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_J L
三 [ ISBN978-4-7898-4801-5 巨l EVカ ー/ドロー ン/小型ロポ/C3055 ¥2600E
s バワー •アシスト蓑置9784789848015
CQ出暉紅
T 定価:本体2,600円(税別)
子1923055026001
コ
そ大黒昭宜薯
緒め
EVカー/ドローン/小型ロポ/Iゞワー•アシスト蒙置 る
STマイコンで緒める ブ一
ブラシレス•モータ嗣躙 つ’
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モI
夕制御
C •マイコン基板/モータ・ドライバ基板/ドロ ーン用モータ/CQ出版
Q ホール・センサ基板/ケーブルなど WebShop検索→出暉紅 CQ出眼紅
三 □
7 /
見本このPDFは,CQ出版社発売の書籍 「STマイコンで始めるブラシレス・モータ制御」の一部見本です. 内容・購入方法については,下記のWebサイトをご覧ください. 内容:https://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/48/48011.html
● 入手先 CQ出版社から購入できます.価格は送料込みで5,500円(税抜き)です.https://www.cqpub.co.jp/hanbai/kit.htm
● キットの中身▶マイコン基板/モータ・ドライバ基板/モータのセット(写真1) 市販のモータ制御基板セット P-NUCEO-IHM001(STマイクロエレクトロニクス)は以下の3点で構成されます.・Cortex-M4 CPU搭載マイコン・ボード:NUCLEO-F302R8・L6230モータ・ドライバ・ボード:X-NUCLEOIHM07M1・DCブラシレス・モータ:BR2804-1700KV-1▶ホール・センサ基板やケーブルなど(写真2) CQ出版社にて以下を用意しました.・ホール・センサ基板・コネクタやケーブル・ボリューム,キャップ・スペーサやネジ
写真3 キットを組み立てた様子
写真1 市販のモータ制御基板セット P-NUCEO-IHM001 写真2 CQ出版社で用意したホール・センサ基板やケーブル
● ご自分で用意するもの・ACアダプタ(DC9 ~ 12V,2A)または安定化電源・PCとの通信用USBケーブル・オシロスコープ(なくてもOK) 詳細はp.36を参照してください.写真3に実験時の接続の様子を示します.
CQ出版社から購入できるキットの紹介(キット付き書籍を購入した方は次ページへお進みください)
見本
36
モータ制御の体験に必要なハードウェアは,大きく3種類あります.A,市販のモータ制御キット P-NUCLEO-IHM001B,CQ出版社から購入するものC,読者が用意するもの以下,順に説明します.
● A,マイコン基板/モータ・ドライバ基板/ モータのセット(市販品)P-NUCLEO-IHM001
P-NUCLEO-IHM001(STマイクロエレクトロニクス)は,次の3点で構成されます(写真1,図1,表1).1, Cortex-M4 CPU搭載マイコン基板:NUCLEO-F302R8
A,市販のモータ制御キット P-NUCLEO-IHM001B,CQ出版社から購入するものC,読者が用意するもの
1, Cortex-M4 CPU搭載マイコン基板:NUCLEO-F302R8
11.1V,5.6A 14極
ボリューム
モータ・ドライバ基板
パソコンへパソコンへ
モータへモータへ
デバック用基板
最高48V,2.8A駆動 L623032ビット,Cortex-M4,72MHz,STM32F302R8モータ用電源
DCブラシレス・モータ本体(小型ドローン向け)
マイコン基板(mbed対応Nucleo)
注▶ミシン目があるからと言って切り離さない
写真1 マイコン基板/モータ・ドライバ基板/ モータのセット(市販品)P-NUCLEO-IHM001
図1 モータのベクトル制御体験にはマイコン基板とモータ・ドライバ基板,ホール・センサ基板を使う
ACアダプタや安定化電源から 8~48V
+
電圧レギュレータ
最大12V
5V
×3
U
Z
6HD GND
H3B H2A H1
+5V VCC
IN1(PWM1)
GND
EN3
IN3(PWM3)
EN2
IN2(PWM2)
EN1
M
PCUSB
ホール・センサ基板
VW
-
モータ・ドライバ基板
マイコン基板
モータ・ドライブICL6230
32ビット Cortex-M4STM32F302R8
- -
第1章 モータ制御体験キットのハードウェア
第2部 実験準備
第1章
モータ制御体験キットのハードウェア
見本
37
矩形波
正弦波
ベクトル
基礎知識
実験準備
2, L6230モータ・ドライバ基板:X-NUCLEOIHM07M1
3, DCブラシレス・モータ:BR2804-1700KV-1このキットの詳細は後述します.チップワンストップやDigi-Keyで購入できます.
● B,CQ出版社から購入するもの 本書のために以下を用意しました.(写真2,表2)・ホール・センサ基板・コネクタやハーネス 基板同士の接続に使います.・ボリューム モータの速度指令に使います.・スペーサやねじ ホール・センサ基板の組み立てに使います.
