1 さがみ緑風園は、令和2(2020)年を迎えて、開設54年目となります。 今年度は、「運営改革元年」であり、“笑顔”そして時代の変化に応じた“良い施設”を作ることが目標です。 新たな取組みの一端(4委員会と1会議)を紹介します。 「ノーリフト委員会」は、安全・安心のため抱え上げない介護を推進します。リハビリスタッフとの協働 も注目です。 「個別支援計画検討委員会」は、その人となりを反映させた計画の実現に向けて、考え方を整理しています。 「環境検討委員会」は、生活感のある暖かな雰囲気を作るために工夫を凝らします。 「記録委員会」は、その人となりの把握と意思決定に資するものとしての記録方法を確立します。 「地域移行検討会議」は、ライフステージに相応しい生活の場の実現に寄与し、今後の人生の選択肢を増 やしていきます。 今年は、オリンピック・パラリンピックイヤーです。利用者の皆様と共に、大いに盛り上げていきたい と思います。 銀の雀の皆さんは平成26年1月より、3つのグループに分かれて、月2回欠かさず来園し、日中活動 のレクグループ活動の一翼を担っていただいています。 来園の際には手作りの紙芝居の読み上げや本やエッセイ等の朗読、パネルシアターやなぞなぞ等幅広い 内容で活動に彩りを添えていただいています。 銀の雀の皆さん受賞おめでとうございます。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。 当園では 2009 年以降 10 回にわたり、桜美林大学パフォーミングアーツ・インスティテュートが主催す る音楽のアウトリーチ事業を受入れています。 その中でも当園には第一線で活躍されている、大森さんと白石さんがいらっしゃり、普段はなかなか触 れることの無い音楽を、利用者さんと一緒に歌っていただいたり、臨場感のある生の音楽とアーティスト の声を聴かせていただいています。 大森さんと白石さん今後とも是非、続けて来てください。          地域支援課 荒木 宏冶 生活支援部長 阿部 おめでとうございます。 ~ボランティア表彰のご紹介~ お世話になっております。 ~ボランティア活動10周年のご紹介~ 「園の取組み」について 大森 智子 さん (ソプラノ歌手) 10周年 白石 光隆 さん (ピアノ)     9周年 相模原市社会福祉協議会  社会福祉活動推進功労者表彰 レクグループ 銀の雀 様 発 行 障害者支援施設 神奈川県立さがみ緑風園 住 所 〒252 - 0328 相模原市南区麻溝台2 - 4 - 18 TEL 042 - 766 - 2255 URL www.pref.kanagawa.jp/docs/cp6/cnt/f488/ 発行者 弘 末 竜 久 題字 書道クラブ 杉浦 美子 ◎紙面紹介◎ 第80号 令和2年2月 P1 ◆紙面紹介 ◆「園の取組み」について ◆ボランティア紹介 P2 ◆ノーリフト委員会の取組み ◆排泄ケア委員会の取組み P3 ◆利用者より ◆ご家族より ◆診療所より P4 ◆行事紹介 ◆編集後記

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 緑風だよりも 80 号を迎えることができました。昨年から紙面をリニューアルして、より見やすい紙面としましたが、いかがでしょうか?。これからも、緑風園の歳時記を、皆様にお届けできる紙面を目指していきます。

緑1ホーム 野田 仰

鮨商出前サービス 11月7日、令和最初の相模原鮨商組合様による寿司の出前サービスが行われました。この行事は組合の皆様のご厚意により1969 年より実施され、今回で50 回目となりました。 当日は3・4ホームの食堂にてお寿司を握っていただき、見学していた利用者の方々は興味深そうに見ていました。その後行われたセレモニーでは、50年という長きにわたってお寿司を提供して下さった感謝の意を表して、神奈川県知事からの感謝状を贈呈しました。また家族会からは素敵なお皿を記念品としてお渡ししました。 毎年多くの利用者の方が心待ちにしており、「とても美味しかった、これからも是非続けてほしい」「また食べたい」と喜びの声が多く聞けました。今年もおいしいお寿司をご提供いただいた相模原鮨商組合の皆様には心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

