園生活について、年間のPTA活動の内容など保護者同士が顔を合わせ和気あいあいと話すことができ、楽しいひとときが過ごせました。園生活のスタート時に保護者同士が交流することで、お互いを知る良いきっかけになりました。5月は、地域の運送業者さんによる交通安全

教室を開きました。横断歩道の安全な渡り方の指導をしてくださったり、交通安全について子どもたちに分かりやすく話してくださったりしました。トラックに乗せてもらって、とても喜んでいた子どもたちの姿が印象的でした。7月には、終業式後に夏祭りを行いました。手作りの縁日ごっこや木工玩具でルールを守りながら楽しく遊ぶことを学びました。また、2学期には親子で歩いて消防署見学や地域の方々と一緒に親子クッキングなど計画しています。今後も、子どもたちの健やかな成長のため楽しく園生活を過ごせるよう、つながりを大切にしてPTA活動を進めていきたいと思います。

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西部中学校は、昭和44年の開校以来、本年度で創立50周年の節目の年を迎えました。50年の間には多くの卒業生を輩出し、各方面で活躍される卒業生の方々も多くおられます。中でも、プロ野球の日本ハムファイターズから、2008年にドラフト1位で指名され、今年から中日ドラゴンズでプレーしている大野奨太捕手は、本校OBとして最も誇れる卒業生の一人です。12月に開催予定の創立50周年の記念式典に併せて、記念講演会の講師としてお招きし、子どもたちが夢や希望をもてるような企画を試案中です。本年度のPTAでも、スローガンを“Have adream!”~夢があるから踏み出せる~とし、創立50周年の記念事業とも合わせて、夢や目標を持つことの重要性を発信していきたいと考えています。中学校での3年間はとても短いですが、とても重要な期間だと思います。ただ漠然と過ごしていては、あっという間に過ぎてしまいます。限られた3年間を有意義に過ごしてほしいというメッセージを、各事業を通して発信

していければと思います。また、生徒会が取り組む特色ある活動としては、①あいさつ運動(和顔愛語)、②清掃活動(救環挑)、③合唱(練磨錬成)、④授業(切磋琢磨)の4本柱が挙げられます。特に「環境(地球)を救うことに挑戦しよう」という言葉から名づけられた“救環挑(きゅうかんちょう)”という活動は、平成5年頃から始まり、25年を超える歴史がある活動です。PTAが行う資源回収とは違い、生徒自らが家庭からアルミキャップ・アルミ缶・古紙・牛乳パックなど資源になるものを登校時に持ち寄って回収し、その資源をお金に換え、地域に貢献しようという活動です。本年度は、校区内の保育園におもちゃや絵本を送ろうと企画しているようです。親や先生方からやらされるのではなく、生徒会が中心となって、生徒自らが取り組む、西部中学校が他に誇れる活動です。

大垣市立東幼稚園 PTA会長 藤 尚美

� 交通安全教室

� 救環挑の様子

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大垣ジュニアリーダーズクラブ○ジュニアリーダーについて地域の子ども会活動の拠点とし、大人と子ども、子ども同士を取りまとめる「子ども会のお兄さんとお姉さん」として活躍する存在がジュニアリーダーです。会員は中高生で組織されており、特に子どもたちの中心メンバーである小学5~6年生を手助けし後押しする存在として大きな役割を担っています。また、子ども会活動のみならず、各地域や市の事業にも積極的に参加し、社会奉仕活動に努めています。普段出会うことの出来ない仲間や、主体となって活動する経験を通して、リーダーとして成長していけるよう青少年育成をねらいとして、大垣市教育委員会で支援を行っています。

○大垣ジュニアリーダーズクラブについてリーダー育成に携わった高校生の有志によって、昭和41年(1966年)に結成された中高生のボ

ランティア団体です。大垣市青年の家を活動拠点とし、市の子ども会組織である大垣市子ども会育成連絡協議会と連携を取りながら活動しています。

主な事業

文責 杉� 喜敬

【問い合わせ】大垣市教育委員会社会教育スポーツ課 青少年・留守家庭グループ内TEL:47-8063(直通) FAX:81-0715 E-mail : ogakichildren@gmail.com

