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NEWS RELEASE 2019年 8月26日 9月1日は防災の日! 乳幼児ママ・プレママの備蓄・防災に関するアンケート調査2019を実施 「災害時の備蓄、8割以上ができていない」「6割以上が液体ミルクを備蓄したい」と回答 株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、日本全国の乳幼児ママ・プレママ(第一子妊娠中、または 末子年齢が2歳未満)465人を対象として、備蓄・防災意識に関するアンケート調査を実施しました。 9月1日の「防災の日」は、「台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備 する」ことを目的として1960年に制定されました。今回の調査は、当社が一般財団法人日本気象協会の「トクする! 防災」プロジェクトと連携して推進している、主に乳幼児のいるご家庭に向けた防災意識啓発活動「明治 ほほえみ防災 プロジェクト」の一環として行われたものです。本調査は、防災・備蓄意識や、今年3月に日本でも製造・販売が可能 になった調製液状乳「液体ミルク」の認知浸透の現状を把握することを目的としています。 当社は今後も、本調査で得られた課題を踏まえ、「明治 ほほえみ防災プロジェクト」を推進してまいります。 1 結果サマリー ①災害時の備えができていない乳幼児ママ・プレママが多数。「備えができている」は18.5%どまりに。 →「大規模災害を想定した準備・対策を行えているか」との問いに「まったくできていない」「あまりできていない」と いう回答が81.5%と、多数の乳幼児ママ・プレママが災害への備えができていないという現状が明らかに なりました。 ②災害時に乳幼児の栄養を守る「粉ミルク」類、災害備蓄率は約2割。 →末子0~1歳未満のママが「災害時の備蓄用」にどの程度乳幼児用品を備蓄しているかについて は、「粉ミルク(缶入り)」(1.9%)、 「粉ミルク(キューブ型)」(10.3%)、 「液体ミルク」(9.7%)と、備蓄率は 低い値となりました。 ③乳幼児ママ・プレママの“液体ミルク”認知は88%。 →2019年3月の認可から約半年、液体ミルクの存在は確実に浸透しているようです。 ④災害時用に液体ミルクを備蓄したいというプレママは約3分の2(65.2%)に。 →プレママ(第一子を妊娠中の女性)にとっては「紙おむつ」「離乳食」(共に65.8%)にほぼ並ぶ、災害時 の重要備蓄アイテムのひとつになっていく可能性があります。 ⑤災害備蓄用の液体ミルクに望むこと、第一位は「保存期間が長いもの(77.0%)」。 →備蓄品を保存期間内で更新し続けていくのは、やはり手間のかかること。液体ミルクにも、保存期間の長さが 求められているようです。 ⑥避難所の備蓄や援助物資に、液体ミルクを望む乳幼児ママ・プレママは9割超え。 →液体ミルクについて、 “災害時の避難所に備蓄してほしい”、という項目に「とてもそう思う」「ややそう思う」とい う回答が全体で 91.7%、“災害時の救援物質に必要である”は93.8%と、大多数の乳幼児ママ・プレママ が災害支援に液体ミルクが必要としています。

明治ほほえみ 防災プロジェクト 防災に関するアンケート調査 ... · 2020-03-17 · 【この件に関するお問い合わせ先】株式会社明治広報部

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NEWS RELEASE

2019年 8月26日

9月1日は防災の日!

乳幼児ママ・プレママの備蓄・防災に関するアンケート調査2019を実施「災害時の備蓄、8割以上ができていない」「6割以上が液体ミルクを備蓄したい」と回答

株式会社 明治(代表取締役社長:松田 克也)は、日本全国の乳幼児ママ・プレママ(第一子妊娠中、または末子年齢が2歳未満)465人を対象として、備蓄・防災意識に関するアンケート調査を実施しました。

9月1日の「防災の日」は、「台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」ことを目的として1960年に制定されました。今回の調査は、当社が一般財団法人日本気象協会の「トクする!防災」プロジェクトと連携して推進している、主に乳幼児のいるご家庭に向けた防災意識啓発活動「明治 ほほえみ防災プロジェクト」の一環として行われたものです。本調査は、防災・備蓄意識や、今年3月に日本でも製造・販売が可能に な っ た 調 製 液 状 乳 「 液 体 ミ ル ク 」 の 認 知 浸 透 の 現 状 を 把 握 す る こ と を 目 的 と し て い ま す 。