緑 4 ホーム 木下 祐希

園 祭 10月26日 (土)、雲一つない晴天の中で第49回さがみ緑風園祭を開催しました。 10時からホールで行われた開会式の後より近隣の大野台小学校による「よさこい」や麻溝台高校バトン部による「ダンス」で幕をあけました。どちらのアトラクションも盛り上がり、観客と演者が一つになったような感覚に包まれました。 アトラクションの後を追うように10時半から屋内ではアイスクリームやかき氷、当園の入所利用者や近隣の福祉事業所が作成した作品販売を行い、屋外ではおでんや焼き鳥、たこ焼きの模擬店がスタートし、こちらも賑わいを見せていました。 午後になるとホールでは当園の利用者によるコーラスクラブの歌の発表と、当園職員によるバンド演奏が行われました。今年も昨年に負けないくらい大変な盛り上がりをみせ、職員バンドのアンコール曲の「恋するフォーチュンクッキー」では会場全体が熱気に包まれました。 アトラクションと模擬店が終了した後にホールで緑風園の職員や利用者、当日ご来園いただいた方の「手の平」で作成した「共生の孔雀」をバックに閉会式が行われ、園祭は幕を閉じました。 ご来園された方々、園祭の開催に携わっていただいた方々、皆様ご協力ありがとうございました。

地域支援課 大岩 智輝

 さがみ緑風園は、令和2(2020)年を迎えて、開設54年目となります。 今年度は、「運営改革元年」であり、“笑顔”そして時代の変化に応じた“良い施設”を作ることが目標です。新たな取組みの一端(4委員会と1会議)を紹介します。 「ノーリフト委員会」は、安全・安心のため抱え上げない介護を推進します。リハビリスタッフとの協働も注目です。 「個別支援計画検討委員会」は、その人となりを反映させた計画の実現に向けて、考え方を整理しています。 「環境検討委員会」は、生活感のある暖かな雰囲気を作るために工夫を凝らします。 「記録委員会」は、その人となりの把握と意思決定に資するものとしての記録方法を確立します。 「地域移行検討会議」は、ライフステージに相応しい生活の場の実現に寄与し、今後の人生の選択肢を増やしていきます。 今年は、オリンピック・パラリンピックイヤーです。利用者の皆様と共に、大いに盛り上げていきたいと思います。

 銀の雀の皆さんは平成26年1月より、3つのグループに分かれて、月2回欠かさず来園し、日中活動のレクグループ活動の一翼を担っていただいています。 来園の際には手作りの紙芝居の読み上げや本やエッセイ等の朗読、パネルシアターやなぞなぞ等幅広い内容で活動に彩りを添えていただいています。 銀の雀の皆さん受賞おめでとうございます。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

 当園では2009年以降10回にわたり、桜美林大学パフォーミングアーツ・インスティテュートが主催する音楽のアウトリーチ事業を受入れています。 その中でも当園には第一線で活躍されている、大森さんと白石さんがいらっしゃり、普段はなかなか触れることの無い音楽を、利用者さんと一緒に歌っていただいたり、臨場感のある生の音楽とアーティストの声を聴かせていただいています。 大森さんと白石さん今後とも是非、続けて来てください。          地域支援課 荒木 宏冶

生活支援部長 阿部 司

おめでとうございます。~ボランティア表彰のご紹介~

お世話になっております。~ボランティア活動10周年のご紹介~

◆◆◆ 「園の取組み」について ◆◆◆

大森 智子 さん (ソプラノ歌手) 10周年白石 光隆 さん (ピアノ)     9周年

相模原市社会福祉協議会 社会福祉活動推進功労者表彰 レクグループ 銀の雀 様

発 行 障害者支援施設 神奈川県立さがみ緑風園住 所 〒252-0328 相模原市南区麻溝台2-4-18TEL 042-766-2255URL www.pref.kanagawa.jp/docs/cp6/cnt/f488/発行者 弘 末 竜 久