2, L6230モータ・ドライバ基板:X-NUCLEOIHM07M1
3, DCブラシレス・モータ:BR2804-1700KV-1
・ホール・センサ基板・コネクタやハーネス 基板同士の接続に使います.・ボリューム モータの速度指令に使います.・スペーサやねじ ホール・センサ基板の組み立てに使います.
項 目 型 名型 名 X-NUCLEO-IHM07M1ドライバIC L6230(STマイクロエレクトロニクス)最大/最小電圧 48V/8V最大/平均電流 2.8A/1.4APWM許容周波数 最高100kHz出力方式 3相
保護回路 過電流検出と保護,貫通電流防止(デッド・タイムを設ける),熱測定および過熱保護
コネクタ STM32 Nucleo boards互換
インターフェース
1相/3相シャント・モータ電流センス,ホール/エンコーダ・センス回路,速度調整のために利用可能なポテンショメータ,デバッグ用D-Aコンバータ,GPIO
(b)モータ・ドライバ基板
表1 P-NUCLEO-IHM001のハードウェア仕様
項 目 詳 細型 名 NUCLEO-F302R8メーカ STマイクロエレクトロニクスプロセッサ STM32F302R8(32ビットCortex-M4 with FPU)動作速度 最高72MHz電源電圧 9~12V(マイコン単体は2~3.6V)
クロック 4M~32MHz水晶発振器(内部8MHz RC発振×16PLL)
RAM 16Kバイトフラッシュ 32K~64Kバイト
ペリフェラル
I/O端子-51本,7チャネルDMA,1チャネル12ビットA-Dコンバータ0.20μs(最多15チャネル),温度センサ,レール・ツー・レール・アナログ・コンパレータ×3,OPアンプ,18のコンデンサ容量入力,タイマ×9(6PWM,2ウォッチドッグ)
外部インターフェース
I2C,USART,SPI,USB 2.0フルスピード,CAN
デバッグ Serial wire debug (SWD)
(a)マイコン基板
項 目 詳 細型 名 BR2804-1700KVメーカ名 Bull-Running極数,スロット 14極電 圧 11.1V電 流 5.6A最高回転数 18000rpm
(c)DCブラシレス・モータ
項 目 詳 細連続運転出力 12540rpm直列抵抗 0.11Ωインダクタンス 0.018mH誘起電圧(BEMF)
0.4Vrms/Krpm
起動トルク 253gcm
デバッガ兼プログラマST-LINK/V2-1
JP5.ふだんはこっちで使うことになる
写真2 JP5の設定…PCからのプログラミング時はU5Vに,スタンドアロン時はE5Vに接続
● C,読者が用意するもの・ACアダプタまたは安定化電源 モータの駆動用です.モータ・ドライバ基板に接続します.出力電圧DC9 ~ 12V,出力電流2A以上の品を用意してください.・PCとの通信ケーブル(USB) USBケーブルはタイプA-タイプBミニを使います.
・ACアダプタまたは安定化電源 モータの駆動用です.モータ・ドライバ基板に接続します.出力電圧DC9 ~ 12V,出力電流2A以上の品を用意してください.・PCとの通信ケーブル(USB) USBケーブルはタイプA-タイプBミニを使います.
端子名 役 割VSA,VSB モータ電圧VIN:8~48VDIAG-EN チップ・イネーブルIN1,IN2,IN3 PWM入力.最高100kHz
EN1,EN2,EN3 イネーブル信号 “L”時にOUTxをハイ・インピーダンスに
OUT1,OUT2,OUT3 モータ3相駆動出力
SENSE1,SENSE2,SENSE3
3相電流検知のためのシャント低抗 取り付けピン
CP+,CP- コンパレータ入力CPOUT コンパレータ出力
表2 L6230の端子の意味
見本
62 第1章 1番基本のセンサ付き制御
基本の「センサ付き矩形波駆動」で回してみる DCブラシレス・モータの制御(写真1,図1,図2)には以下の3つがあります.・矩形波駆動・正弦波駆動・ベクトル制御 図2の中で最も基本となるのは「矩形波駆動」です.他の2つと比べて最も演算負荷が少なく,8ビット・
・矩形波駆動・正弦波駆動・ベクトル制御
マイコンでも十分駆動できます.演算負荷が少ない点で,他の2方式よりも最高回転数をたたき出しやすい方式です.コスト・パフォーマンスに優れているため,多くの機器で使われています. PWM駆動をすることで,回転数や出力を調整します.ただし,静音性および効率は,のちに紹介する正弦波駆動とベクトル制御よりも劣ります.