当社は今後も、本調査で得られた課題を踏まえ、「明治 ほほえみ防災プロジェクト」を推進してまいります。

1

【 結果サマリー 】

①災害時の備えができていない乳幼児ママ・プレママが多数。「備えができている」は18.5%どまりに。→「大規模災害を想定した準備・対策を行えているか」との問いに「まったくできていない」「あまりできていない」という回答が81.5%と、多数の乳幼児ママ・プレママが災害への備えができていないという現状が明らかになりました。

②災害時に乳幼児の栄養を守る「粉ミルク」類、災害備蓄率は約2割。→末子0~1歳未満のママが「災害時の備蓄用」にどの程度乳幼児用品を備蓄しているかについては、「粉ミルク(缶入り)」(1.9%)、 「粉ミルク(キューブ型)」(10.3%)、 「液体ミルク」(9.7%)と、備蓄率は低い値となりました。

③乳幼児ママ・プレママの“液体ミルク”認知は88%。→2019年3月の認可から約半年、液体ミルクの存在は確実に浸透しているようです。

④災害時用に液体ミルクを備蓄したいというプレママは約3分の2(65.2%)に。→プレママ(第一子を妊娠中の女性)にとっては「紙おむつ」「離乳食」(共に65.8%)にほぼ並ぶ、災害時の重要備蓄アイテムのひとつになっていく可能性があります。

⑤災害備蓄用の液体ミルクに望むこと、第一位は「保存期間が長いもの(77.0%)」。→備蓄品を保存期間内で更新し続けていくのは、やはり手間のかかること。液体ミルクにも、保存期間の長さが求められているようです。

⑥避難所の備蓄や援助物資に、液体ミルクを望む乳幼児ママ・プレママは9割超え。→液体ミルクについて、 “災害時の避難所に備蓄してほしい”、という項目に「とてもそう思う」「ややそう思う」という回答が全体で 91.7%、“災害時の救援物質に必要である”は93.8%と、大多数の乳幼児ママ・プレママが災害支援に液体ミルクが必要としています。

Page 2: 明治ほほえみ 防災プロジェクト 防災に関するアンケート調査 ... · 2020-03-17 · 【この件に関するお問い合わせ先】株式会社明治広報部

【 調査概要 】調査時期 : 2019年8月5日(月)~8月7日(水)調査手法 : インターネットアンケート調査調査対象者条件 :①20代から40代の女性 かつ、②日本全国在住の第一子妊娠中、または末子年齢が2歳未満の女性 であること

有効回答数 :「第一子妊娠中の女性」「末子年齢が1歳未満の女性」「末子年齢が1歳以上2歳未満の女性」各155名ずつの計465名

2

当社は一般財団法人日本気象協会と協力し、防災備蓄の大切さだけではなく、液体ミルクの商品特長や使用方法などの啓発活動を行っています。2019年8月~10月の期間、全国の自治体とともに、地域の皆さまへの防災イベントにも積極的に参加予定。

乳幼児のいるご家庭への防災啓発の取り組み「明治ほほえみ防災プロジェクト」

またこのプロジェクトの一環として、乳幼児のいるご家庭に知ってほしい防災情報をまとめた防災サイトを開設しました。万が一に備えての備蓄品リストや防災イベント情報などを随時公開しています。

URL: https://www.meiji.co.jp/baby/milk-stock/

【この件に関するお問い合わせ先】 株式会社 明治 広報部〒104-8306 東京都中央区京橋2-2-1 TEL:03-3273-0700 FAX:03-3273-0900

メールアドレス:[email protected]

防災サイトQRコード

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【 ご参考:調査結果詳細 】

◆ 災害への備えは「あまりできていない」「まったくできていない」乳幼児ママ・プレママが多数

まず、地震や水害・土砂崩れなどの大規模災害を想定した準備・対策を行えているかという問いには、全体で81.5%が「あまりできていない」または「まったくできていない」と回答<図1>。個々の備蓄品はさておき、全体的な災害準備、対策についてはあまり自信がないという意見が多く挙げられました。

