277
三菱 汎用 シーケンサ� 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット� ユーザーズマニュアル(計算機リンク機能・プリンタ機能編)� 技術がつくる高度なふれあい� AJ71UC24� A1SJ71UC24-R2/R4/PRF� A1SJ71C24-R2/R4/PRF� A1SCPUC24-R2� A2CCPUC24(PRF)

計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

  • Upload
    buiminh

  • View
    244

  • Download
    4

Embed Size (px)

Citation preview

Page 1: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

三菱 汎用 シーケンサ�

計算機リンク/マルチドロップリンクユニット�ユーザーズマニュアル(計算機リンク機能・プリンタ機能編)�

技術がつくる高度なふれあい�

AJ71UC24�A1SJ71UC24-R2/R4/PRF�A1SJ71C24-R2/R4/PRF�A1SCPUC24-R2�A2CCPUC24(PRF)

Page 2: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

A - 1

● 安全上のご注意 ●(ご使用前に必ずお読みください)

 本製品のご使用に際しては,本マニュアルおよび本マニュアルで紹介している関連するマニュアルを

よくお読みいただくと共に,安全に対して充分に注意を払って,正しい取扱いをしていただくようお願

いいたします。

 なお,この注意事項は本製品に関するもののみについて記載したものです。シーケンサシステムとし

ての安全上のご注意に関しては,CPUユニットのユーザーズマニュアルを参照してください。

 この ●安全上のご注意● では,安全注意事項のランクを「危険」,「注意」として区分してあります。

取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,死亡または重傷

を受ける可能性が想定される場合。

取扱いを誤った場合に,危険な状況が起こりえて,中程度の傷害や

軽傷を受ける可能性が想定される場合および物的損害だけの発生が

想定される場合。

 なお, 注意 に記載した事項でも,状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。

 いずれも重要な内容を記載していますので必ず守ってください。

 本マニュアルは必要なときに取り出して読めるように大切に保管すると共に,必ず最終需要家までお

届けいただくようにお願いいたします。

【設計上の注意事項】

危険

● 特殊機能ユニットにパソコンなどを接続して,運転中のシーケンサに対する制御(特にデータ変更,

プログラム変更,運転状態の変更(リモートRUN/STOP))を行うときは,常にシステム全体が安全

側に働くように,シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成してください。

特に外部機器から遠隔地のシーケンサに対する上記制御では,データ交信異常によりシーケンサ側

のトラブルに即対応できない場合もあります。

シーケンスプログラム上でインタロック回路を構成すると共に,データ交信異常が発生時のシステ

ムとしての処置方法などを外部機器とシーケンサCPU間で取り決めてください。

注意

● 制御線や通信ケーブルは,主回路や動力線などと束線したり,近接したりしないでください。

100mm以上を目安として離してください。

ノイズにより,誤動作の原因になります。

危険

注意

Page 3: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

A - 2

【取付け上の注意事項】

注意

● シーケンサは,使用されるCPUユニットのユーザーズマニュアルに記載の一般仕様の環境で使用し

てください。

一般仕様の範囲以外の環境で使用すると,感電,火災,誤動作,製品の損傷あるいは劣化の原因に

なります。

● 取付け,配線作業などは,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。

全相遮断しないと,感電あるいは製品の損傷の恐れがあります。

● ユニット下部のユニット固定用突起を,ベースユニットの固定穴に確実に挿入してから装着してく

ださい。(AnSシリーズのユニットは,必ず規定トルクでベースユニットへネジ止めしてください。)

ユニットが正しく装着されていないと,誤動作,故障,落下の原因になります。

● ネジの締付けは,規定トルク範囲で行ってください。

ネジの締付けがゆるいと,落下,短絡,誤動作の原因になります。

ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。

● ユニットの導電部分や電子部品には直接触らないでください。

ユニットの誤動作,故障の原因になります。

━━━━ 安全上のご注意 ━━━━

Page 4: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

A - 3

━━━━ 安全上のご注意 ━━━━

【配線上の注意事項】

注意

● ユニットに接続する通信ケーブルは,必ずダクトに納めるまたはクランプによる固定処理を行って

ください。

ケーブルをダクトに納めなかったり,クランプによリ固定処理していないと,ケーブルのふらつき

や移動,不注意の引っ張りなどによるユニットやケーブルの破損,ケーブルの接触不良による誤動

作の原因となります。

● コネクタの配線接続はメーカ指定の工具で正しく圧着,圧接またはハンダ付けし,コネクタは確実

にユニットに取り付けてください。

● ケーブル接続は,接続するインタフェースの種類を確認の上正しく行ってください。

異なったインタフェースに接続または誤配線すると,ユニット,外部機器の故障の原因となります。

● 本ユニットのRS-422インタフェースに外部機器を接続するとき,本ユニットからの給電が必要な機

器は接続しないでください。

接続すると,ユニットまたは外部機器の故障の原因となります。

● 端子ネジの締付けは,規定トルク範囲で行ってください。

ネジの締付けがゆるいと,短絡,誤動作の原因になります。

ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。

● ユニットに接続された通信ケーブルを取りはずすときは,ケーブル部分を手に持って引っ張らない

でください。

コネクタ付きのケーブルは,ユニットに接続している部分のコネクタを手で持って取りはずしてく

ださい。

コネクタなしのケーブルは,ユニットに接続している部分のネジを緩めてから取りはずしてください。

ユニットに接続された状態でケーブルを引っ張ると,ユニットやケーブルの破損,ケーブルの接続

不良による誤動作の原因となります。

● ユニット内に,切粉や配線クズなどの異物が入らないように注意してください。

火災,故障,誤動作の原因になります。

Page 5: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

A - 4

【立上げ・保守時の注意事項】

危険

● 通電中に端子に触れないでください。

誤動作の原因になります。

● 清掃やネジの増し締めは,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。

全相遮断しないと,ユニットの故障や誤動作の原因になります。

ネジの締付けがゆるいと,落下,短絡,誤動作の原因になります。

ネジを締め過ぎると,ネジやユニットの破損による落下,短絡,誤動作の原因になります。

注意

● ユニットの分解,改造はしないでください。

故障,誤動作,ケガ,火災の原因になります。

● ユニットの着脱は,必ず電源を外部にて全相遮断してから行ってください。

全相遮断しないと,ユニットの故障や誤動作の原因になります。

【運転時の注意事項】

危険

● 特殊機能ユニットのバッファメモリの中で,「システムエリア」にデータを書き込まないでくださ

い。

また,シーケンサCPUから特殊機能ユニットに対する出力信号の中で,「使用禁止」の信号を出力

(ON)しないでください。

「システムエリア」に対するデータの書込み,「使用禁止」の信号に対する出力を行うと,シーケ

ンサシステムが誤動作する危険性があります。

注意

● 特殊機能ユニットにパソコンなどを接続して,運転中のシーケンサに対する制御(特にデータ変更,

プログラム変更,運転状態の変更(リモートRUN/STOP))を行うときは,本マニュアルを熟読し,

十分に安全を確認してから行ってください。

データ変更,プログラム変更,状態制御を誤ると,システムの誤作動,機械の破損や事故の原因に

なります。

● ユニット内のEEPROMへバッファメモリの内容を登録して使用する場合,登録中はユニット装着局の

電源OFFおよびシーケンサCPUのリセット操作を行わないでください。

登録中に,ユニット装着局の電源OFFおよびシーケンサCPUのリセット操作を行うと,EEPROM内のデー

タ内容が不定となり,EEPROMへの再登録が必要となります。また,ユニットの故障および誤動作の

原因となります。

━━━━ 安全上のご注意 ━━━━

Page 6: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

A - 5

【廃棄時の注意事項】

注意

● 製品を廃棄するときは,産業廃棄物として扱ってください。

━━━━ 安全上のご注意 ━━━━

Page 7: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

印刷日付 ※取扱説明書番号 改 定 内 容

改 定 履 歴※取扱説明書番号は,本説明書の裏表紙の左下に記載してあります。

1994 MITSUBISHI ELECTRIC CORPORATION

1994年 6月

1994年 7月

1994年11月

1995年 1月

1996年 3月

1996年 8月

1998年 2月

1998年 6月

SH(名)-3495-A

SH(名)-3495-B

初版印刷

一部修正

表紙(対象ユニット形名追記),

マニュアルについて(ガイドブック領布価格修正),

3.2.1項(3-5ページ *3の位置変更),3.10項(表3.13),

6.2.1項(4)(クリア手順),7.2.6項(2)⑪,裏表紙(対象ユニット形名追記)

一部追加

6.2.1項(4)備考,6.2.5項(7)

一部修正

 5.5項(4)(b),付4.2項(1)

機種追記

 A1SJ71UC24-R2/R4/PRF,A1SCPUC24-R2を追記

一部追加

 2.7項

一部修正

 2.7項(2),4.6.2項(1)

一部修正

安全上のご注意,目次(付録),1.4.2項(2),2.7項,3.1項(表3.1),

3.2.1項(表3.2,*1),(2)ポイント,5.7.1項(1)-(a),(2)-(b)ポイント,

6.4.2項(2) ポイント,7.2.7項(5),7.4.2項,付6項(付5項の追加による

項No.の変更)

一部追加

 2.7項(3),5.2.4項(9),付5項

一部修正

安全上のご注意,1.4.2項,2.7項,3.2.1項,3.7.1項(3),3.9項,3.10項,

4.6.1項,4.7項,5.7.1項,5.10項(3),6.2.1項(4),6.2.4項,7.6.2項,

8.3.1項,8.3.2項,12.4.2項,12.5.2項,17.8項(5),付3項,付6.1.1項(1)

一部追加

安全上のご注意,1.3.1項,4.6.2項,4.6.3項,5.11.3項,5.12.5項(1),

17.2.4項,付3項,付5項,付6.1.3項,付7項

一部削除

4.6.3項,付3項

一部修正

安全上のご注意,2.7項(3),6.2.4項(2)①⑤,6.2.5項~6.5.2項

(ページNo.)

一部追加

6.2.4項(4),6.2.5項(8)

本書によって,工業所有権その他の権利の実施に対する保証,または実施権を許諾するものではありません。また本書

の掲載内容の使用により起因する工業所有権上の諸問題については,当社は一切その責任を負うことができません。

SH(名)-3495-C

SH(名)-3495-D

SH(名)-3495-E

SH(名)-3495-F

SH(名)-3495-G

SH(名)-3495-H

Page 8: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

印刷日付 ※取扱説明書番号 改 定 内 容

1999年 1月

2000年 1月

2001年 1月

SH(名)-3495-I

SH(名)-3495-J

SH(名)-3495-K

一部修正

目次(付7項→付8項),2.7項(3),3.1項,3.8.1項(2)(図),

3.8.3項(図),4.2.1項(表),4.2.2項④,4.6.3項(2)(配線図),付5項(3),

付8項(項No.)

一部追加

目次(付録7項),1.1.1項(2)ポイント,3.2.1項(1)*5・*6,

3.10項(2)ポイント,13.4.1項(備考),付7項

一部修正

安全上のご注意,2.6.2項,2.7項(1),3.2.1項,3.8.3項(1)②・(4),

4.6.3項(1)(e),5.2.4項(2),5.14.3項(3),7.2.7項(3),付3項,付5項

一部追加

4.6.3項(1)(g),5.2.4項(10)

一部修正

1.1.1項(2)ポイント,2.7項(1)(3),3.2.1項(2),3.6項,4.2.1項,

4.5.1項(手順3),5.2.3項(2)*1,5.5項,12.1項,12.2.1項(2),付3項(2),

付7項

一部追加

5.5項(4)(b)②,付3項(2)*3

Page 9: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- I -

は じ め に

このたびは,三菱汎用シーケンサMELSEC-Aシリーズをお買い上げいただきまことにありがとうございました。ご使用前に本書をよくお読みいただき,Aシリーズシーケンサの機能・性能を十分ご理解のうえ,正しく

ご使用くださるようお願い致します。

目 次

共 通 編

1.概 要計算機リンクユニットの各リンク機能の概要を説明しています。

計算機リンク機能編

2.システム構成と使用できる機能外部機器とシーケンサCPUのシステム構成ごとの,使用できる計算機リンク機能を示しています。

3.仕 様計算機リンクユニットの機能,インタフェース仕様,シーケンサCPUとの入力信号一覧およびバッファメモリ一覧を示しています。

4.運転までの設定と手順計算機リンクユニットを立ち上げ,計算機リンクを開始するまでの手順を説明しています。

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法専用プロトコルによる計算機とのデータ交信方法について説明しています。

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法無手順モードによる外部機器とのデータ交信方法について説明しています。

7.双方向モードによる計算機とのリンク方法双方向モードによる計算機とのデータ交信方法について説明しています。

8.計算機リンク中に信号情報・設定情報を読み出す場合計算機リンクを行っているときに,RS-232Cの信号状態やユニットのスイッチ設定状態を読み出す方法,エラーLEDの消灯方法について説明しています。

9.DC1~DC4制御方式に変更してデータ交信する場合制御信号(DTR/DSR)またはDCコードによる外部機器との伝送制御について説明しています。

10.半二重通信方式に変更してデータ交信する場合RS-232Cインタフェースを介する外部機器との半二重通信について説明しています。

11.計算機とシーケンサCPUがm:nの接続でデータを交信する場合複数の計算機と,複数の計算機リンクユニットを接続した計算機リンクについて説明しています。

Page 10: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- II -

12.計算機リンク中にモードを切り換える場合計算機リンク中に,計算機リンクユニットのモードを切り換えて計算機リンクを再開する方法について説明しています。

13.計算機リンク機能のトラブルシューティング計算機リンク機能で発生するトラブルについて,処置方法などを示しています。

プリンタ機能編

14.システム構成と使用できる機能プリンタ機能を使用するときの,システム構成ごとの使用できるプリンタ機能を示しています。

15.仕 様プリンタ機能,インタフェース仕様,シーケンサCPUとの入出力信号一覧およびバッファメモリ一覧を示しています。

16.運転までの設定と手順計算機リンクユニットを立ち上げ,メッセージ出力(印字)を開始するまでの手順を説明しています。

17.プリンタ機能によるメッセージの印字方法プリンタ機能よるプリンタへのメッセージの印字方法について説明しています。

18.プリンタ機能のトラブルシューティングプリンタ機能で発生すトラブルについて,処置方法などを示しています。

付 録

ASCIIコード表,専用プロトコルでのシーケンサCPUへの介入時間,計算機リンク用のプログラム例などを示しています。

Page 11: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- III -

目 次

共 通 編

第1章 概 要 1-1~1-11

1.1 計算機リンク機能の概要 .............................................................. 1- 11.1.1 専用プロトコルによる計算機リンクの概要と特長.................................... 1- 11.1.2 無手順モードによる計算機リンクの概要と特長...................................... 1- 31.1.3 双方向モードによる計算機リンクの概要と特長...................................... 1- 4

1.2 プリンタ機能の概要 .................................................................. 1- 61.3 対象計算機リンクユニットの概要と機能 ................................................ 1- 71.3.1 概要と機能....................................................................... 1- 71.3.2 計算機リンクユニットのバージョンの確認方法...................................... 1- 8

1.4 本マニュアルの構成と略称 ............................................................ 1- 91.4.1 本マニュアルの構成 .............................................................. 1- 91.4.2 本マニュアルで使用する略称・総称 ................................................ 1-10

計算機リンク機能編

第2章 システム構成と使用できる機能 2-1~2-16

2.1 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが1:1の場合................................... 2- 22.2 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが1:nの場合................................... 2- 42.3 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが2:1の場合................................... 2- 62.4 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUが2:nの場合................................... 2- 82.5 外部機器(計算機など)とシーケンサCPUがm:nの場合................................... 2-102.6 データリンクシステム,ネットワークシステムに対するシステム構成 ..................... 2-122.6.1 MELSECNET(II),MELSECNET/Bの場合................................................. 2-122.6.2 MELSECNET/10の場合 .............................................................. 2-13

2.7 適用CPUユニットと装着可能枚数 ....................................................... 2-15

第3章 仕 様 3-1~3-26

3.1 伝送仕様.............................................................................. 3- 13.2 データ交信機能....................................................................... 3- 23.2.1 専用プロトコルの機能とコマンド一覧 .............................................. 3- 23.2.2 無手順モードの機能一覧 .......................................................... 3- 93.2.3 双方向モードの機能一覧 .......................................................... 3- 9

3.3 伝送制御機能......................................................................... 3-103.4 半二重通信機能....................................................................... 3-113.5 m:n通信機能......................................................................... 3-123.6 モード切換え機能 .................................................................... 3-133.7 RS-232Cインタフェース仕様 ........................................................... 3-143.7.1 RS-232Cコネクタ仕様 ............................................................. 3-143.7.2 RS-232Cケーブル ................................................................. 3-16

Page 12: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- IV -

3.8 RS-422/485インタフェース仕様 ........................................................ 3-173.8.1 RS-422/485端子台仕様 ............................................................ 3-173.8.2 RS-422ケーブル仕様 .............................................................. 3-183.8.3 RS-422回線によるデータ交信時の注意事項 .......................................... 3-19

3.9 シーケンサCPUに対する入出力信号一覧 ................................................. 3-213.10 バッファメモリの用途と割付け一覧 ................................................... 3-23

第4章 運転までの設定と手順 4-1~4-32

4.1 運転までの手順........................................................................ 4- 14.1.1 運転までの概略手順 .............................................................. 4- 14.1.2 各ユニットの各部の名称 .......................................................... 4- 2

4.2 スイッチ設定......................................................................... 4- 44.2.1 モード設定スイッチの設定 ........................................................ 4- 44.2.2 伝送仕様,主チャンネルなどの設定 ................................................ 4- 74.2.3 局番設定スイッチの設定 .......................................................... 4-11

4.3 表示LEDの表示内容 ................................................................... 4-124.4 実装と設置........................................................................... 4-154.4.1 取扱上の注意事項 ................................................................ 4-154.4.2 設置環境......................................................................... 4-15

4.5 単体折返しテスト .................................................................... 4-164.5.1 単体折返しテストの操作手順 ...................................................... 4-164.5.2 単体折返しテストのチェック内容 .................................................. 4-18

4.6 外部機器との接続 .................................................................... 4-194.6.1 配線上の注意事項 ................................................................ 4-194.6.2 RS-232C回線の接続方法 ........................................................... 4-194.6.3 RS-422回線の接続方法 ............................................................ 4-24

4.7 終端抵抗の設定/接続 ................................................................ 4-274.8 モード設定と運転開始 ................................................................ 4-304.8.1 折返しテスト .................................................................... 4-304.8.2 モード設定....................................................................... 4-314.8.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込みと運転開始................................ 4-31

4.9 保守・点検........................................................................... 4-32

第5章 専用プロトコルによる計算機とのリンク方法 5-1~5-128

5.1 専用プロトコルによるデータの流れ .................................................... 5- 15.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項...................................... 5- 25.2.1 バッファメモリの読出し/書込みについて .......................................... 5- 25.2.2 計算機からのコマンド送信手順について ............................................ 5- 55.2.3 データ交信によるシーケンサCPUの動作 ............................................. 5- 85.2.4 データ交信上の注意事項 .......................................................... 5- 9

5.3 運転前の確認......................................................................... 5-105.4 専用プロトコルの基本形式 ............................................................ 5-115.4.1 専用プロトコル制御手順の見方 .................................................... 5-115.4.2 制御手順形式1で交信する場合 ..................................................... 5-125.4.3 制御手順形式2で交信する場合 ..................................................... 5-145.4.4 制御手順形式3で交信する場合 ..................................................... 5-165.4.5 制御手順形式4で交信する場合 ..................................................... 5-18

Page 13: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- V -

5.4.6 各制御手順形式におけるデータ指定項目の内容...................................... 5-205.5 伝送シーケンスのタイムチャートと交信時間 ............................................ 5-285.6 キャラクタ部の伝送データの考え方 .................................................... 5-325.7 デバイスメモリの読出し,書込み ...................................................... 5-355.7.1 コマンドとデバイス範囲 .......................................................... 5-355.7.2 デバイスメモリ・ビット単位の一括読出し (BR,JRコマンド) ..... 5-415.7.3 デバイスメモリ・ワード単位の一括読出し (WR,QRコマンド) ..... 5-425.7.4 デバイスメモリ・ビット単位の一括書込み (BW,JWコマンド) ..... 5-445.7.5 デバイスメモリ・ワード単位の一括書込み (WW,QWコマンド) ..... 5-455.7.6 デバイスメモリ・ビット単位のテスト(ランダム書込み) (BT,JTコマンド) ..... 5-475.7.7 デバイスメモリ・ワード単位のテスト(ランダム書込み) (WT,QTコマンド) ..... 5-485.7.8 デバイスメモリのモニタ .......................................................... 5-49

(1) モニタ手順 .................................................................. 5-49(2) デバイスメモリのモニタデータ登録 ビット単位 (BM,JMコマンド) ..... 5-50

ワード単位 (WM,QMコマンド) ..... 5-51(3) モニタデータ登録しているデバイスメモリのモニタ.............................. 5-52

ビット単位 (MB,MJコマンド) ..... 5-52ワード単位 (MN,MQコマンド) ..... 5-53

5.8 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み ................................................ 5-545.8.1 ACPU共通コマンドとアドレス ...................................................... 5-545.8.2 AnA/AnUCPU共通コマンドとデバイス番号 ............................................ 5-555.8.3 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み時の注意事項................................ 5-585.8.4 拡張ファイルレジスタの一括読出し (ERコマンド)......... 5-595.8.5 拡張ファイルレジスタの一括書込み (EWコマンド)......... 5-605.8.6 拡張ファイルレジスタの直接読出し (NRコマンド)......... 5-615.8.7 拡張ファイルレジスタの直接書込み (NWコマンド)......... 5-625.8.8 拡張ファイルレジスタのテスト(ランダム書込み) (ETコマンド)......... 5-635.8.9 拡張ファイルレジスタのモニタ .................................................... 5-64

(1) モニタ手順 .................................................................. 5-64(2) 拡張ファイルレジスタのモニタデータ登録 (EMコマンド)......... 5-65(3) モニタデータ登録している拡張ファイルレジスタのモニタ (MEコマンド)......... 5-66

5.9 バッファメモリの読出し,書込み ...................................................... 5-675.9.1 コマンドとバッファメモリについて ................................................ 5-675.9.2 バッファメモリからの読出し (CRコマンド)......... 5-685.9.3 バッファメモリへの書込み (CWコマンド)......... 5-69

5.10 特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し,書込み................................... 5-705.10.1 コマンドと処理内容 ............................................................. 5-705.10.2 制御手順における特殊機能ユニットNO.の考え方.................................... 5-725.10.3 特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し (TRコマンド)......... 5-755.10.4 特殊機能ユニットのバッファメモリの書込み (TWコマンド)......... 5-76

5.11 シーケンサCPUのリモートRUN/STOPとCPU形名コード/形名読出し ........................ 5-775.11.1 コマンドと処理内容 ............................................................. 5-775.11.2 シーケンサCPUのリモートRUN/STOP (RR,RSコマンド) ..... 5-785.11.3 シーケンサの形名コード,形名読出し (PC,PUコマンド) ..... 5-82

5.12 プログラムの読出し,書込み ......................................................... 5-845.12.1 プログラムの読出し,書込み時の注意事項 ......................................... 5-845.12.2 プログラムの読出し,書込みの手順 ............................................... 5-855.12.3 パラメータの読出し,書込み ..................................................... 5-87

(1) コマンドとアドレス .......................................................... 5-87

Page 14: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- VI -

(2) パラメータメモリの一括読出し (PRコマンド)......... 5-88(3) パラメータメモリの一括書込み (PWコマンド)......... 5-89(4) パラメータメモリ解析要求 (PSコマンド)......... 5-90

5.12.4 シーケンスプログラムの読出し,書込み ........................................... 5-91(1) コマンドとステップ割付け .................................................... 5-91(2) XR,XWコマンド使用時の対象プログラムの指定................................... 5-93(3) シーケンスプログラムの一括読出し (XR,MR,SRコマンド) .. 5-93(4) シーケンスプログラムの一括書込み (XW,MW,SWコマンド) .. 5-96

5.12.5 マイコンプログラムの読出し,書込み ............................................. 5-99(1) コマンドとアドレス .......................................................... 5-99(2) マイコンプログラムの一括読出し (UR,VRコマンド) .... 5-101(3) マイコンプログラムの一括書込み (UW,VWコマンド) .... 5-102

5.12.6 コメントメモリの読出し,書込み ................................................ 5-103(1) コマンドとアドレス ......................................................... 5-103(2) コメントメモリの一括読出し (KRコマンド)........ 5-104(3) コメントメモリの一括書込み (KWコマンド)........ 5-105

5.12.7 拡張コメントメモリの読出し,書込み ............................................ 5-106(1) コマンドとアドレス ......................................................... 5-106(2) 拡張コメントメモリの一括読出し (DRコマンド)........ 5-107(3) 拡張コメントメモリの一括書込み (DWコマンド)........ 5-108

5.13 グローバル機能 .................................................................... 5-1095.13.1 コマンドと制御内容 ............................................................ 5-1095.13.2 グローバル機能の制御手順 (GWコマンド)........ 5-110

5.14 オンデマンド機能 .................................................................. 5-1115.14.1 オンデマンド機能のハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリ ................. 5-1125.14.2 オンデマンド機能の実行手順 .................................................... 5-1135.14.3 オンデマンド機能の制御手順 .................................................... 5-116

5.15 他局アクセスするときのデータリンクシステム・ネットワークシステムの切換え(AnUCPU用).......... 5-119

5.15.1 他局アクセスするときの実行手順 ................................................ 5-1205.15.2 コマンドと処理内容 ............................................................ 5-1225.15.3 ネットワーク登録 (ZEコマンド)........ 5-1235.15.4 ネットワーク読出し (ZRコマンド)........ 5-1245.15.5 ルーチングパラメータの読出し (ZTコマンド)........ 5-126

5.16 折返しテスト....................................................................... 5-128(1) ACPU共通コマンドと処理内容 ................................................. 5-128(2) 折返しテストの制御手順 (TTコマンド)........ 5-128

第6章 無手順モードによる外部機器とのリンク方法 6-1~6-38

6.1 無手順モードによるデータの流れ ...................................................... 6- 16.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項...................................... 6- 26.2.1 外部機器からのデータ受信について ................................................ 6- 3

(1) 受信エリアの取り方について .................................................. 6- 3(2) 受信データの読出し方法 ...................................................... 6- 4(3) 受信エラーの検出方法 ........................................................ 6-10(4) 受信データのクリア方法 ...................................................... 6-11

6.2.2 外部機器へのデータ送信について .................................................. 6-12(1) 送信エリアの取り方について .................................................. 6-12

Page 15: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- VII -

(2) 送信データの書込み方法 ...................................................... 6-13(3) 送信エラーの検出方法 ........................................................ 6-13

6.2.3 シーケンサCPUとのハンドシェイク用入出力信号..................................... 6-146.2.4 バッファメモリの読出し/書込みについて .......................................... 6-156.2.5 データ交信上の注意事項 .......................................................... 6-25

6.3 運転前の確認......................................................................... 6-266.4 無手順モードの受信 .................................................................. 6-276.4.1 受信手順......................................................................... 6-276.4.2 受信プログラム .................................................................. 6-27

6.5 無手順モードの送信 .................................................................. 6-326.5.1 送信手順......................................................................... 6-326.5.2 送信プログラム .................................................................. 6-32

第7章 双方向モードによる計算機とのリンク方法 7-1~7-40

7.1 双方向モードによるデータの流れ ...................................................... 7- 27.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項...................................... 7- 37.2.1 双方向モード用のシステム構成とモード ............................................ 7- 37.2.2 計算機からのデータ受信について .................................................. 7- 4

(1)受信エリアの取り方について ................................................... 7- 5(2)受信データの読出し方法 ....................................................... 7- 6(3)受信エラーの検出方法 ......................................................... 7- 8(4)受信データのクリアについて ................................................... 7- 9

7.2.3 計算機へのデータ送信について .................................................... 7- 9(1)送信エリアの取り方について ................................................... 7-10(2)送信データの書込み方法 ....................................................... 7-11(3)送信エラーの検出方法 ......................................................... 7-11

7.2.4 全二重通信で同時送信を行われたときの計算機リンクユニット側の処理 ............... 7-127.2.5 シーケンサCPUとのハンドシェイク用入出力信号..................................... 7-157.2.6 バッファメモリの読出し/書込みについて .......................................... 7-157.2.7 データ交信上の注意事項 .......................................................... 7-24

7.3 運転前の確認......................................................................... 7-267.4 双方向モードの基本形式 .............................................................. 7-277.4.1 双方向モード制御手順の見方 ...................................................... 7-277.4.2 双方向モード制御手順 ............................................................ 7-287.4.3 双方向モードにおけるデータ指定項目の内容 ........................................ 7-30

7.5 双方向モードの受信 .................................................................. 7-337.5.1 受信手順......................................................................... 7-337.5.2 受信プログラム .................................................................. 7-33

7.6 双方向モードの送信 .................................................................. 7-377.6.1 送信手順......................................................................... 7-377.6.2 送信プログラム .................................................................. 7-37

第8章 計算機リンク中にユニット状態・信号状態を読み出す場合 8-1~8- 6

8.1 伝送エラー表示LEDの表示状態の読出し・消灯要求 ....................................... 8- 18.1.1 エラーLED表示状態の読出し ....................................................... 8- 18.1.2 エラーLEDの消灯要求 ............................................................. 8- 2

8.2 RS-232C信号状態の読出し ............................................................. 8- 3

Page 16: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- VIII -

8.3 スイッチの設定状態・運転モードの読出し .............................................. 8- 48.3.1 モード設定・局番設定スイッチの設定状態の読出し.................................. 8- 48.3.2 伝送仕様設定スイッチの設定状態の読出し .......................................... 8- 58.3.3 現在の運転モードの読出し ........................................................ 8- 6

第9章 DTR/DSR制御からDCコード制御に変更してデータ交信する場合 9-1~9- 9

9.1 伝送制御の留意点 .................................................................... 9- 19.2 伝送制御について .................................................................... 9- 49.2.1 DTR/DSR(ER/DR)制御 .............................................................. 9- 49.2.2 DC1/DC3送信制御 ................................................................. 9- 59.2.3 DC1/DC3受信制御 ................................................................. 9- 69.2.4 DC2/DC4送信制御 ................................................................. 9- 79.2.5 DC2/DC4受信制御 ................................................................. 9- 7

9.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込み .............................................. 9- 8

第10章 全二重通信から半二重通信に変更してデータ交信する場合 10-1~10-11

10.1 半二重通信を行うための留意点 ...................................................... 10- 210.2 半二重通信を行うためのコネクタ接続 ................................................ 10- 310.3 データ送信時のCD・RS信号のON/OFFタイミング ........................................ 10- 410.3.1 外部機器からデータを送信するときのタイミング.................................. 10- 510.3.2 計算機リンクユニットからデータを送信するときのタイミング ..................... 10- 7

10.4 バッファメモリ特定用途エリアへの書込み ............................................ 10- 9

第11章 計算機とシーケンサCPUがm:nの接続でデータ交信する場合 11-1~11-10

11.1 データ交信上の留意点 .............................................................. 11- 111.2 計算機間でインタロックをとるための取決め .......................................... 11- 211.2.1 計算機の局番号の取決め ........................................................ 11- 211.2.2 計算機1局当りの最大データ交信時間の取決め..................................... 11- 211.2.3 計算機間でデータ交信するためのコマンドと伝文構成の取決め ..................... 11- 3

11.3 シーケンサCPUとデータ交信する手順例 ............................................... 11- 411.3.1 各計算機が順番にシーケンサCPUとデータ交信する方法............................. 11- 411.3.2 計算機間で主局と従局を決めてシーケンサCPUとデータ交信する方法 ................ 11- 7

第12章 計算機リンク中にモードを切り換える場合 12-1~12-12

12.1 モード切換えの留意点 .............................................................. 12- 112.2 モード切換え機能と計算機リンクユニットの動作 ...................................... 12- 212.2.1 モード切換え機能について ...................................................... 12- 212.2.2 モード切換え時の計算機リンクユニットの動作(処理)............................ 12- 3

12.3 モード切換えのハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリ ......................... 12- 412.4 シーケンサCPUからのモード切換え ................................................... 12- 512.4.1 モード切換え手順 .............................................................. 12- 512.4.2 モード切換えプログラム例 ...................................................... 12- 6

12.5 計算機からのモード切換え .......................................................... 12- 912.5.1 モード切換え手順 .............................................................. 12- 912.5.2 モード切換え後のプログラム例 .................................................. 12-10

Page 17: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- IX -

第13章 計算機リンク機能のトラブルシューティング 13-1~13-13

13.1 専用プロトコルでのNAK応答時のエラーコード ......................................... 13- 113.2 双方向モードでのNAK応答時のエラーコード ........................................... 13- 413.3 トラブル発生時のLED表示と処置方法 ................................................. 13- 613.4 トラブルシューティング ............................................................ 13- 813.4.1 トラブルシューティングフロー .................................................. 13- 813.4.2 RUN LED(L.RUN LED)が点灯した場合のフロー..................................... 13- 913.4.3 交信要求したがニュートラル状態から変化しない場合,

データを受信出来ない場合のフロー .............................................. 13-1013.4.4 2-C/N LED(C/N LED),4-C/N LED(C/N LED)が点灯した場合のフロー .................. 13-1113.4.5 交信できたりできなかったりする場合のフロー.................................... 13-1213.4.6 解読できないデータを送信する場合のフロー ...................................... 13-13

プリンタ機能編

第14章 システム構成と使用できる機能 14-1~14- 6

14.1 プリンタとシーケンサCPUが1:1の場合 ............................................... 14- 214.2 計算機・プリンタとシーケンサCPUが2:1の場合 ....................................... 14- 314.3 計算機・プリンタとシーケンサCPUが2:n,m:nの場合.................................. 14- 5

第15章 仕 様 15-1~15-10

15.1 プリンタ機能....................................................................... 15- 115.1.1 プリンタ機能一覧 .............................................................. 15- 115.1.2 自由メッセージと固定メッセージについて ........................................ 15- 215.1.3 計算機からのメッセージ登録/読出しコマンド一覧(専用プロトコル用) ........... 15- 3

15.2 RS-232Cインタフェース仕様 ......................................................... 15- 315.3 RS-422インタフェース仕様 .......................................................... 15- 315.4 シーケンサCPUに対する入出力信号一覧 ............................................... 15- 415.5 バッファメモリの用途と割付け一覧 .................................................. 15- 6

第16章 運転までの設定と手順 16-1~16- 7

16.1 運転までの概略手順 ................................................................ 16- 116.2 スイッチ設定....................................................................... 16- 216.3 表示LEDの表示内容 ................................................................. 16- 316.4 実装と設置......................................................................... 16- 516.5 単体折返しテスト .................................................................. 16- 516.6 外部機器との接続 .................................................................. 16- 516.7 モード設定と運転開始 .............................................................. 16- 616.7.1 折返しテスト .................................................................. 16- 616.7.2 モード設定 .................................................................... 16- 616.7.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込みと運転開始.............................. 16- 7

16.8 保守・点検......................................................................... 16- 7

Page 18: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- X -

第17章 プリンタ機能によるメッセージの出力方法 17-1~17-40

17.1 プリンタ機能によるデータの流れ .................................................... 17- 117.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項.................................... 17- 217.2.1 バッファメモリ特定用途エリアの読出し・書込み.................................. 17- 217.2.2 メッセージ出力のタイミング .................................................... 17-1117.2.3 プリンタ機能のエラー検出方法 .................................................. 17-1317.2.4 プリンタ機能使用上の注意事項 .................................................. 17-14

17.3 計算機からの固定メッセージの登録/読出し .......................................... 17-1617.3.1 コマンドと処理内容 ............................................................ 17-1617.3.2 固定メッセージの登録方法 ...................................................... 17-1717.3.3 固定メッセージの読出し方法 .................................................... 17-18

17.4 シーケンサCPUからのメッセージの登録/読出し ....................................... 17-1917.4.1 固定メッセージの登録方法 ...................................................... 17-1917.4.2 固定メッセージの読出し方法 .................................................... 17-2317.4.3 自由メッセージの登録方法 ...................................................... 17-2617.4.4 自由メッセージの読出し方法 .................................................... 17-28

17.5 プリンタテスト .................................................................... 17-3017.6 登録メッセージのテスト出力(テスト印字) .......................................... 17-32

17.7 メッセージのプリンタ出力 .......................................................... 17-34

17.8 プリンタ機能でのプリンタ出力プログラム例 .......................................... 17-38

第18章 プリンタ機能のトラブルシューティング 18-1~18- 6

18.1 プリンタ機能のエラーコード ........................................................ 18- 118.2 トラブル発生時のLED表示と処置方法 ................................................. 18- 218.3 トラブルシューティング ............................................................ 18- 318.3.1 トラブルシューティングフロー .................................................. 18- 318.3.2 プリンタ機能を使用できない場合のフロー ........................................ 18- 418.3.3 プリンタへ出力しない場合のフロー .............................................. 18- 518.3.4 メッセージが登録できない場合のフロー .......................................... 18- 618.3.5 不定文字が印字される場合のフロー .............................................. 18- 6

付 録 付-1~付-23

付1 ASCIIコード表....................................................................... 付- 1付2 シーケンサCPUとの交信時間(スキャンタイムの伸び時間).............................. 付- 2付3 特殊機能ユニットのバッファメモリアドレス表 ......................................... 付- 4付4 AJ71UC24とAJ71C24-S8との互換性と流用時の注意事項................................... 付- 8付4.1 互換性.......................................................................... 付- 8付4.2 流用時の注意事項 ............................................................... 付- 8付4.3 機能比較........................................................................ 付- 9

付5 QnAタイプシーケンサで計算機リンクユニットを使用する場合............................ 付-10付6 計算機リンクのプログラム例 ......................................................... 付-11付6.1 無手順モードのシーケンスプログラム例 ........................................... 付-11付6.1.1 応用命令使用時のシーケンスプログラム ...................................... 付-11付6.1.2 専用命令使用時のシーケンスプログラム ...................................... 付-13付6.1.3 受信データのクリア処理のシーケンスプログラム.............................. 付-14

Page 19: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

- XI -

付7 MELSEC通信支援ツールについて ....................................................... 付-16 付7.1 基本通信支援ツールの概要 ....................................................... 付-16 付7.2 基本通信支援ツールの活用例 ..................................................... 付-18付8 外形寸法図.......................................................................... 付-21

Page 20: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

マニュアルについて

計算機リンク/マルチドロップリンクユニットに関連するマニュアルは,下記のものがあります。

⦆関連マニュアル⦆

マニュアル名称

計算機リンクユニットガイドブック

計算機リンクの各モードごとに外部機器(計算機など)とのデータ交信方法について,基本

的な使い方を説明しています。

全計算機リンクユニット共通用です。(別売)

計算機リンク/マルチドロップリンクユニットユーザーズマニュアル(マルチドロッ

プリンク機能編)

RS-422/485インタフェースを介するマスタ局とローカル/リモート局間の,入出力信号(ON/

OFF情報)のデータ交信について説明しています。

マルチドロップリンクユニット(AJ71UC24,A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4)共通用です。(別売)

AJ71UC24形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットユーザーズマニュアル

(ハードウェア編)

ユニットを使用するときのシステム構成,ユニットの仕様,各部の名称と設定,ユニットの

外形寸法図について説明しています。(ユニットに同梱)

A1SJ71UC24-R4形,A1SJ71C24-R4形計算機リンク/マルチドロップリンクユニット

ユーザーズマニュアル(ハードウェア編)

ユニットを使用するときのシステム構成,ユニットの仕様,各部の名称と設定,ユニットの

外形寸法図について説明しています。(ユニットに同梱)

A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2形計算機リンクユニット,A1SJ71UC24-PRF形

A1SJ71C24-PRF形計算機リンク/プリンタ機能ユニットユーザーズマニュアル

(ハードウェア編)

ユニットを使用するときのシステム構成,ユニットの仕様,各部の名称と設定,ユニットの

外形寸法図について説明しています。(各ユニットに同梱)

A2CCPU(P21/R21),A2CCPU-DC24V,A2CCPUC24(-PRF),A2CJCPUユーザーズマニュアル

(詳細編)

ユニットを使用するためのシステム構成,ユニット・シーケンサCPU・電源ユニットなどの仕

様,トラブルシューティングについて説明しています。(別売)

A2CCPU(P21/R21),A2CCPU-DC24V,A2CCPUC24(-PRF),A2CJCPUユーザーズマニュアル

(ハードウェア編)

ユニットを使用するときの取扱い,各部の名称と設定,A2CCPU用入出力ユニットの仕様と接

続,エラーコードについて説明しています。(各ユニットに同梱)

A1SCPU,A1SCPUC24-R2,A2SCPUユーザーズマニュアル(詳細編)

ユニットを使用するときのシステム構成,ユニット・シーケンサCPU・電源ユニットなどの仕

様と接続,エラーコードについて説明しています。(別売)

A1S/A2S/A2USCPU(S1),A1SCPUC24-R2ユーザーズマニュアル(ハードウェア編)

ユニットを使用するときの取扱い,各部の名称と設定,AnSCPU用入出力ユニットの仕様と接

続,エラーコードについて説明しています。(各ユニットに同梱)

マニュアル番号

(形名コード)

SH-3494

(13JG04)

SH-3496

(13JG03)

IB-68457

(13JG28)

1B-68458

(13JG29)

IB-68459

(13JG30)

SH-3492

(13JA06)

IB-68427

(13JA08)

SH-3504

(13JG33)

IB-68419

(13JA97)

領布価格

¥300

¥600

¥300

¥300

¥300

¥1000

¥300

¥1000

¥300

Page 21: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

共 通 編

共通編では,計算機リンク機能・プリンタ機能の概要,本マニュアルの構成と説明で使用するユニットの略称・総称について説明しています。

Page 22: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 1

1.概 要MELSEC-A

第1章 概  要

 本ユーザーズマニュアルは,1.3項に示す各ユニットが有する計算機リンク機能,プリンタ機能およびマルチドロップリンク機能のなかで,計算機リンク機能およびプリンタ機能について編に分けて説明しています。 マルチドロップリンク機能については,次に示す別売のユーザーズマニュアルを参照くださいますようお願い致します。 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザーズマニュアル(マルチドロップリンク機能編)……SH-3496

1.1 計算機リンク機能の概要

 計算機リンク機能には大きく分けて3つの機能があり,次のことなどを行うために使用することができます。① シーケンサCPUの動作監視② シーケンサCPUが扱うデータの収集③ シーケンスプログラムのアップロード/ダウンロード

 各機能ごとの概要を以下に説明します。 計算機リンクユニットがRS-422/485とRS-232Cの2つのインタフェースをもっているときは,以下の示す機能の中の2つの機能を併用することが可能です。(インタフェースごとに,いずれかの機能を設定して使用します。)(1) 専用プロトコル+無手順モード(2) 専用プロトコル+双方向モード(3) 専用プロトコル+プリンタ機能(RS-232C側のみ)

ポイント

計算機リンク機能を初めてご使用になる場合は,下記ガイドブック(別売)により基本的な計算機リンク機能の使い方をご理解ください。

計算機リンクユニット ガイドブック……SH-3494

1.1.1 専用プロトコルによる計算機リンクの概要と特長

(1) 概  要決められた交信手順で,計算機リンク用のコマンド伝文を計算機から計算機リンクユニットへ送信することにより,シーケンサCPUのデバイス,シーケンスプログラムなどの読出し/書込みを行うことができます。

シーケンサ

計算機リンクユニット

RS-422用ケーブルRS-232C用ケーブル

ASCIIコード

読出し

書込み

伝送データ

1 2 3 4

31H 32H 33H34H

伝送データ

0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0

(1 2 3 4 H)

図1.1 専用プロトコルの伝送データ

CPU

伝送制御コード

シーケンスプログラムのEND処理後自動的に交信

BINコード

計 算 機

伝送データ(ASCIIコード)

伝送制御コード

計算機リンクユニットがB I Nコード A S C I Iコードの変換を行う

1.概 要MELSEC-A

Page 23: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 2

1.概 要MELSEC-A

(2) 特  長

(a) 計算機からの要求による交信データ送受信の要求は,計算機が行います。計算機から計算機リンクユニットへコマンドを送信することにより,指定データを交信します。計算機リンクユニットを使用するための特別なシーケンスプログラムの作成や変更を行う必要がありません。① シーケンサCPUの全デバイスの読出し,書込みが可能シーケンサCPUの各デバイスの内容を読み出すことにより,動作状態の監視・モニタ,データの収集・解析などが行えます。また,各デバイスにデータを書き込むことにより,生産管理や生産指示などが行えます。

② プログラムのUP/DOWN LOADが可能シーケンサCPUのプログラム(メイン・サブシーケンスプログラム,マイコンプログラム)やパラメータデータ,コメントデータを計算機に読み出し格納しておき,必要に応じシーケンサCPUへ書き込むことによりプログラム変更が行えます。

③ シーケンサCPUのリモートRUN/STOP計算機からシーケンサCPUのリモートRUN/STOPが行えるので,シーケンサCPUの遠隔操作が行えます。

④ シーケンサCPUの入力信号をON/OFF計算機リンクユニットを装着しているシーケンサCPUの入力信号(X)をON/OFFさせることができます。これにより,シーケンサCPUの緊急停止または同時起動などを制御することができます。(この機能は,計算機リンクユニットのグローバル機能といいます。)

(b) シーケンサCPUからの要求による交信データ送信の要求は,シーケンサCPUが行います。シーケンサCPUから計算機へ緊急データなどの送信が必要なとき,シーケンサCPUから計算機リンクユニットへ送信要求を出し,計算機に割込み処理させる機能です。(この機能は,計算機リンクユニットのオンデマンド機能といいます。)

* 専用プロトコルには,制御手順形式1~制御手順形式4の各プロトコルモードがあります。接続する計算機の仕様に合わせて,いずれかの形式を選択してデータ交信することができます。本マニュアルでは,これらのプロトコルモードの総称を専用プロトコルとして表現しています。

ポイント

MELSEC-AシリーズおよびQnAシリーズシーケンサとパソコン間の通信を支援する弊社製の下記通信支援ツールを使用することで,Ethernet/計算機リンクなどで接続するパソコン側の交信プログラムを簡略化できます。・MX Component(基本通信支援ActiveXコントロール,SW0D5C-ACT以降品が使用可能)・MX⦆Links(基本通信支援ツール,SW0D5C-CSKP以降品が使用可能)など,付録7項に,基本通信支援ツールの概要,活用例を示しています。必要に応じて,参照してください。

Page 24: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 3

1.概 要MELSEC-A

1.1.2 無手順モードによる計算機リンクの概要と特長

(1) 概  要計算機リンクユニットを介して,ユーザ自身の交信手順で任意のデータを外部機器とシーケンサCPU間で交信することができます。

シーケンサ

RS-422用ケーブルRS-232C用ケーブル

00H~FFH

計算機リンクユニット

バッファメモリ

外 部 機 器

(計算機,プリンタなど)

伝送データ

伝送データ

0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0

(1 2 3 4 H)

伝送データ

0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0

(1 2 3 4 H)

図1.2 無手順モードの伝送データ

(2) 特  長① シーケンサCPUからデータの送信要求が可能送信要求は外部機器,シーケンサCPUのいずれからでも行えます。シーケンサCPUから外部へデータを送信したいときは,シーケンスプログラムのTO命令でバッファメモリへデータを書き込み送信要求信号をONすることにより行えます。外部機器から受信したデータは,シーケンスプログラムのFROM命令で読み出すことができます。

シーケンサCPU

計算機リンクユニット

② 可変長または固定長による受信の選択が可能外部機器から送信したデータをシーケンサCPUが受信する方法として可変長または固定長による受信があり,ユーザにて選択,設定を行うことができます。a 可変長による受信あらかじめ,ユーザが設定した受信終了コードまでの受信データを受信します。

b 固定長による受信あらかじめ,ユーザが設定した受信終了データ数分の受信データを受信します。

受信終了コードおよび受信終了データ数は,ユーザにて任意に設定することができます。

③ 送受信用メモリエリアの可変データ伝送の目的,用途などに合わせてバッファメモリのユーザ自由エリアの割付けをユーザで設定できます。

TO命令

CPU

伝送データはバッファメモリ経由でそのままのコードで授受を行う

シーケンスプログラムTO/FROM命令

00H~FFH(伝送データ)

FROM命令計算機,計測器

計算機,プリンタ

送信

受信

Page 25: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 4

1.概 要MELSEC-A

シーケンサ

シーケンスプログラムTO/FROM命令

00H~FFH(伝送データ)

RS-422用ケーブルRS-232C用ケーブル

00H~FFH

計算機リンクユニット

バッファメモリ

1.1.3 双方向モードによる計算機リンクの概要と特長

(1) 概  要計算機リンクユニットを介して,決められた交信手順で任意のデータを計算機とシーケンサCPU間で交信することができます。

伝送データ

0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0

(1 2 3 4 H)

図1.3 双方向モードの伝送データ

(2) 特  長① シーケンサCPUからデータの送信要求が可能送信要求は計算機,シーケンサCPUのいずれからでも行えます。シーケンサCPUから計算機へデータを送信したいときは,シーケンスプログラムのTO命令でバッファメモリへデータを書き込み送信要求信号をONすることにより行えます。データ送信の完了は,データ送信に対する計算機からの応答伝文の受信時に行われ,バッファメモリを読み出すことにより送信結果(正常/異常終了)を知ることができます。計算機から受信したデータは,シーケンスプログラムのFROM命令で読み出すことができます。

(計算機リンクユニットから送信させる場合)

シーケンサCPU

TO命令(送信データ)

Y(n+1)0 ON(送信要求)

Xn0 ON(送信完了)

FROM命令(送信結果)

計算機リンクユニット

データ送信

応答受信計算機

CPU

伝送データ

0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0

(1 2 3 4 H)

伝送データはバッファメモリ経由でそのままのコードで授受を行う伝送制御コードの付加,取除きも行う 伝送制御コード

計 算 機

伝送データ

伝送制御コード送信

受信

Page 26: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 5

1.概 要MELSEC-A

② 送信伝文中に送信データ長を指定相手機器へデータを送信するときは,データの長さを伝文中に含めて送信します。これにより,受信側は受信したデータの長さを伝文から知ることができます。

チェックサムデータ長 データ

ENQ

伝送順序

計算機リンクユニットは,計算機へデータ送信するときに次のように送信データを作成します。ENQ ………………… 付加して送信データ長 …………… バッファメモリに設定されている送信データ数を送信データ ……………… バッファメモリに書き込まれている送信データを送信チェックサム ……… 対象範囲からチェックサムを算出して送信

また,計算機リンクユニットが計算機からデータを受信したときは,受信データを次のように処理します。ENQ ………………… チェックして,受信データから取り除くデータ長 …………… 受信データ数としてバッファメモリへ格納データ ……………… 受信データとしてバッファメモリへ格納チェックサム ……… チェックして,受信データから取り除く

③ 送受信用メモリエリアの可変データ伝送の目的,用途などに合わせてバッファメモリのユーザ自由エリアの割付けをユーザで設定できます。

Page 27: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 6

1.概 要MELSEC-A

(1) 概  要計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェースにプリンタを接続することにより,計算機リンクユニットへ事前登録したメッセージ(固定メッセージ)や,必要に応じて登録した任意のメッセージ(自由メッセージ)を印字することができます。

プリンタ機能の概要を以下に説明します。計算機リンクユニットがRS-422/485とRS-232Cの2つのインタフェースをもっているときは,1.1.1項に示す計算機リンク機能の専用プロトコルと併用することが可能です。・RS-422/485インタフェース側 ………………専用プロトコル・RS-232Cインタフェース側……………………プリンタ機能

1.2 プリンタ機能の概要

シーケンサCPU

RS-232C用ケーブル

00H~FFH

送信

プリンタ

伝送データ

伝送データ

1 2 3 4 CR LF

31H32H33H 34H 0DH 0AH

1234伝送データはバッファメモリ経由でそのままのコードで送信する

図1.4 プリンタ機能の伝送データ

シーケンスプログラムTO命令

00H~FFH(伝送データ)

計算機リンクユニット

バッファメモリ

(2) 特  長① メッセージの登録・読出しa RS-422インタフェースで計算機を接続しているとき,計算機からは専用プロトコルのコマンドCI(固定メッセージの登録),CJ(固定メッセージデータの読出し)を使用して,半角80文字まで固定メッセージの登録・読出しを行うことができます。

b シーケンサCPUからは,FROM,TO命令により半角80文字まで自由/固定メッセージの登録・読出しを行うことができます。

② 漢字出力が可能漢字モード指定/漢字モード解除の制御コードを含めて漢字を登録することにより,漢字を出力することができます。

③ 多くのメッセージを登録可能メッセージには,自由メッセージと固定メッセージがあり,自由メッセージは31個,固定メッセージは400個を登録できます。

④ プリンタ出力シーケンサCPUからのプリンタ出力要求により,自由/固定メッセージを指定データ数分出力することができます。

⑤ テスト出力登録されている固定メッセージ,またはASCIIコード21H~7EHの該当文字をプリンタへ出力することができます。

伝送データ

1 2 3 4 CR LF

31H32H33H 34H 0DH0AH

(メッセージ)

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24

A1SCPUC24-R2-PRF

A1SJ71C24-R4-R2-PRF

○-R2A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

Page 28: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 7

1.概 要MELSEC-A

1.3 対象計算機リンクユニットの概要と機能

1.3.1 概要と機能

 本マニュアルの対象計算機リンクユニットの種類,各ユニットの概要と機能を示します。

機 能概 要

(1) ビルディングブロックタイプのユニット。(2) RS-232C,RS-422/485準拠のインタフェースを

各1チャンネル装備。(1) 小形ビルディングブロックタイプのユニット。(2) RS-232C準拠のインタフェースを1チャンネル装

備。(1) 小形ビルディングブロックタイプのユニット。(2) RS-232C準拠のインタフェースを1チャンネル装

備。(1) 小形ビルディングブロックタイプのユニット。(2) RS-422/485準拠のインタフェースを1チャンネ

ル装備。(1) 小形のシーケンサCPUユニット。(2) RS-232C準拠のインタフェースを1チャンネル装

備。(1) 小形のシーケンサCPUユニット。(2) RS-232C,RS-422/485準拠のインタフェースを

各1チャンネル装備。(1) 小形のシーケンサCPUユニット。(2) RS-232C,RS-422/485準拠のインタフェースを

各1チャンネル装備。

形 名

AJ71UC24

A1SJ71UC24-R2A1SJ71C24-R2

A1SJ71UC24-PRFA1SJ71C24-PRF

A1SJ71UC24-R4A1SJ71C24-R4

A1SCPUC24-R2

A2CCPUC24

A2CCPUC24-PRF

マルチドロップリンク機能

×

×

×

×

×

プリンタ機能

×

×

×

×

×

計算機リンク機 能

○:機能あり  ×:機能なし

備  考

開梱後,下記製品が同梱されていることを確認してください。下記同梱品以外の部品および部材は,ユーザにて別手配してください。

品 名

AJ71UC24

A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2,A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRF,A1SCPUC24-R2

A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4

A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF

同 梱 名ユニット本体終端抵抗 330Ω 1/4W(橙橙茶 )終端抵抗 110Ω 1/2W(茶茶茶 )

ユニット本体

9ピンDサブ(オス)ネジ止めタイプ

ユニット本体終端抵抗 330Ω 1/4W(橙橙茶 )終端抵抗 110Ω 1/2W(茶茶茶 )ユニット本体9ピンDサブ(オス)ネジ止めタイプバッテリ(A6BAT)

個  数122

1

1

122111

Page 29: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 8

1.概 要MELSEC-A

1.3.2 計算機リンクユニットのバージョンの確認方法

 本マニュアルでは,説明内容または説明機能に制約がある計算機リンクユニットを表すために,該当ページの右上に対象ソフトウェアバージョンを示しています。(見方は,1.4項で説明しています。) 対象計算機リンクユニットのソフトウェアバージョンの確認が必要であれば,下記位置のシールで確認してください。

AJ71UC24 A2CCPUC24-

(正面)

A B

ソフトウェアバージョンハードウェアバージョン

(正面)(正面)

A1SJ71UC24-A1SJ71C24- A1SCPUC24-R2

����������������

������������������

����������

��������

Page 30: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 9

1.概 要MELSEC-A

1.4 本マニュアルの構成と略称

1.4.1 本マニュアルの構成

本マニュアルでは,1.3項に示す計算機リンクユニットを対象に,計算機リンク機能・プリンタ機能について説明しています。(1) 計算機リンク機能編(第2章~第13章)

専用プロトコル,無手順モード,双方向モードによる外部機器とのデータ交信について,これらの機能をもつ全計算機リンクユニットを対象に説明。

(2) プリンタ機能編(第14章~第18章)プリンタ機能によるプリンタへのメッセージ出力(印字)について,プリンタ機能をもつ全計算機リンクユニットを対象に説明。

重 要

(1) 各ページで説明している内容/機能に対し,計算機リンクユニットによって制約がある場合,該当ページ右上に表を設けています。① 対象機能 ………… 説明している内容が該当する機能(計算機リンク機

能,プリンタ機能)を示しています。② 適用ユニット …… 説明している内容が該当する/説明している機能を

使用できる計算機リンクユニットに,○△印を付けています。○:説明している内容が該当する/説明している機

能を使用できる計算機リンクユニット。△:説明している内容/機能に制約がある計算機リ

ンクユニット。(下図に示すページ右上の表の意味)PCコマンドはその計算機リンクユニットのソフトウェアバージョンがA版から,PUコマンドはその計算機リンクユニットのソフトウェアバージョンがM版以降またはK版以降から,使用できることを示しています。

(2) 本マニュアルでは,計算機リンクユニットの図をビルディングブロックタイプで示しています。

(ページの右上に示す表の記載例)

(2) シーケンサの形名コード/形名読出しPC,PUコマンドにより,計算機とリンクしている該当シーケンサの形名コード,形名を読み出す場合の制御手順を,例を使って説明します。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

PC:(A版)PU:(M版)

PC:(A版)PU:(K版)

Page 31: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 10

1.概 要MELSEC-A

(1) 対象計算機リンクユニットの略称・総称 本マニュアルでは,下記に示す略称・総称を使って対象計算機リンクユニットについて説明しています。

1.4.2 本マニュアルで使用する略称・総称

略称/総称計算機リンクユニットAJ71UC24A1SJ71UC24-R2A1SJ71UC24-PRFA1SJ71UC24-R4A1SJ71UC24-R2/R4/PRFA1SJ71C24-R2A1SJ71C24-PRFA1SJ71C24-R4A1SJ71C24-R2/R4/PRFA1SJ71(U)C24-R2A1SJ71(U)C24-R4A1SJ71(U)C24-PRFA1SCPUC24-R2A2CCPUC24

A2CCPUC24-PRF

A2CCPUC24(PRF)A2CCPUC24(PRF)以外

略称・総称の内容/対象ユニット下記に示す全ユニットの総称。AJ71UC24形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットの略称。A1SJ71UC24-R2形計算機リンクユニットの略称。A1SJ71UC24-PRF形計算機リンク/プリンタ機能ユニットの略称。A1SJ71UC24-R4形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットの略称。A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-R4,A1SJ71UC24-PRFの総称。A1SJ71C24-R2形計算機リンクユニットの略称。A1SJ71C24-PRF形計算機リンク/プリンタ機能ユニットの略称。A1SJ71C24-R4形計算機リンク/マルチドロップリンクユニットの略称。A1SJ71C24-R2,A1SJ71C24-R4,A1SJ71C24-PRFの総称。A1SJ71C24-R2,A1SJ71UC24-R2の総称。A1SJ71C24-R4,A1SJ71UC24-R4の総称。A1SJ71C24-PRF,A1SJ71UC24-PRFの総称。A1SCPUC24-R2形計算機リンク機能付きシーケンサCPUユニットの略称。A2CCPUC24形計算機リンク機能付きシーケンサCPUユニットの略称。A2CCPUC24-PRF形計算機リンク機能・プリンタ機能付きシーケンサCPUユニットの略称。A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの総称。AJ71UC24,A1SJ71UC24-R2/R4/PRF,A1SJ71C24-R2/R4/PRF,A1SCPUC24-R2の総称。

(2) 対象シーケンサの総称本マニュアルでは,下記に示す略称・総称を使って計算機リンクユニットの対象シーケンサユニットを示しています。ユニットの形名の明示が必要であれば,対象ユニットの形名を記載します。

略称/総称

ACPU

AnACPU

AnUCPU

AnA/AnUCPU

QnACPU

QLP21/QBR11LP21/BR11QLP25/QBR15LP25/BR15P25/R25

略称・総称の内容/対象ユニット2.7項に示す適用CPUユニット(MELSECNETデータリンク機能をもつシーケンサCPUユニットも含む)の総称。ACPUの中のA2ACPU,A2ACPU-S1,A3ACPU,A2ACPUP21/R21,A2ACPUP21/R21-S1,A3ACPUP21/R21の総称。ACPUの中のA2UCPU,A2UCPU-S1,A3UCPU,A4UCPU,A2USCPU,A2USCPU-S1,A2USHCPU-S1の総称。AnACPU,AnUCPUの総称。ACPUの中のQ2ACPU,Q2ACPU-S1,Q3ACPU,Q4ACPU,Q4ARCPU,Q2ASCPU,Q2ASCPU-S1,Q2ASHCPU,Q2ASHCPU-S1の総称。AJ71QLP21(S/G),AJ71QBR11,A1SJ71QLP21,A1SJ71QBR11AJ71LP21(G),AJ71BR11,A1SJ71LP21,A1SJ71BR11AJ72QLP25(G),AJ72QBR15,A1SJ72QLP25,A1SJ72QBR15AJ72LP25(G),AJ72BR15AJ72P25,AJ72R25,AJ72T25B,A1SJ72T25B

Page 32: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

1 - 11

1.概 要MELSEC-A

(3) その他の略称・総称本マニュアルでは,下記に示す略称・総称を使って計算機リンク機能,プリンタ機能について説明しています。

略称/総称

マルチドロップリンクユニット

マルチドロップ接続(1:n,m:n接続)

計算機リンク,計算機リンク機能

専用プロトコル

プリンタ機能

外部機器

RS-422(インタフェース)

ネットワークシステムデータリンクシステム

ACPU共通コマンド

AnA/AnUCPU共通コマンドAnUCPU専用コマンド

略称・総称の内容(1)に示すマルチドロップリンク機能をもつ全計算機リンク/マルチドロップリンクユニットの総称。(次のマルチドロップ接続とは用語の意味が異なりますので,ご注意ください。)計算機リンク機能を使って外部機器とデータ交信するために,計算機リンクユニットのRS-422インタフェースを使って複数の外部機器を接続するときの,接続の呼び名。計算機リンクユニットがもつ専用プロトコル機能,無手順モード機能,双方向モード機能の総称。計算機リンク機能の専用プロトコル機能。専用プロトコルの形式1~形式4の総称。計算機リンクユニットがもつプリンタ機能。計算機リンク機能でデータ交信するために,計算機リンクユニットと接続する計算機,プリンタ,他計算機リンクユニットなどの機器の総称。RS-422,RS-485準拠のインタフェースの総称。(特に,RS-485インタフェース名も示さなければならないときはRS-422/485と,RS-485インタフェース名だけを示さなければならないときはRS-485と表記します。)MELSECNET/10ネットワークシステムの略称。MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bデータリンクシステムの略称。ご使用の計算機リンクユニットの適用CPUユニットに示す全シーケンサCPUに対して使用できる専用プロトコルのコマンド。ご使用の計算機リンクユニットの適用CPUユニットに示すAnACPU,AnUCPUに対して使用できる専用プロトコルのコマンド。ご使用の計算機リンクユニットの適用CPUユニットに示すAnUCPUに対して使用できる専用プロトコルのコマンド。

Page 33: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

計算機リンク機能編

計算機リンク機能編では,専用プロトコル,無手順モードおよび双方向モードによる外部機器とのデータ交信について,システム構成,仕様,手順,データ交信方法などを説明しています。

Page 34: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 1

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.システム構成と使用できる機能

第2章 システム構成と使用できる機能

 計算機リンクユニットを使用したシステム構成には,外部機器と計算機リンクユニット(シーケンサCPU側)が1:1~1:32局および2:1~2:32局などがあります。 本章では,このシステム構成の種類と各々のシステム構成で使用できる計算機リンク機能について,システム構成別に説明します。 なお,計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項参照)と主チャンネル設定スイッチ(4.2.2項参照)の設定が影響しますので,これらのスイッチ設定と計算機リンクの関係を初めに説明します。

(1) AJ71UC24,A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFをご使用の場合① モード設定スイッチを「1」~「8」に設定するとき・2つのインタフェースは異なるモードになります。・各インタフェースに接続している外部機器と専用プロトコル,無手順モードまたは双方向モードで計算機リンクすることができます。