写真1 まずは基本方式「矩形波駆動」でDCブラシレス・モータを回す
回転
キット付属モータ
マイコン・ボードとモータ・ドライバ・ボード
図1 DCブラシレス・モータ3大制御制覇のための実験構成
ACアダプタや安定化電源から
9V~12V
8~48V
+
電圧レギュレータ
最大12V
5V
×3
U
BR2804-1700KV
IN1(PWM1)
GND
EN3
IN3(PWM3)
EN2
IN2(PWM2)
EN1
M
PCUSB
キット付属モータ
VW
黄黒赤
-
モータ・ドライバ基板
マイコン基板
モータ・ドライブICL6230
32ビット Cortex-M4STM32F302R8
- -
図2 PWM信号の出力を適切に制御すればいろんな駆動方式が実現できる
PWMw
PWMv
PWMu
(a) 矩形波駆動 (b) 正弦波駆動 (c) ベクトル制御(空間ベクトル駆動)PWMの1周期は20μs(50kHz時)T000 T100 T110T 111
φ[000]
φ[100]
φ[110]
φ[111]
φ[111]
φ[110]
φ[100]
φ[000]
基本ベクトル
PWMu
PWMv
PWMwPWMw
PWMv
PWMu
tR
tu1 tv1 tw1 tu2
第3部 ステップ1…矩形波駆動
第1章
1番基本のセンサ付き制御
見本
76 第3章 センサ付き/センサレス制御の特徴
1章と2章で矩形波駆動におけるセンサ付き制御,センサレス制御の仕組みとプログラムについて解説しました.本章ではセンサ付きとセンサレスのメリット/デメリットを確かめるために,幾つかの実験を行います.図1に実験時のハードウェア構成を,写真1に実験の様子を示します.
比較1…無負荷最高回転数
● 回転数の導出式 今回はオシロスコープにてPWM駆動周期を測定します注1.図2から回転数は次式で表されます.センサ付き最高回転数Nsmax[rpm]は,Nsmax=1/(0.6×10-3×7)×60=14,285になり,センサレス最高回転数Nrmax[rpm]は,Nrmax=1/(1.8×10-3×7)×60=4,762となりました.上式中の7は極ペア数,60は1分間の秒数になります.
NsN max=1/(0.6×10-3×7)×60=14,285
NrNN max=1/(1.8×10-3×7)×60=4,762
● センサ付き…10000回転超 図2(a)のセンサ付き矩形波駆動のU相が,V相,W相よりも駆動時間が短くなっています.ホール・センサの位置調整(進角調整)をしっかり行うと15000回転になります.小さいモータ(直径25mm)ですので,回転磁石14個の設置ばらつきで,進角調整後はモータ個体別で矩形波駆動の形(UVW相PWM駆動時間)が変わるようです.
● センサレス…回転が上らない,不安定 センサレス制御は,センサ付きよりも回転数が少なく,かつ不安定です(実験では約5000rpm).前章で述べたようにセンサレスでの進角調整がU,V,W相で一律になっていることが原因です.各相で進角調整できるソフトウェアは今後の課題にします. ちなみにセンサレス制御でU相のPWM駆動時間を故意に削った結果は図3のようになり,同じ消費電力で回転数が上がりました.Nrmax=1/(1.5×10-3×7)×60=5,714となり,約1000rpmアップしました. モータ・サイズが小さいため,ロータの磁石設置にばらつきがあり,「均等にU,V,W相を駆動すると
NrNN max=1/(1.5×10-3×7)×60=5,714
注1:CPLTモニタで測定すると,センサレスの場合にタイムラグが発生し純粋な最高回転数が取得できないため.
写真1 センサ付きとセンサレス両方の矩形波駆動の実験を通してそれぞれにどのような用途に向くのかを探る
(a)センサ付き (b)センサレス
モータ・ドライバ基板とホール・センサ基板とを接続
ホール・センサを使わないのでホール・センサ基板へのケーブルを外した
第3部
第3章
センサ付き/センサレス制御の特徴
見本
80 第1章 算術三角関数による駆動
Hall_w)=(1,0,0)=4のタイミングで,ロータ磁石が図5(a)の位置に来るようにすると,トルクが最大になります. U相はPWM駆動で図5(a)の矢印方向に電流を流すとフレミングの右ねじの法則でPWM駆動磁界は回転磁石方向にN極が発生します.この駆動磁界N極は回転磁石のS極に対して吸引,N極に対しては反発になりますので,図5(a)のように回転磁石のN極とS極の境界で駆動磁界N極を発生すると最大のトルクになります.このことは回転磁石が作る磁界に対して90°の駆動磁界Nになるように各相ステータ・コイルを転流することが最適制御であることを示しています. 次に図4のホール・センサ信号(Hall_u,Hall_v,Hall_w)=(1,1,0)=6のタイミングを見てみます.図5(a)
図1 今までの矩形波駆動(6ステップ)の制御ON/OFFタイミング…切り替えるときに滑らかさがなくて効率が良くないという課題がある
番号は(Hall_u, Hall_v, Hall_w)の状態を2進数で表したもの
Hall_u
Hall_v
Hall_w
UH
VH
WH
UL
VL
WL
i5 i4 i6 i2 i3 i1
101 100 110 010 011 001 101
電気角360°
電気角120°
MOSFET出力ロー・サイド
MOSFET出力ハイ・サイド
ホール・センサ出力
切り替えが唐突
WH
VH
UH
tR
tu1 tv 1 tw 1 tu 2
切り替えが滑らか
図2 本章で解説する正弦波駆動は駆動電流を滑らかに切り替えることで高効率&静かに回せる
正弦波駆動とは
前章まではDCブラシレス・モータを矩形波駆動(6ステップ)にて回しました(図1).今回はPWM波形を工夫して正弦波駆動することで,より静音化,より低消費電力化(高効率化)を図ってみます(図2).