○子ども会・市内事業への派遣活動子ども会からの派遣申請を受け、運動会やお楽しみ会、クリスマス会などに参

加し、レクリエーション、バルーンアートなどを通して子ども達との交流を行います。

市内の子ども会への派遣の様子

○定期的に行う部会・研修会活動拠点である青年の家を中心に、事業の計画や練習を重ねていきます。会員

で内容を計画し、自主的な活動をしています。

部会の様子

○子ども会リーダースクール子ども会のリーダーとして活躍できるように、市内の小5~中1の子ども会会員を対象に、大垣ジュニアリーダーズクラブが企画運営しています。内容はレク

リエーション、野外炊事、キャンプファイヤー、運動会、クリスマス会等多岐にわたります。

リーダースクールの様子

○市外のジュニアリーダーとの交流ジュニアリーダーの組織は全国にあり、各地域で開催される研修会・交流会に参

加し、積極的に意見を述べています。

交流会での意見交換の様子

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1 少年支援の活動大垣市教育総合研究所の少年支援担当は、今年度も学校や地域の少年支援員の方々と連携して、子どもたちが明るく健全に成長できるよう、以下の活動に取り組みます。� 学校支援訪問○学校内外の巡回や児童生徒への声かけ、情報収集、家庭訪問等を行います。

� スクールソーシャルサポート事業(SSS)○学校や個々の状況によって検討し、家庭訪問、別室での学習支援、教育相談、教室内での支援等を行います。

� 少年相談○児童生徒から19歳までの少年及び保護者を対象に、学校訪問や家庭訪問、来所相談、電話相談等を行い、生活改善や再登校ができるように支援します。

� 校区巡回・街頭補導○教科研、文教総会、各種祭り、学校行事(運動会、卒業式等)に、警察と連携した特別補導を実施します。

� 大垣市少年支援員(自治会やPTA、警察ボランティア等から選出)の活動○各校区における計画的な活動を行います。・校区パトロール(年8回)・地域環境浄化活動(他団体との協働)・マイスクール支援ネット会議開催等

2 最近の少年非行について全国の少年による刑法犯等の検挙人員の推移は「平成16年から13年連続で減少」「28年は戦後最少の56,712人」(平成29年度『犯罪白書』)となってます。少年非行の減少については、少年人口の減少比率を上回って減少しています。大垣市においても、警察との夜間合同補導では、夜8時以降に大垣駅周辺や大型商業施設に集っている児童生徒は見かけません。この要因は、SNSが普及し、仲間同士のつながり方が大きく変化していることが考えられます。小中学校においては、SNSにおける問題行動やいじめ(誹謗中傷、仲間外れ、写真や動画の掲載、ネットオークションなどの商品売買等)は多種にわたって増えています。ストレスや悩みなど、心の闇の部分の表れ方が以前とは変わってきています。そのため、今まで以上に児童生徒の出すサインを見逃さないようにする

必要があります。

3 目の前の子どもと真剣に向き合う昔も今も生徒指導で変わらないものがあります。その中の一つが「今、目の前にいる子と真剣に向き合う」ことです。少年支援では、児童生徒のよさやがんばりを「認め励ますこと」を大切にしています。あたたかく見守る姿勢が、児童生徒の自己有用感、自己肯定感を高めていくと考え、積極的に児童生徒を認め励ますメッセージをお伝えしています。

7月4日 (水) 6年1組 ●●●●さん●●さんは今日真剣に私の目を見て話を聞

きました。私が話している間、私の目を見続けたのは、『先生が真剣に話しているから聞こう』と考えたからだと思います。●●さんが私の話から考えたことは、必ずこれからの●●さんの成長につながります。

教育総合研究所 ○○○○

【児童生徒を認め励ますメッセージ】

また、個別支援をしていて「叱る」ときもあります。真正面から向かい合い、子どもの目を見て(子どもにもこちらの目を見させ)、真剣に話します。「認め励ますこと」と「叱ること」、どちらも「今、目の前にいるあなたを大切に育てたい」という気持ちが必要です。例えば目の前に、勝手に立ち歩いてしまう子がいたとします。その子に対して指導する時、自分の目を見て聞こうとしなければ、心には届きません。「なぜいけないのか」を一緒に考えて導き出し、そこからできるようになったことを認め励ますことが大切です。「今、自分と目の前にいる子どもは真剣に向き合っているか」常に自らを問いながら、対応していきたいものです。

(大垣市教育総合研究所 藤井 洋輔)