題字 書道クラブ 杉浦 美子

◎紙面紹介◎

第80号 令和2年2月

P1 ◆紙面紹介 ◆「園の取組み」について ◆ボランティア紹介P2 ◆ノーリフト委員会の取組み ◆排泄ケア委員会の取組み

P3 ◆利用者より ◆ご家族より ◆診療所よりP4 ◆行事紹介 ◆編集後記

行 事 紹 介

編集後記

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 ノーリフト委員会は、園内で「抱え上げない介護(ノーリフト)」を推進することを目的に、これまでの取組みを発展させ、今年度新しくできた委員会です。 「抱え上げない介護」とは、人の力だけで抱え上げずに、福祉機器を使って行う介護のことです。「抱え上げない介護」には、骨折などの事故防止、職員の腰痛予防、支援方法の統一などのメリットがあり、利用者の方へ「安全・安心・安楽な介助」を提供することにつながります。 委員会の主な活動内容は、 ①職員への意識調査や福祉機器アンケートの実施、 ②各ホームの取組み状況や課題などの把握、 ③ノーリフト通信の発行、 ④関係する研修の受講などです。また、今後は利用者の方へ意見や感想などを聞いていきたいと考えています。 これらの取組みを通して、より多くの場面で「抱え上げない介護」を行い、利用者の方が安心して園で生活できるよう、職員一丸となって知識・技術の向上に努めていきます。

ノーリフト委員会の取組み緑3ホーム 古野 俊行

 「ご利用者の皮膚状況を見れば介護の質がわかる」といわれています。身体状況は日々変化するとともに、オムツの性能や排泄ケアの技術も進歩してます。当園の「排泄ケア委員会」は、以下の2つのグループで活動をしています。簡単に活動内容をご紹介させていただきます。 「コスト管理グループ」ではオムツ使用量の集計、使用状況の確認を行い、年間予算が適正に執行されているか、無駄はないか確認しています。加えて、オムツ業者から新商品の情報収集を行い、利用者にとってよりよい製品の導入・検討を行っています。 「質の向上グループ」では職員研修の実施、年1回実施する全園アンケートを踏まえて園・各ホーム等の課題を抽出し、改善策の検討を行っています。今年度は10月に皮膚・排泄ケア認定看護師へ講師を依頼し、清潔保持についての研修・公開講座を実施しました。 これからも現状に満足することなく、よりよい排泄ケアの実践を目指して、委員会が中心となって取組んでいきます。

排泄ケア委員会の取組み緑1ホーム 森野 正裕

 今年度リハビリテーション科では Enjoyment of Life(EOL;生活の楽しみ)に着目した活動を開始しました。EOL とは病気や障害を抱える前とは同じように生活できなくなる中でも、利用者の望む生活を支える上では“楽しみ”を高める支援が大切という考え

方です。管理棟1階に掲示した「植物観察日記」と「手形アート:共生のくじゃく」も活動の1つです。観察日記では写真撮影、パソコンを使った紙面のデザインからコメントまで、利用者が得意な事を活かして作成しました。手形アートは『共生』をテーマにした園祭のシンボルになるように、利用者だけではなく当日ご来場頂いたご家族、地域の皆様の手形が重なって完成した作品です。インクのスポンジの感触や紙に写った自分の手形を見て大声で笑ったり、利用者が普段とは違う感情表現をされていたのが印象的でした。楽しみに着目しながら、様々な可能性を引き出せるリハビリテーションを今後も提供していきたいと思います。

診療所より

利用者より

リハビリテーション科理学療法士   西澤 茂子

「緑風園の人生」  緑1ホーム 三井 敏照さん

 僕はALSで入所して16年になります。入所してから呼吸器をつけました。この頃が一番辛かったですね。担当職員さんも今年で8名変わりました。色々な担当職員さんにかかわっていただきました。緑風園に入所しても、利用者にも人生があります。悲しいこと、辛いこと、楽しいこと、やりたい事、冠婚葬祭、その人生に親身に相談にのってくれるのが担当職員さんだと思います。あなたの担当職員さんはいかがですか?僕は幸せな人生を過ごしています。でもいつか別れのときが来ます。そして新しい人生がスタートします。これから何人の担当職員さんが僕の人生のサポートをしてくれるでしょう。