● これまでの矩形波駆動 図1は前章のPWM波形です.回転数を一定に保つ場合,一定の周期でU,V,W相を駆動します.回転速度を上げたい場合は一定周期の“H”の期間を長く[図3(a)],回転数を下げたい場合は“H”の期間を短くします[図3(b)]. 図4のホール・センサ信号が(Hall_u,Hall_v,
(a)デューティ比80%…回転速度アップ
(b)デューティ比30%…回転速度ダウン
平均値
平均値
振幅
振幅
t
t
図3 PWM駆動時のパルス幅でコイルに流す電流を調整する
第4部 ステップ2…正弦波駆動
第1章
算術三角関数による駆動
見本
87
図1 正弦波駆動は矩形波駆動よりもなめらかで効率がよい
位相[°]
(a)正弦波
(b)矩形波
切り替え時に強弱を付けてスムーズ
UH
VH
WH
1800 12060 240 360300
位相[°]
UH
VH
WH
1800 12060 240 360300
時間
振幅
n精度はnの次数で決まる
(b)前章の算術三角関数はnの次数が増加すると 処理の遅延が発生(a)z変換は処理速度を一定にできる
=sin x x2n+1(-1)n
(2n+1)!n=0
∞
∑
時間
振幅
精度は固定小数点ビット幅で決まる
xの値に関係なく処理速度一定
=sin x a1×f1+a2×f2
①
②③
①→②→③の順番にて1unit delayでレジスタ書き込み(Z-1)パプラインで無限ループ繰り返し
≫x≫0→n次数増加→処理遅延増
今回前回
図2 z変換による正弦波駆動だと処理時間がボトルネックになりにくくて現実的
今回の実験 前章ではDCブラシレス・モータのU,V,W相を
駆動する際の波形を,矩形波から正弦波に置き換える方法について解説しました(図1).その際に正弦波を通常のsin関数にて生成しましたが,マイコンの性能不足から演算処理にリミットがかかり,ブラシレス・モータの回転数を上げる際の足かせになっていました. 今回,改善案として,固定小数点演算にて,「再帰フィルタ法」なる方式で正弦波を生成してみます.処理は離散時間のディジタル処理を行うために z変換を利用します.
● 前章の算術三角関数の課題…xの値が大きいときに処理時間が長くなる
主にC言語では算術三角関数sinの計算の実装は,テイラー展開の無限級数で図2(b)のような数式になっています.無限級数ですので,どこかで丸めが必要となり,主にdouble型の桁数に合うようにnの次数を決めます.xが大きいほど収束性が悪くなり,nの次数を大きくするため,処理時間が長くなります.
今回の実験
第4部
第2章
z変換による駆動
見本
101
方向と大きさが決まります.さらに,ゼロ・ベクトル(V0またはV7)を必要な割合だけ挿入すると,大きさを制御できます.
● 求め方 それでは,実際に図4(b)のSector0の拡大図からベクトル電圧→Vを求めます.まずVd1からです.Vd1は,
Vα Vd1=tan −
π3
Vβ
より,
Vd1 Vα= Vα=− −tan π3
V 1β Vβ3 (1)
になります.Vd2は,
Vd2=sin π
3Vβ
より,
Vd2 = =sin π3
V 2β Vβ3 (2)
になります.式(1)と式(2)から,
( ){ }32V Vd1 3VαVd2= =+ +− 1 Vβ
3→ 2 Vβ
3 (3)
VαVV VdVV 1=tan −
π3
VβVV
VdVV 1 VαVV= VαVV=− −tan π3
V 1βVV VβVV3
(1)
VdVV 2d=sin π
3VβVV
VdVV 2d = =sin π3
V 2βVV VβVV3
(2)
( ){ }32V VdVV 1 3VαVVVdVV 2d= =+ +− 1 VβVV
3→ 2 VβVV
3(3)
電圧ベクトル V0(000) V1(100) V2(110) V3(010) V4(011) V5(001) V6(101) V7(111)
各相の状態U 0 1 1 0 0 0 1 1V 0 0 1 1 1 0 0 1W 0 0 0 0 1 1 1 1
表1 3相インバータが発生可能な信号
図1 ベクトル制御を行う際のマイコン内部ブロック(抜粋)
3相インバータ
ゲート・ドライバPWM
UVW, 正弦波駆動または
空間ベクトル駆動
PI 永久磁石同期モータPMSM
(STマイクロエレクトロニクス)STM32F302R8 (STマイクロエレクトロニクス)L6230
Vw
Vv
VuVd VqVd
PIVq
5
4
VαVβ
=0Id
● より高効率なベクトル制御「空間ベクトル駆動」 前章ではベクトル制御全体の流れを説明しました.図1に前章で示した信号の流れの一部を再掲します.⑤のブロックについて,正弦波駆動と,エネルギー利用効率が5%ほど高い空間ベクトル駆動とがあります.正弦波駆動と空間ベクトル駆動は考え方が全く異なります. 図2(a)は正弦波駆動です.各相で生成した矩形波電圧は,正弦波電流となってコイルに流れます.この正弦波の位相差でUVW相のコイルを磁化します. 図2(b)は空間ベクトル駆動です.UVW相で生成した矩形波の幅(du,dv,dw)から,回転ベクトル
→Vを発生させます.