◆ 自宅周辺の指定避難場所、約3分の1は把握していない

自宅周辺の指定避難場所を把握しているかを聞いたところ、32.9%が「知らない」と回答<図2>。また、職場周辺の避難場所となると、約3分の2が「知らない」と回答しました<図3>。ただし、調査対象者である乳幼児ママ・プレママには産休育休中の方も多く含まれることがこの結果の要因であるとも考えられます。

十分できている

0.6%

それなりに

できている

17.8 %

あまりできていない

52.3%

まったくできていな

29.2%

<図1>災害への備え

n=465

知っている

37.9%知らない

62.1%

<図3>職場周辺の指定避難場所の把握状況

知っている

67.1%

知らない

32.9%

<図2>自宅周辺の避難場所の把握状況

n=465n=465

3

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◆ 水、光源、衛生、食品などが備蓄の上位に

現在災害用に備蓄しているものを聞いたところ、水(52.9%)、懐中電灯・ランタン・ヘッドランプ(47.1%)、ティッシュペーパー・除菌ウェットティッシュ(42.6%)などの必需品が上位に挙げられました<図4>。

52.9

47.1

42.6

39.8

38.7

34.4

32.5

31.4

29.7

29.2

25.8

23.0

21.5

20.6

20.2

18.5

18.3

16.1

14.6

12.9

9.0

9.0

1.7

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

水 懐中電灯・ランタン・ヘッドランプ

ティッシュペーパー・除菌ウェットティッシュ

トイレットペーパー

レトルト食品・インスタント食品

大型ビニール袋・ゴミ袋

缶詰(魚、野菜、果物、小豆など)

乾電池

ナプキン

軍手

カセットコンロ・カセットボンベ

常備薬・市販薬

ロープ・ガムテープ

アルファ化米・レトルトご飯

備蓄・保管しているものはない

ライター・点火棒・マッチ

簡易トイレ

手回し充電式などのラジオ

携帯電話の予備バッテリー

給水タンク・給水袋

寝袋

うがい薬・マウスウォッシュ

その他

<図4>災害用に備蓄しているもの

n数

465 全体 52.9 47.1 42.6 39.8 38.7 34.4 32.5 31.4 29.7 29.2 25.8 23.0 21.5 20.6 20.2 18.5 18.3 16.1 14.6 12.9 9.0 9.0 1.7

155 第一子の妊娠中

52.3 43.9 38.1 40.0 32.9 28.4 31.6 29.0 28.4 25.8 25.8 22.6 20.0 18.7 23.9 14.8 19.4 14.2 14.8 10.3 10.3 9.0 0.6

155 末子0~1歳未満

54.2 47.1 43.9 37.4 40.6 38.7 31.0 34.8 29.0 31.0 27.1 21.9 19.4 21.9 18.1 21.9 18.1 20.0 10.3 13.5 8.4 8.4 3.2

155 末子1~2歳未満

52.3 50.3 45.8 41.9 42.6 36.1 34.8 30.3 31.6 31.0 24.5 24.5 25.2 21.3 18.7 18.7 17.4 14.2 18.7 14.8 8.4 9.7 1.3

(%)

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◆ 現在、備蓄・保管していないけれど今後備蓄意向があるのは「携帯の予備バッテリー」がトップ

現在災害用に備蓄しているもの以外に、今後備蓄したいものを聞いたところ、全体のトップは「携帯電話の予備バッテリー」(45.8%)となりました<図5>。

45

.8

41

.5

41

.3

39

.6

39

.4

37

.8

34

.6

32

.7

32

.5

31

.2

29

.7

28

.4

27

.1

27

.1

26

.9

26

.7

26

.7

25

.4

25

.2

22

.2

20

.2

4.1

1.9

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

45.0

50.0

携帯電話の予備バッテリー

レトルト食品・インスタント食品

缶詰(魚、野菜、果物、小豆など)

水 簡易トイレ

アルファ化米・レトルトご飯

ナプキン

ティッシュペーパー・除菌ウェットティッシュ

懐中電灯・ランタン・ヘッドランプ

寝袋

手回し充電式などのラジオ

トイレットペーパー

給水タンク・給水袋

軍手

乾電池

カセットコンロ・カセットボンベ

ライター・点火棒・マッチ

常備薬・市販薬

大型ビニール袋・ゴミ袋

うがい薬・マウスウォッシュ

ロープ・ガムテープ

備蓄・保管したいものはない

その他

<図5>災害対策グッズの備蓄意向

n数

465 全体 45.8 41.5 41.3 39.6 39.4 37.8 34.6 32.7 32.5 31.2 29.7 28.4 27.1 27.1 26.9 26.7 26.7 25.4 25.2 22.2 20.2 4.1 1.9