専用プロトコル○××○

無手順モード/双方向モード×○○×

備 考いずれかで計算機リンク可能。主チャンネル設定スイッチは無視。

ポイント

本マニュアルの対象計算機リンクユニットを使用するための適用システムについては,ご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェア編)を参照してください。

RS-232C側RS-422側RS-232C側RS-422側

モード設定

・主チャンネル設定していないインタフェース側に接続している外部機器とは,計算機リンクすることができません。

(2) A1SJ71UC24-R2/R4/PRF,A1SJ71C24-R2/R4/PRF,A1SCPUC24-R2をご使用の場合・モード設定スイッチを「1」~「5」または「4」~「8」に設定することができます。・計算機リンクユニットに接続している外部機器と,専用プロトコル,無手順モードまたは双方向モードで計算機リンクすることができます。

② モード設定スイッチを「9」~「D」に設定するとき・2つのインタフェースは同一モードになります。・この場合は,計算機リンクユニットの主チャンネル設定したインタフェース側に接続している外部機器と,専用プロトコルまたは無手順モードで計算機リンクすることができます。

専用プロトコル/無手順モード

××

双方向モード

×

××

×

備 考

主チャンネル側で計算機リンク可能。

9

D

RS-232C側(主チャンネル側)RS-422側RS-232C側RS-422側(主チャンネル側)

モード設定

専用プロトコル

×

無手順モード/双方向モード

×

備 考

いずれかで計算機リンク可能。主チャンネル設定スイッチはなし。

モード設定

RS-232C側

RS-422側

RS-232C側

RS-422側

〜⦆

1

4⦆

〜⦆

5

8⦆

〜⦆

5

8⦆

〜⦆

1

4

〜⦆

5

8

〜⦆

1

4

Page 35: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 2

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.1 外部機器とシーケンサCPUが1:1の場合

(1) 外部機器とシーケンサCPUが1:1の場合のシステム構成を下記図2.1に示します。図中の(モード: ~ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項)の設定範囲を示します。

1:1の場合

外部機器

(計算機,プリンタなど) RS-232CまたはRS-422インタフェース

計算機リンクユニット

RS-232CまたはRS-422インタフェース

CPUユニット

増設ベースへ

ポイント

(1) RS-232CとRS-422インタフェースの使い分けはRS-422の場合,遠距離(総延長500m)用でRS-232Cは近距離(最大15m)用として使用します。

(2) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C-RS-422変換器またはモデムを使用して距離を離すことができます。

図2.1 システム構成(Ⅰ)

(モード:1~8)

Page 36: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 3

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

(2) 外部機器とシーケンサCPUが1:1のシステム構成のときに,使用できる計算機リンク機能を示します。(a) 専用プロトコル形式1~形式4を設定するインタフェース

① 計算機から使用できる機能

デバイスメモリ

拡 張 フ ァ イ ルレ ジ ス タ

バッファメモリ(自局計算機リンクユニット)特殊機能ユニットバッファメモリシーケンス/マイコンプログラムコ メ ン トパ ラ メ ー タ

シーケンサC P U

グ ロ ー バ ル

折 返 し テ ス ト

専用プロトコルのインタフェース備 考

拡張デバイス含む。

―――

拡張コメント含む。

―――

使用できる機能RS-232C側の場合

○○

RS-422側の場合

○○

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み読出し/書込みリモートRUN/STOPPC形名読出し入力信号(X)ON/OFF

受信データの送信

② シーケンサCPUから使用できる機能

計算機へのデータ送信

オ ン デ マ ン ド

専用プロトコルのインタフェース備 考

―――

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

(b) 無手順モードを設定するインタフェース外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 外部機器外部機器→ シーケンサ

送 信

受 信

無手順モードのインタフェース備 考

計算機,プリンタ,などへの送信計算機などからの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

(c) 双方向モードを設定するインタフェース計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 計算機計算機→ シーケンサ

送 信

受 信

双方向モードのインタフェース備 考

計算機への送信

計算機からの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

Page 37: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 4

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.2 外部機器とシーケンサCPUが1:nの場合

(1) 外部機器とシーケンサCPUが1:n(nは最大32)局の場合のシステム構成を下記図2.2に示します。図中の(モード: ~ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項)の設定範囲を示します。

1:nの場合

システム構成1  外部機器と計算機リンクユニットをRS-232C回線で接続する場合です。

RS-232Cインタフェース

システム構成2  外部機器と計算機リンクユニットをRS-422回線で接続する場合です。

外部機器(計算機)

RS-232Cインタフェース

RS-232Cケーブル

計算機リンクユニット

(モード:1~8) (モード:1~8)(モード:9~D)

CPUユニット

CPUユニット

*各局の計算機リンクユニットは,同じモードに設定します。

外部機器(計算機)

RS-422インタフェース

RS-422ケーブル

計算機リンクユニット

(モード:1~8) (モード:1~8)(モード:1~8)

CPUユニット

CPUユニット

CPUユニット

*各局の計算機リンクユニットのRS-422側は,同じモードに設定します。

最大32局

最大32局

RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース

RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース RS-422ケーブル RS-422インタフェース

図2.2 システム構成(Ⅱ)

CPUユニット

ポイント

(1) モード設定スイッチの設定値が5~8の場合,RS-232Cインタフェースは,計算機またはプリンタなどを接続し,無手順モード/双方向モードで交信することができます。

(2) RS-232CとRS-422インタフェースの使い分けはRS-422の場合,遠距離(総延長500m)用でRS-232Cは近距離(最大15m)用として使用します。

(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置した場合は,外部機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C-RS-422変換器またはモデムを使用して距離を離すことができます。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2-PRF

A1SJ71C24-R4○

-R2-PRF-R2A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

Page 38: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 5

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

(2) 外部機器とシーケンサCPUが1:nのシステム構成のときに,使用できる計算機リンク機能を示します。(a) 専用プロトコル形式1~形式4を設定するインタフェース

① 計算機から使用できる機能専用プロトコルのインタフェース

備 考

拡張デバイス含む。

―――

拡張コメント含む。

―――

RS-232C側の場合

○○

デバイスメモリ

拡 張 フ ァ イ ルレ ジ ス タ

バッファメモリ(自局計算機リンクユニット)特殊機能ユニットバッファメモリシーケンス/マイコンプログラムコ メ ン トパ ラ メ ー タ

シーケンサC P U

グ ロ ー バ ル

折 返 し テ ス ト

使用できる機能RS-422側の場合

○○

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み読出し/書込みリモートRUN/STOPPC形名読出し入力信号(X)ON/OFF

受信データの送信

② シーケンサCPUから使用できる機能

計算機へのデータ送信

オ ン デ マ ン ド

専用プロトコルのインタフェース備 考

―――

使用できる機能RS-232C側の場合

×

RS-422側の場合

×

(b) 無手順モードを設定するインタフェース外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 外部機器外部機器→ シーケンサ

送 信

受 信

無手順モードのインタフェース備 考

計算機,プリンタ,などへの送信計算機などからの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

○*1

*1

*1 外部機器側で全二重通信が可能であれば,無手順モードによるデータ交信が行えます。

(c) 双方向モードを設定するインタフェース計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 計算機計算機→ シーケンサ

送 信

受 信

双方向モードのインタフェース備 考

計算機への送信

計算機からの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

×

×

RS-422側の場合

×

×

Page 39: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 6

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.3 外部機器とシーケンサCPUが2:1の場合

(1) 外部機器とシーケンサCPUが2:1の場合のシステム構成を下記図2.3に示します。図中の(モード: ~ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項)の設定範囲を示します。

2:1の場合

(モード:1~8)

増設ベースへ計算機リンクユニット RS-422インタフェース

RS-232Cインタフェース

RS-422インタフェース

外部機器(計算機,プリンタなど)

外部機器(計算機,プリンタなど)

(外部機器とシーケンサCPUが1:1のシステムを2つ組み合わせたシステム構成)

図2.3 システム構成(Ⅲ)

CPUユニット

RS-232Cインタフェース

ポイント

(1) このシステム構成は,インタフェースの一方を専用プロトコル形式1~4のいずれかで使用し,他方を無手順モード/双方向モードで使用する場合のシステムです。

(2) RS-232CとRS-422インタフェースの使い分けはRS-422の場合,遠距離(総延長500m)用でRS-232Cは近距離(最大15m)用として使用します。

(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C-RS-422変換器またはモデムを使用して距離を離すことができます。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2-PRF

A1SJ71C24-R4-R2-PRF-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

Page 40: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 7

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

(2) 外部機器とシーケンサCPUが2:1のシステム構成のときに,使用できる計算機リンク機能を示します。(a) 専用プロトコル形式1~形式4を設定するインタフェース

① 計算機から使用できる機能

備 考

拡張デバイス含む。

―――

拡張コメント含む。

―――

専用プロトコルのインタフェースRS-232C側の場合

○○

デバイスメモリ

拡 張 フ ァ イ ルレ ジ ス タ

バッファメモリ(自局計算機リンクユニット)特殊機能ユニットバッファメモリシーケンス/マイコンプログラムコ メ ン トパ ラ メ ー タ

シーケンサC P U

グ ロ ー バ ル

折 返 し テ ス ト

使用できる機能RS-422側の場合

○○

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み読出し/書込みリモートRUN/STOPPC形名読出し入力信号(X)ON/OFF

受信データの送信

② シーケンサCPUから使用できる機能

計算機へのデータ送信

オ ン デ マ ン ド

専用プロトコルのインタフェース備 考

―――

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

(b) 無手順モードを設定するインタフェース外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 外部機器外部機器→ シーケンサ

送 信

受 信

無手順モードのインタフェース備 考

計算機,プリンタ,などへの送信計算機などからの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

(c) 双方向モードを設定するインタフェース計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 計算機計算機→ シーケンサ

送 信

受 信

双方向モードのインタフェース備 考

計算機への送信

計算機からの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

Page 41: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 8

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.4 外部機器とシーケンサCPUが2:nの場合

(1) 外部機器(計算機,プリンタなど)とシーケンサCPUが2:n(nは最大32)局の場合のシステム構成を下記図2.4に示します。図中の(モード: ~ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項)の設定範囲を示します。

2:nの場合 (外部機器とシーケンサCPUが1:1と1:nを組み合わせたシステム構成)

外部機器-2(計算機)

外部機器-1(計算機,プリンタなど)

RS-422インタフェース

計算機リンクユニット

シーケンサCPU-n

(モード:1~8)

RS-232Cインタフェース

(モード:1~8)

RS-232Cケーブル

CPUユニット

CPUユニット

CPUユニット

*各局の計算機リンクユニットのRS-422側は,同じモードに設定します。

(モード:1~8)シーケンサCPU-1

RS-422インタフェースRS-422ケーブル RS-422インタフェース

RS-422ケーブル

RS-232Cインタフェース

RS-422インタフェース

最大32局

図2.4 システム構成(Ⅳ)

RS-422ケーブル

ポイント

(1) このシステム構成は,外部機器と接続されている計算機リンクユニットのインタフェースの一方を専用プロトコル形式1~4のいずれかで使用し,他方を無手順モード/双方向モードで使用する場合のシステムです。

(2) モード設定スイッチの設定値が5~8の場合,RS-232Cインタフェースは,計算機またはプリンタなどを接続し,無手順モード/双方向モードで交信することができます。

(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C-RS-422変換器またはモデムを使用して距離を離すことができます。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2-PRF

A1SJ71C24-R4-R2-PRF-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

Page 42: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 9

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

(2) 外部機器とシーケンサCPUが2:nのシステム構成のときに,使用できる計算機リンク機能を示します。(a) 専用プロトコル形式1~形式4を設定するインタフェース

① 計算機から使用できる機能

備 考

拡張デバイス含む。

―――

拡張コメント含む。

―――

専用プロトコルのインタフェースRS-232C側の場合

○○

デバイスメモリ

拡 張 フ ァ イ ルレ ジ ス タ

バッファメモリ(自局計算機リンクユニット)特殊機能ユニットバッファメモリシーケンス/マイコンプログラムコ メ ン トパ ラ メ ー タ

シーケンサC P U

グ ロ ー バ ル

折 返 し テ ス ト

使用できる機能RS-422側の場合

○○

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込みテストモニタ

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み読出し/書込みリモートRUN/STOPPC形名読出し入力信号(X)ON/OFF

受信データの送信

② シーケンサCPUから使用できる機能

計算機へのデータ送信

オ ン デ マ ン ド

専用プロトコルのインタフェース備 考

―――

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

○*1 *1

*1 システム構成の1:1側(図2.4の外部機器-1とシーケンサCPU-1)でのみ,データ交信が行えます。

(b) 無手順モードを設定するインタフェース外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 外部機器外部機器→ シーケンサ

送 信

受 信

無手順モードのインタフェース備 考

計算機,プリンタ,などへの送信計算機などからの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

*1

*1

*1 システム構成の1:n側(図2.4の外部機器-2と各シーケンサCPU)は,外部機器側で全二重通信が可能であれば無手順モードによるデータ交信が行えます。

(c) 双方向モードを設定するインタフェース計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ→ 計算機計算機→ シーケンサ

送 信

受 信

双方向モードのインタフェース備 考

計算機への送信

計算機からの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

*1

*1

*1

*1

*1 システム構成の1:1側(図2.4の外部機器-1とシーケンサCPU-1)でのみ,データ交信が行えます。

Page 43: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 10

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.5 外部機器とシーケンサCPUがm:nの場合

(1) 外部機器(計算機)とシーケンサCPUがm:n(m:nは合計最大32)局の場合のシ

ステム構成を下記図2.5に示します。

図中の(モード: ~ )は,その局の計算機リンクユニットのモード設定スイッ

チ(4.2.1項)の設定範囲を示します。

m:nの場合 *各局の計算機リンクユニットは,同じモードに設定します。

計算機リンクユニット

(モード:5,6,8)(モード:5,6,8)(モード:5,6,8)(モード:A,B,D)

RS-232Cインタフェース

RS-232Cケーブル

RS-422ケーブル

RS-422インタフェース

RS-422ケーブルRS-422ケーブル

RS-422インタフェース

計算機リンクユニット

CPUユニット

CPUユニット

CPUユニット

CPUユニット

RS-232Cインタフェース

RS-422インタフェース

RS-422インタフェース

RS-422ケーブル RS-422ケーブル

RS-422インタフェース

外部機器(計算機)

外部機器(計算機)

外部機器(計算機)

外部機器(計算機)

最大32局

ポイント

(1) このシステム構成は,計算機と計算機リンクユニットをすべて接続し,専

用プロトコル形式1,2,4のいずれかを使用する場合のシステムです。

このシステム構成のとき,すべての計算機が各シーケンサCPUと計算機リ

ンクするためには,RS-422ケーブルで計算機と計算機リンクユニットを接

続し,計算機リンクユニットのモード設定スイッチは「5」,「6」または

「8」に設定する必要があります。

モード設定スイッチを「A」,「B」または「D」に設定したときは,主チャ

ンネル設定(主チャンネル設定スイッチ(4.2.2項参照)で設定)したイ

ンタフェース側に接続している計算機とのみ,専用プロトコルで計算機リ

ンクすることができます。(4.2.2項,第11章を参照してください。)

* 上図の場合,一番左側の計算機リンクユニットの主チャンネル設定が

RS-422側になっていると,一番左側の計算機はほかの計算機とのデー

タ交信が可能ですが,一番左側のシーケンサCPUとの計算機リンクはで

きません。

(2) モード設定スイッチの設定値が5~8の場合,RS-232Cインタフェースは,

計算機またはプリンタなどを接続し,無手順モード/双方向モードで交信

することができます。

(3) インタフェースがRS-232Cの外部機器で遠距離に設置したい場合は,外部

機器と計算機リンクユニットの間にRS-232C-RS-422変換器またはモデム

を使用して距離を離すことができます。

図2.5 システム構成(Ⅴ)

計算機リンク機能

A2CCPU

C24-PRF

A2CCPU

C24

A1SCPU

C24-R2-PRF

A1SJ71C24

-R4

-R2-PRF-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

Page 44: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 11

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

(2) 外部機器(計算機)とシーケンサCPUがm:nのシステム構成のときに,使用でき

る計算機リンク機能を示します。

(a) 専用プロトコル形式1,形式2,形式4を設定するインタフェース

① 計算機から使用できる機能

備 考

拡張デバイス含む。

―――

拡張コメント含む。

―――

専用プロトコルのインタフェース

RS-232C側の場合

デバイスメモリ

拡 張 フ ァ イ ル

レ ジ ス タ

バッファメモリ

(自局計算機リン

クユニット)

特殊機能ユニット

バッファメモリ

シーケンス/マイ

コンプログラム

コ メ ン ト

パ ラ メ ー タ

シーケンサC P U

グ ロ ー バ ル

折 返 し テ ス ト

使用できる機能RS-422側の場合

読出し/書込み

テスト

モニタ

読出し/書込み

テスト

モニタ

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み

読出し/書込み

リモートRUN/STOP

PC形名読出し

入力信号(X)

ON/OFF

受信データの送信

*1 RS-232C側は,計算機側で全二重通信が可能であれば専用プロトコルによるデータ交

信が行えます。

② シーケンサCPUから使用できる機能

計算機へのデータ

送信オ ン デ マ ン ド

専用プロトコルのインタフェース備 考

―――

使用できる機能RS-232C側の場合

×

RS-422側の場合

×

*1 外部機器との接続が1:1でのみ,データ交信が行えます。

(c) 双方向モードを設定するインタフェース(モード:5,6または8の局が対象)

計算機およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ

→ 外部機器

外部機器

→ シーケンサ

送 信

受 信

無手順モードのインタフェース備 考

計算機,プリンタな

どへの送信

計算機などからの受

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

―――

―――

*1

*1

(b) 無手順モードを設定するインタフェース(モード:5,6または8の局が対象)

外部機器およびシーケンサCPUから使用できる機能

シーケンサ

→ 計算機

計算機

→ シーケンサ

送 信

受 信

双方向モードのインタフェース備 考

計算機への送信

計算機からの受信

使用できる機能RS-232C側の場合

RS-422側の場合

―――

―――

*1

*1

*1 計算機との接続が1:1でのみ,データ交信が行えます。

Page 45: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 12

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.6 データリンクシステム,ネットワークシステムに対するシステム構成

2.6.1 MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合

 データリンクシステムで接続されているシーケンサCPUに計算機リンクユニットを

装着することにより,計算機から専用プロトコルでMELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の

他局シーケンサCPUともアクセスすることができます。(他局シーケンサCPUからオン

デマンド機能は使用できません。)

 ただし,A0J2CPUP23/R23およびA0J2P25/R25に対してはアクセスできません。

計算機

MELSECNET(Ⅱ)の場合

計算機

ローカル1局(L1)

MELSECNET(Ⅱ)の場合

計算機

ローカル1局(l1)リモート2局

(r2局)

ローカル3局(l3)

リモート3局(R3)

ローカル2局/3階層マスタ局(L2/m)

計算機

マスタ局(M)

アクセスできるシーケンサCPUの範囲 ・・・・ 上図のいずれかの階層がMELSECNET/Bでも,アクセス可能局は同様です。

計算機リンクユニットを装着できる局 ・・・ マスタ局,ローカル局に装着できます。リモートI/O局には装着できません。

図2.6 システム構成(Ⅵ)

CPUユニット

CPUユニット

CPUユニット

CPUユニット

リンクユニット

リンクユニット

CPUユニット

リンクユニット

計算機

接続局

M

L1

L2/m

l1

計算機からのアクセス可能局

M

×

L1

×

×

L2/m

×

R3

×

×

×

l1

×

×

r2

×

×

×

l3

×

×

×

○:アクセス可能  ×:アクセス不可能

※ ○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能

計算機リンク機能

A2CCPU

C24-PRF

A2CCPU

C24

A1SCPU

C24-R2

-PRF

A1SJ71C24

-R4

-R2

-PRF

-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考X/Yリン

ク不可

マルチドロップ

接続

-R4

Page 46: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 13

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.6.2 MELSECNET/10の場合

 ネットワークシステムで接続されているシーケンサに計算機リンクユニットを装着

することにより,計算機から専用プロトコルでMELSECNET/10上の他局シーケンサとも

アクセスすることができます。(他局シーケンサCPUからオンデマンド機能は使用でき

ません。)

・他局とアクセスするためには,各種パラメータ設定,ネットワーク登録(5.15

項参照)が必要になります。

* 自局がMELSENET/10上のAnUCPUの場合

○:アクセス可能 ×:アクセス不可能(PC間ネットの場合)

MELSECNET/10二階層システム

計算機

計算機

計算機

1Mp11Ns2

1N31Ns4

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

計算機からのアクセス可能局

1Mp1

○○○

1Ns2

○×○

1N3

○○○

1Ns4

○×○

計算機接続局

1Mp11N31Ns4

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

MELSECNET/10多階層システム

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

1Ns4 1Ns3 2Mp1 2N2

計算機

計算機

計算機

計算機

計算機2Ns32Ns4

MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

1Mp1

○○○×○

1N2

○○○×○

1Ns3/2Mp1

○×○○○

1Ns4

○×○×○

計算機接続局

1Mp11N2

1Ns3/2Mp1

2N22Ns3

2N2

○×○○○

2Ns3

○×○×○

2Ns4

○×○×○

計算機からのアクセス可能局

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システム1N2 1Ns1

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

1Mp4 M1Ns3

計算機 計算機

計算機

計算機

MELSECNET(Ⅱ)

L1

L2

R4L3

1Ns1

○○○×

1N2

○○○×

1Ns3/M○○○○

1Mp4

○○○×

計算機接続局

1Ns11Ns3/M1Mp4L1

L1

×○×○

L2

×○××

L3

×○××

計算機からのアクセス可能局

R4

×○××

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能

1Ns2 1Mp1

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

1Ns4 M1N3

計算機 計算機

計算機

計算機

MELSECNET(Ⅱ)

L1

L2

R4L3

1Mp1

○○○×

1Ns2

○×○×

1N3/M

○○○○

1Ns4

○×○×

計算機接続局

1Mp11N3/M1Ns4L1

L1

×○×○

L2

×○××

L3

×○××

計算機からのアクセス可能局

R4

×○××

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能

・中間局がAnAまたはAnNCPUの場合

図2.7 システム構成(Ⅶ)

多階層

システム

二階層

システム

MELSECNET/10

PC間ネット

Mp局…管理局

Ns局…通常局

(AnUCPU)

N局…通常局

AnUを除くCPU

(AnA/AnNCPU)

[MELSECNET(Ⅱ)]

M局…マスタ局

L局…ローカル局

R局…リモート局

○…アクセス

可能局

1Mp11N2

計算機リンク機能

A2CCPU

C24-PRF

A2CCPU

C24

A1SCPU

C24-R2

-PRF

A1SJ71C24

-R4

-R2

-PRF

-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考マルチドロップ

接続

-R4

X/Yリン

ク不可

Page 47: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 14

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

(リモートI/Oネット場合)

MELSECNET/10二階層システム

計算機

計算機

計算機

1MR1R3

1R11R2

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

計算機からのアクセス可能局

1MR

○○○

1R1

○○×

1R2

○×○

1R3

○××

計算機接続局

1MR1R11R2

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能

○:アクセス可能 ×:アクセス不可能

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

1Ns4 1Ns3 2MR 2R1

計算機

計算機

計算機

計算機

計算機2R22R3

MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

1Mp1

○○○○○

1N2

○○○○○

1Ns3/2MR○×○○○

1Ns4

○×○○○

計算機接続局

1Mp11N2

1Ns3/2MR

2R12R2

2R1

○×○○×

2R2

○×○×○

2R3

○×○××

計算機からのアクセス可能局

MELSECNET/10多階層システム

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能

MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システム

1N2 1Ns1

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

1Mp4 M1Ns3

計算機

計算機

計算機

MELSECNET(Ⅱ)

L1

L2

R4L3

2MR

計算機

2R1

MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

2R3 2R2

計算機

計算機

1Ns2 1Mp1

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

1Ns4 M1N3

計算機

計算機

MELSECNET(Ⅱ)

L1

L2

R4L3

2R1

計算機

計算機計算機

計算機

2MR

図2.7 システム構成(Ⅷ)

1Ns1

×

1N2

×

1Ns3/

M

1Mp4/

2MR

×

2R1

×

×

2R2

×

×

2R3

×

×

×

L1

×

×

×

×

計算機

接続局

1Ns1

1Ns3/M

1Mp4/2MR

2R1

2R2

L1

L2

×

×

×

×

×

L3

×

×

×

×

×

R4

×

×

×

×

×

計算機からのアクセス可能局

※※※

※※※

※※※

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能

1Mp1

×

1Ns2

×

×

1N3/

M

1Ns4/

2MR

×

×

2R1

×

×

×

2R2

×

×

×

2R3

×

×

×

×

L1

×

×

×

×

計算機

接続局

1Mp1

1N3/M

1Ns4/2MR

2R1

2R2

L1

L2

×

×

×

×

×

L3

×

×

×

×

×

R4

×

×

×

×

×

計算機からのアクセス可能局

※※※

※※※

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより全デバイスのアクセスが可能

○……該当シーケンサのPC番号(局番号)を指定することにより特殊機能ユニットバッファメモリのアクセスが可能

多階層

システム

MELSECNET/10

PC間ネット

Mp局…管理局

Ns局…通常局

(AnUCPU)

N局…通常局

AnUを除くCPU

(AnA/AnNCPU)

MELSECNET/10

リモートI/Oネット

MR局…マスタ局

(AnUCPU)

R局…リモート局

[MELSECNET(Ⅱ)]

M局…マスタ局

L局…ローカル局

R局…リモート局

○…アクセス

可能局

二階層

システム

※MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

2R22R3

※※※

※※※

※※ ※

1Mp11N2

計算機リンク機能

A2CCPU

C24-PRF

A2CCPU

C24

A1SCPU

C24-R2-PRF

A1SJ71C24

-R4

-R2

-PRF

-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考マルチドロップ

接続

-R4

Page 48: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 15

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

2.7 適用CPUユニットと装着可能枚数

(1)⦆計算機リンクユニットの計算機リンク機能・プリンタ機能を使用する場合の装着可能なシーケンサユニットと装着可能枚数を示します。

備  考

下記に示すA1SシリーズおよびAシリーズ特殊機能

ユニット,GOTシリーズと併用する場合は,それら

の使用枚数/接続台数も含めた合計が装着可能枚

数となる。

・A1SJ71UC24-R2    ・A1SJ71C24-R2

・A1SJ71UC24-R4    ・A1SJ71C24-R4

・A1SJ71UC24-PRF    ・A1SJ71C24-PRF

・A1SD51S

・A1SJ71E71-B2/B5(-S3)

・A1SD21-S1

・A1SJ71CM0-S3

・AD51(-S3)      ・AD51H(-S3)

・AD51FD(-S3)

・AD57G(-S3)

・AJ71C21(-S1) BASICプログラムモード時のみ

・AJ71C23(-S3)

・AJ71UC24      ・AJ71C24(-S3/-S6/S8)

・AJ71P41

・AJ71E71(-S3)

・AD22-S1

・A0J2C214-S1

・GOTシリーズ(バス接続時のみ)

装着可能枚数

2

6

1

6

2

適用ユニット

A0J2HA1, A1NA1S, A1SJA1SH, A1SJHA2(-S1)A2N(-S1)A2SA2SHA3, A3NA3H, A3MA73A2A(-S1)A3AA2U(-S1)A3UA4UA2US(-S1)A2USH-S1A1SCPUC24-R2A52GA7LMS-FQ2AS(-S1)Q2ASH(-S1)Q2A(-S1)Q3AQ4A,Q4ARQ(Aモード)AJ72LP25(G)AJ72BR15AJ72LR25AJ72QLP25(G)AJ72QBR15AJ72QLR25A1SJ72QLP25A1SJ72QBR15A1SJ72QLR25

本ユニット装着局

CPUユニット

MELSECNET/10

(リモート局)

*⦆計算機リンクユニットは,MELSECNET(II)およびMELSECNET/Bのリモート局に装着して使用することができません。

(2) 次のユニットはマルチドロップリンクユニットとして使用する場合,上記装着可能枚数の制約に含めません。シーケンサCPUのI/0点数以内で複数枚装着できます。・AJ71UC24・A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4・A0J2C214-S1

Page 49: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

2 - 16

2.システム構成と使用できる機能MELSEC-A

(3) アクセス可能シーケンサ

外部機器から計算機リンクユニット装着局経由でアクセスできる他局シーケンサを示します。アクセス可能CPUユニット各々には,MELSECNETのリンク機能付きのユニットも含みます。(例)A3ACPUの場合,A3ACPUP21,A3ACPUR21に対してもアクセスすることができま

す。① シーケンサCPU外部機器からアクセスできるシーケンサCPUを,データリンクシステム,ネットワークシステム経由でのアクセスも含めて示します。第2章,第5章によりアクセスしてください。

AOJ2H A1 A1N A1S A1SJ A1SH A1SJH

A2(S1) A2N(S1) A2A(S1) A2U(S1) A2S A2US(S1)

A2USH-S1 A2SH A2C A2CJ A3 A3N A3A

A3U A4U Q2A(S1) Q3A Q4A Q4AR

Q2AS(S1) Q2ASH(S1) Q(Aモード)

シーケンサCPU

② リモート局外部機器からデータリンクシステム,ネットワークシステム経由でアクセスできるリモート局を示します。次に示す形名のリンクユニットで接続されているリモート局の特殊機能ユニットのバッファメモリに対してアクセスできます。

MELSECNET/10

MELSECNET(Ⅱ)

MELSECNET/B

AJ72QLP25(G) AJ72QBR15 AJ72QLR25 A1SJ72QLP25 A1SJ72QBR15

A1SJ72QLR25 AJ72LP25(G) AJ72BR15 AJ72LR25

AJ72P25 AJ72R25

AJ72T25B A1SJ72T25B

Page 50: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 1

3.仕  様MELSEC-A

第3章 仕  様

 計算機リンク機能の伝送仕様,各モードのデータ交信機能,計算機リンクユニットのインタフェース仕様などを説明します。 各計算機リンクユニットの仕様については,ご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェア編)を参照してください。

3.1 伝送仕様

 計算機リンクユニットの伝送仕様について説明します。

3.仕  様MELSEC-A

表3.1 伝送仕様項 目

イ ン タ フ ェ ー ス

通 信 方 式

同 期 方 式伝 送 速 度

スタートビットデ ー タ ビ ッ トパリティビットストップビット

ア ク セ ス サ イ ク ル

エ ラ ー 検 出

D T R / D S R ( E R / D R ) 制御D C 1 / D C 3,D C 2 / D C 4制御

回 線 構 成(外部機器:シーケンサCPU)

伝 送 距 離

消 費 電 流

I / O 占 有 点 数

質 量

R S - 2 3 2 C―R S - 4 2 2変換器推 奨 形 名( 1 : 1 接 続 用 )

仕 様RS-232C準拠

RS-422準拠またはRS-485準拠専用プロトコル

無手順/双方向

専用プロトコル

無手順/双方向

RS-232C

RS-422/485

*1

*1

全二重通信方式半二重通信方式

1:1接続1:n,m:n接続

調歩同期式300,600,1200,2400,4800,9600,19200 BPS(スイッチにより選択)

17 または 81 または なし1 または 2

シーケンスプログラムのEND処理時に1要求分の処理を行う。したがって,アクセスサイクルは1スキャンタイムとなる。

パリティチェックあり(奇数/偶数)/なしサムチェック あり/なし

半二重通信方式全二重または半二重通信方式

(バッファメモリへの設定による。)半二重通信方式

選択によるビット0より送出垂直パリティ――――

あり/なし(RS-232Cのみ)あり/なし

いずれかの制御が可能

専用プロトコル無手順双方向

1:1,1:n,m:n1:1,1:n1:1

*2*2

RS-232C 15m以内RS-422/485 総延長500m以内

AJ71UC24 :0.3A1SJ71UC24-R2/R4/PRF:0.1/0.1/0.1A1SJ71C24-R2/R4/PRF :0.1/0.1/0.1 (A)A1SCPUC24-R2 :0.56A2CCPUC24(PRF) :――――(――――)

32点AJ71UC24 :0.63A1SJ71UC24-R2/R4/PRF:0.22/0.25/0.22A1SJ71C24-R2/R4/PRF :0.22/0.25/0.22 (kg)A1SCPUC24-R2 :0.41A2CCPUC24(PRF) :1.4(1.4)

EL-LINE-Ⅱエル エンジニアリング 製(TEL 052-361-2290)

*1 全二重通信方式でデータ交信できる場合,オンデマンド機能の使用時は全二重通信方式となります。*2 1:n時のnは最大32,m:n時のmとnの合計は最大32*3 パラメータのI/O割付けを行うときは,特殊機能ユニット32点にしてください。(F32テン)また,計算機リンクユニット用のAnA/AnUCPU専用命令を使用するときは,6.4.2項(2)ポイントに示すユニット形名を設定してください。

*4 EL-LINE-Ⅱは,回線構成の1:n,m:nには使用できません。

データ形 式

( )

*3

*4

Page 51: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3.仕  様MELSEC-A

3 - 2

3.2 データ交信機能

外部機器とシーケンサCPU間で行えるデータ交信機能について説明します。

3.2.1 専用プロトコルの機能とコマンド一覧

専用プロトコル形式1~4により行える機能を表3.2,表3.3,表3.4に示します。

各表に示すコマンドは,シーケンサCPUと計算機リンクユニットの組合わせにより,

使用可否が異なります。

・表3.2……ACPUと組み合わせた場合に使用できるACPU共通コマンド

・表3.3……AnACPU,AnUCPUと組み合わせた場合に使用できるAnA/AnUCPU共通コマンド

・表3.4……AnUCPUと組み合わせた場合に使用できるAnUCPU専用コマンド

(1) ACPU共通コマンドによる機能一覧

表3.2 専用プロトコルによる機能一覧(ACPUに対応)

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

処 理 内 容

コマンド

記号アスキー

コード

1 回の交信で行える処理点数

一括

読出し

一括

書込み

テスト

ランダム

書 込 み

モニタ

データ

登 録

モニタ

BR

WR

BW

WW

BT

WT

BM

WM

MB

MN

ER

EW

ET

EM

ME

42H,52H

57H,52H

42H,57H

57H,57H

42H,54H

57H,54H

42H,4DH

57H,4DH

4DH,42H

4DH,4EH

45H,52H

45H,57H

45H,54H

45H,4DH

4DH,45H

一 括 読 出 し

一 括 書 込 み

テ ス ト

(ランダム書込み)

モニタデータ登録

モ ニ タ

拡 張ファイルレジスタ

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で読み出す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で読み出す。

ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で読み出す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で書き込む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で書き込む。

ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で書き込む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位でデバイス,デバイス

番号をランダムに指定してセット/リセットする。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位でデバイス,デバイ

ス番号をランダムに指定してセット/リセットする。

ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位でデバイス,デバ

イス番号をランダムに指定して書き込む。

モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で登録す

る。

モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で登録す

る。

モニタするワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で登録

する。

モニタデータ登録を行ったデバイスのモニタをする。

拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で読み出す。

拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で書き込む。

拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位でブロックNo.デバイス番

号をランダムに指定して書き込む。

モニタする拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で登録する。

モニタデータ登録を行った拡張ファイルレジスタ(R)のモニタ

をする。

256点

32ワード(512点)

64点

160点

10ワード(160点)

64点

20点

10ワード(160点)

10点

40点

20ワード(320点)

20点

───

64点

64点

10点

20点

───

機 能

デバイスメ モ リ

*1

*1

計算機リンク機能

A2CCPU

C24-PRF

A2CCPU

C24

A1SCPU

C24-R2

-PRF

A1SJ71C24

-R4

-R2

-PRF

-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考 使用可否は第5章の各コマンド説明項参照

-R4

*5

Page 52: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3.仕  様MELSEC-A

3 - 3

書込み

否設定

書込み

可設定

コマンドを実行できる対象シーケンサ局シーケンサCPUの状態

×

×

×

×

5.7.2項

5.7.3項

5.7.4項

5.7.5項

5.7.6項

5.7.7項

5.7.8項

5.8.4項

5.8.5項

5.8.8項

5.8.9項

×

×

×

×

×

参照項RUN中

STOP中QnAA0J2H

A1

A1N

P25

/

R25

A1S

A1SJ

A2C

A52G

A2A(S1)

A2U(S1)

A2US(S1)

A2(S1)

A2N(S1)

A2S

A3H

A3M

A73

A7LMS-F

QLP25

LP25

/

QBR15

BR15

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

A3

A3N

A1SH

A1SJH

A2SH

A3A

A3U

A4U

A2USH

-S1 *5

Page 53: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3.仕  様MELSEC-A

3 - 4

表3.2 専用プロトコルによる機能一覧(つづき)

処 理 内 容

コマンド

アスキー

コード機 能

計算機と接続している計算機リ

ンクユニットのバッファメモリ

のデータを読み出す。

計算機と接続している計算機リ

ンクユニットのバッファメモリ

へデータを書き込む。

シーケンサCPUと外部機器間の

データ交信用として使用するこ

とも可能。

一 括 読 出 し

一 括 書 込 み

一 括 読 出 し

一 括 書 込 み

バッファ

メ モ リ

特殊機能

ユニット

シーケン

スプログ

ラム  

マイコン

プログラ

コメント

パラメータ

シーケン

サ C P U

43H,52H

43H,57H

54H,52H

54H,57H

4DH,52H

53H,52H

58H,52H

4DH,57H

53H,57H

58H,57H

55H,52H

56H,52H

55H,57H

56H,57H

4BH,52H

4BH,57H

50H,52H

50H,57H

50H,53H

52H,52H

52H,53H

50H,43H

50H,55H

47H,57H

54H,54H

CR

CW

TR

TW

MR

SR

XR

MW

SW

XW

UR

VR

UW

VW

KR

KW

PR

PW

PS

RR

RS

PC

PU

GW

TT

64ワード

(128バイト)

64ワード

(128バイト)

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

128バイト

128バイト

128バイト

───

───

1点

254キャラクタ

1回の交信で行える処理点

特殊機能ユニットのバッファメモリのデータを読み出す。

特殊機能ユニットのバッファメモリへデータを書き込む。

メインシーケンスプログラムを読み出す。

メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を読み出す。

サブシーケンスプログラムを読み出す。

サブンシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を読み出す。

メインシーケンスプログラムを読み出す。

メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を読み出す。

サブシーケンスプログラム1を読み出す。

サブンシーケンスプログラム1で使用のT/Cの設定値を読み出す。

サブシーケンスプログラム2を読み出す。

サブンシーケンスプログラム2で使用のT/Cの設定値を読み出す。

サブシーケンスプログラム3を読み出す。

サブンシーケンスプログラム3で使用のT/Cの設定値を読み出す。

メインシーケンスプログラムを書き込む。

メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を書き込む。

サブシーケンスプログラムを書き込む。

サブシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を書き込む。

メインシーケンスプログラムを書き込む。

メインシーケンスプログラムで使用のT/Cの設定値を書き込む。

サブシーケンスプログラム1を書き込む。

サブンシーケンスプログラム1で使用のT/Cの設定値を書き込む。

サブシーケンスプログラム2を書き込む。

サブシーケンスプログラム2で使用のT/Cの設定値を書き込む。

サブシーケンスプログラム3を書き込む。

サブンシーケンスプログラム3で使用のT/Cの設定値を書き込む。

メインマイコンプログラムを読み出す。

サブマイコンプログラムを読み出す。

メインマイコンプログラムを書き込む。

サブマイコンプログラムを書き込む。

コメントデータを読み出す。

コメントデータを書き込む。

シーケンサCPUのパラメータ内容を読み出す。

シーケンサCPUへパラメータ内容を書き込む。

書き換えたパラメータ内容をシーケンサCPUに認識・チェックさせる。

シーケンサCPUに対してリモートRUN要求する。

シーケンサCPUに対してリモートSTOP要求する。

シーケンサCPUの形名が何であるか形名コードで読み出す。

シーケンサCPUの形名が何であるか形名および形名コードで読み出す。

計算機リンクユニットを装着されている全シーケンサCPUに対し

てグローバル信号(Xn2)をON/OFFさせる。

シーケンサCPUから送信要求を出す。

(システム構成1:1の場合可能)

計算機より受信したキャラクタをそのまま計算機へ返す。

────

一 括

読 出 し

一 括

読 出 し

一 括

書 込 み

一 括

書 込 み

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

T/C設定値以外

T / C 設 定 値

メ イ ン

サ ブ

メ イ ン

サ ブ

メイン

サブ

メイン

サブ1

サブ2

サブ3

メイン

サブ

メイン

サブ1

サブ2

サブ3

一括読出し

一括書込み

一 括 読 出 し

一 括 書 込 み

一 括 読 出 し

一 括 書 込 み

解 析 要 求

リ モ ー ト R U N

リ モ ー ト S T O P

P C 形 名 コ ー ド 読 出 し

PC形名コード・形名読出し

グ ロ ー バ ル

オ ン デ マ ン ド

折 返 し テ ス ト

*4

シーケンスプログラムで指定したデータ数(最大,3296ワード)

Page 54: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3.仕  様MELSEC-A

3 - 5

参照項A0J2H

A1

A1N

書込み

否設定

書込み

可設定

シーケンサCPUの状態

RUN中

STOP中

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

5.9.2項

5.9.3項

5.10.3項

5.10.4項

5.12.4項

5.12.5項

5.12.6項

5.12.3項

5.11.2項

5.11.3項

5.13項

5.14項

5.16項

○×

×

××

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

*3

*3

*3

*3

*3

*3

*3

○*2

×

×

*2

*2

*2

*2

A2C

A52G

A2A(S1)

A2U(S1)

A2US(S1)

A2(S1)

A2N(S1)

A2S

A1S

A1SJ

コマンドを実行できる対象シーケンサ局

A3H

A3M

A73

A7LMS-F

QnA

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

P25

/

R25

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

QLP25

LP25

/

QBR15

BR15

A3

A3N

A1SH

A1SJH

A2SH

A3A

A3U

A4U

A2USH

-S1

Page 55: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 6

3.仕  様MELSEC-A

*1 A3HCPU,AnACPU,AnUCPU,QnACPU以外の場合,デバイスX(入力)は1点当り2点

分の処理点数となります。

指定デバイス中にXを含めるときは,

((Xの指定点数×2)+他のデバイス指定点数)≦1回の交信で行える処理点数

となるようにしてください。

Xのみ指定した場合,1回で交信できる処理点数は表中の値の1/2となります。

*2 サブプログラム2または3の読出し/書込みは,A4UCPUの場合のみ有効です。

*3⦆プログラムのRUN中書込みは,下記条件をすべて満足したとき行えます。

(MELSEC-Aシリーズ周辺機器(A6GPPなど)からのPC RUN中の書込みの機能と異

なります。)

① シーケンサCPUが,A3,A3N,A3H,A3M,A73,A3A,A3U,A4U,A7LMS-Fである

こと。

(サブプログラム2または3の場合は,A4UCPUであること。)

② 運転中のプログラムでないこと。

(メインプログラムでRUN中の場合サブプログラムを示す。)

③ シーケンサCPUの特殊リレーが下記の状態であること。

(a) M9050(シグナルフロー交換接点)………OFF(A3CPUのみ)

(b) M9051(CHG命令実行禁止) ………………ON

*4 AnUCPUのパラメータ容量は,3kバイト+MELSECNET/10用パラメータ(最大24kバ

イト)となります。

*5 QnACPUに対しては,AnACPUのデバイス範囲で,AnACPUに存在するデバイスと同じ

名前のデバイスのみアクセスできます。(下記を除く)

以下のデバイスへは,相手機器からアクセスすることができません。

・QnACPUで新たに増えたデバイス

・ラッチリレー(L)およびステップリレー(S)

*⦆QnACPUの場合,ラッチリレー(L)およびステップリレー(S)は内部リレー(M)

と別デバイスですが,いずれを指定しても内部リレーに対してアクセスし

ます。

・ファイルレジスタ(R)

分類

内部

ユーザ

デバイス

デバイス番号

(指定範囲)

X0~X7FF

Y0~Y7FF

M0~M8191

B0~BFFF

F0~F2047

D0~D6143

W0~WFFF

10進/16進表現

16進表現

10進表現

16進表現

10進表現

16進表現

分類

内部

ユーザ

デバイス

内部

システム

デバイス

デバイス

タイマ

カウンタ

特殊リレー **1

特殊レジスタ **2

接点

コイル

現在値

接点

コイル

現在値

デバイス番号

(指定範囲)

TS0~TS2047

TC0~TC2047

TN0~TN2047

CS0~CS1023

CC0~CC1023

CN0~CN1023

M9000~M9255

D9000~D9255

QnACPUのアクセス可能デバイス…パラメータ設定がデフォルト時

10進/16進表現

10進表現

**1 M9000~M9255の指定で,SM1000~SM1255に対してアクセスします。

**2 D9000~D9255の指定で,SD1000~SD1255に対してアクセスします。

デバイス

入力リレー

出力リレー

内部リレー

リンクリレー

アナンシェータ

データレジスタ

リンクレジスタ

Page 56: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 9

3.仕  様MELSEC-A

3 - 6 - 1

ポイント

AnACPUまたはAnUCPUにアクセスする場合,次の機能を使用されるときは,表3.3

に示すコマンドを使用してください。

AJ71UC24以外の計算機リンクユニットをご使用の場合は,データリンクシス

テム・ネットワークシステム経由またはマルチドロップ接続により,AnACPU

やAnUCPUにアクセスすることができます。

・デバイスメモリの一括読出し・一括書込み・テスト・モニタデータ登録・モニ

・拡張ファイルレジスタのデバイス番号(連続番号)指定による一括読出し・一

括書込み

・拡張コメントの一括読出し・一括書込み

ACPU共通コマンドを使用した場合,使用できる機能および指定できるデバイスの

範囲は,A3HCPUと同等の範囲に制約されます。

したがって,AnACPU,AnUCPUの拡張デバイスをアクセスすることはできません。

Page 57: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 7

3.仕  様MELSEC-A

(2) AnA/AnUCPU共通コマンドによる機能一覧

表3.3 専用プロトコルによる機能一覧(AnA/AnUCPUに対応)

コマンド

機 能

4AH,52H

51H,52H

4AH,57H

51H,57H

4AH,54H

51H,54H

4AH,4DH

51H,4DH

4DH,4AH

4DH,51H

4EH,52H

4EH,57H

44H,52H

44H,57H

処 理 内 容

アスキー

コ ー ド

参照項RUN中

書込み

否設定

書込み

可設定

シーケンサCPUの状態

256点

32ワード

(512点)

64点

160点

10ワード

(160点)

64点

20点

10ワード

(160点)

10点

40点

20ワード

(320点)

20点

──

64点

64点

128バイト

×

×

×

×

STOP中

1回の交信で

行 え る

処 理 点 数

デバイス

メ モ リ

拡 張

ファイル

レジスタ

5.7.2項

5.7.3項

5.7.4項

5.7.5項

5.7.6項

5.7.7項

5.7.8項

5.8.6項

5.8.7項

5.12.7項

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で読み出す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で読み出

す。

ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で読み出

す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で書き込む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位で書き込

む。

ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位で書き込

む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位でデバイス・

デバイス番号をランダムに指定してセット/リセット

する。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位でデバイ

ス・デバイス番号をランダムに指定してセット/リ

セットする。

ワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単位でデバイ

ス・デバイス番号をランダムに指定して書き込む。

モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を1点単位で

登録する。

モニタするビットデバイス(X,Y,Mなど)を16点単位

で登録する。

モニタするワードデバイス(D,R,T,Cなど)を1点単

位で登録する。

モニタデータ登録を行ったデバイスのモニタをする。

拡張ファイルレジスタのブロックNo.を意識すること

なくデバイス番号を連番で指定することにより1点単

位で読み出す。

拡張ファイルレジスタのブロックNo.を意識すること

なくデバイス番号を連番で指定することにより1点単

位で書き込む。

拡張コメントデータを読み出す。

拡張コメントデータを書き込む。

JR

QR

JW

QW

JT

QT

JM

QM

MJ

MQ

NR

NW

DR

DW

一 括

読 出 し

一 括

書 込 み

テ ス ト

ランダム

書 込 み

モ ニ タ

デ ー タ

登 録

モ ニ タ

直 接

読 出 し

直 接

書 込 み

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

ビット単位

ワード単位

ワード単位

ワード単位

一 括 読 出 し

一 括 書 込 み

拡 張

コメント1

ポイント

AnA/AnUCPU共通コマンドは,AnACPU,AnUCPUまたはQnACPUに対してアクセスするときに使用でき,各デバイスメモリの全範囲(QnACPUは(1)*5参照)に対してアクセスできます。AJ71UC24以外の計算機リンクユニットをご使用の場合は,データリンクシステム・ネットワークシステム経由またはマルチドロップ接続により,AnACPUやAnUCPUにアクセスすることができます。

表3.3に示す機能以外を使用するときは,表3.2に示すコマンドを実行してください。

Page 58: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 8

3.仕  様MELSEC-A

(3) AnUCPU専用コマンドによる機能一覧

表3.4 専用プロトコルによる機能一覧(AnUCPUに対応)

コマンド

機 能

ZE

ZR

ZT

5AH,45H

5AH,52H

5AH,54H

アクセスしたい局が存在するシステム名称およびネッ

トワークNo.を自局に登録する。

自局のネットワーク登録データ,MELSECNET/10または

AnUCPUのエラーコード,アクセス先のシステム名称/

ネットワークNo.を読み出す。

自局のネットワーク登録データ,アクセス先に設定さ

れているルーチングパラメータを読み出す。

処 理 内 容

アスキー

コ ー ド

参照項

ネ ッ ト ワ ー ク 登 録

ネ ッ ト ワ ー ク

登 録 読 出 し

ルーチングパラメータ

読 出 し

ネット

ワーク

5.15.3項

5.15.4項

5.15.5項

RUN中

書込み

否設定

書込み

可設定

シーケンサCPUの状態

○ ○ ○

STOP中

1回の交信で

行 え る

処 理 点 数

───

ポイント

AnUCPU専用コマンドは,A2UCPU(S1),A3UCPUまたはA4UCPUに対してアクセスする

ときに使用できます。

AJ71UC24以外の計算機リンクユニットをご使用の場合は,データリンクシス

テム・ネットワークシステム経由またはマルチドロップ接続により,AnUCPU

にアクセスすることができます。

表3.4に示す機能以外を使用するときは,表3.2,表3.3に示すコマンドを実行し

てください。

計算機リンク機能

A2CCPU

C24-PRF

A2CCPU

C24

A1SCPU

C24-R2

-PRF

A1SJ71C24

-R4

-R2

-PRF

-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考 使用可否は第5章の各コマンド説明項参照

-R4

Page 59: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 9

3.仕  様MELSEC-A

3.2.2 無手順モードの機能一覧

 無手順モードにより行える機能を表3.5に示します。

表3.5 無手順モードの機能一覧

機 能

───

───

処 理 内 容 参照項RUN中

書込み

否設定

書込み

可設定

シーケンサCPUの状態

○ ○

STOP中

1回の交信で行 え る処 理 点 数

第6章

シーケンスプログラムよりTO命令で計算機リンクユ

ニットのバッファメモリに書き込まれたデータをその

ままのコードで外部機器へ送信する。

外部機器から受信した計算機リンクユニットのバッ

ファメモリのデータをシーケンスプログラムがFROM命

令で読み出す。 *1

×

*1 受信データをシーケンスプログラムに読み出すタイミングとして,終了コードによる方法(可変長での受信用)と,終了データ数による方法(固定長での受信用)があります。詳細は,6.2.1項で説明しています。

3.2.3 双方向モードの機能一覧

 双方向モードにより行える機能を表3.6に示します。

表3.6 双方向モードの機能一覧

コマンド

バッファメモリ長の指定により可変(デフォルト値は各12 7ワード)

6.2.4項(2)③④参照

機 能

───

───

処 理 内 容 参照項RUN中

書込み

否設定

書込み

可設定

シーケンサCPUの状態

○ ○

STOP中

1回の交信で行 え る処 理 点 数

第7章

シーケンスプログラムよりTO命令で計算機リンクユ

ニットのバッファメモリに書き込まれたデータをその

ままのコードで計算機へ送信する。

データ送信後,計算機から応答伝文を受信すると,

シーケンスプログラムへ送信完了を通知する。

計算機から受信した計算機リンクユニットのバッファ

メモリのデータをシーケンスプログラムがFROM命令で

読み出す。

シーケンスプログラムから計算機リンクユニットへ

データの読出し完了を通知すると,データ受信に対す

る応答伝文を計算機リンクユニットから計算機へ送信

する。

送 信(シーケンサ→計算機)

受 信(計算機→シーケンサ)

×

バッファメモリ長の指定により可変(デフォルト値は各1 2 7 ワード)

7.2.6項(2)②③参照

コマンド

ポイント

無手順モードと双方向モードは,併用できません。いずれかのモードを選択して使用します。(バッファメモリアドレス112Hで指定)

送 信(シーケンサ→外部機器)

受 信(外部機器→シーケンサ)

Page 60: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 10

3.仕  様MELSEC-A

3.3 伝送制御機能

 計算機リンクユニットと外部機器間のデータ交信において,DCコード(DC1/DC3,DC2/DC4)またはDTR/DSR信号により,計算機リンクユニット自身がデータ交信を制御する機能です。

(1) 伝送制御の対象インタフェースと伝送制御が可能なモード伝送制御機能,対象インタフェースおよび伝送制御が可能な計算機リンクユニットのモードは次のとおりです。

伝送制御が可能なモード伝送制御機能

DTR/DSR制御

DCコード制御

制御の種類

DTR制御

DSR制御

DC1/DC3送信制御DC1/DC3受信制御DC2/DC4送信制御DC2/DC4受信制御

双方向

-○○○

専用プロトコル

-○○○

備 考対象インタフェース

RS-232C

RS-232CRS-422

○:可能(伝送制御が行われる)

-:無効

(2) 伝送制御の内容① DTR/DSR制御計算機リンクユニットのRS-232Cを使用して外部機器とデータ交信する場合,DTR(ER)・DSR(DR)信号でデータ受信の可否を相手機器へ通知する制御を行うことです。RS-422の交信では,DTR/DSR制御を行いません。計算機リンクユニットの立上がり時は,DTR/DSR制御を行う状態になっています。

② DC1/DC3送信制御,DC1/DC3受信制御外部機器とデータ交信するとき,DC1およびDC3を送受信してデータ受信の可否を相手機器へ通知する制御を行うことです。DC1……データ受信可能を,相手機器へ通知するための制御データDC3……データ受信不可を,相手機器へ通知するための制御データ

(例)

外部機器側

計算機リンクユニット側

③ DC2/DC4送信制御,DC2/DC4受信制御外部機器とデータ交信するとき,送受信するデータの先頭にDC2を,最後にDC4を付けて,有効データの範囲を相手機器へ通知する制御を行うことです。DC2……有効データの始まりを,相手機器へ通知するための制御データDC4……有効データの終わりを,相手機器へ通知するための制御データ(例)

外部機器側

計算機リンクユニット側

ポイント

伝送制御方式およびDCコードは,ユーザで変更できます。第9章により行ってください。

RS-422側は無視される。

計算機リンクユニットに2つのI/Fがあるとき,共に制御が行われる。

DTR/DSR制御とDCコード制御のいずれかを選択して使用する。(第9章参照)

無手順

○○○○

DC2 データDC4データDC2

DC4データDC2

データ

DC3 DC1

データ

送信中断 送信再開

Page 61: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 11

3.仕  様MELSEC-A

(1) 半二重通信制御が可能なシステム構成と機能半二重通信が行える外部機器とシーケンサCPUのシステム構成,システム構成ごとの使用できる計算機リンクユニットの機能について示します。

システム構成外部機器:シーケンサCPU

使用できる機能

専用プロトコル

オンデマンド機能によるシーケンサCPUからのデータ送信

×

計算機からのコマンド送信によるデータ交信

×

1:1

1:n

無手順モード/双方向モード

データ送信およびデータ受信

×

○:使用可×:使用不可

(2) 半二重通信制御の内容計算機リンクユニットに設定する“同時送信時の優先/非優先”の設定値,および計算機リンクユニットのRS・CD信号の状態により,半二重通信を行います。同時送信時の優先/非優先 ……計算機リンクユニットおよび外部機器からの送

信が同時に開始されたとき,計算機リンクユニットからの送信を続行(優先)するか,中断(非優先)するかを設定

RS信号 ……………………………データの送信中のみ,ON状態にする信号CD信号 …………………………… ON中は,データ送信を開始しない信号

SD 送信データ

RS 送信要求

CD 受信キャリア検出

RD 受信データ

(例)

外部機器側

計算機リンクユニット側

データA

データB

データB

データC

データC

データD-1

データD-2

データD-2

(非優先のとき)

(同時送信)

(信号出力方向)

(外部機器)

3.4 半二重通信機能

 RS-232Cによる計算機リンクユニットと外部機器間のデータ交信において,計算機リンクユニットからのデータ送信と外部機器からのデータ送信が同時に行われないように,RS・CD信号により計算機リンクユニット自身がデータ交信を制御する機能です。

ポイント

計算機リンクユニットの立上がり時は全二重通信方式となっており,ユーザで半二重通信方式に変更できます。半二重通信を行うときは,第10章により行ってください。

データA

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2○

-PRF○

A1SJ71C24-R4-R2

○-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

Page 62: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 12

3.仕  様MELSEC-A

3.5 m:n通信機能

 RS-422のみ,またはRS-232CとRS-422による計算機リンクユニットと外部機器間のデータ交信において,複数の計算機(m台)と複数の計算機リンクユニット(n台)を合計で最大32台接続して,データ交信が行える機能です。

(1) m:n通信が可能なシステム構成と機能m:n通信が行える計算機とシーケンサCPUのシステム構成,システム構成ごとの使用できる計算機リンクユニットの機能について示します。

システム構成外部機器:シーケンサCPU

使用できる機能

専用プロトコル

オンデマンド機能によるシーケンサCPUからのデータ送信

×

計算機からのコマンド送信によるデータ交信

無手順モード/双方向モード

データ送信およびデータ受信

×*1

○:使用可×:使用不可

m:n

*1 いずれか1台の計算機からのコマンド送信によるデータ交信のみ行えます。

(2) m:n通信の内容計算機間でシーケンサCPUとデータ交信する計算機を決め,その計算機とシーケンサCPU間でデータ交信します。データ交信が完了後,次にシーケンサCPUとデータ交信する計算機を決め,その計算機とシーケンサCPU間でデータ交信し,この手順を繰り返して全計算機とシーケンサCPU間でデータ交信します。

CPU:シーケンサCPUを示します。C24:計算機リンクユニットを示します。

ポイント

(1) このシステム構成のとき,すべての計算機が各シーケンサCPUと計算機リンクするためには,RS-422ケーブルで計算機と計算機リンクユニットを接続し,計算機リンクユニットのモード設定スイッチは「5」,「6」または「8」に設定する必要があります。モード設定スイッチを「A」,「B」または「D」に設定したときは,主チャンネル設定(主チャンネル設定スイッチ(4.2.2項参照)で設定)したインタフェース側に接続している計算機とのみ,専用プロトコルで計算機リンクすることができます。

(2) m:n通信を行うときの配線は,1:1,1:n接続時と異なります。また,各種の取決めが必要です。m:n通信を行うときは,第11章により行ってください。

計算機(局番:80H)が局番1HのシーケンサCPUとデータ交信する場合

計算機

(局番:80H)

計算機

(局番:81H)

計算機

(局番:87H)

計算機

(局番:88H)

(局番:0H)

CPU C24

(局番:1H)

CPU C24

(局番:2H)

CPU C24

(局番:15H)

CPU C24

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2-PRF

A1SJ71C24-R4○

-R2-PRF-R2A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

Page 63: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 13

3.仕  様MELSEC-A

(*1)

(*1)

3.6 モード切換え機能

 計算機リンクを行っているとき,計算機リンクユニットのRS-232C・RS-422インタフェースのモードを変更して異なる機能で計算機リンクを続行するための機能です。モード切換えには,現在のデータ交信を完了してからモード切換えする“通常モー

ド切換え”と,現在のデータ交信を強制終了してからモード切換えする“強制モード切換え”があります。

(1) 切換え要求できる機器と切換えが可能なモード

計算機リンクしているシーケンサCPUおよび計算機から,次のモード切換えが行えます。① シーケンサCPUからモードを切り換える場合

② 計算機からモードを切り換える場合

(2) モード切換えの処理内容

モード切換え時の計算機リンクユニットの処理内容を示します。

モード切換え機能

通常モード切換え

強制モード切換え

切換え要求時の状態

データ交信

している場合

データ交信

していない場合

データ交信

している場合

データ交信

していない場合

処理内容

データ交信完了後に,モード切換えを行う。

モード切換え要求を行った時点で,モード切換え

を行う。

モード切換え要求を行った時点で,データ交信を

強制終了させ,モード切換えを行う。

モード切換え要求を行った時点で,モード切換え

を行う。

形式1~4のプロトコルモード間(*1)

形式1~4のプロトコルモード間(*1)

ポイント

1. モードを切り換えてデータ交信を続行するときは,第12章によりモード切換えを行ってください。

2. 通常モード切換えは,すべての計算機リンクユニットで行えます。3. 強制モード切換えは,交信状態に関係なくモード切換えを行います。そのため,交信トラブルを回避し再度交信を行う場合に使用できます。

計算機リンク機能

A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考通常切換え:(A版)強制切換え:(M版)

-R4○

通常切換え:(A版)強制切換え:(K版)

*1 同一モードへの切換えを含みます。

*1 同一モードへの切換えを含みます。

無手順モード

双方向モード

専用プロトコル

無手順モード

双方向モード

専用プロトコル

Page 64: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 14

3.仕  様MELSEC-A

3.7 RS-232Cインタフェース仕様

3.7.1 RS-232Cコネクタ仕様

 外部機器との接続用RS-232C用コネクタ仕様を図3.1,図3.2に示します。

信号名称

フレームグランド送信データ受信データ送信要求送信可データセットレディ信号グランド受信キャリア検出データターミナルレディ

信号略号

FGSD(TXD)RD(RXD)RS(RTS)CS(CTS)DSR(DR)SGCD

DTR(ER)

ピン番号

1234567820

図3.1 RS-232Cコネクタ仕様(25ピンの場合)

12345678910111213

141516171819202122232425

信号方向計算機リンクユニット⦆ 外部機器←→

信号名称

受信キャリア検出受信データ送信データデータターミナルレディ信号グランドデータセットレディ送信要求送信可

信号略号

CDRD(RXD)SD(TXD)DTR(ER)SG

DSR(DR)RS(RTS)CS(CTS)

ピン番号

12345678

図3.2 RS-232Cコネクタ仕様(9ピンの場合)

12345

6789

(1) 各信号の内容について説明します。(カッコ内は,25ピンコネクタ/9ピンコネクタのピン番号を示します。)① CD信号(8/1)・計算機リンクユニットへのCD端子チェックあり・なしの設定により,計算機リンクユニットは動作します。

CD端子チェックあり

計算機リンクユニットは,CD信号(受信

キャリア検出)のON状態で送受信処理を

行う。データ交信時にCD信号がOFFする

と,計算機リンクユニットは伝送シーケ

ンスを初期化する。

第10章参照

CD端子チェックなし

計算機リンクユニットは,CD信号のON/

OFF状態に関係なく送受信処理を行う。

CD信号をON/OFFさせられない外部機

器とのデータ交信が可能。

設定不可

全二重

半二重

信号方向計算機リンクユニット⦆ 外部機器←→

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2○

-PRF○

A1SJ71C24-R4-R2

○-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

Page 65: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 15

3.仕  様MELSEC-A

② RD信号(3/2)・データを受信する信号です。・データの受信中は,RDのLEDが点滅します。

③ SD信号(2/3)・データを送信する信号です。・データの送信中は,SDのLEDが点滅します。

④ DTR信号(20/4)・DTR/DSR制御を行っておれば計算機リンクユニットのシステムが次のようにON/OFFします。専用プロトコルまたは双方向モードによりデータ交信しているときは,交信可能にてONします。無手順モードによりデータ交信しているときは,受信データ格納用OSエリアの空サイズによりON/OFFします。(計算機リンクユニットがデータ受信可能で,DTR信号がONします。)DTR信号のON/OFFタイミングについては,9.2.1項に示しています。DTR信号のOFF時は,OSエリアに受信データを格納していますので,シーケンスプログラムから受信データの読出しを行ってください。(第9章参照)

