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IBM Tivoli Storage Manager for Windows ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド バージョン 5.2 GC88-9105-01 (英文原典:GC32-0785-01)

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IBM Tivoli Storage Managerfor Windows

ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

バージョン 5.2

GC88-9105-01

(英文原典:GC32-0785-01)

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IBM Tivoli Storage Managerfor Windows

ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

バージョン 5.2

GC88-9105-01

(英文原典:GC32-0785-01)

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お願い本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 57ページの『付録 C. 特記事項』に記載されている情報をお読みください。

本書は、IBM Tivoli Storage Manager for Windows バージョン 5.2 (プログラム番号5698-ISM、5698-ISX、5698-HSM、および 5698-SAN)、および新しい版またはテクニカル・ニュースレターで明記されていない限り、以降のすべてのリリースに適用されます。

2002 年 3 月版以降の変更は、左マージンに縦線 (|) を付けて示します。製品のレベルに応じた正しい版を使用していることを確認してください。

本マニュアルに関するご意見やご感想は、次の URL からお送りください。今後の参考にさせていただきます。

http://www.ibm.com/jp/manuals/main/mail.html

なお、日本 IBM 発行のマニュアルはインターネット経由でもご購入いただけます。詳しくは

http://www.ibm.com/jp/manuals/ の「ご注文について」をご覧ください。

(URL は、変更になる場合があります)

お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

 原 典: GC32–0785–01

IBM Tivoli Storage Manager

for Windows

Storage Agent User’s Guide

Version 5.2

 発 行: 日本アイ・ビー・エム株式会社

 担 当: ナショナル・ランゲージ・サポート

第1刷 2003.6

この文書では、平成明朝体™W3、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、平成角ゴシック体™W5、および平成角ゴシック体™W7を使用しています。この(書体*)は、(財)日本規格協会と使用契約を締結し使用しているものです。フォントとして無断複製することは禁止されています。

  注* 平成明朝体™W3、平成明朝体™W9、平成角ゴシック体™W3、平成角ゴシック体™W5、平成角ゴシック体™W7

© Copyright International Business Machines Corporation 2000, 2003. All rights reserved.

© Copyright IBM Japan 2003

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目次本書について . . . . . . . . . . . . . v本書の使用法 . . . . . . . . . . . . . . v情報の入手先 . . . . . . . . . . . . . . viカスタマー・サポートとの連絡 . . . . . . . viインターネット . . . . . . . . . . . . viIBM Tivoli Storage Manager の資料 . . . . . viIBM ハードウェア製品関係資料 . . . . . . viiiIBM Redbooks . . . . . . . . . . . . viii

IBM Tivoli Storage Manager バージョン5 リリース 2 での変更 — 2003 年 6 月 . ix

第 1 章 ストレージ・エージェントの概要 1LAN フリー・クライアント・データ・バックアップのシナリオ . . . . . . . . . . . . . . . 3LAN フリー・パスのデュアル・セッション無照会リストア . . . . . . . . . . . . . . . . 3

第 2 章 計画 . . . . . . . . . . . . . 5環境のタイプ . . . . . . . . . . . . . . 5

SCSI および 349X テープ・ライブラリーの共用 . 6Tivoli SANergy を使用したファイル装置の共用 . . 7外部ライブラリー: ACSLS 管理のライブラリーの共用 . . . . . . . . . . . . . . . . 9

システム要件 . . . . . . . . . . . . . . 11構成情報ワークシート . . . . . . . . . . . 12装置情報の入手 . . . . . . . . . . . . 15クライアント・ノード情報 . . . . . . . . 18

第 3 章 テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境のインストールおよび構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . 19インストールおよび構成タスクの概要 . . . . . 19ステップ 1. ネットワーク接続の検査 . . . . . . 20ステップ 2. クライアント、ストレージ・エージェント、およびサーバー間の通信の確立 . . . . . . 21ステップ 2.1 クライアント・システム: ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . 22ステップ 2.2 IBM Tivoli Storage Manager サーバー: ストレージ・エージェントの定義および装置の構成 . . . . . . . . . . . . . . . 25

ステップ 3. アクセスするストレージ・エージェント用装置の構成 . . . . . . . . . . . . . . 28磁気テープ装置 . . . . . . . . . . . . 29ディスク装置 . . . . . . . . . . . . . 29

ステップ 4. ストレージ・エージェントの開始およびLAN フリー構成の検査 . . . . . . . . . . 29

ステップ 4.1 ストレージ・エージェントの開始 30ステップ 4.2 LAN フリー構成の検証 . . . . . 30

第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS管理) のインストールおよび構成 . . . . 33インストールおよび構成タスクの概要 . . . . . 33ステップ 1. ネットワーク接続の検査 . . . . . . 34ステップ 2. クライアント、ストレージ・エージェント、および Tivoli Storage Manager サーバーの通信の確立と構成 . . . . . . . . . . . . . . 34ステップ 2.1 クライアント・システム: ソフトウェアのインストール . . . . . . . . . . 35ステップ 2.2 IBM Tivoli Storage Manager サーバー: ストレージ・エージェントの定義および装置の構成 . . . . . . . . . . . . . . . 38

ステップ 3. 装置ドライバーの開始 . . . . . . 41装置ドライバーの開始 . . . . . . . . . . 41

ステップ 4.ストレージ・エージェントの開始およびLAN フリー構成の検査 . . . . . . . . . . 42ステップ 4.1 ストレージ・エージェントの開始 42ステップ 4.2 LAN フリー構成の検証 . . . . . 42

付録 A. 管理と構成の解説 . . . . . . . 45ストレージ・エージェントの開始と停止 . . . . . 45装置ドライバーの開始と停止 . . . . . . . . 45ストレージ・エージェントの通信情報の追加 . . . 47形式 . . . . . . . . . . . . . . . . 48パラメーター . . . . . . . . . . . . . 48例 . . . . . . . . . . . . . . . . 49

ストレージ・エージェント・オプション・ファイル 49必須オプション . . . . . . . . . . . . 50追加のオプション . . . . . . . . . . . 50

ストレージ・エージェントの装置構成ファイル . . 51

付録 B. レガシー ACSLS データ・マイグレーションおよび共存 . . . . . . . . 53データ・マイグレーション . . . . . . . . . 53データの共存 . . . . . . . . . . . . . . 54

付録 C. 特記事項 . . . . . . . . . . 57商標 . . . . . . . . . . . . . . . . . 58

用語集 . . . . . . . . . . . . . . . 59

索引 . . . . . . . . . . . . . . . . 63

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 iii

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iv IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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本書について

本書は、IBM® Tivoli® Storage Manager for Storage Area Networks 製品のストレージ・エージェント・コンポーネントをインストールおよび使用する管理者を対象としています。本書には以下の内容が記載されています。

v LAN フリー・データ転送の概要

v IBM Tivoli Storage Manager (Tivoli Storage Manager) クライアントとストレージ・エージェント、および Tivoli Storage Manager サーバーのインストール、構成、および使用のための詳細な説明

読者は、Tivoli Storage Manager、SAN、および Windows® オペレーティング・システムの管理に精通している必要があります。ストレージ・エージェント環境の構成中に追加の情報が必要になった場合は、 viページの『情報の入手先』に記載されている Tivoli Storage Manager 資料のリストを参照してください。

Tivoli Storage Manager についてインターネットで情報を参照するには、www.ibm.com/software/sysmgmt/products/

support/IBMTivoliStorageManager.html を参照してください。

本書の使用法過去にストレージ・エージェントのインストールおよび構成を行っていない場合は、本書の以下のステップをガイドとして使用してください。

1. ストレージ・エージェントをインストールおよび構成する環境のタイプを確認する。タイプには以下の 3 つがあります。それぞれの情報は 5ページの『環境のタイプ』に記載されています。v SCSI および 349X テープ・ライブラリー共用v Tivoli SANergy™ を使用したファイル装置共用v 外部ライブラリー (ACSLS 管理)

2. 構成がシステム要件を満たすことを確認する。この要件は 11ページの『システム要件』にリストされています。

3. 環境およびシステムの要件を確認したら、クライアントおよびサーバーの情報を収集する。これにより、ストレージ・エージェントのインストールおよび構成が迅速になります。

インストールおよび構成の手順で使用するために収集する必要があるクライアントおよびサーバーの情報は、2 つの形式で 12ページの『構成情報ワークシート』にリストされています。

4. 最後に、構成のタイプに応じて以下の 2 つの章のいずれかに進む。v SCSI および 349X テープ・ライブラリー共用 またはファイル装置共用 構成の場合は、 19ページの『第 3 章 テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境のインストールおよび構成』に進む。

v 外部ライブラリー 構成の場合は、 33ページの『第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストールおよび構成』に進む。

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 v

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情報の入手先以下に、Tivoli Storage Manager に対して IBM が提供するサービスおよび Tivoli

Storage Manager 製品についての詳しい情報の参照先を示します。

カスタマー・サポートとの連絡資料およびカスタマー・サポートについては、営業担当員にお問い合わせください。

インターネット非公式の FTP サーバー ftp://ftp.software.ibm.com から、追加の詳細情報をアクセスできます。Tivoli Storage Manager の情報は、/storage/tivoli-storage-management ディレクトリーにあります。