駆動波形を求める
● 基本思想…3相から回転ベクトルを生み出す 図1右に示す3相インバータの中身は図3のような構成です.この3相インバータが発生可能な信号を表1に整理します.空間ベクトル駆動は,Vα,Vβと3相インバータが発生可能な8つの状態から,駆動電圧ベクトル→Vを求めます(図4). 例えば図4(b)の→Vを求める場合,Sector0でのV1とV2を適当な割合Vd1,Vd2とすることで,ベクトルの
駆動波形を求める
第5部
第2章
効率がより高くなる「空間ベクトル駆動」
見本
112 第4章 センサレス正弦波駆動ベクトル制御の全体像
に実行ファイルができますのでNucleo-F302R8マイコン・ボードにダウンロードしてください.モータ・ドライバ基板とモータとの接続は図2,写真1を参照してください. ゆっくりボリュームを回します.始動の「強制転流→センサ付き正弦波駆動→センサレス・ベクトル制御」と遷移していく様子を体感できると思います.
プログラム
図3のベクトル制御+正弦波駆動のブロックダイヤグラム内の番号に従って説明していきます.図4が今回説明するプログラムのフローチャートです.以下に説明する各項の番号と図3中の番号は対応させています.
● ① モータ電流iu,iv,iwの取り込み ベクトル制御の第1歩は,モータのUVW相の電流検出です.図3右側のシャント抵抗でUVW相の電流を,ゲイン約2倍のOPアンプで増幅を行い,STM32F302R8に内蔵された12ビットA-Dコンバータで取り込みます. A-D変換後,ノイズ削減のため,4次のルンゲクッタ法のフィルタを通し(リスト1),フィルタ後の iu,
いよいよプログラムづくりの解説をします.前章まではベクトル制御のアルゴリズム全般を解説しました. ベクトル制御での最終駆動方式には正弦波駆動とSVPWM(空間ベクトル)駆動の2種類がありますが,本章ではまず,正弦波駆動のプログラムを順次,説明していきます.
正弦波駆動によるベクトル制御を体験
● 準備…モータ・ドライバ基板の設定 図1にモータ・ドライバ基板の設定およびモニタ・ピン(オシロスコープ接続用)を示します.3本のシャント抵抗から,アンプを通してモータ駆動電流を検知できるように,JP1,JP2をショートします. JP5,JP6はベクトル制御側(3Sh側)に接続します. モータ回転速度の調整は,外付けボリュームを使います.
● まずはプログラムをコンパイルして回してみる プログラムはos.mbed.comから「akiyoshi oguro」で検索してください.筆者のプログラム一覧が出ますので,その中から「Vector_sin_drive_F302R8_2」を選択してインポートしてください. コンパイルを行うとPCのダウンロード・フォルダ
写真1 ここからは回しながらベクトル制御のプログラムを解説
EN_1 EN_2
ボリューム3.3V
CN7 CN10
EN_3
H1
EN1モータ・ドライバ基板X-NUCLEO-IHM07M1
EN_2
ボリューム
VDD U,V,W,5V,GND
3.3V
CN7
EN3
Out1 Out3Out2GND
IN2(PWM2)
IN1(PWM1)
IN3(PWM3)ベクトル制御
JP2JP1 JP5
JP6
SWAVE(PA_4)
AIN(PC_2)
CurrentV(PC_1)
CurrentW(PC_0)
CurrentU(PA_0)
図1 モータ・ドライバ基板 X-NUCLEO-IHM07M1の設定
第5部
第4章
センサレス正弦波駆動ベクトル制御の全体像
見本
113プログラム
DC9~12VACアダプタ
GND
H1
U
モータ・ユニット
ボリューム
接続ケーブル35pin
JP2
JP5
3Sh 1Sh
JP6
3Sh1Sh
JP1
19pin 16pin
黄PC2
Vin黒
GND赤+3.3V
WV
+12VGND黄黒赤
OUT1miniUSB
OUT2OUT3H1H2H3
GND
H2H3
VDD
VDD
CN7
NUCLEO-F302R8
マイコン・ボード
X-NUCLEO-IHM07M1モータ・ドライバ基板
iv,iwを,次ブロック②に渡します. 図5がモータのシャント電流,図6がフィルタ後の各相電流波形になります.図5のシャント電流モニタ出力は,図1のCurrentU,V,W端子で観測しました.図6の波形出力は図1のSWAVE端子で観測しました. プログラムに次の2行を記述すると,フィルタ後の各相電流がSWAVEピンから出力されます.