155 第一子の妊娠中

40.0 43.9 42.6 40.6 47.7 38.1 34.8 36.8 36.8 34.2 27.1 26.5 29.7 29.0 24.5 24.5 28.4 25.2 27.7 23.9 14.8 1.9 3.2

155 末子0~1歳未満

55.5 42.6 45.8 41.3 37.4 41.3 36.8 32.3 36.8 32.3 28.4 29.7 25.8 29.7 27.1 27.7 27.1 23.9 25.2 21.9 25.2 3.9 1.3

155 末子1~2歳未満

41.9 38.1 35.5 36.8 32.9 34.2 32.3 29.0 23.9 27.1 33.5 29.0 25.8 22.6 29.0 27.7 24.5 27.1 22.6 20.6 20.6 6.5 1.3

(%)

5

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◆ 災害時に必要とされる“3日分”の備蓄は多数が「できていない」

一般的には、災害時の備蓄には「3日分×家族の人数」が必要と言われています。これは、人命救助のリミットである3日間(72時間)は救援体制が人命救助を優先するため、その期間を乗り切るための最低限の備蓄量として勧められているからです。この3日分の備蓄ができているかについて、「自宅に備蓄・保管しているものはない」と回答した以外の人に聞きました。全体では「あまりできていない」「まったくできていない」を合わせると85.4%が3日分の備蓄に足りていないと回答しました<図6>。

◆ 急速に進んだ液体ミルクの認知1歳未満の子どもがいるママは9割以上が「知って」おり、2割以上が「購入経験あり」

「液体ミルク」の認知度は全体で88.0%、特に末子が1歳未満のママでは97.4%と、ほぼ全員が液体ミルクを認知しているという結果になりました<図7>。海外では以前から液体ミルクを販売していたものの、日本で液体ミルクが認可されたのは今年3月。まだ半年弱しか経っていない中、液体ミルクの認知が速いスピードで浸透していると言えそうです。

十分できている

1.1%

それなりにで

きている

13.5%

あまりできていない

46.6%

まったくできて

いない

38.8%

<図6>災害用備蓄の充足感

n=465

12.0

21.3

2.6

12.3

77.0

77.4

75.5

78.1

9.9

1.3

20.0

8.4

1.1

1.9

1.3

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

全体

第一子の妊娠中

末子0~1歳未満

末子1~2歳未満

<図7>液体ミルクの認知・購入経験

知らなかった 知っていた 知っていて購入したことがある 今現在、使用している

n=371

6

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◆ 液体ミルク、災害備蓄用には「保存期間が長いもの」を

「災害時の備蓄用に液体ミルクを購入するとしたら、どのようなものが良いか」という問いには、全体の77.0%が「保存期間が長いもの」と回答しています<図8>。備蓄品は保存期間の範囲内で更新していく必要がありますが、やはり手間はかかります。液体ミルクにおいても、保存期間が長いことが便利であったり安心感をもたらすものと考えられます。

◆ 大多数の乳幼児ママが、普段から「おしりふき」「紙おむつ」を備蓄

家庭に備蓄している乳幼児用品について聞きました。末子0~2歳未満の子どもがいるママでは、9割を超えて「おしりふき」「紙おむつ」を備蓄していることが分かりました<図9>。続いて備蓄しているものは「離乳食」「粉ミルク」などの食品類でした。

31

.8

77

.0

58

.7

34

.0

25

.2

2.6

33

.5

79

.4

58

.1

36

.1

22

.6

3.9

32

.3

85

.8

61

.9

31

.6

29

.0

1.3

29

.7

65

.8

56

.1

34

.2

23

.9

2.6

0.010.020.030.040.050.060.070.080.090.0

100.0

容器が頑丈なもの

保存期間が長いもの

持ち運びに手軽なもの

赤ちゃんが気に入った味のもの

普段使用しているブランドと同じもの

その他

<図8>液体ミルクの希望タイプ 全体(n=465) 第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

31.0 27.7

14.8

1.9 5.8 4.5 3.9 1.3 1.9 1.3

4.5 3.2 0.0

62.6

96.1 94.2

56.8

7.7

35.5 30.3

17.4 12.9

8.4

36.1

5.2 5.2 2.6

1.9

90.3 92.3

24.5

3.9

23.9

15.5 8.4

3.9

16.8

43.2

5.2 5.2 0.0 3.9

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

100.0

おしりふき

紙おむつ

哺乳瓶

使い捨ての哺乳瓶

粉ミルク(缶入り)