ニュースグループ [email protected] はサード・パーティーが運営しており、IBM

もこのニュースグループをサポートしています。

注: 次のセクションのサーバー資料には Windows サーバーの資料しかリストされていませんが、Windows にインストールされたストレージ・エージェントはほかのオペレーティング・システムのサーバーとともに動作させることができます。

IBM Tivoli Storage Manager の資料以下の表に、Tivoli Storage Manager サーバー資料をリストします。

資料タイトル 資料番号

IBM Tivoli Storage Management Products License Information GH09-4572

IBM Tivoli Storage Manager メッセージ GC88-9087

IBM Tivoli Storage Manager for Windows 管理者の手引き GC88-9102

IBM Tivoli Storage Manager for Windows 管理者のための解説書 GC88-9103

IBM Tivoli Storage Manager for Windows クイック・スタート GC88-9104

以下の表には、Tivoli Storage Manager ストレージ・エージェント資料をリストします。

資料タイトル 資料番号

IBM Tivoli Storage Manager for AIX ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

GC88-9091

IBM Tivoli Storage Manager for HP-UX ストレージ・エージェントユーザーズ・ガイド

GC88-9086

IBM Tivoli Storage Manager for Linux ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

GC88-9390

IBM Tivoli Storage Manager for Sun Solaris ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

GC88-9101

IBM Tivoli Storage Manager for Windows ストレージ・エージェントユーザーズ・ガイド

GC88-9105

vi IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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以下の表には、Tivoli Storage Manager クライアント資料をリストします。

資料タイトル 資料番号

IBM Tivoli Storage Manager for Space Management for UNIX: User’s

Guide

GC32-0794

IBM Tivoli Storage Manager for Macintosh: Backup-Archive Clients

Installation and User’s Guide

GC32-0787

IBM Tivoli Storage Manager for NetWare: Backup-Archive Clients

Installation and User’s Guide

GC32-0786

IBM Tivoli Storage Manager for UNIX バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド

GC88-9197

IBM Tivoli Storage Manager for Windows バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド

GC88-9196

IBM Tivoli Storage Manager アプリケーション・プログラミング・インターフェースの使用

GC88-9198

以下の表には、アプリケーション保護製品の資料をリストします。

資料タイトル 資料番号

IBM Tivoli Storage Manager for Application Servers: Data Protection for

WebSphere Application Server インストールおよびユーザーズ・ガイドSC88-9654

IBM Tivoli Storage Manager for Databases: Data Protection for Microsoft SQL

Server インストールとユーザーのガイドSC88-9504

IBM Tivoli Storage Manager for Databases: Data Protection for Oracle for

UNIX インストールおよびユーザーズ・ガイドSC88-9615

IBM Tivoli Storage Manager for Databases: Data Protection for Oracle for

Windows インストールおよびユーザーズ・ガイドSC88-9616

IBM Tivoli Storage Manager for Databases: Data Protection for Informix

Installation and User’s Guide

SH26-4095

IBM Tivoli Storage Manager for Enterprise Resource Planning: Data

Protection for mySAP.com Technology インストールおよびユーザーズ・ガイド for DB2 UDB

SC88-9278

IBM Tivoli Storage Manager for Enterprise Resource Planning (5698-APR)

Data Protection for mySAP.com Technology インストールおよびユーザーズ・ガイド (Oracle 版)

SC88-9277

IBM Tivoli Storage Manager for Hardware: Data Protection for EMC

Symmetrix for R/3 Installation and User’s Guide

SC33-6386

IBM Tivoli Storage Manager for Hardware: Data Protection for Enterprise

Storage Server Databases (DB2 UDB) インストールおよびユーザーズ・ガイド

SC88-9464

IBM Tivoli Storage Manager for Hardware: Data Protection for Enterprise

Storage Server Databases (Oracle) インストールおよびユーザーズ・ガイドSC88-9465

IBM Tivoli Storage Manager for Hardware (5698-APH) Data Protection for

IBM ESS for mySAP.com Technology インストールおよびユーザーズ・ガイド(DB2 UDB 版)

SC88-9617

本書について vii

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資料タイトル 資料番号

IBM Tivoli Storage Manager for Hardware (5698-APH) Data Protection for

IBM ESS for mySAP.com Technology インストールおよびユーザーズ・ガイド(Oracle 版)

SC88-9619

IBM Tivoli Storage Manager for Mail: Data Protection for Lotus Domino for

UNIX and OS/400 インストールおよびユーザーズ・ガイドSC88-9502

IBM Tivoli Storage Manager for Mail: Data Protection for Lotus Domino for

Windows インストールとユーザーのガイドSC88-9419

IBM Tivoli Storage Manager for Mail: Data Protection for Lotus Domino,

S/390 Edition Licensed Program Specifications

GC26-7305

IBM Tivoli Storage Manager for Mail: Data Protection for Microsoft Exchange

Server インストールとユーザーのガイドSC88-9503

IBM ハードウェア製品関係資料次の資料は、IBM ハードウェア製品関係の資料のリストです。

資料タイトル 資料番号

IBM Magstar 3494 テープ・ライブラリー 入門と計画の手引き GA88-6066

IBM 3570 MP テープ・サブシステム 操作員の手引き GA88-6340

TotalStorage エンタープライズ・テープ・システム 3590 オペレーター・ガイド

GA88-6216

IBM Magstar 3494 テープ・ライブラリー オペレーター・ガイド GA88-6067

IBM Redbooksインターナショナル・テクニカル・サポート・センター (ITSC) は、データベースのバックアップをとるための IBM Tivoli Storage Manager の使用など、特殊なトピックに関する資料を Redbooks として出版しています。IBM Redbooks Webサイトから関心のある資料を検索したり、注文したりすることができます。アドレスは次のとおりです。 www.ibm.com/redbooks/

viii IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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IBM Tivoli Storage Manager バージョン 5 リリース 2 での変更 — 2003 年 6 月

この項では、Tivoli Storage Manager 製品に行われた変更とその資料を要約して示します。

この版では、本製品に対して以下の変更が行われました。

z/OS™ の場合の LAN フリーTivoli Storage Manager が、z/OS および OS/390® オペレーティング・システムの環境で LAN フリー・データ移動をサポートしました。z/OS またはOS/390 サーバーは、ストレージ・エージェントを使用するクライアントに対するデータ・マネージャーとして機能します。この機能の概要については、 5ページの『第 2 章 計画』を参照してください。詳細については、「IBM Tivoli Storage Manager for OS/390 and z/OS 管理者の手引き」および「IBM Tivoli Storage Manager for OS/390 and z/OS 管理者のための解説書」を参照してください。

プロダクト・パッケージと名前の変更製品のパッケージ化および Tivoli Storage Manager の名前が更新されました。詳細については、www.ibm.com/software/tivoli/solutions/storage/ を参照してください。

構成情報ワークシートクライアントおよびサーバー構成情報ワークシートが『計画』の章に追加され、ストレージ・エージェントのインストールおよび構成が容易になりました。詳細については、 12ページの『構成情報ワークシート』を参照してください。

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 ix

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x IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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第 1 章 ストレージ・エージェントの概要

IBM Tivoli Storage Manager for Storage Area Networks は、LAN フリー・クライアント・データ移動を使用可能にする Tivoli Storage Manager のフィーチャーです。

このフィーチャーにより、クライアント・システムは、ネットワーク経由で情報を受け渡すことなく、SAN (Storage Area Network) に接続されたストレージ装置に対するデータの書き込みや読み取りを直接行うことができます。これにより、LAN および Tivoli Storage Manager サーバーにおけるデータ移動負荷が軽減され、ネットワークの帯域幅を他の目的に使用できるようになります。例えば、クライアント・データの移動に SAN を使用すると、Tivoli Storage Manager サーバーにかかる負荷が減少するので、より多くの同時クライアント接続をサポートできます。 2ページの図 1 を参照してください。ストレージ・エージェント (このフィーチャーのコンポーネント) により、LAN フリー・データ移動が可能になります。

ストレージ・エージェントは、Tivoli Storage Manager サーバーとストレージ・リソースを共用するクライアント・マシンにインストールします。Tivoli Storage

Manager サーバーはライブラリー・マネージャーとして機能し、ストレージ装置を制御します。このサーバーは、ストレージ・エージェントまたはエンタープライズの別のサーバーとともに稼働するサーバーにすることができます。Tivoli Storage

Manager サーバーは、クライアントが格納したメタデータを追跡します。メタデータはポリシー情報、ファイル名、ファイル・サイズなどであり、LAN 接続を経由してストレージ・エージェントとサーバーの間で受け渡されます。

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 1

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ストレージ・エージェントは、サーバーと通信して、データベース情報を入手、保管し、装置やボリューム・アクセスを調整します。サーバーは、SAN パスへの定義があるストレージへのアクセスを、クライアントが要求しているかどうかを判別します。 SAN パスが定義されている場合、クライアントは (ストレージ・エージェントによって) そのパスでデータを転送します。 SAN パスで障害が発生すると、フェイルオーバーが起こり、クライアントは、Tivoli Storage Manager サーバーへのLAN 接続を使用し、LAN を介してクライアント・データを移動します。