・DTR/DSR制御を行っていなければ,常時ONとなります。

⑤ SG信号(7/5)・9ピンコネクタの場合,接続ケーブルのシールドは計算機リンクユニット側のSG端子に接続してください。

⑥ DSR信号(6/6)・DTR/DSR制御を行っている場合,OFF時は計算機リンクユニットから外部へデータを送信しません。

・DTR/DSR制御を行っていなければ,DSR信号の状態を無視します。・外部機器が受信可能状態のときは,常時ONとなるようにしてください。

⑦ RS信号(4/7)通信方式により,計算機リンクユニットのシステムが下記のようにON/OFFします。(通信方式は,ユーザで変更できます。(第10章参照))計算機リンクユニットに受信データを格納できない状態になっても,RS信号はOFFしません。・通信方式が全二重通信のときは,計算機リンクユニットのレディ信号(Xn7)がONであれば,RS信号をONします。

・通信方式が半二重通信のときは,計算機リンクユニットから外部機器へデータ送信するときにRS信号をONします。詳細は,第10章を参照してください。

⑧ CS信号(5/8)OFF時は,計算機リンクユニットから外部へデータを送信しません。外部機器が受信可能状態のときは,常時ONとなるようにしてください。

⑨ FG信号(1/-)・25ピンコネクタの場合,接続ケーブルのシールドは計算機リンクユニット側のFG端子に接続してください。外部機器と計算機リンクユニット両方にFG端子がある場合は,片方でシールドをFG端子に接続してください。

・両方に接続すると,ノイズなどにより正常なデータ伝送が行われないことがあります。

Page 66: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 16

3.仕  様MELSEC-A

(2) 各信号のONおよびOFF状態とは,次の条件のときを示します。(出力側) (入力側)

ON ………… DC5V~15V , DC3V~15VOFF ………… DC-5V~-15V, DC-3V~-15V

(3) インタフェース用コネクタ・RS-232C用コネクタは,下記形名のものを使用していますので,このコネクタに合った相手コネクタを使用してください。(25ピン/9ピン)25ピンDサブ(メス)ネジ止めタイプ 9ピンDサブ(メス)ネジ止めタイプ17L-10250-27-D9AC(DDK製) 17L-10090-27-D9AC(DDK製)

備 考

本マニュアルの対象計算機リンクユニットには,次に示すピン数のRS-232Cコネクタが付いています。・AJ71UC24………………………………… 25ピンのコネクタ・A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2………… 9ピンのコネクタ・A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRF……… 9ピンのコネクタ・A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4………… RS-232Cのインタフェースはありません。・A1SCPUC24-R2…………………………… 9ピンのコネクタ・A2CCPUC24 ……………………………… 9ピンのコネクタ・A2CCPUC24-PRF ………………………… 9ピンのコネクタ

3.7.2 RS-232Cケーブル

RS-232C用ケーブルは,RS-232Cの規格に準拠したものを,15m以内でご使用ください。

(推奨ケーブル)7/0.127 P HRV-SV …………… (沖電線(株)製RS-232Cケーブル)

対数を指定13対の場合(7/0.127 13P HRV-SV)

Page 67: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 17

3.仕  様MELSEC-A

3.8 RS-422/485インタフェース仕様

3.8.1 RS-422/485端子台仕様

外部機器との接続用RS-422/485端子台の仕様を図3.3に示します。

信号方向計算機リンクユニット 計算機

信号名称

送信データ送信データ受信データ受信データ信号グランドフレームグランドあき

信号略号

SDASDBRDARDBSGFGNC

(AJ71UC24の場合)

図3.3 端子台仕様* 端子台の信号の並びは,計算機リンクユニットにより異なります。ご使用の計算機リンクユニットの,ユーザーズマニュアル(ハードウェア編)でご確認ください。

(1) 各信号の内容について説明します。① SDA,SDB信号・データを送信する信号です。・データの送信中は,SDのLEDが点滅します。・回線上の両端局には,SDAとSDB間に終端抵抗の接続(または設定)が必要です。

② RDA,RDB信号・データを受信する信号です。・データの受信中は,RDのLEDが点滅します。・回線上の両端局には,RDAとRDB間に終端抵抗の接続(または設定)が必要です。

③ SG信号・信号グランドで,接続相手のSG端子と接続してください。

④ FG信号・接続ケーブルのシールドは,4.6項に示す機器側に接続してください。

(2) 機能ブロック図を図3.4,図3.5に示します。(AJ71UC24,A1SJ71C24-R4の場合)

図3.4 インタフェース機能ブロック図*1 終端抵抗の接続を示します。

4.7項およびご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェア編)により,接続してください。

受信データ

送信データ-

*1

SDA

SDB

RDA

RDB

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

NC

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2-PRF

A1SJ71C24-R4○

-R2-PRF-R2A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

������������

Page 68: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 18

3.仕  様MELSEC-A

(A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの場合)

図3.5 インタフェース機能ブロック図

*1 終端抵抗の設定を示します。4.7項およびご使用の計算機リンクユニットのユーザースマニュアル(ハードウェア編)により,設定してください。

受信データ

送信データ-

*1SDA

SDB

RDA

RDB

A CB

110Ω330Ω

A CB

110Ω330Ω

3.8.2 RS-422ケーブル仕様

RS-422用ケーブルとして下記の仕様を満足するものが使用可能です。

表3.8 RS-422ケーブル仕様

項 目

ケ ー ブ ル 種 類

対 数

導 体 抵 抗 ( 2 0 ℃ )

絶 縁 抵 抗

耐 電 圧

静 電 容 量 ( 1 k H z )

特性インピーダンス (100kHz)

内 容

シールドケーブル

3P

88.0Ω/km以下

10000MΩ-km以上

DC500V 1分間

平均60nF/km以下

110±10Ω

(推奨ケーブル)SPEV(SB)-MPC-0.2×3PSPEV(SB)-0.2×3P

* 推奨ケーブルSPEV(SB)-MPC-0.2×3PとSPEV(SB)-0.2×3Pは,電気的特性は同等ですが,外径寸法および内部電線色などが一部異なります。

……………… (三菱電線工業(株)製)}

������������������������

Page 69: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 19

3.仕  様MELSEC-A

��������������

3.8.3 RS-422回線によるデータ交信時の注意事項

RS-422回線による計算機リンクユニットと外部機器間のデータ交信においては,次

の点に注意が必要です。

外部機器側は,下記を考慮して,データの送信/受信を行ってください。

(1) RS-422/485インタフェースの動作

① RS-422/485インタフェースの構造

RS-422/485インタフェースの場合,計算機リンクユニットのドライバ(送信)

/レシーバ(受信)部分は,下図の構造となっています。

ポイント

外部機器側にプルアップ,プルダウン抵抗がある場合は,データを誤受信するこ

とがありません。

外部機器側にプルアップ,ダウン抵抗がない場合は,抵抗(抵抗値の目安として

4.7kΩ1/4W程度)を付けることによりデータの誤受信を防ぐことができます。

RDA

RDB-

+受信データ

外部機器

計算機リンクユニット

② RS-422/485インタフェースの動作

上図において“出力コントロール入力”がON状態で,低インピーダンス状態

(データを送信できる状態)となります。

また,“出力コントロール入力”がOFF状態で,高インピーダンス状態(データ

を送信していない状態)となります。

(2) データ送信方法

計算機リンクユニットは,データ送信時に上記動作による高インピーダンス状態

を解除後,2キャラクタ以上のマークを出力してから,実際のデータを出力します。

(3) 外部機器側でのデータ誤受信対策方法

どの局も送信を行っていないときは,送信ラインは高インピーダンス状態になっており,ノイ

ズなどにより送信ラインがふらつき,外部機器の方で誤データが受信される可能性があります。

このときは,パリティエラーあるいはフレーミングエラーなどになると思われま

すので,エラーになったときのデータは読み飛ばしてください。

専用プロトコルによるデータ交信時は,ACK,NAK,STXのいずれかを始めに送信しますの

で,ACK,NAK,STXを受信されるまでのデータを読み飛ばすことも合わせて行ってください。

キャラクタ

パリティ(0/1ビット)

(7/8ビット)

スタートビット(1ビット) ストップビット

(1/2ビット)

1キャラクタの構成は下記

高インピーダンス状態

2キャラクタ以上のマーク

高インピーダンス状態

送信データ

*1 左図のドライバ(送信)部分の“出力コント

ロール入力”(送信ゲートとも呼びます。)と

は,SDA・SDBからデータを外部へ出力する

か,出力しないかを決めるものです。

送信データ

受信データ

SDA

SDB

RDA

RDB

出力コントロール入力(*1)

レシーバ

ドライバ

Page 70: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 20

3.仕  様MELSEC-A

(4) 外部機器と計算機リンクユニットを1:nまたはm:nの接続でデータ交信するとき計算機リンクユニットは,データの送信を終えてから送信処理が完了する(高インピーダンス状態にする)までに,3ms以上必要となっています。

外部機器または変換器側

計算機リンクユニット

送信データ

受信データ

SDA

SDB

RDA

RDB

送信データ

受信データ

SDA

SDB

RDA

RDB

出力コントロール入力

出力コントロール入力

計算機リンクユニット

送信データ

受信データ

SDA

SDB

RDA

RDB

出力コントロール入力

下図のように各機器の送信信号をそれぞれ接続する場合は,“出力コントロール入力”が2箇所以上でON状態になっていると,該当機器からデータが同時に出力(送信)されたことになります。外部機器側は,データ交信を正常に行うために・データを送信するときのみ,“出力コントロール入力”をON状態にする。・データを送信しないときは,“出力コントロール入力”をOFF状態にする。必要があります。

データ送信時間範囲

データ

データ

外部機器側

計算機リンクユニット側

(出力コントロール入力)

最低3ms(H/WゲートOFF時間)

“出力コントロール入力”のON時間範囲(低インピーダンス状態)

“出力コントロール入力”のOFF時間範囲(高インピーダンス状態)

計算機リンクユニットはデータ送受信可能状態

計算機リンクユニットはデータ受信可能状態

(出力コントロール入力)

Page 71: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 21

3.仕  様MELSEC-A

3.9 シーケンサCPUに対する入出力信号一覧

 計算機リンクするときの,シーケンサCPUに対する計算機リンクユニットの入出力

信号は次のとおりです。

(プリンタ機能で扱う入出力信号は本項では記載しておりません。)

X,Yの番号に付けた(n)は,計算機リンクユニットを装着するスロットの入出力番号

により決まります。(例:AJ71UC24を基本ベースユニットの0スロットに装着した場合

 Xn0→X0)

A1SCPUC24-R2の計算機リンク用入出力信号は,X/YE0~FF固定です。(n=E)

A2CCPUC24(PRF)の計算機リンク用入出力信号は,X/Y1E0~1FF固定です。(n=1E)

(1) 入力信号(計算機リンクユニット→シーケンサCPU)

入力信号のON/OFFは,計算機リンクユニットが行います。

表3.9 入力信号一覧

送信完了

受信データ読出し要求

グローバル信号オンデマンド

実行中

計算機リンクユニット伝送シーケンス

状態

計算機リンクユニットレディ信号

────モード切換え完了

────

ウォッチドグ

タイマエラー

────

対象モード参照項

6.5項7.6項6.4項7.5項5.13項

5.14項

──

──

──

第12章

──

──

──

内 容

Y(n+1)0/Y1F0のONにより,計算機リンクユニットから外部機器へ送信完了にてONする。Y(n+1)0/Y1F0のOFFにより,XnO/X1E0がOFFする。外部機器から終了コード/固定長分または指定データ長分のデータ受信にてONする。Y(n+1)1/Y1F1のONにより,Xn1/X1E1がOFFする。計算機からのグローバルコマンド受信時の伝文内容(要因番号)でON/OFFする。シーケンスプログラムからのオンデマンド送信時にONする。オンデマンドデータ送信完了にてOFFする。(1) モード設定スイッチ(4.2.1項参照)の設定値が"1"~"8"の場合は専用

プロトコル側インタフェースの計算機と計算機リンクユニットの交信状態を示す。モード設定スイッチの設定値が"A"~"D"の場合は,主チャンネル側(伝送仕様設定スイッチで設定,4.2.2項参照)インタフェースの計算機側と計算機リンクユニットの交信状態を示す。

(2) シーケンスプログラムで交信状態のチェックなどに使用する。

専用プロトコル

無手順/双 方 向

伝送シーケンスの状態

電源ONにて計算機リンクユニットがイニシャル処理中また

は専用プロトコルでないとき

ENQ待

ENQ受信後

局番号受信後(自局)

全データ受信後PCからの返答待ち

伝文ウエイト中(応答伝文の送信待ち状態)

未使用

未使用

3ビット

で示す

0

1

2

3

4

5

6

7

Xn6/X1E6

OFF

OFF

OFF

OFF

ON

ON

ON

ON

Xn5/X1E5

OFF

OFF

ON

ON

OFF

OFF

ON

ON

Xn4/X1E4

OFF

ON

OFF

ON

OFF

ON

OFF

ON

(1) 電源投入後,シーケンサCPUのリセット後,またはモード変更後,計算機リンクユニットが準備完了にてONする。(電源ON後,数秒でONとなる)計算機リンクユニットの動作続行不可のエラー発生にてOFFする。

(2) 無手順モード/双方向モード,専用プロトコルのオンデマンド機能を使用するときの送受信レディ信号として使用する。

使用不可Y(n+1)9/Y1F9のONによる,計算機リンクユニットのモード切換え完了にてONする。Y(n+1)9/Y1F9のOFFにより,Xn9/X1E9が0FFする。

使用不可

計算機リンクユニットのウォッチドグタイマエラー発生,モード設定スイッチの設定ミスにてONする。正常動作時はOFF。

使用不可

入力信号

Xn0

Xn1

Xn2

Xn3

Xn4

Xn6

Xn7

Xn8

Xn9

XnA

XnC

XnD

XnE

X(n+1)F

信号名称

Page 72: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 22

3.仕  様MELSEC-A

(2) 出力信号(シーケンサCPU→計算機リンクユニット)

出力信号のON/OFFは,シーケンスプログラムで行います。

表3.10 出力信号一覧

────

送信要求

受信データ読出し完了

────

モード切換え要求

────

対象モード参照項

──

6.5項7.6項

6.4項7.5項

──

第12章

──

内 容

使用禁止

無手順モード/双方向モードにおいてシーケンスプログラムでONすると,バッファメモリへ書き込まれたデータを計算機リンクユニットから外部機器へ送信する。(Xn0/X1E0のON後,Y(n+1)0/Y1F0をOFFする。)無手順モード/双方向モードにおいて計算機リンクユニットのバッファメモリに格納された外部機器からの受信データをシーケンスプログラムが読出し完了後ONする。(Xn1/X1E1のOFF後,Y(n+1)1/Y1F1をOFFする。)

使用禁止

シーケンスプログラムでONすると,計算機リンクユニットのモードを切り換え,イニシャル処理を行う。(Xn9/X1E9のON後,Y(n+1)9/Y1F9をOFFする。)

使用禁止

専用プロトコル

無手順/双 方 向

Yn0

YnF

Y(n+1)0

Y(n+1)1

Y(n+1)2

Y(n+1)8

Y(n+1)9

Y(n+1)A

Y(n+1)F

信号名称出力信号

重 要

(1) シーケンサCPUから特殊機能ユニットに対する出力信号の中で,「使用禁止」

の信号を出力(ON)しないでください。

「使用禁止」の信号に対する出力を行うと,シーケンサシステムが誤動作す

る危険性があります。

(2) 本マニュアルの以後の説明では,特に断わりがない限り,計算機リンクの入力

信号をXn0~X(n+1)F,出力信号をYn0~Y(n+1)Fで統一して使用しています。

A1SCPUC24-R2,A2CCPUC24(PRF)をご使用の際は,説明の番号を次のように読み変

えてください。

A1SCPUC24-R2

A2CCPUC24(PRF)

出力信号

YE0~YFF

Y1E0~Y1FF

入力信号

XE0~XFF

X1E0~X1FF

(値) 1 2 3 4 5 1

計算機よりの要求

伝文ウェイト

ACKまたはNAK

PCへの要求

PCよりの返答

計算機

計算機リンクユニット

ENQ

局番号HL

PC

Xn6

Xn5Xn4

備 考

〔例〕Xn4~Xn6のリンク時の内容の変化について説明します。

Page 73: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 23

3.仕  様MELSEC-A

(1) バッファメモリの用途バッファメモリは,ユーザで自由に使用できるエリアとあらかじめ用途の決められているエリアの2種類があります。(a) ユーザ自由エリア(アドレス0H~FFH,120H~DFFHのエリア)

ユーザ自由エリアの用途は,下記の4種類に分けられます。① 無手順モード/双方向モードのデータ受信用エリア外部機器から受信したデータを格納するエリアです。

② 無手順モード/双方向モードのデータ送信用エリアシーケンスプログラムから外部機器へ送信するデータを格納するエリアです。

③ オンデマンドデータ格納エリアオンデマンド機能を使用して,シーケンスプログラムから外部機器へ送信するデータを格納するエリアです。

④ バッファメモリ読出し・書込みコマンド使用時のエリア専用プロトコル形式1~4のバッファメモリ読出し・書込みコマンド(CR,CW)を使用してデータ授受を行うときのデータ格納エリアです。

(b) 特定用途エリア(アドレス100H~11FHのエリア)あらかじめ用途が決められているエリアで,データ授受するためのフォーマットを決めたり,(a)項のメモリエリアの割付け変更などが行えるエリアです。特定用途エリアは,電源ON時,シーケンサCPUリセット操作時またはモード変更時にデフォルト値が書き込まれます。伝送の目的,用途および外部機器の仕様に合わせてデフォルト値を変更することができます。

3.10 バッファメモリの用途と割付け一覧

バッファメモリは,外部機器とシーケンサCPU間でデータの授受を行うための制御情報および送受信データを格納する計算機リンクユニットのメモリエリアのことをいいます。シーケンスプログラムからは,FROM/TO命令でバッファメモリにアクセスすること

ができます。また,計算機からは,専用プロトコル形式1~4のバッファメモリ読出し・書込みコ

マンド(CR,CW)を使用して,バッファメモリにアクセスすることができます。

Page 74: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 24

3.仕  様MELSEC-A

(2) バッファメモリの割付け一覧バッファメモリは,1アドレス16ビット構成になっており,バッテリバックアップされていません。次ページにバッファメモリのアドレスごとの名称とデフォルト値を一覧表で示します。

ポイント

特殊機能ユニットの各種処理の中で,シーケンサCPUからのアクセスは優先処理されます。したがって,シーケンサCPUから特殊機能ユニットのバッファメモリへのアクセスを頻繁に行うと,シーケンサCPUのスキャンタイムが延びるばかりでなく,特種機能ユニットの各種処理にも遅れが生じます。FROM/TO命令などによるシーケンサCPUからバッファメモリへのアクセスは,必要時にのみ行ってください。

重  要

特殊機能ユニットのバッファメモリの中で,「システムエリア」にデータを書き込まないでください。「システムエリア」に対するデータの書込みを行うと,シーケンサシステムが誤動作する危険性があります。

Page 75: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 25

3.仕  様MELSEC-A

 以下に,バッファメモリの割付け内容を示します。 無手順モードまたは双方向モードで使用するエリアの名称は,すべて無手順モード用として示しています。 上記いずれのモードでも各エリアの機能は同一ですので,双方向モードを使用されるときは関連エリアの名称「無手順」を「双方向」に置き換えてお読みください。

表3.13 バッファメモリ一覧

・表中の右側に示す●,○,△,-記号の意味は次のとおりです。●:シーケンサCPUからの読出し/書込みが可能で,計算機からの読出し

が可能なエリアです。○:シーケンサCPUおよび計算機からの,読出し/書込みが可能なエリア

です。△:シーケンサCPUおよび計算機からの,読出しのみ可能なエリアです。-:シーケンサCPUおよび計算機からの,読出し/書込みが不要なエリア

です。

重 要

アドレスの右側に示す★印付の項目のデフォルト値を変更するときは,計算機リンクユニットのレディ信号(Xn7)の立上がり時に行ってください。

無手順

●△●

●●●●●――

―●―●●●――――─―△

●●●△△△

専用プロトコル

―△●

―――――●●

△――●●●――――─―△

●●●△△△

デフォルト値

0

0D0AH(CR,LF)00

0(ワード)

080H80H80H127(ワード)00

0(チェックする)

00

────0(全二重通信)0(優先)0(送信しない)0(無手順モード)0(無限)0(データ有効)0(チェックサムあり)00スイッチ設定値

0(切換えなし)

0(DTR/DSR制御)1311H1412H

────────────

0

バッファメモリアドレス名称

無手順送信データ数格納エリア無手順送信用バッファメモリエリア(送信データ格納エリア)無手順受信データ数格納エリア無手順受信用バッファメモリエリア(受信データ格納エリア)

無手順受信終了コード指定エリアエラーLED表示状態格納エリアエラーLED消灯要求エリア

無手順ワード/バイト指定エリア

無手順送信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア無手順送信用バッファメモリ長指定エリア無手順受信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア無手順受信用バッファメモリ長指定エリア無手順受信終了データ数指定エリアオンデマンドバッファメモリ先頭アドレス指定エリアオンデマンドデータ長指定エリア

RS-232C CD端子チェック設定エリア

オンデマンドエラー格納エリア無手順受信データクリア要求エリアシステムエリア(使用不可)RS-232C通信方式指定エリア同時送信時の優先/非優先指定エリア送信再開時の送信方法指定エリア双方向モード指定エリアタイムアウトチェック時間指定エリア同時送信時のデータの有効/無効指定エリアチェックサム有/無指定エリアデータ送信時のエラー格納エリアデータ受信時のエラー格納エリア運転モード格納エリア

モード切換え指定エリア

伝送制御指定エリア(DTR/DSR制御,DCコード制御)DC1/DC3制御コード指定エリアDC2/DC4制御コード指定エリアRS-232C信号状態格納エリアモード設定スイッチ/局番設定スイッチ状態格納エリア伝送仕様設定スイッチ状態格納エリア

ユーザ自由エリア(3296ワード)

ユーザ自由エリア(256ワード)

アドレス

0H 1H 

7FH 80H 81H 

FFH 100H★101H 102H 

103H★

104H★105H★106H★107H★108H★109H 10AH 

10BH★

10CH 10DH 10EH 10FH★110H★111H★112H★113H★114H★115H★116H 117H 118H 

119H 

11AH★11BH★11CH★11DH 11EH11FH120H 

DFFH 

関連モード

無手順

送信用エリア

無手順

受信用エリア

デフォルト割付け

説明項

5.9項5.14項6.2.1項(1)6.2.2項(1)7.2.2項(1)7.2.3項(1)

6.2.4項(2)①

8.1項

5.2.1項(2)①6.2.4項(2)②7.2.6項(2)①6.2.4項(2)③7.2.6項(2)②6.2.4項(2)④7.2.6項(2)③6.2.4項(2)⑤

5.14項

5.2.1項(2)②6.2.4項(2)⑥7.2.6項(2)④5.14項6.2.1項(4)

10.4項

7.2.6項(2)⑥

7.2.6項(2)⑪

8.3.3項12.4項12.5項

9.3項

8.2項8.3.1項8.3.2項アドレス0H~FFHに示す項

双方向

―△●

●●●●―――

―――●●●●●●●●●△

●●●△△△

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考 3.10項(3)参照 3.10項(3)参照

-R4○

Page 76: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

3 - 26

3.仕  様MELSEC-A

(3) 計算機リンクユニットごとのアクセス可能エリア計算機リンクユニットごとのバッファメモリへのアクセス可能エリアと,アクセスが可能なソフトウェアバージョンを示します。ご使用の計算機リンクユニットでアクセスできないエリアは「システムエリア」(使用不可)となりますので,ユーザでデータを書き込まないでください。データを書き込むと,計算機リンクユニットは正しく動かなくなります。

無手順送信データ数格納エリア無手順送信用バッファメモリエリア(送信データ格納エリア)無手順受信データ数格納エリア無手順受信用バッファメモリエリア(受信データ格納エリア)

ユーザ自由エリア(256ワード)

��������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������

��������������������������������������������������������������������������������

�������������:システムエリア(使用不可)を示します。

備 考

計算機リンクユニットのソフトウェアバージョンは,ユニット前面のシールで確認できます。1.3.2項により確認してください。

A2CCPUC24-PRF

A版以降

A版以降

K版以降

A版以降

A1SJ71UC24-R4

R版以降

R版以降

R版以降

A1SJ71UC24-R2/PRF

R版以降

R版以降

A1SJ71C24-R4

A版以降

A版以降

A版以降

M版以降

A版以降

A1SJ71C24-R2/PRF

A版以降

A版以降

M版以降

A版以降

A2CCPUC24

A版以降

A版以降

K版以降

A版以降

A1SCPUC24-R2

A版以降

A版以降

バッファメモリアドレス名称アドレス

0H 1H 

7FH 80H 81H 

FFH 100H101H 102H103H104H105H106H107H108H109H 10AH 10BH10CH 10DH 10EH 10FH110H111H112H113H114H115H116H 117H 118H 119H 11AH11BH11CH11DH 11EH11FH120H 

DFFH 

AJ71UC24

A版以降

A版以降

����������������������������������������

����������������������������������������

��������������������������������������������������������������������������������

無手順受信終了コード指定エリアエラーLED表示状態格納エリアエラーLED消灯要求エリア無手順ワード/バイト指定エリア無手順送信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア無手順送信用バッファメモリ長指定エリア無手順受信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア無手順受信用バッファメモリ長指定エリア無手順受信終了データ数指定エリアオンデマンドバッファメモリ先頭アドレス指定エリアオンデマンドデータ長指定エリアRS-232C CD端子チェック設定エリアオンデマンドエラー格納エリア無手順受信データクリア要求エリアシステムエリア(使用不可)RS-232C通信方式指定エリア同時送信時の優先/非優先指定エリア送信再開時の送信方法指定エリア双方向モード指定エリアタイムアウトチェック時間指定エリア同時送信時のデータの有効/無効指定エリアチェックサム有/無指定エリアデータ送信時のエラー格納エリアデータ受信時のエラー格納エリア運転モード格納エリアモード切換え指定エリア伝送制御指定エリア(DTR/DSR制御,DCコード制御)DC1/DC3制御コード指定エリアDC2/DC4制御コード指定エリアRS-232C信号状態格納エリアモード設定スイッチ/局番設定スイッチ状態格納エリア伝送仕様設定スイッチ状態格納エリア

ユーザ自由エリア(3296ワード)

デフォルト割付け

アクセスできるソフトウェアバージョン

Page 77: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 1

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

第4章 運転までの設定と手順

4.1 運転までの手順

4.1.1 運転までの概略手順

計算機リンクユニットを使用したシステムを立ち上げるまでの概略手順を示します。

……2章参照

……4.2.1項参照

……4.2.2項参照

……4.2.3項参照

……4.5項参照

……3.7項,3.8項,4.6項参照

……4.2.2項,4.7項参照

……4.8.1項,5.16項参照

……5章~7章,9章~10章参照

……次の機能を使用する場合,送受信用のシーケンスプロ

グラムが必要。

・無手順モード/双方向モードでのデータ送受信

・専用プロトコルでのオンデマンド機能によるデータ

送信

・専用プロトコルでのグローバル機能による信号入力

システム構成を決める

ハードウェアの設定(1) モード設定スイッチの設定(2) 伝送仕様の設定

・主チャンネルの指定・RUN中書込みの指定・伝送速度の指定・データビットの指定・パリティチェックの指定・パリティ奇数・偶数の指定・ストップビットの指定・サムチェックの指定・計算機リンク機能の指定

(3) 局番号の設定

単体折返しテスト

外部配線

終端抵抗の設定接続

折返しテスト

シーケンスプログラムによる初期設定

データ送受信用プログラム作成

運転

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

Page 78: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 2

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.1.2 各ユニットの各部の名称

(1) AJ71UC24

RS-232Cコネクタ

RS-422/485端子台

表示LED

モード設定スイッチ

局番設定スイッチ

伝送仕様設定スイッチ

(2) A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-PRFA1SJ71C24-R2, A1SJ71C24-PRF

(3) A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4

表示LED

モード設定スイッチ伝送仕様設定スイッチ

RS-422/485端子台

表示LED

伝送仕様設定スイッチ

局番設定スイッチ

モード設定スイッチ

*ユニット図はA1SJ71C24-R2で示します。

RS-232Cコネクタ

Page 79: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 3

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(5) A2CCPUC24, A2CCPUC24-PRF

RUNキースイッチ

端子台

*ユニット図はA2CCPUC24で示します。

表示LED

RS-422コネクタ(周辺機器接続用)RS-232Cコネクタ

(計算機リンク,プリンタ機能用)

バッテリ

伝送仕様設定スイッチ

終端抵抗設定ピン

RS-422/485端子台

(計算機リンク機能用)

カバーを開いたとき

ゴムキャップ(RS-422ケーブル用)

モード設定スイッチ

局番設定スイッチ

(上)メモリプロテクトスイッチ(下)メモリ選択スイッチ

メモリ装着用ソケット

(4) A1SCPUC24-R2

ディップスイッチ

伝送仕様設定スイッチモード設定スイッチ

計算機リンク機能LED

メモリカセット装着用コネクタ

RS-232Cコネクタ(計算機リンク機能用)

RS-422コネクタ

(周辺機器接続用)

カバーを開いたとき

RUNキースイッチ

バッテリ

Page 80: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 4

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.2 スイッチ設定

計算機リンクを行うために必要な,計算機リンク用の各種スイッチ設定について説明します。ご使用の計算機リンクユニットのインタフェースの種類・インタフェースの数によ

り設定してください。

ポイント

1.本項で説明するスイッチの設定内容を変更した場合は,シーケンサCPUの電源をOFF→ONまたはシーケンサCPUのリセット操作を行ってください。

2.本項で説明するスイッチの位置,形状は計算機リンクユニットにより異なります。4.1.2項によりスイッチの位置・形状をご確認の上,設定してください。

4.2.1 モード設定スイッチの設定

計算機リンクを行うシステム構成,使用する機能により,各インタフェースのモードを設定してください。モード設定スイッチの設定値が“1”~“8”で,バッファメモリの双方向モード指

定エリア(アドレス:112H)への設定値が“1”のときは,下記表中の“無手順モード”は“双方向モード”になります。下記表では,すべて無手順モードとして示していますので,注意してください。

専用プロトコル 形式1専用プロトコル 形式2専用プロトコル 形式3専用プロトコル 形式4無手順モード* バッファメモリへの設

定により双方向モードで交信可

無手順モード

専用プロトコル 形式1専用プロトコル 形式2専用プロトコル 形式3専用プロトコル 形式4

無手順モード* バッファメモリへの設

定により双方向モードで交信可

専用プロトコル 形式1専用プロトコル 形式2専用プロトコル 形式3専用プロトコル 形式4

無手順モード

専用プロトコル 形式1専用プロトコル 形式2専用プロトコル 形式3専用プロトコル 形式4

備 考

RS-232C,RS-422に別々の計算機または無手順モ-ド側にプリンタを接続して使用する場合のモ-ド。RS-232C,RS-422両インタフェ-スはそれぞれ独立して動作。

RS-232C,RS-422に接続している全機器間で無手順の計算機リンクを行う場合に使用するモ-ド。RS-232C,RS-422に接続している全機器間で専用プロトコルの計算機リンクを行う場合に使用するモ-ド。

―――計算機リンクユニットの動作チェック用。

モード設定

スイッチ詳細

モード設定

スイッチ番号

O12345678

9

ABCDE

F

設 定 内 容

RSー232C側 RS-422/485側

使用不可

MODE

使用不可

単体折返しテスト

Page 81: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 5

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(1) 設定値の内容

① 設定値が“1”~“4”の場合・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は,それぞれ設定した機能が独立して動作します。

・RS-232Cインタフェ-ス側は専用プロトコルでの計算機リンクが行えます。交信する伝文の形式により,いずれかの番号に設定してください。

・RS-422インタフェ-ス側は無手順モ-ド/双方向モ-ドでの計算機リンクが行えます。

② 設定値が“5”~“8”の場合・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は,それぞれ設定した機能が独立して動作します。

・RS-232Cインタフェ-ス側は無手順モ-ド/双方向モ-ドでの計算機リンクが行えます。

・RS-422インタフェ-ス側は専用プロトコルでの計算機リンクが行えます。交信する伝文の形式により,いずれかの番号に設定してください。複数の計算機リンクユニットが接続されている場合,計算機が送信した伝文は,伝文中で指定されている計算機リンクユニットが受信し,処理します。

③ 設定値が“9”の場合・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は連動して動作し,各インタフェ-スに接続している全機器間で無手順モ-ドでの計算機リンクが可能です。

・自局シ-ケンサCPUと外部機器/他局シ-ケンサCPUとのデ-タ交信は,主チャンネル設定(4.2.2項参照)したインタフェ-ス側に接続している外部機器/他局シ-ケンサCPUとの間でのみ行えます。

④ 設定値が“A”~“D”の場合・RS-232Cインタフェ-ス側とRS-422インタフェ-ス側は連動して動作し,各インタフェ-スに接続している全機器間で専用プロトコルでの計算機リンクが可能です。

・自局シ-ケンサCPUと外部機器/他局シ-ケンサCPUとのデ-タ交信は,主チャンネル設定(4.2.2項参照)したインタフェ-ス側に接続している外部機器/他局シ-ケンサCPUとの間でのみ行えます。主チャンネル側に複数の計算機リンクユニットが接続されている場合,計算機が送信した伝文は,伝文中で指定されている計算機リンクユニットが受信し,処理します。

⑤ 設定値が“F”の場合・計算機リンクユニットの単体折返しテストが行えます。・計算機リンクユニットとシ-ケンサCPU間の交信機能,RS-232Cインタフェ-スの送受信機能,RS-422インタフェ-スの送受信機能をチェックするとき,設定してください。なお,RS-232Cインタフェ-スとRS-422インタフェ-スの送受信機能などをチェックするためには,折返しケ-ブル(4.5項参照)の接続が必要です。

ポイント

システム構成ごとの設定例を第2章に示していますので,参考にしてください。

Page 82: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 6

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(2) 設定上の注意事項

① 計算機リンクするシステム構成がm:n(外部機器とシーケンサCPUの接続台数)のときは,専用プロトコルの形式3による交信ができないため,“7”,“C”に設定しないでください。

② 計算機リンクするシステム構成が1:1(外部機器とシーケンサCPUの接続台数)のときは,外部機器を接続していないインタフェース側からノイズが混入し正常にデータ交信ができなくなるため,“9”~“D”に設定しないでください。

③ ユーザが設定する次の機能・モードは,RS-232Cインタフェース側とRS-422インタフェース側が同一仕様となります。・伝送仕様の設定……………4.2.2項参照・伝送制御機能の設定………3.3項,第9章参照

④ 計算機リンクユニットごとの,モード設定スイッチの設定可能範囲は次のとおりです。

○:設定可 -:設定不可

A1SJ71

UC24-PRF

A1SJ71

C24-PRF

A1SJ71

UC24-R4

A1SJ71

C24-R4

A1SCPU

C24-R2

A2CCPU

C24

A2CCPU

C24-PRF

AJ71

UC24

A1SJ71

UC24-R2

A1SJ71

C24-R2

使用不可

無手順モード

形式nのプロトコル

使用不可

単体折返しテスト

RS-422側

設定内容

無手順モード

無手順モード

形式1のプロトコル

形式nのプロトコル

モード設定

スイッチ番号

0

1~3

4

5

6~8

9

A~D

E

F

RS-232C側

設定内容

形式nのプロトコル

形式4のプロトコル

無手順モード

無手順モード

設定可能範囲

Page 83: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 7

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

設定スイッチの状態OFF ONRS-232C RS-422/4857ビット 8ビット

300 600 1200 2400 4800 9600 19200OFF ON OFF ON OFF ON OFF ONOFF OFF ON ON OFF OFF ON ONOFF OFF OFF OFF ON ON ON ON

なし あり奇数 偶数1ビット 2ビットなし あり不可 可

マルチドロップリンク 計算機リンクマルチドロップリンク ローカル局 マルチドロップリンク マスタ局

設 定 項 目

主チャンネル設定データビット設定

伝送速度(BPS)

伝送速度設定

パリティビットの有無設定偶数パリティ/奇数パリティの設定

ストップビット設定サムチェックの有無設定RUN中書込み可・不可設定

計算機リンク/マルチドロップリンク選択マスタ局/ローカル局設定

4.2.2 伝送仕様,主チャンネルなどの設定

ご使用の計算機リンクユニットに存在するスイッチに対して,下記説明により設定してください。

(1) AJ71UC24の場合設定スイッチの設定

設定スイッチSW11SW12

SW13SW14SW15SW16SW17SW18SW21SW22SW23SW24

備 考

モード設定スイッチ9~D,設定時有効パリティビットは含めない

パリティビットあり選択時のみ有効

専用プロトコル用

必ず計算機リンク(ON)に設定計算機リンクでは設定無視

使 用不 可

備 考

計算機リンクでは設定無視必ず計算機リンク(ON)に設定

専用プロトコル用

パリティビットは含めない

パリティビットあり選択時のみ有効

専用プロトコル用

設定スイッチの状態ON OFF

可 不可300 600 1200 2400 4800 9600 19200OFF ON OFF ON OFF ON OFF ONOFF OFF ON ON OFF OFF ON ONOFF OFF OFF OFF ON ON ON ON

8ビット 7ビットあり なし

偶数 奇数

2ビット 1ビットあり なし

* SW23・SW24はAJ71C24-S8と設定内容が異なります。

(2) A1SJ71UC24-R2,A1SJ71C24-R2,A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRFの場合

設 定 項 目

未使用RUN中書込み可・不可設定

伝送速度(BPS)

伝送速度設定

データビット設定パリティビットの有無設定

偶数パリティ/奇数パリティの設定ストップビット設定サムチェックの有無設定

設定スイッチの設定

設定スイッチSW03SW04

SW05SW06SW07SW08SW09

SW10

SW11SW12

備 考

専用プロトコル用

パリティビットは含めない

パリティビットあり選択時のみ有効

専用プロトコル用

(3) A1SJ71UC24-R4,A1SJ71C24-R4の場合設定スイッチの状態

ON OFFマルチドロップリンク マスタ局 マルチドロップリンク ローカル局

計算機リンク マルチドロップリンク

可 不可300 600 1200 2400 4800 9600 19200OFF ON OFF ON OFF ON OFF ONOFF OFF ON ON OFF OFF ON ONOFF OFF OFF OFF ON ON ON ON

8ビット 7ビットあり なし

偶数 奇数

2ビット 1ビットあり なし

設 定 項 目

マスタ局/ローカル局設定計算機リンク/マルチドロップリンク選択

未使用RUN中書込み可・不可設定

伝送速度(BPS)

伝送速度設定

データビット設定パリティビットの有無設定

偶数パリティ/奇数パリティの設定ストップビット設定サムチェックの有無設定

設定スイッチの設定

設定スイッチSW01

SW02

SW03SW04

SW05SW06SW07SW08SW09

SW10

SW11SW12

使 用不 可

使 用不 可

Page 84: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 8

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

設定スイッチの状態ON OFF可 不可

300 600 1200 2400 4800 9600 19200OFF ON OFF ON OFF ON OFF ONOFF OFF ON ON OFF OFF ON ONOFF OFF OFF OFF ON ON ON ON

8ビット 7ビットあり なし

偶数 奇数

2ビット 1ビットあり なし

設 定 項 目

RUN中書込み可・不可設定伝送速度(BPS)

伝送速度設定

データビット設定パリティビットの有無設定

偶数パリティ/奇数パリティの設定ストップビット設定サムチェックの有無設定

設定スイッチの設定

設定スイッチ1

23456

7

89

備 考

専用プロトコル用

パリティビットは含めない

パリティビットあり選択時のみ有効

専用プロトコル用

(4) A1SCPUC24-R2の場合

A2CCPUC24(-PRF)

A2CCPUC24(-PRF)

A2CCPUC24(-PRF)

A2CCPUC24(-PRF)

RS-422 RS-422RS-422

計算機

局番1局番0 局番3局番2

(5) A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの場合

設定スイッチ

の設定

設定ス

イッチ

SW11

SW12

SW13

SW14

SW15

SW16

SW17

SW18

SW19

SW20

設 定 項 目

伝送速度(BPS)

伝送速度設定

データビット設定

パリティの有無設定

偶数パリティ/奇数パリ

ティ設定

ストップビット設定

サムチェックの有無設定

主チャンネル設定

RUN中書込みの可/不可設定

設定スイッチの状態

ON OFF

300 600 1200 2400 4800 9600 19200

OFF ON OFF ON 0FF ON OFF ON

OFF OFF ON ON OFF OFF ON ON

OFF OFF OFF OFF ON ON ON ON

8ビット 7ビット

あり なし

偶数 奇数

2ビット 1ビット

あり なし

RS-422/RS-485 RS-232C

可 不可

使 用不 可

終端抵抗は,ケーブル接続時に両端の局に設定します。

TXD:送信側RXD:受信側A:RS-422時B:RS-485時C:オープン(終端抵抗なし)

終端抵抗設定ピンの設定例

設定ピン

TXD RXD

A A

C C

C C

A A

終端抵抗設定

ピンの設定

備 考

パリティビットは含めない

パリティビットあり

選択時のみ有効

専用プロトコル用

モード設定スイッチ

9~D,設定時有効

専用プロトコル用

局 番

0

1

2

3

設定ピン

RS-232C

使 用不 可

Page 85: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 9

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

備 考

(1) RS-422インタフェース側に複数の外部機器を接続しているとき,計算機リンクユニットが回線上の最初または最終の局であれば終端抵抗の設定/接続が必要です。計算機リンクユニットが回線上の中間局であれば,終端抵抗の設定/接続は不要です。A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRFの終端抵抗の設定について一例を示します。詳細は,4.7項を参照してください。① 終端抵抗を設定するとき終端抵抗あり(AまたはB)に設定してください。

② 終端抵抗を設定しないとき終端抵抗なし(C)に設定してください。

(2) A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF以外の終端抵抗の接続については,4.7項を参照してください。

(3) 終端抵抗の設定/接続が正しくない場合は,計算機リンクを正常に行うことができません。

① 主チャンネル設定・計算機リンクユニットのRS-232CインタフェースとRS-422インタフェースの双方に外部機器/他計算機リンクユニットを接続しているとき,計算機リンクを行う相手機器を接続しているインタフェース側を設定してください。(モード設定スイッチの“9”~“D”用です。)いずれかのインタフェースにのみ接続しているときは,ON/OFFいずれの設定でもかまいません。(モード設定スイッチは,“1”~“8”に設定)

・設定例を4.7項に示しています。・主チャンネル設定によるデータの流れは,次のようになります。主チャンネル側に受信したデータを自動的に副チャンネルから送信し,副チャンネル側に受信したデータは自動的に主チャンネルへ送信します。モード設定スイッチの設定値が“9”~“D”の場合,対象モードによる他局から自局への処理要求は,主チャンネル側から受信したデータのみ有効となります。計算機リンクユニットは,対応する処理を行い,処理結果を主チャンネル側へ送信します。

主チャンネルがRS-232Cの場合 主チャンネルがRS-422/485の場合

シーケンサCPU 計算機リンクユニット シーケンサCPU 計算機リンクユニット

RS-422/485

RS-232C

RS-422/485

RS-232C

データの流れ データの流れ

② データビット設定・計算機リンクを行う相手機器の仕様に合わせ,送受信するデータの1バイト分のビット長を設定してください。

・下記④に示すパリティビットは,含めません。・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。

Page 86: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 10

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

③ 伝送速度設定・計算機リンクを行う相手機器とデータ送受信するときの,データの伝送速度を設定してください。

・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。・使用不可の位置に設定すると,表示LEDのRUNが消灯し,計算機リンクユニットは動作しません。

④ パリティビットの有無設定・計算機リンクを行う相手機器とデータ送受信するとき,パリティビット(垂直パリティ)を付けるか否かを設定してください。

・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。

⑤ 偶数パリティ/奇数パリティの設定・上記④の設定でパリティビットを付けるとき,偶数パリティにするか奇数パリティにするかを設定してください。

・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。

⑥ ストップビット設定・計算機リンクを行う相手機器の仕様に合わせ,送受信するデータの1バイト分のデータを区切るビット長を設定してください。

・RS-232CインタフェースとRS-422インタフェースは,同一仕様となります。

⑦ サムチェックの有無設定・専用プロトコルによる計算機リンクで,各伝文にサムチェックコードを付けるか否かを設定してください。

・本設定による伝文構成については,5.4項を参照してください。

⑧ RUN中書込み可・否設定・専用プロトコルによる計算機リンクでシーケンサCPUにデータを書き込むとき,シーケンサCPUがRUN中でも書き込むのか否かを設定してください。

・本設定による使用可能な機能については,3.2項に示す表の「書込み可設定」「書込み否設定」欄を参照してください。

⑨ 計算機リンク/マルチドロップリンク選択・マルチドロップリンク機能を持つ計算機リンクユニットをご使用の場合,計算機リンクを行うときは“計算機リンク”側に設定してください。マルチドロップリンク機能を使用するときは,“マルチドロップリンク”側に設定します。

⑩ マスタ局/ローカル局設定・上記⑨の設定で“計算機リンク”側を設定したときは,本設定は無視されます。“マルチドロップリンク”側を設定したとき,マスタ局として使用するかローカル局として使用するかを設定します。

Page 87: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 11

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.2.3 局番設定スイッチの設定

局番とは専用プロトコルの計算機リンクを行った場合,計算機がどの計算機リンクユニットとアクセスするかを決めるための番号です。

局番設定スイッチの詳細 内 容(1) 局番は0~31までの範囲で設定します。

(32以上の設定は行わないでください。)(2) ×10は局番の十の位を設定します。(3) ×1は局番の一の位を設定します。(4) 局番の設定は0~31の範囲で重複しないように設定し

てください。したがって計算機側から見た接続順に番号を設定する必要はありません。また,局番をとばして設定することもできます。

(5) 局番設定例

ポイント

1.A1SJ71(U)C24-R2, A1SJ71(U)C24-PRFには,局番設定スイッチはありません。専用プロトコルで計算機リンクするときは,局番号を00Hとして指定してください。

2.局番号の設定で同じ番号を複数個所で設定しないようにしてください。設定しますと,リンクデータが壊されエラーが発生します。

×10

×1

スイッチの形状は,A1SJ71C24-

R4の場合

計算機

2局目 31局目0局目 1局目

計算機リンクユニット

Page 88: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 12

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.3 表示LEDの表示内容

(A2CCPUC24,A2CCPU-PRFの表示LED)(AJ71UC24の表示LED)

(説明用) (説明用)

備 考

・上図に示すLED NO.は説明用です。実際のユニットには,印刷されておりません。

・LED NO.を付けていないLEDは,計算機リンクでは未使用です。

(説明用) (説明用)

A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-PRFA1SJ71C24-R2, A1SJ71C24-PRFの表示LED

(説明用)(説明用) (説明用) (説明用) (説明用)

マルチドロップリンク機能用

A1SJ71UC24-R4A1SJ71C24-R4の表示LED

A1SCPUC24-R2の表示LED

Page 89: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 13

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

LEDNo.012456789101116171819

20212223

2526

29303133

3738

39

4041

LED ON時 (点灯/点滅) 

正常 データ送信中で点滅データ受信中で点滅伝送シーケンス初期状態(ENQ待)ACK送信後 NAK送信後 伝送シーケンス初期状態(ENQ待)ACK送信後 NAK送信後 データ送信中で点滅データ受信中で点滅(4)項参照 パリティ/サムチェックエラー通信プロトコルエラーオーバーラン,フレーミングエラー,OSエリアフルにより受信データを捨てたとき(4)項参照パリティ/サムチェックエラー通信プロトコルエラーオーバーラン,フレーミングエラー,OSエリアフルにより受信データを捨てたとき

LED名称

RUN L.RUN2-SD SD2-RD RD2-NEU NEU2-ACK ACK2-NAK NAK4-NEU NEU4-ACK ACK4-NAK NAK4-SD SD4-RD RD2-C/N C/N2-P/S P/S2-PRO PRO2-SI0 SIO

4-C/N C/N4-P/S P/S4-PRO PRO4-SIO SIO

CPUR/W CPUCOM

BOB1B2PRT

POWERRUN

ERROR

SDRD

LED OFF 時(消灯)異 常

ENQ受信完了NAK送信後ACK送信後ENQ受信完了NAK送信後ACK送信後

正 常正 常正 常正 常

正 常正 常正 常正 常

LEDの初期状態ONOFFOFF*1OFFOFF*1OFFOFFOFFOFFOFFOFFOFFOFF

OFFOFFOFFOFF

ON*2

*3

OFF

ONOFF

OFF

OFFOFF

自己診断によるエラー検出状態表示点灯:

消灯:点滅:

自己診断でエラーを検出した。(LED表示の優先順位設定で消灯に設定したエラー検出時は消灯のままとなる。)正常シーケンスプログラムでアナンシェータ(F)をONした。

MINI 送信中で点滅MINI 受信中で点滅

LEDの表示内容

正常運転表示RS-232C側送信状態表示RS-232C側受信状態表示RS-232C側ニュートラル状態表示RS-232C側ACK送信表示RS-232C側NAK送信表示RS-422/485側ニュートラル状態表示RS-422/485側ACK送信表示RS-422/485側NAK送信表示RS-422/485側送信状態表示RS-422/485側受信状態表示RS-232C側とシーケンサCPUの交信結果表示RS-232C側パリティ/サムチェックエラー表示RS-232C側プロトコルエラー表示RS-232C側SIOエラー表示

RS-422/485側とシーケンサCPUの交信結果表示RS-422/485側パリティ/サムチェックエラー表示RS-422/485側プロトコルエラー表示RS-422/485側SIOエラー表示

PC本体との交信状態表示機能選択表示            伝送速度(BPS)

伝送速度状態表示

プリンタメッセージ出力表示A1SJ71UC24-PRF,A1SJ71C24-PRF,A2CCPUC24-PRFのみの表示および内容。

電源部正常動作表示シーケンサCPU部 RUN表示

シーケンサCPU部 エラー表示

MINI 送信状態表示MINI 受信状態表示

プリンタメッセージ出力時に点灯

異 常電源部 正 常点灯:

消灯:

点滅:

RUNキースイッチが「RUN」の位置でシーケンスプログラムの演算を実行している。(シーケンスプログラムの演算を続行するエラーの場合は点灯のままとなる)① 電圧が供給されていない。② RUNキースイッチが「STOP」の位置になっている。

③ リモートSTOPを行っている。④ リモートPAUSEを行っている。① 自己診断でシーケンスプログラムの演算を停止させるエラーを検出した。

② ラッチクリア操作を行っている。

計算機リンクPC交信中で点滅(交信していないときは点灯)

600ONOFFOFF

1200OFFONOFF

2400ONONOFF

4800OFFOFFON

9600ONOFFON

19200OFFONON

300OFFOFFOFF

マルチドロップリンク

Page 90: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 14

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

備  考

同一仕様のLEDで,表中のLED名称欄に2つの名称を記載しているLEDにつて,本マニュアルでは表中の左側の名称を使って説明します。(LED NO.0の場合,「RUN」と「L.RUN」は「RUN」として説明します。

*1 モード設定スイッチ(4.2.1項参照),伝送仕様・主チャンネル設定スイッチ(4.2.2項参照)の設定状態により,次のようにON/OFFします。

*2 伝送仕様・主チャンネル設定スイッチの,計算機リンク/マルチドロップリンク選択の設定によりON/OFFします。

*3 伝送仕様・主チャンネル設定スイッチの,伝送速度設定によりON/OFFします。

(1) LEDにおいて2-C/N~4-SIO(LED NO. 16~23)のLEDは,該当エラーが生じたとき,ONします。また,2-SIO,4-SIOは無手順モードのデータ受信で,受信データをOSエリアへ格納できなくなったときONします。(6.2.1項(2),9.2.1項,9.2.2項参照)この場合,下記のいずれかにより対応してください。(a) 伝送速度を下げる。

(b) 伝送制御機能のDTR/DSR制御またはDC1/DC3受信制御を行う。

2-C/N~4-SIO(LED NO. 16~23)のON,OFF状態はバッファメモリアドレス101Hに格納されますので,FROM命令で読み出すことによりシーケンスプログラムで状態を確認できます。(エラー表示の処置については,第13章を参照してください。)

(2) 2-C/N~4-SIO(LED NO.16~23)のLEDは,ONすると以後正常になってもONのままとなります。OFFさせるときは,シーケンサCPUのTO命令でバッファメモリアドレス102Hへ消灯要求を出す必要があります。(8.1項参照)

(3) LEDにおいてRUN~4-RD(LED NO.0~11),CPU R/W (LED NO. 25),PRT(LED NO. 33)のLEDは,そのときの状態によりON/OFFします。

(4) LEDにおいて2-C/N,4-C/N(LED NO. 16,20)は,次のときに点灯します。(a) シーケンサCPUがRUN中に計算機リンクユニットから行ってはならないアクセ

スをしようとした場合。(プログラムのRUN中書込みなど)

(b) シーケンサCPUとのアクセスが正常でない場合。

(5) LEDの初期状態とは,電源投入後,CPUリセット後またはモード切換え後の計算機リンクユニットのレディ信号(Xn7)がON時の状態を示します。

LED No.47

1~4RS-232CRS-422/485ONOFF

5~8RS-232CRS-422/485OFFON

RS-422/485OFFON

RS-232C

ONOFF

名 称2-NEU/NEU4-NEU/NEU

FRS-232CRS-422/485OFFOFF

A~D主チャンネル設定

モード設定スイッチ 9RS-232CRS-422/485OFFOFF

Page 91: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 15

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.4 実装と設置

計算機リンクユニットの開梱から取付けまでの取扱いに際しての,計算機リンクユニット共通の取扱い上の注意事項および設置環境について説明します。計算機リンクユニットごとの実装と設置についての詳細は,ご使用のシーケンサCPU

ユニットのユーザーズマニュアルを参照してください。

4.4.1 取扱い上の注意事項

計算機リンクユニットの取扱い上の注意事項について説明します。

(1) 計算機リンクユニットのケースは,樹脂製ですので落下させたり,強い衝撃を与えないようにしてください。

(2) 各ユニットのプリント基板は,ケースからはずさないでください。故障の原因となります。

(3) 配線時にユニット上部から配線くずなどの異物が入らないように注意してください。もし入った場合は取り除いてください。

(4) ユニット固定ネジの締付けは,ご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェア編)に記載している範囲で行ってください。

4.4.2 設置環境

Aシリーズシーケンサの設置にあたっては,次のような環境を避けて据え付けてください。

(1) 周囲温度が0~55℃の範囲を超える場所。

(2) 周囲湿度が10~90%RHの範囲を超える場所。

(3) 急激な温度変化で結露が生じる場所。

(4) 腐食性ガス,可燃性ガスのある場所。

(5) じんあい,鉄粉などの導電性のある粉末,オイルミスト,塩分,有機溶剤が多い場所。

(6) 直射日光が当たる場所。

(7) 強電界・強磁界の発生する場所。

(8) 本体に直接振動や衝撃が伝わるような場所。

Page 92: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 16

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.5 単体折返しテスト

単体折返しテストとは,外部機器と接続せずに計算機リンクユニット単体で外部機器との送受信機能,シーケンサCPUとのデータ授受機能が正常に動作するかをチェックする機能です。モード設定スイッチが“F”のときに,この機能となります。

4.5.1 単体折返しテストの操作手順

単体折返しテストの操作は,下記の手順にしたがって行ってください。

(手順1)ケーブルの接続① RS-232Cインタフェース側RS-232Cのコネクタをケーブルで下記のように接続してください。RS-232Cインタフェースがないユニットであれば,接続は不要です。

(9ピンコネクタの場合)(25ピンコネクタの場合)

信号名 ピン番号CD 1RD 2SD 3DTR 4SG 5DSR 6RS 7CS 8

信号名 ピン番号FG 1SD 2RD 3RS 4CS 5DSR 6SG 7CD 8DTR 20

ケーブル接続 ケーブル接続

② RS-422インタフェース側RS-422端子台をケーブルで下記のように接続してください。RS-422インタフェースがないユニットであれば,接続は不要です。

ケーブル接続

計算機リンクユニット側計算機リンクユニット側

計算機リンクユニット側

信号名SDASDBRDARDBSGFG

(手順2)モード設定スイッチの設定モード設定スイッチのモードを“F”単体折返しテストに設定してください。(4.2.1項を参照してください。)

Page 93: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 17

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(手順3)単体折返しテストの実行① シーケンサCPUをSTOP状態にしてください。② シーケンサCPUの電源ONまたはCPUリセット操作を行うと,自動的にチェックを開始します。(シーケンサCPUの電源ONまたはリセット操作後,数秒でチェックを開始します。)*単体折返しテストモードで動作時,計算機リンクユニットのレディ信号(Xn7)はONしません。

③ チェックの順序チェックは,(1)シーケンサCPU交信チェック→(2)RS-232Cチェック→(3)RS-422チェックの順に行い,これを繰り返します。(計算機リンクユニットが自動的に実行します。)1サイクル分のチェックは1秒以内で行われます。

④ 4.5.2項に示すLED表示の状態を確認してください。正常時…………テストを終了するために,⑤を行ってください。エラー発生時…エラー内容を取り除き,再度テストを実行してくださ

い。⑤ テスト終了時の操作(1) 電源をOFFしてください。(2) ケーブルをはずし,計算機リンクするためのケーブルを接続してく

ださい。(4.6項参照)(3) モード設定スイッチを変更してください。(“1”~“D”)

ポイント

(1) 専用プロトコルでのシーケンサCPUと計算機リンクユニット間のデータ授受(読出し/書込み)で,エラー(エラーコード:11H)が発生したときは,単体折返しテストで計算機リンクユニットの動作をチェックしてください。

(2) 計算機リンクユニットを複数枚ベースユニットに装着して使用する場合,計算機リンクユニットの単体折返しテストを行うときは,ユニット単位に単体折返しテストを行ってください。複数枚を同時に単体折返しテストすると,シーケンサCPU交信チェックにてエラーとなります。

(3) MELSEC-AシリーズのGPP機能でI/O割付けを行うとき,計算機リンクユニットを装着するスロットはF32点に設定してください。

Page 94: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 18

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.5.2 単体折返しテストのチェック内容

単体折返しテストのチェック内容および正常・異常のときのLED表示などについて説明します。なお,下記表中に示すLED NO.は説明用であり,4.3項に示すLED NO.に対応づけて

います。

2-C/N

(LED NO.16)

CPU R/W

(LED NO.25)

2-SIO

(LED NO.19)

2-SD

(LED NO.1)

2-RD

(LED NO.2)

4-SIO

(LED NO.23)

4-SD

(LED NO.10)

4-RD

(LED NO.11)

2-C/N

(LED NO.16)

2-SIO

(LED NO.19)

4-SIO

(LED NO.23)

備 考

ON

ON

ON

OFF

点滅

計算機リンクユニット

計算機リンクユニット

計算機リンクユニット

シーケンサCPU

RS-232C

ポイント

(1) 単体折返しテストの,チェック項目のいずれかでエラーが発生してもテストは続行します。

(2) ご使用の計算機リンクユニットに存在しないインタフェース側のチェック項目については,チェック内容,正常時の表示,エラー時の表示の各説明を無視してください。

OFF

点滅

OFF

点灯

RS-422

エラー時の表示正常時の表示チェック内容

特殊データレジスタD9072

に計算機リンクユニットが

データを書き込んだ後読み

出して照合する。照合一致

のときは,次々にデータを

変化させ繰り返す。照合不

一致のときはエラーとす

る。

計算機リンクユニットの

RS-232Cから送信したデー

タを自身で受信して,正し

くデータを受信するかを

チェックする。正常であれ

ば次にデータを計算機リン

クユニットが変化させて送

信し繰り返す。正常でなけ

ればエラーとする。ケーブ

ルが接続されていない場合

もエラーとなる。

計算機リンクユニットの

RS-422から送信したデータ

を自身で受信して,正しく

データを受信するかを

チェックする。正常であれ

ば次にデータを計算機リン

クユニットが変化させて送

信し繰り返す。正常でなけ

ればエラーとする。ケーブ

ルが接続されていない場合

もエラーとなる。

チェック項目

シーケンサ

CPU

交信チェック

RS-232C

交信チェック

RS-422

交信チェック

Page 95: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 19

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.6 外部機器との接続

計算機リンクを行うための外部機器との配線について説明します。

4.6.1 配線上の注意事項

計算機リンクユニットの機能を十分に発揮させ信頼性の高いシステムにする条件の1つとして,ノイズの影響を受けにくい外部配線を行う必要があります。以下に計算機リンクユニットの外部配線を行う上での注意事項を説明します。

(1) 主回路線や高圧電線,シーケンサ以外からの負荷線との近接や束縛は行わないでください。ノイズやサージ誘導の影響を受けやすくなります。少なくとも上記配線とは100mm以上離して布線するようにしてください。

(2) シールド線またはシールドケーブルのシールドは一点接地を行ってください。

(3) RS-422/485インタフェースの端子台の端子ネジは,M3.5を使用しています。端子ネジにあった圧着端子をケーブルに取り付けて配線してください。

(4) 本項では,計算機リンクを行うための外部機器との配線について説明しています。電源ケーブル,MELSECNET/MINIの配線が必要なA2CCPUC24などをご使用のときは,対応するシーケンサCPUユニットのユーザーズマニュアル(ハードウェア編)により,配線してください。

4.6.2 RS-232C回線の接続方法

RS-232C用コネクタ間接続の注意事項および標準的な接続例を示します。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2○

-PRF○

A1SJ71C24-R4-R2

○-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

(1) コネクタ間接続の注意事項(a) 本項では,全二重通信を行うときの標準的な接続例を示しています。

外部機器側で,計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)をON/OFFできるか否かにより,(2)に示すいづれかで接続してください。CD信号に対する計算機リンクユニットの動作は,(3)に示すとおりです。

(b) 半二重通信を行うときは,第10章の説明によりコネクタ間接続してください。

(c) 接続ケーブルのFG信号とシールドは,次のように接続してください。

*接続ケーブルのシールドを計算機リンクユニット側と外部機器側の両方に接続すると,ノイズなどにより正常なデータ伝送が行われないことがあります。

備 考

・接続ケーブルのFG信号とSG信号は短絡しな

い。

・外部機器側の内部でFG信号とSG信号が接続さ

れているときは,計算機リンクユニット側の

FG信号は外部機器と接続しない。

計算機リンクユニット側

が25ピンコネクタの場合

計算機リンクユニット側の

FG信号に接続

計算機リンクユニット側の

FG信号に接続(外部機器と

接続しない)

接続ケーブル

のFG信号

接続ケーブル

のシールド

計算機リンクユニット側

が9ピンコネクタの場合

計算機リンクユニット側の

コネクタ筐体部に接続

外部機器側のFG端子または

計算機リンクユニット側の

筐体部に接続

Page 96: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 24

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(d) 上記により配線接続しても,外部からのノイズにより正常にデータ交信できないときは,次のような配線接続を行ってください。・計算機リンクユニット側にFGピンがある場合,両局のFG間は接続ケーブルのシールドで接続する。計算機リンクユニット側にFGピンがない場合,接続ケーブルのシールドで,外部機器側のFG端子と計算機リンクユニット側のコネクタ筐体部を接続する。ただし,外部機器側については,外部機器側の取扱説明書により接続する。

・接続ケーブルのSG以外の各信号を,SG信号とペアで接続する。

4 - 19 - 1

SD

RD

DSR

DTR

SG

RD

SD

DTR

DSR

SG

FGFG

またはコネクタ筐体部

(計算機リンクユニット側) (相手機器側)

シールド

*計算機リンクユニットのFGはコネクタのネジ止め部分と接続されており,ユニット本体のFGとなっております。

(e) RS-232Cインタフェースには,RS-422の機器を接続しないでください。RS-422の機器を接続すると,接続した機器のRS-422インタフェースのハードウェアが壊れ,通信できなくなります。

ポイント

外部機器と計算機リンクユニットの接続でRS-232C-RS-422変換器を使用する場合は,外部機器とシーケンサCPUのシステム構成(1:1)に対応できるものを使用してください。

Page 97: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 20

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(2) 接続例(a) 計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)をON/OFFできる外部機

器と接続する場合・計算機リンクユニットのCD信号を外部機器側でON/OFFできる配線にしてください。)(全二重通信時,データ送受信するときは計算機リンクユニットのCD信号を常時ONしてください。

・RS-232C CD端子チェック設定(バッファメモリのアドレス10BHで設定,3.10項参照)は,(3)の説明によりデフォルト値(CD端子チェックあり)にしておいてください。

① 計算機リンクユニットが25ピンコネクタの場合(接続例)

ポイント

上図のように,CD信号のほかに計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と接続することにより,第9章に示すDCコード制御またはDTR/DSR制御が可能となります。

② 計算機リンクユニットが9ピンコネクタの場合(接続例)

