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株主の皆さまへ
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2011年3月期第3四半期累計期間(対象期間:2010年4月
〜12月)における当社グループの事業環境は、スマートフォン
やタブレット型端末などの需要増加を背景に各半導体メーカー
の設備投資が活発に推移し、FPD業界におきましても、液晶パ
ネルメーカーの設備投資が活発化し始めました。以上のことか
ら、当社グループの売上高は1,766億円と前年同期に比べ634
億円(56.0%)の増加となりました。利益面では、売上の増加に
加え、コスト削減や工場操業度改善の効果も寄与したことなど
から、186億円の営業利益を確保いたしました。
2011年3月期の通期業績予想につきましては、半導体機器
事業の急回復と再建策の実施により、過去最高の当期純利益
を計上できる見込みとなりました(別ページ参照)。このような状
況の中、従来未定としておりました期末配当につきましては、当
社の利益配分に関する基本方針および業績の状況などを総合
的に勘案しました結果、1株当たり5円とさせていただくこととい
たしました。
また、次期中期3ヵ年経営計画につきましては、次ページ「ト
ピックス」に記載しております骨子を基に現在策定を進めてお
り、今年5月に発表させていただく予定です。
株主の皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬご理解と
ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
取締役社長 最高執行責任者(COO)
橋本 正博
ヒラギノフォント(和文部分)を採用した新標識
株 主 通 信 S P R I N G 2 0 1 1 V o l . 78S C R E E N N OW
2011年3月期第3四半期決算報告
新たな経営ビジョンを策定〜 Fit�your�needs,�Fit�your�future 〜
当社は、次期中期3ヵ年とさらにその先を見据えた、新たな
経営ビジョンを策定しました。今回策定した経営ビジョンは、
当社グループがステークホルダーの皆さまに新しい価値を提
供し続け、ともに未来を共有できる企業でありたいという思い
を込めたものです。本ビジョンのもと、グループ一丸となって、
さらなる飛躍を目指してまいります。
● 経営ビジョン
※ 「+ONE」とは、社員個人や個々の組織で自主的に、それぞれの問題や課題解決に取り組むという思いが込められています。
なお、次期中期3ヵ年経営計画につきましては、下記の内容
を骨子として、現在、策定作業を進めております。
● 経営目標
— ダウンサイドにおける収益性の確保
— 減少した純資産の回復(自己資本比率の向上)
● 基本方針
— 安定した収益構造確立と新たな成長への基盤づくり
・マーケティング力・開発力・設計力・製造力の強化
・低価格化への対応
・高収益製品の強化と顧客価値創出型製品の育成
・グローバル化への基盤整備
・既存ビジネス(黒字確保)と新規事業のバランスの取れた成長
私たちスクリーングループは、Chal lenge・Change・Col laborat ion+ONE※
(プラスワン)の姿勢のもと、革新的なソリューションの提供を通じて、
社会に新たな価値を創造し、ステークホルダーの皆さまとともに、未来を共有できる企業を目指します。
次世代の半導体ウエハー枚葉式洗浄装置を発売〜世界最高の生産性と清浄度を同時に実現〜
半導体業界では、線幅32ナノメートルのデバイスの量産が
一部で本格化する中、より高いレベルの生産性と微細化に対
応した枚葉式洗浄装置へのニーズが急速に高まっています。
このような業界の動向に応えるため、当社は既存の枚葉式洗浄
装置「SU-3100」を進化させ、新機種「SU-3200」を開発しま
した。この「SU-3200」は、世界最高※のスループットとなる最
大800枚/時を実現する処理能力を備えるとともに、世界最
高※のチャンバー(処理室)清浄度
を実現し、線幅22ナノメートルな
どの超微細半導体デバイスにも対
応しています。
※ 2010年11月現在、当社調べ。
半導体ウエハーの外観検査装置市場に参入〜グリーンデバイス製造装置のラインアップを拡充〜
当社は、環境に優しいグリーンデバイスの製造工程における
さまざまなパターン検査に対応するウエハー外観検査装置
「ZI-2000 」を開発し、半導体ウエハーの外観検査装置市場に
参入しました。「ZI-2000 」は、当社が長年培ってきた画像処
理技術を駆使した高度な検査性能を持ちながらも、高速化と
操作性に機能を絞り込んだ設計によ
り、高いコストパフォーマンスを実現
しています。当社は今後も、グリーン
デバイス業界に向けた装置をタイム
リーに市場へ投入し、低炭素社会の実
現に貢献してまいります。
トピックス
SU-3200
ZI-2000
FPD 機器
▲
半導体機器
▲
主要セグメント別業績 (第3四半期累計期間:2010年 4月〜12月)
売上高 � � �1,187 億円営業利益� � � 199 億円
売上高� � � 236 億円営業利益� � � 0 億円
▲▲
▲▲
スマートフォンやタブレット型端末などの需要増加を背景に、
各半導体メーカーの設備投資が活発に推移し、当社の半導体製
造装置の売上は前年同期に比べ大幅に増加しました。製品別で
は、洗浄装置の売上が大幅に増加するとともに、コーターデベ
ロッパーも売上を伸ばしました。
■今後の取り組み 半導体機器事業においては、今期後半にかけて大型商談の受注に