ストレージ・エージェントがプロキシーとして動作し、ストレージ・エージェントとサーバーの間で LAN コントロール・パスを使用してサーバーに直接データを送信できる場合があります。この例として、クライアントがサーバーに接続し、初期ポリシー情報を取得した後に読み取り専用に更新される LAN フリー・ストレージ・プールがあげられます。ストレージ・エージェントは操作を失敗させずにサーバーにデータを送信し、ストレージ階層が次のプールの宛先で構成されている場合はサーバーが操作を処理します。

Tivoli Storage Manager は、次のどちらかの方法で SAN 接続の装置共用をサポートします。

v ライブラリー・マネージャーとライブラリー・クライアント、またはライブラリー・マネージャーのみで構成される Tivoli Storage Manager 固有ライブラリー管理サポート。

図 1. SAN データ移動: 実線は、データ移動を示す。破線は、制御情報とメタデータの移動を示す。

2 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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v FILE ライブラリーと Tivoli SANergy 製品の統合を使用する共用ディスク・ストレージ。

v StorageTek 社の Automated Cartridge System Library Software (ACSLS) およびTivoli Storage Manager が ACSLS 管理のライブラリーを共用できるようにするミドルウェアによって、管理される外部ライブラリー・サポート (テープ・ライブラリーに入っている)。この環境における装置共用機能は、Gresham Extended Data

Technology DistribuTAPE (EDT-DistribuTAPE) などのサード・パーティーのソフトウェアから提供されます。ミドルウェア・ソフトウェア・プログラムは、Tivoli

Storage Manager の外部ライブラリー・インターフェースを利用して、ACSLS 管理のライブラリーにある磁気テープ装置を Tivoli Storage Manager サーバー間で共用できるようにします。

このような構成についての詳細は、 5ページの『環境のタイプ』を参照してください。

LAN フリー・クライアント・データ・バックアップのシナリオ以下は、SAN データ移動を使用する Tivoli Storage Manager クライアントの代表的なバックアップ・シナリオの概要です。

1. クライアントが、バックアップ操作を始める。クライアントとサーバーは LAN

を介してポリシー情報を交換し、バックアップしたデータの宛先を決定します。

LAN フリー・データ移動を使用するクライアントの場合、宛先は共用装置を使用するストレージ・プールです。この装置は、装置とストレージ・エージェントの間に定義されたパスを持っている必要があります。

2. 宛先が共用されているので、クライアントはストレージ・エージェントに連絡し、ストレージ・エージェントがデータ転送を処理する。ストレージ・エージェントはボリューム・マウントの要求をライブラリー・マネージャー・サーバーに送信します。外部ライブラリーの場合、ストレージ・エージェントは、提供された実行可能ファイルへのパスを使用して外部ライブラリー・マネージャーに接続します。

3. 該当するメディアをマウントする要求がストレージ装置に出される。

4. サーバーは、マウントされるメディアの位置をクライアントに通知する。外部ライブラリーの場合、ストレージ・エージェントは、外部ライブラリー・マネージャーから装置の位置の通知を受けます。

5. クライアントは、ストレージ・エージェントによって、バックアップ・データをSAN を介して装置に直接書き込む。

6. ストレージ・エージェントは、ファイル属性情報を Tivoli Storage Manager サーバーに送信し、サーバーは、情報をそのデータベース内に保管する。

LAN フリー・パスのデュアル・セッション無照会リストア無照会リストアを実行するとき、Tivoli Storage Manager サーバーは、リストアするファイルのリストを作成し、リストの作成を続行しながら、クライアントにデータを送信します。このタイプのリストアは、LAN フリー環境の場合に比べて特に効率がよく、割り込まれた場合にリストアを再始動できるようになっています。リストアするデータが、LAN フリー・パス上の装置と LAN のみのパス上の装置にある場合は、2 つのセッションがリストアに使用されます。一方のセッションは LAN の

第 1 章 ストレージ・エージェントの概要 3

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みのパス上のサーバーからデータをリストアします。もう一方のセッションはストレージ・エージェントを使用して、LAN フリー・パス経由でデータをリストアします。この機能は、バージョン 4.2 以上のクライアントでのみ使用できます。

以下に、LAN フリー・パスの場合の通常のデュアル・セッション無照会リストアの概要を示します。

1. クライアントが、ファイル・スペースのリストアを要求する。この要求はサーバーに転送されます。

2. サーバーが、リストア対象のファイルおよびそれらのファイルが存在するボリュームを判別する。サーバーは、ボリューム名でソートしたリストを生成します。

3. クライアントに、進行状況およびボリュームの数が通知される。クライアントは、さらにセッションを開始して情報をリストアできます。

4. ボリュームの位置およびストレージ・エージェントがそのボリュームにアクセスできるかどうかにより、データの処理方法が決定される。ストレージ・エージェントがアクセス可能な共用装置にボリュームがマウントされている場合、データはストレージ・エージェントによってボリュームから読み取られ、クライアントに送信されます。ストレージ・エージェントがアクセス可能な共用装置にボリュームをマウントできない場合は、サーバーがボリュームからデータを読み取り、情報をストレージ・エージェントに送信します。その後、ストレージ・エージェントが情報をクライアントに送信します。この場合、ストレージ・エージェントはプロキシーとして機能します。

5. リストのファイルがすべてリストアされるまで処理を繰り返す。

4 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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第 2 章 計画

IBM Tivoli Storage Manager for Storage Area Networks は多くの環境でセットアップできます。システム構成の計画を立てておくと、システムのセットアップ中に変換が円滑に行われます。計画の過程で、次の項目を指定する必要があります。

v インプリメントする環境

v LAN フリー・データ移動のために使用する装置

v LAN フリー・データ移動を使用するクライアント

v Tivoli Storage Manager サーバー (テープ・ライブラリー・マネージャー) によって管理され、他の Tivoli Storage Manager サーバー (ライブラリー・クライアント) 間で共用されるテープ・ライブラリーにおいて特定のクライアントのデータを管理するサーバー。

Windows でのストレージ・エージェントのセットアップに加え、オペレーティング・システムで以下のものをセットアップできます。v AIX®

v Linux

v HP-UX

v Sun

上記のオペレーティング・システムのストレージ・エージェントは、リストされている任意のプラットフォームの Tivoli Storage Manager サーバーとともに動作します。リストされたプラットフォームに加え、ストレージ・エージェントは、z/OS および OS/390 の Tivoli Storage Manager サーバーとともに動作させることもできます。ただし、ライブラリー・マネージャーとして機能するように別のサーバーをインストールおよび構成するか、外部ライブラリー・マネージャー (Gresham

EDT-DistribuTAPE など) によって外部ライブラリー・サポートをインプリメントする必要があります。ライブラリー・マネージャー・サーバーは、リストされている任意のプラットフォームにインストールできます。z/OS および OS/390 でのストレージ・エージェントの使用については、「IBM Tivoli Storage Manager for OS/390

and z/OS 管理者の手引き」および「IBM Tivoli Storage Manager for OS/390 and

z/OS 管理者のための解説書」を参照してください。

環境のタイプLAN フリー環境でストレージ・エージェントを使用して得られる利点を生かした、さまざまな構成があります。ご使用の環境は、LAN フリーのデータ・ストレージに対して使用するストレージ装置のタイプによって左右されます。以下のセクションでは、典型的な LAN フリー環境をいくつか例にあげて、その説明と、計画についての考慮事項を取り上げます。それらの環境は、次のとおりです。

v 共用 SCSI および 349X テープ・ライブラリー

v SANergy を使用する共用ファイル装置

v 外部ライブラリー・マネージャーによって管理される共用 ACSLS またはLibraryStation

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 5

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SCSI および 349X テープ・ライブラリーの共用Tivoli Storage Manager サーバーが SCSI テープまたは 349X ストレージ装置をライブラリー・マネージャーとライブラリー・クライアントを用いて共用する場合は、1 つのサーバー、つまり、ライブラリー・マネージャーが、テープ・ライブラリー装置を所有し、制御します。ライブラリー・マネージャーの操作には、ライブラリーに対するボリュームのチェックインとチェックアウト、ボリュームのラベル付け、ボリュームのマウントとマウント解除、ボリュームの監査、ライブラリーの内容のインベントリー追跡などがあります。このライブラリーを共用するその他のTivoli Storage Manager サーバーおよびストレージ・エージェントは、ライブラリー・クライアント と見なされます。

ライブラリー・クライアントは、ライブラリー・マネージャーからドライブやメディアなどの共用ライブラリー・リソースを要求しますが、それらのリソースを独立して使用します。ライブラリー・マネージャーは、これらのリソースへのアクセスを調整します。データは、ストレージ装置と、ライブラリー・マネージャーまたはライブラリー・クライアントのどちらかの間を SAN を介して移動します。クライアント・システムにストレージ・エージェント が組み込まれている限り、ライブラリー・マネージャーか任意のライブラリー・クライアントのどちらかが、LAN フリーのクライアント・データの移動を管理することができます。

このライブラリー共用環境で最も重要な関係は、サーバーとストレージ・エージェントの間の関係です。サーバーはストレージ・エージェントとともに動作し、ストレージ階層を管理します。サーバーはライブラリー・クライアントまたはライブラリー・マネージャーにすることができ、以下の役割を持ちます。

v マイグレーション

v ポリシー情報に基づくファイルの有効期限管理

v ボリュームのフリー・スペースおよびボリュームの統合のレクラメーション

v 災害時回復

ストレージ・エージェントは、さまざまな操作を通じてストレージ階層に情報を提供しますが、この役割はライブラリー共用の役割とは独立しています。

ライブラリー・マネージャーおよびライブラリー・クライアントの構成が、 7ページの図 2 に示されています。

6 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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注: ライブラリー・クライアントを持たないライブラリー・マネージャーの環境も可能です。