粉ミルク(キューブ型)

粉ミルク用の水

液体ミルク

子ども用の薬

離乳食

母子手帳のコピー

健康保険証のコピー

その他

備蓄しているものはない

<図9>備蓄している乳幼児用品

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

(%)

(%)

7

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◆ 浸透が進まない「災害時用備蓄」の意識

前問の「備蓄しているもの」について、普段用か、災害時用かを聞きました。特に「災害時用」という回答に注目してみると全体的に低くなっています<図10>。特に、末子0~1歳の子どもがいるママでは、赤ちゃんの栄養を守る粉ミルク関連で、災害時のために備蓄しているのは、缶入り、キューブ型など各タイプ別でも粉ミルク関連は1割程度にとどまりました。自宅に乳幼児用品のストックはあるものの、「災害時用」に備蓄しようという意識が浸透しているとは言えないようです。

◆ 今後災害時対策用に備蓄したいのは「子ども用の薬」「液体ミルク」「離乳食」

<図9>で示した「現在備蓄しているもの」以外で、災害時対策として家庭に備蓄したいものについて聞きました。全体では「子ども用の薬」(42.4%)、「液体ミルク」(39.1%)、「離乳食」(39.1%)などを今後災害用に備蓄したいという回答が多くなりました<図11> 。

(%)

14.8 12.9

3.2 5.2

1.9

10.3

5.2

9.7

0.6

5.8

15.5 16.8

4.5 1.3 2.6

5.2 3.9 2.6 3.2 6.5

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

40.0

おしりふき

紙おむつ

哺乳瓶

使い捨ての哺乳瓶

粉ミルク(缶入り)

粉ミルク(キューブ型)

粉ミルク用の水

液体ミルク

子ども用の薬

離乳食

<図10>災害時用として備蓄している乳幼児用品

末子0~1歳未満(n=155)

末子1~2歳未満(n=155)

72.5

71.4

32.0

4.5

21.7

16.8

9.9

6.0

9.0

26.9

21.9

24.7

11.8

25.6

15.5

20.6

24.9

39.1

42.4

39.1

5.6

3.9

56.1

69.9

62.8

62.6

65.2

54.8

48.6

34.0

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

おしりふき

紙おむつ

哺乳瓶

使い捨ての哺乳瓶

粉ミルク(缶入り)

粉ミルク(キューブ型)

粉ミルク用の水

液体ミルク

子ども用の薬

離乳食

<図11>災害時用の備蓄希望(全体465人)

現在備蓄している 今後備蓄したい 備蓄意向なし

8

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◆ 災害時用に液体ミルクを備蓄したいというプレママは約3分の2(65.2%)に

前問<図11>での、災害時対策として家庭に備蓄したいものについて、特に回答が特徴的だった「プレママ(第一子妊娠中女性)」の傾向を分析しました。プレママが災害時のために備蓄したいものは、「紙おむつ」(65.8%)、 「離乳食」(65.8%) 、と並んで 「液体ミルク」

(65.2%)もほぼ3分の2が希望するという結果になりました<図12> 。

31.0

27.7

14.8

1.9

5.8

4.5

3.9

1.3

1.9

1.3

58.7

65.8

29.7

49.0

34.2

36.8

41.9

65.2

54.2

65.8

10.3

6.5

55.5

49.0

60.0

58.7

54.2

33.5

43.9

32.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

おしりふき

紙おむつ

哺乳瓶

使い捨ての哺乳瓶

粉ミルク(缶入り)

粉ミルク(キューブ型)

粉ミルク用の水

液体ミルク

子ども用の薬

離乳食

<図12>災害時の備蓄希望用品(第一子妊娠中 155人)

現在備蓄している 今後備蓄したい 備蓄意向なし

◆ 乳幼児用非常食に求めるものは「保存期間」 「衛生的」 「食べる際の便利さ」

乳幼児用非常食を選ぶ際に意識することを聞いたところ、全体では「保存期間が長いもの」(72.0%)、「食べる際に衛生的なもの」(70.5%)、「食べる際に加熱や水が不要のもの」(70.1%) などが上位に挙げられました<図13>。

38.3

59.4

32.9

52.7

63.4

70.