計算機リンクユニット側

計算機リンクユニット側信号名FG

SD(TXD)RD(RXD)RS

CS(CTS)DSR(DR)SGCD

DTR(ER)

ピン番号1234567820

外部機器側信号名FG

SD(TXD)RD(RXD)RS

CS(CTS)DSR(DR)SGCD

DTR(ER)

ケーブル接続と信号方向

ケーブル接続と信号方向

信号名CD

RD(RXD)SD(TXD)DTR(ER)SG

DSR(DR)RS(RTS)CS(CTS)

信号名CD

RD(RXD)SD(TXD)DTR(ER)SG

DSR(DR)RS(RTS)CS(CTS)

ピン番号12345678

外部機器側

Page 98: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 21

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(b) 計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)をON/OFFできない外部機器と接続する場合・外部機器と計算機リンクユニットのCD信号(8番ピン/1番ピン)の接続は不要です。((a)に示す接続でも計算機リンクは可能です。)

・RS-232C CD端子チェック設定(バッファメモリのアドレス10BHで設定,3.10項参照)は,(3)の説明によりCD端子チェックなし(1を書き込む)を設定してください。

① 計算機リンクユニットが25ピンコネクタの場合(接続例1)

計算機リンクユニット側信号名FG

SD(TXD)RD(RXD)RS

CS(CTS)DSR(DR)SGCD

DTR(ER)

ピン番号1234567820

外部機器側信号名FG

SD(TXD)RD(RXD)RS

CS(CTS)DSR(DR)SGCD

DTR(ER)

ケーブル接続と信号方向

*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と接続することにより,第9章に示すDCコード制御またはDTR/DSR制御が可能となります。

(接続例2)

計算機リンクユニット側信号名FG

SD(TXD)RD(RXD)RS

CS(CTS)DSR(DR)SGCD

DTR(ER)

ピン番号1234567820

外部機器側信号名FG

SD(TXD)RD(RXD)RS

CS(CTS)DSR(DR)SGCD

DTR(ER)

ケーブル接続と信号方向

*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と接続しないときは,第9章に示すDCコード制御が可能となります。DTR/DSR制御はできません。

Page 99: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 22

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

① 計算機リンクユニットが9ピンコネクタの場合(接続例1)

ケーブル接続と信号方向信号名CD

RD(RXD)SD(TXD)DTR(ER)SG

DSR(DR)RS(RTS)CS(CTS)

外部機器側計算機リンクユニット側信号名CD

RD(RXD)SD(TXD)DTR(ER)SG

DSR(DR)RS(RTS)CS(CTS)

ピン番号12345678

*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と接続することにより,第9章に示すDCコード制御またはDTR/DSR制御が可能となります。

(接続例2)

外部機器側計算機リンクユニット側信号名CD

RD(RXD)SD(TXD)DTR(ER)SG

DSR(DR)RS(RTS)CS(CTS)

ピン番号12345678

信号名CD

RD(RXD)SD(TXD)DTR(ER)SG

DSR(DR)RS(RTS)CS(CTS)

*上図のように,計算機リンクユニットのDTR信号およびDSR信号を外部機器と接続しないときは,第9章に示すDCコード制御が可能となります。DTR/DSR制御はできません。

ケーブル接続と信号方向

Page 100: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 23

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

(3) RS-232C CD端子チェック設定についてRS-232C CD端子チェック設定(バッファメモリのアドレス10BHで設定,3.10項参照)による計算機リンクユニットの,CD信号に対する動作は次のとおりです。

CD端子チェックあり計算機リンクユニットはCD信号(受信キャリア検出)のON状態で送受信処理を行う。データ交信時は,CD信号がOFFすると,計算機リンクユニットの伝送シーケンスを初期化する。

RS-232C CD端子チェック設定で,“CD端子チェックなし”を設定するときは,次に示すシーケンスプログラムを組み込んでください。“CD端子チェックあり”を設定するときは,計算機リンクユニット立上がり時のデフォルト値が「0」(CD端子チェックあり)のため,次に示すシーケンスプログラムの組込みは不要です。

Xn7K1K1H1OBn1TOP

*RS-232C CD端子チェック設定については,第5章~第7章の各計算機リンク機能説明項の中(5.2.1項(2)②,6.2.4項(2)⑥,7.2.6項(2)④)でも説明しています。

備 考

無手順モードでのデータ受信時,計算機リンクユニットの受信データ格納用OSエリアに空きエリアが無くなり,外部機器から受信したデータを格納できない状態になっても,計算機リンクユニットはRS信号をOFFしません。なお,受信データ格納用OSエリアに空きエリアが無くなることを外部機器へ伝える手段として,DTR/DSR制御機能,DCコード制御機能があります。第9章を参照してください。

全二重通 信

CD端子チェックなし計算機リンクユニットは,CD信号のON/OFF状態に関係なく全二重通信方式で送受信処理を行う。計算機リンクユニットは,CD信号のON/OFFチェックを行わず,CD信号がONと同じ処理を行う。CD信号をON/OFFさせられない外部機器とのデータ交信が可能。

Page 101: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 24

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.6.3 RS-422回線の接続方法

RS-422回線接続の注意事項および標準的な接続例を示します。

(1) RS-422回線接続の注意事項

(a) 計算機リンクユニット側のSG信号およびFG信号を外部機器へ接続するとき

は,外部機器の仕様により接続してください。

(b) 計算機リンクユニット側の端子台の信号並びは,4.1.2項に示しています。

信号の並びを間違えないように注意してください。

(c) 3.8項に示す計算機リンクユニット側の仕様・注意事項の説明も参考に接続

してください。

また,RS-422回線上の両端局は終端抵抗の設定(または接続)が必要です。

4.7項およびご使用の計算機リンクユニットのユーザーズマニュアル(ハー

ドウェア編)により,終端抵抗の設定(または接続)を行ってください。

(d) 接続ケーブルのシールドは,接続機器のいずれか片方のFG端子に接続してく

ださい。

(e) 上記により配線接続しても,外部からのノイズにより正常にデータ交信でき

ないときは,次のような配線接続を行ってください。

・両局のFG間は,接続ケーブルのシールドで接続する。ただし,外部機器側

については,外部機器側の取扱説明書により接続する。

・接続ケーブルの各信号のnnAとnnBをペアで接続する。

計算機リンク機能

A2CCPU

C24-PRF

A2CCPU

C24

A1SCPU

C24-R2-PRF

A1SJ71C24

-R4

-R2-PRF-R2

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4

(計算機リンクユニット側) (相手機器側)

シールド

SG SG

SDA RDASDB RDB

RDA SDARDB SDB

FG FG

(f) 計算機リンクユニット側の端子台の信号の並びを間違えないように注意し配

線してください。

(g) 外部機器とのデータ交信が全くできないときは,相手機器の仕様を確認の

上,いずれかの機器側で各信号の Aと Bを逆にしてケーブル接続してみて

ください。

Aと Bを逆にすることで,データ交信ができる場合があります。

(SDA・SDBの場合)

SDAと相手機器のRDB,SDBと相手機器のRDAを接続します。

シールド

SDA RDBSDB RDA

Page 102: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 27

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4 - 24 - 1

ポイント

(1) 本項に示す終端抵抗の設定/接続の説明において,回線の両端局となる機器

側でRS-232C-RS-422変換器などを使用するときは,変換器側にて終端抵抗の

設定/接続が必要です。

(2) 外部機器と計算機リンクユニットの接続でRS-232C-RS-422変換器を使用す

る場合は,外部機器とシーケンサCPUのシステム構成(1:1,1:n,m:n)に対応

できるものを使用してください。

(3) 計算機リンクユニットのRS-422/485インタフェースへの接続機器は,1:n,

m:n接続も含め,RS-422またはRS-485で統一する必要があります。

(2) 接続例

(a) 外部機器と計算機リンクユニットを1:1で接続する場合

(b) 外部機器と計算機リンクユニットを1:nで接続する場合(マルチドロップ接続)

① 外部機器と0局の計算機リンクユニットをRS-232Cで接続するとき

外部機器

SD

RD

1局 計算機リ

ンクユニット

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

n局 計算機リ

ンクユニット

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

0局 計算機リ

ンクユニット

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

RS-232CRS-422 RS-422

信号名称

受信データ

受信データ

送信データ

送信データ

送信要求

送信要求

送信可

送信可

信号グランド

フレームグランド

外部機器

信号名

RDA

RDB

SDA

SDB

RSA

RSB

CSA

CSB

SG

FG

ケーブル接続と信号方向計算機リンクユニット側

信号名

SDA

SDB

RDA

RDB

NC

SG

FG

SD

RD

Page 103: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 25

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

② 外部機器と0局の計算機リンクユニットをRS-422で接続するとき

外部機器

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

n局 計算機リ

ンクユニット

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

RS-422 0局 計算機リ

ンクユニット

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

RS-422 RS-4221局 計算機リ

ンクユニット

SDA

SDB

RDA

RDB

SG

FG

(c) 計算機と計算機リンクユニットをm:nで接続する場合(マルチドロップ接続)

① 計算機と計算機リンクユニットをRS-232Cで接続し,計算機リンクユニッ

ト間をRS-422で接続するとき

② 計算機と計算機リンクユニットをRS-232C・RS-422で接続し,計算機リン

クユニット間をRS-422で接続するとき

計算機

(RS-232C)

SDRD

計算機

(RS-232C)

SDRD

計算機

(RS-232C)

SDRD

1局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)SDASDBRDARDB

SG

FG

0局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)SDASDBRDARDB

SG

FG

2局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)SDASDBRDARDB

SG

FG

n局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)SDASDBRDARDB

SG

FG

計算機

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

計算機

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

計算機

(RS-232C)

SDRD

1局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

0局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

2局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

n局 計算機リンクユニット(RS-232C)

SD

RD

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

Page 104: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 26

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

③ 計算機と計算機リンクユニットをすべてRS-422で接続するとき

計算機

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

計算機

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

計算機

(RS-422)

SDASDBRDARDB

SGFG

n局 計算機リンクユニット

(RS-422)SDASDBRDARDB

SGFG

2局 計算機リンクユニット

(RS-422)SDASDBRDARDB

SGFG

1局 計算機リンクユニット

(RS-422)SDASDBRDARDB

SGFG

0局 計算機リンクユニット

(RS-422)SDASDBRDARDB

SGFG

Page 105: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 27

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.7 終端抵抗の設定/接続

RS-422回線で接続する場合,回線の両端局(最初の局と最後の局,次ページの  局)には終端抵抗を設定(または接続)してください。中間局は,終端抵抗の設定(または接続)が不要です。計算機リンクユニット側の設定・接続方法を説明します。外部機器側については,外部機器の説明書により設定・接続してください。

ポイント

本項に示す設定/接続の説明において,次の点に注意してください。(1) RS-422回線の両端局となる機器側でRS-232C-RS-422変換器を使用するとき

は,変換器のRS-422側にて終端抵抗の設定/接続が必要です。(2) A2CCPUC24(PRF)以外の計算機リンクユニットは,次に示す付属の終端抵抗を

接続します。・RS-422による通信を行うときは“330Ω 1/4W”の抵抗・RS-485による通信を行うときは“110Ω 1/2W”の抵抗

*終端抵抗の見分け方

(3) A2CCPUC24(PRF)は,終端抵抗設定ピンで設定します。・RS-422による通信を行うときは“A”・RS-485による通信を行うときは“B”*終端局でない局の設定ピンは,“C”に設定してください。

110Ω 茶 茶 茶330Ω 橙 橙 茶

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2-PRF

A1SJ71C24-R4○

-R2-PRF-R2A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

Page 106: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 28

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

付属の終端抵抗 (330Ω/110Ω) を接続

接続不要

SDA-SDB間・RDA-RDB間に接続。

付属の終端抵抗 (330Ω/110Ω) を接続

SDA-SDB間・RDA-RDB間に接続。

A2CCPUC24 A2CCPUC24-PRF

終端抵抗設定ピン(4.2 .2項)で設定

── ──

TXD側:A/Bに設定

RXD側:A/Bに設定

全てCに設定

TXD側:A/Bに設定

RXD側:A/Bに設定

── ──

備 考

設定可能

モード 主チャンネ

ル設定側

──

9~D

RS-232C

1~8 / ──

1~8

──

──

該当計算機リンクユニットの設定・接続方法

(1) 外部機器と計算機リンクユニットを1:1で接続する場合

備 考

設定可能

モード 主チャンネ

ル設定側

──

1~8

──

外部機器

設定・接続要否

──

外部機器

計算機リンクユニット②

RS-422

*1

*1 接続例

システム構成

対象局

AJ71UC24

──

A2CCPUC24 A2CCPUC24-PRF

終端抵抗設定ピン(4.2 .2項)で設定

── ──

TXD側:A/Bに設定

RXD側:A/Bに設定

(2) 外部機器と計算機リンクユニットを1:nで接続する場合(マルチドロップ接続)

SDASDBRDARDB

該当計算機リンクユニットの設定・接続方法

外部機器

設定・接続要否

不要

──

──

──

外部機器と

RS-232Cで

接続するとき

外部機器と

RS-422で

接続するとき

RS-232C外部機器

① *1

計算機リンクユニット④

計算機リンクユニット③

RS-422 RS-422

外部機器

計算機リンクユニット⑧

計算機リンクユニット⑦

RS-422 RS-422RS-422

*1

SDASDBRDARDB

*1 接続例

*1

計算機リンクユニット②

計算機リンクユニット⑥

システム構成

対象局

③⑥⑦

④ ⑧

A1SJ71UC24-R4

A1SJ71C24-R4

──

AJ71UC24

──

SDA-SDB間・RDA

-RDB間に接続。

──

A1SJ71UC24-R4

A1SJ71C24-R4

──

──

──

Page 107: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 29

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

付属の終端抵抗 (330Ω/110Ω) を接続

接続不要

対象局

①④⑥⑪

⑬⑱⑳

③⑤⑩

⑦⑭ 21

⑧ ⑮

⑨⑫⑯⑰⑲

計算機リンクユニット

21

外部機器

設定・接続要否

不要

──

──

──

──

A2CCPUC24 A2CCPUC24-PRF

終端抵抗設定ピン(4.2 .2項)で設定

── ──

TXD側:Cに設定

RXD側:A/Bに設定

全てCに設定

TXD側:Cに設定

RXD側:A/Bに設定

── ──

全てCに設定

備 考

設定可能

モード 主チャンネ

ル設定側

──

A・B・D

RS-422

A・B・D / RS-422

5・6・8

──

──

5・6・8 / ──

該当計算機リンクユニットの設定・接続方法

(3) 計算機と計算機リンクユニットをm:nで接続する場合(マルチドロップ接続)

RS-232C

計算機

計算機リンクユニット

RS-422

*1

計算機リンクユニット

RS-422

RS-232C 計算機リンクユニット

計算機

RS-422

RS-232C 計算機リンクユニット

計算機

*1

RS-422

計算機

計算機リンクユニット

RS-422計算機リンクユニット

RS-422

RS-232C 計算機リンクユニット

計算機

計算機リンクユニット

計算機

*1

RS-422 RS-422

RS-422

計算機

計算機リンクユニット

RS-422計算機リンクユニット

計算機リンクユニット

計算機

*1

RS-422RS-422RS-422 RS-422

*1 接続例

計算機と

RS-232Cで

接続するとき

計算機と

RS-232C・

RS-422で

接続するとき

計算機と

RS-422で

接続するとき

システム構成

SDA

SDB

RDA

RDB

SDA

SDB

RDA

RDB

計算機

AJ71UC24

──

RDA-RDB間に接続

接続不要

RDA-RDB間に接続

──

A1SJ71UC24-R4

A1SJ71C24-R4

──

──

──

RDA-RDB間に接続

──

Page 108: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 30

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.8 モード設定と運転開始

計算機リンクユニットが正常に動作することの確認,および外部機器との接続が完了後は,外部機器との計算機リンクが可能となります。本項では,4.2項~4.7項に示す各作業の完了後から,計算機リンク開始までの処理

について説明します。

4.8.1 折返しテスト

折返しテストとは,専用プロトコル形式1~4により専用コマンド(TT)を使って計算機と計算機リンクユニットとの接続および交信機能を確認する機能です。外部機器側で専用プロトコルによる計算機リンクが可能であれば,下記の手順にし

たがって行ってください。

(手順1)計算機と計算機リンクユニットの接続計算機と計算機リンクユニットを4.6項により,正規のシステム構成に合わせてケーブル接続してください。

(手順2)モード設定スイッチの設定折返しテストするインタフェース側が専用プロトコル用となるよるに,モード設定スイッチのモードを“1”~“4”,“5”~“8”に設定してください。(設定方法の詳細は,4.2.1項を参照してください。)

(手順3)シーケンサCPUの立上げシーケンサCPUをSTOP状態にし電源ONまたはCPUリセット操作を行うと,計算機リンクユニットレディ信号(Xn7)ONで折返しテストが可能となります。(レディ信号は,電源ONまたはリセット操作後,数秒でONします。)

(手順4)折返しテスト用コマンドの実行① 計算機側で折返しテスト用のプログラムを作成し,コマンドとデータを計算機リンクユニットへ送信してください。形式1~4の伝文構成は5.4項を,折返しテストコマンド(TT)の詳細は5.16項を参照してください。

② 計算機リンクユニットは,受信したデータをそのまま計算機へ送信します。

(手順5)計算機側でのデータチェック① 計算機から送信したデータと計算機リンクユニットより返送されたデータが一致しているかのチェックを計算機側で行ってください。一致している場合は,計算機と計算機リンクユニットとの交信が正常に行われたことを示します。不一致の場合は,伝送仕様の設定が合っていない,CD端子がON/OFFを繰り返しているなどが考えられます。第13章のトラブルシューティングに従って不具合原因を調べて修正を行い,再度折返しテストを実行してください。

Page 109: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 31

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

② 交信できない場合ハードウェア設定,ケーブル接続などが正しく行われていないことが考えられます。第13章のトラブルシューティングフローに従って不具合原因を調べて修正を行い,再度折返しテストを実行してください。

③ 折返しテスト終了後は,専用プロトコルにより計算機リンクすることができます。なお,無手順モード/双方向モードで計算機リンクするときは,4.8.2項~4.8.3項により計算機リンクを開始してください。

4.8.2 モード設定

折返しテストで外部機器と計算機リンクユニットとの接続および交信機能の確認が完了したら,外部機器を接続しているインタフェース側が,使用する計算機リンク機能となるようにモードを設定(モード切換え)します。設定するモードとモード番号の対応は4.2.1項に示すとおりであり,モード設定ス

イッチにより設定する方法と,モード切換え機能により設定する方法があります。モード設定スイッチの詳細は,4.2.1項を参照してください。設定後は,シーケン

サCPUの電源リセットまたはシーケンサCPUのリセットを行い,計算機リンクユニットの再立上げを行ってください。モード切換え機能により設定するときは,第12章により行い,計算機リンクユニッ

トの再立上げを行ってください。

4.8.3 バッファメモリ特定用途エリアへの書込みと運転開始

計算機リンクユニットのモード設定と再立上げが完了後は,設定した計算機リンクが行えます。設定したモードについて記載している次の章の説明に従って計算機リンクを行って

ください。・専用プロトコルによる計算機リンクを行うとき…………第5章・無手順モードによる計算機リンクを行うとき……………第6章・双方向モードによる計算機リンクを行うとき……………第7章

なお,バッファメモリ特定用途エリアの設定値を変更する(書込み)場合,計算機リンクユニットのレディ信号(Xn7)の立上がり時に行わなければならないエリア(3.10項に示す表の★印のエリア)については,上記該当項の説明に従って行ってください。

ポイント

特殊機能ユニットの各種処理の中で,シーケンサCPUからのアクセスは優先処理されます。したがって,シーケンサCPUから特殊機能ユニットのバッファメモリへのアクセスを頻繁に行うと,シーケンサCPUのスキャンタイムが延びるばかりでなく,特殊機能ユニットの各種処理にも遅れが生じます。FROM/TO命令などによるシーケンサCPUからバッファメモリへのアクセスは,必要時にのみ行ってください。

Page 110: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

4 - 32

4.運転までの設定と手順MELSEC-A

4.9 保守・点検

計算機リンクユニットとしては,特に点検項目はありませんが,システムを常に最良の状態で使用していただくためにCPUユニットユーザースマニュアル記載の点検項目にしたがって実施してください。

Page 111: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 1

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(1) 計算機がシーケンサCPU側からデータを読み出す場合

備 考

図中に示すOS(オペレーティングシステム)とは,ユーザプログラムなどによりCPU,メモリ,端末,ファイル,ネットワークなどのリソースを効率よく働かせる(または使用する)ためのソフトウェアです。本マニュアルでは,このソフトウェアをシステムプログラムまたはシステムと記述しています。(OS:Operating Systemの略)

第5章 専用プロトコルによる計算機とのリンク方法

専用プロトコルによる計算機とのリンクには形式1~4の4形式があります。以下形式1~4の制御手順の指定内容,方法,指定例などについて説明します。

5.1 専用プロトコルによるデータの流れ

 シーケンサCPUに対するデータの読出し,書込み,状態制御などを行うときのデータの流れをイメージ図にて示します。

シーケンスプログラム

OS

読出し④ ⑤データ

デバイスメモリなど

シーケンサCPU 計算機リンクユニット

⑥各種データ

⑤データ

④読出しOS

バッファメモリ

特殊機能ユニット

バッファメモリ

データ交信プログラム

OS

⑧⑨

⑦ 各種データ

② コマンド

⑩ 応答 ①要求

OS

・デバイスメモリ情報・拡張ファイルレジスタ情報・シーケンスプログラム・マイコンプログラム・コメント・パラメータ・シーケンサCPU情報

(2) 計算機がシーケンサCPU側へデータを書き込む場合

・デバイスメモリ情報・拡張ファイルレジスタ情報・シーケンスプログラム・マイコンプログラム・コメント・パラメータ・シーケンサCPU情報

シーケンスプログラム

OS

書込み④

デバイスメモリなど

シーケンサCPU 計算機リンクユニット

③書込み要求

④書込みOS

バッファメモリ

特殊機能ユニット

データ交信プログラム

OS② コマンド,データなど

①要求

OS⑤結果

バッファメモリ

⑥ 応答

(3) シーケンサCPUが計算機へデータを送信する場合

シーケンスプログラム

OS

デバイスメモリなど

シーケンサCPU 計算機リンクユニット

OS

バッファメモリ

特殊機能ユニット

データ交信プログラム

OSOS

バッファメモリ

①送信要求+

データの書込み要求

②送信要求+データ

④③

・オンデマンドデータ

⑤ データ

⑥結果

⑥ 読出し

計算機

計算機

計算機

③読出し要求

Page 112: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 2

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

������������������������������������������������������������������������������

������������������������������������������������������������������������������

5.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項

 専用プロトコルで計算機リンクするためのプログラム作成前に知っておいていただきたい注意事項などについて示します。

5.2.1 バッファメモリの読出し/書込みについて

専用プロトコルの計算機リンクでは,次のことを行わなければバッファメモリの読出し/書込みを行うシーケンスプログラムは必要ありません。次のことを行うときは,必要に応じてバッファメモリの読出し/書込みを行ってく

ださい。(バッファメモリ一覧は,3.10項に記載しております。)なお,計算機リンクユニットが立ち上がったときはバッファメモリの特定用途エリ

アにデフォルト値が書き込まれています。

(1) バッファメモリ特定用途エリアの読出し/書込みを行うときの注意事項

① バッファメモリはバッテリバックアップされていません。電源投入時,CPUリセット操作時,またはモード変更時は事前に書き換えたデータがすべてデフォルト値に戻りますので,その都度設定・変更データを書き込む必要があります。

② 特定用途エリア(100H~11FH)へのデータ書込みは,モード切換えに関するエリアを除きシーケンスプログラムのTO命令で書込みを行った場合のみ有効です。計算機からの書込みは行わないでください。(計算機リンクユニットは正しい動作を行いません。)

③ 下記機能を併用して使用する場合,バッファメモリエリアのユーザ自由エリアの割付けが重複しないようにしてください。重複して使用した場合,データが書き換えられ正しい交信が行えなくなります。・無手順モード送信または双方向モード送信・無手順モード受信または双方向モード受信・バッファメモリ読出し/書込み(CR/CWコマンド)機能・オンデマンド機能なお,特定用途エリアをまたいで,1つのエリアとして割り付けることはできません。0H~FFHまたは120H~DFFH各々の範囲内で各エリアを割り付けてください。

例)

FFH100H

11FH120H

このように,特定用途エリアをまたいで,オンデマンドバッファメモリを割り付けることができません。

プログラムの作成が必要な読出し/書込みの内容データ交信するために計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するときシーケンサCPUから計算機へデータ送信するためのオンデマンド機能を使用するとき計算機がバッファメモリの読出し/書込み機能を使用するとき計算機リンク中に,計算機リンクユニットのLED点灯状態の読出し/LEDの消灯を行うとき計算機リンク中に,ユニット状態・信号状態を読み出すとき外部機器との伝送制御をDCコードで行うとき計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側で半二重通信を行うとき

②③

⑤⑥⑦

説明項

本項(2)(3)

5.14項5.9項

第8章

第8章第9章第10章

特定用途エリア

システムエリア

〜       〜

Page 113: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 3

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値の変更についてデータ交信するために計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更しなければならないときは,次の内容により該当シーケンスプログラムを組み込む必要があります。

① 無手順ワード/バイト指定エリア(アドレス:103H)・シーケンサCPUから計算機へデータ送信するためのオンデマンド機能を使用するとき,計算機リンクユニットの立上がり時はオンデマンドデータ長がワード単位になっています。

・オンデマンドデータ長をバイト単位にするときは,計算機リンクユニットの立上がり時に「1」を書き込んでください。

・この単位は,無手順モード/双方向モードの送信データ数,受信データ数の単位としても使用されます。

② RS-232C CD端子チェック設定エリア(アドレス:10BH)・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続しているときは,4.6.2項の説明による本設定が必要です。

・計算機リンクユニットの立上がり時は,CD端子チェックありになっています。・CD端子チェックなしにするときは,計算機リンクユニットの立上がり時に「1」を書き込んでください。

・この設定は,専用プロトコル,無手順モード/双方向モードのどの機能に対しても有効になります。

指定方法

指定方法b15 ~ b1 b0

バッファメモリアドレス10BH

無視

b15 ~ b1 b0(デフォルト0:ワード単位)バッファメモリアドレス103H

無視

備 考

RS-232C CD端子チェックによる,計算機リンクユニットのCD信号に対する動作については,4.6.2項を参照してください。

③ RS-232Cの通信方式を変更するためのエリアRS-232C通信方式指定エリア (アドレス:10FH)同時送信時の優先/非優先指定エリア(アドレス:110H)送信再開時の送信方法指定エリア (アドレス:111H)

・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続しているとき,計算機リンクユニットの立上がり時はその外部機器とは全二重通信が可能になっています。

・半二重通信を行うときは,第10章により計算機リンクユニットの立上がり時にデフォルト値を変更してください。

0:ワード単位1:バイト単位

(デフォルト0)

  0または1を書き込む   0:チェックを行う(有)   1:チェックを行わない(無)

Page 114: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 4

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

④ 外部機器との伝送制御方法を変更するためのエリア伝送制御指定エリア (アドレス:11AH)DC1/DC3制御コード指定エリア(アドレス:11BH)DC2/DC4制御コード指定エリア(アドレス:11CH)

・計算機リンクユニットの立上がり時は,外部機器との伝送制御はRS-232Cインタフェース側のみDTR/DSR制御が行われるようになっています。

・RS-232Cインタフェース側およびRS-422/485インタフェース側でDCコード制御を行うときは,第9章により計算機リンクユニットの立上がり時にデフォルト値を変更してください。

・この設定は,専用プロトコル,無手順モード/双方向モードのどの機能に対しても有効になります。

(3) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するときのプログラム例計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するときの,プログラム例を以下に示します。必要部分のプログラムのみ組み込んでください。この例は,シーケンサCPUからみた計算機リンクユニットの入出力信号が80H~9FHの場合で示しています。

指 定 例 (計算機リンクユニットの入出力信号80H~9FH)

データをバイト単位で扱う指定バッファメモリアドレス103Hへ“1”(バイト単位)を書き込む。

CD端子チェックなしを設定バッファメモリアドレス10BHへ“1”(チェックしない)を書き込む。

RS-232C通信方式などの指定(半二重通信用)第10章により書き込む。

伝送制御などの指定第9章により書き込む。

オンデマンド機能によるデータ送信バッファメモリ読出し/書込み機能に対する読出し/ 書込み5.14項,5.9項により読み出す/書き込む。

LED点灯状態の読出し,LED消灯の書込み信号状態・スイッチ設定状態の読出し第8章により読み出す/書き込む。

TOP H8 H103 K1 K1

TOP H8 H10B K1 K1

X87

X87

X87

送信指令

指令

Page 115: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 5

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.2.2 計算機からのコマンド送信手順について

専用プロトコルでシーケンサとアクセスするときの,計算機からのコマンド送信手順の考え方を示します。

(1) 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサとのみアクセスする場合計算機とシーケンサが1:1,1:n,m:nで,計算機がアクセスするすべてのシーケンサ側には計算機リンクユニットが装着され,計算機と接続されているシステム構成が対象です。① 計算機が該当シーケンサとアクセスするときは,5.4項に示す形式1~形式4のいずれかで,5.7項以降に示すコマンドを送信し,結果を受信してください。伝文中の局番号,PC番号には,次の番号を指定してください。・局番号 ……… コマンドを送信する計算機リンクユニットの局番号(ユー

ザがスイッチで設定する番号)・PC番号 ……… FFH

〔例:1:nのマルチドロップ接続〕

計算機

CPU

CPU

CPU

CPU

計算機リンクユニット(局番31)

計算機リンクユニット(局番0)

計算機リンクユニット(局番1)

計算機リンクユニット(局番2)

(2) 計算機リンクユニットを装着していない他局シーケンサともアクセスする場合計算機からアクセスするシーケンサがMELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/10で接続され,いずれかのシーケンサと計算機が接続されているシステム構成が対象です。① 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサがAnUCPU以外のとき計算機が該当シーケンサとアクセスするときは,5.4項に示す形式1~形式4のいずれかで,5.7項以降に示すコマンドを送信し,結果を受信してください。伝文中の局番号,PC番号には,次の番号を指定してください。・局番号 ……… コマンドを送信する計算機リンクユニットの局番号(ユー

ザがスイッチで設定する番号)・PC局番 ……… 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケ

ンサとアクセスするときはF F H,M E L S E C N E T (Ⅱ)・MELSECNET/B・MELSECNET/10上の他局シーケンサとアクセスするときは00Hまたは該当シーケンサの局番号

〔例:MELSECNET(Ⅱ)〕

計算機 MR4

L3L2 4

2

r3

1

L1m

Page 116: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 6

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

② 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUがAnUCPUのとき計算機が計算機リンクユニットを装着していないシーケンサとアクセスするときは,次ページの手順で該当シーケンサが含まれるネットワークまたはデータリンクシステムに切り換えてから,該当シーケンサとアクセスしてください。(計算機リンクユニットを装着しているシーケンサとアクセスするときは,ネットワークまたはデータリンクシステムの切換えは不要です。)該当シーケンサとアクセスするときは,5.4項に示す形式1~形式4のいずれかで,5.7項以降に示すコマンドを送信し,結果を受信してください。伝文中の局番号,PC番号には,次の番号を指定してください。

・局番号 ……… コマンドを送信する計算機リンクユニットの局番号(ユーザがスイッチで設定する番号)

・PC局番 ……… 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUとアクセスするときはFFH,MELSECNET(Ⅱ)・MELSECNET/B・MELSECNET/10上の他局シーケンサとアクセスするときは00Hまたは該当シーケンサの局番号

〔例:MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/10の混在〕

備 考

局番号,PC番号の指定方法は,5.4.6項で詳しく説明しています。

L1L2

L3R4

計算機

1Mp3 1Ns2

1Ns4 1Ns1

M

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

MELSECNET(Ⅱ)

計算機

Page 117: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 7

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUがAnUCPUで,MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の他当シーケンサへ計算機からアクセスするときの手順を示します。

……第4章参照

ネットワーク登録を行う。 *1

アクセスするシーケンサが存在するデータリンクシス

テム/ネットワークシステムの登録。

シーケンサとアクセスする

該当シーケンサに対して,データの読出し/書き込み

を行う。

……5.15.3項参照

計算機と接続している計算

機リンクユニット装着の

シーケンサCPUを指定して

ZEコマンドを送信。

… 5.7項~5.14項参照

ネットワーク登録している

データリンクシステム/ネットワーク

システム上のシーケンサとの

交信を続けるか

Yes

No

*1 登録できるネットワーク番号は1件のみです。

現在登録しているデータリンクシステム

/ネットワークシステム

MELSECNET/B

データリンク

システム

MELSECNET/10

ネットワーク

システムMELSECNET(Ⅱ)

データリンク

システム

アクセス手順

計算機リンクユニットを立ち上げる

* 事前に,GPP機能により関連シーケンサCPUにMELSECNET(Ⅱ),

MELSECNET/B,MELSECNET/10用のパラメータを書き込んでお

いてください。

書き込むパラメータについては,各データリンクシステム

/ネットワークシステムのリファレンスマニュアルを参照

してください。

Page 118: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 8

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.2.3 データ交信によるシーケンサCPUの動作

専用プロトコルでデータ交信するときのシーケンサCPUの動作について説明します。

(1) シーケンサCPUのスキャンタイムについて

計算機リンクユニットとシーケンサCPUのアクセスは,計算機リンクユニットからの要求に対してシーケンサCPUはRUN中の場合END処理ごとに1要求分のみ処理します。(*1)したがってスキャンタイムはその処理時間分だけ伸びます。計算機リンクユニットとシーケンサCPU間の交信に要するシーケンサCPUへの介入時間は付録2を参照してください。また計算機からコマンド送信しなくても,計算機リンクユニットを装着することによりスキャンタイムは約0.1~0.2ms長くなります。

(2) シーケンサCPUに対する同時アクセス

シーケンサCPUはEND処理にて1要求分のみ処理します。(*1)該当のシーケンサCPUに対して他の計算機リンクユニットなどから同時にアクセスを行った場合は,他の処理が終るまで待たされるため処理に要するスキャン回数は増えます。

*1 シーケンサCPUの1スキャンで複数の要求を処理する方法を示します。①An(N)CPU, AnACPU, AnUCPU, QnACPUの場合シーケンスプログラム中にCOM命令を入れることにより,1スキャン内での複数アクセス分の処理が可能となります。ただし,COM命令の実行時間分スキャンタイムが延びます。

②AnUCPUの場合特殊リレーのM9029(データ交信要求一括処理)をONすると,AnUCPUは1スキャンの間に各ユニットから受け付けたデータ交信要求を,そのスキャンのEND処理ですべて処理します。

③QnACPUの場合計算機リンクユニット装着局のQnACPUパラメータの「PCシステム設定」設定時「PCシステム設定」の一般データ処理の設定が行われておれば,QnACPUはEND処理にて一般データ処理の設定数分の要求を処理します。(例)

「PCシステム設定」の一般データ処理設定が「4」であれば,QnACPUは1スキャン内の各ユニットやGPP機能からの最大4つのアクセス要求を,そのスキャンのEND処理時にすべて処理します。

Page 119: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 9

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.2.4 データ交信上の注意事項

専用プロトコルでデータ交信するときの注意事項を示します。

(1) 計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件

  計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件は次のとおりです。

・電源の投入時,CPU表面のリセットスイッチ操作時,またはモード切換え時。

・正規の送・受信が完了したとき。

・コントロールコードのEOT,CLを各形式に基づき受信したとき。(5.4.6項(1)(c)

参照)

・コントロールコードのNAKを送信したとき。

・RS-232C側での全二重通信でCD端子チェックあり(4.6.2項,5.2.1項参照)を

設定してデータ交信している場合,CD信号がOFFしたとき。

(2) 計算機からのコマンド送信手順について

専用プロトコルにより,計算機から計算機リンクユニットへコマンドを送信する

ときは,直前のコマンド送信に対するデータ交信完了後に次のコマンドを送信す

るようにしてください。

コマンドを送信後,データを受信できなくなることがあるときは計算機側でタイ

ムチェックを行い,タイムアウトエラーを検出した場合はクリアコマンド(EOT,CL

コード,5.4.6項(1)(C)参照)を送信して伝送シーケンスを初期化後,次のコマ

ンドを送信してください。

(3) 1:nのマルチドロップ接続時について

送信側(計算機)が受信側(計算機リンクユニット)のデータ受信完了前に,再

び送信を開始すると通信エラーとなります。受信側(計算機リンクユニット)が

完全にデータを受信完了してから次のデータを送信するようにしてください。

(4) 計算機リンクユニットからのNAK応答について

専用プロトコルでの計算機リンクユニットから計算機へのNAK応答は,自局宛の

要求に対してエラーを検出した時点で行います。

したがって,全二重通信のときは計算機が送信中の場合でもNAK応答することが

あります。

(5) データリンク異常が発生したときの処置

MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/10上の他局シーケンサCPU(PC番号が

FFH以外)と交信中にデータリンク異常が発生すると,計算機リンクユニットは

待機状態(3.9項シーケンサCPUに対する入出力信号一覧参照)となります。

(Xn4=OFF,Xn5=OFF,Xn6=ONの状態)

計算機側でタイムチェックを行い,タイムアウトエラーを検出した場合はクリア

コマンド(EOT,CLコードを送信,5.4.6項(1)(C)参照)を送信し,伝送シーケンス

を初期化してください。

(6) データ交信する他局シーケンサCPUの取換えについて

計算機リンクユニットは,立上がり後に他局シーケンサCPUの情報を取り込み保

持します。

計算機リンクユニットの立上げ後にデータ交信する他局シーケンサCPUを交換す

る場合,シーケンサCPUの形名が変わるときは,計算機リンクユニットの再立上

げを行ってください。(自局シーケンサCPUの電源リセット/CPUリセット/計算

機リンクユニットのモード切換え)

Page 120: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 10

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(7) 計算機側でのフレーミングエラー発生について

RS-422を介して計算機リンクユニットから計算機側へ何も送信していない状態の

ときに計算機側でフレーミングエラーとなる場合があります。(3.8.3項参照)

計算機リンクユニットよりSTX,ACK,NAKのいずれかが送信されるまでのデータ

を計算機側で読み飛ばすようにしてください。

RS-422を介するデータ交信は,3.8.3項に示しております計算機リンクユニット

側のインタフェース仕様をご確認の上,データ交信してください。

(8) 複数枚の計算機リンクユニットの装着について

各計算機リンクユニットと接続している計算機が同時にシーケンサCPUへアクセ

ス要求したときシーケンサCPUとのアクセス順序はシーケンサCPUが決めます。

このアクセスの優先順位は,ユーザで決めることはできません。

(9) 運転中でのシーケンサに対するデータ変更,プログラム変更,リモートRUN/STOP

はマニュアルを熟読し,充分に安全を確認してから行ってください。

データ変更,プログラム変更,リモートRUN/STOPを誤ると,機械の破損や事故の

原因になります。

(10) 読出し/書込み要求のキャンセル

外部機器が送信したコマンド伝文での読出し/書込み要求をキャンセルするとき

は,5.4.6項(1)(c)により伝送シーケンス初期化用の伝文を,外部機器から計算

機リンクユニットへ送信してください。

5.3 運転前の確認

専用プロトコルによる計算機リンクを開始するときの手順は,第4章に記載してお

ります。

ご使用の計算機リンクユニットで正常に計算機リンクを行うために,運転前に次の

内容の再確認をお願い致します。

確認項目

各種スイッチ設定

計算機リンクユニットの動作

計算機との接続

終端抵抗の接続/設定

確認項目の説明項

4.2項

4.5項,4.8.1項

4.6項

4.7項

ポイント

専用プロトコルでの計算機リンクでは,上記確認項目で示す内容に誤りがある

と,正常に計算機リンクを行うことができなくなります。

計算機リンクユニットの運転前に,再確認をお願い致します。

Page 121: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 11

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.4 専用プロトコルの基本形式

 専用プロトコルによる制御手順は4形式あり,使用する形式はモード設定スイッチ(4.2.1項参照)の設定,またはモード切換え(第12章参照)により選択することができます。 4つの形式の違いは形式1を基準に考えますと次のようになります。 形式2 ……各ブロックにブロック番号を付加した形式 形式3 ……各ブロックをSTX,ETXで囲んだ形式 形式4 ……各ブロックにCR,LFを付加した形式 以下に4つの形式の制御手順内容および制御手順で指定する各項目の内容について説明します。

5.4.1 専用プロトコル制御手順の見方

 5.4.2項以降の各機能の説明中に示す伝送データの見方について説明します。

(1) 計算機がシーケンサCPUよりデータを読み出す場合

計算機側 A部ENQ

D部ACK

B部STX

① A部,D部は計算機より計算機リンクユニットへの伝送を示します。② B部は計算機リンクユニットより計算機への伝送を示します。③ 各データは左から右へ順に伝送するように計算機のプログラムを作成します。(例:A部の場合,ENQから右へ順にデータを送信させます。)

ポイント

計算機がシーケンサCPUよりデータを読み出すとき,上図の「D部」は計算機より送信する必要がありません。(省略することができます。)計算機リンクユニットは,上図の「B部」を計算機へ送信後,読出し要求「A部」に対する処理を完了して次の「A部」,下記データ書込み要求の「C部」の受信を待ちます。(ニュートラル状態)したがって,計算機リンクユニットはデータ交信最後の「D部」を計算機より受信しても何も行いません。

(2) 計算機からシーケンサCPUへデータを書き込む場合

C部ENQ

B部ACK

① C部は計算機より計算機リンクユニットへの伝送を示します。② B部は計算機リンクユニットより計算機への伝送を示します。③ 各データは左から右へ順に伝送するように計算機のプログラムを作成します。(例:C部の場合,ENQから右へ順にデータを送信させます。)

計算機リンクユニット側

計算機側

計算機リンクユニット側

Page 122: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 12

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.4.2 制御手順形式1で交信する場合

制 御 手 順(プロトコル)内  容

計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合

計算機側からシーケンサへデータを書き込む場合

備 考

伝送順序

計算機リンクユニット側

⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

P

C

サムチェックコード

キャラクタA部

(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみあります。サムチェック「なし」に設定した場合はありません。

(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対してのみサムチェックを行います。

(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内容によって異なります。詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。

(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のACK/NAK伝文の送信は省略できます。

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

P

C

サムチェックコード

⦆⦆

E

T

X

キャラクタB部

⦆⦆

P

C

エラーコード

または

または

⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

P

C

**

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

P

C

**

伝文ウエイト

⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

P

C

サムチェックコード

キャラクタC部

⦆⦆

P

C

エラーコード

または伝送順序

計算機リンクユニット側

⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

P

C

⦆⦆

N

A

K

伝文ウエイト

計算機側

計算機側

⦆⦆

N

A

K

H L H L H L H L H L

H L H L

H L H L H L

H L H L H L

H L H L H L

H LH L

H L H L H L

Page 123: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 13

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40~X44の5点の内容を読み出す場合。

(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903~M907の5点にデータを書き込む場合。

キャラクタA部

⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

P

C

コマンド

先頭デバイス(5キャラクタ)

B R

42H 52H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H05H

A

41H

X

58H

0

30H

0

30H

4

34H

0

30H

伝文ウエイト

デバイス点数

2キャラクタ(16進)H

0

30H

L

5

35H

サムチェックコード

H

4

34H

L

2

32H

⦆⦆

番号

P

C

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H02H

⦆⦆

⦆S

T

X

0

30H

1

31H

0

30H

1

31H

指定デバイス点数分のデータデバイス点数分のキャラクタ

03H

H

E

45H

L

2

32H

サムチェックコード

⦆⦆

E

T

X(正常終了時)または

エラーコード05Hを返す場合

この範囲をサムチェックします

(異常終了時)H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H15H

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

番号

P

C

エラーコード

H L

0 5

30H 35H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H06H

⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

P

C

この範囲をサムチェックします

キャラクタB部

キャラクタC部⦆

⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

P

C

コマンド

先頭デバイス(5キャラクタ)

05H

0

30H

M

4DH

0

30H

9

39H

0

30H

3

33H

デバイス点数

2キャラクタ(16進)H

0

30H

L

5

35H

この範囲をサムチェックします

伝文ウエイト

サムチェックコード

H

2

32H

L

6

36H

0

30H

1

31H

1

31H

0

30H

1

31H

デバイス点数分のデータ

デバイス点数分のキャラクタ

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H06H

⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

P

C

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H15H

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

番号

P

C

エラーコード

H L

0 5

30H 35H

(異常終了時)

エラーコード05Hを返す場合

(正常終了時)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

H L

0 0

30H 30H

B W

42H 57H

H L

F F

46H 46H

1

31H

または

Page 124: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 14

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.4.3 制御手順形式2で交信する場合

制 御 手 順(プロトコル)内  容

計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合

計算機側からシーケンサへデータを書き込む場合

備 考

(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみあります。サムチェック「なし」に設定した場合はありません。

(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対してのみサムチェックを行います。

(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内容によって異なります。詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。

(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のACK/NAK伝文の送信は省略できます。

⦆⦆

E

N

Q

伝送順序

計算機リンクユニット側

計算機側

伝送順序

計算機リンクユニット側

⦆⦆

E

N

Q

または

計算機側

⦆⦆

P

C

サムチェックコード

キャラクタA部

H L H L H L

ブロック番号H L

伝文ウエイト

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

P

C

サムチェックコード

⦆⦆

E

T

X

キャラクタB部

H L H L H L

ブロック番号H L

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

P

C

H L H L H L

ブロック番号H L

エラーコード

⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

P

C

H L H L

ブロック番号H L

**

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

P

C

**

H L H L

ブロック番号H L

伝文ウエイト

⦆⦆

P

C

サムチェックコード

H L H L H L

キャラクタC部

ブロック番号H L

⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

P

C

H LH L

ブロック番号H L

または

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

P

C

エラーコード

H L H L H L

ブロック番号H L

または

Page 125: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 15

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40~X44の5点の内容を読み出す場合。

(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903~M907の5点にデータを書き込む場合。

先頭デバイス(5キャラクタ)

(正常終了時)または

エラーコード05Hを返す場合

この範囲をサムチェックします

(異常終了時)

この範囲をサムチェックします

キャラクタC部⦆

⦆⦆

E

N

Q

05H

この範囲をサムチェックします

⦆⦆

E

N

Q

05H

⦆⦆

番号

P

C

コマンド

B R

42H 52H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

ブロック番号H L

0 0

30H 30H

A

41H

伝文ウエイト

X

58H

0

30H

0

30H

4

34H

0

30H

デバイス点数

2キャラクタ(16進)H

0

30H

L

5

35H

サムチェックコード

H

A

41H

L

2

32H

キャラクタB部

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

06H

⦆⦆

A

C

K

ブロック番号H L

0 0

30H 30H

02H

⦆⦆

⦆S

T

X

⦆⦆

番号

P

C

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

0

30H

1

31H

1

31H

0

30H

1

31H

指定デバイス点数分のデータデバイス点数分のキャラクタ

03H

H

4

34H

L

2

32H

サムチェックコード

⦆⦆

E

T

X

ブロック番号H L

0 0

30H 30H

15H

⦆⦆

N

A

KH L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

エラーコード

H L

0 5

30H 35H

ブロック番号H L

0 0

30H 30H

⦆⦆

番号

P

C

コマンド

先頭デバイス(5キャラクタ)

0

30H

M

4DH

0

30H

9

39H

0

30H

3

33H

デバイス点数

2キャラクタ(16進)H

0

30H

H L

0 0

30H 30H

伝文ウエイト

B W

42H 57H

サムチェックコード

H

8

38H

L

6

36H

0

30H

1

31H

1

31H

0

30H

1

31H

デバイス点数分のデータ

デバイス点数分のキャラクタ

ブロック番号H L

0 0

30H 30H

L

5

35H

06H

⦆⦆

A

C

K

(正常終了時)

ブロック番号H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

号H L

0 0

30H 30H

15H

⦆⦆

N

A

KH L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

エラーコード

H L

0 5

30H 35H

(異常終了時)

ブロック番号H L

0 0

30H 30H

エラーコード05Hを返す場合

H L

F F

46H 46H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

または

キャラクタA部

Page 126: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 16

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.4.4 制御手順形式3で交信する場合

制 御 手 順(プロトコル)内  容

計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合

計算機側からシーケンサへデータを書き込む場合

備 考

伝送順序

計算機リンクユニット側

⦆⦆

S

T

X

計算機側

⦆⦆

P

C

ドH L H L

伝文ウエイト

キャラクタA部

サムチェックコード

H L

⦆⦆

E

T

X

**

**

⦆⦆

S

T

X

エラーコードH L

⦆⦆

E

T

X

⦆⦆

P

C

H L H L

NN

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

P

C

サムチェックコード

⦆⦆

E

T

X

キャラクタB部

H L H L H L

または

または

(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみあります。サムチェッ

ク「なし」に設定した場合はありません。

(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対してのみサムチェックを行います。

(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内容によって異なります。

詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。

(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のSTX伝文の送信は省略できます。

(5) 計算機とシーケンサCPUのシステム構成がm:nの接続でデータ交信するときは,制御手順形式3は使えません。

⦆⦆

S

T

X

伝送順序

計算機リンクユニット側

計算機側

または

伝文ウエイト

⦆⦆

P

C

ドH L H L

キャラクタC部

サムチェックコード

H L

⦆⦆

E

T

X

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

P

C

H LH L

GG

⦆⦆

E

T

X

⦆⦆

S

T

X

エラーコードH L

⦆⦆

E

T

X

⦆⦆

P

C

H L H L

NN

⦆⦆

⦆S

T

X H LH L

⦆⦆

E

T

X

⦆⦆

P

C ⦆

NN

⦆⦆

S

T

X H LH L

⦆⦆

E

T

X

⦆⦆

P

C ⦆

GG

Page 127: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 17

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40~X44の5点の内容を読み出す場合。

(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903~M907の5点にデータを書き込む場合。

キャラクタA部

先頭デバイス(5キャラクタ)

(正常終了時)または

エラーコード05Hを返す場合

この範囲をサムチェックします

キャラクタC部⦆

⦆⦆

S

T

X

02H

この範囲をサムチェックします

キャラクタB部

エラーコード05Hを返す場合

⦆⦆

S

T

X

02H

⦆⦆

番号

P

C

コマンド

伝文ウエイト

B R

42H 52H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

A

41H

0

30H

L

5

35H

H

0

30H

H

4

34H

L

5

35H

デバイス点数

2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

⦆⦆

E

T

X

03H

⦆⦆

⦆S

T

X

⦆⦆

番号

P

C

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

0

30H

1

31H

1

31H

0

30H

1

31H

指定デバイス点数分のデータデバイス点数分のキャラクタ

H

E

45H

L

2

32H

サムチェックコード

⦆⦆

E

T

X

03H

この範囲をサムチェックします

⦆⦆

番号

P

C

コマンド

0

30H

H L

0 0

30H 30H

伝文ウェイト

B W

42H 57H

H L

F F

46H 46H

先頭デバイス(5キャラクタ)

M

4DH

0

30H

3

33H

9

39H

0

30H

デバイス点数

2キャラクタ(16進)H

0

30H

L

5

35H

0

30H

1

31H

1

31H

0

30H

1

31H

デバイス点数分のデータ

デバイス点数分のキャラクタ

サムチェックコード

H

2

32H

L

9

39H

(異常終了時)

02H

⦆⦆

E

T

X

03H

(正常終了時)

(異常終了時)

H L

0 0

30H 30H

号H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

02H

⦆⦆

S

T

X

03H

⦆⦆

E

T

X

G G

47H 47H

(

正常終了)

H L

0 0

30H 30H

号H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

02H

⦆⦆

S

T

X

N N

4EH 4EH

(

異常終了)

03H

⦆⦆

E

T

XH L

0 5

30H 35H

エラーコード

H L

0 0

30H 30H

号H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

02H

⦆⦆

S

T

X

N N

4EH 4EH

(

異常終了)

03H

⦆⦆

E

T

XH L

0 5

30H 35H

エラーコード

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

0

30H

0

30H

4

34H

X

58H

⦆⦆

番号

P

C

⦆⦆

S

T

X

03H

⦆⦆

E

T

X

(

正常終了)

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H02H

G G

47H 47H

または

Page 128: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 18

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.4.5 制御手順形式4で交信する場合

制 御 手 順(プロトコル)内  容

計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合

計算機側からシーケンサへデータを書き込む場合

備 考

(1) サムチェックコードは,サムチェック「あり」に設定(4.2.2項参照)したときのみあります。サムチェック「なし」に設定した場合はありません。

(2) サムチェック「あり」に設定した場合は,上記図の*印部分のキャラクタに対してのみサムチェックを行います。

(3) 上記図中の「キャラクタA部」,「キャラクタB部」,「キャラクタC部」の内容は処理内容によって異なります。詳細は各コマンドの説明を参照してください。なお各キャラクタ部の内容は,4種類の形式すべて同じです。

(4) 計算機側でシーケンサのデータを読み出す場合,上記図中の**印部分のACK/NAK伝文の送信は省略できます。

伝送順序

計算機リンクユニット側

計算機側

伝送順序

計算機リンクユニット側

または

計算機側

**

**

H LH L

⦆⦆

A

C

K

または

⦆⦆

N

A

K

または

⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

P

C

ドH L H L

伝文ウエイト

キャラクタA部

サムチェックコード

H L

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

P

C キャラクタB部

H L H L H L

⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

P

C

H L H L H L

エラーコード

⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

P

C

H L H L

⦆⦆

P

C

⦆⦆

N

A

K

⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

P

C

ドH L H L

伝文ウエイト

キャラクタC部

サムチェックコード

H L

号H LH L

⦆⦆

P

C

⦆⦆

P

C

エラーコード

H L H L H L

C L

R F

C L

R F

C L

R F

C L

R F

C L

R F

C L

R F

C L

R F

C L

R F

Page 129: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 19

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(例)BRコマンドでシーケンサCPUのX40~X44の5点の内容を読み出す場合。

(例)BWコマンドでシーケンサCPUのM903~M907の5点にデータを書き込む場合。

キャラクタC部⦆

⦆⦆

E

N

Q

この範囲をサムチェックします

先頭デバイス(5キャラクタ)(データ名)

計算機側

(例)05H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

A

41H

伝文ウエイト

B W

42H 57H

H L

F F

46H 46H

号H L

0 0

30H 30H

⦆⦆

番号

P

C

コマンド

M

4DH

0

30H

9

39H

0

30H

3

33H

H

0

30H

L

5

35H

デバイス点数

2キャラクタ(16進)

デバイス点数分のデータ

デバイス点数分のキャラクタ

0

30H

1

31H

1

31H

0

30H

1

31H

サムチェックコード

H

3

33H

L

7

37H 0DH 0AH

C L

R F

(正常終了時)

06H

⦆⦆

A

C

KH L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

0DH 0AH

C L

R F

(異常終了時)

エラーコード05Hを返す場合

15H

⦆⦆

N

A

KH L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

P

C

0DH 0AH

C L

R F

エラーコード

H L

0 5

30H 35H

キャラクタA部

先頭デバイス(5キャラクタ)

(正常終了時)または

この範囲をサムチェックします

(異常終了時)

この範囲をサムチェックします

キャラクタB部

⦆⦆

E

N

Q

05H

⦆⦆

番号

P

Cコマンド

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

B R

42H 52H

伝文ウエイト

A

41H

0

30H

4

34H

0

30H

0

30H

X

58H

H

0

30H

L

5

35H

デバイス点数

2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

H

4

34H

L

2

32H 0DH 0AH

C L

R F

02H

0

30H

1

31H

H L

F F

46H 46H

H L

0 0

30H 30H

1

31H

0

30H

1

31H 03H

H

E

45H

L

2

32H 0DH 0AH

⦆⦆

A

C

K

06H

⦆⦆

P

C

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H 0DH 0AH

C L

R F

⦆⦆

N

A

K

号⦆⦆

番号

P

C

エラーコード

H L

F F

46H 46H15H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 5

30H 35H

C L

R F

0DH 0AHエラーコードの05Hを返す場合

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

P

C

指定デバイス点数分のデータデバイス点数分のキャラクタ

⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

C L

R F(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

または

Page 130: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 20

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.4.6 制御手順形式におけるデータ指定項目の内容

4つの形式の制御手順内で指定する各データ名の内容について説明します。

(1)コントロールコードコントロールコードを下記表に示します。

信号名NULSTXETXEOTENQACK

コード(16進)00H02H03H04H05H06H

内 容NullStart of TextEnd of TextEnd of TransmissionEnquiryAcknowledge

信号名LFCLCRNAKGN

コード(16進)0AH0CH0DH15H47H4EH

内 容Line⦆FeedClearCarriage⦆ReturnNegative⦆AcknowledgeGoodNo⦆Good

(a) Nullコード(00H)はすべての伝文中で無視します。したがって伝文中にNullコードがあっても,何もないものとして処理します。

(b) 形式3の制御手順の中のコントロールコード“GG”はACKを,“NN”はNAKを示します。

(c) EOT,CLは,専用プロトコルによるデータ交信の伝送シーケンスを初期化し,計算機リンクユニットを計算機からのコマンド受信待ち状態にするためのコードです。計算機リンクユニットはEOT/CLを受信すると,次のようになります。・計算機からの要求で,シーケンサCPUに対して行っている読出し/書込み処理を中止します。この場合は,直前に受信したコマンドに対する応答伝文(5.4.1項に示すB部)を送信しません。

・専用プロトコルの伝送シーケンスを初期化し,計算機からのコマンド受信待ち状態にします。

・EOT/CLの受信に対する応答伝文はありません。(計算機へ何も送信しません。)・オンデマンド機能(シーケンサCPUから計算機へのデータ送信機能,5.14項参照)の実行中にEOT/CLを受信したとき,計算機へのオンデマンド機能のデータ送信は続行します。

計算機側で次のことを行うときは,使用する形式により下記に示す伝文形式でEOT/CLを計算機から計算機リンクユニットへ送信してください。① 直前に送信したコマンドによる読出し/書込み要求をキャンセルする。(書込み要求を送信していた場合,すでにデータがシーケンサCPUに書き込まれていたときは,書込み要求をキャンセルすることができません。)

② コマンドを送信する前に,計算機リンクユニットを,コマンド受信待ち状態にしておく。

③ 正常にデータ交信できないとき,計算機リンクユニットを,立ち上げたときの状態にする。

形式1~3の場合

EOT

C

L

または

計算機側

計算機リンクユニット側

形式4の場合

L

F

L

F計算機側

計算機リンクユニット側

または

C

R

C

R

EOT

C

L

*EOT,CL送信時は,左図に示すデータのみ送信。局番号やPC番号などは送信不要。

Page 131: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 21

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2) ブロック番号ブロック番号とは計算機側で該当の伝文に意味づけられた任意の番号で,データ整理番号などに使用します。ブロック番号は,00H~FFHの範囲で,ASCIIコード2桁(16進)に変換して使用します。計算機リンクユニットは,ブロック番号が正しい範囲で指定されているか否かのみチェックします。コマンド伝文で送られてくるブロック番号が順番に送られているか否かは,チェックしておりません。

(3) 局番号局番号とは,計算機リンクユニットの表面上にある局番設定スイッチにて設定した番号で,計算機がどの局の計算機リンクユニットに対してアクセスするかの識別として使用します。局番号は,00H~1FH(0~31)の範囲で,ASCIIコード2桁(16進)に変換して使用します。なお,A1SJ71C24-R2,A1SJ71C24-PRFには局番設定スイッチがありません。局番号は,00Hとしてください。

〔例〕

計算機

AJ71UC24局番号 0PC番号 FFH

AJ71UC24局番号 1PC番号 FFH

AJ71UC24局番号 31PC番号 FFH

AJ71UC24局番号 2PC番号 FFH

備 考

局番号の設定は,上記図のように順番に設定しなくてもかまいません。先に局番号31がきても正常な交信が行えます。

ポイント

(1) 局番設定スイッチは10進で設定しますが,局番号の指定は16進で行います。例)設定スイッチの局番“10”……プロトコル上での指定局番“0A”

(2) 5.13項に示すグローバル機能を使用する場合は,プロトコル上の局番号の指定は“FF”となります。0~31(00H~1FH)のいずれかを指定すると,指定した局のみ,“Xn2”がONし,他局はONしません。詳細は5.13項を参照してください。

(3) 計算機と計算機リンクユニットをm:nでマルチドロップ接続し,計算機間でデータ交信するときは,別途128~159(80H~9FH)の計算機側の局番号を設定します。この場合の各計算機の局番号は,計算機側のとり決めによります。詳細は第11章を参照してください。

Page 132: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 22

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(4) PC番号PC番号とは,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/10上のどのシーケンサとアクセスするかを識別するために使用します。PC番号は,FFHまたはデータリンクユニット,ネットワークユニット上に設定されている局番00H~40H(MELSECNET/Bでは00H~1FH)の範囲でASCIIコード2桁(16進)に変換して使用します。(a) 計算機リンクユニットが装着されているシーケンサと計算機がアクセスする

ときオンデマンド機能以外で計算機から計算機リンクユニットへコマンドを送信するときは,すべてユーザが“FF”を指定します。オンデマンド機能で計算機リンクユニットから計算機へデータを送信するときは,計算機リンクユニットが“FE”を付加します。

(b) 計算機リンクユニットが装着されているシーケンサを介し,他局シーケンサと計算機がアクセスするとき次に示すPC番号で指定します。

指定するPC番号

局番号(1~64)を16進数

(01H~40H)で指定

00Hを指定

局番号(1~31)を16進数

(01H~1FH)で指定

00Hを指定

局番号(1~64/32)を16進数

(01H~40H/20H)で指定

局番号(1~64/32)を16進数

(01H~40H/20H)で指定

(00Hでの指定も可能)

00Hを指定

局番号(1~64/32)を16進数

(01H~40H/20H)で指定

アクセス不可

局番号(1~64/32)を16進数

(01H~40H/20H)で指定

00Hを指定

アクセス不可

計算機がアクセスする

シーケンサ(他局)

ローカル局,リモートI/O局

マスタ局

ローカル局,リモートI/O局

マスタ局

通常局(AnUCPU)

(AnACPU/AnNCPU)

*1

管理局(AnUCPU)

*1

通常局(AnUCPU)

(AnACPU/AnNCPU)

*1

通常局(AnUCPU)

(AnACPU/AnNCPU)

リモート局

(AJ72LP25/BR15)

*1

マスタ局(AnUCPU)

*1

リモート局

(AJ72LP25/BR15)

計算機と接続している計算機

リンクユニット装着のシーケンサ

マスタ局

ローカル局

マスタ局

ローカル局

管理局(AnUCPU)

通常局(AnUCPU)

通常局(AnACPU/AnNCPU)

通常局(AnUCPU)

通常局(AnACPU/AnNCPU)

マスタ局(AnUCPU)

リモート局(AJ72LP25/BR15)

システム名

MELSECNET(Ⅱ)

MELSECNET/B

MELSECNET/10

(PC間ネット)

MELSECNET/10

(リモートI/Oネット)

*1:計算機接続局(自局)に登録されているネットワークNo.上の局のみアクセス可能です。(5.2.2項(2)②,5.15.3項参照)

Page 133: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 23

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

[PC番号の指定例]MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合

マスタ局(M)

⦆⦆⦆

ユニット

CPU

リモート3局(R3)

リンクユニット

ローカル3局( 3)

⦆⦆⦆

ユニット

CPU

リモート2局(r2局)

リンクユニット

ローカル1局( 1)

⦆⦆⦆

ユニット

CPU

ローカル1局(L1)

⦆⦆⦆

ユニット

CPU

計算機

計算機

計算機

⦆⦆⦆

ユニット

CPU

リンクユニット

ローカル2局/3階層マスタ局(L2/m)

MELSECNET(Ⅱ)の場合

MELSECNET(Ⅱ)の場合

指定するPC番号

計算機がアクセスするシーケンサ

M

FF

00

00

×

L1

01

FF

×

×

L2/m

02

×

FF

00

計算機

接続局

M

L1

L2/m

1

R3

03

×

×

×

1

×

×

01

FF

r2

×

×

02

×

3

×

×

03

×

ポイント

1.上図のいずれかの階層がMELSECNET/Bでも,指定する番号は同じです。2.A0J2CPUP23/R23およびA0J2P25/R25に対してはアクセスできません。3.上記*1(M→R3,L2/m→r2)については,特殊機能ユニットのバッファメモリのアクセスが可能です。

×:アクセス不可

計算機

*1

*1

Page 134: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 24

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

MELSECNET/10のPC間ネットの場合・MELSECNET/10二階層システムのとき

・MELSECNET/10多階層システムのとき

・MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システムのとき(中間局がAnUCPU)

(中間局がAnACPUまたはAnNCPU)