図 2 の構成は以下のとおりです。

v Tivoli Storage Manager サーバーのライブラリー・マネージャー が、テープ・ライブラリーに保管されたクライアントのデータを管理する。

v Tivoli Storage Manager サーバーのライブラリー・クライアント が、テープ・ライブラリーに保管されたクライアントのデータを管理する。

注: 共用ライブラリーをサポートする z/OS または OS/390 ステムで実行するサーバーを使用する場合は、Windows または UNIX® サーバーをライブラリー・マネージャーとして構成し、3494 テープ・ライブラリーに対するストレージ・エージェントのマウント要求を処理させる必要があります。

Tivoli SANergy を使用したファイル装置の共用Tivoli Storage Manager サーバーがディスク装置へのアクセスを共用するときは、その環境には共用ファイル装置クラス (Tivoli Storage Manager サーバー FILE 装置クラス) が含まれており、SANergy 製品を使用します。SANergy 製品は、ファイル共用アクセラレーターを提供します。FILE ライブラリーを使用するため、Tivoli

SANergy クライアントと Tivoli SANergy Metadata Controller (MDC) のインストール先を決定する必要があります。UNIX システムでファイル共用を行うためには、Windows share (CIFS) または Network File Share (NFS) も必要になります。Tivoli

図 2. ライブラリー・マネージャーおよびクライアント LAN フリー構成

第 2 章 計画 7

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SANergy の可能な構成については、図 3 と表 1 を参照してください。(SANergy の構成については、SANergy の資料を参照してください。)

表 1 に示すように、可能な構成の 1 つは、Tivoli SANergy クライアントを Tivoli

Storage Manager クライアント・マシン (�1�) にインストールし、Tivoli SANergy

MDC を Tivoli Storage Manager サーバー (�2�) にインストールする構成です。このような構成を複数のプラットフォームから構成することも可能です。例えば、Sun

MDC が Windows および AIX クライアントと共同で作業するような環境を構成することができます。

表 1. Tivoli SANergy の構成

Tivoli SANergy のコンポーネント

インストールする場所

Tivoli SANergy クライアント

ストレージ・エージェントを持つ Tivoli

Storage Manager クライアント

Tivoli Storage

Manager サーバーストレージ・エージェントを持つ Tivoli

Storage Manager クライアントおよびTivoli Storage

Manager サーバー

Tivoli SANergy MDC Tivoli Storage

Manager サーバーストレージ・エージェントを持つ Tivoli

Storage Manager クライアント

別のノード

図 3. Tivoli SANergy の構成

8 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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外部ライブラリー: ACSLS 管理のライブラリーの共用Tivoli Storage Manager サーバーが ACSLS 管理のライブラリーへのアクセスを共用している場合は、Tivoli Storage Manager サーバーとメディア・マネージャー(StorageTek ACSLS) の間に介在するミドルウェア (Gresham EDT-DistribuTAPE など) によって共用が可能になります。 10ページの図 4 を参照してください。

z/OS 上の ACSLS サーバーまたはライブラリー・ステーションは、テープ・カートリッジ・ストレージの物理的な様相と検索を管理します。外部ライブラリー・マネージャー (Gresham EDT など) は、z/OS 上の ACSLS サーバーまたはライブラリー・ステーションと通信して、自動化された StorageTek ライブラリーにあるテープ・カートリッジにアクセスします。Gresham EDT および Tivoli Storage Manager

バックアップ・アーカイブ・クライアントまたは Tivoli Storage Manager Data

Protection アプリケーション・クライアントが入っているマシンにインストールされたストレージ・エージェントは、SAN 接続のストレージ装置へのアクセス(結果的に LAN フリーのデータ移動になる) を提供します。LAN への接続を継続すると、メタデータ (制御情報) パスができます。ストレージ・エージェントが使用できない場合は、LAN から、データ・バックアップおよび回復のためのフェイルオーバー・パスが提供されます。

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ACSLS のインストール、構成、およびシステム管理についての詳細は、該当するStorageTek 関係の資料を参照してください。Gresham EDT-DistribuTAPE のインストール、構成、データ・マイグレーション、およびシステム管理についての詳細は、該当する Gresham EDT のユーザーズ・マニュアルを参照してください。

データ・マイグレーションおよび共存現在、Tivoli Storage Manager ACSLS ライブラリー・タイプに関連するデータがある場合に、LAN フリーを活用したい、という場合は、共存とマイグレーションの諸問題に対処する必要があります。 53ページの『付録 B. レガシー ACSLS データ・マイグレーションおよび共存』を参照してください。

図 4. 外部ライブラリー環境

10 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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システム要件LAN フリー・データ移動を使用するには、以下のコンポーネントについて入手できる最新のソフトウェア・レベルのもので構成してください。www.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/IBMTivoliStorageManager.html を参照してください。

v SAN 構成は、該当するハードウェアとソフトウェアの要件に適合している必要があります (www.ibm.com/software/sysmgmt/products/

support/IBMTivoliStorageManager.html を参照してください)。

v TCP/IP は、Tivoli Storage Manager サーバー、クライアント、およびストレージ・エージェント間の通信に必須です。

v Microsoft® Management Console (MMC) snapin を使用するときは、ストレージ・エージェント・マシンに Microsoft Internet Explorer バージョン 5 以上をインストールする必要があります。

v LAN フリー操作のライセンスを持つ IBM Tivoli Storage Manager サーバー (バージョン 5.2 以降)。予期しないシステムの振る舞いを避けるため、サーバーとストレージ・エージェントのバージョン、リリース、および保守レベルは同じでなければなりません。z/OS、OS/390、AIX、HP-UX、Linux、Sun Solaris、およびWindows オペレーティング・システムの Tivoli Storage Manager サーバーはLAN フリー・データ移動をサポートします。

v Tivoli Storage Manager クライアントまたは Tivoli Storage Manager Data

Protection アプリケーション・クライアント。クライアント・システムにはクライアント・ソフトウェアをインストールする必要があります (現在、LAN フリー・データ移動をサポートしているクライアントのwww.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/IBMTivoliStorageManager.html をチェックしてください)。

v ストレージ・エージェントは、クライアント・ソフトウェアと同じシステムにインストールする必要があります。予期しないシステムの振る舞いを避けるため、サーバーとストレージ・エージェントのバージョン、リリース、および保守レベルは同じでなければなりません。最新の PTF は、Tivoli Web サイト(www.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/IBMTivoliStorageManager.html) からダウンロードできます。

v Tivoli Storage Manager アプリケーション・プログラム・インターフェース (API)

ソフトウェアは、バージョン 5.2 以上でなければなりません。最新の API は、Web サイト (www.ibm.com/software/sysmgmt/products/

support/IBMTivoliStorageManager.html) から Windows 版のバックアップ/アーカイブ・クライアントの最新のバージョンをダウンロードすることによって入手できます。

v ディスク・ストレージを共用する場合は、Tivoli SANergy バージョン 2.2 またはそれ以降のバージョンをインストールする必要があります。

注: 磁気テープ装置だけを共用する場合、Tivoli SANergy は必要ありません。

v Gresham 製品と組み合わせて外部ライブラリー・サポートを使用する場合は、Gresham EDT DistribuTAPE 6.2.2.0 またはそれ以降のものをインストールする必要があります。追加の情報および製品のダウンロードについては、www.greshamstorage.com を参照してください。

第 2 章 計画 11

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構成情報ワークシートストレージ・エージェントのインストールおよび構成を行うときは、以下のワークシートを使用してクライアント・システムおよびサーバー・システムに関する情報を記録してください。

ワークシートで使用している用語の定義はワークシートに記載されています。

表 2. クライアント・システム構成情報

クライアント・システム

ストレージ・エージェント・プロパティー

ストレージ・エージェントをサーバーとして Tivoli Storage Manager サーバーに定義するときに必要なストレージ・エージェントの情報を記入します。

名前: ストレージ・エージェントの名前を記入します。例えば、storagnt

と記入します。

パスワード: ストレージ・エージェントのパスワードを記入します。例えば、fun4me と記入します。

TCP/IP アドレス: ストレージ・エージェントの TCP/IP アドレスを記入します。例えば、agent.tucson.ibm.com と記入します。

TCP/IP ポート: クライアント・システムの TCP/IP ポートを記入します。

クライアント・オプション

LAN フリー通信方式 (lanfreecommmethod クライアント・オプション):

LAN フリー・データ移動機能のために選択する通信方式を丸で囲んでください。

省略時値は NamedPipes です。クライアントがストレージ・エージェントへの接続に使用する省略時の名前があります。

TCP/IP

NamedPipes

LAN フリー・ポート (lanfreetcpport クライアント・オプション): LAN

フリー・データ移動機能に使用する TCP/IP ポートを記入します。

装置情報

外部ライブラリー

実行可能ファイルの位置: Tivoli Storage Manager がメディア・アクセス要求を送信できる各ストレージ・エージェントの外部ライブラリー・マネージャーの実行可能ファイルに対する完全修飾パスを記入します。