ご家族より

「父の大好きな緑風園」  高橋 明子さん(緑1ホーム 高橋 福治さんの娘さん)

 父は44歳の時、建設現場にて倒れました。脳出血でした。1か月くらいは意識不明の状態でしたが奇跡的に助かりました。しかし、後遺症で半身不随となり、一生、車いすの生活になりました。そして間もなく、さがみ緑風園に入所。はや40年以上経ちました。 ここ数年は、肺炎等で緊急入院することが多くなっています。去年は病院に駆けつけると、首に3本の点滴が入っていました。それでも父は緑風園に戻りたい一念でつらい治療に耐え1か月で園に戻れました。退院の時も必ず医師から、今まで病に倒れ40年以上も過ごせているのは、よほど施設でのケアが良いのでしょう、と驚かれます。 あとは両親ともに車いすだと、なかなかホテルに泊まるのは難しく料金も高めです。しかし、園の多目的室を提供していただき夏と冬家族で過ごさせてもらいました。 緑風園の職員、医療スタッフの方々には本当に感謝しております。ありがとうございます。障害者施設は特に少ないため今後、この様な安心して暮らせる施設が増えるといいなと思います。

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 ノーリフト委員会は、園内で「抱え上げない介護(ノーリフト)」を推進することを目的に、これまでの取組みを発展させ、今年度新しくできた委員会です。 「抱え上げない介護」とは、人の力だけで抱え上げずに、福祉機器を使って行う介護のことです。「抱え上げない介護」には、骨折などの事故防止、職員の腰痛予防、支援方法の統一などのメリットがあり、利用者の方へ「安全・安心・安楽な介助」を提供することにつながります。 委員会の主な活動内容は、 ①職員への意識調査や福祉機器アンケートの実施、 ②各ホームの取組み状況や課題などの把握、 ③ノーリフト通信の発行、 ④関係する研修の受講などです。また、今後は利用者の方へ意見や感想などを聞いていきたいと考えています。 これらの取組みを通して、より多くの場面で「抱え上げない介護」を行い、利用者の方が安心して園で生活できるよう、職員一丸となって知識・技術の向上に努めていきます。

ノーリフト委員会の取組み緑3ホーム 古野 俊行

 「ご利用者の皮膚状況を見れば介護の質がわかる」といわれています。身体状況は日々変化するとともに、オムツの性能や排泄ケアの技術も進歩してます。当園の「排泄ケア委員会」は、以下の2つのグループで活動をしています。簡単に活動内容をご紹介させていただきます。 「コスト管理グループ」ではオムツ使用量の集計、使用状況の確認を行い、年間予算が適正に執行されているか、無駄はないか確認しています。加えて、オムツ業者から新商品の情報収集を行い、利用者にとってよりよい製品の導入・検討を行っています。 「質の向上グループ」では職員研修の実施、年1回実施する全園アンケートを踏まえて園・各ホーム等の課題を抽出し、改善策の検討を行っています。今年度は10月に皮膚・排泄ケア認定看護師へ講師を依頼し、清潔保持についての研修・公開講座を実施しました。 これからも現状に満足することなく、よりよい排泄ケアの実践を目指して、委員会が中心となって取組んでいきます。

排泄ケア委員会の取組み緑1ホーム 森野 正裕

 今年度リハビリテーション科では Enjoyment of Life(EOL;生活の楽しみ)に着目した活動を開始しました。EOL とは病気や障害を抱える前とは同じように生活できなくなる中でも、利用者の望む生活を支える上では“楽しみ”を高める支援が大切という考え