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1 はじめに大正7年(1918)4月1日、大垣市が誕生しました。その当時は、国鉄(現・JR)東海道線や養老鉄道が開通していましたが、人や荷物は船町の港を利用して船でも運ばれていました。大垣市が誕生した直後の大正8年には国鉄美濃赤坂線、昭和3年(1928)には西濃鉄道が相次いで開通し、鉄道による輸送が便利になると、人や物の輸送は船から鉄道へと移っていきました。しかし、昭和20年7月の「大垣空襲」により

市街地の半分以上が焼け、大変な被害を受けました。

2 戦後の復興戦後の復興は、焼けてしまった地域を片付ける作業と道路を整備する作業から始まりました。林町と室村町に立体交差が建設されたり、現在の県道31号にあった船町川が埋立てられたりしたことで、道路の幅が広くなりました。道路が整備されると、大垣自動車(現・名阪近鉄バス)により、市内循環バスの運行も始まりました。さらに、昭和28年には岐阜乗合自動車が大垣駅前にターミナルビルを建設し、ここから岐阜方面や羽島方面などの市外への路線も開通して、バスによる移動が大変便利になりました。昭和30年、東海道線稲沢―米原間の電化に伴い、大垣駅が大幅に改良されました。大垣駅は、名古屋鉄道管理局管内で有数のターミナル・ステーションとして、重要な拠点となりました。昭和31年には樽見線の大垣―谷汲間が開通し、ここに大垣を中心とした鉄道網がおおむね完成しました。

3 高度経済成長期一方、昭和30年頃から始まる高度経済成長に

伴い、自動車は単なる輸送の手段ではなく、レジャーから通勤に至るまで、幅広く市民生活の

中に入り込んでいきました。大正8年、大垣市にはわずか2台しかなかった自動車は、平成28年(2016)には約125,000台が保有されており、今や1家に2台の時代になっています。自動車の普及に伴い、道路の整備も進み、昭和40年には名神高速道路が開通、それに合わせて大垣ICに接続する国道258号が改良されました。さらに岐阜市南部と大垣市北部を結ぶ岐大バイパス(現・国道21号)も建設され、大垣市を東西、南北に結ぶ主要な道路が整備されて、人や物の移動は乗用車やトラックが中心となりました。川には次々と橋が架けられ、日常の買い物や農作業、通勤通学に利用されていた渡し船も、

ふくつか ふな と

昭和47年(1972)に福束の船戸渡船が廃止されて大垣輪中から姿を消しました。そして、昭和の最後を飾るかのように、昭和

60年大垣駅舎が改築され、翌年大垣駅ビル(アピオ)が完成し、西濃地域の新しい表玄関ができました。

4 平成の時代大垣市内の交通混雑を緩和するために建設されていた大垣環状線が平成16年4月には全線開通しました。さらに、岐阜と愛知・三重を結ぶ東海環状自動車道の建設も進んでいます。平成24年9月には大垣西IC~養老JCT間が開通し、名神高速道路に接続し、さらに交通が便利になりました。

5 次の100年平成30年の現在を、大正7年当時の人々が見たら、想像ができないくらい交通の様相は変わったことでしょう。次の100年後、今の私たちから見ると、人や物は何で移動しているのか、想像してみてください。

(大垣市立図書館歴史研究グループ 児玉 剛)

人や物の移動―大垣の交通事情100年

昭和25年当時の郭町交差点(大垣市蔵)

東海環状自動車道工事風景(興福地町・池尻町付近)