ライブラリー名: 32 文字以下の任意の名前を記入します。

3494 または SCSI ドライブ装置名

パスを定義する磁気テープ装置の名前を記入します。ドライブ名の取得方法については、 15ページの『装置情報の入手』を参照してください。

ドライブ 1

ドライブ 2

ドライブ 3

ドライブ 4

12 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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表 2. クライアント・システム構成情報 (続き)

クライアント・システム

共用ディスク

ローカル・パス名: ネットワークでマウントされたファイル・システムに対するローカル・パスの名前を記入します。例えば、/shareddisk と記入します。

表 3. サーバー・システム構成情報

サーバー・システム

サーバー・プロパティー

サーバーと通信するためにストレージ・エージェントに必要となる Tivoli Storage Manager サーバーに関する情報を記入します。Tivoli Storage Manager 管理コマンド行から、QUERY STATUS コマンドを出すことによって、サーバー情報を検査することができます。

名前: サーバーの名前を入力します。例えば、tsmsrver と記入します。

パスワード: サーバーのパスワードを記入します。例えば、not4u と記入します。

TCP/IP アドレス: サーバーの TCP/IP アドレスを記入します。例えば、tsmsrver.tucson.ibm.com と記入します。

TCP/IP ポート: サーバーの TCP/IP ポートを記入します。例えば、1502 と記入します。

装置情報

外部ライブラリー

実行可能ファイルの位置: Tivoli Storage Manager がメディア・アクセス要求を送信できる各ストレージ・エージェントの外部ライブラリー・マネージャーの実行可能ファイルに対する完全修飾パスを記入します。

ライブラリー名: 32 文字以下の任意の名前を記入します。

3494 または SCSI ライブラリー情報

ライブラリー名: 3494 または SCSI ライブラリーのいずれかの名前を記入します。

ライブラリー装置名: パスの定義時に使用する 3494 または SCSI ライブラリーの装置名を記入します。

3494 または SCSI ドライブ装置名

パスを定義する磁気テープ装置の名前を記入します。ドライブ名の取得方法については、 15ページの『装置情報の入手』を参照してください。

ドライブ 1

ドライブ 2

ドライブ 3

ドライブ 4

共用ディスク

第 2 章 計画 13

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表 3. サーバー・システム構成情報 (続き)

サーバー・システム

ローカル・パス名: ネットワークでマウントされたファイル・システムに対するローカル・パスの名前を記入します。例えば、/shareddisk と記入します。

クライアント・ノード名

ストレージ・エージェントのインストールおよび構成を行うクライアント・ノードの名前を記録します。この情報は、ノードの登録時、ポリシーの設定時、および必要な制約の設定時に必要になります。詳細については、 18ページの『クライアント・ノード情報』を参照してください。

14 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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装置情報の入手このセクションでは、磁気テープ装置およびディスク装置の情報を取得します。

ライブラリー・マネージャーとして機能するサーバーに関する装置情報を収集します。z/OS または OS/390 環境では、z/OS および OS/390 サーバーはライブラリー・マネージャーとしての動作できないため、Windows サーバーに関する情報を収集します。

磁気テープ装置以下のことを行います。

1. 『装置ドライバーの開始』。

2. 16ページの『磁気テープ装置情報の入手』。 28ページの『ステップ 3. アクセスするストレージ・エージェント用装置の構成』のタスクを完了するには、ドライブに関するこの情報が必要です。

装置ドライバーの開始:

注: IBM LTO Ultrium 磁気テープ装置の場合は、最新の IBM LTO Ultrium 装置ドライバーをインストールしてから、開始してください。 ADSMSCSI は、LTO

装置では不要なので、以下の手順はスキップして、 16ページの『磁気テープ装置情報の入手』を参照してください。

ストレージ・エージェントをインストールすると、Tivoli Storage Manager 装置ドライバーがインストールされますが、クライアント・システムで、ドライバーが使用可能になっていないか、または開始されていません。装置ドライバーを使用可能にするには、次の手順を行います。

1. コマンド・プロンプトで以下のコマンドを入力することによって、装置ドライバーを使用可能にする。

tsmscsi /enable

注: ストレージ・エージェント・パスを検索パスに追加していない場合は、まず、ストレージ・エージェント・プログラムが入っているディレクトリーに変更しなければなりません。省略時では、パスは c:¥program

files¥tivoli¥tsm¥storageagent です。

以下のようなメッセージを受け取ります。

TSM Windows 2000/Optical support is enabled on DATAOWNER.

あるいは

TSM Optical support is enabled on DATAOWNER.

注: メッセージでは光ディスク・サポートが使用可能であると示されていますが、Tivoli Storage Manager for Storage Area Networks フィーチャーは SAN

での光ディスク装置の使用をサポートしていません。

2. クライアント・システムをリブートして、装置ドライバーを開始します。装置ドライバーは、リブート時に自動的に開始するはずです。

第 2 章 計画 15

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磁気テープ装置情報の入手: DEFINE PATH コマンド用の装置名情報を入手しておく必要があります。この情報は、SAN 装置およびストレージ・エージェントと、Tivoli Storage Manager サーバーとの間でパスを定義するのに使用されます。以下のコマンドを MS-DOS コマンド・プロンプトで入力します。 (このコマンドを出すときは、Tivoli Storage Manager 装置ドライバーの ADSMSCSI が実行されている必要があります。)

tsmdlst

結果は、次のフォーマットで示されます。

Computer Name: DATAOWNERTSM Device Driver: Running

TSM Device Name ID LUN Bus Port TSM Device Type Device Identifier---------------------------------------------------------------------------------------mt8.2.0.1 8 0 0 1 3570 IBM 03570B12 422Clb8.3.0.1 8 1 0 1 LIBRARY IBM 03570B12 422Cmt8.4.0.1 9 0 0 1 3570 IBM 03570B12 422Cf:¥ 0 0 0 0 REMOVABLEFILE n/a

サーバーでパスの定義および更新コマンドを出すために ( 28ページの『ステップ 3.

アクセスするストレージ・エージェント用装置の構成』)、TSM Device Name (装置名) の見出しの下にある名前が必要です。

注: Tivoli Storage Manager 装置ドライバーが実行中でない場合は、コマンドから得られるコマンド結果が誤っている場合があります。

注: ストレージ・エージェント・パスを検索パスに追加していない場合は、まず、ストレージ・エージェント・プログラムが入っているディレクトリーに変更しなければなりません。省略時では、パスは c:¥program

files¥tivoli¥tsm¥storageagent です。

パラメーターなしの場合、コマンドは、ローカル・コンピューターに関する装置情報の要約を表示します。コマンドの完全な構文を以下に示します。�� tsmdlst

/computer = computer_name/details /all

/?

��

パラメーターを以下に説明します。

/computer=computer_name

装置をリストするコンピューターの名前を指定します。省略時値はローカル・マシンです。

/detailsリスト内の装置の詳細を表示します。省略時解釈では、要約が表示されます。

/allすべてのタイプの装置に関する情報を表示します。省略時解釈では、結果に含まれるのは磁気テープ装置とテープ・ライブラリーのみです。

/? コマンドとそのパラメーターに関する情報を表示します。

16 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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ディスク装置使用環境で FILE ライブラリーを使用し、AIX や Sun Solaris などの UNIX ベースの Tivoli Storage Manager サーバーが存在する場合は、FILE ライブラリーのボリュームに対するルート・アクセスをストレージ・エージェントに付与する必要があります。適切な許可がなければ、バックアップは LAN フリーになりません。適切な許可が使用可能かどうかを確認するには、以下の手順を実行します。

1. ルート・ユーザーとして UNIX サーバーにログオンします。

2. 共用ディレクトリーにディレクトリーを変更 (CD) します。

3. prm_test というファイルを作成します。例えば、次のようにします。

touch /sharedir/prm_test

4. UNIX サーバーからログオフします。

5. ストレージ・エージェントを開始している Windows クライアント・アカウントにログオンします。

6. DOS コマンド・ウィンドウをオープンします。

7. マップされた共用にディレクトリーを変更 (CD) します。

8. 以前に作成したファイル prm_test に書き込みます。以下の例では I:¥drive を使用します。

"echo "testing 123 testing 123" > prm_test"

9. 書き込みに成功した場合は、許可が正しく設定されています。 28ページの『ステップ 3. アクセスするストレージ・エージェント用装置の構成』に進みます。許可が不十分な場合は、アクセス否認メッセージが出されます。アクセス否認メッセージが出された場合は、Samba を使用しているときは次の手順に従ってください。NFS を使用している場合は、NFS を構成し、ストレージ・エージェントを開始しているアカウントからの書き込みアクセスを許可してください。

許可を設定するには、Samba を構成し、ストレージ・エージェントを開始しているユーザー・アカウントにルート・アクセス許可を付与します。以下に Samba 2.2.2