5

70.1

72.0

26.9

14.

8

2.8 2

7.1

60.

0

47.

7

40.0

61.3

69.7

69.0

72.3

25.8

19.

4

0.0

3.2

47.1

58.7

29.0

63.9

67.7

75.5

74.2

80.6

30.

3

15.

5

0.0

40.6

59.4

21.9

54.2

61.3

66.5

67.1

63.2

24.5

9.7 5.2

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

味 栄養

アレルギー

普段、食べ慣れているもの

持ち運びに便利なもの

食べる際に衛生的なもの

食べる際に加熱や水が不要のもの

保存期間が長いもの

よく知っているメーカーのもの

普段使用しているブランドと同じ

もの

その他

特にない

<図13>乳幼児用の非常食の選択意識全体(n=465)

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

n=(155)

末子1~2歳未満

(n=155)

(%)

9

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◆ 災害時以外には「外出時の授乳用として液体ミルクを使いたい」という乳幼児ママ、プレママも

一方、災害時も含めてどのような場面で液体ミルクを使用したいかについても聞きました。「災害時の授乳用」(53.3%)として使いたいという回答が最も多くなりましたが、これに続いて「自分の外出時の授乳用」(35.3%)、「子どもと出かける場所で購入できるとよい」(29.0%)など、災害以外の一般的な外出場面にも使用したいという回答が一定数見られました<図14> 。また、これらの傾向はプレママで比較的強く見られました。

◆ 災害時の授乳で不安なことは「哺乳瓶の洗浄」「お湯の確保」「水の調達」など

災害時を想定した赤ちゃんへの授乳についての不安を聞いたところ、全体では「哺乳瓶を洗浄できず、使えなくなる」(57.0%)、「お湯を入手できなくなる」(57.0%)、 「安全な水を調達できなくなる」(56.8%) などが多く挙げられました<図15>。これらの傾向は、特にこれから出産を控え不安に思うことも多いと思われるプレママで強くみられました。

10

10

.8

35

.3

53

.3

18

.5

17

.0

20

.6

12

.9

2.8

1.3

29

.0

2.4

4.5

16.8

18.7

54

.8

66

.5

30

.3

32

.9

34

.2

20

.0

1.9

1.3

42

.6

1.3

3.2

0.0

7.1

32.3

65

.8

13

.5

11

.6

16

.1

11

.6

1.9

0.6

30

.3

1.9

1.3

16

.8

6.5

18

.7

27.7

11

.6

6.5

11

.6

7.1

4.5

1.9

14

.2

3.9

9.0

33

.5

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

自身の普段の授乳用として使ってみ

たい

自身の外出時の授乳用として使って

みたい

災害時の授乳用として自宅に備蓄し

ておきたい

夫が自宅で授乳する時に使ってみた

夫だけで子どもと外出する時に使っ

てみたい

親や知人などに子どもを預ける際に

使ってみたい

実家などの子どもの預け先に備蓄し

ておきたい

託児サービスの施設で使用したい

保育園で使用したい

レジャー施設など子どもと出かける

場所で購入できるとよい

その他

使いたくない

完全母乳なので必要ない

<図14>「液体ミルク」を使用したい場面

全体(n=465) 第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

(%)

45

.2

41

.5

57

.0

57

.0

56

.8

44

.9

42

.6 48

.8

0.2

7.7

49.7

48.4

74.2

75

.5

75

.5

60.6

52.9

56.1

0.0

1.9

49

.7

46

.5 5

5.5

54

.2

54

.8

48

.4

45

.8

50

.3

0.6

4.5

36.1

29.7

41.3

41.3

40.

0

25.8

29.0

40.

0

0.0 16.

