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高知 IPv6 マイコンボード ソフト開発環境構築手順書 Ver.3 (2011/10/16) 高知高専・電気情報工学科・今井研究室(前田、清岡) 目次 0.開発の流れ ―――――――――――――――――――――― 1.Renesas HEW のインストール ――――――――――――― 1.1新規登録 ――――――――――――――――――――― 1.2 開発環境を選択 ――――――――――――――――― 1.3 HEW のインストール ―――――――――――――― 2.Kpit のインストール ―――――――――――――――――― 2.1 Kpit へアクセス ――――――――――――――――― 2.2 ユーザ登録 ――――――――――――――――――― 2.3 登録のお知らせ ――――――――――――――――― 2.4 ダウンロード ―――――――――――――――――― 2.5 Kpit のインストール ――――――――――――――― 2.6 HEW を起動 ―――――――――――――――――― 3.開発 ――――――――――――――――――――――――― 10 3.1 開発準備 ―――――――――――――――――――― 10 3.2 TCP ファイル転送 ―――――――――――――――― 12 3.3 TCP コマンド送信 ―――――――――――――――― 13 3.4 TCP サーバの確認 ―――――――――――――――― 13 3.5 LED の制御 ――――――――――――――――――― 14

高知 IPv6 マイコンボード ソフト開発環境構築手順書imai/ipv6/Kochi_IPv6_Micon_Board.pdf高知IPv6マイコンボード ソフト開発環境構築手順書 Ver.3

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高知 IPv6マイコンボード ソフト開発環境構築手順書

Ver.3 (2011/10/16)

高知高専・電気情報工学科・今井研究室(前田、清岡)

目次 0.開発の流れ ―――――――――――――――――――――― 1 1.Renesas HEWのインストール ――――――――――――― 2 1.1新規登録 ――――――――――――――――――――― 2 1.2 開発環境を選択 ――――――――――――――――― 3 1.3 HEWのインストール ―――――――――――――― 5

2.Kpitのインストール ―――――――――――――――――― 6 2.1 Kpitへアクセス ――――――――――――――――― 6 2.2 ユーザ登録 ――――――――――――――――――― 6 2.3 登録のお知らせ ――――――――――――――――― 7 2.4 ダウンロード ―――――――――――――――――― 7 2.5 Kpitのインストール ――――――――――――――― 8 2.6 HEWを起動 ―――――――――――――――――― 9

3.開発 ――――――――――――――――――――――――― 10 3.1 開発準備 ―――――――――――――――――――― 10 3.2 TCPファイル転送 ―――――――――――――――― 12 3.3 TCPコマンド送信 ―――――――――――――――― 13 3.4 TCPサーバの確認 ―――――――――――――――― 13 3.5 LEDの制御 ――――――――――――――――――― 14

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0.開発の流れ 目的:H8マイコンを用いた高知 IPv6マイコンボードで contiki IPv6通信を行う。 (contikiについては、http://www.sics.se/contiki/ を参照)

HEW 正式名: High-performance

Embedded Workshop ルネサス製の H8マイコン向けの開発環境。総合開発環境とツール

部分に分かれており、ツール部分

は有償である。

KPIT 正式名: KPIT GNUツール

ルネサス・マイクロ用の GNUツールチェーン。無償で利用できる。

インストール

ソフト開発に必要な開発環境

・Windows PC ・高知 IPv6マイコンボード ・クロス LANケーブル ・HEW ・KPIT ・プログラム一式(H230318Ebisu)

追加

ソフト開発

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1.Renesas HEWのインストール 1.1 新規登録 ○Reneusのホームページに行き、新規登録をする。 ○名前、パスワード、学校名、郵便番号、住所、電話番号などを記入する。

図 1 Reneusのホームページ

○図2のようなページが出たら、H8/3069グループを選択する。

図2 ユーザ登録

[文書の引用文や注目すべき箇所の要約を入力してください。テキ

スト ボックスは文書のどの位置にも配置できます。抜粋用テキス

ト ボックスの書式を変更するには、[テキスト ボックス ツール] タブを使用します。]

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1.2 開発環境を選択 ○無償評価版を選択する。

図3 開発環境

○H8SX,H8S,H8ファミリ用 C/C++コンパイラパッケージの評価版ダウンロードを選択する。

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図4 評価版ダウンロードのページ

○H8SX,H8S,H8 コンパイラパッケージ【無償評価版】H8SX,H8S,H8 ファミリ用 C/C++コンパイラパッケージ V.7.00 Release 00 (97.60 Mbytes) をダウンロードする。 *このダウンロードの途中でユーザ IDが必要になる。