の構成例を示します。他のバージョンの Samba では必要な構成ステップが異なる場合があります。

1. Samba 共用ディレクトリーの read only パラメーターを NO に設定します。

2. Samba guest ok パラメーターを NO に設定します。

3. Windows ログイン名を既存の UNIX 名にマップするユーザー名マップ・ファイルを使用します。user.map というファイルを作成し、UNIX サーバーの/usr/local/samba/bin ディレクトリーに格納します。

注: 以前のバージョンの Samba では /opt ディレクトリーにインストールする場合があります。

4. 以下の行を user.map ファイルに追加します。ここで、admin はストレージ・エージェントを開始しているユーザー・アカウントを表します。

root = root administrator admin

5. 以下の行を Samba smb.conf ファイルのグローバル・セクションに追加します。

username map = /usr/local/samba/bin/user.map

6. 前期の手順を行い、許可設定が正しいかどうかを調べます。

第 2 章 計画 17

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クライアント・ノード情報ノードの登録およびポリシー情報を考慮する必要があるため、ストレージ・エージェントを使用するクライアント・ノードを判別します。これをお勧めする理由は以下のとおりです。v ノードが登録されていることを確認する必要があります。登録されていない場合は、登録する必要があります。

v また、ノードのポリシー情報も確認する必要があります。バックアップおよびアーカイブ用のコピー・グループは、特定のストレージ・エージェントの LAN フリー・パスを持つストレージ・プールを指す必要があります。LAN フリー・パスは、ストレージ・プールに対してドライブ・パスが定義されて使用可能な場合に存在します。インストールおよび構成の章の手順ではこのパスを作成し、ノードに対する LAN フリー・データ転送を可能にします。

v ノードの登録およびポリシー情報を確認した後、ノードが LAN フリー・パスを使用するときの制限を設定できます。

ノードに対する制限は、ノード属性 DATAREADPATH およびDATAWRITEPATH によって判別されます。ノードがバックアップとアーカイブ時に LAN フリー・パスのみを使用するように (DATAWRITEPATH)、およびリストアとリトリーブ時に LAN パスを使用するように (DATAREADPATH) 制限できます。この制限により、LAN フリー・パスを使用できない場合にバックアップまたはアーカイブの操作が失敗する場合があります。これらの属性については、「管理者のための解説書」を参照してください。

18 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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第 3 章 テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境のインストールおよび構成

注: ストレージ・エージェントのインストールおよび構成を行う前に、 5ページの『第 2 章 計画』を参照し、 12ページの『構成情報ワークシート』の情報フォームに記入してください。

この章では、下記の 1 つ以上を使用している環境へのストレージ・エージェントLAN フリー機能のインストールおよび構成について説明します。

v 共用 SCSI または 349X テープ・ライブラリー。ストレージ・エージェントはライブラリー・マネージャーまたはライブラリー・クライアントに接続できます。

v SANergy を使用する共用ファイル装置。

インストールおよび構成ステップの要約については、『インストールおよび構成タスクの概要』を参照してください。

これらの環境についての高レベルの説明が、 1ページの『第 1 章 ストレージ・エージェントの概要』および 5ページの『環境のタイプ』に記載されています。

LAN フリー・データ移動用にストレージ・エージェントをインストールして構成するには、以下のようにします。

1. 手順の概要を読みます。

2. 要約に続く完全な手順を確認します。

3. 手順に記載されているステップを実行します。

要約は、全体の構成を簡単に記述しているだけです。処理は異なる時点に複数のマシンで行われるので、手順を開始する前に処理全体を理解しておくことをお勧めします。

インストールおよび構成タスクの概要この章で説明するインストールおよび構成の概略を以下に示します。

v ステップ 1: ネットワーク構成の検査

注: システムが SAN 構成の前提条件を必ず満たすようにしてください。

v ステップ 2: クライアント、ストレージ・エージェント、および Tivoli StorageManager サーバー間の通信の確立

クライアント・システム:

– Tivoli Storage Manager クライアントまたは Tivoli Storage Manager Data

Protection アプリケーション・クライアント、および Tivoli Storage Manager

API をインストールする。LAN フリー・オプションを指定します。

– ストレージ・エージェントをインストールし、セットアップする。

Tivoli Storage Manager サーバー:

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 19

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– ご使用の環境で磁気テープ装置を使用している場合は、SAN 上にライブラリーおよびドライブを構成する。

– ご使用の環境でディスク装置を使用している場合は、エンタープライズ管理を構成し、FILE 装置クラスを定義する。エンタープライズ管理の構成手順については、 25ページの『ステップ 2.2 IBM Tivoli Storage Manager サーバー:

ストレージ・エージェントの定義および装置の構成』を参照してください。

v ステップ 3: アクセスするストレージ・エージェント用装置の構成

– 環境でディスク装置を使用する場合は、ストレージ・エージェントがファイル・システムに対する root 権限でアクセスできる必要があります。システムのアクセス権を構成してテストしてください。

– ストレージ・エージェントと装置の間のパスを定義する。

v ステップ 4: ストレージ・エージェントの開始および LAN フリー構成の検査

– ストレージ・エージェントを開始する。

– LAN フリーの構成を検査する。

ステップ 1. ネットワーク接続の検査サーバー・システムとクライアント・システムは、該当するストレージ装置と一緒に SAN に接続する必要があります。また、サーバー・システムおよびクライアント・システムが LAN 経由で接続されていることも必要です。

Tivoli Storage Manager for Storage Area Networks の機能には、特定のレベルおよびモデルのハードウェアとソフトウェアが必要です。システム構成は、必ず SAN セットアップ用のハードウェアおよびソフトウェア要件を満たすようにしてください。詳細については、www.ibm.com/software/sysmgmt/products/

support/IBMTivoliStorageManager.html を参照してください。

注: ディスク・メディアに対してストレージ・エージェントを使用する場合は、該当するマシンに Tivoli SANergy バージョン 2.2 をインストールしておく必要があります。Tivoli SANergy の可能な構成については、 8ページの図 3を参照してください。詳細については、「IBM Tivoli SANergy 管理者ガイド」を参照してください。

重要: ご使用の環境に IBM LTO Ultrium 磁気テープ装置が含まれていて、しかもそのストレージ・エージェントが Windows 2000 を使用するコンピューターにある場合は、ホスト・バス・アダプター (HBA) 設定を検査して、できれば変更しておく必要があります。ほとんどの HBA の場合、この値は、MAXIMUMSGLIST レジストリー設定にあります。ストレージ・エージェントでの MAXIMUMSGLIST 値は、HEX 41 (10 進数 65) と同じかそれ以上でなければなりません。それ以下であると、データ保全性エラーが起こる可能性があります。現行のレジストリー設定を検査または変更するときは、次のようにしてください。

1. レジストリーを編集する。

2. HKEY_LOCAL_MACHINE | SYSTEM | CurrentControlSet | Services|(vendor HBA name*) | Parameters | Device をクリックする。

注: 上記の (vendor HBA name*) には、ご使用の環境にあるベンダーの装置名を指定します (例えば、Qlogic 2200 および 2300 の場合、この名前は、そ

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れぞれ Ql2200 および Ql2300 にします)。該当のベンダーの HBA の名前がレジストリー項目にない場合は、HBA ベンダーに連絡して、設定の位置を判別した上で、設定が正しいか検査します。

3. 設定値が 16 進数の 41 またはそれ以上であれば、検査は完全です。レジストリー・エディターを閉じて、ストレージ・エージェントのインストールと構成手順を続けます。この値が 41 より小さいときは、41 以上に変更した上で、新しいレジストリー項目を保存し、レジストリー・エディターを閉じてから、ストレージ・エージェントのインストールと構成手順を続けます。LAN フリー環境にある Windows 2000 ストレージ・エージェントがすべて、この基準を満たしているか、確認してください。

ステップ 2. クライアント、ストレージ・エージェント、およびサーバー間の通信の確立

22ページの図 5 に、 22ページの『ステップ 2.1 クライアント・システム: ソフトウェアのインストール』および 25ページの『ステップ 2.2 IBM Tivoli Storage

Manager サーバー: ストレージ・エージェントの定義および装置の構成』を完了したときの結果を示します。このセクションの各ステップでは、この図を参照しながら説明します。

第 3 章 テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境のインストールおよび構成 21

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ステップ 2.1 クライアント・システム: ソフトウェアのインストール

このステップの手順では、Tivoli Storage Manager クライアント、API、およびストレージ・エージェント・ソフトウェアのインストールについて説明します。

クライアント・ソフトウェアと API ソフトウェアのインストールまたはアップグレード1. クライアント・システムが、クライアント・ソフトウェアの前提条件を満たしているかどうかを検査する。該当のクライアントに関するユーザーズ・ガイドを参照してください。クライアント・ソフトウェアと API がまだシステムにインストールされていなければ、インストールするか、必要に応じて最新のレベルにアップグレードしてください。IBM Tivoli Storage Manager の Web サイト

図 5. 通信情報: ステップ 2.1 および 2.2 の結果 (パスワードはファイル内で暗号化されているので ″xxxxxxx″ で示されている)

22 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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www.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/IBMTivoliStorageManager.html から最新レベルのものをダウンロードできます。

2. 必ず 12ページの『構成情報ワークシート』のフォームに情報を記録しておく。この情報は、ここで説明する手順で必要となります。

3. Tivoli Storage Manager オプション・ファイル (dsm.opt) を変更する。dsm.opt ファイルについては、「バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド」を参照してください。

a. オプション・ファイルを探してオープンする。このファイルは、インストール・ディレクトリーや環境変数の参照先などのいずれかに存在します。

b. Tivoli Storage Manager サーバー名を指定する。この情報は、クライアント・システムおよびサーバー・システムの構成情報ワークシートのものを使用します。例えば、次のようにします。

servername tsmsrver

c. クライアントとサーバーの間の通信方式を指定する。この情報も、クライアント・システムおよびサーバー・システムの構成情報ワークシートのものを使用します。次のステップでも同様です。例えば、次のようにします。