ポイント

1.他局 シーケンサへアクセスするためには,GPP機能によるネットワークパラメータ設定,計算機リンクユニットに対するネットワーク登録(計算機接続局がMELSECNET/10上のAnUCPUのとき)が必要になります。ネットワークパラメータ設定については,MELSECNET/10ネットワークシステムリファレンスマニュアルを参照してください。ネットワーク登録については,本マニュアルの5.15.3項を参照してください。

計算機接続局

1Mp11N31Ns4

計算機がアクセスするシーケンサCPU

1Mp1

FF0001

1Ns2

02×02

1N3

03FF03

1Ns4

04×FF

指定するPC番号

計算機接続局

1Mp11N2

1Ns3/2Mp1

2N22Ns3

計算機がアクセスするシーケンサCPU

1Mp1

FF0001×01

1N2

02FF02×02

1Ns3/2Mp1

03×FF0001

1Ns4

04×04×04

2N2

02×02FF02

2Ns3

03×03×FF

2Ns4

04×04×04

指定するPC番号

計算機接続局

1Ns11Ns3/M1Mp4L1

計算機がアクセスするシーケンサCPU

1Ns1

FF0101×

1N2

020202×

1Ns3/M

03FF0300

1Mp4

0404FF×

L1

×01×FF

L2

×02××

L3

×03××

R4

×04××

指定するPC番号

計算機接続局

1Mp11N3/M1Ns4L1

計算機がアクセスするシーケンサCPU

1Mp1

FF0001×

1Ns2

02×02×

1N3/M

03FF0300

1Ns4

04×FF×

L1

×01×FF

L2

×02××

L3

×03××

R4

×04××

指定するPC番号

×:アクセス不可

×:アクセス不可

×:アクセス不可

×:アクセス不可

Mp局 ・・ 管理局

Ns局 ・・ 通常局

(AnUCPU)

N局 ・・・ 通常局

AnUを除くCPU

(AnA/AnNCPU)

右図に示す各局の1桁

目はネットワーク番号

を,最終行は局番号を

表わします。

計算機

計算機

1Mp11Ns2

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

計算機1Ns4 1N3

計算機1Ns4

計算機1N2 1Mp1

1Ns3

計算機

計算機

計算機2Ns4

2Mp1 2N2

2Ns3

1Mp4

計算機1N2 1Ns1

1Ns3 M

計算機

L1

MELSECNET(Ⅱ)

L3

L2

R4

計算機

計算機

計算機

L1

MELSECNET(Ⅱ)1Ns4 1N3 M

計算機

計算機1Ns2 1Mp1

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

計算機

L3R4

L2

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

Page 135: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 25

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

MELSECNET/10

PC間ネット

Mp局 ・・ 管理局

Ns局 ・・ 通常局

(AnUCPU)

N局 ・・・ 通常局

AnUを除くCPU

(AnA/AnNCPU)

MELSECNET/10

リモートI/Oネット

MR局・・・ マスタ局

(AnUCPU)

R局 ・・・ リモート局

[MELSECNET(Ⅱ)]

M局 ・・・ マスタ局

L局 ・・・ ローカル局

R局 ・・・ リモート局

右図に示すネットワー

ク部の各局の1桁目は

ネットワーク番号を,

最終行は局番号を表わ

します。

ただし,M R(マスタ

局)の局番号は0のた

め記載していません。

MELSECNET/10のリモートI/Oネットの場合・MELSECNET/10二階層システムのとき

・MELSECNET/10多階層システムのとき

・MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システム

計算機接続局

1MR1R11R2

計算機がアクセスするシーケンサ

1MR

FF0000

1R1

01FF×

1R2

02×FF

1R3

03××

指定するPC番号

計算機接続局

1Mp11N2

1Ns3/2MR

2R12R2

計算機がアクセスするシーケンサ

1Mp1

FF00010101

1N2

02FF020202

1Ns3/2MR

03×FF0000

1Ns4

04×040404

2R1

01×01FF×

2R2

02×02×FF

2R3

03×03××

指定するPC番号

計算機

計算機

1MR1R3

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

計算機1R2 1R1

計算機1N2 1Mp1

計算機

計算機

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

計算機1Ns4 1Ns3 2MR 2R1

計算機2R3 2R2

計算機接続局

1Ns11Ns3/M1Mp4/2MR

2R12R2L1

計算機がアクセスするシーケンサ

1Ns1

FF01010101×

1N2

0202020202×

1Ns3/M

03FF03030300

1Mp4/2MR

0404FF0000×

2R1

010101FF××

2R2

020202×FF×

2R3

030303×××

L1

×01×××FF

指定するPC番号

ポイント

1.前ページのポイントを参照してください。

1Mp4 1Ns3 M

L1

MELSECNET(Ⅱ)

L3

L2

R4

計算機

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

計算機1N2 1Ns1

2MR

計算機

計算機

2R1

MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

2R22R3 計算機

計算機

L1

MELSECNET(Ⅱ)

L3

L2

R4

計算機

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

計算機1Ns2 1Mp1

計算機

計算機

2R1

MELSECNET/10(ネットワークNo.2)

2R22R3 計算機

計算機

1Ns4 1N3 M2MR

×:アクセス不可

L2

×02××××

L3

×03××××

R4

×04××××

×:アクセス不可

計算機接続局

1Mp11N3/M1Ns4/2MR

2R12R2L1

計算機がアクセスするシーケンサ

1Mp1

FF00010101×

1Ns2

02×020202×

1N3/M

03FF03030300

1Ns4/2MR

04×FF0000×

2R1

01×01FF××

2R2

02×02×FF×

2R3

03×03×××

L1

×01×××FF

指定するPC番号

L2

×02××××

L3

×03××××

R4

×04××××

×:アクセス不可

×:アクセス不可

Page 136: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 26

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(5) コマンド計算機から該当シーケンサに対して,読出し,書込みなど,どのような内容のアクセスを行うかを指定するものです。5.7項~5.16項に示すコマンドをASCIIコード2桁(16進)に変換して使用します。

(6) 伝文ウエイト伝文ウエイトは計算機によってはコマンドを送信してから受信状態になるまでに時間を必要とするものがあるため,時間遅れをもうけるものです。計算機リンクユニットが計算機からコマンドを受信後,結果を送信するまでの最低待ち時間を指定します。計算機の仕様に合せてウエイト時間を指定してください。ウエイト時間は,0~150msまでの範囲を10ms単位で指定し,10msを1Hとして0H~FH(0~15)をASCIIコード1桁(16進)に変換して使用します。下記に伝文ウエイトの指定例を示します。

〔例〕伝文ウエイトが100msの場合

100ms以上を経過後に送信を開始する。

“A”待ち時間は不要

伝文ウエイト(100ms)

計算機リンクユニット側

計算機側

(7) キャラクタA部コマンドで指定した読出し要求を計算機リンクユニットからシーケンサCPUに行わせるためのデータで,ASCIIコードで送信します。キャラクタA部の内容は,計算機から送信するコマンドによって異なりますので,詳細は5.7項~5.16項を参照してください。

(8) キャラクタB部コマンドで指定された要求に対して計算機リンクユニットが計算機へ返すデータで,ASCIIコードで送信されます。キャラクタB部の内容は,直前に計算機から送信したコマンドによって異なりますので,詳細は5.7項~5.16項を参照してください。

(9) キャラクタC部コマンドで指定した書込み要求を計算機リンクユニットからシーケンサCPUに行わせるためのデータで,ASCIIコードで送信します。キャラクタC部の内容は,計算機から送信するコマンドによって異なりますので,詳細は5.7項~5.15項を参照してください。

Page 137: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 27

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(10) サムチェックコードサムチェックコードとは,サムチェックの対象となるデータをBINデータとして加算した結果(サム)の下位1バイト(8ビット)をASCIIコード2桁(16進)に変換したものです。ディップスイッチの設定(4.2.2項参照)で「サムチェックの有無設定」がOFFのときはサムチェックなしの指定となりますので,計算機リンクユニットは送信伝文にサムチェックコードを付加しません。また,受信データ中にサムチェックコードはないものとして処理します。「サムチェックの有無設定」がONのときは,計算機リンクユニットは送信伝文にサムチェックコードを付加します。また,受信データ中にサムチェックコードがあるものとしてチェックします。下記にサムチェックコードの内容を例で示します。

〔例〕形式1で局番号0,PC番号FF,コマンドBR(デバイスメモリ一括読出し),伝文ウエイト30ms,キャラクタ部“M0000”を送信する場合のサムチェックコード値は次のようになります。

局番号

0 0

30H 30H

PC番号

F F

46H 46H

コマンド

B R

42H 52H

伝文ウェイト3

33H

E

N

Q

05H

キャラクタ部

M 0 0 0 0

4DH 30H 30H 30H 30H

サムチェックコードC 0

43H 30H

この範囲をサムチェックします

計算機側

計算機リンクユニット側

30H+30H+46H+46H+42H+52H+33H+4DH+30H+30H+30H+30H=2C0H

(11) エラーコード・エラーコードとはNAK応答時のエラー内容を示すものです。・エラーコードは00H~FFHの範囲でASCIIコード2桁(16進)で送信します。・同時に複数個のエラーが生じたとき,計算機リンクユニットは最初に検出したエラーコードを送信します。

・エラーコードの詳細は13.1項を参照してください。

Page 138: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 28

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.5 伝送シーケンスのタイムチャートと交信時間

計算機とシーケンサCPUとの交信タイムチャートについて説明します。

(1) 計算機側でシーケンサCPUのデータを読み出す場合

(*伝文ウエイト時間を設定した場合を示します。)

備 考

ファイルレジスタ,パラメータの場合は,1スキャン+T2分余分に時間がかかります。

(2) 計算機側からシーケンサCPUへデータを書き込む場合

(*伝文ウエイト時間を設定した場合を示します。)

計算機リンクユニット

計 算 機

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

END 0ステップ

T0

計算機リンクユニット

計 算 機

0ステップ

*ウエイト(TW)

T0 T1シーケンサCPU

シーケンスプログラム

END

T5

CPUのRUN/STOPなどのチェック データの書き込み

ENQ

備 考

上記図のとおり計算機リンクユニットとシーケンサCPUとの交信は常にEND後に行っています。したがって,スキャンタイムはその交信時間(シーケンサCPUへの介入時間)だけ長くなります。交信時間は付2を参照してください。また,END後の1回の交信で行える処理点数は3.2.1項を参照してください。

END 0ステップ 0ステップEND

この時間は伝文ウエイト時間を設定しない場合またはウエイト時間がCPUとの交信時間までより短い場合0となります。

END 0ステップ END 0ステップ

この時間は伝文ウエイト時間を設定しない場合またはウエイト時間がCPUとの交信時間までより短い場合0となります。

ACK

ライト交信

ライト交信

T4

内部処理4

内部処理3

ACK

T4T3*ウエイト(TW)

STX

内部処理2内部処理1

リード交信

T2T1

ENQ

T2 T3

Page 139: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 29

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

パリティビット(0または1)

データ長(7または8)

ストップビット(1または2)

スタートビット

1伝送速度

(3) 伝送シーケンスの伝送時間について

計算機がデータ伝送を開始してから計算機リンクユニットから結果が返され,すべての交信が完了するまでの概略時間の計算方法について説明します。T0~T4の内容は前ページ(1),(2)を参照してください。(a) 計算機側でシーケンサCPUのデータを読み出す場合

交信時間=T0+(T1+T2とTWの時間の長い方)+T3+T4+内部処理時間の合計

T0,T3,T4 = ×1キャラクタのビット数(1+7/8+0/1+1/2)×キャラクタ数

T1 =最大1スキャンタイム(シーケンサCPUへの取込みは,RUN中の場合END処理に

て行っていますので,送信されたタイミングによって最大1スキャンかかりま

す。STOP中はT1が0です)

T2 =付録2の各項目の値

TW =伝文ウエイトを設定した場合の設定時間

内部処理1 =受信データ解析・変換などの処理を行う時間(目安値)

処理時間=0.1~4ms(伝送速度が19200bpsの場合,約4ms)

*伝送速度が高くなることにより,内部処理時間が多くなります。

内部処理2 =送信データ変換などの処理を行う時間(目安値)

処理時間=4+1.5×読出し点数(単位:ms)

(b) 計算機側からシーケンサCPUへデータを書き込む場合交信時間=TO+(T1+T2+T3+T5とTWの時間の長い方)+T4+内部処理時間の合計

T0,T4 = ×1キャラクタのビット数(1+7/8+0/1+1/2)×キャラクタ数

T1 =最大1スキャンタイム(シーケンサCPUへの取込みは,RUN中はEND処理にて行っ

ていますので,送信されたタイミングによって最大1スキャンかかります。STOP

中はT1は0です)

T2,T3 =付録2の各項目の値がT2,T3各々にかかります。

(1スキャンで処理できる機能についてはT3が0となります。)

TW =伝文ウエイト時間を設定した場合の設定時間

T5 =1スキャンタイム

(1スキャンで処理できる機能についてはT5が0となります。)

内部処理3 =受信データ解析・変換などの処理を行う時間(目安値)

処理時間=4+1.5×書込み点数(単位:ms)

内部処理4 =処理結果の送信準備を行う時間(目安値)

処理時間=1ms

パリティビット(0または1)

データ長(7または8)

ストップビット(1または2)

スタートビット

1伝送速度

Page 140: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 30

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(4) データリンクシステム/ネットワークシステムを経由した場合の伝送時間

(a) MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bを経由した場合MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の計算機リンクユニットが装着されていないシーケンサCPUに対し,PC番号を指定してデータ伝送を行った場合の伝送時間(T1)は次のようになります。

・ローカル局伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間A+計算機リンクユニット装着局1スキャンタイム)×(n+1)

*1 *2 *3

・リモートI/O局伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間B+マスタ局1スキャンタイム)×(n+1)

*1 *2 *3

*1 データリンクリファレンスマニュアル内の,該当データリンクシステム伝送遅れ時間の説明項を参照してください。伝送遅れ時間A……LRDP命令処理時間の記述欄参照伝送遅れ時間B……RFRP命令処理時間の記述欄参照

*2 ・電源投入時またはCPUリセット操作後の該当局に対する初回の交信を行う場合

・最新に交信した10局を除いた局へ交信を行う場合・交信局数が10局以下で,2回目の交信を行う場合・最新に交信した10局へ,2回目の交信を行う場合

*3 計算機リンクユニットの伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設定」が不可の場合,計算機からデータの書込みを行うときのみ加算します。

例)MELSECNETマスタ局に計算機リンクユニットを装着,ローカル局のデバイスメモリの読出しを行った場合。(交信局数が10局以下で2回目の交信時)(条件L<LS<M,M:80ms α1:10ms)伝送時間(T1)=(M×4+α1×4+M)×1=(80×4+10×4+80)×1=440

T1は440msとなります。M :MELSECNETマスタ局スキャンタイムα1 :MELSECNETマスタ局リンクリフレッシュ時間LS :リンクスキャンタイムL :MELSECNETローカル局スキャンタイム

・伝送時間(T1)を遅らせる要因伝送に2スキャンかかるコマンド(伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設定」が不可時のデバイス書込みなど)を行った場合,上記計算式の2倍となります。他計算機リンクユニット,GPP機能などが同時に同一シーケンサCPUへアクセス要求したときの,必要スキャン回数については,5.2.3項(2)を参照してください。*データリンクの詳細はデータリンクリファレンスマニュアルを参照してください。

ポイント

MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B上の自局(PC番号FF)以外のシーケンサCPUへのデータ伝送は条件により相当の遅れが出ます。計算機とシーケンサCPUとの交信は計算機リンクユニット装着局(PC番号FFH)のみとし,他シーケンサCPUとの交信はデータリンク(B,W)で行うことにより,伝送遅れ時間を少なくすることができます。

n=3

n=1

Page 141: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 31

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(b) MELSECNET/10を経由した場合MELSECNET/10上の計算機リンクユニットが装着されていないシーケンサCPUに対し,PC番号を指定してデータ伝送を行った場合の伝送時間(T1)は次のようになります。① PC間ネットの場合

・伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間+計算機リンクユニット装着局1スキャンタイム)× (n+1)*1 *2 *3

*1 ネットワークリファレンスマニュアル内の,伝送遅れ時間の説明項を参照してください。

*2 ・電源投入時またはCPUリセット操作後の該当局に対する初回の交信を行う場合

・最新に交信した10局を除いた局へ交信を行う場合・交信局数が10局以下で,2回目の交信を行う場合・最新に交信した10局へ,2回目の交信を行う場合

*3 計算機リンクユニットの伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設定」が不可の場合,計算機からデータの書込みを行うときのみ加算します。

例)MELSECNET/10上の局に計算機リンクユニットを装着し,MELSECNET/10上の他局のデバイスメモリの読出しを行った場合。(交信局数が10局以下で2回目の交信時)

・ST:送信側スキャンタイム 30ms ・αT:送信側リンクフレッシュ時間 20ms・SR:受信側スキャンタイム 20ms ・αR:受信側リンクフレッシュ時間 10ms・LS:リンクスキャンタイム 30ms・同時トランジェント回数 3

伝送時間(T1)={30×2+20×2+30×6+20×2+10×2

+ ───────────── -1 ×30×2+30}×1=430ms

・伝送時間(T1)を遅らせる要因伝送に2スキャンかかるコマンド(伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設定」が不可時のデバイス書込みなど)を行った場合,上記計算式の2倍となります。他計算機リンクユニット,GPP機能などが同時に同一シーケンサCPUへアクセス要求したときの,必要スキャン回数については,5.2.3項(2)を参照してください。*ネットワークの詳細はネットワークリファレンスマニュアルを参照してください。

ポイント

MELSECNET/10の自局(PC番号FF)以外のシーケンサCPUへのデータ伝送は条件により相当の遅れがでます。計算機とシーケンサCPUとの交信は計算機リンクユニット装着局(PC番号FFH)のみとし,他シーケンサCPUとの交信はデータリンク(LB,LW)で行うことにより,伝送遅れ時間を少なくすることができます。

3(同時トランジェント回数)2 (LS) (ST)

(ST) (αT) (LS) (SR) (αR)

n=6

n=1

Page 142: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

② リモートI/Oネットの場合

・伝送時間(T1)=(伝送遅れ時間+1リンクスキャンタイム)×(n+1)*1 *2 *3

*1 ネットワークシステムリファレンスマニュアル内の,伝送遅れ時間の説明項を参照してください。

*2 ・リンク開始後の該当局に対する初回の交信を行う場合・最新に交信した10局を除いた局へ交信を行う場合・交信局数が10局以下で,2回目の交信を行う場合・最新に交信した10局へ,2回目の交信を行う場合

*3 計算機リンクユニットの伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設定」が不可の場合,計算機からデータの書込みを行うときのみ加算します。

例) MELSECNET/10(リモートI/Oネット)上の局に計算機リンクユニットを装着し,同一MELSECNET/10上の他局のデバイスメモリの読出しを行った場合。(交信局数が10局以下で,2回目の交信時)・Sm :マスタ局のシーケンススキャンタイム 120ms・αm:マスタ局のリンクリフレッシュ時間 10ms・αr:リモートI/O局のリンクリフレッシュ時間 2ms・LS :リンクスキャンタイム 30ms

上記は(Sm)>(LS)のため,次のようになります。(マスタ局が1局のとき)伝送時間(T1)={( 120 + 10 )× 3 + 30 }×1 = 420ms

(Sm) (αm) (LS)

・伝送時間(T1)を遅らせる要因伝送に2スキャンかかるコマンド(伝送仕様設定スイッチの「RUN中書込み可・不可設定」が不可時のデバイス書込みなど)を実行した場合,上記計算式の2倍となります。他計算機リンクユニット,GPP機能などが同時に同一シーケンサCPUへアクセス要求したときの,必要スキャン回数については5.2.3項(2)を参照してください。

* ネットワークシステムの詳細はネットワークシステムリファレンスマニュアルを参照してください。

ポイント

MELSECNET/10上の自局(PC番号FF)以外のシーケンサCPUへのデータ伝送は条件により相当の遅れが出ます。計算機とシーケンサCPUとの交信は計算機リンクユニット装着局(PC番号FFH)のみとし,他局シーケンサとの交信はMELSECNET/10のデータリンク(LB,LW)で行うことにより伝送遅れ時間を少なくすることができます。

n=6

n=1

5 - 31 - 1

Page 143: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 32

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

デバイス点数

0 5データ

1 0 1 0 1

先頭デバイス

M 0 0 1 6データ

A B 1 2データ

3 4 C D

4DH 30H 30H 31H 30H 30H 35H 31H 30H 31H 30H 31H

4DH 30H 30H 31H 36H 30H 32H 41H 42H 31H 32H 33H 34H 43H 44H

(b) ワード単位(16点単位)ビットデバイスメモリをワード単位で扱う場合は,1ワードを4ビット単位で上位ビットから順に16進数で表現します。

例)M16から32点のON/OFFを示す場合

先頭デバイス

M 0 0 1 0

5.6 キャラクタ部の伝送データの考え方

各コマンドを使用して計算機とシーケンサCPUとの間でデータ授受を行う場合のキャラクタ部で扱われる伝送データの考え方について説明します。例題で示す伝送データは読出し,モニタの場合キャラクタB部に,書込み,テスト,

モニタデータ登録の場合キャラクタC部になります。

(1) ビットデバイスメモリの読出し,書込みの場合ビットデバイスメモリはビット単位(1点単位)で扱う場合とワード単位(16点)で扱う場合があります。それぞれ伝送データの考え方について説明します。(a) ビット単位(1点単位)

ビットデバイスメモリをビット単位で扱う場合は,指定した先頭デバイスから指定デバイス点数分を左から順にONであれば“1"(31H),OFFであれば“0"(30H)で表現します。

例)M10から5点のON/OFFを示す場合

16点単位のためデバイス点数は“02”となる。

M14がONであることを示す

M13がOFFであることを示す

M12がONであることを示す

M11がOFFであることを示す

M10がONであることを示す

1 0 1 0 1 0 1 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1

B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0

A B 1 2 3 4 C D

M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M M31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 47 46 45 44 43 42 41 40 39 38 37 36 35 34 33 32

1:ONを示す

0:OFFを示す

デバイス点数

0 2

Page 144: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 33

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

D351の内容が170FH(10進で5903)を示す。

D350の内容が56ABH(10進で22187)を示す。

先頭デバイス

D 0 3 5 0

デバイス点数

0 2データ

5 6 A Bデータ

1 7 0 F

44H 30H 33H 35H 30H 30H 32H 35H 36H 41H 42H 31H 37H 30H 46H

ポイント

キャラクタ部に英字を指定する場合は,大文字のコードとしてください。

(2) ワードデバイスメモリの読出し,書込みの場合ワードデバイスメモリは1ワードを4ビット単位で上位ビットから順に16進数で表現します。

例)D350,D351のデータレジスタの格納内容を示す場合

5 6 A B 1 7 0 F

0 1 0 1 0 1 1 0 1 0 1 0 1 0 1 1 0 0 0 1 0 1 1 1 0 0 0 0 1 1 1 1B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 B15 B14 B13 B12 B11 B10 B9 B8 B7 B6 B5 B4 B3 B2 B1 B0 1:ONを示す

0:OFFを示す

Page 145: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 34

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

② 2バイトに展開した文字列を2文字ごとに並び変えて計算機リンクユニットへ送信します。(例)上記①で作成した文字列の場合

計算機から計算機リンクユニットへ“383146410D48”を送信します。

“ 3 1 3 8 4 1 4 6 4 8 0 D ” “383146410D48”

備  考

(1) 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み,バッファメモリの読出し,書込み,ワード指定によるオンデマンドデータもワードデバイスメモリと同じ考え方になります。

(2) 計算機からシーケンサCPUへ文字列を渡し,PR命令で外部へ出力させるときは,次のように処理してください。① 計算機から送信する文字列を1文字ごとに2バイトのコードに展開します。

計算機リンクユニットは,計算機から受信したデータをBINデータに変換して,指定デバイスへ書き込みます。(例)上記②で作成したデータをシーケンサCPUのD0~D2へ書き込む場合

(D0) (D1) (D2)

“8” “1” “F” “A” “ R” “H”

b15 ~ b0 b15 ~ b0 b15 ~ b0

4 6 4 1H

“ 3 8 3 1 4 6 4 1………

BINデータに

変換して書込み

各1バイトの数値が

表す文字

3 8 3 1 4 6 4 1 0 D 4 8

C

0 D 4 8 ”

3 8 3 1H 0 D 4 8H

“1”31H

33H“3”

“8”38H

33H“3”

38H“8”

“A”41H

31H“1”

“F”46H

34H“4”

36H“6”

“H”48H

34H“4”

31H“1”

34H“4”

38H“8”

44H“D”

30H“0”

各コード……

“ R”0DH

C

計算機リンクユニット

の受信データ

Page 146: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 35

5.7 デバイスメモリの読出し,書込み

デバイスメモリを読出し,書込みする場合の制御手順の指定内容および指定例について説明します。

5.7.1 コマンドとデバイス範囲

(1) デバイスメモリの読出し,書込みに使用するACPU共通コマンドとデバイス範囲を下記に示します。

(a) ACPU共通コマンド

42H,52H

57H,52H

42H,57H

57H,57H

42H,54H

57H,54H

42H,4DH

57H,4DH

4DH,42H

4DH,4EH

記号 書込み否設定

書込み可設定

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

BR

WR

BW

WW

BT

WT

BM

WM

MB

MN

項 目 アスキー

コード

コマンド

処理内容

1回の交信

で行える

処理点数

STOP

参 照 項RUN中

×

×

5.7.2項

5.7.3項

5.7.4項

5.7.5項

5.7.6項

5.7.7項

5.7.8項(2)

5.7.8項(3)

256点

32ワード

(512点)

64点

160点

10ワード

(160点)

64点

20点

10ワード

(160点)

10点

40点*

20ワード*

(320点)

20点

───

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を1点単位で読み出す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を16点単位で読み出す。

ワードデバイス(D,R,T,Cな

ど)を1点単位で読み出す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を1点単位で書き込む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を16点単位で書き込む。

ワードデバイス(D,R,T,Cな

ど)を1点単位で書き込む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を1点単位でデバイス・デバイス

番号をランダムに指定しセット

/リセットする。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を16点単位でデバイス・デバイ

ス番号をランダムに指定しセッ

ト/リセットする。

ワードデバイス(D,R,T,Cな

ど)を1点単位でデバイス・デバ

イス番号をランダムに指定して

書き込む。

モニタするビットデバイス(X,Y,

Mなど)を1点単位で設定する。

モニタするビットデバイス(X,Y,

Mなど)を16点単位で設定する。

モニタするワードデバイス(D,R,

T,Cなど)を1点単位で設定する。

モニタデータ登録を行っておい

たデバイスをモニタする。

一括読出し

一括書込み

テ ス ト

(ランダム

書込み)

モニタデータ

登録

モ ニ タ

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

シーケンサCPUの状態

Page 147: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 36

*印のものについては,A3HCPU,AnACPU,AnUCPU,QnACPU以外の場合,デバイスがX(入力)のときは1回で行える処理点数は表の値の1/2倍になります。(3.2.1項(1)の*1を参照)

(b) ACPU共通コマンドを使用するときのデバイス範囲  デバイスメモリのアクセスで指定できるデバイスおよびデバイス番号範囲を

下記に示します。① 各デバイスは5キャラクタより構成され,次の表に示す並びで指定します。デバイス番号は,上位桁の“0”列(例X0070の 部分を示す)をブランクコード(20H)で指定することが可能です。

ポイント

AnACPU,AnUCPU,QnACPUに対してACPU共通コマンドを使用するときは,(b)に示すデバイス番号範囲でアクセスできます。拡張デバイスに対してアクセスするときは,(2)に示すAnA/AnUCPU共通コマンドを使用してください。

1キャラクタ(T/Cのとき2キャラクタ)

4キャラクタ(T/Cのとき3キャラクタ)

デバイス + デバイス番号 =5キャラクタ

ビットデバイス

デバイス

入 力 X

出 力 Y

内 部 リ レ ー M

ラ ッ チ リ レ ー L

ステップリレー S

リ ン ク リ レ ー B

アナンシェータ F

特 殊 リ レ ー M

タイマ (接点) T

タイマ(コイル)T

カウンタ(接点)C

カウンタ(コイル)C

デバイス番号範囲

(キャラクタ)

X0000~X07FF

Y0000~Y07FF

M0000~M2047

L0000~L2047

S0000~S2047

B0000~B03FF

F0000~F0255

M9000~M9255

TS000~TS255

TC000~TC255

CS000~CS255

CC000~CC255

10進/16進

表現

16進表現

10進表現

16進表現

10進表現

デバイス

タイマ(現在値)T

カウンタ(現在値)C

データレジスタ D

リンクレジスタ W

ファイルレジスタR

特 殊 レ ジ ス タ D

デバイス番号範囲

(キャラクタ)

TN000~TN255

CN000~CN255

D0000~D1023

W0000~W03FF

R0000~R8191

D9000~D9255

10進/16進

表現

10進表現

16進表現

10進表現

ワードデバイス

② デバイス点数は,コマンドの実行で読出し/書込みを行う点数((a)の表に示す1回の交信で行える処理点数以内で指定)を,ASCIIコード2桁(16進)に変換して指定します。ただし,256点を指定するときのみ,“00”で指定します。(例:カッコ内はASCIIコードを示します。)5点の場合 ・・・ 05(30H,35H) 20点の場合 ・・・・16(31H,36H)10点の場合 ・・・ 0A(30H,41H) 256点の場合 ・・・・00(30H,30H)

Page 148: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 37

ポイント

(1) アクセス先のシーケンサCPUで使用できるデバイス番号範囲でアクセスしてください。

(2) ワード単位指定のときビットデバイスのNO.は必ず16の倍数(10進数の場合0,16…)にしてください。

(3) M,L,Sは範囲指定がされていますがMの番号範囲をL,Sで指定,またその逆の場合を行っても同一処理となります。

(4) 特殊リレー(M9000~M9255),特殊レジスタ(D9000~D9255)は読出し専用,書込み専用,システム用にわかれています。書込み可能範囲外に書込みを行うとシーケンサCPUのエラーが起ることがあります。特殊リレー,特殊レジスタの詳細はACPUのプログラミングマニュアルを参照してください。

(5) 下記形名のソフトウェアパッケージを使用する場合,およびAnACPU,AnUCPU拡張ファイルレジスタ用専用命令を使用する場合は,ファイルレジスタ(R)の読出し・書込みを,5.8項で説明するコマンドで行ってください。・SW0GHP-UTLPC-FN1・SW0SRX-FNUP

Page 149: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 38

(2) デバイスメモリの読出し,書込みに使用するAnA/AnUCPU共通コマンドとデバイス範囲を下記に示します。

(a) AnA/AnUCPU共通コマンド

4AH,52H

51H,52H

4AH,57H

51H,57H

4AH,54H

51H,54H

4AH,4DH

51H,4DH

4DH,4AH

4DH,51H

記号 書込み否設定

書込み可設定

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

ビット

単 位

ワード

単 位

JR

QR

JW

QW

JT

QT

JM

QM

MJ

MQ

項 目 アスキー

コード

コマンド

処理内容

1回の交信

で行える

処理点数

STOP

参 照 項RUN中

×

×

5.7.2項

5.7.3項

5.7.4項

5.7.5項

5.7.6項

5.7.7項

5.7.8項(2)

5.7.8項(3)

256点

32ワード

(512点)

64点

160点

10ワード

(160点)

64点

20点

10ワード

(160点)

10点

40点

20ワード

(320点)

20点

───

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を1点単位で読み出す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を16点単位で読み出す。

ワードデバイス(D,R,T,Cな

ど)を1点単位で読み出す。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を1点単位で書き込む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を16点単位で書き込む。

ワードデバイス(D,R,T,Cな

ど)を1点単位で書き込む。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を1点単位でデバイス・デバイス

番号をランダムに指定しセット

/リセットする。

ビットデバイス(X,Y,Mなど)

を16点単位でデバイス・デバイ

ス番号をランダムに指定しセッ

ト/リセットする。

ワードデバイス(D,R,T,Cな

ど)を1点単位でデバイス・デバ

イス番号をランダムに指定して

書き込む。

モニタするビットデバイス(X,

Y,Mなど)を1点単位で設定す

る。

モニタするビットデバイス(X,

Y,Mなど)を16点単位で設定す

る。

モニタするワードデバイス(D,

R,T,Cなど)を1点単位で設定

する。

モニタデータ登録を行っておい

たデバイスをモニタする。

一括読出し

一括書込み

テ ス ト

(ランダム

書込み)

モニタデータ

登録

モ ニ タ

シーケンサCPUの状態

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

Page 150: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 39

(b) AnA/AnUCPU共通コマンドを使用するときのデバイス範囲デバイスメモリのアクセスで使用できるデバイスおよびデバイス番号範囲を下記に示します。① 各デバイスは7キャラクタより構成され,次の表に示す並びで指定します。デバイス番号は,上位桁の“0”列(X000070の 部分を示す)をブランクコード(2OH)で指定することが可能です。

1キャラクタ(T/Cのとき2キャラクタ)

6キャラクタ(T/Cのとき5キャラクタ)

デバイス + デバイス番号 =7キャラクタ

ビットデバイス ワードデバイス

デバイス

入 力 X

出 力 Y

内 部 リ レ ー M

ラ ッ チ リ レ ー L

ステップリレー S

リ ン ク リ レ ー B

アナンシェータ F

特 殊 リ レ ー M

タイマ(接点) T

タイマ(コイル)T

カウンタ(接点)C

カウンタ(コイル)C

10進/16進

表現

16進表現

10進表現

16進表現

10進表現

デバイス

タイマ(現在値)T

カウンタ(現在値)C

データレジスタ D

リンクレジスタ W

ファイルレジスタR

特 殊 レ ジ ス タ D

デバイス番号範囲

(キャラクタ)

TN00000~TN02047

CN00000~CN01023

D000000~D008191

(D006143)

W000000~W001FFF

(W000FFF)

R000000~R008191

D009000~D009255

10進/16進

表現

10進表現

16進表現

10進表現

デバイス番号範囲

(キャラクタ)

X000000~X001FFF

(X0007FF)

Y000000~Y001FFF

(Y0007FF)

M000000~M008191

L000000~L008191

S000000~S008191

B000000~B001FFF

(B000FFF)

F000000~F002047

M009000~M009255

TS00000~TS02047

TC00000~TC02047

CS00000~CS01023

CC00000~CC01023

*⦆( )内のデバイス番号は,AJ71UC24,A1SJ71UC24-R2/R4/PRF以外の計算機リンクユニットで指定できる最大デバイス番号を示します。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2△

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

(b)①*参照

② デバイス点数は,コマンドの実行で読出し/書込みを行う点数((a)の表に示す1回の交信で行える処理点数以内で指定)を,ASCIIコード2桁(16進)に変換して指定します。ただし,256点を指定するときのみ,“00”で指定します。(例:カッコ内はASCIIコードを示します。)5点の場合 ・・・ 05(30H,35H) 20点の場合 ・・・・14(31H,34H)10点の場合 ・・・ 0A(30H,41H) 256点の場合 ・・・・00(30H,30H)

Page 151: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 40

ポイント

(1) アクセス先のシーケンサCPUで使用できるデバイス番号範囲でアクセスしてください。(QnACPUはAnACPUの範囲)

(2) ワード単位指定のときビットデバイスの先頭デバイスNO.は,必ず16の倍数(10進数の場合0,16,…)にしてください。なお,特殊リレーMのM9000以降は,(9000+16の倍数)で指定することもできます。

(3) M,L,Sは範囲指定がされていますがMの番号範囲をL,Sで指定,またその逆の場合を行っても同一処理となります。

(4) 特殊リレー(M9000~M9255),特殊レジスタ(D9000~D9255)は読出し専用,書込み専用,システム用にわかれています。書込み可能範囲外に書込みを行うとシーケンサCPUのエラーが起こることがあります。特殊リレー,特殊レジスタの詳細はACPUのプログラミングマニュアルを参照してください。

(5) AnACPU,AnUCPU拡張ファイルレジスタ用専用命令を使用する場合は,ファイルレジスタ(R)の読出し・書込みを,5.8項で説明するコマンドで行ってください。

Page 152: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 41

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.7.2 デバイスメモリ・ビット単位の一括読出し

BR,JRコマンドによるビットデバイスメモリの一括読出しの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

⦆⦆⦆

E

N

Q

号H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

J R

4AH 52H

コマンド

A

41H

伝文ウエイト

先頭デバイスデバイス点数2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

X

58H

0

30H

0

30H

0

30H

0

30H

4

34H

0

30H

H L

0 5

30H 35H

H

7

37H

L

F

46H

キャラクタA部(読み出すデバイス範囲指定)

読み出す点数

0(30H)はOFF1(31H)はON

を示します。

⦆⦆⦆

A

C

KH L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

05H05H

⦆⦆⦆

S

T

XH L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

02H

0 1 1 0 1

30H 31H 31H 30H 31H 03H

H L

B 7

42H 37H

デバイス点数分のデータ

デバイス点数分のキャラクタ

⦆⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

キャラクタB部

(データ名)

計算機側

(例)

X44がONであることを示します。

X43がOFFであることを示します。

X42がONであることを示します。

X41がONであることを示します。

X40がOFFであることを示します。

(読み出したデータ)* JR,BRのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは100ms。② X040~X044の5点分を読み出す。

BR(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,X0040を指定)

JR(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

ポイント

(1) デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦256(256点の設定は00Hで指定します)・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

(2) 伝文ウェイト時間は0~150msまで10ms単位で指定し0~FH(16進)で表現します。したがって100msは“A”となります。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

Page 153: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 42

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.7.3 デバイスメモリ・ワード単位の一括読出し

WR,QRコマンドによるビットデバイスメモリ(16点単位)の一括読出しおよびワードデバイスメモリの一括読出しの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② X040~X05Fの32点分,T123~T124現在値の2点分(いずれも2ワード)を読み出す。

(1) ビットデバイスメモリを読み出す場合

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PC

(データ名)

計算機側

(例)

コマンド

伝文ウエイト

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

Q R

51H 52H

0

30H

X 0

58H 30H

0 0

30H 30H

0

30H

4 0

34H 30H

デバイス点数2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

先頭デバイス

H L

0 2

30H 32H

L

2

32H

H

7

37H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

06H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

キャラクタA部(読み出すデバイス範囲指定)

⦆⦆⦆

STX

局番号

⦆⦆

番号

PC

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H02H

1 2

31H 32H

3 4

33H 34H

A B

41H 42H

デバイス点数分のデータ

デバイス点数×4キャラクタ⦆

C D

43H 44H

⦆⦆⦆

ETX

サムチェックコード

03H

H L

9 8

39H 38H

キャラクタB部

X X X4 4 4F E D

X X X X X X X4 4 4 4 5 5 53 2 1 0 F E D

X X X X5 5 5 53 2 1 0

(読み出したデータ)* WR,QRのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

読み出す点数

WR(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,X0040を指定)

QR(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

1 2 3 4 A B C D

0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 1 0 1 0 1 0 1 1 1 1 0 0 1 1 0 1

ポイント

(1) ビットデバイスメモリを読み出すとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦32・先頭デバイスNO.+デバイス点数×16-1≦最大デバイスNO.

(2) コマンドWR,QRはワード単位です。X40~X5Fの32点を読み出す場合デバイス点数の指定は“02”(16点を1と指定)となります。

Page 154: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 43

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

ポイント

(1) ワードデバイスメモリを読み出すとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦64・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

(2) コマンドWR,QRはワード単位です。T123~T124の現在値を読み出す場合デバイス点数の指定は“02”(1点を1と指定)となります。

(2) ワードデバイスメモリを読み出す場合

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PC

(データ名)

計算機側

(例)

コマンド

伝文ウエイト

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

Q R

51H 52H

0

30H

T N

54H 4EH

0 0

30H 30H

1

31H

2 3

32H 33H

デバイス点数2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

先頭デバイス

H L

0 2

30H 32H

L

E

45H

H

8

38H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

06H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

キャラクタA部(読み出すデバイス範囲指定)

⦆⦆⦆

STX

局番号

⦆⦆

番号

PC

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H02H

7 B

37H 42H

C 9

43H 39H

1 2

31H 32H

デバイス点数分のデータ

デバイス点数×4キャラクタ⦆

⦆⦆⦆

ETX

サムチェックコード

03H

H L

8 3

38H 33H

キャラクタB部

読み出す点数

WR(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,TN123を指定)

QR(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

3 4

33H 34H

を示します。T123の現在値 7BC9H(16進)……10進では31689T124の現在値 1234H(16進)……10進では4660

(読み出したデータ)* WR,QRのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

Page 155: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 44

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.7.4 デバイスメモリ・ビット単位の一括書込み

BW,JWコマンドによるビットデバイスメモリの一括書込みの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② M903~M907へ5点分を書き込む。

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦160・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

⦆⦆⦆

E

N

Q

号H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

J W

4AH 57H

コマンド

0

30H

伝文ウエイト

デバイス点数2キャラクタ(16進)

M

4DH

0

30H

0

30H

0

30H

9

39H

0

30H

3

33H

H L

0 5

30H 35H05H

(データ名)

計算機側

(例)0 1

30H 31H

1 0

31H 30H

1

31H

H L

6 3

36H 33H

先頭デバイス

デバイス点数分のデータ

デバイス点数分のキャラクタ

サムチェックコード

0(30H)はOFF1(31H)はON を示します。書き込む点数

BW(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,M0903を指定)

JW(AnA/AnUCPUコマンド)を使用時 :7キャラクタ

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

KH L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H06H

キャラクタC部(書き込むデバイス範囲指定)

M903をOFFする指定です。M904をONする指定です。M905をONする指定です。M906をOFFする指定です。M907をONする指定です。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(書き込むデータ)* BW,JWのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

Page 156: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 45

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.7.5 デバイスメモリ・ワード単位の一括書込み

WW,QWコマンドによるビットデバイスメモリ(16点単位)の一括書込みおよびワードデバイスメモリの一括書込みの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② M640~M671へ32点分,D0~D1へ2点分(いずれも2ワード)を書き込む。

(1) ビットデバイスメモリへ書き込む場合

ポイント

(1) ビットデバイスメモリへ書き込むとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦10・先頭デバイスNO.+デバイス点数×16-1≦最大デバイスNO.

(2) コマンドWW,QWはワード単位です。M640~M671の32点に書き込む場合デバイス点数の指定は“02”(16点を1と指定)となります。

WW(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,M0640を指定)

QW(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

⦆⦆⦆

E

N

Q

コマンド

伝文ウエイト

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

Q W

51H 57H

0

30H

M 0

4DH 30H

0 0

30H 30H

6

36H

4 0

34H 30H

H L

0 2

30H 32H

キャラクタC部(書き込むデバイス⦆範囲指定)

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

A

C

KH L

0 1

30H 31H

H L

0 0

30H 30H06H

2 3

32H 33H

4 7

34H 37H

A B

41H 42H

9 6

39H 36H

H L

3 4

33H 34H

サムチェックコード

デバイス点数分のデータデバイス点数×4キャラクタ⦆

デバイス点数2キャラクタ(16進)

書き込む点数

先頭デバイス

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

M M M M M M M6 6 6 6 6 6 64 4 4 4 7 7 63 2 1 0 1 0 9

M M M M6 6 6 65 5 5 59 8 7 6

1 0 1 0 1 0 1 1 1 0 0 1 0 1 1 0

2 3 4 7 A B 9 6

0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 1 1 1M M M6 6 65 5 55 4 3

(書き込むデータ)* WW,QWのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

⦆⦆

番号

PC

Page 157: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 46

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

ポイント

(1) ワードデバイスメモリへ書き込むとき,デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦64・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

(2) コマンドWW,QWはワード単位です。D0~D1の2点に書き込む場合デバイス点数の指定は“02”(1点を1と指定)となります。

(2) ワードデバイスメモリへ書き込む場合

WW(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,D0000を指定)

QW(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

⦆⦆⦆

E

N

Q

コマンド

伝文ウエイト

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

Q W

51H 57H

0

30H

D 0

44H 30H

0 0

30H 30H

0

30H

0 0

30H 30H

H L

0 2

30H 32H

デバイス点数2キャラクタ(16進)

先頭デバイス(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

⦆⦆

番号

PC

1 2

31H 32H

3 4

33H 34H

A C

41H 43H

D 7

44H 37H

H L

2 8

32H 38H

サムチェックコード

デバイス点数分のデータ

デバイス点数×4キャラクタ⦆

書き込む点数

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

キャラクタC部(書き込むデバイス範囲指定)

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

A

C

KH L

0 1

30H 31H

H L

0 0

30H 30H06HD0へ1234H(16進)……10進では4660D1へACD7H(16進)……10進では-21289

(書き込むデータ)* WW,QWのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

を書き込むことを示します。

Page 158: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 47

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.7.6 デバイスメモリ・ビット単位のテスト(ランダム書込み)

BT,JTコマンドによりビットデバイスメモリをランダムに指定して書き込む制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② M50をONに,B31AをOFFに,Y02FをONにする3点(3ビット)分のテスト。

BT(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,M0050,B031A,Y002Fを指定)

JT(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

テストする点数

サムチェックコード

H L

0 0

30H 30H

(データ名)

計算機側

(例)

H L

0 1

30H 31H⦆⦆

番号

PC

J T

4AH 54H

コマンド

05H

⦆⦆⦆

E

N

Q

0

30H

伝文ウエイト

デバイス点数2キャラクタ(16進)

H

0

30H

L

3

33H

M 0

4DH 30H

0 0

30H 30H

0 5

30H 35H

0 1

30H 31H

デバイス

セット/リセット

B 0

42H 30H

0 0

30H 30H

3 1

33H 31H

A 0

41H 30H

デバイス

セット/リセット

Y 0

59H 30H

0 0

30H 30H

0 2

30H 32H

デバイス

セット/リセット

F 1

46H 31H

H

F

46H

L

E

45H

H L

0 0

30H 30H

号H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

06H

⦆⦆⦆

A

C

K

キャラクタC部(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

M50をONすることを示します。

B31AをOFFすることを示します。

Y02FをONすることを示します。

(テストするデバイス点数分のデータ)※ BT,JTのいずれのコマンド使用時も,セット/リセットの指定方法は同じです。

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦20

1キャラクタ0(30H)のときリセット(OFF)1(31H)のときセット(ON) を示します。

デバイス+(セット/リセット)の並びは,デバイス点数分

Page 159: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 48

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.7.7 デバイスメモリ・ワード単位のテスト(ランダム書込み)

WT,QTコマンドによりワードデバイスメモリおよびビットデバイスメモリ(16点単位)をランダムに指定して書き込む制御手順を,例を使って説明します。ワードデバイスとビットデバイス(16点単位)の混在指定が可能です。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② D500を1234Hに,Y100~Y10FをBCA9Hに,C100の現在値を64Hにする3点(3ワード)分のテスト。

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦10(ビットデバイスのとき10(16点を1として指定))

05H

H L

0 0

30H30H

H L

0 1

30H31H

Q T

51H 54H⦆⦆⦆

ENQ

局番号

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

0

30H

H

0

30H

L

3

33H

デバイス点数2キャラクタ(16進)

デバイス

D 0

44H30H

0 0

30H30H

5 0

35H30H

0 1

30H31H

データ(4キャラクタ)

2 3

32H33H

0 0

30H30H

1 0

31H30H

0 B

30H42H

C A

43H 41H

9

39H

データ(4キャラクタ)

デバイス

4

34H

Y 0

59H 30H

0 0

30H30H

1 0

31H30H

0 0

30H30H

0 6

30H36H

4

34H

データ(4キャラクタ)

デバイス

C N

43H4EH

H

F

46H

L

1

31H

サムチェックコード

05H

H L

0 0

30H30H

H L

0 1

30H31H

⦆⦆⦆

ACK

局番号

⦆⦆

番号

PCキャラクタC部

D500の内容を1234H…10進で4660に書き換えることを示します。

C100の現在値を64H…10進で100に書き換えることを示します。

B C A 9

1 0 1 1 1 1 0 0 1 0 1 0 1 0 0 1

Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0F E D C B A 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

各ビットは 0のときはリセット(OFF)1のときはセット(ON)

(データ名)

計算機側

(例)

テストする点数

WT(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,D0500,Y0100,CN100を指定)

QT(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

デバイス+データの並び数は,デバイス点数分

ビットデバイス指定時は先頭デバイスを指定します。

(テストするデバイス点数分のデータ)※ WT,QTのいずれのコマンド使用時も,各データの指定方法は同じです。

を示します。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

Page 160: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 49

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.7.8 デバイスメモリのモニタ

 計算機でモニタしたいデバイスおよび番号を計算機リンクユニットに登録しておく機能がモニタデータ登録です。また,モニタ登録されたデバイスのデータ内容をシーケンサCPUより読み出し,計

算機で処理をすることができる機能がモニタです。 一括読出し(BR・WR/JR・QR)で読出しを行うとデバイス番号が連続となりますが,本機能を使用しますとランダムに番号を指定しモニタを行うことができます。以下にモニタする場合の制御手順およびそのモニタしたいデバイスおよび番号を計

算機リンクユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。

ポイント

(1) 上記手順のように,モニタを実行する場合は必ずモニタデータ登録を行う必要があります。モニタデータ登録を行わずにモニタを実行すると,プロトコルエラーとなります。

(2) モニタデータ登録した内容は,計算機リンクユニットの再立上げを行うと消えます。

(3) モニタデータ登録は,ビット単位(BMまたはJM),ワード単位(WMまたはQM),拡張ファイルレジスタ(EM)のコマンドごとに5種類を登録しておくことができます。

(4) 拡張ファイルレジスタのモニタについては,5.8.9項を参照してください。

(1) モニタの手順

ACPU共通コマンド ・・・・・・・・・ BM,WM

AnA/AnUCPU共通コマンド ・・・ JM,QM

ACPU共通コマンド ・・・・・・・・・ MB,MN

AnA/AnUCPU共通コマンド ・・・ MJ,MQ

YES

NO

モニタ

モニタデータ登録処理

登録用コマンド編集と

デバイス指定の送信 

読出し処理

(モニタ用コマンドの実行)

       

データ処理

(CRT表示など)

モニタデバイス

を変更

Page 161: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 50

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2) デバイスメモリのモニタデータ登録モニタしたいデバイスおよび番号を,BM/JM/WM/QMコマンドにより計算機リンクユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。

(a) ビットデバイスメモリをビット単位でモニタデータ登録する場合

ポイント

(1) デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。なおBMコマンドを使用時,アクセスするシーケンサCPUがA3HCPU,AnACPU,AnUCPU以外の場合は,デバイスX(入力)は1点当たり2点分の処理点数となります。・1≦デバイス点数≦40

(2) ビット単位で登録したデバイスメモリのモニタは,本項(3)(a)の説明により行ってください。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(モニタデータ登録する条件)① 伝文ウェイトは0ms。② X040,Y060,T123の接点の3点(3ビット)分をモニタデータ登録。

BM(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,X0040,Y0060,TS123を指定)

JM(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時 :7キャラクタ

登録する点数

H L

0 0

30H 30H

(データ名)

計算機側

(例)

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

J M

4AH 4DH

コマンド

05H

⦆⦆⦆

E

N

Q

0

30H

伝文ウエイト

デバイス点数2キャラクタ(16進)

H

0

30H

L

3

33H

X 0

58H 30H

0 0

30H 30H

0 4

30H 34H

0

30H

デバイス

キャラクタC部

(モニタデータ登録するデバイス指定)(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

デバイスの並び数は,デバイス点数分

デバイス

Y 0

59H 30H

0 0

30H 30H

0 6

30H 36H

0

30H

デバイス

T S

54H 53H

0 0

30H 30H

1 2

31H 32H

3

33H

サムチェックコード

H

8

38H

L

3

33H

H L

0 0

30H 30H

号H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

06H

⦆⦆⦆

A

C

K

Page 162: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 51

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

ポイント

(1) デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。なおWMコマンドを使用時,アクセスするシーケンサCPUがA3HCPU,AnACPU,AnUCPU以外の場合は,デバイスX(入力)は1点当り2点分の処理点数となります。・1≦デバイス点数≦20

(2) ワード単位のモニタ登録では上図で示すように,ワードデバイス,ビットデバイス(16点単位)混在で指定することができます。

(3) ワード単位で登録したデバイスメモリのモニタは,本項の(3)(b)の説明により行ってください。

(b) ビットデバイスメモリおよびワードデバイスメモリをワード単位でモニタデータ登録する場合

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(モニタデータ登録する条件)① 伝文ウェイトは0ms。② D15,W11E,T123の現在値,Y060~Y06Fの4点(4ワード)分をモニタデータ登録。

H L

0 0

30H 30H

号H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

Q M

51H 4DH

コマンド

05H

⦆⦆⦆

E

N

Q

0

30H

伝文ウエイト

デバイス点数2キャラクタ(16進)

H

0

30H

L

4

34H

D 0

44H 30H

0 0

30H 30H

0 1

30H 31H

5

35H

デバイス

キャラクタC部

(モニタデータ登録するデバイス指定)

デバイス

W 0

57H 30H

0 0

30H 30H

1 1

31H 31H

E

45H

デバイス

T N

54H 4EH

0 0

30H 30H

1 2

31H 32H

3

33H

サムチェックコード

H

0

30H

L

2

32H

デバイス

Y 0

59H 30H

0 0

30H 30H

0 6

30H 36H

0

30H

H L

0 0

30H 30H

号H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

06H

⦆⦆⦆

A

C

K

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

登録する点数

WM(ACPU共通コマンド)を使用時 :5キャラクタ(下記の場合,D0015,W011E,TN123,Y0060を指定)

QM(AnA/AnUCPU共通コマンド)を使用時:7キャラクタ

ビットデバイス指定時は先頭デバイスを指定します。

Page 163: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 52

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。なお,BMコマンドで登録したビットデバイスメモリは,MBコマンドでモニタします。JMコマンドで登録したビットデバイスメモリは,MJコマンドでモニタします。

(モニタする条件)① 伝文ウェイトは0ms。② モニタデータ登録しているX040,Y060,T123の接点の3点(3ビット)分をモニタ。

⦆⦆⦆

E

N

Q

号H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

M J

4DH 4AH

コマンド

0

30H

伝文ウエイト

05H

サムチェックコード

H

8

38H

L

8

38H

⦆⦆⦆

A

C

KH L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

05H

⦆⦆⦆

S

T

XH L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC

02H

モニタ結果モニタデータ登録で指定した点数分

1

31H

1

31H

0

30H 03H

H L

5 6

35H 36H

⦆⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

キャラクタB部

T123(接点)がONであることを示します。Y060がOFFであることを示します。X040がONであることを示します。

(モニタデータ)※ MB,MJのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

キャラクタA部はありません。(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(データ名)

計算機側

(例)

0(30H)はOFF1(31H)はON

を示します。

BMコマンドで登録したビットデバイスのモニタ:MBコマンド(ACPU共通コマンド)

JMコマンドで登録したビットデバイスのモニタ:MJコマンド(AnA/AnUCPU共通コマンド)

(3) モニタデータ登録しているデバイスメモリのモニタ(2)項モニタデータ登録にて計算機リンクユニットに登録されているデバイスのモニタを,MB/MJ/MN/MQコマンドにより行う制御手順を,例を使って説明します。

(a) ビット単位でモニタデータ登録しているビットデバイスメモリをモニタする場合

Page 164: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 53

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(b) ワード単位でモニタデータ登録しているビットデバイスメモリおよびワードデバイスメモリをモニタする場合

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。なお,WMコマンドで登録したデバイスメモリは,MNコマンドでモニタします。QMコマンドで登録したデバイスメモリは,MQコマンドでモニタします。

(モニタする条件)① 伝文ウェイトは0ms。② モニタデータ登録しているD15,W11E,T123の現在値,Y060~Y06Fの4点(4ワード)分をモニタ。

コマンド

キャラクタA部はありません。(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(データ名)

計算機側

(例)

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

M Q

4DH 51H

0

30H05H

⦆⦆⦆

E

N

Q

サムチェックコード

L

F

46H

H

8

38H

⦆⦆⦆

A

C

K

号H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H06H

⦆⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

02H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

1 2

31H 32H

3 4

33H 34H

0 0

30H 30H

5 0

35H 30H

モニタ結果

(モニタデータ登録で指定した点数分)

モニタ結果 モニタ結果モニタ結果

0 0

30H 30H

6 4

36H 34H

0 7

30H 37H

6 4

36H 34H 03H

⦆⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

H

E

45H

L

E

45H

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

WMコマンドで登録したデバイスのモニタ:MNコマンド(ACPU共通コマンド)

QMコマンドで登録したデバイスのモニタ:MQコマンド(AnA/AnUCPU共通コマンド)

キャラクタB部

D15の内容が1234H(16進) ・・・・・10進では4660であることを示します。W11Eの内容が0050(16進) ・・・・・10進では80であることを示します。T123の現在値が0064(16進) ・・・10進では100であることを示します。

0 7 6 4

0 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 0 0 1 0 0

Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y Y6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6F E D C B A 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0

(モニタデータ)※ MN,MQのいずれのコマンド使用時も,データの並びは同じです。

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆

番号

PC

伝文ウエイト

Page 165: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 54

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

 上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

(2)⦆拡張ファイルレジスタのアドレス(a)⦆拡張ファイルレジスタには,ブロックNO.0~n(nはメモリカセットにより異

なります。)があり,ブロックNO.0はシーケンサCPUのパラメータにより指定した点数,ブロックNO.1~nは各ブロックに8192点のレジスタがあります。ただし,シーケンサCPUで読出し,書込みできる範囲は,0ブロックのパラメータで指定した点数の範囲です。

(b)⦆指定できるブロックNO.の範囲は,メモリカセットの種類およびシーケンサCPUのパラメータ設定により変わります。詳細は,UTLP-FN1またはFNUPのオペレーティングマニュアルまたはAnACPU,AnUCPUのユーザーズマニュアルを参照してください。

(c)⦆アドレスの指定は,ブロックNO.とデバイスNO.を7キャラクタで指定します。・ブロックNO.が2桁以下の場合“ブロックNO.(2桁)”+“R”+“デバイスNO.(4桁)”

・ブロックNO.が3桁の場合“ブロックNO.(3桁)”+“デバイスNO.(4桁)”

⦆指定例⦆ ブロックNO.が2桁以下の場合   ブロックNO.が3桁の場合0⦆5⦆R⦆8⦆1⦆9⦆0 1⦆0⦆2⦆8⦆1⦆9⦆0

項  目

一括読出し

一括書込み

テ ス ト(ランダム書込み)

モニタデータ登    録

モ ニ タ

処 理 内 容

拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で読み出す。

拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位で書き込む。

拡張ファイルレジスタ(R)を1点単位でブロック番号・デバイス番号を指定してランダムに書き込む。

モニタするデバイス番号を1点単位で登録する。

モニタデータ登録を行った拡張ファイルレジスタをモニタする。

コマンド 1回の交信で行える処理点数

64点

64点

10点

20点

シーケンサCPUの状態

参 照 項

5.8.4項

5.8.5項

5.8.8項

5.8.9項(2)

5.8.9項(3)

STOP中RUN中

書込み否設定書込み可設定

○ ○ ○

○ ○ ×

○ ○ ×

○ ○ ○

○ ○ ○

記号

ER

EW

ET

EM

ME

ア ス キ ーコ ー ド

45H,52H

45H,57H

45H,54H

45H,4DH

4DH,45H

5.8 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み

 拡張ファィルレジスタとは,シーケンサCPUのユーザメモリエリアのアキエリアをファイルレジスタとして使用するもので,拡張ファイルレジスタ用ソフトウェアパッケージ“SWOGHP-UTLPC-FN1,SW0SRX-FNUP”(以下UTLP-FN1,FNUPと略します。)を使用して行われる各種データ処理および,AnACPU,AnUCPUの拡張ファイル用専用命令において,必要なデータおよび演算結果を格納するためのメモリエリアのことです。 以下拡張ファイルレジスタの読出し,書込みなどの制御手順を,例を使って説明します。

5.8.1 ACPU共通コマンドとアドレス

(1)⦆拡張ファイルレジスタの読出し,書込みなどに使用するACPU共通コマンドを下記に示します。

デバイスNO.ブロックNO.

デバイスNO.ブロックNO.

Page 166: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 55

5.8.2 AnA/AnUCPU共通コマンドとデバイス番号

(1)⦆拡張ファイルレジスタの直接読出し,直接書込みに使用するAnA/AnUCPU共通コマンドを下記に示します。このコマンドの機能は,ブロックNO.1~NO.256の拡張ファイルレジスタに対するアクセスで各ブロックNO.を意識することなくブロックNO.1のデバイス番号0からのアドレスをデバイス番号として指定し,アクセスするようにしたものです。(使用可能なブロックの個数×8192点分の拡張ファイルレジスタを連続したデバイス番号でアクセスします。)

項  目

直接読出し

直接書込み

処 理 内 容

拡張ファイルレジスタのデバイス番号を連番で指定することにより1点(1ワード)単位で読出しを行う。

拡張ファイルレジスタのデバイス番号を連番で指定することにより1点(1ワード)単位で書込みを行う。

コマンド 1回の交信で行える処理点数

64点

64点

シーケンサCPUの状態

STOP中RUN中

書込み否設定書込み可設定記号

NR

NW

ア ス キ ーコ ー ド

4EH,52H

4EH,57H

参 照 項

5.8.6項

5.8.7項

○ ○ ○

○ ○ ×

 上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

(2)⦆拡張ファイルレジスタのデバイス番号(a)⦆指定できるデバイス番号の範囲は次のとおりです。

0~(使用可能なブロック数×8192)-1

ブロックNO.2

1ワード 1ワード

デバイス番号は,ブロックNO.1~256のブロックNO.の小さいデバイスから順番に自動的に割り当てられています。

ブロックNO.1

0

8191

0

8191

5.8.2項に示すAnA/AnUCPU共通コマンドで指定するデバイス番号

0

8191 8192

1638316384

ブロックNO.2のエリア

ブロックNO.1のエリア

5.8.1項に示すACPU共通コマンドで指定するデバイス番号

Page 167: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 56

(b)⦆デバイス番号は,7キャラクタで指定します。指定例1 ブロックNO.1のR10を指定する場合

0000010

指定例2 ブロックNO.2のR8を指定する場合0008200

なお,指定できるデバイス番号はメモリカセットの種類およびシーケンサCPUのパラメータ設定によって変わります。(詳細はUTLP-FN1またはFNUPのオペレーティングマニュアルまたはAnACPU,AnUCPUのユーザーズマニュアルを参照してください。)メモリカセット内に存在しないブロックNO.に対しては,デバイス番号が割り当てられていません。次のように,メモリカセット内に存在しないブロックNO.を飛ばしてデバイス番号が自動的に割り当てられています。

ポイント

(1)⦆AnA/AnUCPU共通コマンドNR・NWは,ブロックNO.1~256の拡張ファイルレジスタに対するデータの読み書きを行うときにのみ使用することができます。

  また,パラメータのファイルレジスタ設定の有無に関係なく使用することができます。

(2)⦆パラメータで設定したファイルレジスタ(R)に対してアクセスするとき,またはブロックNO.を指定してアクセスするときは,5.8.1項に示すコマンドを使用してください。

(3)⦆AnA/AnUCPU共通コマンドNR・NWで指定する先頭デバイス番号の算出式は次のとおりです。(先頭から第n(1以上)ブロック目のデバイス番号m(0~8191)を指定する場合)  先頭デバイス番号=(n-1)×8192+m

(2-1)×8192+8↑ ↑

ブロックNO. ブロック点数

メモリ容量不足のためブロックNO.3~9が存在しないとき

ブロックNO.10のエリア

ブロックNO.11のエリア

ブロックNO.12のエリア

ブロックNO.1のエリア

ブロックNO.2のエリア

デバイス番号

0

81918192

16383

16384

2457524576

3276732768

上位ケタの“0”(例 0008200の─部分を示す)をブランクコード(20H)で指定することもできます。

Page 168: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 57

114688 R0第15ブロック目

122879 R8191

122880 R0第16ブロック目

131071 R8191

131072 R0第17ブロック目

139263 R8191

139264 R0第18ブロック目

147455 R8191

147456 R0第19ブロック目

155647 R8191

155648 R0第20ブロック目

163839 R8191

163840 R0第21ブロック目

172031 R8191

172032 R0第22ブロック目

180223 R8191

180224 R0第23ブロック目

188415 R8191

188416 R0第24ブロック目

196607 R8191

196608 R0第25ブロック目

204799 R8191

204800 R0第26ブロック目

212991 R8191

212992 R0第27ブロック目

221183 R8191

221184 R0第28ブロック目

229375 R8191

0 R0第1ブロック目

8191 R8191

8192 R0第2ブロック目

16383 R8191

16384 R0第3ブロック目

24575 R8191

24576 R0第4ブロック目

32767 R8191

32768 R0第5ブロック目

40959 R8191

40960 R0第6ブロック目

49151 R8191

49152 R0第7ブロック目

57343 R8191

57344 R0第8ブロック目

65535 R8191

65536 R0第9ブロック目

73727 R8191

73728 R0第10ブロック目

81919 R8191

81920 R0第11ブロック目

90111 R8191

90112 R0第12ブロック目

98303 R8191

98304 R0第13ブロック目

106495 R8191

106496 R0第14ブロック目

114687 R8191

デバイス番号 対象ブロックの位置 デバイス番号 対象ブロックの位置

備  考

AnA/AnUCPU共通コマンドのNR・NWを使用するときに指定するデバイス番号の範囲を,ブロックごとに28ブロック分示します。

〜〜〜 〜

〜〜 〜 〜

〜〜〜〜

〜 〜 〜 〜

〜〜〜〜

〜 〜 〜 〜

〜〜〜〜

〜 〜 〜 〜

〜〜〜〜

〜 〜 〜 〜

〜〜〜〜

〜 〜 〜 〜

〜〜〜〜

〜 〜 〜 〜

Page 169: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5 - 58

5.8.3 拡張ファイルレジスタの読出し,書込み時の注意事項

 5.8.4項~5.8.9項に示すコマンドにより拡張ファイルレジスタの読出し,書込みなどを行うときの注意事項について説明します。

(1)⦆拡張ファイルレジスタはA1,A1NCPUでは使用されません。交信しているシーケンサCPUがA1,A1NCPUの場合本機能は使用できません。

(2)⦆存在しないブロックNO.を指定して読出し,書込みを行った場合でも,シーケンサCPUに装着されているメモリカセットの種類によりエラー(キャラクタ部エラー06H)を検出できないことがあります。その場合,読み出したデータは正しいデータとなりません。また書込みを行うと,シーケンサCPUのユーザメモリを壊すことがあります。メモリカセットの種類,パラメータ設定内容などを確認してから本機能を実行してください。

A3H,AnA,AnUCPU

NO.13~NO.28

NO.21~NO.28

NO.21~NO.48(*1)

A2N,A3NCPU

NO.13~NO.20

A0J2H,A2,A3CPU

────

────

A3NMCA-12

A3NMCA-18

A3NMCA-24

A3NMCA-40

A3AMCA-96

────

────

キャラクタ部エラー(06H)とならないブロックNO.