方です。管理棟1階に掲示した「植物観察日記」と「手形アート:共生のくじゃく」も活動の1つです。観察日記では写真撮影、パソコンを使った紙面のデザインからコメントまで、利用者が得意な事を活かして作成しました。手形アートは『共生』をテーマにした園祭のシンボルになるように、利用者だけではなく当日ご来場頂いたご家族、地域の皆様の手形が重なって完成した作品です。インクのスポンジの感触や紙に写った自分の手形を見て大声で笑ったり、利用者が普段とは違う感情表現をされていたのが印象的でした。楽しみに着目しながら、様々な可能性を引き出せるリハビリテーションを今後も提供していきたいと思います。

診療所より

利用者より

リハビリテーション科理学療法士   西澤 茂子

「緑風園の人生」  緑1ホーム 三井 敏照さん

 僕はALSで入所して16年になります。入所してから呼吸器をつけました。この頃が一番辛かったですね。担当職員さんも今年で8名変わりました。色々な担当職員さんにかかわっていただきました。緑風園に入所しても、利用者にも人生があります。悲しいこと、辛いこと、楽しいこと、やりたい事、冠婚葬祭、その人生に親身に相談にのってくれるのが担当職員さんだと思います。あなたの担当職員さんはいかがですか?僕は幸せな人生を過ごしています。でもいつか別れのときが来ます。そして新しい人生がスタートします。これから何人の担当職員さんが僕の人生のサポートをしてくれるでしょう。

ご家族より

「父の大好きな緑風園」  高橋 明子さん(緑1ホーム 高橋 福治さんの娘さん)

 父は44歳の時、建設現場にて倒れました。脳出血でした。1か月くらいは意識不明の状態でしたが奇跡的に助かりました。しかし、後遺症で半身不随となり、一生、車いすの生活になりました。そして間もなく、さがみ緑風園に入所。はや40年以上経ちました。 ここ数年は、肺炎等で緊急入院することが多くなっています。去年は病院に駆けつけると、首に3本の点滴が入っていました。それでも父は緑風園に戻りたい一念でつらい治療に耐え1か月で園に戻れました。退院の時も必ず医師から、今まで病に倒れ40年以上も過ごせているのは、よほど施設でのケアが良いのでしょう、と驚かれます。 あとは両親ともに車いすだと、なかなかホテルに泊まるのは難しく料金も高めです。しかし、園の多目的室を提供していただき夏と冬家族で過ごさせてもらいました。 緑風園の職員、医療スタッフの方々には本当に感謝しております。ありがとうございます。障害者施設は特に少ないため今後、この様な安心して暮らせる施設が増えるといいなと思います。

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 緑風だよりも 80 号を迎えることができました。昨年から紙面をリニューアルして、より見やすい紙面としましたが、いかがでしょうか?。これからも、緑風園の歳時記を、皆様にお届けできる紙面を目指していきます。

緑1ホーム 野田 仰

鮨商出前サービス 11月7日、令和最初の相模原鮨商組合様による寿司の出前サービスが行われました。この行事は組合の皆様のご厚意により1969 年より実施され、今回で50 回目となりました。 当日は3・4ホームの食堂にてお寿司を握っていただき、見学していた利用者の方々は興味深そうに見ていました。その後行われたセレモニーでは、50年という長きにわたってお寿司を提供して下さった感謝の意を表して、神奈川県知事からの感謝状を贈呈しました。また家族会からは素敵なお皿を記念品としてお渡ししました。 毎年多くの利用者の方が心待ちにしており、「とても美味しかった、これからも是非続けてほしい」「また食べたい」と喜びの声が多く聞けました。今年もおいしいお寿司をご提供いただいた相模原鮨商組合の皆様には心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

