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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2018.02 27 グラフで見る 県内経済 【概  況】 持ち直しの動きが広がる県内経済 個人消費は持ち直している 生産活動 回復している 鉱工業(生産・出荷・在庫)指数(季節調整値) (年/月) 生産 出荷 在庫 資料)新潟県「新潟県鉱工業指数」 (2010年=100) 90 100 110 120 130 140 16/4 7 10 17/1 4 7 10 10月の鉱工業生産指数(季節調整値)は、 前月比0.4%上昇して101.8となった。出荷 指数は同0.7%上昇して102.0となった。在 庫指数は同0.9%上昇して125.0となった。 はん用・生産用・業務用機械や輸送機械 は、海外からの受注が増加していること などから高水準で推移している。 食料品は米菓や包装米飯などの増産から 好調に推移している。 電子部品・デバイスは、スマートフォンや車 載向けで需要が増えており持ち直している。 金属製品は、暖房機器の増産などで堅調 に推移している。 個人消費 持ち直している 小売業販売額(全店、前年比) 乗用車新規登録・届出台数(軽含む、前年比) (%) (年/月) 資料)経済産業省「商業動態統計」 北陸信越運輸局新潟運輸支局「新車新規登録台数」 -10 -5 0 5 10 15 小売業販売額 乗用車(軽含む) 16/4 7 10 17/1 4 7 10 11月の小売業販売額 (注) は前年比2.4%増 となり、5カ月連続で前年を上回った。 全業態で前年を上回ったが、特にドラッ グストアや家電大型専門店などで伸び率 が高かった。 12月の乗用車(軽含む)新規登録・届出 台数は前年比4.8%減となった。普通乗 用車は前年を上回ったものの、小型乗用 車と軽乗用車が前年を下回った。 注)小売業販売額:経済産業省「商業動態統計」 の百貨店・スーパー、家電大型専門店、ドラッ グストア、ホームセンター、コンビニエンス ストアの全店販売額を合計したもの(比較可 能な2016年7月分より掲載)

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2018.02

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グラフで見る県内経済【概  況】持ち直しの動きが広がる県内経済

個人消費は持ち直している

生産活動 回復している

鉱工業(生産・出荷・在庫)指数(季節調整値)

(年/月)

生産 出荷 在庫

(資料)新潟県「新潟県鉱工業指数」

(2010年=100)

90

100

110

120

130

140

16/4 7 10 17/1 4 7 10

◆10月の鉱工業生産指数(季節調整値)は、

前月比0.4%上昇して101.8となった。出荷

指数は同0.7%上昇して102.0となった。在

庫指数は同0.9%上昇して125.0となった。

◆はん用・生産用・業務用機械や輸送機械

は、海外からの受注が増加していること

などから高水準で推移している。

◆食料品は米菓や包装米飯などの増産から

好調に推移している。

◆電子部品・デバイスは、スマートフォンや車

載向けで需要が増えており持ち直している。

◆金属製品は、暖房機器の増産などで堅調

に推移している。

個人消費 持ち直している

小売業販売額(全店、前年比)乗用車新規登録・届出台数(軽含む、前年比)

(%)

(年/月)

(資料)経済産業省「商業動態統計」    北陸信越運輸局新潟運輸支局「新車新規登録台数」

-10

-5

0

5

10

15

小売業販売額 乗用車(軽含む)

16/4 7 10 17/1 4 7 10

◆11月の小売業販売額(注)は前年比2.4%増

となり、5カ月連続で前年を上回った。

全業態で前年を上回ったが、特にドラッ

グストアや家電大型専門店などで伸び率

が高かった。

◆12月の乗用車(軽含む)新規登録・届出

台数は前年比4.8%減となった。普通乗

用車は前年を上回ったものの、小型乗用

車と軽乗用車が前年を下回った。

(注 )小売業販売額:経済産業省「商業動態統計」の百貨店・スーパー、家電大型専門店、ドラッグストア、ホームセンター、コンビニエンスストアの全店販売額を合計したもの(比較可能な2016年7月分より掲載)

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グラフで見る県内経済

雇  用 改善が続いている

有効求人倍率(全数)(%)

(年/月)

(倍)

有効求職者数の前年比(左軸) 有効求人数の前年比(左軸)有効求人倍率(季調調整値、右軸)

-20

-15

-10

-5

0

5

10

15

20

0.5

0.6

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

(資料)新潟労働局「一般職業紹介状況」「労働市場月報」

16/4 7 10 17/1 4 7 10

◆11月の有効求人倍率(パートタイム含む

全数・季節調整済)は前月比0.02ポイン

ト上昇し1.56倍となり、3カ月連続で前

月を上回った。

◆11月の新規求人数(同・実数)は前年比

12.4%増となった。卸売業・小売業や医

療・福祉などで増加し、13カ月連続で前

年を上回った。

◆雇用保険の受給資格決定件数は、2カ月

ぶりに前年を下回ったものの、受給者実

人員は94カ月連続で前年を下回った。

設備投資 持ち直している

(年/月)

(資料)国土交通省「建築着工統計」

(%)

非居住用建築物着工床面積 3カ月移動平均

非居住用建築物の着工床面積(前年比)

-60

-40

-20

0

20

40

60

80

100

120

16/4 7 10 17/1 4 7 10

◆製造業では、省力化・合理化に向けた投

資や生産能力増大のための機械・設備導

入などが増加し、前年を上回っている。

◆非製造業では、情報化(IT)投資や店

舗の新設・増改築などが増加し、前年を

上回っている。

◆11月の非居住用建築物着工床面積は前年

比5.5%増となった。

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グラフで見る県内経済

公共投資

(%)

(年/月)

(資料)東日本建設業保証新潟支店「前払金保証実績からみた公共工事の動向」

公共工事請負金額(発注者別寄与度)

国の機関 地方の機関 その他 公共工事請負金額(前年比)

-40

-20

0

20

40

60

80

100

120

140

16/4 7 10 17/1 4 7 10

◆11月の公共工事請負金額は前年比2.8%

増となった。市町村などは前年を下回っ

たものの、県や国などは前年を上回った。

◆国の機関(国、独立行政法人等)は3カ

月連続で前年を上回った。

◆地方の機関(県、市町村)は4カ月ぶり

に前年を下回った。

住宅投資 減少している

(年/月)

新設住宅着工戸数(利用関係別寄与度)(%)

持家 貸家 分譲 新設住宅着工戸数(前年比)

(資料)国土交通省「建築着工統計」(注) 新設住宅着工戸数には、給与住宅の着工戸数も含まれる

-60

-40

-20

0

20

40

60

80

16/4 7 10 17/1 4 7 10

◆11月の新設住宅着工戸数は前年比18.6%

減となった。貸家などの減少から2カ月

連続で前年を下回った。

◆持家の着工戸数は、前年比9.7%増の543

戸となった。

◆貸家は前年比45.3%減の347戸となった。

◆分譲は前年比45.5%増の80戸となった。

下げ止まっている

(江口 大暁)