1
― 15 ― ⑴ 救助業務の実施体制 近年発生している多種多様な救助事案に的確に対 応するため,平成19年4月に消防活動体制を再編し, 人命の救助に関する専門的かつ高度な知識を持った 特別機動救助隊(スーパーレスキュー仙台,2隊32 名・特殊災害対応車(NBC車)1台・救助工作車 Ⅲ型2台・特別高度工作車1台・水難救助車1台を 運用)を青葉消防署と若林消防署に配置しました。 その後,若林消防署配置隊を平成21年4月1日から 若林消防署河原町分署へ,平成29年4月1日から若 林消防署六郷分署へ配置替えしています。また,青 葉消防署配置隊を平成22年11月1日から泉消防署八 乙女分署へ配置替えしています。更に,各消防署(6 署)に救助隊と消火隊の機能を併せ持つ特別消防隊 (ファイヤーレスキュー,6隊96名・ポンプ付救助 工作車6台・はしご自動車6台,大型水槽車6台を 運用)を配置して,救助業務を実施しています。 ⑵ 事故種別救助隊出場件数及び活動の状況 平成30年中における救助活動実施状況は,救助出 場件数718件(対前年87件増),救助活動件数384件 (同26件増),救助人員321人(同38人増)となって います。 ⑶ 救助隊の訓練実施状況 各救助隊は人命の救助に関する専門的な教育を受 けた隊員により,複雑多様化する火災・交通事故・ 水難事故・自然災害等のあらゆる災害現場において 迅速かつ確実な人命救助活動及び消火活動を行うた め,各種訓練を実施しています。 ⑷ 国際消防救助隊(IRT) 仙台市は,昭和62年に国際消防救助隊協力都市と なり,職員11名が国際消防救助隊員に登録されてい ます。出動体制は協力都市で日付毎グループ化して おり,本市の場合,毎月17日から20日までの間に消 防庁長官から要請があったときに出動する体制と なっています。 本市では,平成11年9月21日に発生した台湾地震 へ4名,平成15年6月22日に発生したアルジェリア 北部地震へ2名,平成29年9月20日に発生したメキ シコ地震へ3名の隊員を日本救助チームの一員とし て派遣し,人命救助活動にあたりました。 救   助 訓 練 内 容 回  数 1,837 ロープ基本・応用訓練 1,072 1,996 各種救助器具取扱訓練 1,151 各種救助事象想定訓練 216 1 合     計 6,273 表-16 救助隊の訓練実施状況 (平成30年中) 災 害 種 別 出 場 件 数 活 動 件 数 救 助 人 員 30年 29年 28年 30年 29年 28年 30年 29年 28年 718 631 566 384 358 334 321 283 247 建  物 99 88 81 52 62 61 8 16 8 建物以外 19 27 14 3 3 3 1 1 112 125 97 68 75 65 74 82 71 22 15 17 18 11 16 20 11 13 1 4 2 1 3 2 1 5 2 機械による事故 7 5 4 4 4 4 7 4 6 建物等による事故 190 176 135 161 147 109 144 120 90 ガス及び酸欠事故 24 12 22 8 3 8 4 2 3 244 179 194 69 50 66 62 43 247 表-15 事故種別救助隊出場件数及び活動状況 (過去3年)

救 助 - Sendai€¦ · ロープ基本・応用訓練 1,072 検索・救助訓練 1,996 各種救助器具取扱訓練 1,151 各種救助事象想定訓練 216 その他の訓練

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Page 1: 救 助 - Sendai€¦ · ロープ基本・応用訓練 1,072 検索・救助訓練 1,996 各種救助器具取扱訓練 1,151 各種救助事象想定訓練 216 その他の訓練

―15―

⑴ 救助業務の実施体制 近年発生している多種多様な救助事案に的確に対応するため,平成19年4月に消防活動体制を再編し,人命の救助に関する専門的かつ高度な知識を持った特別機動救助隊(スーパーレスキュー仙台,2隊32名・特殊災害対応車(NBC車)1台・救助工作車Ⅲ型2台・特別高度工作車1台・水難救助車1台を運用)を青葉消防署と若林消防署に配置しました。その後,若林消防署配置隊を平成21年4月1日から若林消防署河原町分署へ,平成29年4月1日から若林消防署六郷分署へ配置替えしています。また,青葉消防署配置隊を平成22年11月1日から泉消防署八乙女分署へ配置替えしています。更に,各消防署(6署)に救助隊と消火隊の機能を併せ持つ特別消防隊(ファイヤーレスキュー,6隊96名・ポンプ付救助工作車6台・はしご自動車6台,大型水槽車6台を運用)を配置して,救助業務を実施しています。

⑵ 事故種別救助隊出場件数及び活動の状況 平成30年中における救助活動実施状況は,救助出場件数718件(対前年87件増),救助活動件数384件(同26件増),救助人員321人(同38人増)となっています。

⑶ 救助隊の訓練実施状況 各救助隊は人命の救助に関する専門的な教育を受けた隊員により,複雑多様化する火災・交通事故・水難事故・自然災害等のあらゆる災害現場において迅速かつ確実な人命救助活動及び消火活動を行うため,各種訓練を実施しています。

⑷ 国際消防救助隊(IRT) 仙台市は,昭和62年に国際消防救助隊協力都市となり,職員11名が国際消防救助隊員に登録されています。出動体制は協力都市で日付毎グループ化しており,本市の場合,毎月17日から20日までの間に消防庁長官から要請があったときに出動する体制となっています。 本市では,平成11年9月21日に発生した台湾地震へ4名,平成15年6月22日に発生したアルジェリア北部地震へ2名,平成29年9月20日に発生したメキシコ地震へ3名の隊員を日本救助チームの一員として派遣し,人命救助活動にあたりました。

救   助

訓 練 内 容 回  数体 力 練 成 訓 練 1,837ロープ基本・応用訓練 1,072検 索 ・ 救 助 訓 練 1,996各種救助器具取扱訓練 1,151各種救助事象想定訓練 216そ の 他 の 訓 練 1

合     計 6,273

表-16 救助隊の訓練実施状況(平成30年中)

災 害 種 別 出 場 件 数 活 動 件 数 救 助 人 員30年 29年 28年 30年 29年 28年 30年 29年 28年

合 計 718 631 566 384 358 334 321 283 247

火 災 建  物 99 88 81 52 62 61 8 16 8建物以外 19 27 14 3 3 3 1 1

交 通 事 故 112 125 97 68 75 65 74 82 71水 難 事 故 22 15 17 18 11 16 20 11 13自 然 災 害 事 故 1 4 2 1 3 2 1 5 2機 械 に よ る 事 故 7 5 4 4 4 4 7 4 6建物等による事故 190 176 135 161 147 109 144 120 90ガス及び酸欠事故 24 12 22 8 3 8 4 2 3破 裂 事 故そ の 他 の 事 故 244 179 194 69 50 66 62 43 247

表-15 事故種別救助隊出場件数及び活動状況 (過去3年)