25
-1- 資料1 資料1 資料1 資料1 地域福祉を取り巻く状況と課題 2 6 9 12 13 16 18 20 21 22 23 24

地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 1 -

資料1資料1資料1資料1

地域福祉を取り巻く状況と課題

1.地域福祉を取りまく社会状況(1)人口構造の変化 2(2)高齢者を取り巻く状況 6(3)子どもを取りまく状況 9(4)障害のある人を取り巻く状況 12(5)地域社会を取り巻く状況等 132.地域福祉の現状(1)市町村における地域福祉計画の策定状況 16(2)地域福祉活動の状況 18(3)ボランティア・NPOの状況 20(4)ユニバーサルデザインと住みよい福祉のまちづくりの推進状況 21(5)民生委員・児童委員の活動状況 22(6)権利擁護の状況 23(7)災害対策 24

Page 2: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 2 -

1 地域福祉を取り巻く社会状況

(1)人口構造の変化

ア.人口

○県の階層別人口推移

(国立社会保障・人口問題研究所「日本の都道府県別将来推計人口」)

本県の人口は、平成12年に減少に転じました。今後も、少子化の影響を受けて人口の減少は続き、平成47年には現在の約 139 万人よりも約 30 万人少ない約 110 万人へと大きく減少し、特に生産年齢人口が急激に減少していくと見込まれます。また、人口の減少がつづく一方で、65歳以上の人口は、平成 37年まで増加する見込みです。人口構造が変化していく中であっても、県民だれもが生涯を通じ、健康で生きがいを持ち社会の中で意欲と能力を発揮して暮らすことのできる社会の実現を目指していく必要があります。

H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47老齢人口 284 333 387 410 411 409 406生産年齢人口 940 877 807 754 708 655 598年少人口 197 178 155 135 120 110 101

1421 1389 1349 1298 1240 1175 1104

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

1600

(千人)(千人)(千人)(千人) 奈良県の人口推移奈良県の人口推移奈良県の人口推移奈良県の人口推移年少人口 生産年齢人口 老齢人口

Page 3: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 3 -

○奈良県の年齢別、男女別人口(平成21年10月1日現在)

(奈良県総務部知事公室統計課調査)

Page 4: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 4 -

イ.出生

○出生数の推移

(厚生労働省人口動態統計)※「合計特殊出生率」 とは、出産可能年齢(15~49歳)の女性に限定し、各年齢ごとの出生率を足し合わせ、 1人の女性が生涯、 何人の子供を産むのかを推計したもの。ウ.世帯

○平均世帯数の推移

日本の世帯数の将来推計(都道府県別推移)(平成21年12月推計/国立社会保障・人口問題研究所)

Page 5: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 5 -

○単身世帯数の推移単身世帯数の推移(奈良県、全国) (1000世帯、%)区分 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42奈 単身世帯数 93 104 118 129 138 145 147良 総世帯数 485 501 503 499 490 476 457県 割合 19.2% 20.8% 23.5% 25.9% 28.2% 30.5% 32.2%全 単身世帯数 12911 14457 15707 16563 17334 17922 18237国 総世帯数 46782 49063 50287 50600 50441 49837 48802割合 27.6% 29.5% 31.2% 32.7% 34.4% 36.0% 37.4%日本の世帯数の将来推計(都道府県別推移)(平成21年12月推計/国立社会保障・人口問題研究所)

Page 6: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 6 -

(2)高齢者を取り巻く状況

○高齢化率の推移

出典:平成2-17年 国勢調査、平成22年 第4期介護保険事業支援計画平成27-47年『日本の都道府県別将来推計人口』(平成19年5月推計・国立社会保障・人口問題研究所)

日本の高齢化は世界に例を見ない速さで進んでいる中、奈良県の人口に占る割合は、15年後には約3人に1人となり、急速に高齢化が進むと予想されます。奈良県は、昭和40年代頃から大阪や京都のベッドタウンとして発展してきたため、団塊の世代を核としたベッドタウンに転入してきた世代がこれから一斉に高齢期を迎えます。また、介護を必要とする人や認知症高齢者も増加することが見込まれ、福祉・ 介護サービスを支える人材の確保が重要な課題となっています。更に、ひとり暮らし高齢者世帯が増加しており、ひとり暮らし高齢者は、健康面・社会生活面で不安を抱えていることが多いので、地域で見守る体制を作るなど、住み慣れた地域の中で、安心して生活できる地域づくりが求められています。高齢者に対する虐待も増加しています。 これを防止するためには、高齢者の尊厳の保持に対する県民意識の向上のほか、地域の関係者がネットワークを構築し、状況に応じて迅速かつ的確に対応していくことが必要です。