COMMmethod TCPipTCPServeraddress tsmsrver.tucson.ibm.comTCPPort 1502

注: この例では TCPPORT として 1502 を使用していますが、省略時のTCPPORT は 1500 です。

このファイルは次のステップでも使用するため、オープンしたままにしておきます。

4. dsm.opt ファイルで以下のオプションを活動化する。これらのオプションは、パスが使用可能なとき、バックアップ中、リストア中、アーカイブ中、リトリーブ処理中に、クライアントが SAN 接続の装置を使用することを指定するものです。

enablelanfree yesLANFREECommmethod TCPIPLANFREETCPPort 1500

または

LANFREECommmethod NamedpipesLANFREEPort ¥¥hostname¥¥pipename

5. Tivoli Storage Manager Data Protection アプリケーション・クライアントを使用する場合は、以下の手順を実行して API を構成する。

a. Windows バックアップ/アーカイブ・クライアント用の Tivoli Storage

Manager バージョン 5.1 以降、および関連する BAT ファイルをwww.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/IBMTivoliStorageManager.html

からダウンロードする。

b. BAT ファイルを実行してファイルを解凍し、指示に従ってインストール手順を開始する。

c. 「セットアップ・タイプ (Setup Type)」ウィンドウから、「カスタム」 をクリックする。

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d. 「コンポーネントを選択 (Select Components)」 ウィンドウから「クライアント・ファイル (Client Files)」 を選択して、「変更」をクリックする。

e. 「API クライアント・ランタイム・ファイル (API Client Runtime Files)」を選択して、ほかのコンポーネントを選択解除する。現在の API レベルは5.1 以上です。

f. 指定するインストール・ディレクトリーが、既存の API が常駐するディレクトリーと同じディレクトリーであることを確認する。

ストレージ・エージェントのインストールと構成クライアントと同じシステムに、ストレージ・エージェントをインストールして、以下のステップを実行します。

1. 必ず 12ページの『構成情報ワークシート』のフォームに情報を記録しておく。この情報は、ここで説明する手順で必要となります。

2. クライアント・システムのドライブに Tivoli Storage Manager for Storage Area

Networks CD を挿入する。画面上の指示に従って、ストレージ・エージェントをインストールする。インストールの結果を以下に示します。

v ソフトウェアがインストールされる。

v ストレージ・エージェントのオプション・ファイル (dsmsta.opt) が、パスc:¥program files¥tivoli¥tsm¥storageagent に作成される。

v Tivoli Storage Manager 装置ドライバーがインストールされて、ストレージ・エージェントによる使用が可能になるので、装置ドライバーがブート時に開始できるようにする (詳細については、 15ページの『装置ドライバーの開始』を参照)。

3. DEVCONFIG オプションが dsmsta.opt ファイルで指定されていることを確認する。例えば、c:¥program files¥tivoli¥tsm¥storageagent にある devconfig.out という装置構成ファイルの場合は、dsmsta.opt ファイルを編集して、次の行を入力します。

DEVCONFIG devconfig.out

4. ステップ 1 で収集した情報を用いて、DSMSTA SETSTORAGESERVER コマンドを出す。例えば、次のようにします。

dsmsta setstorageserver myname=storagnt mypassword=fun4memyhladdress=agent.tucson.ibm.comservername=TSMSRVER serverpassword=not4uhladdress=tsmsrver.tucson.ibm.com lladdress=1502

コマンド・パラメーターの詳細については、 47ページの『ストレージ・エージェントの通信情報の追加』を参照してください。

このコマンドは、ストレージ・エージェント用の装置構成ファイル内に、以下の行を生成します。

SET STANAME storagntSET STAPASSWORD xxxxxxxSET STAHLADDRESS agent.tucson.ibm.comDEFINE SERVER tsmsrver serverpassword=xxxxxxxxxxxHLADDRESS=tsmsrver.tucson.ibm.com LLADDRESS=1502

パスワード (xxxxxxxxxxxで示されている) は、ファイル内では暗号化されています。

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このコマンドは、dsmsta.opt ファイル内に次の行も生成します。

SERVERNAME tsmsrver

これらのファイルの詳細については、 49ページの『ストレージ・エージェント・オプション・ファイル』および 51ページの『ストレージ・エージェントの装置構成ファイル』を参照してください。

ステップ 2.2 IBM Tivoli Storage Manager サーバー: ストレージ・エージェントの定義および装置の構成

注: Tivoli Storage Manager サーバー・コンソール (Microsoft 管理コンソール、MMC) から、ストレージ・エージェントの構成ウィザードが含まれる snapin が提供されています。このウィザードはここにリストされているすべての手作業のステップを実行するため、ステップ 4 にスキップできます。追加情報については、Tivoli Storage Manager サーバー・コンソールのオンライン・ヘルプを参照してください。

このセクションでは、Tivoli Storage Manager サーバーで実行する必要があるステップについて説明します。さらに詳しい説明については、「管理者の手引き」を参照してください。

1. このサーバーでエンタープライズ管理 (サーバー間通信) をセットアップしていない場合は、この段階で以下のコマンドでセットアップできる。

set servername tsmsrverset serverpassword not4uset serverhladdress tsmsrver.tucson.ibm.comset serverlladdress 1502set crossdefine on

これらのコマンドは、サーバーの名前、パスワード、TCP/IP アドレスおよびTCP/IP ポートを設定し、他のサーバーがこのサーバーで接続を定義できるようにします。例の値を、サーバー構成情報ワークシートの値で置き換えてください。

注: QUERY STATUS 出力の Server Password Set 状況は YES でなければなりません。サーバー・パスワードを設定するには、Tivoli Storage Manager 管理コマンド行から SET SERVERPASSWORD コマンドを出します。上記の例を参照してください。

2. SAN データ転送を可能にしたいクライアントごとに、そのクライアントのストレージ・エージェントをサーバーであるかのように Tivoli Storage Manager サーバーに対して定義する。ストレージ・エージェントをクライアント・システムにインストールするときは、ストレージ・エージェントに設定したときと同じ名前とパスワードを使用する必要があります。 DEFINE SERVER コマンドは、クライアントのデータを管理する Tivoli Storage Manager サーバー (ライブラリー・マネージャーまたはライブラリー・クライアント) から出す必要があります。例えば、次のようにします。

define server storagnt serverpassword=fun4mehladdress=agent.tucson.ibm.com lladdress=1500 validateprotocol=all

第 3 章 テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境のインストールおよび構成 25

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注: 前の例の VALIDATEPROTOCOL パラメーターはオプションです。このパラメーターは、ストレージ・エージェントと Tivoli Storage Manager サーバーの間で転送されたすべてのメタデータについてデータの妥当性を検査をするために、巡回冗長検査を行うかどうかを決めるものです。DEFINE SERVER

コマンドの詳細については、「管理者のための解説書」を参照してください。データ妥当性検査の詳細については、「管理者の手引き」を参照してください。

3. SAN ドライブを構成する。これには以下のステップが必要です。

磁気テープ装置

ストレージ・エージェントをライブラリー・マネージャーに接続している場合は、以下のステップを行います。

a. SHARED=YES オプションを使用して共用 SCSI または 3494 ライブラリーを定義する。

b. サーバーで DEFINE PATH コマンドを使用してライブラリーへのパスを定義する。

c. ライブラリーに関連するドライブを定義する。

d. サーバーで DEFINE PATH コマンドを用いてドライブへのパスを定義する。

e. 装置クラスを定義する。

f. ストレージ・プールを定義する。

ストレージ・エージェントをライブラリー・クライアントに接続している場合は、ライブラリー・マネージャーに対して上記のステップのうち最初の 4 つのステップを行った後、ライブラリー・クライアントに対して以下のステップを行います。

a. 共用 (LIBTYPE=SHARED) のライブラリー・タイプを使用して共用の SCSI

または 3494 ライブラリーを定義する。

b. 装置クラスを定義する。

c. ストレージ・プールを定義する。

ディスク装置

エンタープライズ管理を構成し、装置クラス DEVTYPE=FILE およびSHARED=YES を定義します。Tivoli Storage Manager は新規の FILE ライブラリーを自動的に定義し、さらに FILE 装置クラスのマウント数の限界に応じてドライブも定義します。 FILE ライブラリーの名前は、装置クラス名と同じです。各ドライブは、ライブラリー名に数値の接尾部を付けて使用します。マウント数の限界が変更された場合は、ドライブ数も変更されます。

注: それぞれのセッションはファイル・ボリュームに対して排他的アクセスを行うので、マウント数の限界は、予期される同時バックアップの数に対応している必要があります。

4. クライアントのポリシーを変更して、クライアントに代わって活動するストレージ・エージェントが SAN 上のドライブを使用するストレージ・プールと関連付けされるようにする。クライアントは、宛先ストレージ・プールがあるコピー・グループを持つ管理クラスを使用しなければなりません。

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宛先ストレージ・プールは、ライブラリーと関連付けしておく必要があります。ライブラリーにはドライブ・パスが定義されている必要があります。例えば、以下のようにします。

a. 直接データ転送用の SAN 装置を使用するクライアントの、ポリシー・ドメインを作成する。例えば、次のようにします。

define domain sandirect description="Direct Data Transfer"backretention=60 archretention=90