AnalogOut SWAVE(PA_4);SWAVE=iuvw[0]; 残念ながら今回使用したキットに搭載されているマイコン STM32F302R8にはD-Aコンバータ出力が1つしかなく,同時にUVW3相をモニタできません.同時に複数のアナログ値を出力したいときはUVW相のPWM波形(図1のIN1,IN2,IN3)などを基準にして,見たい信号を1つずつモニタしてください.
AnalogOut SWAVE(PA_4);SWAVE=iuvw[0];
図2 モータとモータ・ドライブ基板との接続
図3 ベクトル制御+正弦波駆動のブロックダイヤグラム
3相インバータ
ゲート・ドライバPWM
PORT
UVW, 正弦波駆動または
空間ベクトル駆動
PIPMSM
(STマイクロエレクトロニクス)STM32F302R8 (STマイクロエレクトロニクス)L6230
33mΩ×3
AMP倍率約2倍
速度
シャントU
シャントV
シャントW
Vw
HwHvHu
Vv
VuVd VqVd
PI
PI
PLL制御器
強制転流(始動)
センサ付き120 正゚弦波制御(初動)
回転数算出
速度制御
位置推定スピード
Vq6 7
2
A-Dコンバータ
1
5
4
VαVβ
3相2相変換
1
iwiviu
Ed
id iqId
Vd
Iq3
iα
s
iβ
=0Id
θeωz
矩形波
正弦波
ベクトル
基礎知識
実験準備
見本
117
たのですが,先にセンサレス・ベクトル制御を解説しておけば,センサ付きベクトル制御を理解できるので,一挙両得と考えました.
● 本章で解説するプログラム・・・センサレス制御を行うために重要なロータの位置推定
本章ではセンサレス・ベクトル制御において重要項目の1つである「ロータ磁石の位置推定」プログラムを解説します(図1). ベクトル制御では,ロータ磁石のd軸を,電気角90°進んだq軸で引っ張ることが最大効率でモータを回すためには最重要です.q軸にはUVW相からの合成磁束を発生させます(図2).UVW相の磁束の程度を制御するためにはロータ磁石の位置(角度)が,UVW相に対してどこにあるのかを正確に知らなければなりま
● センサレスのベクトル制御を例に解説する 前章ではベクトル制御プログラムの全体像を解説しました.このプログラムはセンサレスのベクトル制御を前提としています. センサレス・ベクトル制御は,エアコン,コンプレッサ,ドローン,ラジコンなど始動トルクが不要で急激な負荷変動がないモータ制御において一般的です. 一方,電動バイクや電動アシスト自転車,電気自動車,洗濯機などは始動にトルクを要し,急激な負荷変動の制御が必要でホール・センサやエンコーダ,レゾルバを利用したセンサ付きベクトル制御が一般的です. このようにセンサ付き,センサなしは用途別で半々くらいなので,センサ付きに絞って解説してもよかっ
図1 本章で解説すること…今どきのセンサレスなベクトル制御で重要なロータの位置推定プログラム
今回
3相インバータ
ゲート・ドライバPWM
PORT
UVW, 正弦波駆動または空間ベクトル駆動
PIPMSM
(STマイクロエレクトロニクス)STM32F302R8 (STマイクロエレクトロニクス)L6230
33mΩ×3
AMP倍率約2倍
速度
シャントU
シャントV
シャントW
Vw
HwHvHu
Vv
VuVd VqVd
PI
PI
PLL制御器
強制転流(始動)
センサ付き120 正゚弦波制御(初動)
回転数算出
速度制御
位置推定スピード
Vq5
2
A-Dコンバータ
1
4
VαVβ
3相2相変換
1
iwiviu
Ed
id iqId
Vd
Iq3
iα
s
iβ
=0Id
θeωz
初期駆動ではセンサを使用して強制的に回転を開始する
第5部
第5章
プログラム詳細1…ロータの位置推定
見本
122 第6章 プログラム詳細2…UVW→dq座標変換
図1 正弦波駆動ベクトル制御におけるUVW→dq変換を今回解説するPI制御をするマイコンの演算負荷を減らせる.前々章の図3再掲
今回
3相インバータ
ゲート・ドライバPWM
PORT
UVW, 正弦波駆動または空間ベクトル駆動
PIPMSM
(STマイクロエレクトロニクス)STM32F302R8 (STマイクロエレクトロニクス)L6230
33mΩ×3
AMP倍率約2倍
速度
シャントU
シャントV
シャントW
Vw
HwHvHu
Vv
VuVd VqVd
PI
PI
PLL制御器
強制転流(始動)
センサ付き120 正゚弦波制御(初動)
回転数算出
速度制御
位置推定スピード
Vq5
2
A-Dコンバータ
1
4
VαVβ
3相2相変換
1
iwiviu
Ed
id iqId
Vd
Iq3
iα
s
iβ
=0Id
θeωz
● やること 本章ではDCブラシレス・モータの正弦波駆動ベクトル制御における,UVW→dq座標変換を解説します.図1のブロック・ダイヤグラムの②,③,④,⑤に相当する部分です.