Page 7: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 7 -

○高齢者世帯の推移

出典:日本の世帯数の将来推計(都道府県別推移)(平成21年12月推計/国立社会保障・人口問題研究所)○高齢者数・要介護(要支援)者認定者数の推移

(出典:「第4期奈良県介護保険事業支援計画」)

Page 8: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 8 -

○高齢者虐待の状況 (件)区分 H19 H20 H21要介護施設従事者等による虐待 1 0 1養護者による虐待 93 83 87種 身体的虐待 60 47 55類別 介護・世話の放棄 39 20 19内訳 心理的虐待 48 26 26(重複) 性的虐待 0 1 0経済的虐待 23 29 25出典:県長寿社会課調べ

Page 9: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 9 -

(3)子どもを取り巻く状況

ア.子育て

○保育所の入所児童数と待機児童数の推移

出典:県子育て支援課調べ○放課後児童クラブの数と登録児童数の推移

出典:県子育て支援課調べ

都市化や核家族化の進行により、地縁、血縁を中心とした社会が崩壊し、地域や家庭の子育て機能の低下や子育て家庭の孤立化が課題となっています。また、保育所や放課後児童クラブの待機児童の発生や児童虐待の相談件数の増加、ひとり親世帯の増加など、その対応や支援も課題となっています。地域における子育て環境を整備するとともに、ニーズに応じた多様で質の高い保育サービスの提供、共働き世帯等の児童への放課後支援、保護や支援を必要とする子どもや家庭への取組を充実し、安心して子どもを生み育てられる環境を整えていく必要があります。

Page 10: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 10 -

イ.児童虐待

○児童虐待相談件数の推移

出典:県子ども家庭課調べ○種類別児童虐待件数の推移

Page 11: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 11 -

ウ.ひとり親家庭

○ひとり親世帯数の推移

出典:県子ども家庭課調べ

Page 12: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 12 -

(4)障害のある人を取り巻く状況

○障害者手帳所持者数の推移

精神障害者保健福祉手帳:県保健予防課調べ療育手帳、身体障害者手帳:県障害福祉課調べ

障害のある人は、県の総人口が平成12年以降減少する中で、身体、知的、精神のいずれについても増加傾向にあります。また、 障害の重度化や障害のある人の高齢化が進んでおり、 多様な特性に応じた取組が課題となっています。障害のある人が出来る限り住み慣れた家庭や地域で生活できるよう啓発運動を進めるとともに、生活の自立を支援し、家族の負担を軽減することが重要であり、障害のある人の心身の状態に応じた多様なサービスの提供が課題となっています。

Page 13: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 13 -

(5) 地域社会を取り巻く状況等

ア DV(ドメスティック・バイオレンス)相談

○DV相談、一時保護件数の推移

出典:県こども家庭課調べイ 高齢者に対する消費者被害

DV(ドメスティックバイオレンス)は、配偶者・パートナーなど親密な男女間で振るわれる暴力であり、DV防止法の制定により相談体制が整った平成13年度から、相談及び一時保護件数は急増しています。DVは、 家庭という密室の中で起こるため表面化しにくく、 また、 一時保護所や民間シェルター等に一時保護するDV被害者については、 就労等が難しく、 自立促進が課題となっています。

高齢化の進行や核家族世帯の増加などにより、ひとり暮らしや昼間ひとりで過ごしている高齢者を狙った悪質商法等が後を絶たない状況にあります。地域住民が消費者被害防止について注意喚起し、一人ひとりの意識啓発を促進する必要があります。

Page 14: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 14 -

○消費者相談件数の推移

出典:県消費生活センターウ 生活困窮者等の増加

○被保護世帯、人員、保護率の推移

出典:県地域福祉課調べ

高齢化の進展に加え、 経済や雇用情勢の低迷により、 生活が不安定になり孤立しやすい人々や生活に困窮する人々が急増しています。保護や支援を必要とする人や家庭が、安心できる生活を取り戻していくための社会的援助の仕組みが課題となっています。