8

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

災害のショックやストレスで通常よりも母

乳の出が悪くなる

母親の栄養バランスが崩れて母乳の質が低

下する

哺乳瓶を洗浄できず、使えなくなる

調乳に必要なお湯を入手できなくなる

調乳に適した安全な水を調達できなくなる

避難所で粉ミルクや液体ミルクの備蓄がな

く、赤ちゃんに与えられない

避難所の粉ミルクや液体ミルクの備蓄が十

分になく、赤ちゃんに与えられない

避難所で多くの人がいる中で母乳を与える

ことはストレスになる

その他

赤ちゃんへの授乳に関しては不安は感じな

<図15>災害時における授乳についての不安

全体(n=465) 第一子の妊娠中

(n=155)末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

(%)

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◆ 避難所の備蓄や援助物資に、液体ミルクを望む乳幼児ママ・プレママは9割を超える

また、災害時の液体ミルクの使用について、意見を聞きました。「災害時の避難所に備蓄してほしい」、という項目に“とてもそう思う”“ややそう思う”合わせた回答が全体で91.7%、「災害時の救援物質に必要である」は93.8%と、大多数の乳幼児ママ・プレママが災害支援に液体ミルクを必要としていることが明らかになりました<図16-1、2> 。一方で、「誰もが扱えるように知ってもらう必要がある」が全体で91.6%、安全性が不安という意見も見られ(48.8%)ました<図16-3、4>。使用法の周知徹底と安全性不安の払しょくが災害時の液体ミルク活用のポイントとなりそうです。

11

62.2

68.4

71.6

46.5

29.5

28.4

23.2

36.8

6.0

2.6

3.9

11.6

1.9

1.3

4.5

0.4

0.6

0.0

0.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(n=465)

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

<図16-1>液体ミルクについて:

災害時の避難所に備蓄してほしい

とてもそう思う ややそう思う どちらともいえない

あまりそう思わない まったくそう思わない

67.1

71.0

78.7

51.6

26.7

25.8

17.4

36.8

4.5

3.2

2.6

7.7

1.7

0.0

1.3

3.9

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(n=465)

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

<図16-2>液体ミルクについて:

災害時の救援物資に必要である

とてもそう思う ややそう思う

どちらともいえない あまりそう思わない

60.4

60.6

68.4

52.3

31.2

31.6

25.8

36.1

6.5

7.1

3.9

8.4

1.7

0.6

1.3

3.2

0.2

0.0

0.6

0.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(n=465)

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

<図16-3>液体ミルクについて:

誰もが扱えるように知ってもらう必要がある

とてもそう思う ややそう思う どちらともいえない

あまりそう思わない まったくそう思わない

22.8

26.5

22.6

19.4

26.0

28.4

20.0

29.7

27.1

27.7

26.5

27.1

19.4

14.2

22.6

21.3

4.7

3.2

8.4

2.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(n=465)

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

<図16-4>液体ミルクについて:

安全性が不安

とてもそう思う ややそう思う どちらともいえない

あまりそう思わない まったくそう思わない

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◆ 浸透が進んでいない「ローリングストック」の認知状況

ローリングストックとは、“普段から少し多めに食材、加工食品を買っておき、古くなったものから使って、その分新しく買い足していくことで、常に一定量を家に備蓄しておくこと”を言います。このローリングストックの意味を知っていた人は全体の21.5%、「言葉は聞いたことがある」まで合わせても、およそ3割程度という結果になりました<図17-1> 。またローリングストックを「実践していますか」という問いには、「実践している」が全体の20.6%、「過去に実践していたが今はやっていない」を含めても3割に届きませんでした<図17-2> 。普段から備蓄品に使い慣れたり、食べ慣れたりすることでも、災害時の環境の変化によるストレスが軽減される、という考え方がありますが、いまだ「ローリングストック」という考え方が浸透しているとはいえない現状が明らかになりました。

12

21.5

20.0

21.9

22.6

11.6

11.6

8.4

14.8

66.9

68.4

69.7

62.6

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(n=465)

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

<図17-1>ローリングストックの意味理解

「ローリングストック」の意味を知っていた

「ローリングストック」の意味は知らなかったが、言葉は聞いたことがある

「ローリングストック」は聞いたことがない

20.6

16.1

25.8

20.0

71.4

73.5

66.5

74.2

8.0

10.3

7.7

5.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

全体(n=465)

第一子の妊娠中

(n=155)

末子0~1歳未満

(n=155)

末子1~2歳未満

(n=155)

<図17-2>ローリングストックの実践

実践している

実践したことがない

過去に実践していたが今はやっていない