ベクトル制御で座標変換を行う理由
● ベクトル制御のモータの基本式 ベクトル制御はロータ磁石のN極に直交するq軸に流れる電流を制御します(図2).固定スロットルに巻かれたコイルに流す電流を制御することで,トルクをベクトル量で制御します. DCブラシレス・モータを交流で制御しようとすると,非線形のモータ方程式[式(1)]を取り扱ったり,電流と電圧の瞬時値を取り扱わなければならず,ソフ
図2 ベクトル制御ではロータ磁石のN極と同一方向にd軸がありそれと90°異なるq軸に制御電流を流す
d
q
N
N
N
q軸制御直流電流振り分け
3相合成回転磁束3相合成回転磁束
回転子
固定スロットル
mΦ
座標変換
U
S
NN
V W
q軸制御電流
ロータ(回転子)
第5部
第6章
プログラム詳細2…UVW→dq座標変換
見本
127
その差をゼロにする動きのことです. 実際には「PLL」と書かれている箱の中に,この塗りつぶしで示したPI制御器のブロックがあります(図2).各PI制御器の役割は,(1)ロータ角度制御(目標:ロータ位置誤差0)(2)速度/回転数(目標:速度指令に追従)(3)d軸電流制御(目標:0)(4)q軸電流制御(目標:トルク指令に追従)になります.図1中(1)~(4)のPI制御は,用途が違うだけで動作は同じものになります.
● 基本メカニズム 図2にPI制御の機能ブロックを示します.制御対象からフィードバックをかけ,目標値との差分がゼロになるよう制御します.比例ゲインKpは,線形に目標値に達する役目を担います.積分ゲインKiと積分
(1)ロータ角度制御(目標:ロータ位置誤差0)(2)速度/回転数(目標:速度指令に追従)(3)d軸電流制御(目標:0)(4)q軸電流制御(目標:トルク指令に追従)
ベクトル制御におけるPI制御の位置づけ DCブラシレス・モータの速度指令,電流指令の制御を指令に追従させるPI制御について解説します(図1).PI制御は自動制御分野で古典制御と言われています.PはProportional(比例),IはIntegral(積分)の頭文字です. DCブラシレス・モータ制御キット P-NUCLEO-IHM001(STマイクロエレクトロニクス)に同梱されるDCブラシレス・モータBR2804-1700KVのセンサレス・ベクトル制御の機能ブロックを見てみましょう.図1の塗りつぶしブロックがPI制御器になります. PI制御とは,目標値をボリュームなどから与えると,センサで検知した実際値と目標値とを比較して,
3相インバータ
ゲート・ドライバPWM
PORT
UVW, 正弦波駆動または
空間ベクトル駆動
PIPMSM
(STマイクロエレクトロニクス)STM32F302R8 (STマイクロエレクトロニクス)L6230
33mΩ×3
AMP倍率約2倍
速度
シャントU
シャントV
シャントW
Vw
HwHvHu
Vv
VuVd VqVd
PI
PI
PI
PLL
強制転流(始動)
センサ付き120 正゚弦波制御(初動)
回転数算出
therr
速度指令
位置推定
Vq
(2)
(1)
A-Dコンバータ
5
(3)
VαVβ
3相2相変換
トルク指令
1
iwiviuid iqId
Vd
Vst
Iq
Iq (4)
iα
s
iβ
=0Id
Id
θ
θe
ω
θ=0
図1 PI制御はベクトル制御処理のいろいろなところで使っているDCブラシレス・モータのベクトル制御の機能ブロック
ベクトル制御におけるPI制御の位置づけ
第5部
第7章
プログラム詳細3…PI制御
見本
143全体像
す. 正転/逆転の回転数どちらかを大きくしたい場合は,中間位置をずらして電源投入またはリセットしてください. 以上の全体構成の各ソフトウェアを順に説明していきます. 図2はホール・センサによる矩形波駆動~ベクトル制御ができる全体図になります.ホール・センサ信号を,・矩形波駆動で利用するためのロータ位置取得のPORT Digital・正弦波およびベクトル制御でホール・センサ周期(ロータ位置確認)を測定するPORT Interruptに入力します.以降,詳しく説明します. 図3に今回のプログラムの構成を示します.5つのファイルからなります.・メイン・ルーチン:main.cpp・入出力および変数定義:IO_define.h・矩形波駆動関数群:kukei.h・正弦波駆動関数群:sin.h・ベクトル制御関数群:vector.h
・矩形波駆動で利用するためのロータ位置取得のPORT Digital・正弦波およびベクトル制御でホール・センサ周期(ロータ位置確認)を測定するPORT Interrupt
・メイン・ルーチン:main.cpp・入出力および変数定義:IO_define.h・矩形波駆動関数群:kukei.h・正弦波駆動関数群:sin.h・ベクトル制御関数群:vector.h
センサ付きDCブラシレス・モータの,矩形波制御,正弦波制御,ベクトル制御の3つをまとめて最終的に1つのソフトウェアにします. 理由は各制御の長所をつなぎ合わせて,モータの起動/始動/安定状態を制御したいためです.
全体像
ソフトウェアの全体構成を図1に示します.この章では矩形波駆動からZ変換正弦波に移行するNucleo_Hall_rect_sinを使います.