NO.10~NO.11

NO.10~NO.28

メモリカセット形名

*1 A3AMCA-96はA3A,A3U,A4UCPUに使用できます。

(詳細はUTLP-FN1またはFNUPのマニュアルまたはAnACPU,AnUCPUのユーザーズマニュアルを参照してください。)

(3)⦆A2USCPU(S1)で扱える拡張ファイルレジスタのブロック番号は次のとおりです。・A2USCPU ………… NO.1~3・A2USCPU-S1 …… NO.1~8,NO.10~16

Page 170: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 59

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.8.4 拡張ファイルレジスタの一括読出し

 ERコマンドによる拡張ファイルレジスタの一括読出しの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② ブロックNO.12のR8190,R8191の2点分を読み出す。

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

デバイス点数2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

先頭デバイスNO.(7キャラクタ)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

読み出す点数

⦆⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

指定デバイス点数分のデータデバイス点数×4キャラクタ⦆

⦆⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

キャラクタB部

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

ER(ACPU共通コマンド)

キャラクタA部(読み出すデバイス範囲指定)

ブロックNO.12のR8190の内容が1234H(16進)………10進で4660ブロックNO.12のR8191の内容が7ABCH(16進)………10進で31420

を示します。

(読み出したデータ)

(データ名)

計算機側

(例)

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦64・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

E R

45H 52H

0

30H

1 2

31H 32H

R 8

52H 38H

1

31H

9 0

39H 30H

H L

0 2

30H 32H

H L

7 1

37H 31H 06H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H02H

1 2

31H 32H

3 4

33H 34H

7 A

37H 41H

B C

42H 43H 03H

H L

8 B

38H 42H

Page 171: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 60

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.8.5 拡張ファイルレジスタの一括書込み

 EWコマンドによる拡張ファイルレジスタの一括書込みの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② ブロックNO.5のR7010~R7012の3点分を書き込む。

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

0

30H

0 5

30H 35H

R 7

52H 37H

0

30H

1 0

31H 30H

デバイス点数2キャラクタ(16進)

先頭デバイスNO.(7キャラクタ)

H L

0 3

30H 33H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(データ名)

計算機側

(例)

EW(ACPU共通コマンド)

E W

45H 57H

0 1

30H 31H

デバイス点数分のデータデバイス点数×4キャラクタ⦆

2 3

32H 33H

0 7

30H 37H

3 3

33H 33H

2 2

32H 32H

サムチェックコード

H L

E 9

45H 39H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

を示します。

(書き込むデータ)

書き込む点数

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

キャラクタC部(書き込むデバイス範囲指定)

ブロックNO.05のR7010へ書き込む内容が0123H(16進)………10進で291ブロックNO.05のR7011へ書き込む内容がAB07H(16進)………10進で-21753ブロックNO.05のR7012へ書き込む内容が3322H(16進)………10進で13090

H L

0 1

30H 31H

H L

0 0

30H 30H

06H

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦64・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

A B

41H 42H

Page 172: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 61

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.8.6 拡張ファイルレジスタの直接読出し

 NRコマンドによる拡張ファイルレジスタの直接読出しの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② ブロックNO.2のR8190,R8191の2点分を読み出す。

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

デバイス点数2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

先頭デバイスNO.(7キャラクタ)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

読み出す点数

⦆⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

デバイス点数分のデータ

デバイス点数×4キャラクタ⦆

⦆⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

キャラクタB部

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

キャラクタA部(読み出すデバイス範囲指定)

ブロックNO.2のR8190の内容が1234H(16進)………10進で4660ブロックNO.2のR8191の内容が7ABCH(16進)………10進で31420

(読み出したデータ)

を示します。

NR(AnA/AnUCPU共通コマンド)

(データ名)

計算機側

(例)

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

N R

4EH 52H

0

30H

0 0

30H 30H

1 6

31H 36H

3

33H

8 2

38H 32H

H L

0 2

30H 32H

H L

5 7

35H 37H 06H

02H 03H

H L

8 B

38H 42H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

H L

0 1

30H 31H

1 2

31H 32H

3 4

33H 34H

7 A

37H 41H

B C

42H 43H

H L

0 0

30H 30H

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦64・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

Page 173: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 62

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.8.7 拡張ファイルレジスタの直接書込み

 NWコマンドによる拡張ファイルレジスタの直接書込みの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② ブロックNO.12のR8190,R8191およびブロックNO.13のR0への3点分を書き込む。(ブロックNO.1~8,ブロックNO.10~13の拡張ファイルレジスタが存在する場合)

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦64・先頭デバイスNO.+デバイス点数-1≦最大デバイスNO.

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

0

30H

0 0

30H 30H

9 0

39H 30H

デバイス点数2キャラクタ(16進)

先頭デバイスNO.(7キャラクタ)

H L

0 3

30H 33H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(データ名)

計算機側

(例)N W

4EH 57H

0 1

30H 31H

デバイス点数分のデータ

デバイス点数×4キャラクタ⦆

2 3

32H 33H

A B

41H 42H

0 7

30H 37H

3 3

33H 33H

2 2

32H 32H

サムチェックコード

H L

C E

43H 45H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

06H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

を示します。

(書き込むデータ)

書き込む点数

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

キャラクタC部(書き込むデバイス範囲指定)

1 0

31H 30H

1

31H

NW(AnA/AnUCPU共通コマンド)

ブロックNO.12のR8190へ書き込む内容が0123H(16進)………10進で291ブロックNO.12のR8191へ書き込む内容がAB07H(16進)………10進で-21753ブロックNO.13のR0へ書き込む内容が3322H(16進)⦆…………10進で13090

Page 174: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 63

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(テストするデバイス点数分のデータ)

を示します。ブロックNO.05のR1050へ書き込む内容が1234H(16進)………10進で4660ブロックNO.07のR2121へ書き込む内容が1A1BH(16進)………10進で6683ブロックNO.10のR3210へ書き込む内容が0506H(16進)………10進で1286

5.8.8 拡張ファイルレジスタのテスト(ランダム書込み)

 ETコマンドにより拡張ファイルレジスタのデバイスNO.をランダムに指定して書き込む制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② ブロックNO.5のR1050を1234Hに,ブロックNO.7のR2121を1A1BHに,ブロックNO.10のR3210を506Hにする3点(3ワード)分のテスト。(ブロックNO.1~8,ブロックNO.10の拡張ファイルレジスタが存在する場合)

局番号

⦆⦆⦆

ENQ

コマンド

伝文ウエイト

E T

45H 54H

H L

0 3

30H 33H

0 5

30H 35H

R 1

52H 31H

局番号

⦆⦆⦆

ACK

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆

番号

PC

デバイス点数

2キャラクタ16進

デバイスNO.(7キャラクタ)

データ(4キャラクタ)

デバイスNO.(7キャラクタ)

データ(4キャラクタ)

デバイスNO.(7キャラクタ)

データ(4キャラクタ)

サムチェックコード

(データ名)

計算機側

(例)

キャラクタC部

テストする点数デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

ET(ACPU共通コマンド)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

デバイスNO.+データの並び数は,デバイス点数分

05H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

0

30H

0 5

30H 35H

3 4

33H 34H

0 1

30H 31H

2

32H

0 7

30H 37H

R 2

52H 32H

1 2

31H 32H

1 1

31H 31H

A 1

41H 31H

B 1

42H 31H

0 R

30H 52H

3 2

33H 32H

1 0

31H 30H

0 5

30H 35H

0 6

30H 36H

H L

D C

44H 43H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

ポイント

デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦10

Page 175: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 64

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.8.9 拡張ファイルレジスタのモニタ

 計算機でモニタしたいデバイスおよび番号を計算機リンクユニットに登録しておく機能がモニタデータ登録です。また,モニタ登録されたデバイスのデータ内容をシーケンサCPUより読み出し計算

機で処理をすることができる機能がモニタです。 一括読出し(ER)または直接読出し(NR)で読出しを行うとデバイス番号が連続となりますが,本機能を使用するとランダムに番号を指定しモニタを行うことができます。 以下にモニタする場合の制御手順およびそのモニタしたいデバイスおよび番号を計算機リンクユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。

(1)⦆モニタ手順

ポイント

(1)⦆上記手順のように,モニタを実行する場合は必ずモニタデータ登録を行う必要があります。モニタデータ登録を行わずにモニタを実行すると,プロトコルエラーとなります。

(2)⦆モニタデータ登録した内容は,計算機リンクユニットの再立上げを行うと消えます。

(3)⦆モニタデータ登録は拡張ファイルレジスタ(EM),デバイスメモリ・ビット単位(BMまたはJM),ワード単位(WMまたはQM)のコマンドごとに5種類を登録しておくことができます。

(4)⦆デバイスメモリのモニタについては,5.7.8項を参照してください。

NO

YES

モ  ニ  タ

モニタデータ登録処理EMコマンド編集とデバイス指定の送信

読出し処理(MEコマンドの実行)

データ処理(CRT表示など)

モニタデバイスを変更

EM・・・・・ACPU共通コマンド

ME・・・・・ACPU共通コマンド

Page 176: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 65

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2)⦆拡張ファイルレジスタのモニタデータ登録モニタしたい拡張ファイルレジスタのデバイスNO.を,EMコマンドにより計算機リンクユニットに登録する制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(モニタデータ登録する条件)① 伝文ウェイトは0ms。② ブロックNO.5のR1234,ブロックNO.6のR2345,ブロックNO.15のR3055,ブロックNO.17のR8000の4点(4ワード)分をモニタデータ登録。(ブロックNO.1~8,ブロックNO.10~17の拡張ファイルレジスタが存在する場合)

デバイスNO.の並び数は,デバイス点数分

⦆⦆⦆

ENQ

局番号

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 1

30H 31H

E M

45H 4DH

0

30H

H L

0 4

30H 34H

0 5

30H 35H

R 1

52H 31H

2 3

32H 33H

デバイスNO.(7キャラクタ)

デバイス点数

2キャラクタ16進

4 0

34H 30H

6 R

36H 52H

2 3

32H 33H

4 5

34H 35H

1 5

31H 35H

R 3

52H 33H

0 5

30H 35H

5

35H

1 7

31H 37H

R 8

52H 38H

0

30H

0 0

30H 30H

H L

F 5

46H 35H

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

ACKH L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

(データ名)

計算機側

(例)

06H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

キャラクタC部(モニタデータ登録するデバイス指定)

デバイスNO.(7キャラクタ)

デバイスNO.(7キャラクタ)

サムチェックコード

デバイスNO.(7キャラクタ)

ポイント

(1)⦆デバイス点数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦デバイス点数≦20

(2)⦆EMコマンドで登録した拡張ファイルレジスタのモニタは,本項(3)の説明により行ってください。

登録する点数

EM(ACPU共通コマンド)

Page 177: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 66

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(3)⦆拡張ファイルレジスタのモニタ(2)項モニタデータ登録(EM)にて計算機リンクユニットに登録されている拡張ファイルレジスタのモニタを,MEコマンドにより行う制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(モニタする条件)① 伝文ウェイトは0ms。② モニタデータ登録しているブロックNO.5のR1234,ブロックNO.6のR2345,ブロックNO.15のR3055,ブロックNO.17のR8000の4点(4ワード)分をモニタ。(ブロックNO.1~8,ブロックNO.10~17の拡張ファイルレジスタが存在する場合)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

(データ名)

計算機側

(例)8 3

38H 33H

0

30H

M E

4DH 45H

H L

0 1

30H 31H

H L

0 0

30H 30H05H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 1

30H 31H

3 5

33H 35H

0 1

30H 31H

4 F

34H 46H

5 B

35H 42H

0 1

30H 31H

1 C

31H 43H

2 D

32H 44H

H L

2 E

32H 45H

⦆⦆

番号

PC

局番号

サムチェックコード

⦆⦆⦆

ACK

H L

0 1

30H 31H

H L

0 0

30H 30H06H

02H 03H

サムチェックコード

モニタ結果モニタ結果モニタ結果モニタ結果

(モニタデータ登録で指定した点数分)

キャラクタB部

キャラクタA部はありません。(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

拡張ファイルレジスタブロックNO.05のR1234の内容が3501H(16進)………10進で13569を示します。拡張ファイルレジスタブロックNO.06のR2345の内容が4F5BH(16進)………10進で20315を示します。拡張ファイルレジスタブロックNO.15のR3055の内容が0150H(16進)………10進で366を示します。拡張ファイルレジスタブロックNO.17のR8000の内容が1C2DH(16進)………10進で7213を示します。

デバイス1点で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

5 0

35H 30H

ETX

ME(ACPU共通コマンド)

⦆⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

(モニタデータ)

Page 178: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 67

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.9 バッファメモリの読出し,書込み

計算機と接続している計算機リンクユニットのバッファメモリに対してデータを読み出したり,書き込んだりする機能です。この機能による計算機と計算機リンクユニットとの交信は,計算機から読み出し,

書き込みの要求が出されるとシーケンサCPUのEND処理を待つことなくその場で行われるため,5.5項で示す伝送時間のT1は常に“0”となります。シーケンサCPU側はFROM/TO命令でバッファメモリのデータ(計算機と授受するデー

タ)を読み出したり,書き込んだりします。この機能の制御手順を,例を使って説明します。

5.9.1 コマンドとバッファメモリについて

計算機リンクユニットのバッファメモリの読出し・書込みを行う場合のコマンドおよび制御手順で指定するバッファメモリアドレスなどについて説明します。(1)⦆コマンド

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可を示します。

(2)⦆バッファメモリ,アクセス単位について本機能で指定するバッファメモリアドレスは,3.10項に示すバッファメモリ一覧のユーザ自由エリアを使用します。1アドレスは1ワード(16ビット)構成です。本機能では,ワード/バイト指定(バッファメモリのアドレス103Hで指定)に関係なくワード単位で読出し,書込みを行います。

ポイント

(1)⦆バッファメモリアドレス100H~11FHは特定用途エリアになっています。本マニュアルの各項で説明する以外のことを行うと計算機リンクユニットが正しく動きません。

(2)⦆本機能と5.14項オンデマンド機能,第6章無手順モード/第7章双方向モードとを併用し,同時にバッファメモリのユーザ自由エリアに対してアクセスする場合,5.9.1項(1)に示すコマンドでは次のエリアのバッファメモリと重複しないように指定してください。・無手順送信用エリア(または双方向送信用エリア)・無手順受信用エリア(または双方向受信用エリア)・オンデマンド用エリア

コマンド シーケンサCPUの状態

項  目

一括読出し

一括書込み

記号

CR

CW

アスキーコード

43H,52H

43H,57H

処理内容

バッファメモリのデータを読み出す。

バッファメモリにデータを書き込む。

1回の交信で行える処理点数

64ワード(128バイト)

STOP中

書込可設定

書込否設定

RUN中 参照項

5.9.2項

5.9.3項

Page 179: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 68

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.9.2 バッファメモリからの読出し

 CRコマンドにより,計算機と接続している計算機リンクユニットのバッファメモリを読み出す制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② バッファメモリのアドレス180H~181Hの2ワード分を読み出す。

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

CR(ACPU共通コマンド)

ポイント

ワード長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦ワード長≦64・先頭アドレス+ワード長-1≦最大アドレス(DFFH)

サムチェックコード

1 8

31H 38H

0

30H

0 0

30H 30H

H L

0 C

30H 43H

H L

0 2

30H 32H

0

30H

H L

0 0

30H 30H05H

H L

F F

46H 46H

C R

43H 52H

(データ名)

計算機側

(例)

先頭アドレス5キャラクタ(16進)

ワード長2キャラクタ(16進)

⦆⦆⦆

STX

局番号

⦆⦆

番号

PC

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H02H

A B

41H 42H

C D

43H 44H

1 2

31H 32H

3 4

33H 34H 03H

H L

C 3

43H 33H

キャラクタB部

バッファメモリデータ

⦆⦆⦆

ETX

サムチェックコード

H L

F F

46H 46H

H L

0 0

30H 30H06H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

キャラクタ数はワード長×41ワードデータで4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

キャラクタA部読み出すバッファメモリのアドレス範囲指定

バッファメモリのアドレス180H番地の内容がABCDH(16進)………10進で-21555であることを示します。バッファメモリのアドレス181H番地の内容が1234H(16進)………10進で4660であることを示します。

(読み出したデータ)

読み出すワード数

Page 180: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 69

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.9.3 バッファメモリへの書込み

 CWコマンドにより,計算機と接続している計算機リンクユニットのバッファメモリへデータを書き込む制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② バッファメモリのアドレス3A0H~3A2Hへ3ワード分を書き込む。

C W

43H 57H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

05H

H L

0 0

30H30H

H L

F F

46H46H

⦆⦆⦆

ENQ

局番号

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

0

30H

0 0

30H 30H

3 A

33H 41H

0

30H

H L

0 3

30H 33H

A B

41H 42H

C D

43H 44H

1 2

31H 32H

3 4

33H 34H

6 7

36H 37H

8 9

38H 39H

H L

F F

46H46H

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

ACK

H L

C F

43H 46H

H L

0 0

30H30H06H

キャラクタC部書き込むバッファメモリの範囲指定

キャラクタ数はワード長×41ワードデータで4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

先頭アドレス5キャラクタ(16進)

ワード長2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

バッファメモリデータ

バッファメモリのアドレス3A0H番地にABCDH(16進)……10進で-21555を書き込むことを示します。バッファメモリのアドレス3A1H番地に1234H(16進)……10進で4660を書き込むことを示します。バッファメモリのアドレス3A2H番地に6789H(16進)……10進で26505を書き込むことを示します。

(書き込むデータ)

書き込むワード数

CW(ACPU共通コマンド)

ポイント

ワード長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦ワード長≦64・先頭アドレス+ワード長-1≦最大アドレス(DFFH)

Page 181: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 70

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.10 特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し,書込み

特殊機能ユニットのバッファメモリに対してデータを読み出したり,書き込んだりする場合の制御手順を,例を使って説明します。本コマンドでは特殊機能ユニットのバッファメモリに対してバイト単位でアクセス

します。

5.10.1 コマンドと処理内容

(1)⦆ACPU共通コマンド

項  目

一括読出し

一括書込み

処 理 内 容

特殊機能ユニットのバッファメモリ内容を読み出す。

特殊機能ユニットのバッファメモリにデータを書き込む。

コマンド シーケンサCPUの状態

参 照 項

5.10.3項

5.10.4項

STOP中RUN中

書込み否設定書込み可設定

○ ○ ○

○ ○ ×

記号

TR

TW

ア ス キ ーコ ー ド

54H,52H

54H,57H

1回の交信で行える処理点数

128バイト(64ワード)

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

(2)⦆アクセス可能ユニットとバッファメモリのアドレスについて本機能でアクセスできる特殊機能ユニットの形名と,指定するバッファメモリ先頭アドレスは,付録3.項に示していますので,参照してください。本機能では,ワード/バイト指定(計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス103Hで指定)に関係なくバイト単位で読出し,書込みを行います。

Page 182: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 71

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(3) 特殊機能ユニットのバッファメモリの考え方特殊機能ユニットのバッファメモリは1アドレス16ビット(1ワード)で構成されており,シーケンサCPUと特殊機能ユニット間はFROM/TO命令で読出し,書込みを行います。計算機から計算機リンクユニット経由で特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し,書込みを行う場合は,1アドレス=8ビット(1バイト)単位で行います。

計算機で指定するアドレス(16進)は,FROM/TO命令用アドレスから下記の換算を行ったアドレスで指定します。

 指定アドレス(16進)={(FROM/TO命令用アドレス×2)}を16進化+各ユニット先頭アドレス

例) AD61形高速カウンタユニットのFROM/TO命令アドレス1(CH.1のプリセット値)を指定する場合

指定アドレス FROM/TO命令アドレス1×2 先頭アドレス  82H       2H          80H

計算機から計算リンクユニット経由で特殊機能ユニットのバッファメモリをアクセスする場合のデータフォーマットについてAD61を例に説明します。

= +

30H30H32H31H30H30H31H30H32H45H30H34H35H30H36H30H30H 32H38H30H30H05H

データデータデータデータデータデータ

0 0 0 8 2 0 6 0 5⦆4 0⦆E 2⦆0 1⦆0 0 1 2⦆0 0

先頭アドレスENQ

計算機側の伝文フォーマット

ユニットNO.

(下位)40H

(中位) E2H 

プリセット値

プリセット値

シーケンサCPUからみたAD61バッファメモリ

(モードレジスタ)00H 12H

(2相モード)

アドレス

1

2

3

00H (上位)01H

(下位)

40H

(中位)

E2H

(上位)

01H

00H

(モードレジスタ)

12H

00H

計算機からみたAD61バッファメモリ

アドレス

82H

83H

84H

85H

86H

87H

バイト長

ポイント

特殊機能ユニットのバッファメモリは,各ユニットごとに読出し・書込み可能エリア,読出し専用エリア,書込み専用エリア,OS用ユーザ使用不可エリアがあります。各ユニットのマニュアルの説明にしたがって本機能を実行してください。まちがった読出し・書込みを行いますと,シーケンサCPU,各特殊機能ユニットでエラーが発生することがあります。

Page 183: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 72

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.10.2 制御手順における特殊機能ユニットNO.の考え方

(1) 1スロット占有の特殊機能ユニットのユニットNO.制御手順で指定する特殊機能ユニットNO.は,特殊機能ユニットの入出力信号(I/Oアドレス)の最終アドレスを3桁表現したときの上2桁となります。

140

15F

120

13F

100

11F

E0

FF

D0

DF

80

8F

90

AF

B0

CF特殊機能ユニットNO.“13H”

32点

特殊機能ユニット

32点32点 16点16点

32点32点

16点

CPUユニット

00

0F

10

2F

30

4F

50

5F

60

7F

電源ユニット

〜 〜 〜〜〜〜〜〜

16点 32点 32点 32点 32点

〜 〜〜〜〜

特殊機能ユニット

特殊機能ユニット

電源ユニット

特殊機能ユニットNO.“07H”

特殊機能ユニットNO.“0AH”

(2)⦆2スロット占有の特殊機能ユニットのユニットNO.2スロットを占有する特殊機能ユニットは,ユニットごとに各スロットの占有点数が決められています。特殊機能ユニットNO.は,特殊機能ユニットとして割り付けられているスロットの最終アドレスを3桁表現したときの上2桁となります。各ユニットのスロットごとの割付けについては,それぞれの特殊機能ユニットユーザーズマニュアルを参照してください。①⦆前半スロットをアキスロットとして割り付けるユニットの場合。(AD72,A84ADなど)

00 

0F

10

2F

32点16点

特殊機能ユニット

………特殊機能ユニットNO.“02H”

〜 〜

(

アキスロット)

Page 184: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 73

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

②⦆後半スロットをアキスロットとして割り付けるユニットの場合。(A61LSなど)

20

2F

00 

1F

32点 16点

特殊機能ユニット

………特殊機能ユニットNO.“01H”

(

アキスロット)

〜 〜

③⦆特殊機能ユニット割付けと入出力割付けが混在するユニットの場合。(A81CPUなど)(A81CPUの場合)

00 

3F

………特殊機能ユニットNO.“03H”

64点 64点

〜 〜40

7F

入力ユニット

特殊機能ユニット

(3)⦆MELSECNETリモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.MELSECNETリモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.はMELSECNETマスタ局で設定されているリンクパラメータの内容により決まります。

M←L/R

Y/X

030-04F000-15F000-06F-----

X

430-44F500-65F220-28F-----

X/Y

000-08F010-17F050-10F-----

Y

400-48F510-67F270-32F-----

W

0F9-15E080-0A315F-1B5-----

W

29C-309215-24F1B6-214-----

W

--------------------

B

--------------------

R1R2R3

M→L/RM←RM→RM←LL/RNO.

Y00

1F

Y20

2F

X/Y30

4F

Y50

6F

Y70

8F

Y470

48F

Y450

46F

X/Y430

44F

Y420

42F

Y400

41F

32点32点32点32点 16点

リンクパラメータによるI/Oアドレス 〜 〜 〜 〜〜

出力ユニット

出力ユニット

AJ72P25

特殊機能ユニット

出力ユニット

出力ユニット

〜 〜 〜 〜 〜リモートI/O局からみたI/Oアドレス

特殊機能ユニットNO.“44H”

リモートI/O局1号機

電源ユニット

Page 185: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 74

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(4)⦆MELSECNET/10リモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.MELSECNET/10リモートI/O局の特殊機能ユニットのユニットNO.は,すべて下記“リモートI/O局からみたI/Oアドレス”の最終アドレスを3桁表現したときの上2桁となります。MELSECNET/10リモートI/Oネットのマスタ局で設定されている共通パラメータの内容に関係なく,“リモートI/O局からみたI/Oアドレス”で指定してください。

Y00

1F

Y20

2F

X/Y30

4F

Y50

6F

Y70

8F

Y470

48F

Y450

46F

X/Y430

44F

Y420

42F

Y400

41F

32点32点32点16点

共通パラメータによるI/Oアドレス 〜 〜 〜 〜〜

出力ユニット

出力ユニット

特殊機能ユニット

出力ユニット

出力ユニット

〜 〜 〜 〜 〜リモートI/O局からみたI/Oアドレス

特殊機能ユニットNO.“04H”

AJ72LP25 32点

電源ユニット

リモートI/O局1号機

Page 186: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 75

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.10.3 特殊機能ユニットのバッファメモリの読出し

TRコマンドにより,特殊ユニットのバッファメモリを読み出す制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② I/Oアドレスが120H~13FH(ユニットNo.13H)の特殊機能ユニットのバッファメモリアドレス7F0H~7F3Hの4バイト分を読み出す。

ポイント

(1) バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト長≦128

(2) 特殊機能ユニットによって1つのデータ内容が2~3バイトにまたがるものがありますので,バイト長の指定は各ユニットのマニュアルを参照して行ってください。

アドレス007F0H番地の内容が12Hであることを示します。

アドレス007F1H番地の内容が78Hであることを示します。

アドレス007F2H番地の内容が43Hであることを示します。

アドレス007F3H番地の内容が65Hであることを示します。(読み出したデータ)

⦆⦆⦆

E

T

X

サムチェックコード

キャラクタB部

02H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

H L

1 2

31H 32H

T R

54H 52H

H L

F F

46H 46H

0

30H

0 0

30H 30H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H06H

キャラクタ数はバイト長×21バイトデータで2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1バイトデータを表現します。

2キャラクタ(16進)

読み出すバイト数

TR(ACPU共通コマンド)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

H L

7 8

37H 38H

H L

4 3

34H 33H

H L

6 5

36H 35H 03H

H L

9 3

39H 33H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

S

T

X

先頭アドレス5キャラクタ(16進)

バイト長2キャラクタ(16進)

伝文ウエイト

コマンド

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

キャラクタA部読み出す特殊機能ユニットバッファメモリの範囲指定

サムチェックコード

H L

1 3

31H 33H

H

0

30H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

7 F 0

37H 46H 30H

H L

9 7

39H 37H05H

L

4

34H

特殊機能ユニットNO.

バッファメモリデータ

特殊機能ユニットのI/O割付けが120~13Fを示します。

Page 187: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 76

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.10.4 特殊機能ユニットのバッファメモリの書込み

TWコマンドにより,特殊機能ユニットのバッファメモリへデータを書き込む制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② I/Oアドレスが120H~13FH(ユニットNo.13H)の特殊機能ユニットのバッファメモリアドレス27FAH~27FDHへ4バイト分を書き込む。

ポイント

(1) バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト長≦128

(2) 特殊機能ユニットによって1つのデータ内容が2~3バイトにまたがるものがありますので,バイト長の指定は各ユニットのマニュアルを参照して行ってください。

キャラクタ数はバイト長×21バイトメモリは2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1バイトデータを表現します。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

特殊機能ユニットのI/O割付けが120~13Fを示します。

書き込むバイト数

サムチェックコード

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

先頭アドレス5キャラクタ(16進)

バイト長2キャラクタ(16進)

バッファメモリデータ

05H

T W

54H57H

0 2

30H 32H

7 F A

37H 46H 41H

0

30H

H

0

30H

L

4

34H

H

1

31H

L

3

33H

H L

0 1

30H 31H

H L

C D

43H 44H

H L

A B

41H 42H

H L

E F

45H 46H

H

A

41H

L

5

35H

H L

0 0

30H30H06H

H L

F F

46H46H

特殊機能ユニットNO.2キャラクタ(16進)

TW(ACPU共通コマンド)

キャラクタC部書き込む特殊機能ユニットバッファメモリの範囲指定

(データ名)

計算機側

(例)

アドレス27FAH番地にデータ01Hを書き込むことを示します。

アドレス27FBH番地にデータCDHを書き込むことを示します。

アドレス27FCH番地にデータABHを書き込むことを示します。

アドレス27FDH番地にデータEFHを書き込むことを示します。(書き込むデータ)

H L

0 0

30H30H

H L

F F

46H46H

Page 188: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 77

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.11 シーケンサCPUのリモートRUN/STOPとCPU形名コード/形名読出し

シーケンサCPUに対して計算機よりリモートRUN/STOPを行ったり,計算機とリンクしているシーケンサCPUの形名が何であるかを読み出す機能です。この機能の制御手順を,例を使って説明します。

5.11.1 コマンドと処理内容

(1) リモートRUN/STOPとCPU形名読出しに使用するACPU共通コマンドを下記に示します。

シーケンサCPUの状態

RUN中書込み

否設定

○○○

書込み

可設定

○○○

参照項

5.11.2項

5.11.3項

処 理 内 容

シーケンサCPUに対してリモートRUNを要求する。シーケンサCPUに対してリモートSTOPを要求する。シーケンサCPUが何であるか形名コードを読み出す。シーケンサCPUが何であるか形名コードおよび形名を読み出す。

コマンド

アスキー

コ ー ド

52H,52H52H,53H50H,43H

50H,55H

記号

RRRSPC

PU

項 目

リ モ ー ト R U Nリ モ ー ト S T O PPC形名コード読出しP C形 名 コ ー ド形 名 読 出 し

STOP中

○○○

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可を示します。

Page 189: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 78

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.11.2 シーケンサCPUのリモートRUN/STOP

(1) リモートRUN/STOPの制御内容(a) 計算機からのリモートRUN/STOPとシーケンサCPUの表面RUN/STOPキースイッ

チの条件によってシーケンサCPUの状態は下記表のようになります。

RUNRUNSTOP

リモートRUNリモートSTOP

計算機からの指定内容

STOPSTOPSTOP

PAUSEPAUSESTOP

STEP-RUNSTEP-RUNSTOP

シーケンサCPU表面キースイッチの状態

備 考

他の計算機などによりすでに対象のシーケンサCPUがリモートSTOPされているときに自局の計算機でリモートRUNを行ってもRUN状態になりません。

M9016OFF

OFF

ON

M9017OFF

ON

ON/OFF

(b) リモートRUNを行う場合特殊リレーM9016,M9017の状態によって,データメモリをクリアしてからRUNするかが決まります。

特殊リレーデータメモリの状態

クリアせずにRUNする。パラメータで設定されたラッチ範囲以外をクリアしてRUNする。(ただしリンク用Xイメージはクリアされない。)すべてクリアしてRUNする。

備 考

上記表のようにリモートRUNを行うとき,データメモリをクリアしない場合は必ず特殊リレーM9016,M9017をリセット(OFF)にしておく必要があります。

ポイント

・計算機よりリモートRUN/STOPを行った後,電源をOFF→ONまたはシーケンサCPUをリセットした場合は,リモート情報は消えます。

Page 190: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 79

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2) MELSECNET/10上のリモートRUN/STOP(計算機と接続局がAnUCPUの場合のみ)計算機接続局(自局)がMELSECNET/10上のAnUCPUの場合,下記に示す専用PC番号を指定することで自局にネットワーク登録(5.15.3項参照)されているネットワークNo.上の全対象局に対してリモート処理を行います。

ポイント

(1) 専用PC番号を指定しての本リモート処理は,AnUCPUに対してのみ可能です。(2) 専用PC番号は,次に示すシステムであれば計算機から送信するリモート要求

の伝文中に指定することができます。① 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUがAnUCPUである。

② 計算機からリモート要求するシーケンサCPUがAnUCPUで,MELSECNET/10で接続されている。

(3) 上記に該当しないシステム,シーケンサCPUに対しては,専用PC番号を指定しての本リモート処理を行うことができません。次のときは,計算機リンクユニットはNAKを応答します。① 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUがAnUCPUでない。

② 計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUがAnUCPUのとき,現在MELSECNET/10をネットワーク登録(5.15.3項参照)していない。

(4) 専用PC番号を指定して計算機から本リモート要求を行ったときは,計算機リンクユニットからACKを応答してきても,リモート処理後のシーケンサCPUの状態を,MELSECNET/10のリンク用特殊レジスタで確認してください。

リモート処理対象局ネットワーク登録されているネットワーク上の全AnUCPU局ネットワーク登録されているネットワーク上No.上のグループNo. の全AnUCPU局

専用PC番号F0H8 H

( :グループNo.1~9)

〔例〕MELSECNET/10,MELSECNET/B混在システムの場合

計算機接続局のネットワーク登録データ

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

MELSECNET/B

PC番号指定例

F0H81H82HF0H81H (計算機リンクユニットはNAKを応答します。)

リモート処理局対象1Mp1○○×

1Ns2○×○

1N3×××

1Ns4/M○×○×

L1×××

L2×××

L3×××

1Mp1 1Ns2

1N3 1Ns4 M

計算機

L1 L2 L3

MELSECNET/BグループNo.2

MELSECNET/10(ネットワークNo.1)

グループNo.1

○ ・・・・ 専用PC番号を指定することでシーケンサのリモートRUN/STOPを行う。

1Mp1(AnUCPU)・・・・・・・・・・・・ 管理局(ネットワークNo.1)1Ns2(AnUCPU)・・・・・・・・・・・・ 通常局(ネットワークNo.1)1N3(AnACPU)・・・・・・・・・・・・・ 通常局(ネットワークNo.1)1Ns4/M(AnUCPU)・・・・・・・・・・ 通常局(ネットワークNo.1)

マスタ局L1(AnNCPU)・・・・・・・・・・・・・・ ローカル局L2(AnNCPU)・・・・・・・・・・・・・・ ローカル局L3(AnNCPU)・・・・・・・・・・・・・・ ローカル局

グループNo.1 グループNo.2

Page 191: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 80

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(3) リモートRUN/STOPの制御手順RR,RSコマンドによりシーケンサCPUをリモートRUN/STOPする場合の制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(例1:リモート制御条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:00)装着のシーケンサCPU(自局)をリモートSTOPする。

05H

⦆⦆⦆

ENQ

サムチェックコード

コマンド

H030H

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

ACK

⦆⦆

番号

PCキャラクタC部はありません。

局番号

L030H

HF46H

LF46H

R52H

S53H

030H

伝文ウエイト HC43H

L131H

H030H06H

L030H

HF46H

LF46H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

RS(ACPU共通コマンド)リモートRUNするとき:RR(ACPU共通コマンド)

(例2:リモート制御条件)① 伝文ウエイトは0ms② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:00)装着のシーケンサCPUを介し,データリンクシステム/ネットワークシステム上の局番02局のシーケンサCPUをリモートRUNする。

キャラクタC部はありません。

⦆⦆

番号

PC

伝文ウエイト

⦆⦆⦆

ENQ

局番号

05H

H030H

L030H

H030H

L232H

R52H

R52H

L636H

H939H

030H

サムチェックコード

コマンド

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

ACK

06H

H030H

L030H

H030H

L232H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

RR(ACPU共通コマンド)リモートSTOPするとき:RS(ACPU共通コマンド)

Page 192: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 81

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(例3:リモート制御条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:00)装着のAnUCPU(自局)にネットワーク登録されているMELSECNET/10上の全AnUCPUをリモートSTOPする。

05H

⦆⦆⦆

ENQ

サムチェックコード

コマンド

H030H

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

ACK

⦆⦆

番号

PCキャラクタC部はありません。

局番号

L030H

HF46H

L030H

R52H

S53H

030H

伝文ウエイト HA41H

LB42H

H030H06H

L030H

HF46H

L030H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例) 専用PC番号

RS(ACPU共通コマンド)リモートRUNするとき:RR(ACPU共通コマンド)

キャラクタC部はありません。

⦆⦆

番号

PC

伝文ウエイト

⦆⦆⦆

ENQ

局番号

05H

H030H

L333H

H838H

L232H

R52H

S53H

L232H

HA41H

030H

サムチェックコード

コマンド

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

ACK

06H

H030H

L030H

H838H

L232H

(例4:リモート制御条件)① 伝文ウエイトは0ms② 計算機と接続している計算機リンクユニット(局番:03)装着のAnUCPU(自局)にネットワーク登録されているMELSECNET/10上の,グループNo.2の全AnUCPUをリモートSTOPする。

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)専用PC番号

RS(ACPU共通コマンド)リモートRUNするとき:RR(ACPU共通コマンド)

Page 193: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 82

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

読出し内容シーケンサ形名

A0J2HCPUA1CPU,A1NCPUA1SCPU,A1SJCPUA1SHCPUA1SJHCPUA2CPU(-S1)A2NCPU(-S1)A2SCPUA2ACPUA2ACPU-S1A2CCPUA2UCPU,A2USCPUA2UCPU-S1,A2USCPU-S1A2SHCPUA2USHCPU-S1A3CPUA3NCPU

形名コード(16進)98HA1H98H

A3H

A2H

92H93H9AH82H

83H

A3H84H

S3H

形名A0J2H*1A1SA1SHA2SHA2*1*1A2AA2AS1A2CA2U

A2US1

A2SH1A2USHA3*1

シーケンサ形名

A3ACPUA3HCPUA3MCPUA3UCPU

A4UCPUA52GCPUA73CPUA7LMS-F

AJ72P25/R25AJ72LP25/BR15

Q2ACPU(-S1)Q3ACPUQ4ACPUQ4ARCPU

AJ72QLP25AJ72QBR15Q2ASCPU(-S1)Q2ASHCPU(-S1)

形名コード(16進)94H

A4H

84H

85H9AHA3HA3H

ABH8BH

93H

94H

84H

93H

形名A3AA3HA3MA3U

A4UA52G*1*1

*1L/B25

――――

――――

――――

――――

読出し内容

5.11.3 シーケンサの形名コード,形名読出し

この機能は,計算機とリンクしている該当シーケンサの形名が何であるかを形名コードおよび形名で読み出します。

(1) 読み出されるシーケンサの形名コード,形名

ポイント

(1) 形名コードは,本項示すPC,PUいずれのコマンドでも読み出すことができます。形名は,本項に示すPUコマンドでのみ読み出すことができます。

(2) 形名コードは2キャラクタで,形名は5キャラクタで表わします。読み出した形名が5キャラクタ未満のときは,計算機リンクユニットは形名の後ろに空白(20H)を付加して5キャラクタで返します。

*1については空白(20H)となります。

Page 194: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 83

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2) シーケンサの形名コード/形名読出しPC,PUコマンドにより,計算機とリンクしている該当シーケンサの形名コード,形名を読み出す場合の制御手順を,例を使って説明します。

(a) PCコマンドで形名コードを読み出す場合

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサの形名を読み出す。

05H

⦆⦆⦆

ENQ

サムチェックコード

コマンド

H030H

⦆⦆

番号

PC

キャラクタA部はありません。

局番号

HF46H

LF46H

P50H

C43H

030H

伝文ウエイト HA41H

LF46H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

L030H

局番号

⦆⦆⦆

ACK

⦆⦆

番号

PC

H030H06H

L030H

HF46H

LF46H

局番号

⦆⦆⦆

STX

⦆⦆

番号

PC

H030H06H

L030H

HF46H

⦆⦆⦆

ETX

LF46H 03H

サムチェックコード

H737H

L636H

PC形名(2キャラクタ)

H939H

L838H

対象CPU形名がA1SCPU相当であることを示します。

PC(ACPU共通コマンド)

キャラクタB部

(b) PUコマンドで形名コードと形名を読み出す場合

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサの形名を読み出す。

⦆⦆⦆

ENQ

サムチェックコード

局番号

伝文ウエイト

PU(ACPU共通コマンド)

HP50H

LU55H

HF46H

LF46H

⦆⦆

番号

PC

コマンド

L030H05H

H030H

030H

HC43H

L131H

⦆⦆⦆

STX

局番号

HF46H

LF46H

⦆⦆

番号

PC

L030H02H

H030H

PC形名(2キャラクタ)

⦆⦆⦆

ETX

サムチェックコード

H636H

L434H03H

局番号

⦆⦆⦆

ACK

⦆⦆

番号

PC

H030H06H

L030H

HF46H

LF46H

対象CPU形名がA3UCPUであることを示します。

キャラクタB部

333H

H838H

L434H

A41H

U55H 20H 20H

PC形名(5キャラクタ)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(形名コード)

(形名コード)

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考PC:(A版),PU:(M版)

PC:(A版),PU:(K版)

-R4○

Page 195: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 84

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.12 プログラムの読出し,書込み

この機能は数種類のプログラム(メイン・サブシーケンスプログラム,メイン・サブマイコンプログラム),パラメータデータ,コメントデータを計算機がシーケンサCPUより読み出して格納しておき,制御内容に応じて計算機よりプログラム,パラメータデータ,コメントデータをシーケンサCPUへ書き込んで制御を行う場合などに使用します。

5.12.1 プログラムの読出し,書込み時の注意事項

プログラムの読出し,書込みを行うときの注意事項を説明します。

(1) プログラムの読出しを行う場合は,シーケンサCPUに書き込まれているシーケンスプログラム,マイコンプログラム,パラメータデータ,コメントデータ,拡張コメントデータの全エリアを読み出してください。書込みを行う場合は,読み出している全データをシーケンサCPUへ書き込んでください。全データを書き込まない場合は,シーケンサCPUが正常に動作しません。

(2) パラメータデータの書込みは必ずプログラムを書き込む前に行い,解析要求を実行してください。パラメータデータを書き込むとシーケンサCPUのユーザメモリのパラメータは変更されますが,解析要求を行わないとシーケンサCPUが運転用にワークエリアへ格納したパラメータ内容は変更されませんので,変更後,周辺機器を装着して操作してもパラメータ内容は変更前の内容(ワークエリアに格納されている内容)で処理を行います。

(3) 各コマンドは1回の交信で行える処理点数が決まっています。読出し,書込みを行う場合,パラメータは3kバイト分のデータを,パラメータ以外はパラメータ設定している容量分のデータを,何回かに分けて全エリアの読出し,書込みを行ってください。

(4) シーケンスプログラムの読出し/書込みを行うシーケンサCPUがAnUCPUの場合,ネットワークパラメータはパラメータと共に読出し/書込みします。ネットワークパラメータも読出し/書込みするときは,5.12.3項に示すパラメータの読出し/書込み機能で行ってください。

(5) 本機能により計算機へ読み出したプログラムは,計算機で変更することができません。保管用として扱ってください。

(6) シーケンサCPUがAnA/AnUCPUの場合,SFCプログラムはメインマイコンプログラムの読出し/書込み機能で読出し/書込みします。SFCプログラムを読出し/書込みするときは,5.12.5項に示すマイコンプログラムの読出し/書込み機能で行ってください。

Page 196: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 85

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.12.2 プログラムの読出し,書込みの手順

プログラムの読出し,書込みを行う場合の手順をフローで説明します。

(1) 読出し手順

・・・・・・・・・・・ PRコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ MR/XRコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ MR/XRコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ SR/XRコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ SR/XRコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ URコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ VRコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ KRコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ DRコマンドを使用

AnACPU,AnUCPUに対してのみ実行可能

プログラムの読出し

パラメータデータ

読出しコマンド実行

メインシーケンスプログラム

読出しコマンド実行

メイン・T/C設定値

読出しコマンド実行

サブシーケンスプログラム

読出しコマンド実行

サブ・T/C設定値

読出しコマンド実行

メインマイコンプログラム

読出しコマンド実行

サブマイコンプログラム

読出しコマンド実行

コメントデータ

読出しコマンド実行

拡張コメントデータ

読出しコマンド実行

読出し終了

(サブシーケンスプログラムなしの場合)

(メインマイコンプログラムなしの場合)

(サブマイコンプログラムなしの場合)

(コメントデータなしの場合)

(拡張コメントデータなしの場合)

Page 197: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 86

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2) 書込み手順

プログラムの書込み

パラメータデータ

書込みコマンド実行

パラメータ

解析要求コマンド実行

メインシーケンスプログラム

書込みコマンド実行

メイン・T/C設定値

書込みコマンド実行

サブシーケンスプログラム

書込みコマンド実行

サブ・T/C設定値

書込みコマンド実行

メインマイコンプログラム

書込みコマンド実行

サブマイコンプログラム

書込みコマンド実行

コメントデータ

書込みコマンド実行

拡張コメントデータ

書込みコマンド実行

書込み終了

(サブシーケンスプログラムなしの場合)

(メインマイコンプログラムなしの場合)

(サブマイコンプログラムなしの場合)

(コメントデータなしの場合)

(拡張コメントデータなしの場合)

・・・・・・・・・・・ 事前にシーケンサCPUのリモートSTOP(5.11項

参照)などにより,シーケンサCPUをSTOP状態

にしておいてください。

・・・・・・・・・・・ PWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ PSコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ MW/XWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ MW/XWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ SW/XWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ SW/XWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ UWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ VWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ KWコマンドを使用

・・・・・・・・・・・ DWコマンドを使用

AnACPU,AnUCPUに対してのみ実行可能

・・・・・・・・・・・ 書込み後,シーケンサCPUのリモートRUN(5.11

項参照)などにより,シーケンサCPUをRUN状態

にします。

Page 198: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 87

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.12.3 パラメータメモリの読出し,書込み

シーケンサCPUのパラメータメモリの内容を読み出したり,またはパラメータメモリにデータを書き込んだりする場合の制御手順を,例を使って説明します。

(1) コマンドとアドレス(a) ACPU共通コマンド

コマンド項 目

一括読出し

一括書込み

解析要求

記号

PR

PW

PS

アスキーコ ー ド

50H,52H

50H,57H

50H,53H

処 理 内 容

シーケンサCPUのパラメータ内容を読み出す。

シーケンサCPUへパラメータ内容を書き込む。

書き換えたパラメータ内容をシーケンサCPUに認識・チェックさせる。

1回の交信で行える処理点数

128バイト

参照項

5.12.3項(2)

5.12.3項(3)

5.12.3項(4)

シーケンサCPUの状態

STOP中

書込可設定

×

×

書込否設定

×

×

RUN中

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

(b) パラメータのアドレスについてパラメータメモリエリアは3kバイトあります。そのアドレスは00000H~00BFFHとなり,16進5桁のASCIIコードに変換して使用します。

ポイント

(1) 本機能の対象パラメータは,GPP機能のメモリ容量設定などで設定したパラメータとMELSECNET/10のネットワークパラメータが対象です。パラメータの読出し/書込みを行うシーケンサCPUがAnUCPUの場合,ネットワークパラメータはパラメータと共に読出し/書込みします。ネットワークパラメータも読出し/書込みするときは,パラメータ容量(3kバイト)+ネットワークパラメータ容量分を求め,全容量分を読出し/書込みしてください。ネットワークパラメータの容量は,GPP機能のネットワークパラメータ設定の画面に表示されます。ネットワークパラメータは,計算機リンクユニットが次のソフトウェアバージョン以降であれば読出し/書込みすることができます。

A2CCPUC24-PRFK

A2CCPUC24K

A1SCPUC24-R2A

A1SJ71C24-R2/R4/PRF

M

適用ユニット

バージョン

A1SJ71UC24-R2/R4/PRF

R

AJ71UC24

A

(2) パラメータメモリ内容を変更する場合は,変更したいデータをすべて書き込んだのちに必ずパラメータ解析要求(コマンドPS)を行ってください。パラメータデータの書込み後に解析要求を行いませんとシーケンサCPUのユーザメモリのパラメータは変更されますが,シーケンサCPUが運転用にワークエリアに格納したパラメータ内容は変更されませんので,変更後周辺機器を装着して操作してもパラメータ内容は更新前の内容(ワークエリアに格納されている内容)で処理を行います。

Page 199: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 88

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2) パラメータメモリの一括読出しPRコマンドにより,シーケンサCPUのパラメータメモリ内容を読み出す制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUのパラメータメモリアドレス280H~283Hの内容を4バイト分を読み出す。

ポイント

バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト長≦128

⦆⦆⦆

E

N

Q

号H L

0 0

30H 30H

コマンド

0

30H

伝文ウエイト

0

30H

0

30H

2

32H

8

38H

0

30H

H

0

30H05H

サムチェックコード

キャラクタB部

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

⦆⦆

番号

PC

パラメータ先頭アドレス5キャラクタ(16進)

バイト長

2キャラクタ(16進)

L

4

34H

サムチェックコード

H

1

31H

L

C

43H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H06H

⦆⦆

番号

PC

03H02H

⦆⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

H L

0 F

30H 46H

H L

E D

45H 44H

H L

A 9

41H 39H

パラメータ読出しデータ

H

E

45H

L

D

44H

キャラクタA部

読み出すパラメータメモリの範囲指定

PR(ACPU共通コマンド)

読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)

キャラクタ数はバイト長×21バイトデータで2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1バイトデータを表現します。

パラメータアドレス280Hの内容がOFHであることを示します。パラメータアドレス281Hの内容がEDHであることを示します。パラメータアドレス282Hの内容がA9Hであることを示します。パラメータアドレス283Hの内容がCBHであることを示します。

(読み出したデータ)

H L

F F

46H 46H

P R

50H 52H

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H

H L

C B

43H 42H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆⦆

E

T

X

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考(1)(b)ポイント参照

(1)(b)ポイント参照

-R4○

Page 200: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 89

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

キャラクタ数はバイト長×21バイトデータで2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1バイトデータを表現します。

(3) パラメータメモリの一括書込みPWコマンドにより,シーケンサCPUのパラメータメモリにデータを書き込む制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUのパラメータメモリアドレス5A0H~5A3Hへパラメータデータの4バイト分を書き込む。

ポイント

バイト長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト長≦128

0

30H

H

0

30H

L

4

34H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

パラメータ先頭アドレス5キャラクタ(16進)

H L

0 0

30H30H05H

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

P W

50H57H

0 0 5 A 0

30H 30H 35H 41H 30H

バイト長

2キャラクタ(16進)

パラメータデータ

H L

3 5

33H 35H

H L

E 0

45H 30H

H L

A 9

41H 39H

H L

B C

42H 43H

H

0

30H

L

9

39H

サムチェックコード

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

H L

0 0

30H30H

H L

F F

46H46H06H

キャラクタC部

書き込むパラメータメモリの範囲指定

パラメータアドレス5A0Hに35Hを書き込むことを示します。

パラメータアドレス5A1HにEDHを書き込むことを示します。

パラメータアドレス5A2HにA9Hを書き込むことを示します。

パラメータアドレス5A3HにBCHを書き込むことを示します。

PW(ACPU共通コマンド)

書き込むバイト数1アドレス=1バイトとして指定

(書き込むデータ)

H L

F F

46H46H

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考(1)(b)ポイント参照

(1)(b)ポイント参照

-R4○

Page 201: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 90

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(4) パラメータメモリ解析要求シーケンサCPUのパラメータメモリのデータを変更した場合に,CPUにパラメータが変更されたことを認識させ,シーケンサCPUのワークエリアのパラメータ内容を変更させます。PSコマンドにより,この解析要求を行う場合の制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(解析要求する条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUのパラメータメモリへ書き込んだパラメータの解析要求を行う。

⦆⦆⦆

E

N

QH L

0 0

30H 30H

0

30H

H

B

42H

L

F

46H05H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

H L

F F

46H 46H

P S

50H 53H

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

サムチェックコード

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

H L

0 0

30H 30H

H L

F F

46H 46H06H

キャラクタC部はありません。

PS(ACPU共通コマンド)

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF○

A2CCPUC24○

A1SCPUC24-R2○

-PRF○

A1SJ71C24-R4○

-R2○

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

Page 202: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 91

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.12.4 シーケンスプログラムの読出し,書込み

シーケンサCPUのシーケンスプログラムの読出し,書込みをする場合の制御手順を,例を使って説明します。

(1) コマンドとステップ割付け(a) ACPU共通コマンド

処 理 内 容

メインシーケンスプログラムを読み出す。

メインシーケンスプログラムで使用のT/C設定値を読み出す。

サブシーケンスプログラム1を読み出す。

サブシーケンスプログラム1で使用のT/C設定値を読み出す。

サブシーケンスプログラム2を読み出す。

サブシーケンスプログラム2で使用のT/C設定値を読み出す。

サブシーケンスプログラム3を読み出す。

サブシーケンスプログラム3で使用のT/C設定値を読み出す。

メインシーケンスプログラムを書き込む。

メインシーケンスプログラムで使用のT/C設定値を書き込む。

サブシーケンスプログラム1を書き込む。

サブシーケンスプログラム1で使用のT/C設定値を書き込む。

サブシーケンスプログラム2を書き込む。

サブシーケンスプログラム2で使用のT/C設定値を書き込む。

サブシーケンスプログラム3を書き込む。

サブシーケンスプログラム3で使用のT/C設定値を書き込む。

参照項

5.12.4項

(2)

5.12.4項

(3)

シーケンサCPUの状態

RUN中

書込否

設 定

×

×

×

×

×

×

×

×

書込可

設定

STOP

1回の交信

で行える

処理点数

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

64ステップ

64点

コマンド

記号

XR

MR

XR

SR

XR

XW

MW

XW

SW

XW

項 目

T/C設定値以外

T/C設定値

T/C設定値以外

T/C設定値

T/C設定値以外

T/C設定値

T/C設定値以外

T/C設定値

T/C設定値以外

T/C設定値

T/C設定値以外

T/C設定値

T/C設定値以外

T/C設定値

T/C設定値以外

T/C設定値

メイン

サブ1

サブ2

(A4Uのみ)

サブ3

(A4Uのみ)

メイン

サブ1

サブ2

(A4Uのみ)

サブ3

(A4Uのみ)

一 括

読 出 し

一 括

書 込 み

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

* プログラムのRUN中書込みは下記条件をすべて満足したとき行えます。① シーケンサCPUがA3,A3N,A3H,A3M,A73,A3A,A3U,A4Uであること。② RUN中のプログラムでないこと。(メインプログラムでRUN中の場合サブプログラムを示す)

③ シーケンサCPUの特殊リレーが下記の状態であること。(a) M9050(シグナルフロー交換接点) ・・・・・・ OFF(A3CPUのみ)(b) M9051(CHG命令実行禁止) ・・・・・・・・・・・・・ ON

ポイント

(1) メインシーケンスプログラムの読出し/書込みコマンドでタイマ・カウンタ設定値の読出し/書込みを行うときは,T0~T255,C0~C255の範囲を指定することができます。

(2) AnA/AnUCPU拡張分のT256~T2047,C256~C1023の範囲は,設定値格納用としてパラメータ割付けしたデバイス(D,W,R)に対して,デバイスメモリの一括読出し/一括書込みコマンドで設定値の読出し/書込みを行ってください。

ア ス キ ー

コ ー ド

58H,52H

4DH,52H

58H,52H

53H,52H

58H,52H

58H,57H

4DH,57H

58H,57H

53H,57H

58H,57H

Page 203: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 92

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(b) 先頭ステップの指定先頭ステップを指定するときの,シーケンスプログラム,T/C設定値の区分は下表に示すアドレスを4桁のASCIIコードに変換して使用します。例)TO~T63の設定値を読み出す場合

先頭アドレス=FEOOH コマンド=XRまたはMRシーケンスプログラム

T0の設定値T1の設定値

T255の設定値C0の設定値C1の設定値

C255の設定値0ステップ1ステップ

30718(30k)ステップ

制御手順(プロトコル)での指定ステップFE00HFE01H

FEFFHFF00HFF01H

FFFFH0000H0001H

77FEH

~~

~~

指定ステップの計算方法タイマ設定値を指定時の先頭ステップ番号 ・・・・・・・ FE00H+タイマのデバイスNO.

(16進数で表現)

カウンタ設定値を指定時の先頭ステップ番号 ・・・・・ FF00H+カウンタのデバイスNO.