緑 4 ホーム 木下 祐希

園 祭 10月26日 (土)、雲一つない晴天の中で第49回さがみ緑風園祭を開催しました。 10時からホールで行われた開会式の後より近隣の大野台小学校による「よさこい」や麻溝台高校バトン部による「ダンス」で幕をあけました。どちらのアトラクションも盛り上がり、観客と演者が一つになったような感覚に包まれました。 アトラクションの後を追うように10時半から屋内ではアイスクリームやかき氷、当園の入所利用者や近隣の福祉事業所が作成した作品販売を行い、屋外ではおでんや焼き鳥、たこ焼きの模擬店がスタートし、こちらも賑わいを見せていました。 午後になるとホールでは当園の利用者によるコーラスクラブの歌の発表と、当園職員によるバンド演奏が行われました。今年も昨年に負けないくらい大変な盛り上がりをみせ、職員バンドのアンコール曲の「恋するフォーチュンクッキー」では会場全体が熱気に包まれました。 アトラクションと模擬店が終了した後にホールで緑風園の職員や利用者、当日ご来園いただいた方の「手の平」で作成した「共生の孔雀」をバックに閉会式が行われ、園祭は幕を閉じました。 ご来園された方々、園祭の開催に携わっていただいた方々、皆様ご協力ありがとうございました。

地域支援課 大岩 智輝

 さがみ緑風園は、令和2(2020)年を迎えて、開設54年目となります。 今年度は、「運営改革元年」であり、“笑顔”そして時代の変化に応じた“良い施設”を作ることが目標です。新たな取組みの一端(4委員会と1会議)を紹介します。 「ノーリフト委員会」は、安全・安心のため抱え上げない介護を推進します。リハビリスタッフとの協働も注目です。 「個別支援計画検討委員会」は、その人となりを反映させた計画の実現に向けて、考え方を整理しています。 「環境検討委員会」は、生活感のある暖かな雰囲気を作るために工夫を凝らします。 「記録委員会」は、その人となりの把握と意思決定に資するものとしての記録方法を確立します。 「地域移行検討会議」は、ライフステージに相応しい生活の場の実現に寄与し、今後の人生の選択肢を増やしていきます。 今年は、オリンピック・パラリンピックイヤーです。利用者の皆様と共に、大いに盛り上げていきたいと思います。

 銀の雀の皆さんは平成26年1月より、3つのグループに分かれて、月2回欠かさず来園し、日中活動のレクグループ活動の一翼を担っていただいています。 来園の際には手作りの紙芝居の読み上げや本やエッセイ等の朗読、パネルシアターやなぞなぞ等幅広い内容で活動に彩りを添えていただいています。 銀の雀の皆さん受賞おめでとうございます。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

 当園では2009年以降10回にわたり、桜美林大学パフォーミングアーツ・インスティテュートが主催する音楽のアウトリーチ事業を受入れています。 その中でも当園には第一線で活躍されている、大森さんと白石さんがいらっしゃり、普段はなかなか触れることの無い音楽を、利用者さんと一緒に歌っていただいたり、臨場感のある生の音楽とアーティストの声を聴かせていただいています。 大森さんと白石さん今後とも是非、続けて来てください。          地域支援課 荒木 宏冶

生活支援部長 阿部 司

おめでとうございます。~ボランティア表彰のご紹介~

お世話になっております。~ボランティア活動10周年のご紹介~

◆◆◆ 「園の取組み」について ◆◆◆

大森 智子 さん (ソプラノ歌手) 10周年白石 光隆 さん (ピアノ)     9周年

相模原市社会福祉協議会 社会福祉活動推進功労者表彰 レクグループ 銀の雀 様

発 行 障害者支援施設 神奈川県立さがみ緑風園住 所 〒252-0328 相模原市南区麻溝台2-4-18TEL 042-766-2255URL www.pref.kanagawa.jp/docs/cp6/cnt/f488/発行者 弘 末 竜 久

題字 書道クラブ 杉浦 美子

◎紙面紹介◎

第80号 令和2年2月

P1 ◆紙面紹介 ◆「園の取組み」について ◆ボランティア紹介P2 ◆ノーリフト委員会の取組み ◆排泄ケア委員会の取組み

P3 ◆利用者より ◆ご家族より ◆診療所よりP4 ◆行事紹介 ◆編集後記

行 事 紹 介

編集後記