Page 15: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 15 -

○生活保護受給世帯の類型の推移(奈良県)区 分 H17 H18 H19 H20 H21保護受給世帯数 10,270 10,521 10,829 11,163 11,994内 高齢者世帯 4,523 4,731 4,969 5,178 5,515訳 母子世帯 1,175 1,169 1,169 1,180 1,257障害者世帯 903 982 1,035 1,110 1,189傷病者世帯 2,848 2,809 2,782 2,743 2,879その他世帯 821 831 874 952 1,155出典:県地域福祉課調べエ 福祉・介護分野の人材不足

○奈良県福祉人材センター 無料職業紹介事業の推移区 分 H18 H19 H20 H21 H22求職相談件数 7,419 6,994 4,029 5,315 5,332求人相談件数 1,828 1,861 3,004 3,471 4,140新規求職登録者数 1,204 569 499 862 1,328新規求人数 1,937 2,233 2,156 1,751 3,184紹介人数 324 225 176 245 522就職人数 219 204 144 186 302採用率(就職人数/紹介人数) 67.6% 90.7% 81.8% 75.9% 57.9%充足率(就職人数/新規求人数) 11.3% 9.1% 6.7% 10.6% 9.5%出典:奈良県福祉人材センター調べ

高齢化の進行、世帯構成の変化、県民のライフスタイルの多様化により、県民の福祉・介護ニーズはますます拡大している一方で、生産年齢人口の減少に伴い、労働力の確保は重要な課題となっています。現状を見ると、労働環境の厳しさ等により①従事者の離職率が高い。②介護福祉等の養成施設において定員割れが生じている。③介護福祉士等の資格を有しながら、この分野で働いていないものが多数存在しているなどの課題があります。福祉・介護分野の有効求人倍率は、全産業に比べて、依然として高い水準にあり、引き続き、人材の定着、確保を図る必要があります。

Page 16: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 16 -

2 地域福祉の現状

(1)市町村における地域福祉計画の策定状況

○地域福祉計画の策定状況区分 H18 H19 H20 H21 H22 H23(予定含)計画策定済市町村 7 8 8 8 9 11策定率 17.9% 20.5% 20.5% 20.5% 23.1% 35.9%出典:県地域福祉課調べ現時点の策定済 奈良、郡山、橿原、御所、生駒、香芝、御杖、大淀、十津川策定予定 曽爾、吉野 ※天理、葛城、斑鳩はH25以降に策定予定○地域福祉計画策定状況の全国比較(平成22年3月31日時点の状況調査結果)

出典:厚生労働省調査

県内では多くの市町村において未策定であり、全国的にも策定状況は低位となっています。しかし、策定済みの市町村においては、地域福祉計画の策定により、地域の要望や課題の明確化、ネットワークの構築、地域福祉の理解や意識の向上などの成果が上がっており、新たな地域での課題に対応するために地域福祉計画策定の取組が求められています。

Page 17: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 17 -

○地域福祉計画の策定の効果、成果(奈良県。重複回答あり)

出典:県地域福祉課調べ

Page 18: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 18 -

(2)地域福祉活動(住民相互の支え合い活動)の状況

○地域福祉推進組織の状況地域福祉推進組織 地域の福祉課題について地域住民が発見し、協議、活動(住民座談会、訪問活動、安否確認、福祉情報の提供)するための住民組織として社協の支援し設置。地域福祉活動をすすめるためには、地域福祉推進組織の中に2つの機能があると有効といわれる。①地域の福祉活動の企画と合意形成②直接的な活動(地区社協の中で更に小さなエリアで展開する場合もある)地域福祉推進組織の名 地域により名称は異なる称 例:地区社協、地域福祉推進委員会、小地域福祉会、自治会福祉部等地域福祉推進組織の圏 通常、以下のようなエリアを単位として組織化される域 大都市部…小~中学校区中都市部…自治連合会~小学校区町村部 …集落単位○地域福祉活動の現状 実施社協数 地域単位数見守り活動 16 ※広域型で行っているものと小地配食サービス 7 域単位で行っているものが含まれ軽度な生活支援 10 る外出支援 7サロン活動 21 高齢者対象 327 地域障害対象 1 地域子育て 24 地域複合型 25 地域その他 4 地域