(16進数で表現)

シーケンスプログラムを指定時の先頭ステップ番号・・・ 0000H+ステップNO.(16進数で

表現)

(c) T/C設定値の内容T/C設定値は下表に示すような数値(下記は16進数)で格納されています。計算機からシーケンスプログラムの設定値を書き換える場合は下表にしたがって設定値を4桁のASCIIコードにて指定します。例)T10の設定値K10をK20にする場合の指定データ  0014H

T11の設定値D30をD10にする場合の指定データ  8014H

プログラム上の回路例 制御手順(プロトコル)での内容

0000H

0001H

0009H

000AH

7FFFH

8000H

8002H

8004H

87FEH

プログラム上の設定内容

K0

K1

K9

K10

K32767

D0

D1

D2

D1023

「制御手順(プロトコル)での内容」の値の計算方法定数(Kxxxxx)で設定されているとき ・・・・・・・・・・・・・ 0000H+定数(16進数で表現)

データレジスタ(Dyyyy)で設定されているとき ・・・・ 8000H+データレジスタのデバ

イスNO.×2(16進数で表現)

K

T

K

C

D

T

D

C

~~

~~

Page 204: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 93

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

プ ロ グ ラ ム

メインシーケンスプログラム

サブシーケンスプログラム(1)

サブシーケンスプログラム(2)

サブシーケンスプログラム(3)

対 象 シ ー ケ ン サ C P U

選択番号

00H

01H

02H

03H

サブシーケンスプログラム

作成不可のシーケンサCPU

*1

サブシーケンスプログラム

作成可能のシーケンサCPU

(A4UCPUは除く) *1

×

×

A4UCPU

*1 各シーケンサCPUについては,3.2.1項(1)の“ACPU共通コマンドによる機能一覧”に記載の対象シーケンサCPUを参照してください。

(3) シーケンスプログラムの一括読出しXR,MR,SRコマンドにより,シーケンスプログラムの内容(機械語)またはT/C設定値を一括読出しする制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 シーケンスプログラムの内容(機械語),T/C設定値の内容を読み出す制御手順を,制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

ポイント

(1) メインプログラムとメインプログラム用のT/C設定値は,XRまたはMRコマンドで読み出します。

(2) サブプログラム(サブ1)とサブプログラム(サブ1)用のT/C設定値は,XRまたはSRコマンドで読み出します。

(3) A4UCPUのサブプログラム(サブ2,サブ3,サブ4)とサブプログラム(サブ2,サブ3,サブ4)用のT/C設定値は,XRコマンドで読み出します。

(4) XRコマンドを使えば,すべてのプログラムとT/C設定値を読み出すことができます。

(5) ステップ数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦ステップ数≦64

(6) タイマ・カウンタ・メインシーケンスプログラムを混在して指定することはできません。どれか1つに限ります。

(2) XR,XWコマンド使用時の対象プログラムの指定XR,XWコマンドでシーケンスプログラム,T/C設定値の読出し,書込みを行うときは,対象シーケンスプログラムを下表に示す選択番号で指定します。

Page 205: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 94

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 030H 30H

030H

選択番号

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

ステップ数2キャラクタ

(16進)

サムチェックコード

H LF F46H 46H

H L0 230H 32H

0 030H 30H

3 233H 32H

H535H

L030H

H030H

L333H

H LX R58H 52H ⦆

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

2 432H 34H

5 035H 30H

1 031H 30H

5 035H 30H

6 336H 33H

2 032H 30H02H

H L0 030H 30H

H LF F46H 46H

⦆⦆⦆

E

T

X

03H

サムチェックコード

H434H

LB42H

⦆⦆

番号

PC

06H

H L0 030H 30H

H LF F46H 46H

キャラクタA部(読み出すステップの範囲指定)

キャラクタB部(読み出したデータ)

52ステップ(34H)が6350Hであることを示します。

51ステップ(33H)が1020Hであることを示します。

50ステップ(32H)が2450Hであることを示します。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

キャラクタ数はステップ数×41ステップ(16ビットで構成されます)で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

シーケンスプログラム

⦆⦆⦆

A

C

K

XR(ACPU共通コマンド) 読み出すステップ数

(データ名)

計算機側

(例)

キャラクタB部

102ステップ(66H)が1011Hであることを示します。

101ステップ(65H)が8002Hであることを示します。

100ステップ(64H)が4001Hであることを示します。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

MR(ACPU共通コマンド)

読み出すステップ数

サブシーケンスプログラム(サブ1)のとき:SR(ACPU共通コマンド)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 030H 30H

030H

H LF F46H46H

M R4DH 52H

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

ステップ数2キャラクタ

(16進)

0 030H 30H

6 436H34H

HE45H

L838H

H030H

L333H

サムチェックコード

100ステップを16進に変換すると0064Hになります。

⦆⦆⦆

S

T

X

02H

⦆⦆

番号

PC

号H L0 030H 30H

H LF F46H 46H

4 034H 30H

0 130H 31H

8 038H 30H

1 131H 31H

1 031H 30H

0 230H 32H

シーケンスプログラム

⦆⦆⦆

E

T

X

03H

サムチェックコード

H434H

L131H

06H

H L0 030H 30H

H LF F46H 46H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PCキャラクタ数はステップ数×4

1ステップ(16ビットで構成されます)で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

(読み出したデータ)

(a) XRコマンドでシーケンスプログラムを読み出す場合

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUからサブシーケンスプログラム(サブ2)の50ステップ~52ステップの3ステップ分を読み出す。

(b) MR,SRコマンドでシーケンスプログラムを読み出す場合

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUからメインシーケンスプログラムの100ステップ~102ステップの3ステップ分を読み出す。

キャラクタA部(読み出すステップの範囲指定)

50ステップを16進に変換すると0032Hになります。

シーケンスプログラム選択番号・メイン:00H・サブ1 :01H・サブ2 :02H・サブ3 :03H

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考MR・SR:(A版),XR:(M版)

MR・SR:(A版),XR:(K版)

-R4○

Page 206: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 95

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 030H 30H

030H

選択番号

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

ステップ数2キャラクタ

(16進)

サムチェックコード

H L0 130H 31H

H L0 030H 30H

F F46H 46H

6 436H 34H

H535H

L434H

030H

333H

H LX R58H 52H ⦆

⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

0 030H 30H

0 330H 33H

8 038H 30H

1 231H 32H

4 734H 37H

1 431H 34H02H

H L0 030H 30H

H L0 130H 31H

⦆⦆⦆

E

T

X

03H

サムチェックコード

H232H

L232H

⦆⦆

番号

PC

06H

H L0 030H 30H

H L0 130H 31H

キャラクタA部(読み出す設定値の範囲指定)

キャラクタB部(読み出したデータ)

C102の設定値は4712H(K18194)であることを示します。

C101の設定値は8014H(D10)であることを示します。

C100の設定値は0003H(K3)であることを示します。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

キャラクタ数はステップ数×41ステップ(16ビットで構成されます)で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

⦆⦆⦆

A

C

K

XR(ACPU共通コマンド) 読み出すT/Cの点数

(データ名)

計算機側

(例)

キャラクタB部

T52の設定値は2002H(K8194)であることを示します。

T51の設定値は8174H(D186)であることを示します。

T50の設定値は3015H(K12309)であることを示します。

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

SR(ACPU共通コマンド)

読み出すT/Cの点数

メインシーケンスプログラム用のとき:MR(ACPU共通コマンド)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 030H 30H

030H

H L0 130H31H

S R53H 52H

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

ステップ数2キャラクタ

(16進)

F E46H 45H

3 233H32H

HE45H

L939H

H030H

L333H

サムチェックコード

キャラクタA部(読み出す設定値の範囲指定)

T50は指定ステップがFE32Hとなります。

⦆⦆⦆

S

T

X

02H

⦆⦆

番号

PC

号H L0 030H 30H

H L0 130H 31H

3 033H 30H

1 531H 35H

8 138H 31H

0 230H 32H

2 032H 30H

7 437H 34H

シーケンスプログラム(T/C設定値)

⦆⦆⦆

E

T

X

03H

サムチェックコード

H232H

L535H

06H

H L0 030H 30H

H L0 130H 31H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PCキャラクタ数はステップ数×4

1ステップ(16ビットで構成されます)で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

(読み出したデータ)

(c) XRコマンドでT/C設定値を読み出す場合

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUから,メインシーケンスプログラム用のカウンタC100~C102の設定値を3点分読み出す。

(d) MR,SRコマンドでT/C設定値を読み出す場合

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUから,サブシーケンスプログラム(サブ1)用のタイマT50~T52の設定値3点分を読み出す。

シーケンスプログラム(T/C設定値)

C100は指定ステップがFF64Hとなります。

シーケンスプログラム選択番号・メイン:00H・サブ1 :01H・サブ2 :02H・サブ3 :03H

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考MR・SR:(A版),XR:(M版)

MR・SR:(A版),XR:(K版)

-R4○

Page 207: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 96

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(4) シーケンスプログラムの一括書き込みXW,MW,SWコマンドにより,シーケンスプログラム内容またはT/C設定値を一括書込みする制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 シーケンスプログラムの内容(機械語),T/C設定値の内容を書き込む制御手順を制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

ポイント

(1) メインプログラムとメインプログラム用のT/C設定値は,XWまたはMWコマンドで書き込みます。

(2) サブプログラム(サブ1)とサブプログラム(サブ1)用のT/C設定値は,XWまたはSWコマンドで書き込みます。

(3) A4UCPUのサブプログラム(サブ2,サブ3,サブ4)とサブプログラム(サブ2,サブ3,サブ4)用のT/C設定値はXWコマンドで書き込みます。

(4) XWコマンドを使えば,すべてのプログラムとT/C設定値を書き込むことができます。

(5) ステップ数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦ステップ数≦64

(6) タイマ・カウンタ・メインシーケンスプログラムを混在して指定することはできません。どれか1つに限ります。

Page 208: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 97

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(a) XWコマンドでシーケンスプログラムを書き込む場合

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,サブシーケンスプログラム(サブ3)の100ステップ~103ステップの4ステップ分を書き込む。

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 030H 30H

030H

H L0 130H 31H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

書き込むステップ数キャラクタ数はステップ数×41ステップ数は4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

SW(ACPU共通コマンド)メインシーケンスプログラムのとき:MW(ACPU共通コマンド)

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

0 130H 31H

F 446H 34H

H030H

L434H

シーケンスプログラム

1 031H 30H

5 535H 35H

4 034H 30H

0 530H 35H

2 A32H 41H

F A46H 41H

A 841H 38H

7 037H 30H

サムチェックコード

H434H

L838H

ステップ数2キャラクタ

(16進)

S W53H 57H

キャラクタC部

(書き込むデータ)

500ステップ(1F4H)に1055Hを書き込むことを示します。501ステップ(1F5H)に40FAHを書き込むことを示します。502ステップ(1F6H)に2A05Hを書き込むことを示します。503ステップ(1F7H)に70A8Hを書き込むことを示します。

書き込むステップ範囲指定

500ステップを16進に変換すると01F4Hになります。

06H

H L0 030H 30H

H L0 130H 31H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 130H 31H

030H

選択番号

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

ステップ数2キャラクタ

(16進)

H LF F46H 46H

H L0 330H 33H

0 030H 30H

6 436H 34H

H030H

L434H

X W58H 57H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

シーケンスプログラム

1 031H 30H

6 036H 30H

2 032H 30H

1 031H 30H

8 038H 30H

3 733H 37H

7 237H 32H

4 A34H 41H

サムチェックコード

H939H

L737H

06H

H L0 130H 31H

H LF F46H 46H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

キャラクタC部

書き込むステップ範囲指定

100ステップを16進に変換すると0064Hになります。

(書き込むデータ)

100ステップ(0064H)に1060Hを書き込むことを示します。101ステップ(0065H)に2037Hを書き込むことを示します。102ステップ(0066H)に8010Hを書き込むことを示します。103ステップ(0067H)に4A72Hを書き込むことを示します。

キャラクタ数はステップ数×41ステップ(16ビットで構成されます)で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

XW(ACPU共通コマンド)

書き込むステップ数

(b) MW,SWコマンドでシーケンスプログラムを書き込む場合

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,サブシーケンスプログラム(サブ1)の500ステップ~503ステップの4ステップ分を書き込む。

シーケンスプログラム選択番号・メイン:00H・サブ1 :01H・サブ2 :02H・サブ3 :03H

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考MW・SW:(A版),XW:(M版)

MW・SW:(A版),XW:(K版)

-R4○

Page 209: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 98

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(c) XWコマンドでT/C設定値を書き込む場合

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,メインシーケンスプログラム用のタイマT50~T53の設定値を4点分書き込む。

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 030H 30H

030H

H LF F46H 46H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

書き込むT/Cの点数キャラクタ数はステップ数×41ステップ数は4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

MW(ACPU共通コマンド)サブシーケンスプログラム(サブ1)用のとき:SW(ACPU共通コマンド)

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

F E46H 45H

6 436H 34H

H030H

L434H

シーケンスプログラム(T/C設定値)

4 034H 30H

0 130H 31H

8 038H 30H

0 230H 32H

0 530H 35H

0 230H 32H

2 E32H 45H

8 338H 33H

サムチェックコード

H535H

L131H

ステップ数2キャラクタ

(16進)

M W4DH 57H

キャラクタC部

(書き込むデータ)

T100の設定値を4001H(K16385)とします。T101の設定値を8002H(D1)とします。T102の設定値を0502H(K1282)とします。T103の設定値を832E(D407)とします。

T100は指定ステップがFE64Hとなります。

06H

H L0 030H 30H

H LF F46H 46H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PCコマンド

伝文ウエイト

05H

H L0 030H 30H

030H

選択番号

先頭ステップ4キャラクタ(16進)

ステップ数2キャラクタ

(16進)

H L0 130H 31H

H L0 030H 30H

F E46H 45H

3 233H 32H

H030H

L434H

X W58H 57H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

シーケンスプログラム(T/C設定値)

0 030H 30H

1 A31H 41H

8 038H 30H

1 031H 30H

8 038H 30H

0 430H 34H

F F46H 46H

7 F37H 46H

サムチェックコード

HC43H

L434H

06H

H L0 030H 30H

H L0 130H 31H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

キャラクタC部

(書き込むデータ)

T50の設定値を001AH(K26)とします。T51の設定値を8004H(D2)とします。T52の設定値を8010H(D8)とします。T53の設定値を7FFFH(K32767)とします。

キャラクタ数はステップ数×41ステップ(16ビットで構成されます)で4キャラクタ用います。したがって4桁(16進)で1ステップを表現します。

XW(ACPU共通コマンド)

書き込むT/Cの点数

(d) MW,SWコマンドでT/C設定値を書き込む場合

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUへ,メインシーケンスプログラム用のタイマT100~T103の設定値を4点分書き込む。

書き込む設定値の範囲指定

書き込む設定値の範囲指定

T50は指定ステップがFE32Hになります。

シーケンスプログラム選択番号・メイン:00H・サブ1 :01H・サブ2 :02H・サブ3 :03H

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考MW・SW:(A版),XW:(M版)

MW・SW:(A版),XW:(K版)

-R4○

Page 210: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 99

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.12.5 マイコンプログラムの読出し,書込み

シーケンサCPUのマイコンプログラムの読出し,書込みをする場合の制御手順を,例を使って説明します。

(1) コマンドとアドレスマイコンプログラムの読出し,書込みを行う場合のコマンドおよびプログラムアドレスについて説明します。(a) ACPU共通コマンド

ポイント

シーケンサCPUがAnA/AnUCPUの場合,SFCプログラムはメインマイコンプログラムの読出し/書込み機能で読出し/書込みします。(シーケンサCPUがRUN中のときは,書込みできません。)SFCプログラムを読出し/書込みするときは,(1)(b)に示すマイコンプログラム容量・マイコンプログラムアドレスの範囲で行ってください。マイコンプログラム容量は,GPP機能のメモリ容量設定またはMELSAP-II機能のSFCエリア容量設定の画面で設定した容量です。

参照項

5.12.5項(2)

5.12.5項(3)

項 目

一括読出し

一括書込み

書込否設定

×

書込可設定

○*

処 理 内 容

メインシーケンスのマイコンプログラムを読み出す。サブシーケンスのマイコンプログラムを読み出す。メインシーケンスのマイコンプログラムを書き込む。サブシーケンスのマイコンプログラムを書き込む。

コマンドアスキーコード

55H,52H

56H,52H

55H,57H

56H,57H

記号

UR

VR

UW

VW

1回のアクセスで行える処理点数

128バイト

128バイト

STOP中

シーケンサCPUの状態

メイン

サ ブ

メイン

サ ブ

RUN中

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

* プログラムのRUN中書込みは下記条件をすべて満足したとき行えます。① シーケンサCPUがA3,A3N,A3H,A3M,A73であること。② RUN中のプログラムでないこと。(メインプログラムでRUN中の場合サブプログラムを示す)

③ シーケンサCPUの特殊リレーが下記の状態であること。(a) M9050(シグナルフロー交換接点)・・・・・・・ OFF(A3CPUのみ)(b) M9051(CHG命令実行禁止)・・・・・・・・・・・・・・ ON

Page 211: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 100

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(b) マイコンプログラムアドレス制御手順で指定するマイコンプログラムアドレスは下記内容により行います。① 各CPUで指定できるアドレス範囲は下記表のようになります。

マイコンプログラム容量

最大14kバイト

最大10kバイト

最大26kバイト

メイン・サブ共

最大58kバイト

マイコンプログラムアドレス

0000H~37FEH

0000H~27FEH

0000H~67FEH

0000H~E7FEH

CPU形名

A1SCPU

A1SJCPU

A1SHCPU

A1SJHCPU

A0J2HCPU

A2CCPU

A2CJCPU

A1CPU

A1NCPU

A2SCPU

A2SHCPU

A2USCPU(S1)

A2USHCPU-S1

A2CPU(S1)

A2NCPU(S1)

A2ACPU(S1)

A2UCPU(S1)

A3CPU

A3NCPU

A3HCPU

A3MCPU

A3ACPU

A3UCPU

A4UCPU

A73CPU

A7LMS-F

② アドレスの指定は16進4桁をASCIIコードに変換して使用します。③ 先頭アドレス+バイト数-1≦マイコンプログラム容量でないときは,“キャラクタ部エラー(エラーコード06H)”となります。

Page 212: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 101

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

H L

F F

46H 46H

0

30H

0 3

30H 33H

H L

0 0

30H 30H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

先頭アドレス4キャラクタ16進

伝文ウエイト

コマンド

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

05H

(2) マイコンプログラムの一括読出しUR,VRコマンドにより,マイコンプログラムの内容を一括読出しする制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUから,メインシーケンスプログラム用のマイコンプログラムをアドレス3E8Hから6バイト分読み出す。

ポイント

バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト数≦128・先頭アドレス+バイト数-1≦マイコンプログラム容量

E 8

45H 38H

U R

55H 52H

H

0

30H

L

6

36H

H

0

30H

L

9

39H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

H L

F F

46H 46H

H L

0 0

30H 30H06H

サムチェックコード

H L

9 9

39H 39H

⦆⦆⦆

E

T

X

03H02H

⦆⦆⦆

S

T

XH L

0 0

30H 30H

号H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

PC

3 4

33H 34H

5 8

35H 38H

1 2

31H 32H

B F

42H 46H

7 B

37H 42H

キャラクタB部

であることを示します。

読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)

バイト数2キャラクタ16進

1 A

31H 41H

マイコンプログラム

サムチェックコード

UR(ACPU共通コマンド)サブシーケンスプログラム用のとき:VR(ACPU共通コマンド)

キャラクタ数はバイト数×21アドレスで2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1アドレスを表現します。

キャラクタA部(読出し範囲指定)

(読み出したデータ)

アドレス03E8Hの内容が34Hアドレス03E9Hの内容が1AHアドレス03EAHの内容が7BHアドレス03EBHの内容がBFHアドレス03ECHの内容が12Hアドレス03EDHの内容が58H

Page 213: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 102

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(3) マイコンプログラムの一括書込みUW,VWコマンドにより,マイコンプログラムの内容を一括書込みするの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUへ,メインシーケンスプログラム用のマイコンプログラムをアドレス1388Hから6バイト分書き込む。

ポイント

バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト数≦128・先頭アドレス+バイト数-1≦マイコンプログラム容量

H L

F F

46H 46H

0

30H

1 3

31H 33H

H L

0 0

30H 30H

先頭アドレス4キャラクタ16進

伝文ウエイト

コマンド

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

05H

8 8

38H 38H

U W

55H 57H

H

0

30H

L

6

36H

バイト数2キャラクタ16進

1 2

31H 32H

A B

41H 42H

5 F

35H 46H

7 C

37H 43H

キャラクタC部

書き込むバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)

キャラクタ数はバイト数×21バイトで2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1アドレスを表現します。

UW(ACPU共通コマンド)サブシーケンスプログラム用のとき:VW(ACPU共通コマンド)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(書込み範囲指定)

4 3

34H 33H

9 A

39H 41H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

H

B

42H

L

E

45H

(書き込むデータ)

を書き込むことを示します。

アドレス1388Hへ12Hアドレス1389HへABHアドレス138AHへ5FHアドレス138BHへ7CHアドレス138CHへ43Hアドレス138DHへ9AH

マイコンプログラム サムチェックコード

H L

F F

46H 46H

H L

0 0

30H 30H06H

Page 214: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 103

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.12.6 コメントメモリの読出し,書込み

シーケンサCPUのコメントデータの読出し,書込みをする場合の制御手順を,例を使って説明します。

(1) コマンドとアドレスコメントデータの読出し,書込みを行う場合のコマンドおよびコメントデータアドレスについて説明します。(a) ACPU共通コマンド

項 目

一括読出し

一括書込み

参照項

5.12.6項(2)

5.12.6項(3)

書込否設定

×

書込可設定

処 理 内 容

コメントメモリを読み出す。

コメントメモリを書き込む。

コマンドアスキーコード

4BH,52H

4BH,57H

記号

KR

KW

1回のアクセスで行える処理点数

128バイト

128バイト

STOP中

シーケンサCPUの状態RUN中

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

(b) コメントメモリアドレスコメントデータ格納エリアは先頭アドレスを00Hとする相対アドレスで管理されています。たとえば,パラメータのコメント容量が2kバイトの場合,先頭アドレスに指定できる範囲は00H~7FFHとなります。① コメントメモリは最大64kバイトです。コメントデータのアドレス範囲は,パラメータの設定容量により決まります。

② コメントメモリアドレスの指定は16進4桁をASCIIコードに変換して使用します。(“0000”~“FFFF”の4桁で指定します。)

③ 先頭アドレス+指定バイト数-1≦コメントメモリ容量でないときは,キャラクタ部エラー“06H”となります。

ポイント

コメントデータは特定デバイスやデバイスNo.を指定して読出し,書込みを行うことはできません。必ず0Hより全データの読出し,書込みを行うようにしてください。

Page 215: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 104

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

キャラクタ数はバイト数×21アドレスの内容は1バイト(2キャラクタ)で表現します。

H L

F F

46H 46H

0

30H

0 7

30H 37H

H L

0 0

30H 30H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

先頭アドレス4キャラクタ16進

伝文ウエイト

コマンド

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

05H

(2) コメントメモリの一括読出しKRコマンドによるコメントメモリの一括読出しの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUから,コメントをアドレス7D0Hから6バイト分読み出す。

ポイント

バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト数≦128・先頭アドレス+バイト数-1≦コメントメモリ容量

D 0

44H 30H

K R

4BH 52H

H

0

30H

L

6

36H

H

F

46H

L

A

41H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

H L

F F

46H 46H

H L

0 0

30H 30H06H

サムチェックコード

H L

A 7

41H 37H

⦆⦆⦆

E

T

X

03H02H

⦆⦆⦆

S

T

XH L

0 0

30H 30H

号H L

F F

46H 46H

⦆⦆

番号

PC

1 2

31H 32H

5 7

35H 37H

1 C

31H 43H

E F

45H 46H

4 3

34H 33H

キャラクタB部

を示します。

キャラクタA部(読み出す範囲指定)

KR(ACPU共通コマンド)

読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)

バイト数2キャラクタ16進

(読み出したデータ)

A B

41H 42H

コメントメモリの内容

サムチェックコード

アドレス07D0Hの内容が12Hアドレス07D1Hの内容がABHアドレス07D2Hの内容が43Hアドレス07D3Hの内容がEFHアドレス07D4Hの内容が1CHアドレス07D5Hの内容が57H

Page 216: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 105

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(3) コメントメモリの一括書込みKWコマンドによるコメントメモリの一括書込みの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 計算機リンクユニット装着局(自局)のシーケンサCPUへ,コメントをアドレス0BB8Hから4バイト分書き込む。

ポイント

バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト数≦128・先頭アドレス+バイト数-1≦コメントメモリ容量

H L

F F

46H 46H

0

30H

0 B

30H 42H

H L

0 0

30H 30H

先頭アドレス4キャラクタ16進

伝文ウエイト

コマンド

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

05H

B 8

42H 38H

K W

4BH 57H

H

0

30H

L

4

34H

バイト数2キャラクタ16進

H

C

43H

L

D

44H

サムチェックコード

06H

⦆⦆⦆

A

C

KH L

0 0

30H 30H

⦆⦆

番号

PC

5 6

35H 36H

9 A

39H 41H

B 5

42H 35H

1 2

31H 32H

キャラクタC部

を書き込むことを示します。

(書き込むデータ)

書き込むバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)

キャラクタ数はバイト数×21バイトで2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1バイトデータを表現します。

バイト数分のデータバイト数×2キャラクタ

KW(ACPU共通コマンド)

(データ名)

計算機側

(例)

H L

F F

46H 46H

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

(書き込む範囲指定)

アドレス0BB8Hへ56Hアドレス0BB9Hへ9AHアドレス0BBAHへB5Hアドレス0BBBHへ12H

Page 217: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 106

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.12.7 拡張コメントメモリの読出し,書込み

シーケンサCPUの拡張コメントデータ(拡張コメント1)の読出し,書込みをする場合の制御手順を,例を使って説明します。

(1) コマンドとアドレス拡張コメントデータの読出し,書込みを行う場合のコマンドおよび拡張コメントデータアドレスについて説明します。(a) AnA/AnUCPU共通コマンド

項 目

一括読出し

一括書込み

参照項

5.12.7項(2)

5.12.7項(3)

書込否設定

×

書込可設定

処 理 内 容

拡張コメントメモリを読み出す。拡張コメントメモリへ書き込む。

コマンドアスキーコード

44H,52H

44H,57H

記号

DR

DW

1回のアクセスで行える処理点数

128バイト

128バイト

STOP中

シーケンサCPUの状態RUN中

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可,×印は実行不可を示します。

(b) 拡張コメントメモリアドレス拡張コメントデータ格納エリアは先頭アドレスを00Hとする相対アドレスで管理されています。たとえば,パラメータの拡張コメント容量が3kバイトの場合,先頭アドレスに指定できる範囲は00H~BFFHとなります。① 拡張コメントメモリは最大63kバイトです。拡張コメントデータのアドレス範囲は,パラメータの設定容量により決まります。

② 拡張コメントメモリアドレスの指定は16進5桁をASCIIコードに変換して使用します。(“00000”~“0FBFF”の5桁で指定します。)

③ 先頭アドレス+指定バイト数-1≦拡張コメントメモリ容量でないときは,キャラクタ部エラー“06H”となります。

ポイント

拡張コメントデータは特定デバイスやデバイスNo.を指定して読出し,書込みを行うことはできません。必ず0Hより全データの読出し,書込みを行うようにしてください。

Page 218: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 107

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

キャラクタ数はバイト数×21アドレスの内容は1バイト(2キャラクタ)で表現します。

H L

0 1

30H 31H

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

先頭アドレス5キャラクタ(16進)

コマンド

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

05H

(2) 拡張コメントメモリの一括読出しDRコマンドによる拡張コメントメモリの一括読出しの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUから,拡張コメントをアドレス3D8より6バイト分読み出す。

ポイント

バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト数≦128・先頭アドレス+バイト数-1≦拡張コメントメモリ容量

3 D 8

33H 44H 38H

D R

44H 52H

を示します。

読み出すバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)

H

0

30H

L

6

36H

H

F

46H

L

C

43H

バイト数2キャラクタ(16進)

サムチェックコード

0

30H

伝文ウエイト

0 0

30H 30H

H L

0 0

30H 30H

キャラクタA部(読み出す範囲指定)

H L

0 1

30H 31H

H L

0 0

30H 30H06H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

サムチェックコード

H L

7 C

37H 43H

⦆⦆⦆

E

T

X

03H

1 2

31H 32H

5 7

35H 37H

1 C

31H 43H

E F

45H 46H

4 3

34H 33H

A B

41H 42H02H

⦆⦆⦆

S

T

XH L

0 0

30H 30H

号H L

0 1

30H 31H

⦆⦆

番号

PC 拡張コメントメモリの内容

キャラクタB部

(読み出したデータ)

DR(AnA/AnUCPU共通コマンド)

アドレス03D8Hの内容が12Hアドレス03D9Hの内容がABHアドレス03DAHの内容が43Hアドレス03DBHの内容がEFHアドレス03DCHの内容が1CHアドレス03DDHの内容が57H

Page 219: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 108

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(3) 拡張コメントメモリの一括書込みDWコマンドによる拡張コメントメモリの一括書込みの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(書き込む条件)① 伝文ウェイトは0ms。② MELSECNET上のPC番号「01」のシーケンサCPUへ,拡張コメントをアドレス0BB8Hから4バイト分書き込む。

ポイント

バイト数の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦バイト数≦128・先頭アドレス+バイト数-1≦拡張コメントメモリ容量

H L

0 1

30H 31H

0

30H

0 0

30H 30H

先頭アドレス5キャラクタ16進

伝文ウエイト

コマンド

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

05H

B B 8

42H 42H 38H

D W

44H 57H

キャラクタC部

を書き込むことを示します。

(書き込むデータ)

書き込むバイト数(1アドレス=1バイトとして指定)

キャラクタ数はバイト数×21アドレスで2キャラクタ用います。したがって2桁(16進)で1アドレスを表現します。

DW(AnA/AnUCPU共通コマンド)

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

H L

0 0

30H 30H

H

C

43H

L

B

42H

サムチェックコード

1 2

31H 32H

5 6

35H 36H

B 5

42H 35H

バイト数分のデータバイト数×2キャラクタ

9 A

39H 41H

H

0

30H

L

4

34H

バイト数2キャラクタ16進

06H

⦆⦆⦆

A

C

KH L

0 0

30H 30H

⦆⦆

番号

PC

H L

0 1

30H 31H

(書き込む範囲指定)

アドレス0BB8Hへ56Hアドレス0BB9Hへ9AHアドレス0BBAHへB5Hアドレス0BBBHへ12H

Page 220: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 109

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.13 グローバル機能

グローバル機能とは計算機とマルチドロップ接続している計算機リンクユニットの入力信号Xn2をON/OFFさせることです。(3.9項参照)この機能はシーケンサCPUに対する緊急指令,同時起動などに用います。グローバル機能を使う場合の制御手順を,例を使って説明します。

5.13.1 コマンドと制御内容

(1)⦆ACPU共通コマンド

シーケンサCPUの状態RUN中

STOP中

書込否設定

書込可設定

参 照 項

5.13.2項

処 理 内 容

各シーケンサCPUシステムに装着されている計算機リンクユニット装着I/OアドレスのXn2をON/OFFする。

コマンド

記号

GW

アスキーコード

47H,57H

項  目

グローバル

上記表のシーケンサCPUの状態欄の○印は実行可を示します。

(2)⦆制御内容についてこの機能は計算機と接続している計算機リンクユニットの入力信号Xn2をON/OFFさせるものです。(a) Xn2のnは,シーケンサCPUに対する計算機リンクユニットの入出力信号で決

まる番号です。(例:計算機リンクユニットの入出力信号が90H~AFHのときは,Xn2はX92となります)

(b) 制御手順で指定する局番号は,“FF”または“00”~“1F”で指定します。① 計算機と接続している全計算機リンクユニットのXn2をONさせるときは,“FF”を指定します。

② 計算機と接続しているいずれかの計算機リンクユニットのXn2をONさせるときは,該当計算機リンクユニットの局番号(“00”~“1F”)を指定します。

(c) この機能による計算機からの指令に対して,計算機リンクユニットは計算機に対して何も応答しません。

(d) シーケンサCPUの電源OFF,リセット操作,モード切換えを行うとXn2はOFFされます。

計算機

CPU

(00)

CPU

(01)

“FF”指定時

CPU

(02)

CPU

(03)…局番号

:対象局

計算機

CPU

(00)

CPU

(01)

“01”指定時

CPU

(02)

CPU

(03)…局番号

:対象局

Page 221: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 110

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.13.2 グローバル機能の制御手順

GWコマンドにより,計算機から計算機リンクユニットのXn2をON/OFFする場合の制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(1) いずれか1局の入力信号をONする場合

(入力信号をONする条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 局番号が「01」の計算機リンクユニット装着局の,シーケンサCPUの入力信号(Xn2)をONする。

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

QH L

0 1

30H 31H05H

⦆⦆

番号

PC

H L

F F

46H 46H

コマンド

G W

47H 57H

伝文ウエイト

0

30H

要因番号(1キャラクタ)

1

31H

サムチェックコード

H L

E C

45H 43H

キャラクタC部

データ値が1(31H)のときXn2をONさせます。データ値が0(30H)のときXn2をOFFさせます。

局番号が「01」の計算機リンクユニットを指定します。

GW(ACPU共通コマンド)

計算機リンクユニット側

(2) マルチドロップ接続している全局の入力信号をONする場合

(入力信号をONする条件)① 伝文ウェイトは0ms。② マルチドロップ接続している計算機リンクユニット装着局の,全シーケンサCPUの入力信号(Xn2)をONする。

(データ名)

計算機側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

QH L

F F

46H 46H05H

⦆⦆

番号

PC

H L

F F

46H 46H

コマンド

G W

47H 57H

伝文ウエイト

0

30H

要因番号(1キャラクタ)

1

31H

サムチェックコード

H L

1 7

31H 37H

キャラクタC部

データ値が1(31H)のときXn2をONさせます。データ値が0(30H)のときXn2をOFFさせます。

全計算機リンクユニットを指定します。

GW(ACPU共通コマンド)

計算機リンクユニット側

Page 222: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 111

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.14 オンデマンド機能

シーケンサCPUから計算機へ送信したいデータがある場合,送信したいデータが格納されているバッファメモリエリアを指定し,シーケンサCPUから送信の起動をかけることができる機能をオンデマンド機能といいます。計算機とシーケンサCPUとのデータ伝送が専用プロトコル形式1~4で行われている

場合,データ伝送の起動をかけられるのは通常計算機側のみです。シーケンサCPUから計算機へ送信したい緊急データなどがある場合,シーケンサCPU

からの起動により計算機へデータを送信するためにオンデマンド機能を使用します。

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

TO命令

計算機リンクユニット

バッファメモリ

先頭アドレス

データ長

アドレス

109H

10AH

n~

専用プロトコル形式1~4

計算機

システム構成が1:1以外のときは,オンデマンド機能を使用しないでください。計算機とシーケンサCPUを1:n局,2:n局またはm:n局のマルチドロップ接続しているときオンデマンド機能を使用しますと,制御手順形式1~4の交信データ,オンデマンド送信データがこわされ,正常なデータ送信ができなくなります。

ポイント

このオンデマンド機能は,計算機とシーケンサCPUの構成が1:1の場合に,使用することが可能です。

計 算 機

RS-232C/RS-422

計算機リンクユニット

シーケンサCPU

Page 223: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 112

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.14.1 オンデマンド機能のハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリ

オンデマンド機能で使用するハンドシェイク用入出力信号とバッファメモリについて説明します。

(1) オンデマンド機能のハンドシェイク用入出力信号ハンドシェイク用入出力信号とは,シーケンサCPUから計算機へのデータ送信要求の起動をかけるとONとなり,計算機リンクユニットが指定されたデータを送信完了でOFFとなる信号です。同時に複数のオンデマンド要求をかけないようにするためのインタロックなどに使用します。

ハンドシェイク信号

Xn3

信号をON/OFFする機器

計算機リンクユニット

信号の内容

オンデマンド実行中

ON :送信中

OFF:送信完了

(2) オンデマンド機能で使用するバッファメモリ

アドレス

109H

10AH

10CH

内 容

オンデマンドで送信したいデータが格納されている

バッファメモリの先頭アドレスをシーケンスプログ

ラムのTO命令で指定します。

オンデマンドで送信したいデータ長をシーケンスプ

ログラムのTO命令で指定します。

オンデマンドのデータ送信時にエラーが発生したと

き計算機リンクユニットが“1”を書き込みます。

0:エラーなし

1:エラーあり

名 称

オンデマンド用バッファ

メモリ先頭アドレス指定

エリア

オンデマンド

データ長指定エリア

オンデマンド

エラー格納エリア

Page 224: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 113

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.14.2 オンデマンド機能の実行手順

(1) シーケンサCPU側の実行手順

……⦆バッファメモリアドレス103Hの設定内容を確認する。ワード/バイト指定による送信データのフォーマットは,5.14.3項を参照してください。

……⦆バッファメモリアドレス0H~FFHまたは120H~DFFHの範囲へ書き込む。(*1)バッファメモリアドレス100H~1FFHの特定用途エリアは,使用不可。

……⦆バッファメモリアドレス10CHをクリアする。(アドレス10CHが“1”の場合,起動がかからない)

……⦆バッファメモリアドレス109Hへデータ格納先頭アドレスを,10AHへ送信データ長を書き込むことによって,起動する。(Xn3がON)

……⦆Xn3がOFFすると,データ送信が完了。バッファメモリアドレス10CHに“1”が書き込まれていると,送信エラーでデータが送信されていない。

*1同時に下記機能によるデータ交信も行うときは,それらの機能で使用するエリアと重複しないようにしてください。・専用プロトコルのバッファメモリの読出し,書込み(5.9項参照)・無手順モード/双方向モードによるデータ交信(第6章,第7章参照)

……⦆オンデマンドデータは計算機リンクユニットがPC番号として“FE”を付加する。受信したデータのPC番号が“FE”の場合のみ,オンデマンドデータとして処理してください。

エラーあり

オンデマンド

データ送信

送信データのワード/バイト

単位確認

送信したいデータをユーザ自

由エリアへ書き込む

オンデマンドエラーリセット

オンデマンド起動

送信エラーチェック

エラーなし

送 信 完 了

(2) 計算機側の実行手順

オンデマンド

受 信

受信したデータがオンデマン

ドデータか,コマンド実行に

よるデータかの判別をする

データ処理

受 信 完 了

Page 225: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 114

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

��������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������

������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������

(3) オンデマンド要求がされたときのタイムチャートについて説明します。(a)⦆全二重通信方式の場合

⦆計算機がデータ送信中のとき⦆

①⦆オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がONとなり,オンデマンドデータが送信されます。

②⦆コマンドデータ(ENQ~)に対する応答データ(STX~)の送信は,オンデマンドデータ送信完了まで待たされます。

⦆計算機がデータ受信中のとき⦆

オンデマンドデータ

シーケンサCPU

①⦆オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がONとなります。

②⦆オンデマンドデータの送信は,計算機からのコマンドデータ(ENQ~)対する応答データ(STX~)の送信が完了するまで待たされます。

③⦆計算機リンクユニットからの応答データ(STX~)の送信に対する計算機からの応答データ(ACK~)の送信は,オンデマンドデータの受信中でも行えます。

シーケンサCPU

オンデマンドデータACK

STX

計算機側

計算機リンクユニット側

ENQ

オンデマンド実行中Xn3

バッファメモリアドレス109H10AHへT0命令

ACK

STX

ENQ

計算機側

計算機リンクユニット側

オンデマンド実行中Xn3

バッファメモリアドレス109H10AHへT0命令

①②

Page 226: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 115

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

����������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������������

���������������������������������������������������������������������������������������������������������

(b)⦆半二重通信方式の場合 ………………………………… 第10章参照⦆計算機がデータ送信中のとき⦆

①⦆オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がONとなります。

②⦆オンデマンドデータの送信は,計算機からのコマンドデータ(ENQ~)の受信完了まで待たされます。

③⦆コマンドデータ(ENQ~)に対する対応データ(STX~)の送信は,オンデマンドデータ送信完了まで待たされます。

⦆計算機がデータ受信中のとき⦆

シーケンサCPU

①⦆オンデマンド要求が出されると,即時オンデマンド実行中信号(Xn3)がONとなります。

②⦆オンデマンドデータの送信は,計算機からのコマンドデータ(ENQ~)対する応答データ(STX~)の送信が完了するまで待たされます。

③⦆計算機リンクユニットからの応答データ(STX~)の送信に対する計算機からの応答データ(ACK~)の送信は,オンデマンドデータ受信完了後に行ってください。

計算機側

計算機リンクユニット側

オンデマンド実行中Xn3

バッファメモリアドレス109H10AHへT0命令

STX

ENQ

ACK

シーケンサCPU

STX

計算機側

計算機リンクユニット側

ENQ

バッファメモリアドレス109H10AHへT0命令

オンデマンド実行中Xn3

オンデマンドデータACK

オンデマンドデータ

②①

Page 227: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 116

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.14.3 オンデマンド機能の制御手順

 専用プロトコルによるデータ交信で,シーケンサCPU側から計算機側へデータ送信

するときの制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。

制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示

す手順でアクセスしてください。

サム

チェック

コード

03H02H

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

STX

⦆H⦆ L

⦆F⦆ E

⦆46H⦆45H

⦆H⦆ L

⦆0⦆ 0

⦆30H⦆30H

⦆⦆

⦆1⦆ 2

⦆31H⦆32H

⦆⦆

⦆3⦆ 4

⦆33H⦆34H

⦆⦆

⦆5⦆ 6

⦆35H⦆36H

⦆⦆

⦆7⦆ 8

⦆37H⦆38H

⦆H⦆ L

⦆9⦆ 2

⦆39H⦆32H

送信データ

⦆⦆⦆

ETX

キャラクタB部

バッファメモリシーケンサCPU

オンデマンド指令

※⦆局番号……計算機リンクユニットの設

定局番号

 ⦆PC番号……“FE”固定

計算機リンクユニットが付加します。

0

120H

2

0/1

1234H

5678H

4ビット単位で上位から順に送信する。

送信エラー発生で“1”を書き込む。

103H

109H

10AH

10CH

120H

121H

D2 120H

D3 2

※⦆①②は,後ろに示すシーケンスプログラムとの対応部分を示します。

送信データ格納先頭アドレス

データ長(2ワード)

T0処理

XC3

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

計算機側

ポイント

(1)⦆制御手順形式2で行った場合,ブロック番号は00Hとなります。

(2)⦆送信データのキャラクタ数は,データ長×4になります。

1ワードデータで4キャラクタ用います。

したがって,4桁(16進)で1ワードデータを表現します。

(1)⦆計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス103Hの“無手順ワード/バイト

指定エリア”が,ワード単位のとき

(送信する条件)

① 計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス120H~121H書き込んだデー

タを送信する。

② 計算機リンクユニットのI/Oアドレスは,C0H~DFH。

Page 228: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 117

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(2)⦆計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス103Hの“無手順ワード/バイト

指定エリア”が,バイト単位のとき

(送信する条件)

① 計算機リンクユニットのバッファメモリアドレス120H~121H書き込んだデー

タを送信する。

② 計算機リンクユニットのI/Oアドレスは,C0H~DFH。

サム

チェック

コード

03H02H

⦆⦆

番号

PC

局番号

⦆⦆⦆

STX

⦆H⦆ L

⦆F⦆ E

⦆46H⦆45H

⦆H⦆ L

⦆0⦆ 0

⦆30H⦆30H

⦆⦆

⦆3⦆ 4

⦆33H⦆34H

⦆⦆

⦆1⦆ 2

⦆31H⦆32H

⦆⦆

⦆7⦆ 8

⦆37H⦆38H

⦆⦆

⦆5⦆ 6

⦆35H⦆36H

⦆H⦆ L

⦆9⦆ 2

⦆39H⦆30H

送信データ

⦆⦆⦆

ETX

キャラクタB部

バッファメモリシーケンサCPU

オンデマンド指令

※⦆局番号……計算機リンクユニットの設

定局番号

 ⦆PC番号……“FE”固定

計算機リンクユニットが付加します。

1

120H

4

0/1

1234H

5678H

下位8ビット,上位8ビットの順に送信する。

送信エラー発生で“1”を書き込む。

103H

109H

10AH

10CH

120H

121H

D2 120H

D3 4

※⦆①②は,後ろに示すシーケンスプログラムとの対応部分を示します。

T0処理

XC3

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

計算機側

送信データ格納先頭アドレス

データ長(4バイト) ②

ポイント

(1)⦆制御手順形式2で行った場合,ブロック番号は00Hとなります。

(2)⦆送信データのキャラクタ数は,データ長×2になります。

1バイトデータで2キャラクタ用います。

したがって,2桁(16進)で1バイトデータを表現します。

(3)⦆データ長が奇数のときは,最後に対応するバッファメモリの下位バイト

(ビット0~ビット7)のデータが送信されます。

Page 229: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 118

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(3)⦆オンデマンド機能を使用するときのシーケンスプログラム例

前ページに示す(1)(2)の制御を例として,オンデマンド機能を使用するときの

シーケンスプログラム例を示します。

送信データをバイト単位に設定。

ワード単位にするときは,書込み不要。

エラーLEDの消灯要求。

起動指令をPLS化。

送信データをセットする。

①⦆送信データ格納先頭アドレスとデータ

長を指定。

送信データの単位がワード単位のとき

は,

にする。

オンデマンドエラーをリセット。

(アドレス10CHが“1”の場合,起動がか

からない)

②⦆オンデマンド起動。

送信完了フラグ。

送信エラー格納エリアを読み出して送信

結果を確認する。

T0 000C 0103 1 1P H H K K

T0 000C 0102 00FF 1P H H H K

T0 000C 0120 D0 2H H K

RST Y021

PLF M1

M0V 2 D3

アドレス10CH“0”正常に送信された

“1”エラー発生でデータが送信されなかった

ポイント

(1)⦆バッファメモリアドレス100H~11FHは特定用途エリアです。

オンデマンドの送信データ格納エリアとして使用しないでください。

また,専用プロトコルのバッファメモリの読出し・書込み機能,無手順/双

方向モードによるデータ交信機能を使用するときは,それらの機能で使用す

るエリアと重複しないようにしてください。

(2)⦆データ長の指定範囲は次のアドレスを越えないように指定してください。

・バッファメモリアドレス0H~FFHを使用する場合

先頭アドレス+指定データ長-1≦FFH

・バッファメモリアドレス120H~DFFHを使用する場合

先頭アドレス+指定データ長-1≦DFFH

K

XC7

X000 X0C7

M0 X0C3

X0C3

M1 X0C7

H

K

H

H

RST Y020

M0V 4 D3

M0V 0120 D2

M0V 1234 D0

M0V 5678 D1

PLS M0

T0 000C 010C 0 1H H K K

T0 000C 0109 D2 2H H K

FROM 000C 010C D4 1H H K

SET Y020

SET Y021

K

K= 1 D4

= 0 D4

Page 230: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 119

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.15 他局アクセスするときのデータリンクシステム・ネットワークシステムの切換え(AnUCPU用)

 次に示すシステム構成で,計算機と計算機接続していないシーケンサCPU間で計算機リンクを行う場合は,事前に本項に示すネットワーク登録を行う必要があります。

①⦆計算機リンクユニットを装着しているシーケンサCPUが,AnUCPUである。②⦆計算機からアクセスする他局シーケンサは,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/BまたはMELSECNET/10で接続されている。

(例)MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/10混在システムの場合

・MELSECNET/10(ネットワークNO.1)1MP1 …… 管理局(AnU)1NS2 …… 通常局(AnU)1NS3 …… 通常局(AnU)1NS4 …… 通常局(AnU)

・MELSECNET/10(ネットワークNO.2)2NS1 …… 通常局(AnU)2NS2 …… 通常局(AnU)2MP3 …… 管理局(AnU)

・MELSECNET(Ⅱ)M ……… マスタ局(AnU)L1 ……… ローカル局(AnA)L2 ……… ローカル局(AnN)L3 ……… ローカル局(AnN)

同一シーケンサCPU

MELSECNET/10(ネットワークNO.1)

1NS42NS1 M

**

* :計算機リンクユニット装着局**:計算機からアクセスするシーケンサCPU

1NS21MP1

1NS3

L1

L2

L3

計算機2NS22MP3

MELSECNET/10(ネットワークNO.2)

**

**

MELSECNET(Ⅱ)

本項では,上記システム構成で計算機とシーケンサCPU間で計算機リンクを行うために,計算機側で行う次の処理について説明します。・ネットワーク登録・ネットワーク読出し・ルーチングパラメータの読出し

備  考

 計算機リンクユニットを装着している(する)シーケンサCPUがAnUCPU以外のときは,本項に示す計算機側の処理は不要ですので,本項をお読みいただく必要はありません。

Page 231: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 120

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.15.1 他局アクセスするときの実行手順

計算機リンクユニット装着局のシーケンサCPUがAnUCPUの場合に,計算機が他局シーケンサCPUとアクセスするときの実行手順を示します。

下記,計算機リンクユニットの立上げ前に,MELSEC-AシリーズのGPP機能により関連シーケンサCPUにMELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B,MELSECNET/10用のパラメータを書き込んでおいてください。 *1書き込むパラメータについては,データリンクシステムまたはネットワークシステ

ムのリファレンスマニュアルを参照してください。

アクセス手順

計算機リンクユニットを立ち上げる。

ネットワーク登録を行う。 *2

アクセスするシーケンサが存在するデータリンクシステム/ネットワークシステムの登録。

シーケンサとアクセスする

該当シーケンサに対して,データの読出し/書き込みを行う。

ネットワーク登録しているデータリンクシステム/ネットワークシステム上のシーケンサとの

交信を続けるか

・・・・ 第4章参照

・・・・ 5.15.3項参照計算機と接続している計算機リンクユニット装着のシーケンサCPUを指定(PC番号:FFH)してZEコマンドを送信。

・・・・ 5.7項~5.14項参照

No

Yes

現在登録しているデータリンクシステム/ネットワークシステム

MELSECNET/Bデータリンクシステム

MELSECNET/10ネットワークシステム

MELSECNET(Ⅱ)データリンクシステム

*1 ネットワーク登録を行う場合,あらかじめ自局,中継先局のシーケンサCPUに対し,ネットワークパラメータ中の下記設定が必要となります。・ユニット台数設定(AnUCPUは,すべて設定要)・ルーチングパラメータ(自局,全中継局は,設定要)

*2 登録できるネットワーク番号は1件のみです。

(MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/10混在システムの場合)

1Mp1 1Ns2

1Ns3 2Ns1 M1Ns4

計算機2Mp3 2Ns2

L3

L2

L1

MELSECNET(Ⅱ)

左図のシステムにおいて,ネットワーク登録するときに指定するシステムコードとネットワークNO.を示します。

No

1

2

3

指定するネットワークNO.

01H

02H

00H

指定するシステムコード

01H

01H

02H

アクセスするシーケンサCPU

MELSECNET/10(ネットワークNO.1)上のシーケンサCPUMELSECNET/10(ネットワークNO.2)上のシーケンサCPUMELSECNET(Ⅱ)上のシーケンサCPU

MELSECNET/10(ネットワークNO.1)

MELSECNET/10(ネットワークNO.2)

Page 232: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 121

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

ポイント

(1) 他局アクセスを行う場合は,必ずネットワーク登録を自局に行ってください。ネットワーク登録しないで,他局アクセス操作を行うと,下記のようになります。(例:下記MELSECNET/10,MELSECNET(Ⅱ)混在システムの場合)

未登録局(計算機接続局)からの他局アクセス操作(PC番号“02”)

自局CPUに“他局アクセス時の有効ユニット番号”が書き込まれているか?

有効ユニットのデータリンク/ネットワークユニットが存在するシステム上の該当局にアクセス(有効ユニット2Ns1ユニットの場合)

2Ns2局に対してアクセス

自局ベース上にMELSECNET(Ⅱ)リンクユニットが存在するか?

L2局に対してアクセスPC NO.エラー

(エラーコード“10H”)

NO

YES

*2

NO

YES

*1

1Mp1 1Ns2

1Ns3 2Ns1 M1Ns4

計算機2Mp3 2Ns2

L3

L2

L1

MELSECNET(Ⅱ)

MELSECNET/10(ネットワークNO.1)

MELSECNET/10(ネットワークNO.2)

*1:“他局アクセス時の有効ユニット番号”は,MELSECNET/10対応のGPP機能の,ユニット台数設定の中で設定します。MELSECNET/10対応のGPP機能オペレーティングマニュアルを参照してください。

*2:2枚のMELSECNET(Ⅱ)またはMELSECNET/Bリンクユニットが存在する場合,装着スロットの若番側リンクユニットの階層のみにアクセスします

Page 233: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 122

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.15.2 コマンドと処理内容

(1) AnUCPU専用コマンド

項 目

ネットワーク登録

ネットワーク読出し

ルーチングパラメータ

読 出 し

コマンド

記号

ZE

ZR

ZT

アスキー

コ ー ド

5AH,45H

5AH,52H

5AH,54H

上記表のシーケンサCPU状態欄の○は実行可を示します。

処理内容

アクセスしたい局が存在するシステ

ム名称およびネットワークNO.を自局

に登録する

自局のネットワーク登録データ,

シーケンサCPUまたはMELSECNET/10

のエラーコード,アクセス先のシス

テム名称,ネットワークNO.を読み出す

自局のネットワーク登録データ,ア

クセス先に設定されているルーチン

グパラメータを読み出す

○ ○

1回のアクセス

で 行 え る

処 理 点 数

───

参 照 項

5.15.3項

5.15.4項

5.15.5項

STOP

シーケンサCPUの状態

RUN中

書込み

否設定

書込み

可設定

Page 234: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 123

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.15.3 ネットワーク登録

ZEコマンドにより,ネットワーク登録を行う場合の制御手順を,例を使って説明します。

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(1) MELSECNET/10(ネットワークNO.1)を登録する場合

(ネットワーク登録する条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 左図のシステムにおいて,MELSECNET/10(ネットワークNO.1)を登録する。

コマンド

伝文ウエイト

H L0 130H 31H

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PC

H LF F46H 46H

Z E5AH 45H05H

サムチェックコード

ネットワークNO.2キャラクタ(16進)

システムコード2キャラクタ(16進)

030H

H L0 130H 31H

H L7 E37H 45H

キャラクタC部

(データ名)

計算機側(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側(例)

H LF F46H 46H

H L0 130H 31H06H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

01H:MELSECNET/1002H:MELSECNET(Ⅱ)

MELSECNET/B

ZE(AnUCPU専用コマンド)

01H~FFH :MELSECNET/10の場合00H :MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合

(2) MELSECNET(ⅡⅡⅡⅡ)を登録する場合

(ネットワーク登録する条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 左図のシステムにおいて,MELSECNET(Ⅱ)を登録する。

ZE(AnUCPU専用コマンド)

コマンド

伝文ウエイト

H L0 130H 31H

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PC

H LF F46H 46H

Z E5AH 45H05H

サムチェックコード

ネットワークNO.2キャラクタ(16進)

システムコード2キャラクタ(16進)

030H

H L0 230H 32H

H L7 E37H 45H

キャラクタC部

(データ名)

計算機側(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側(例)

H LF F46H 46H

H L0 130H 31H06H

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

A

C

K

01H~FFH :MELSECNET/10の場合00H :MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/Bの場合

01H:MELSECNET/1002H:MELSECNET(Ⅱ)

MELSECNET/B

ポイント

(1) ネットワーク登録は自局に対してのみ可能なため,PC番号は必ずFFHを指定してください

MELSECNET/10(ネットワークNO.1)

1Ns2 1Mp1

1Ns4 1Ns3 M

計算機

L1

L2

L3

MELSECNET(Ⅱ)

(AJ71UC24局番“1”)

システム例

H L0 130H 31H

H L0 030H 30H

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

(M版) (K版)

Page 235: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 124

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.15.4 ネットワーク読出し

ネットワーク読出しは,次に示す情報を計算機が確認するための機能です。

(1) エラーコード5.7項以降に示すコマンドを計算機から送信したとき計算機リンクユニットからNAK伝文が返され,エラーコードとして40Hまたは41Hが返された場合に,詳細のエラーコードを確認する。

(2) システムコード,ネットワークNO.5.15.3項に示す現在のネットワーク登録内容を確認する。

(3) リンク/ネットワークユニットデータ計算機リンクユニットの装着局のシーケンサCPUのベースユニット上に装着されているデータリンクユニット(MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B),ネットワークユニット(MELSECNET/10)の情報を確認する。

ZRコマンドにより,ネットワーク読出しを行う場合の制御手順を,例を使って説明します。

ポイント

(1) アクセス可能局は,自局および現在自局にネットワーク登録されているネットワークNO.上の局です。

(2) 計算機リンクユニットが返す情報は,計算機と接続している計算機リンクユニット装着局(接続局)の情報と局番号,PC番号で指定した局(アクセス局)の情報が含まれています。

内 容

MELSECNET/10または計算機リンクユニット装着局(自局)で発生しているエラー内容を示すコードを16進数のASCIIコードに変換した情報。(1) 1338H(4920)以上のエラーコード:

MELSECNET/10のエラーコードを示す。MELSECNET/10ネットワークシステムのリファレンスマニュアルを参照。

(2) 1337H(4919)以下のエラーコード:シーケンサCPUのエラーコードを示す。シーケンサCPUのユーザーズマニュアルを参照。

現在登録されているネットワーク登録の情報

──────────

データリンクユニット(MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B),ネットワークユニット(MELSECNET/10)を示す情報。該当ユニットのデータリンクシステム/ネットワークシステム上の局番号を16進数のASCIIコードに変換した情報。該当ユニットのネットワークシステム上のグループNO.を16進数のASCIIコードに変換した情報。該当ユニットにグループNO.が設定されていないとき,および該当ユニットがデータリンクユニットのときは“00”。

情報の対象局接 続 局

○○

───

アクセス局

──

○○○

情 報 名

エラーコード

システムコードネットワークNO.リンク/ネットワークユニットデータ① システムコード② ネットワークNO.③ リンク/ネットワーク局番号

④ グループNO.

グループNO.については,MELSECNET/10ネットワークシステムのリファレンスマニュアルを参照してください。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

(M版) (K版)

Page 236: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 125

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(ネットワーク情報を読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 下図のシステムにおいて,局番号が「02」の計算機リンクユニット装着局のシーケンサCPU(1Mp2局)を介して,MELSECNET/10(ネットワークNO.1)上のシーケンサCPU(1Ns3/M局)のネットワーク情報を読み出す。

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

⦆⦆⦆

E

N

Q

05H

H L0 230H 32H

号⦆⦆

番号

PC

H L0 330H 33H

コマンド

Z R5AH 52H

伝文ウエイト

030H ⦆

⦆⦆

S

T

X

02H

H L0 230H 32H

⦆⦆

番号

PC

H L0 330H 33H

0 030H 30H

サムチェックコード

エラーコード4キャラクタ(16進)

0 030H 30H

システムコード

H L0 130H 31H

ネットワークNO.

H L0 130H 31H

リンク/ネットワークユニット装着枚数

H L0 230H 32H

0 130H 31H

0 130H 31H

0 330H 33H

0 030H 30H

0 230H 32H

0 030H 30H

0 030H 30H

0 030H 30H

リンク/ネットワーク

ユニットデータ

① ② ③ ④

リンク/ネットワーク

ユニットデータ

① ② ③ ④

⦆⦆⦆

E

T

X

03H

H LB 342H 33H

サムチェックコード

⦆⦆⦆

A

C

K

06H

⦆⦆

番号

PC

H L0 330H 33H

H L0 230H 32H

リンク/ネットワークユニットデータの並び数は,直前に返す装着枚数分。1ユニットあたりのキャラクタ数は8キャラクタ

1枚目(1Ns3)のデータ

2枚目(M)のデータ

ZR(AnUCPU専用コマンド)

キャラクタA部はありません。

MELSECNET/10,接続局シーケンサCPUの情報0000H :エラーなし0001H~1337H :シーケンサCPUでエラーあり1338H以上 :MELSECNET/10でエラーあり

接続局のネットワーク登録情報システムコード00H :ネットワーク登録なし01H :MELSECNET/1002H :MELSEDNET(Ⅱ),MELSECNET/BネットワークNO.00H :ネットワーク登録なし,MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B00H以外 :登録NO.

アクセス局の情報

キャラクタB部

アクセス局の情報①:システムコード

01H : MELSECNET/1002H : MELSECNET(Ⅱ),

MELSECNET/B②:ネットワークNO.

00H : MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B

00H以外 :設定ネットワークNO.③:リンク/ネットワーク局番号

:該当データリンク/ネットワークユニットの局番号

④:グループNO.00H :グループ設定なし,

MELSECNET(Ⅱ),MELSECNET/B

00H以外 :設定グループNO.

00H

40H

(接続局)

MELSECNET/10(ネットワークNO.1)

(アクセス局)

MELSECNET(Ⅱ)

L1

L2

L3

*11Ns1 1Mp2 計算機

1Ns4 1Ns3 M

局番2

システム例

・ネットワーク登録MELSECNET/10(01H) ネットワークNO.1(01H)が登録済み

*1計算機接続局(1Mp2局)の計算機リンクユニットの局番号は「2」の場合です。1Mp2局にネットワークNO.1が登録されているとき,ネットワークNO.1上の局に対してアクセス可能となります。

H LA 130H 33H

Page 237: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 126

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

5.15.5 ルーチングパラメータの読出し

ルーチングパラメータ読出しは,指定したシーケンサCPUに設定されているルーチングパラメータを計算機が確認するための機能です。ZTコマンドにより,ルーチングパラメータ読出しを行う場合の制御手順を,例を

使って説明します。

ポイント

(1) アクセス可能局は,自局および現在自局にネットワーク登録されているネットワークNO.上の局です。

(2) アクセス局にルーチングパラメータが設定されていない場合は,NAK伝文が返され,エラーコードとして“32”が返されます。

(3) 計算機リンクユニットが返す情報は,計算機と接続している計算機リンクユニット装着局(接続局)の情報と局番号・PC番号で指定した局(アクセス局)の情報が含まれています。

ルーチングパラメータについては,MELSECNET/10ネットワークシステムのリファレンスマニュアルを参照してください。

情報名

システムコードネットワークNO.リンク/ネットワークユニット装着枚数ルーチングパラメータ設定数

ルーチングパラメータ

情報の対象局接続局○○

アクセス局――

内 容

現在登録されているネットワーク登録の情報。

データリンクユニット,ネットワークユニットの装着枚数を16進数のASCIIコードに変換した情報。ルーチングパラメータの設定数を16進数のASCIIコードに変換した情報。ルーチングパラメータの設定内容を16進数のASCIIコードに変換した情報。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2○

-PRF△

A1SJ71C24-R4△

-R2△

-PRF○

-R2○

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4○

(M版) (K版)

Page 238: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 127

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

(データ名)

計算機側

(例)

ZT(AnUCPU専用コマンド)

接続局のネットワーク登録情報システムコード00H :ネットワーク登録なし01H :MELSECNET/1002H :MELSECNET(II),MELSECNET/BネットワークNO.00H :ネットワーク登録なし,MELSECNET(II),MELSECNET/B00H以外:登録NO.

アクセス局(上図の場合,接続局)の情報

1Mp1 1Ns2 計算機

1Ns3 1Ns4 2Mp1 2Ns2

2Ns3 3Ns1

3Ns2 3Mp3

*1計算機接続局(1Ns2局)の計算機リンクユニットの局番号は,「1」の場合です。1Ns2局にネットワークNO.1が登録されているとき,ネットワークNO.1上の局に対してアクセス可能となります。

アクセス局(上図の場合,接続局)の情報①:転送先ネットワークNO.②:中継先ネットワークNO.③:中継先ネットワーク局番号

*上図の場合の設定内容の意味

1つ目・ネットワークNO.2へ行くには,ネットワークNO.1の局番4(1Ns4/2Mp1)局を経由する。

2つ目・ネットワークNO.3へ行くには,ネットワークNO.1の局番4(1Ns4/2Mp1)局を経由する。

キャラクタB部

ルーチングパラメータの並び数は,直前に返すルーチングパラメータ設定数分。1設定あたりのキャラクタ数は,6キャラクタ。

1つ目の設定内容 2つ目の設定内容

・ネットワーク登録MELSECNET/10(01H),ネットワークNO.1(01H)が登録済み・ルーチングパラメータネットワークNO.3上の局へアクセスするためのパラメータが設定済み

MELSECNET/10(ネットワークNO.1)

MELSECNET/10(ネットワークNO.2)

MELSECNET/10(ネットワークNO.3)

06H

⦆⦆⦆

A

C

K

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

⦆⦆

番号

PC

コマンド

伝文ウエイト

⦆⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

T

X

05H

Z T5AH 54H

030H

H LC B43H 42H

H L0 130H31H

H LF F46H 46H

H L0 130H 31H

H L0 130H 31H

H L0 130H 31H

H L0 230H32H

H LC 443H 34H03H

H L0 130H 31H

H LF F46H 46H

02H

キャラクタA部はありません。

0 230H32H

0 130H 31H

0 430H 34H

0 330H 33H

ルーチングパラメータ

ルーチングパラメータ

システム例

*1 (接続局)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

H L0 130H 31H

H LF F46H46H

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(ルーチングパラメータを読み出す条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 下図のシステムにおいて,局番号が「01」の計算機リンク装着局(自局)のシーケンサCPU(1Ns2局)に設定されているルーチングパラメータ(2つ分)を読み出す。

サムチェックコード

サムチェックコード

0 430H 34H

0 130H 31H

ルーチングパラメータ設定数

ネットワークNO.