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1「ひまわり学園」とは

大垣市民病院の南西にありますひまわり学園

は、昭和47年に重度肢体不自由児母子通園施設

として開所しました。約46年前になります。そ

の後法改正等により、児童デイサービス等の事

業名称の変更を経て現在の「児童発達支援事業

所 ひまわり学園」となりました。現在は300

人近くの子どもさんが日々利用しています。

2 ひまわり学園の役割

ひまわり学園は開所以来、事業所の名称は変

わっても子どもの療育機関であることに変わり

はなく、また子どもたちの健やかな成長・発達

を願うことにも変わりありません。現在通園し

ている0歳児から就学前の6歳児までのお子さ

んを取り巻く関係機関(医療機関・保健セン

ター・保育園等の通園機関・教育支援関係な

ど)と連携を取りながら個々の課題に取り組み

ます。週に1回~3回、個別又はグループ療育

などを行いますが、時間も45分~1時間20分と、

その子によって違いがあります。

療育の方法として、未就園児と就園児では大

きな違いがあります。未就園児には「母子療育」

として、お母さんも一緒に遊びに参加していた

だき、遊びや時間を共有し、一緒に成長してい

くことを促していきます。就園児に対しては、

「母子分離療育」として保護者の方々に廊下か

らマジックミラーを通して療育の様子を見てい

ただき、終了後に療育のねらいを説明させてい

ただきます。いずれも学園で行ったことを家庭

や就園先でも活かすことができるようにとの考

えです。

共通して言えることは、子どもたちはみんな

ひまわり学園を「遊ぶところ、楽しいところ」

としてとらえている事です。療育とは治療でも

教育でもなく遊びを通して成長・発達を促すも

のです。子どもたちはみんなわくわくドキドキ

しながら楽しい時間を過ごし、少し先の課題に

取り組んだり、また、逆に容易な課題を繰り返

し行ったりすることで自信をつけ、できたこと

を積み重ねどんどん成長していきます。

3 園長としての願い

そんなひまわり学園に赴任して今年で2年目

になります。保育園や障がい者支援施設、高齢

者施設などずっと人と関わる仕事をしてきまし

た。そんな中でいつも思う事は、「笑顔の素晴

らしさ」です。諸説ありますが、子どもが一日

に笑う回数は300~400回。大人になると一日15

回に減ると言われています。子どもに限らず笑

顔あふれる瞬間に立ち会い、また笑顔を増やす

ことのお手伝いができるといいなと思っていま

す。そして、その子どもたちの笑顔がお母さん

やご家族皆さんに広がる。また友だちへ、地域

へと広がっていくことを願っています。

笑顔あふれるひまわり学園大垣市立ひまわり学園

園長 児玉 桂子

ひまわり学園 中庭

みんな笑顔いっぱい! 親子行事にて

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第1部 龍崎 忠氏の講演

第1部 活発な意見交換

第2部 交流を深めた懇親会

平成30年8月6日(月)に「市民と先生との意見交換会」を大垣フォーラムホテルにて開催しました。市長小川敏様ご臨席のもと、各校のPTA役員、地域企業や警察署などいろいろな立場の関係者、市内の教職員及び文教協会役員など120名ほどが参加しました。

第1部では、始めに岐阜聖徳学園大学大学院教育学部教授 龍崎忠氏より「家庭や地域が、学校と行う道徳教育の在り方」と題した講演をいただきました。道徳の教科化にともない、学校ではどのように授業改善されているのか、また、子どもたちの道徳性を養うために家庭や地域社会でできることは何かなど、具体的に示されました。次に、大垣市教育委員会学校教育課河野純子主任指導主事より、全国学力・学習状況調査の児童生徒質問紙の調査結果から分かる大垣市の子どもたちの実態についての報告がありました。

その後、これらの話を受け、地域の子どもたちの様子を交流したり、地域・家庭・学校では子どもたちのために何ができそうか案を出し合ったりして、活発な意見交換が行われました。第2部の懇親会では、参加者が和やかに歓談し、それぞれの立場の垣根を越えてより一層強固な協力体制を築くことを確認することができました。

(学校教育課 加藤 和泉)

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大垣スケッチ散歩� 守屋多々志画伯の大垣スケッチこの絵が描かれた昭和29年、新町の通りを一本入っ

たところには、理髪店、酢の醸造所、煎餅店などが軒

を連ねていました。この中の理髪店の店先には、出窓

があり、当時としては、珍しい造りの建物だったそう

です。近所の人も『出窓のある床屋さん』としてよく

覚えていたそうです。当時の店の方に話を聞くと、こ

の出窓の棚受けは、鋳物で造られており、『子ども心

に凝った形をしてる』と感じたそうです。日本的な造

りの建物と洋風の出窓、サインポール、日よけシェー

ドといった印象的な風景に、守屋多々志も心動かされ

たのかもしれません。

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《大垣新町 昭和29年9月7日》(1954)

市制100周年記念特別展「守屋の描いた歴史画」

9月29日(土)~10月28日(日)開催〒503-0887 大垣市郭町2丁目12番地

TEL & FAX 81-0801 休館 毎週火曜日

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