複雑化、 多様化する生活課題に対応するためには、 高齢者、 障害のある人、 子どもなどを対象とした個別の公的なサービスだけでなく、 住民主体の地域福祉の推進により、地域コミュニティにおけるつながりや支え合いによって支援のネッ トワークをよりきめ細かなものとしていくことが必要です。本県においては、行政や市町社会福祉協議会を中心に、地域福祉活動が展開されており、 また、自治会や社協が中心となって、町内会や小学校区単位等の小地域における住民の主体的な参加による地域福祉活動も進められています。今後は、成熟した社会における自立した個人が主体的に関わり、 支え合う、「新たな支え合い」(共助)の拡大、強化を一層促進するとともに、各地域で行われている取組を広く情報発信し、新たな活動の開発に繋げていくことが必要と考えられます。また、自分からは助けを求めない方や、家族や地域から孤立している方などのニーズを早期に発見し、必要な支援に結びつけ、公的サービスと地域が連携して途切れのない見守り体制づくりを進めることも重要な課題と考えられます。

Page 19: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 19 -

○市町村別の小地域福祉活動状況

以上3資料とも出典:県社会福祉協議会調べ

Page 20: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 20 -

(3)ボランティア・NPOの状況

ア.ボランティア○ボランティア団体数の推移(奈良県)区 分 H20 H21 H22ボランティア団体 1,290 1,314 1,523 資料:県協働推進課イ.NPO○NPO法人数の推移(奈良県)

資料:県協働推進課

ボランティア活動は、現在、福祉分野のみならず環境保全、文化継承、国際的支援等、多様な分野においてその力が発揮されており、ボランティア団体の数も年々増加傾向にあります。また、活動の組織化も進み、NPO法人の数も、平成10年の特定非営利活動促進法の成立以降、増加しています。価値観の多様化、核家族化や地域における人と人とのつながりの希薄化などにより、住民による相互扶助や共助の機能の低下が危惧される一方、社会のために役に立ちたいと思う人も増えており、地域の人々と助け合いながら各自の自立を促す社会の仕組みを作ることが重要となっています。また、地域が抱える課題の解決に取り組むボランティアやNPO活動を支援することにより、住民による共助の取り組みを促進することが必要となっています。

奈良県認証NPO法人数の推移

11 27 44 69 106 161 200 236 261 299 339 3813 9 16 29 44 61 76 91 101 115 134 148050100150

200250300350400450

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 (平成)

(法人数)認証NPO法人保健・医療・福祉分野

Page 21: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 21 -

(4)ユニバーサルデザインと住みよい福祉のまちづくりの推進状況

○鉄道駅の段差解消率の状況

○過去5年間の県内鉄道駅バリアフリー化実施状況年度 駅名 整備内容 年度 駅名 整備内容18 近鉄橿原神宮前 誘導チャイム 21 近鉄大和八木 EV2基近鉄真菅 多目的トイレ 補正 近鉄大和八木 多目的トイレ近鉄富雄 多目的トイレ 近鉄五位堂 EV3基19 近鉄筒井 EV2基 近鉄五位堂 多目的トイレ近鉄筒井 多目的トイレ 近鉄榛原 EV4基近鉄郡山 スロープ 近鉄榛原 多目的トイレ近鉄橿原神宮前 スロープ 近鉄関屋 EV2基近鉄東生駒 多目的トイレ 近鉄関屋 多目的トイレ近鉄桜井 多目的トイレ 近鉄二上 EV2基20 近鉄西大寺 EV5基 近鉄二上 多目的トイレ近鉄西大寺 手摺り2段化 近鉄高田市 EV2基JR畠田 スロープ 近鉄西ノ京 EV3基近鉄天理 多目的トイレ 近鉄西ノ京 多目的トイレ近鉄高田 多目的トイレ JR高田 EV1基21 近鉄田原本 多目的トイレ・スロープ 22 近鉄二上 EV1基JR畠田 多目的トイレ JR高田 EV2基近鉄九条 多目的トイレ 近鉄新王寺 多目的トイレ近鉄西田原本 多目的トイレ 近鉄八木西口 多目的トイレ出典:県地域福祉課調べ