リンク/ネットワークユニット装着枚数

システムコード

(局番1)

Page 239: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

5 - 128

5.専用プロトコルによる計算機とのリンク方法MELSEC-A

項 目

折返しテスト

5.16 折返しテスト

折返しテストとは計算機と計算機リンクユニットの交信機能が正常に動作するか否かをテストする機能です。この機能を使う場合の制御手順を,例を使って説明します。

(1) ACPU共通コマンドと処理内容TTコマンドにより,折返しテストを行う場合のコマンドを下記に示します。

処 理 内 容

計算機より受信したキャラクタをそのまま計算機へ返す。

コマンドアスキーコード

54H,54H

記号

TT

シーケンサCPUの状態RUN中

1回の交信で行える処理点数254

キャラクタ

STOP中

書込可設定

書込否設定

上記表のシーケンサCPU状態欄の○は実行可を示します。

(2) 折返しテストの制御手順

【制御手順】 制御手順形式1で示します。制御手順形式2~形式4でアクセスするときは,本内容を参考に5.4.3項~5.4.5項に示す手順でアクセスしてください。

(折返しテストする条件)① 伝文ウェイトは0ms。② 折返しデータとして,“ABCDE”の5キャラクタを送受信する。

ポイント

(1) キャラクタ長の指定範囲は次の条件を満足するように指定してください。・1≦キャラクタ長≦254

(2) PC番号は,“FF”を指定してください。

(データ名)

計算機側

(例)

(データ名)

計算機リンクユニット側

(例)

⦆⦆

番号

PC

⦆⦆⦆

E

N

Q

キャラクタA部

サムチェックコード

⦆⦆⦆

S

T

X

⦆⦆

番号

PC

キャラクタB部

サムチェックコード

⦆⦆⦆

E

T

X

コマンド

伝文ウエイト 2キャラクタ(16進)

2キャラクタ(16進)…… 直後に送信する折返しデータのキャラクタ数を指定します。

折返しデータキャラクタ長分のデータ

折返しデータキャラクタA部とおなじデータ

キャラクタ長

キャラクタ長

“0”~“9”および“A”~“F”(大文字)の文字列で指定します。

H L

F F

46H 46H

H L

0 0

30H 30H05H

T T

54H 54H

H

7

37H

L

8

38H

A B

41H 42H

H L

0 5

30H 35H

0

30H

C D

43H 44H

E

45H

02H

H L

0 0

30H 30H

H L

0 5

30H 35H

H L

F F

46H 46H

H L

A 3

41H 33H03H

A B

41H 42H

C D

43H 44H

E

45H

同一データとなります。

TT(ACPU共通コマンド)

Page 240: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 1

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

第6章 無手順モードによる外部機器とのリンク方法

 無手順モードによる外部機器(計算機,プリンタなど)とシーケンサCPUとのリンク方法について説明します。

計算機リンクユニットのモード設定スイッチを“1”~“9”のいずれかに設定またはモード切換えで1~9のいずれかのモード番号を指定し,RS-422またはRS-232Cインタフェースを無手順モードで使用されるときは,必ず本章をお読みください。専用プロトコルと双方向モードで使用されるときは,本章をお読みいただく必要はありません。

6.1 無手順モードによるデータの流れ

 シーケンサCPUと外部機器間でデータ送受信を行うときのデータの流れをイメージ図にて示します。 データ送信時,計算機リンクユニットはシーケンサCPUから指定された送信データを,そのままのコードで送信します。 データ受信時,計算機リンクユニットは外部機器から受信したデータを,そのままのコードでシーケンサCPUへ渡します。したがって,BINデータ(数値データ)を送受信データとして扱うことができます。

(1) シーケンサCPUが外部機器へデータを送信する場合

(2) 外部機器からの受信データをシーケンサCPUが読み出す場合

データ

(00H~FFH)

計算機リンクユニット

バッファメモリ

無手順送信用

バッファメモリエリア

(送信エリア)

④送信完了信号ON(Xn0)

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

データ①書込み(TO命令)

②送信要求信号ON(Y(n+1)0)

計算機リンクユニット

バッファメモリ

無手順受信用バッファメモリエリア(受信エリア)

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

データ

(00H~FFH)

データ

(00H~FFH)

②読出し要求信号ON(Xn1)

③読出し(FROM命令)

④読出し完了信号ON(Y(n+1)1)

(00H~FFH)

外部機器

外部機器

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

Page 241: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 2

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

6.2 プログラミング前に知っておいていただきたい事項

 無手順モードで計算機リンクするためのプログラム作成前に知っておいていただきたい注意事項などについて示します。

ポイント

無手順モードによる機能は,第7章に示す双方向モードによる機能と併用できません。計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項参照)とバッファメモリ特定用途エリア(3.10項および7.2.6項参照)の双方向モード指定エリアへの設定により,いずれかのモードを選択してご使用ください。

Page 242: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 3

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

6.2.1 外部機器からのデータ受信について

 外部機器から受信したデータをシーケンサCPUで読み出すために,知っておいていただきたい事項を示します。

計算機リンクユニット

バッファメモリ

無手順受信用バッファメモリエリア(受信エリア)

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

データ①

データ

(00H~FFH)

②読出し要求信号ON(Xn1)

③読出し(FROM命令)

④読出し完了信号ON(Y(n+1)1)

受信データ数格納エリア

受信データ格納エリア

受信エリア

(1) 受信エリアの取り方について受信エリアとは,外部機器から受信したデータをシーケンサCPUが読み出すために,受信データと受信データ数を格納する計算機リンクユニットのバッファメモリエリアのことです。受信エリアはデフォルト値としてアドレス80H~FFHのバッファメモリが割り付けられています。データ伝送の目的,外部機器の仕様および受信データの長さに合わせ,受信エリアを変更することもできます。(変更方法は6.2.4項(2)④を参照してください。)

バッファメモリ

受信エリア

受信データ数格納エリア

受信データ格納エリア

アドレス(デフォルト)

80H81H

FFH〜

受信データ数の単位(ワード/バイト)は,バッファメモリのワード/バイト指定エリア(アドレス103H)への設定値による。受信終了コード受信時または受信終了データ数分のデータ受信時に,受信したデータ数が書き込まれる。受信終了コードの受信または受信終了データ数分のデータの受信まで,受信データが若いアドレスから順次格納される。

(00H~FFH)

ポイント

外部機器から計算機リンクユニットへ送信する1回あたりの送信データ量は,計算機リンクユニットの受信データ格納エリアのサイズ以下となるようにしてください。

(受信データ格納エリア) >= (外部機器から送信するデータ量)

受信データ格納エリアにすべて格納できないデータ量を送信する必要があるときは,受信エリアを変更してください。受信エリアのアドレスおよびサイズを変更することができます。

外部機器

Page 243: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 4

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(2) 受信データの読出し方法計算機リンクユニットが外部機器から受信したデータをシーケンスプログラムで読み出す方法には2通りあり,ユーザで任意に選択することができます。

いずれの場合も,外部機器からの受信データは受信データ格納エリアから読み出します。(例)受信データ“ABCDEFG123”を読み出す場合(受信エリアはデフォルト値)

受信データ数格納エリアワード/バイト指定エリア(アドレス103H)への指定値により格納されます。

受信データ格納エリア受信データは,受信順に若いアドレスの(L)→(H),次のアドレスの(L)→(H)の順に格納されます。

バッファメモリ

5または10

(B) (A)42H , 41H(D) (C)44H , 43H(F) (E)46H , 45H(1) (G)31H , 47H(3) (2)33H , 32H

80H

81H

82H

83H

84H

85H

86H

外部機器から“321GFEDCBA”

ユーザが指定した受信終了データ数分のデータを受信したとき,または受信終了コードのデータを受信したとき,計算機リンクユニットはシーケンスプログラムへの受信データ読出し要求信号(Xn1)をONさせます。

(a) 受信終了コードによる受信データの読出し方法(可変長での受信用)計算機リンクユニットは,あらかじめユーザがバッファメモリ(アドレス100H)に設定した受信終了コードのデータを外部機器から受信すると,シーケンスプログラムに対して受信データの読出し要求を行います。シーケンスプログラムは,計算機リンクユニットからの読出し要求により,外部機器から受信した受信終了コードまでの受信データを読み出すことができます。この受信終了コードは,外部機器の仕様に合わせて変更することができ,00H~FFHの範囲で任意のコードを1文字分(1バイト分)指定することができます。(変更方法は,6.2.4項(2)①を参照してください。)

先頭↓

*1

OSエリアバッファメモリ(受信エリア)①

n

シーケンスプログラム

シーケンサCPU 計算機リンクユニット

①:受信データ数セット②:受信データの読出し要求

データ1データ2データ3

データn-1データn

データn+1データn+2

(受信データ)

(終了コード)

Page 244: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 5

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

バッファメモリの受信終了コード指定エリアへの指定値より,計算機リンクユニットは次のときにシーケンサCPUへ読出し要求を行います。(説明中のCRのコードは0DH,LFのコードは0AHです。)

① 受信終了コードを変更していない場合(デフォルト値は0A0DH)CRを受信後,60ms以内にデータを受信しなかったとき・CRまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。

・以後に受信するデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。

CRを受信後,60ms以内にLF以外のデータを受信したとき・CRまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。

・CRより後に受信したデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。

CRを受信後,60ms以内にLFを受信したとき・LF(CR+LF)までの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。

・LFより後に受信する(した)データは,次回以降に読出し要求するデータとして計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。

CRより前にLFを受信したとき・LFまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。

・LFより後に受信したデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。

② 受信終了コードを変更し任意のコードを指定した場合(00□□Hを指定)ユーザが変更した受信終了コードのデータを受信したとき・受信終了コードのデータまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。

・受信終了コードのデータより後に受信する(した)データは,次回以降に読出し要求するデータとして計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。

③ 受信終了コードを変更し終了コードなしを指定した場合(FFFFHを指定)受信終了データ数指定による読出しのみ可能となります。(b)を参照してください。

○iv

○i

○ii

○iii

○i

Page 245: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 6

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(無手順終了コード指定エリア)

・CR+LFを終了コードにするとき8000Hを書き込む

・任意のデータの1文字分(1バイト)を終了コードにするとき使用するコードを下位バイトに,00Hを上位バイトに書き込む(00□□H)

・終了コードなしにするときFFFFHを書き込む

* 計算機リンクユニットの立上がり時に,指定値を書き込む。

バッファメモリアドレス

100Hb15 ~ b0 デフォルト値

0A0DH(CR,LF)

上記,無手順終了コード指定エリアへの指定値に対して,計算機リンクユニットは次のときにシーケンサCPUへ読出し要求を行います。① デフォルト値(0A0DH)の場合・前ページの① ~ に示すとおりです。

② 8000Hを指定した場合・CRとLFを続けて受信したときのみ,LFまでの受信データをバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンサCPUへの読出し要求信号をONします。(CRとLFの受信間隔時間の制限はありません。)

・LFより後に受信したデータは,次回以降に読出し要求するデータとして計算機リンクユニットのOSエリアに格納します。

③ 00□□Hを指定した場合・前ページの②に示すとおりです。

④ FFFFHを指定した場合受信終了データ数指定による読出しのみ可能となります。(b)を参照してください。

○i ○iv

ポイント

次のソフトウェアバージョン以降の計算機リンクユニットを使用すると,下記の無手順終了コード指定によりCR+LFの受信時のみ読出し要求信号をONさせることができます。

A1SJ71UC24-R2

A1SJ71UC24-PRF

A1SJ71CU24-R4

R

A1SJ71C24-R2

A1SJ71C24-PRF

A1SJ71C24-R4

M

A1SCPUC24-R2

A

対 象

ユニット

バージョン

AJ71UC24

M

A2CCPUC24

A2CCPUC24-PRF

K

Page 246: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 7

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(b) 受信終了データ数による受信データの読出し方法(固定長での受信用)計算機リンクユニットは,あらかじめユーザがバッファメモリ(アドレス108H)に設定した受信終了データ数分のデータを外部機器から受信すると,シーケンスプログラムに対して受信データの読出し要求を行います。シーケンスプログラムは,計算機リンクユニットからの読出し要求により,外部機器から受信した受信終了データ数分のデータを読み出すことができます。受信終了データ数のデフォルト値は127(ワード)に設定されていますが,外部機器と交信するデータ内容により受信データ格納エリアのサイズ以内で変更することができます。(変更方法は6.2.4項(2)②⑤を参照してください。)

OSエリアバッファメモリ(受信エリア)①

n

シーケンスプログラム

シーケンサCPU 計算機リンクユニット

①:受信データ数セット②:受信データの読出し要求

データ1データ2データ3

データn-1データn

データn+1データn+2

(受信データ)

*1

(終了データ数)

*1 図中に示す計算機リンクユニットのOSエリアは,受信終了コードのデータ受信後に受信するデータ,または受信終了データ数分のデータ受信後に受信するデータを,計算機リンクユニットが格納するためのメモリです。本マニュアルの対象計算機リンクユニットには次の容量のOSエリアがあります。いずれも,ユーザで読出し/書込みすることはできません。

AJ71UC24 ………………………………… 279バイトA1SJ71UC24-R2/PRF/R4A1SJ71C24-R2/PRF/R4 ……………… 304バイトA1SCPUC24-R2A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF……………… 279バイト

現在の読出し要求に対してシーケンスプログラムがバッファメモリの受信データの読出しを完了すると,OSエリア内の受信データおよび以降の受信データはバッファメモリの受信エリアに順次格納されます。なお,受信データを格納するOSエリアの空エリアが10バイト以下になると,伝送制御指定の設定により次の制御が行われます。(詳細は,第9章を参照してください。RS信号はOFFしません。)・DTR制御を設定しているときは,計算機リンクユニットがDTR信号をOFFし相手機器からの送信の中断を要求します。

・DC1・DC3送信制御を設定しているときは,計算機リンクユニットがDC3を送信し相手機器からの送信の中断を要求します。

Page 247: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 8

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

OSエリアに空エリアがなくなり,受信データを格納できなくなると,ユニットの2-SIO/4-SIO LEDが点灯し,空エリアができるまでの受信データはすべて捨てられます。

備  考

① 受信データ長>受信データ格納エリア長の処理終了コードによる受信の場合受信データ格納エリアより長いデータを計算機リンクユニットが受信する場合,受信データ格納エリア分のデータを受信すると受信データ読出し要求信号Xn1をONさせます。シーケンスプログラムが受信データ読出し完了信号Y(n+1)1をONすると,残りのデータの読出しを可能にし,終了コードを受信するまで上記をくりかえします。(受信データ格納エリア)>(外部機器から送信するデータ長)となるよう受信エリアを設定してください。

〔例〕受信エリアが80H~FFHアドレス(デフォルト値)のとき150ワードのデータを受信する場合。

終了コード

FROM命令 FROM命令

読出しデータ数127ワード

読出しデータ数23ワード

23ワード

127ワード外部機器

受信データ読出し要求Xn1

受信データ読出し完了Y(n+1)1

シーケンスプログラム

��������������������

ポイント

受信終了コードと受信終了データ数をバッファメモリの特定用途エリアへ設定すると,共に有効となります。この場合,計算機リンクユニットは受信終了データ数分のデータ受信前に受信終了コードを受信すると,シーケンスプログラムへ読出し要求を出力(Xn1がON)します。

○i

Page 248: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 9

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

受信終了データ数による受信の場合受信終了データ数を受信データ格納エリアより大きく設定すると,バッファメモリアドレス107Hに設定されている無手順受信用バッファメモリ長(デフォルトは128ワード)-1が受信終了データ数として処理されます。(受信データ格納エリア)>(外部機器から送信するデータ長)

〔例〕受信エリアが80H~FFHアドレス(デフォルト値)のとき150ワードにデータを受信する場合。

FROM命令FROM命令FROM命令

読出しデータ……1回目127ワード

読出しデータ……1回目の23ワードと2回目の104ワード

1回目データ 2回目データ 3回目データ23ワード127ワード

46ワード104ワード

69ワード81ワード外部機器

受信データ読出し要求Xn1

受信データ読出し完了Y(n+1)1

シーケンスプログラム

② CD信号をOFFしたとき,モード切換えしたときの受信データ外部機器と交信中に次のことを行うと,受信データがなくなりますので注意してください。CD信号をOFFしたとき・RS-232C回線で外部機器とデータ交信しているとき,CD端子チェックありを設定している場合は,シーケンサCPUへ読出し要求していないときに外部機器側で計算機リンクユニットのCD信号をOFF(4ms以上)すると,受信データがクリアされます。(受信エリアは初期化されません。)

・シーケンサCPUへ読出し要求しているときにCD信号がOFFしたとき,計算機リンクユニットはシーケンサCPUへの読出し要求処理を続行します。読出し要求した受信データはクリアしません。

・外部機器からのデータ送信を再開するときは,CD信号をONしてください。

モード切換えしたとき・第12章により計算機リンクユニットのモードを強制切換えすると,計算機リンクユニットは電源投入により立ち上がったときと同様の状態になり,受信データがクリアされます。(受信エリアは初期化されます。)

・以後データ交信するために,バッファメモリの特定用途エリアへの設定が必要になります。

・外部機器からのデータ送信を再開するときは,計算機リンクユニットのレディ信号(Xn7)がONし,バッファメモリの特定用途エリアへの設定が完了してから送信してください。(計算機リンクシステムによっては,送信再開可能をシーケンサCPUから外部機器へ伝えてから,外部機器からのデータ送信を再開することが必要となります。)

○ii

○ii

○i

Page 249: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 10

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(3) 受信エラーの検出方法(ユニットのLED,バッファメモリで確認)無手順モードによる外部機器からのデータ受信で,計算機リンクユニットはエラーを検出するとユニット前面のLED(2-C/N~2-SIOまたは4-C/N~4-SIO)を点灯させ,その情報をバッファメモリのアドレス101Hに格納します。データ受信エラーの発生は,ユニット前面のLEDまたはシーケンスプログラムで上記バッファメモリを読み出して確認してください。① ユニット前面の該当LED

(説明用)

RUN2-SD2-RD

(未使用)2-NEU2-ACK2-NAK4-NEU4-ACK4-NAK4-SD4-RD

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

2-C/N2-P/S2-PRO2-SIO4-C/N4-P/S4-PRO4-SIO(未使用)CPU RW

(未使用)(未使用)

LEDNo.

1617181920212223

25

(説明用)

LED部詳細図(AJ71UC24の場合)

LEDNo.

1617

192021

23

2-C/N2-P/S

2-SIO4-C/N4-P/S

4-SIO

C/NP/S

SIOC/NP/S

SIO

LED名称 LED OFF時

正 常正 常

正 常正 常正 常

正 常

LEDの初期状態

OFFOFF

OFFOFFOFF

OFF

LED ON時

4.3項(4)参照パリティエラー

オーバーラン,フレーミングエラー4.3項(4)参照パリティエラー

オーバーラン,フレーミングエラー

LEDの表示内容

RS-232C側とシーケンサCPUの交信結果RS-232C側パリティエラー表示

RS-232C側SIOエラー表示RS-422側とシーケンサCPUの交信結果RS-422側パリティエラー表示

RS-422側SIOエラー表示

上記LEDは点灯すると以後正常になっても点灯したままとなります。LEDを消灯させるときは,8.1項により行ってください。

② バッファメモリ(詳細は,8.1項を参照してください。)

2-C/N,C/N (LED NO.16)

2-P/S,P/S (LED NO.17)

2-SIO,SIO (LED NO.19)

4-C/N,C/N (LED NO.20)

4-P/S,P/S (LED NO.21)

4-SIO,SIO (LED NO.23)

1(ON) :点灯表示…エラーあり0(OFF):消灯表示…エラーなし

101Hb15 b8 b7 b6 b5 b4 b3 b2 b1 b0

LEDNo.

012

4567891011

備 考

外部機器の状態確認について外部機器のレディ信号などをシーケンサCPUへ入力信号として接続し,信号のON/OFF間隔のタイムアウトチェックなどにより外部機器の状態を確認してください。

外部機器レディ信号タイムアウト発生

または,データ受信間隔のタイムアウトチェックにより確認してください。

Page 250: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 11

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(4) 受信データのクリア方法無手順モードで外部機器からのデータを受信中に,外部機器の故障などによるエラーが発生した場合,それまでに受信したデータに誤りがあったり,途中のデータがなくなっていることがあります。計算機リンクユニット側のエラー回復処理として,バッファメモリへのクリア指定によりそれまでの受信データをすべて無効にして初期化を行うことができます。受信データをクリアするときは,下記バッファメモリの書込み,読出しを行ってください。計算機リンクユニットは,それまでに受信したデータを無効にして,現在の受信データ数を「0」として処理します。(バッファメモリの受信エリアはクリアされませんので,直前の値がそのまま残っています。)外部機器からのデータ送信を再開するときは,バッファメモリのアドレス10DHが「0」になってから送信してください。(計算機リンクシステムによっては,送信再開可能をシーケンサCPUから外部機器へ伝えてから,外部機器からデータ送信を再開することが必要となります。)

(クリア手順)① 受信データ読出し要求(Xn1),受信データ読出し完了(Y(n+1)1),送信要求(Y(n+1)0)がOFFしているとき,バッファメモリのアドレス10DHへシーケンスプログラムのTO命令により「1」を書き込んでください。

② 計算機リンクユニットは,受信データのクリア処理を行います。③ 受信データのクリアが終了すると,計算機リンクユニットはバッファメモリのアドレス10DHへ書き込まれた「1」を「0」にします。

TO命令(アドレス10DHへ“1”を書き込む)

シーケンサCPU(プログラム)

TOP Hn H10D K1 K1

“1” “0”

受信データクリア処理

計算機リンクユニット

バッファメモリアドレス10DH “0”

備 考

送信要求信号(Y(n+1)0)のONで,計算機リンクユニットから外部機器へデータを送信しているときは,上記受信データのクリア要求を行わないでください。外部機器へデータを送信しているときに,受信データのクリア要求を行うと,計算機リンクユニットはデータ送信を中止し送信完了信号(Xn0)をONします。

クリア指令 Xn1 Y(n+1)1Y(n+1)0

(*1)

*1 送信処理するときは,送信要求信号を再度ON(OFF→ON)する。

TO命令にXn1,Y(n+1)0,Y(n+1)1をインタロックとして入れたプログラムを作成する。(プログラム例は,付録6.1.3項参照)

Page 251: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 12

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

計算機リンクユニット

バッファメモリ

無手順送信用バッファメモリエリア(送信エリア)

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

送信データ数格納エリア

送信データ格納エリア

送信エリア

6.2.2 外部機器へのデータ送信について

 外部機器へデータを送信するために,知っておいていただきたい事項を示します。

データ

(00H~FFH)

④送信完了信号ON(Xn0)

①書込み(TO命令)

②送信要求信号ON(Y(n+1)0) (00H~FFH)

データ③

バッファメモリ

送信エリア

アドレス(デフォルト)

0H1H

7FH〜

送信データ数の単位(ワード/バイト)は,バッファメモリのワード/バイト指定エリア(アドレス103H)への設定値による。

送信したいデータ数をTO命令で指定する。

送信データを若いアドレスから順次格納する。

(1) 送信エリアの取り方について送信エリアとは,シーケンサCPUから外部機器へデータを送信するために,シーケンサCPUが送信データと送信データ数を書き込む計算機リンクユニットのバッファメモリエリアのことです。送信エリアはデフォルト値としてアドレス0H~7FHのバッファメモリが割り付けられています。データ伝送の目的,外部機器の仕様および送信データの長さに合わせ,送信エリアを変更することもできます。(変更方法は6.2.4項(2)③を参照してください。)

送信データ数格納エリア

送信データ格納エリア

外部機器

ポイント

シーケンサCPUから外部機器へ送信する1回あたりの送信データ量は,計算機リンクユニットの送信データ格納エリアのサイズ以下となるようにしてください。

(送信データ格納エリア) >= (シーケンサCPUから送信するデータ量)

送信データ格納エリアにすべて格納できないデータ量を送信する必要があるときは,送信エリアを変更してください。送信エリアのアドレスおよびサイズを変更することができます。

Page 252: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 13

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(2) 送信データの書込み方法送信エリアには下図のように送信データ数と送信データを書き込みます。(a) 無手順送信データ数格納エリアに,送信データ格納エリアに書き込む(書き

込んだ)データのワード数/バイト数(ワード/バイト指定による)を書き込みます。

(b) 送信データ格納エリアに,送信させるデータを書き込みます。

(例)“ABCDEFG123”を送信する場合(送信エリアはデフォルト値)

バッファメモリ

5または10

(B) (A)42H , 41H(D) (C)44H , 43H(F) (E)46H , 45H(1) (G)31H , 47H(3) (2)33H , 32H(5) (4)35H , 34H

0H

1H

2H

3H

4H

5H

6H

外部機器へ“ABCDEFG123”

上記(a)(b)を実行後,送信要求信号(Y(n+1)0)をONすると,計算機リンクユニットは指定データを指定データ数分,送信データ格納エリアの若いアドレスから順次送信します。

(3) 送信エラーの検出方法無手順モードによる外部機器へのデータ送信で,計算機リンクユニットが検出できるエラーは,バッファメモリの送信データ数格納エリアへ書き込まれている数値が正しいか否かのみです。送信データ数が正しくないと,計算機リンクユニットはそのエラー情報をバッファメモリのアドレス101Hに格納します。送信データ数エラーの発生は,シーケンスプログラムで上記バッファメモリを読み出して確認してください。上記以外のエラーの検出は,外部機器側で行ってください。

・バッファメモリ(詳細は,8.1項を参照してください。)

101H

無手順送信データ数エラー

(b)

(a)送信データ数格納エリアワード/バイト指定エリア(アドレス103H)への指定値により,送信データ数を書き込んでください。ワード単位のとき…… 5バイト単位のとき……10

送信データ格納エリア送信データは,送信順に若いアドレスの(L)→(H),次のアドレスの(L)→(H)の順に格納してください。

先頭↓

~b15 b14 b0

備 考

外部機器の状態確認について外部機器のレディ信号などをシーケンサCPUへ入力信号として接続し,信号のON/OFF間隔のタイムアウトチェックなどにより外部機器の状態を確認してください。

外部機器レディ信号

タイムアウト発生

1(ON) :エラーあり0(OFF):エラーなし

Page 253: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 14

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

6.2.3 シーケンサCPUとのハンドシェイク用入出力信号

 無手順モードでデータの送受信を行う場合に,シーケンスプログラムから出力したデータを外部機器へ送信させる信号,あるいは外部機器からデータが来たことを検知してシーケンスプログラムで読み出すことが可能となる信号などをハンドシェイク用入出力信号といい,無手順モードには必要な信号です。下記にハンドシェイク用入力信号を示します。

プログラムでOFFさせる

計算機リンクユニットでOFFさせる

計算機リンクユニットでONさせる

プログラムでONさせる

プログラムでONさせる

計算機リンクユニットでOFFさせる

プログラムでOFFさせる計算機リンクユニットでONさせる

シーケンサCPU

外部機器

外部機器

シーケンサCPU

Xn1 (受信データ読出し要求)

Y(n+1)1 (受信データ読出し完了)

Y(n+1)0 (送信要求)

Xn0 (送信完了)

X,Yに付した番号(n)は,本ユニットの装着位置と,本ユニットまでに装着されている入出力ユニットの点数などにより決まります。

備 考

上記以外に無手順モードで使用できる入出力信号として,Xn7(計算機リンクユニットのレディ信号),XnD(計算機リンクユニットのウォッチドグタイマエラー信号)があります。シーケンサCPUとの入出力信号については,3.9項を参照してください。

タイミング信 号

Page 254: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 15

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

6.2.4 バッファメモリの読出し/書込みについて

 無手順モードの計算機リンクで次のことを行うためには,バッファメモリの読出し/書込みを行うためのシーケンスプログラムが必要です。(バッファメモリ一覧は,3.10項に記載しております。)必要部分のシーケンスプログラムを作成してください。なお,計算機リンクユニットが立ち上がったときはバッファメモリの特定用途エリ

アにデフォルト値が書き込まれています。

プログラムの作成が必要な読出し/書込みの内容データ交信するための計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するとき外部機器からデータを受信するとき外部機器へデータを送信するとき現在までの外部機器からの受信データをすべてクリア(無効)するとき計算機リンク中に,計算機リンクユニットのLED点灯状態の読出し/LEDの消灯を行うとき計算機リンク中に,ユニット状態・信号状態を読み出すとき外部機器との伝送制御をDCコードで行うとき計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側で半二重通信を行うとき

説明項

本項(2)(3)

6.2.1項,6.4項6.2.2項,6.5項6.2.1項(4)

第8章

第8章第9章第10章

②③④

⑥⑦⑧

(1) バッファメモリ特定用途エリアの読出し/書込みを行うときの注意事項① バッファメモリはバッテリバックアップされていません。電源投入時,CPUリセット操作時,またはモード変更時は事前に書き換えたデータがすべてデフォルト値に戻りますので,その都度設定・変更データを書き込む必要があります。

② 特定用途エリア(100H~11FH)へのデータ書込みは,モード切換えに関するエリアを除きシーケンスプログラムのTO命令で書込みを行った場合のみ有効です。計算機からの書込みは行わないでください。(計算機リンクユニットは正しい動作を行いません。)

③ 下記機能を併用して使用する場合,バッファメモリエリアのユーザ自由エリアの割付けが重複しないようにしてください。重複して使用した場合,データが書き換えられ正しい交信が行えなくなります。・無手順モード送信・無手順モード受信・バッファメモリ読出し/書込み(CR/CWコマンド)機能・オンデマンド機能

なお,特定用途エリアをまたいで,1つのエリアとして割り付けることはできません。OH~FFHまたは120H~DFFH各々の範囲内で各エリアを割り付けてください。

例)

����������������������������������������������������������������������������

����������������������������������������������������������������������������〜

このように,特定用途エリアをまたいで,無手順受信用バッファメモリを割り付けることができません。

FFH100H

11FH120H

特定用途エリア

システムエリア

Page 255: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 16

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(2) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値の変更についてデータ交信するために計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更しなければならないときは,次の内容により該当シーケンスプログラムを組み込む必要があります。

① 無手順受信終了コード指定エリア(アドレス:100H)・シーケンサCPUが外部機器から可変長(受信データの長さが一定でない)のデータを受信する場合,計算機リンクユニットの立上がり時は,受信データに終了コードのCR,LFまたはCRとLF(CR受信後,60ms以内にLFを受信する必要あり)があると,シーケンサCPUに読出し要求するようになっています。

・終了コードを変更するときは,使用する終了コードを計算機リンクユニットの立上がり時または本項(4)により書き込んでください。

指定方法b15 ~ b0

バッファメモリアドレス100H (デフォルト0D0AH(CR,LF))

ポイント

(1) 無手順終了コード指定エリアへの指定値に対する計算機リンクユニットからシーケンサCPUへの受信データの読出しタイミングについては,6.2.1項(2)(a)を参照してください。

(2) 終了コードとして8000Hを指定したときは,CRに続いてLFを受信すると,シーケンスプログラムに読出し要求を出力します。(Xn1がON)(CRとLFの受信間隔時間の制限は,特にありません。)終了コードの8000Hは,計算機リンクユニットが次のソフトウェアバージョン以降であれば指定できます。

・CR+LFを終了コードにするとき8000Hを書き込む

・任意のデータの1文字分(1バイト分)を終了コードにするとき(下記ポイント(1)参照)使用するコードを下位バイトに,00Hを上位バイトに書き込む(00 H)

・終了コードなしにするときFFFFHを書き込む

A1SJ71UC24-R2/R4/PRF

R

AJ71UC24

M

適用ユニット

バージョン

A1SJ71C24-R2/R4/PRF

M

A1SCPUC24-R2

A

A2CCPUC24

K

A2CCPUC24-PRF

K

(3) 変更する終了コードは,00H~FFHの範囲で任意に1バイトのコードを設定できます。

(4) 終了コードなしにするときは,バッファメモリアドレス100HにFFFFHを書き込んでください。受信終了データ数の指定のみが有効となり,固定長による受信データの読出しが可能となります。

(5) 受信終了データ数も設定していた場合は,受信終了データ数分のデータ受信前に受信終了コードを受信すると,受信データの読出し要求を出力(Xn1がON)します。

Page 256: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 17

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

② 無手順ワード/バイト指定エリア(アドレス:103H)・計算機リンクユニットの立上がり時は,シーケンサCPUと計算機リンクユニット間で授受する送受信データの送信データ数と受信データ数がワード単位になっています。

・送信データ数と受信データ数の単位をバイト単位にするときは,計算機リンクユニットの立上がり時に「1」を書き込んでください。

・この単位は,専用プロトコルのオンデマンド機能で送信するデータ長の単位としても使用されます。

指定方法b15 ~ b1 b0

バッファメモリアドレス103H

③ バッファメモリの送信エリアを変更するためのエリア無手順送信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア(アドレス:104H)無手順送信用バッファメモリ長指定エリア (アドレス:105H)・シーケンサCPUから外部機器へデータを送信する場合,計算機リンクユニットの立上がり時は,バッファメモリのアドレス0H~7FH(長さは80H分)を使って送信データ数と送信データを格納するようになっています。

・送信データ数と送信データを格納するバッファメモリエリアを変更するときは,計算機リンクユニットの立上がり時に,使用するエリアの先頭アドレスとバッファメモリ長を書き込んでください。

・無手順送信用バッファメモリとしては,バッファメモリのアドレス0H~FFHまたは120H~DFFHを使用することができます。((1)③参照)

指定方法

b15 ~ b0

104H(先頭アドレス指定)

105H(バッファメモリ長指定)

(デフォルト0H)

(デフォルト80H)

バッファメモリアドレス

ポイント

(1) バッファメモリアドレス100H~11FHは特定用途エリアのため,この範囲を含む指定をしないでください。

(2) バッファメモリドレス105Hには,送信データ数格納エリアも含めてください。

(3) ユーザ自由エリアの範囲外を指定した場合,計算機リンクユニットはデフォルト値で処理します。

(デフォルト0)

0:ワード単位1:バイト単位

無視

先頭アドレスNo.を16進数で書き込む。

メモリ長(アドレス数)を16進数で書き込む。

Page 257: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 18

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

④ バッファメモリの受信エリアを変更するためのエリア無手順受信用バッファメモリ先頭アドレス指定エリア(アドレス:106H)無手順受信用バッファメモリ長指定エリア (アドレス:107H)・シーケンサCPUが外部機器からデータを受信する場合,計算機リンクユニットの立上がり時は,バッファメモリのアドレス80H~FFH(長さは80H分)を使って受信データ数と受信データを格納するようになっています。

・受信データ数と受信データを格納するバッファメモリエリアを変更するときは,計算機リンクユニットの立上がり時に,使用するエリアの先頭アドレスとバッファメモリ長を書き込んでください。

・無手順受信用バッファメモリとしては,バッファメモリのアドレス0H~FFHまたは120H~DFFHを使用することができます。((1)③参照)

指定方法

b15 ~ b0

106H(先頭アドレス指定)

107H(バッファメモリ長指定)

(デフォルト80H)

(デフォルト80H)

バッファメモリアドレス

ポイント

(1) バッファメモリアドレス100H~11FHは特定用途エリアのため,この範囲を含む指定をしないでください。

(2) バッファメモリドレス107Hには,受信データ数格納エリアも含めてください。

(3) ユーザ自由エリアの範囲外を指定した場合,計算機リンクユニットはデフォルト値で処理します。

⑤ 無手順受信終了データ数指定エリア(アドレス:108H)・シーケンサCPUが外部機器から固定長(受信データの長さが一定)のデータを受信する場合,計算機リンクユニットの立上がり時は,127ワード(終了データ数,単位はバッファメモリアドレス103Hの設定値による)分のデータを受信するとシーケンサCPUに読出し要求するようになっています。

・終了データ数を変更するときは,終了データ数を計算機リンクユニットの立上がり時または本項(4)により書き込んでください。

指定方法b15 ~ b0

バッファメモリアドレス108H

先頭アドレスNo.を16進数で書き込む。

メモリ長(アドレス数)を16進数で書き込む。

受信データ数を書き込む。

(デフォルト127ワード)

Page 258: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 19

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

ポイント

(1) 受信終了データ数は,下記の範囲となるようにしてください。・受信終了データ数≦無手順受信用バッファメモリ長(ワード単位の場合)・受信終了データ数≦(無手順受信バッファメモリ長)×2(バイト単位の場合)

受信終了データ数を無手順受信用バッファメモリ長より大きくした場合は,無手順受信用バッファメモリの容量が受信終了データ数となります。

(2) 設定する受信終了データ数の単位(ワード/バイト)は,②の設定により決まります。

(3) 受信終了コードも設定していた場合は,受信データ数分のデータ受信前に受信終了コードを受信すると,受信データの読出し要求を出力(Xn1が0N)します。

(4) 終了コードなしで固定長による受信データの読出しを行うときは,次のように設定してください。

指定方法b15 ~ b1 b0

バッファメモリアドレス10BH (デフォルト0)

無視0または1を書き込む

0:チェックを行う(有)1:チェックを行わない(無)

備 考

RS-232C CD端子チェック設定による,計算機リンクユニットのCD信号に対する動作については,4.6.2項を参照してください。

⑥ RS-232C CD端子チェック設定エリア(アドレス:10BH)・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続しているときは,4.6.2項の説明による本設定が必要です。

・計算機リンクユニットの立上がり時は,CD端子チェックありになっています。・CD端子チェックなしにするときは,計算機リンクユニットの立上がり時に「1」を書き込んでください。

・この設定は,専用プロトコル,無手順モードのどの機能に対しても有効になります。

バッファメモリアドレス100H

バッファメモリアドレス108HF F F F

b15 ~ b8 b7 ~ b0FFFFHを書き込む。

受信終了データ数を書き込む。(デフォルト127ワード)

Page 259: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 20

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

⑦ 無手順受信データクリア要求エリア(アドレス:10DH)・外部機器からのデータ受信で,受信エラーなどのトラブルの発生により受信データをすべて捨てる(削除)必要が生じたときに,本エリアを使って受信データをクリアすることができます。

・受信データをすべて捨てる(削除)必要が生じたときは,6.2.1項(4)により受信データクリア要求を行ってください。

⑧ RS-232Cの通信方式を変更するためのエリアRS-232C通信方式指定エリア (アドレス:10FH)同時送信時の優先/非優先指定エリア(アドレス:110H)送信再開時の送信方法指定エリア (アドレス:111H)・計算機リンクユニットのRS-232Cインタフェース側に外部機器を接続しているとき,計算機リンクユニットの立上がり時はその外部機器とは全二重通信が可能になっています。

・半二重通信を行うときは,第10章により計算機リンクユニットの立上がり時にデフォルト値を変更してください。

⑨ 外部機器との伝送制御方法を変更するためのエリア伝送制御指定エリア (アドレス:11AH)DC1/DC3制御コード指定エリア (アドレス:11BH)DC2/DC4制御コード指定エリア (アドレス:11CH)・計算機リンクユニットの立上がり時は,外部機器との伝送制御はRS-232Cインタフェース側のみDTR/DSR制御が行われるようになっています。

・RS-232Cインタフェース側およびRS-422インタフェース側でDCコード制御を行うときは,第9章により計算機リンクユニットの立上がり時にデフォルト値を変更してください。

・この設定は,専用プロトコル,無手順モードのどの機能に対しても有効になります。

Page 260: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 21

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(3) バッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するときのプログラム例計算機リンクユニットのバッファメモリ特定用途エリアのデフォルト値を変更するときの,プログラム例を以下に示します。必要部分のプログラムのみ組み込んでください。この例は,シーケンサCPUからみた計算機リンクユニットの入出力信号が80H~9FHの場合で示しています。

指定方法 (計算機リンクユニットの入出力信号 80H~9FH)

終了コードをETX(03H)にする指定バッファメモリアドレス100HへETXのASCIIコード(03H)を書き

込む。

データをバイト単位で扱う指定バッファメモリアドレス103Hへ“1”(バイト単位)を書き込

む。

無手順の送信エリアをアドレス0H~FFHにする指定(*1)バッファメモリアドレス104Hへ0Hを書き込む。

バッファメモリアドレス105Hへ100Hを書き込む。

無手順の受信エリアをアドレス120H~19FHにする指定(*1)バッファメモリアドレス106Hへ120Hを書き込む。

バッファメモリアドレス107Hへ80Hを書き込む。

終了データ数を15(バイト)にする指定(単位はアドレス103Hで指定済み)バッファアドレス108Hへ“15”を書き込む。

CD端子チェックなしを設定バッファメモリアドレス10BHへ“1”(チェックしない)を書き込む。

RS-232C通信方式などの指定(半二重通信用)第10章により書き込む。

伝送制御などの指定第9章により書き込む。

無手順によるデータ受信6.4項により行う。

無手順による受信データのクリア6.2.1項(4)により行う。

無手順によるデータ送信6.5項により行う。

LED点灯状態の読出し,LED消灯の書込み信号状態・スイッチ設定状態の読出し第8章により読み出す/書き込む。

TOP H8 H103 K1 K1

TOP H8 H104 H0 K1

TOP H8 H105 H100 K1

TOP H8 H106 H120 K1

TOP H8 H107 H80 K1

TOP H8 H108 K15 K1

TOP H8 H10B K1 K1

X87

X87

X81受信指令

クリア指令

X87送信指令

TOP H8 H100 H0003 K1

指令 X087

Page 261: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 22

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

*1 指定例に示す無手順の送信エリアと受信エリアを指定したときの,送信エリアと受信エリアの位置をイメージ図で示します。

バッファメモリ

(送信データ数格納エリア)

(送信データ格納エリア)

0H

100H

120H

80H

(受信データ数格納エリア)

(受信データ格納エリア)

0H1H

FFH100H

104H

105H

106H

107H

11FH120H121H

19FH1A0H

DFFH

ユーザ自由エリア

特定用途エリア

ユーザ自由エリア

備  考

ユーザ自由エリアおよび特定用途エリアについては,3.10項を参照してください。

アドレス

無手順送信用バッファメモリエリア(100H分)(送信エリアと略します。)送信データとして255ワード(510バイト)分を格納できる。

先頭アドレスが0Hであることを示す。メモリ長が100Hであることを示す。先頭アドレスが120Hであることを示す。

メモリ長が80Hであることを示す。

無手順受信用バッファメモリエリア(80H分)(受信エリアと略します。)受信データとして127ワード(254バイト)分を格納できる。

Page 262: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 23

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(4) データ交信を開始後に,無手順モードでのデータ受信用の設定値を変更してデータ受信処理を続行する場合の,ユニットの制約,設定値を変更するときのタイミングおよび手順などについて示します。(a) 対象計算機リンクユニットの形名

データ交信を開始後に,受信終了コード,受信終了データ数の設定値を変更してデータ受信処理を続行できるユニットは次のとおりです。カッコ内は該当ユニットのソフトウェアバージョンを示しています。(ソフトウェアバージョンの確認方法は,1.3.2項を参照してください。)・AJ71UC24(M版以降品)・A1SJ71UC24-R2,A1SJ71UC24-R4,A1SJ71UC24-PRF(すべてM版以降品)・A1SCPUC24-R2(A版以降品)・A2CCPUC24,A2CCPUC24-PRF(すべてK版以降品)

(b) 変更が可能な設定値計算機リンクユニットのバッファメモリによる初期設定の中で,以下の設定値をデータ交信を開始後に変更することができます。・無手順受信終了コード (バッファメモリアドレス:100H)・無手順受信終了データ数(バッファメモリアドレス:108H)*従来は,ユニットの立上がり時(計算機リンクユニットレディ信号(Xn7)がOFF→ON時)にのみ設定値を変更することができました。上記以外の初期設定の変更は,従来と同じようにユニットの立上がり時に行ってください。

(c) 設定値変更のタイミングと手順① 変更タイミングデータ交信を開始後に受信終了コード,受信終了データ数を変更する場合は,受信データの読出しに関するシーケンサCPUと計算機リンクユニット間の入出力信号が以下の状態のときに行ってください。・受信データ読出し要求信号(Xn1) :ON・受信データ読出し完了信号(Y(n+1)1) :OFF

② 変更手順外部機器からのデータ受信により受信データ読出し要求信号がONしたときに,以下を行ってから受信データ読出し完了信号をONします。・受信データを読み出す。・無手順受信終了コード,無手順終了データ数の設定値を変更する。

計算機リンク機能A2CCPUC24-PRF△

A2CCPUC24△

A1SCPUC24-R2△

-PRFA1SJ71C24-R4-R2-PRF

△-R2△

A1SJ71UC24AJ71UC24

対象機能

適用ユニット

備 考

-R4△

6.2.4項(4)参照6.2.4項(4)参照

Page 263: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 24

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

データ-1 データ-2

受信データ

読出し

外部機器側

計算機リンクユニット側

読出し要求信号(Xn1)

読出し完了信号(Y(n+1)1)

受信終了コード設定エリア(バッファメモリアドレス:100H)

無手順終了データ数設定エリア(バッファメモリアドレス:108H) 設定値-1 設定値-2

設定値-A 設定値-B

設定値-A/-1

による読出し要求設定値-B/-2

による読出し要求

受信データ

読出し④ ③

(プログラム例・・・・・・・・・ 計算機リンクユニットの入出力信号 80H~9FH)

X81

MOVP D0 Z

FROMP H8 H80 D0 K1

FROMP H8 H81 D1 KOZ

TOP H8 H100 m K1

TOP H8 H108 n K1

Y91

読出し要求信号①

受信データ数を読み出します。

受信データ数分の受信データを読み出します。

必要により,受信終了コードの設定値を変更します。

必要により,受信終了データ数の設定値を変更します。

読出し完了信号をONします。⑤

Page 264: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 25

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

6.2.5 データ交信上の注意事項

 無手順モードでデータ交信するときの注意事項を示します。

(1) 計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件計算機リンクユニットの伝送シーケンスが初期状態になる条件は次のとおりです。・電源の投入,CPU表面のリセットスイッチ操作時,またはモード切換え時。・RS-232C側での全二重通信でCD端子チェックあり(4.6.2項,6.2.4項(2)⑥参照)を設定してデータ交信している場合,CD信号がOFFしたとき。

(2) FROM/TO命令による計算機リンクユニットとのアクセスシーケンサCPUから計算機リンクユニットに対するFROM/TO命令の実行は,必要なときにのみ行ってください。計算機リンクユニットから外部機器へのデータ送信と,シーケンサCPUから計算機リンクユニットに対するFROM/TO命令の実行が同時に発生したときは,FROM/TO命令の処理が優先して行われるためです。このため,計算機リンクユニットから外部機器へのデータ送信時間は,FROM/TO命令の処理時間分のびます。

(3) データコードについて無手順モードでは計算機リンクユニット内で,データのASCII交換などを行いませんので,ASCIIまたはJISコードが必要な場合は,あらかじめシーケンサCPU/外部機器側でASCIIあるいはJISコードにてデータを取り扱ってください。

(4) 外部機器側でのフレーミングエラー発生についてRS-422を介して計算機リンクユニットから外部機器側へ何も送信していない状態のときに外部機器側でフレーミングミラーとなる場合があります。(3.8.3項参照)計算機リンクユニットの送信データの先頭に,データの先頭を認識するための任意のコードなどをシーケンスプログラムにより追加し送信するようにしてください。RS-422を介するデータ交信は,3.8.3項に示しております計算機リンクユニット側のインタフェース仕様をご確認の上,データ交信してください。

(5) マルチドロップ接続による外部機器(計算機など)とのデータ交信外部機器とシーケンサCPUを1:nでマルチドロップ接続する場合,外部機器が送信したデータは各計算機リンクユニットが受信します。伝文中に対象シーケンサCPUを示すデータを含め,シーケンスプログラムにて自局宛以外の受信データを無視する(読捨て)シーケンスプログラムの作成が必要です。(伝文例)

LF

(0AH)

CR

(0DH)データデータ長

(BINデータ)

局0(32H)

STX

(02H)

スペース

(20H)

番2(32H)

Page 265: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 26

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(6) 専用プロトコルとの併用が可能計算機リンクユニットのモード設定スイッチ(4.2.1項参照)を“1”~“8”に設定して立ち上げたとき,またはモード切換えで1~8のモード番号を指定したとき,無手順モードによるデータ交信を行うときは,もう1方のインタフェース側で専用プロトコルによるデータ交信が行えます。2つのインタフェースのモードを双方向モードと無手順モードに設定して,データ交信することはできません。

(7) データ送信時の禁止事項について計算機リンクユニットから外部機器へデータを送信しているときは,次のことを行わないでください。次のことを行うと,計算機リンクユニットはデータ送信を中止し送信完了信号(Xn0)をONします。(禁止事項)・RS-232C回線でデータ交信時,バッファメモリのアドレス10BHで「CD端子チェックあり」を設定し,外部機器が計算機リンクユニットのCD信号を制御しているときに,CD信号をOFFする。(送信を開始するときにCD信号がOFFしている場合も,計算機リンクユニットはデータを送信しないで送信完了信号をONする。)

・受信データのクリア要求を行う。

(8) 受信終了コード,受信終了データ数の変更についてデータ交信を開始後に,無手順モードでのデータ受信用の設定値(受信終了コード,受信終了データ数)を変更してデータ受信処理を続行する場合は,6.2.4項(4)に示すタイミングおよび手順で設定値を変更してください。

確認項目各種スイッチ設定計算機リンクユニットの動作外部機器との接続終端抵抗の接続/設定

確認項目の説明項4.2項

4.5項,4.8.1項4.6項4.7項

①②③④

ポイント

無手順モードでの計算機リンクでは,上記確認項目で示す内容に誤りがあると,正常に計算機リンクを行うことができなくなります。計算機リンクユニットの運転前に,再確認をお願い致します。

6.3 運転前の確認

 無手順モードによる計算機リンクを開始するときの手順は,第4章に記載しております。 ご使用の計算機リンクユニットで正常に計算機リンクを行うために,運転前に次の内容の再確認をお願い致します。

Page 266: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 27

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

6.4 無手順モードの受信(外部機器→計算機リンクユニット)

 受信とは,外部機器から受信したデータを計算機リンクユニットのシステムがバッファメモリの受信エリアに格納し,シーケンスプログラムがFROM命令で読み出すことです。

6.4.1 受信手順

 無手順モードによる受信データをシーケンサCPUへ読み出すときの,受信手順を示します。

終了データ数による受信データの読出し

FROM処理

終了コードを受信すると受信データ読出し要求Xn1がONする

終了コード

デフォルト時はCR/LF(0DH/0 A H ),変更時は指定終了コード

プログラム上でON/OFFする

FROM処理 プログラム上でON/OFFする

受信終了データ数分のデータを受信すると受信データ読出し要求Xn1がONする

無手順受信終了データ数

受信データ

L H L H L H

外部機器外部機器

L H L H

受信データ

CR ~

受信データ読出し要求 Xn1

受信データ読出し完了 Y(n+1)1

シーケンサCPU(プログラム)

計算機リンクユニット

受信データ読出し要求 Xn1

受信データ読出し完了 Y(n+1)1

シーケンサCPU(プログラム)

計算機リンクユニット

6.4.2 受信プログラム

 計算機リンクユニットのバッファメモリ(受信エリア)に格納されている受信データをシーケンサCPUへ読み出すときの,基本シーケンスプログラムおよびプログラム例を示します。受信データは,バッファメモリの受信エリア(デフォルト値の場合アドレス80H~

FFH)より読み出します。

バッファメモリ(受信エリア)

受信データ数格納エリア

受信データ格納エリア

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

アドレス

80H

81H

FFH

(受信データ読出し要求)

(受信データ読出し完了)

計算機リンクユニット

終了コードによる受信データの読出し

Xn1

Y(n+1)1

①~④は,(1)(2)の(a)に示す①~④との対応付けを示す番号です。

Page 267: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 28

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

形式

(b) プログラム例計算機リンクユニットの入出力信号が130H~14FHへ割り付けられているときに,バッファメモリのアドレス80Hからn+1ワード分をD0以降に読み出す場合

①読出し要求Xn1 ②受信データ数の読出し

③受信データの読出し

FROMP n1 n2 D KOZ

MOVP D0 Z

Y(n+1)1

④読出し完了

FROMP n1 n2 D n3

受信データ

受信データ数D0

D1

D2

Dn

Dn+1

………………

(n=z)

Y141

FROMP H13 H81 D1 KOZ

X131FROMP H13 H80 D0 K1

MOVP D0 Z

バッファメモリより

(80Hより)

バッファメモリより

(81H以降より)

(1) 応用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(FROM,FROMP,DFRO,DFROP命令)(a) 受信エリアから読み出すときの形式

詳細は,プログラミングマニュアル(共通命令編)を参照してください。

読出し要求信号(Xn1)がONしたときに,シーケンスプログラム

に読み出すデータ数をバッファメモリの受信データ数格納エリ

アから読み出します。

読み出したデータ数をインデックスレジタ(Z)に格納します。

読み出したデータ数分の受信データを,バッファメモリの受信

データ格納エリアから読み出します。

受信データを読出し後,読出し完了信号(Y(N+1)1)をONします。

*③で読み出したデータを受信データとして処理します。

Page 268: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 29

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(2) 専用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(INPUT命令)(a) 受信エリアから読み出すときの形式

詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。

形式

(b) プログラム例計算機リンクユニットの入出力信号が130H~14FHへ割り付けられているときに,10ワード以内の受信データをD10以降に読み出す場合

* 受信していたデータ数>受信データ許容数のとき,受信データ許容数分の受信データのみ,格納されます。残りの受信データは捨てられます。

受信データ許容数(10)D0

D1

D10

Dn

Dn+1

受信データ数 (n)

…………

読出し完了で,1スキャンのみM1がON

SUB H0013

D0LEDC

D10LEDC

M1LEDC

LEDR

M0RST

INPUTLEDB

M0SET

MOVP K0 D1

MOV K10 D0X131

M9038

M0

M1 * 受信データ数≧受信データ許容数のときのみ,D20に00Hが格納されます。

バッファメモリより

(81H以降より)

ポイント

専用命令を使用するときは,シーケンサCPUへ書き込むパラメータのI/O割付けで,対象計算機リンクユニット装着のスロットにI/O点数(F32点)とユニット形名(下記)を設定してください。詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。

①読出し指令

②受信データ数の読出し

④読出し完了LEDA/LEDB INPUT

LEDC D2

LEDR

LEDC D1

LEDC n2

SUB n1

読出し完了(ユーザ指定デバイス)

読出し指令信号がON中/ONしたときに,受信データをバッファメモリ

の受信データ格納エリアから,受信データ許容数(ユーザ指定)以内

で読み出します。

受信データの読出し,読出し完了信号のON/OFFは,すべてシーケンサ

CPUが行います。

受信データを読出し後,ユーザ指定の読出し完了信号が1スキャンON

します。

*②~④で読み出したデータを受信データとして処理します。

計算機リンクユニット装着のシーケンサCPU

AnUCPUAnACPUAnA/AnUCPU以外

AJ71UC24 A1SJ71UC24-R2/R4/PRF

A1SCPUC24-R2

A2CCPUC24

A2CCPUC24-PRF

A1SJ71C24-R2/R4/PRF

ご使用の計算機リンクユニット

AJ71UC24 AJ71C24S3 ─────AJ71C24S3 ─────

専用命令は使用不可のため設定不要

Page 269: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 30

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(3) 応用例応用命令を使って受信データを読み出しデータレジスタへ格納するときの,応用例を示します。専用命令を使ってもシーケンスプログラムが異なるだけで,受信データの格納結果は同じです。

例1 ワード単位・終了コードによる場合(受信エリアの割付けはデフォルト値)

外部から“ABCDEF12345”CRを受信し,シーケンサCPUのD0~D6に格納する場合。(計算機リンクユニットの入出力信号は1A0H~1BFH)

計算機リンクユニット

A B C D E F 1 2 3 4 5 CR

FROM処理

アドレス

受信データ数を格納

シーケンスプログラムデータメモリ

計算機リンクユニットバッファメモリ

④RST Y1B1

SET Y1B1

受信データの処理

シーケンスプログラム例

受信データ読出し要求 X1A1

受信データ読出し完了 Y1B1

シーケンサCPU(プログラム)

12バイト/2=6ワード

④③

FROMP H1A H80 D0 K1

MOVP D0 Z

FROMP H1A H81 D0 K0Z

X1A1 Y1B1

Y1B1

0 0 H , 0 6 H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 2 ) ( 1 )3 2 H , 3 1 H( 4 ) ( 3 )3 4 H , 3 3 H( C R ) ( 5 )0 D H , 3 5 H

80H

81H

82H

83H

84H

85H

86H

0 0 H , 0 6 H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 2 ) ( 1 )3 2 H , 3 1 H( 4 ) ( 3 )3 4 H , 3 3 H( C R ) ( 5 )0 D H , 3 5 H

D0

D1

D2

D3

D4

D5

D6

41H 42H 43H 44H 45H 46H 31H 32H 33H 34H 35H 0DH

外部機器

① ②

X1A1

Page 270: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 31

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

例2 バイト単位・終了データ数による場合(受信エリアの割付けはデフォルト値)

ワード/バイト指定をバイト単位に指定,受信終了データ数を9に設定しているとき,外部から“ABCDEF123”を受信し,シーケンサCPUのD0~D5に格納する場合。(計算機リンクユニットの入出力信号は80H~9FH)

A B C D E F 1 2 3

シーケンスプログラム例

受信データ読出し要求 X81

受信データ読出し完了 Y91

シーケンサCPU(プログラム)

計算機リンクユニット

9バイト

FROM処理

アドレス①

シーケンスプログラムデータメモリ

計算機リンクユニットバッファメモリ

受信データ数を格納

FROMP H8 H81 D1 K0Z

/P D0 K2 D0

+P D0 D1 Z

SET Y91

受信データの処理

RST Y91 ④

④③

0 0 H , 0 9 H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 2 ) ( 1 )3 2 H , 3 1 H

( 3 )0 0 H , 3 3 H

80H

81H

82H

83H

84H

85H

D0

D1

D2

D3

D4

D5

0 0 H , 0 9 H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 2 ) ( 1 )3 2 H , 3 1 H

( 3 )0 0 H , 3 3 H

FROMP H8 H80 D0 K1Y91X81

Y91

ポイント

・伝送データをバイト単位で扱う指定を行った場合でも,シーケンスプログラム側のFROM命令はワード単位となりますので,受信データ数をバッファメモリ点数(ワード単位)に直す必要があります。上記例では9バイト…9÷2=4.5…5ワードとなります。

・奇数バイト分を受信したとき,FROM命令で読み出した最終アドレスの上位8ビットは00Hとなります。

41H 42H 43H 44H 45H 46H 31H 32H 33H

外部機器

① ②

X81

Page 271: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 32

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

6.5 無手順モードの送信(計算機リンクユニット→外部機器)

 送信とはシーケンスプログラムからTO命令でバッファメモリの送信エリアへ書き込まれたデータを,シーケンサCPUの送信要求信号(Y(n+1)0)のONにより計算機リンクユニットのシステムが外部機器へ送信することです。

6.5.1 送信手順

 送信エリアに書き込んだデータを外部機器へ送信させる手順を示します。

手 順 1ワードデータは2キャラクタで表現

ポイント

(1) 送信データ数>送信データ格納エリアまたは送信データ“0”の場合,無手順送信データ数エラーとなり,伝送エラー情報として特定用途エリア101H(エラーLED表示エリア)の最上位ビット(b15)に“1”が書き込まれます。(6.2.2項(3)を参照してください。)

(2) 送信エリアの先頭アドレスに書き込まれた送信データ数はデータとして送信されません。

6.5.2 送信プログラム

 シーケンサCPUから外部機器へデータを送信するときの,基本シーケンスプログラムおよびプログラム例を示します。

送信データは,バッファメモリの送信エリア(デフォルト値の場合アドレス0H~7FH)に書き込みます。

L H L H

送信データ

~L HL H

計算機リンクユニット

送信データ数送信データ

プログラム上でON/OFFする

送信完了 Xn0

送信要求 Y(n+1)0

シーケンサCPU(プログラム)

シーケンサCPU

シーケンスプログラム

計算機リンクユニット

アドレス

0H

1H

7FH

(送信要求)

(送信完了)

Y(n+1)0

Xn0

③ ⑤

①~⑤は,(1)(2)の(a)に示す①~⑤との対応付けを示す番号です。

バッファメモリ(送信エリア)

送信データ数格納エリア

送信データ格納エリア

TO処理

外部機器

Page 272: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 33

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

形式

(1) 応用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(TO,TOP,DTO,DTOP命令)(a) 送信エリアへ書き込むときの形式

詳細は,プログラミングマニュアル(共通命令編)を参照してください。

(b) プログラム例計算機リンクユニットの入出力信号が60H~7FHへ割り付けられているときに,バッファメモリのアドレス1H以降へ送信データ「ABCDEFG CR.LF」を書き込み,5ワード分のデータを送信する場合(ワード/バイト指定はワードの例)

送信指令X X67 X60 Y70

X60

RST Y70

SET Y70

TOP H6 H0 D10 K6

MOVP K5 D10

MOVP H0A0D D15

ASC ABCDEFG D1100H , 05H

42H(B) , 41H(A)

44H(D) , 43H(C)

46H(F) , 45H(E)

20H( ) , 47H(G)

0AH(LF) , 0DH(CR)

バッファメモリへ(アドレス0H~5Hへ)

送信指令信号(X )がONしたときに,送信データおよび送信

データ数をセットします。

* 送信指令信号は,送信完了信号(Xn0)がONする前にOFFして

ください。

送信データ数および送信データを,バッファメモリの無手順送信

データ数格納エリアおよび送信データ格納エリアへ書き込みます。

データを書込み後,送信要求信号(Y(n+1)0)をONします。

データの送信完了信号(Xn0)がONしたら,送信要求信号をOFFし

ます。

送信データ設定

送信指令X Xn7

送信完了Xn0

送信要求Y(n+1)0

①送信データ数の書込み②送信データの書込み

TOP n1 n2 S n3

③送信要求

SET Y(n+1)0

⑤送信要求解除

RST Y(n+1)0

④送信完了Xn0

D10

D11

D12

D13

D14

D15

データ数を設定

Page 273: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 34

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(2) 専用命令を使うときの基本シーケンスプログラム(PRN,PR命令)

(a) 送信エリアへ書き込むときの形式詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。

[PRN命令を使用する場合]………指定バイト数/ワード数分のデータ送信

形式

送信指令信号-1(X )がONしたときに,送信データおよび送信データ

数をセットします。

* 送信指令-1信号は,送信完了信号(下記D)がONする前にOFFして

ください。

送信指令信号-2がON中/ONしたときに,指定デバイスに格納されてい

る送信データをバッファメモリの送信エリアへ書き込み,計算機リ

ンクユニットに送信させます。

バッファメモリへの送信データ,送信データ数の書込み,計算機リ

ンクユニットへの送信要求は,すべてシーケンサCPUが行います。

データ送信が完了後,ユーザ指定の送信完了信号が1スキャンONしま

す。

送信指令-2 セット

送信データ設定

LEDA/LEDB PRN

SUB n1

LEDC/SUB n2

LEDC S

LEDC D

LEDR

(b) プログラム例計算機リンクユニットの入出力信号が60H~7FHへ割り付けられているときに,データ「ABCDEFG CR.LF」を5ワード分,送信する場合(ワード/バイト指定はワードの例)

SET M0

LEDC D10

LEDC D11

LEDC M1

LEDR

RST M0

送信完了で,1スキャンのみM1がON

バッファメモリへ(アドレス0H~5Hへ)

00H , 05H

42H(B) , 41H(A)

44H(D) , 43H(C)

46H(F) , 45H(E)

20H( ) , 47H(G)

0AH(LF) , 0DH(CR)

D10

D11

D12

D13

D14

D15

送信指令-1Xn7X

送信完了Y(n+1)0

送信要求Xn0

①送信データ数の書込み

⑤送信要求解除〜

送信指令-2

送信完了(ユーザ指定デバイス)

MOVP H0A0D D15

MOVP K5 D10

ASC ABCDEFG D11

X67 X60X送信指令

Y70

M0

M1

LEDB PRN

SUB H0006

データ数を設定

Page 274: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 35

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

[PR命令を使用する場合]………00Hコード直前までのデータ送信(a) 送信エリアへ書き込むときの形式

詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。 形式

送信指令-2 セット

送信データ設定

00Hのコードを設定

LEDC D

LEDR

送信指令信号-1(X )がONしたときに,送信データおよび00Hのコー

ドをセットします。

(00Hは送信データの終了指定となるため,送信データ中に00Hのデー

タを含めることはできません。)

* 送信指令-1信号は,送信完了信号(下記D)がONする前にOFFして

ください。

送信指令信号-2がON中/ONしたときに,指定デバイスに格納されてい

る送信データをバッファメモリの送信エリアへ書き込み,計算機リ

ンクユニットに送信させます。

バッファメモリへの送信データ,送信データ数の書込み,計算機リ

ンクユニットへの送信要求は,すべてシーケンサCPUが行います。

データ送信が完了後,ユーザ指定の送信完了信号が1スキャンONしま

す。

①送信データ数の書込み

⑤送信要求解除〜

LEDA/LEDB PR

SUB n

LEDC S

送信完了(ユーザ指定デバイス)

Xn7送信指令-1X Xn0 Y(n+1)0

送信完了 送信要求

送信指令-2

(b) プログラム例計算機リンクユニットの入出力信号が60H~7FHへ割り付けられているときに,データ「ABCDEFG CR.LF」を送信する場合(ワード/バイト指定はワードの例)

ASC ABCDEFG D11

MOVP H0A0D D15

LEDB PR

LEDR

RST M0

D11

D12

D13

D14

D15

D16

42H(B) , 41H(A)

44H(D) , 43H(C)

46H(F) , 45H(E)

20H( ) , 47H(G)

0AH(LF) , 0DH(CR)

00H , 00H

Y70X67 X60送信指令X

MOVP K0 D16

SET M0

M0

M1

LEDC M1

LEDC D11

SUB H0006

バッファメモリへ(アドレス0H~5Hへ)

送信データ数は,シーケンサCPUがチェックし書き込みます。

ポイント

専用命令を使用するときは,シーケンサCPUへ書き込むパラメータのI/O割付けで,対象計算機リンクユニット装着のスロットにI/O点数(F32点)とユニット形名(6.4.2項(2)ポイント参照)を設定してください。詳細は,プログラミングマニュアル(専用命令編)を参照してください。

送信完了で,1スキャンのみM1がON

Page 275: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 36

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

(3) 応用例応用命令を使って外部機器へデータを送信するときの,応用例を示します。専用命令を使ってもシーケンスプログラムが異なるだけで,外部機器側でのデータの受信結果は同じです。

例1 ワード単位による場合(送信エリアの割付けはデフォルト値)

シーケンスプログラムから“ABCDEFG123”CR,LFを書き込み,外部機器へ送信する場合。(計算機リンクユニットの入出力信号は80H~9FH)

外部機器

計算機リンクユニット

41H42H 43H 44H45H 46H 47H31H 32H33H 0DH 0AH

C LR FA B C D E F G 1 2 3

12バイト/2=6ワード

送信データ数

⑥TO処理

送信完了 X80

送信要求 Y90

シーケンサCPU(プログラム)

シーケンスプログラム例

X0

X80

送信データ

シーケンスプログラムデータメモリ

計算機リンクユニットバッファメモリ

アドレス

0 0 H , 0 6 H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 1 ) ( G )3 1 H , 4 7 H( 3 ) ( 2 )3 3 H , 3 2 H(LF) (CR)0 A H , 0 D H

0H

1H

2H

3H

4H

5H

6H

④①

0 0 H , 0 6 H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 1 ) ( G )3 1 H , 4 7 H( 3 ) ( 2 )3 3 H , 3 2 H(LF) (CR)0 A H , 0 D H

D0

D1

D2

D3

D4

D5

D6

ABCDEFG123

ASC ABCDEFG1 D1X87 X80 Y90

送信指令 MOVP H0A0D D6

MOVP K6 D0

TOP H8 H0 D0 K7

SET Y90

RST Y90

MOVP H3332 D5

Page 276: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 37

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-A

例2 バイト単位による場合(送信エリアの割付けはデフォルト値)

シーケンスプログラムから“ABCDEFG123”CR,LFを書き込み,外部機器へ送信する場合。(計算機リンクユニットの入出力信号は80H~9FH)

計算機リンクユニット C LR FA B C D E F G 1 2 3

12バイト

送信完了 X80

送信要求 Y90

シーケンサCPU(プログラム)

送信データ

シーケンスプログラムデータメモリ

計算機リンクユニットバッファメモリ

アドレス

0 0 H , 0 C H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 1 ) ( G )3 1 H , 4 7 H( 3 ) ( 2 )3 3 H , 3 2 H(LF) (CR)0 A H , 0 D H

0 0 H , 0 C H

( B ) ( A )4 2 H , 4 1 H( D ) ( C )4 4 H , 4 3 H( F ) ( E )4 6 H , 4 5 H( 1 ) ( G )3 1 H , 4 7 H( 3 ) ( 2 )3 3 H , 3 2 H(LF) (CR)0 A H , 0 D H

D0

D1

D2

D3

D4

D5

D6

TO処理

X0

X80

ポイント

・伝送データをバイト単位で扱う指定を行った場合でも,シーケンスプログラム側のTO命令はワード単位となりますので,送信データ数とTO命令の指定データ数は異なります。

⑥⑤

ABCDEFG123

送信指令

X87 X80 Y900H

1H

2H

3H

4H

5H

6H

送信データ数

0DH 0AH41H 42H 43H 44H 45H 46H 47H 31H 32H 33H

外部機器

ASC ABCDEFG1 D1

MOVP H0A0D D6

TOP H8 H0 D0 K7

SET Y90

RST Y90

MOVP HC D0

MOVP H3332 D5

シーケンスプログラム例

Page 277: 計算機リンク/マルチドロップリンクユニット ユーザー …sdl.dip.jp/sdl/計算機リンクユニット詳細編.pdf · a-2 【取付け上の注意事項】 注意

6 - 38

6.無手順モードによる外部機器とのリンク方法MELSEC-Aメ モ