• H8SX, H8S, H8ファミリ用C/C++コ

ンパイラパッケージ

• 評価版ダウンロード

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図5 ダウンロードページ 1.3 HEWのインストール

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○標準インストールを選択する。 今回は使用しないが、H8コンパイラパッケージもインストールしておく。 後は指示通りに進む。

図6 HEWのインストール 2.Kpitのインストール

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2.1 KPITへアクセス http://www.kpitgnutools.com/index.php

図7 KPITのホームページ 2.2 ユーザ登録 ○*印があるところを埋めていく。(ホスト OS…自分の OS 目標 OS…None

目標ハードウエア…H8/300H)

ユーザ登録

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図8 ユーザ登録

2.3 登録のお知らせ ○Activation code がメールで送られてくる。 Dear Koya,

Thank you for registering with kpitgnutools.com. Your activation code is XXXX1111. ○1~2日ほどでユーザ IDとパスワードのお知らせがメールで届くので、その IDでログインする。

ご登録は KPIT Cummins 職員により就業日に確認 /承認さ

れます。

承認後、貴 e メールアドレスにその旨ご連絡いたします。

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図9 IDでログイン 2.4 ダウンロード ○無償ダウンロードの最新 KPIT GNUツールを選択する。 ○ウインドウズツールチェーンの GNUH8 v11.01 Windows Tool Chain (ELF)をダウンロードする。

図10 ダウンロードのページ

2.5 Kpitのインストール ○GNU8 Setupを指示通りに行う。 ○メールで送られてきた Activation Codeを入力する。 ○IDEは High-performance Embedded Workshopを指定 する。 後は指示通りに進む。

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図11 Kpitのインストール 2.6 HEWを起動 ○新規プロジェクトワークスペースを選択する。 ○ツールチェインで KPITGNUH8が選択できることを確認する。 このツールチェインを今回は使用する。すべて閉じて開発準備にとりかかる。

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図12 HEWのツールチェイン 3.開発 3.1 開発準備 ○高知 IPv6マイコンボードと自分のパソコンをクロス LANケーブルでつなぐ。 ○ネットワークと共有センターのローカルエリア接続で fe80から始まる IPv6アドレスを

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メモする。

図13 IPv6アドレス ○H230318Ebisuフォルダ → scope_uip_v6 _gcc.hws → udp_prt.cを開く

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図14 udp_prt.c

○ソースの 18行目に先ほど自分で調べた IPv6アドレスを図15のように打ち込む。 ○上にある[すべてをビルド]を選択し、エラーが何も無ければ成功。

図15 アドレスの変更

3.2 TCPファイル転送

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○scope_uip_v6 _gccフォルダ → TOOL → DL_TCPを開く。 ○IPv6アドレスを高知 IPv6マイコンボードの規格のアドレスに変更する。 ○ファイル選択で motファイルを選択し、TCPファイル転送をする。エラーになったり、時間がかかる場合は、高知 IPv6マイコンボードの基盤上の緑のリセットボタンを押し再度挑戦する。 左に図16のような画面が出たら成功。

図16 TCPファイル転送

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3.3 TCPコマンド送信 ○TOOLから Pj1を開く ○ポートナンバーを 10000CLRに変更する。 ○[サーバへ接続]を押し、[TCPコマンド送信]を押す。すると LD0123456と表示される。○リセットボタンの横の 4つの青いボタンを押し、Pj1に文字が表示されれば成功。

図17 TCPコマンド送信 3.4 TCPサーバの確認 ○パソコンのブラウザ(Internet Explorerでは上手く表示されない場合があるので、出来れば Firefoxをインストールして使う)を立ち上げる。 ○設定した高知 IPv6マイコンボードの IPアドレスを[ ]でくくってアドレスバーに入力する。図18のような画面が表示されれば成功(プロキシサーバは設定しない)。 ○もし、接続が切れた場合は[サーバへ接続]を押す。それでも上手くいかない場合は緑のリセットボタンを押し、3.2の TCPファイル転送をもう一度行う。

図18 Webページサンプル

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3.5 LEDの制御 ○TCPサーバ上で LEDの制御を行う。Webページサンプルの LED Controlを選択して図19のようなページを立ち上げる。

図19 LED Control ○入力のところに例えば1111と打ち実行ボタンを押せば基板上のLEDがすべて点灯し、1000と打てば LED5だけが点灯する。

図20 LEDの位置

LED