奈良県住みよい福祉のまちづくり条例に基づき、ユニバーサルデザインの考え方を取り込み、誰もが安全かつ円滑に利用することが出来る建物や公共交通機関の整備、思いやりの心の醸成を推進しています。今後、少子高齢化が一層進む中で、県民の誰もが個性や能力を十分に発揮できるよう、福祉のまちづくりを推進していくことが、ますます必要となります。5000人以上の鉄道駅の段差解消率状況(21年度)(国土交通省調べ)71 90 82 82 71 400204060

80100奈良県 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 和歌山県

Page 22: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 22 -

(5)民生委員・児童委員の活動状況

○民生委員・児童委員活動状況の推移(奈良県)区 分 H18 H19 H20 H21 H22定 数 (人) 2,981 2,999 2,999 2,999 3,016定員充足率 99.3% 98.6% 99.1% 99.1% 99.0%活動件数 (件) 332,013 354,277 382,740 386,299 405,309相談・支援活動 (回) 90,857 91,240 94,869 98,885 101,012その他の活動 (回) 241,156 263,037 287,871 287,414 304,297委員1人当たりの活動件数(件) 111.4 118.1 127.6 128.8 134.4※定数、定員充足率は各年3月末日現在資料:奈良県地域福祉課「福祉行政報告例」○民生委員・児童委員の相談支援活動の対象者別の推移

資料:奈良県地域福祉課「福祉行政報告例」

本県では、約3,000名の民生委員・児童委員が、住民の相談支援や地域福祉活動等、幅広く活動しています。昨今、要支援者の増加や、プライバシー意識の高まりによる住民の支援の拒絶等、民生委員・児童委員が活動しにくい環境にあり、民生委員・児童委員の負担感も増しているとの指摘があります。さらに、欠員が年々増加傾向にあるなど、人材の確保も困難な状況になっています。民生委員・児童委員が、今後も、地域住民の良き相談相手として、また、住民主体の地域福祉の担い手としての役割を果たしていくためには、一層の士気の高揚とともに、活動しやすい環境の整備が重要な課題となります。

51,54644,160 43,493 45,515 48,1535,9746,0526,3176,3846,945 22,04521,40321,16820,64519,436 21,44720,316 20,718 21,869 23,277

010,00020,00030,00040,00050,00060,000

H18 H19 H20 H21 H22

件数高齢者障害者子どもその他

Page 23: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 23 -

(6)権利擁護の状況

○日常生活自立支援事業におけるサービス利用者数の推移(奈良県)

資料::県社会福祉協議会調べ

認知症や障害者等によって判断能力を十分に発揮出来ない人が、自らの能力を少しでも発揮できるよう支援するなど、地域で安心して生活できる環境づくりが求められています。認知症の進行などにより判断能力が低下し、必要なサービスを利用するための契約や財産管理が出来なくなった場合に不利益を被ることのないよう、その人の意思を適切に代弁し、権利を擁護するため、今後も、日常生活自立支援事業の活用を促進する必要があります。 日常生活自立支援事業におけるサービス実利用者数の推移 62

5 11 13 18 27 46 47 56 66 5901020304050607080

12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年平成

Page 24: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 24 -

(7)災害対策

○奈良県と全国の自主防災組織率の推移

出典:県安全・安心まちづくり課調べ

災害時には、高齢者、障害のある人、外国人、乳児院、妊婦等の支援を必要とする人々(災害時要援護者:必要な情報を迅速かつ的確に把握し、災害から自らを守るために安全な場所に避難するなどの災害時の一連の行動をとるのに支援を必要とする人々)については、個々に応じた迅速・的確できめ細かな支援が必要となります。そのためには、平常時から要援護者情報の把握、地域の支援体制づくりなどの対策を推進する必要があります。

Page 25: 地域福祉を取り巻く状況と課題 - pref.nara.jp · - 2 - 1 地域福祉を取り巻く社会状況 (1)人口構造の変化 ア.人口 県の階層別人口推移

- 25 -

出典:県防災統括室調べ