注力してまいります。
FPD機器事業においては、中小型パネル向け液晶製造装置や、大
型パネル向け液晶製造装置の中国投資案件の受注確保に努めるとと
もに、有機EL向けノズルプリンティング装置の受注を目指してまい
ります。
メディアアンドプレシジョンテクノロジー事業においては、中国
工場におけるCTP製品の生産を増強しコストダウンに努めるととも
に、POD製品の販売力の強化を図ってまいります。
用 語 解 説
ナノメートル:10億分の1メートル。枚葉式洗浄装置:ウエハーを1枚ずつ処理する洗浄装置。スループット:単位時間当たりの処理能力。グリーンデバイス:LED、太陽電池、二次電池、パワー半導体(SiCパワーデバイス)など、CO2削減を実現する環境配慮型の電子デバイス技術、およびその製品の総称。スマートフォン:音声通話以外に、インターネットの閲覧や電子メールの送受信、スケジュール管理などといったパソコンの機能も併せ持った高機能携帯電話。コーターデベロッパー:半導体の場合はウエハーに、液晶パネルの場合はガラス基板にフォトレジスト(感光液)の塗布や現像処理を行う装置。CTP:Computer�to�Plateの略。印刷するデータをコンピューターから直接プレートに出力し、印刷版を作成する装置。POD:Print�on�Demandの略。必要なときに必要な部数を印刷すること。ノズルプリンティング:微小ノズルから材料を吐出して基板に均一に塗布する当社独自の方法。マスクを必要とせず、材料を効率よく使用できる。
メディアアンドプレシジョンテクノロジー
▲
売上高� � � 337 億円営業損益� � � △ 15 億円
売上の増加に加え、コスト削減や工場操業度改善の効果によ
り、前年同期に比べて増益となりました。
▲▲
印刷関連機器:288億円新興国向けを中心にCTP製品の海外売上が前年同期に比べ増
加しました。
プリント配線板関連機器:48億円関連メーカーの設備投資再開を受け、設備投資が低調であった
前年同期に比べ売上は増加しました。
中小型パネルの需要増加を受け、液晶パネルメーカーの設備投
資が活発に推移し、当社のFPD製造装置の売上は前年同期に
比べ増加しました。
第3四半期(2010年10月〜 12月)は営業損失を計上しました
が、第3四半期累計(2010年4月〜 12月)では、わずかながら
も黒字となりました。
固定費削減による効果はありましたが、POD製品の販売が低
調に推移したことなどにより、営業損失を計上しました。
〒602-8585 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神北町1-1 電話075(414)7111
ホームページアドレス:http://www.screen.co.jp/ 証券コード7735
SCREEN NOW Vol.78 発行日:2011年3月10日(発行は3月、6月、9月、12月) 発行:広報・IR室
「SCREEN NOW」(株主通信)は、当社のフォント「ヒラギノ書体」を使用しております。
株価および出来高の推移
1,200
900
600
300
0
200,000
100,000
150,000
50,000
0
20071 65 7 98 10 1211432
20081 65 7 98 10 1211432
20091 65 7 98 10 1211432
2010 111 165 7 98 10 1211432
株価チャート(円)
月別出来高(千株)
当社のデジタルフォント「ヒラギノ角ゴシック体 W5」が、
東日本高速道路(株)、中日本高速道路(株)、西日本高速道路
(株)による全国の高速道路標識の技術基準の見直しにおい
て、高速道路の案内標識に使用される和文書体として新たに
採用されました。文字の端部が強調され末広がりになったデ
ザイン、つぶれにくく遠くからも
読みやすい点、他のゴシック体と
比較して一つ一つの部首が明瞭で
瞬間的に認識しやすいことなどが
評価され、このたびの採用に至り
ました。 ヒラギノフォント(和文部分)を採用した新標識
IR-SN-78
ヒラギノフォントが高速道路標識の和文書体に採用T O P I C S
■ プリント配線板関連機器 ■ その他 営業損益[右目盛]
■ 半導体機器 ■ FPD機器 ■ 印刷関連機器
495
61
92111662
75
(億円) (億円)
0
100
700
2010年3月期 2011年3月期
第 3四半期 第 4四半期 第 1四半期 第 2四半期 第 3四半期-20
0
20
200 40
300 60
400 80
500 100
600 120
140
2011年 3 月期連結経営成績(単位:億円未満切捨)
第 3 四半期
2010 年 10 月 1 日から2010 年 12 月 31 日まで
前年 同期比
第 3 四半期累計期間
2010 年 4 月 1 日から2010 年 12 月 31 日まで
前年 同期比
売上高 662 44.6% 1,766 56.0%
営業利益 75 — 186 —
経常利益 74 — 184 —
四半期純利益 77 — 173 —
売上高・営業損益
2011年3月期の期末配当につきましては、従来未定としておりましたが、当社の利益配分に関する基本方針および業績の状況などを総合的に勘案しました結果、1株当たり5円とさせていただくことといたしました。
(注)�財務数値の金額は、表示単位未満を切り捨てて表記しております。
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
通期 2,550 250 245 225
2011年 3 月期連結業績予想(単位:億円未満切捨)