● 起動 モータ静止時のホール・センサ信号を読み取り,ロータ位置に応じてUVW相をPWM駆動します.起動時はトルクを大きくしたいのでPWMのデューティ比は50%以上で行います.1サイクル~ 10サイクルで設定します.
● 起動~定常 起動はある程度トルクのPWMデューティ比を高くする必要があり,ボリューム値に関係なく,一定の高さとしました.回り始めたら,トルクはボリュームに応じたデューティ比にします.初動の2000rpmまでは,矩形波で駆動します.▶2000rpm以上 2000rpm以上では,正弦波駆動に移行します.正弦波駆動ではホール・センサの立ち上がり/立ち下がりエッジで各相の1/2周期の時間を計測します.処理はZ変換で正弦波を生成します.▶3000rpm以上 3000rpm以上では,ベクトル制御に移行します.ホール・センサからの信号を60°ごとの周期に分け,60°ごとにロータ位置とのPLL制御で同調させ,PWM駆動は空間ベクトル駆動になります. また,速度ボリュームは最小と最大の中間位置にセット後に電源投入またはリセットしてください.中間位置から右に回すと正転,左に回すと逆転になりま
図1 センサ付き駆動のソフトウェア構成
起動
初動
定常2
定常1
ホール・センサ6レベルでのロータ位置取得
ホール・センサ・エッジ検出での回転周期の計算
ホール・センサ60°ごとのロータ位置PLL制御
ホール・センサ付きベクトル制御空間ベクトル駆動
ホール・センサ・エッジでの周期間時間測定
6ステップ矩形波駆動(正転および逆転)
正弦波駆動(Z変換処理利用)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
(2000rpm以下)
(2000~3000rpm)
(3000rpm以上)
第5部
第10章
センサ付きベクトル制御移行前の滑らかモータ始動プログラム
見本
150 第11章 センサ付きベクトル制御による高速回転域の駆動
センサ付きDCブラシレス・モータの制御ソフトウェアを解説しています.以下の3つの制御をまとめて1つのプログラムにしています.・矩形波制御(前章)・正弦波制御(前章)・ベクトル制御(本章) 本章のセンサ付きベクトル制御では,Nucleo_Hall_rect_sin_vectorを使います.
● ベクトル制御の流れ 図1にDCブラシレス・モータの駆動ダイヤグラムを示します(前章の再掲).図2にセンサ付きベクトル制御のソフトウェア構成を示します(再掲).前章は
・矩形波制御(前章)・正弦波制御(前章)・ベクトル制御(本章)
「定常1」までを説明しました.本章は「定常2」について説明します.
ちょっと復習…ベクトル制御の流れ
図1に示すセンサ付きベクトル制御のダイヤグラムは,過去に解説したセンサレス・ベクトル制御のダイヤグラムとほぼ同じです.ベクトル制御の流れについて,簡単に復習しつつ解説を進めます.
● コイルはUWV 3相の磁束の強弱で回す ベクトル制御は,モータに流した電流を最大限にトルクに変換することができる制御です.DCブラシレ
図1 DCブラシレス・モータの回路構成
3相インバータ
ゲート・ドライバPWM
PWM IN1EN1_UPWM IN2EN2_VPWM IN3EN3_W
PORTInterrupt
タイマ・キャプチャ
PORTDigital
UVW, 正弦波駆動または
空間ベクトル駆動
PIPMSM
(STマイクロエレクトロニクス)STM32F302R8 (STマイクロエレクトロニクス)L6230
33mΩ×3
AMP倍率約2倍
速度 volume
シャントU
シャントV
シャントW
Vw
Vv
VuVd VqVd
PI
PI
PI
PLL
センサ付き120 正゚弦波制御,Z変換
センサ付き矩形波駆動(初動)
回転数算出
therr
速度指令
位置推定
Vq
A-Dコンバータ
VαVβ
3相2相変換
トルク指令
1
iwiviuid iqId
Vd
vst
Iq
Iq
iα
s
iβ
=0Id
Id
θ
θe
ω
θ=0
U↑,U↓V↑,V↓W↑,W↓
Time1, 2Time3, 4↓Time5, 6
Interrupt In
Digital In
Hall_UHall_VHall_W
HALL_UiHALL_ViHALL_Wi
第5部
第11章
センサ付きベクトル制御による高速回転域の駆動
見本
_J L
三 [ ISBN978-4-7898-4801-5 巨l EVカ ー/ドロー ン/小型ロポ/C3055 ¥2600E
s バワー •アシスト蓑置9784789848015
CQ出暉紅
T 定価:本体2,600円(税別)
子1923055026001
コ
そ大黒昭宜薯
緒め
EVカー/ドローン/小型ロポ/Iゞワー•アシスト蒙置 る
STマイコンで緒める ブ一
ブラシレス•モータ嗣躙 つ’
シレス.
モI
夕制御
C •マイコン基板/モータ・ドライバ基板/ドロ ーン用モータ/CQ出版
Q ホール・センサ基板/ケーブルなど WebShop検索→出暉紅 CQ出眼紅
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見本