DESCRIPTION パラメーターの説明にスペースがある場合は、その説明を引用符で囲む必要があります。

b. そのドメインにポリシー・セットを作成する。

define policyset sandirect sandirectpolicydescription="SAN Direct Data Transfer Policies"

c. そのポリシー・セットの省略時管理クラスで、コピー・グループを変更する。宛先ストレージ・プールを、ユーザーが構成した SAN ドライブに関連するストレージ・プールに設定します。

以下のコマンドで省略時管理クラスを作成します。

assign defmgmtclass sandirect sandirectpolicy sandirectdefmgt

以下のコマンドでバックアップおよびアーカイブ・コピー・グループを変更します。

define copygroup sandirect sandirectpolicy sandirectdefmfttype=backup destination=a_storage_pool_name

define copygroup sandirect sandirectpolicy sandirectdefmfttype=archive destination=a_storage_pool_name

d. ポリシー・セットを活動化する。

activate policyset sandirect sandirectpolicy

e. クライアント・ノードを登録または更新し、新規ポリシー・ドメインに入れる。

register node a_node_name the_node_password domain=sandirect

注:

a. クライアントが SAN ドライブを使用できるようにポリシーを変更するには、「管理者の手引き」を参照してください。コマンドの詳細については、「管理者のための解説書」を参照してください。

b. SAN ドライブに省略時管理クラスを使用しない場合は、新規管理クラスを作成する必要があります。 SAN ドライブを使用したいクライアントは、include 文を使用して、それらのファイルをこの新しい管理クラスにバインドする必要があります。包含/除外リストの詳細については、「バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド」を参照してください。

5. ノードを登録する。LAN フリー・データ移動用に LAN および SAN リソースの使用を調整するために、LAN フリー・データ移動機能、サーバー・フリー・データ移動、またはこれら両方を持つクライアントに対するデータ転送に使用するパスを制御できます。クライアントごとに、データの読み取り操作と書き込み操作で使用するパスを選択できます。

v LAN パスのみ

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v LAN フリー・パスのみ

v サーバー・フリー・パスのみ

v 任意のパス

詳しくは、「管理者のための解説書」に記載されている REGISTER NODE コマンドおよび UPDATE NODE コマンドを参照してください。

ステップ 3. アクセスするストレージ・エージェント用装置の構成このセクションでは、ストレージ・エージェントから Tivoli Storage Manager サーバーで使用できるドライブへのパスの定義について説明します。クライアントは、ストレージ・エージェントを用いて、パスにより、ライブラリーにあるドライブにアクセスできます。使用する装置によって、要件は異なります。

SAN ドライブへのパスの定義を始める前に、次のガイドラインを考慮してください。

v ライブラリー・マネージャーのパスを定義する必要があります。

v あるノードで使用できるドライブの数を制限したい場合は、REGISTER NODE または UPDATE NODE コマンドで MAXNUMMP パラメーターを使用することができます。このようにすると、クライアントの代わりに、ストレージ・エージェントが使用できるドライブの数が制限されます。

v 磁気テープ装置名を確認します。同じ磁気テープ装置の場合に、サーバーが認識している装置名とストレージ・エージェントが認識している装置名とが一致しないこともあります。

図 6 に、このステップを完了したときの結果を示します。

図 6. 装置情報

28 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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磁気テープ装置各クライアント・システムのストレージ・エージェントに認識されている装置名を使用して、サーバー上にパスを定義します。 15ページの『装置情報の入手』を参照してください。

重要: 装置名は、それぞれのクライアント・システムのストレージ・エージェントが識別できるものでなければなりません。

注: DEFINE PATH コマンドは、ライブラリー・マネージャー として指定したサーバーから出す必要があります。

例えば、次のようなコマンドを出します。

define path storagnt drive1 srctype=server desttype=drivelibrary=sanlib1 device=mt3.0.1.0

DEFINE PATH コマンドの詳細については、使用しているシステム・プラットフォーム用の「管理者のための解説書」を参照してください。

Tivoli Storage Manager サーバーのオペレーティング・システムによっては、ストレージ・エージェント上の装置名と、Tivoli Storage Manager サーバー上での装置名の対応関係を簡単に確認する方法がないために、試行錯誤が必要な場合もあります。装置名を確認するには、一回に 1 つずつオンラインのドライブを用いて操作し、バックアップが正しく行われるまで、ストレージ・エージェントの装置名を反復しなければなりません。

ここで完了したステップの結果を調べるには、 28ページの図 6 を参照してください。

ディスク装置各クライアント・システムのストレージ・エージェントに認識されている装置名を使用して、サーバー上にパスを定義します。例えば、サーバー側で、ディレクトリー d:¥tsmdata¥server1 が、Tivoli Storage Manager サーバー・マシン上で稼働するNFS サーバーにエクスポートされたとします。

ストレージ・エージェントでは、そのディレクトリーは /tsmdata/server1 としてマウントされる NFS です。2 つのディレクトリー名が一致していないので、ライブラリー内のファイル・ドライブごとにパスを作成する必要があります。この手順のためのパスを作成するために出すコマンドは、次のとおりです。この例では、file3

は、disklib という名前を持つディスク・ライブラリーにある宛先ファイル・ドライブを表しています。

define path storagnt file3 srctype=server desttype=drive library=disklib device=filedirectory="/tsmdata/server1"

コマンドについては、「管理者のための解説書」を参照してください。

ステップ 4. ストレージ・エージェントの開始および LAN フリー構成の検査

この最終ステップでは、ストレージ・エージェントを開始し、LAN フリー構成を検証します。

第 3 章 テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境のインストールおよび構成 29

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ステップ 4.1 ストレージ・エージェントの開始次のようにして、ストレージ・エージェントを開始します。

v クライアント・システムをリブートする。

v Tivoli Storage Manager コンソールを開き、「ストレージ・エージェント (Storage

agent)」アイコンをクリックする。

v 「開始」アイコンをクリックする。

ストレージ・エージェントは、開始時に Tivoli Storage Manager サーバーがライブラリー・クライアントまたはライブラリー・マネージャーのいずれであるかを判別します。サーバーがライブラリー・クライアントである場合は、ストレージ・エージェントはストレージ・エージェント自体をライブラリー・マネージャーに定義します。

ステップ 4.2 LAN フリー構成の検証システムが LAN フリー・データ移動用に正しく構成されているかどうか検査するには、以下の手順を実行します。

1. バックアップ操作をクライアントから実行する。バックアップが LAN フリーであることを検証します。これを行うには、Tivoli Storage Manager 管理コマンド行クライアントを使用して Tivoli Storage Manager サーバーおよびストレージ・エージェントにログインし、該当するセッションが確立されたことを確認します。LAN フリーのデータ移動が行われているときは、ストレージ・エージェントの QUERY SESSION は、そのノード用に受け取ったバイト (Bytes Recvd と表示される) を、バックアップされているデータの総量まで増やして、表示する必要があります。Tivoli Storage Manager サーバーの QUERY SESSION は、同じノードで受け取った非常に少量のバイト (メタデータ) を示している必要があります。ノードのセッションがこの性質を示しており、バックアップが正常であったとのメッセージを受け取れば、システムは正しく構成されています。

QUERY SESSION コマンドの使用にはいくつかの方法があります。プロセスがフォアグラウンドで実行されている場合は、ストレージ・エージェント・コンソールでコマンドを出すことができます。また、コマンド行クライアントを使用し、ストレージ・エージェントの管理ポートでストレージ・エージェントに接続できます。このコマンドには、サーバーで行う場合と同じ管理者 ID およびパスワードを使用します。

2. バックアップが失敗したことを示すメッセージが出された場合は、次のことを確認する。

a. Tivoli Storage Manager サーバーが稼働している。Tivoli Storage Manager サーバーが稼働していなければ、ストレージ・エージェントは開始されません。

b. クライアント、ストレージ・エージェント、およびサーバーが予期したとおり相互に通信している。

c. ストレージ・エージェント上の装置ドライバーが稼働している。

d. ドライブへのパスは正しく定義されている。

e. ライブラリー内のドライブがすべてサーバーからのパスを定義している。

30 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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注:

1. 最初の失敗後にバックアップ操作を再試行すると、クライアントはデータ移動にLAN 接続を使用しようとします。クライアントは、クライアントが停止し再始動するまで、LAN の使用を続けます。

2. z/OS データ・マネージャー・サーバーを使用する場合、バックアップやアーカイブなどの LAN フリー・アクティビティーを実行するには、バージョン 5.2

の z/OS データ・マネージャー・サーバーにターゲット・ボリュームを書き込み、ボリューム選択基準を満たす必要があります。

データの移動が LAN フリーかどうかの判別データが LAN フリー・パスで移動されるかどうかを判別するには、以下のガイドラインを使用します。

v LAN フリーのバックアップを実行しているノードに対して、QUERY SESSION

の出力をモニターする。送信バイト数と受信バイト数を検討する。このアクションを実行するには、Tivoli Storage Manager 管理コマンド行クライアントを使用して Tivoli Storage Manager サーバーとストレージ・エージェントにログインし、該当のセッションが確立されたことを確認します。LAN フリーのデータ移動が行われているときは、ストレージ・エージェントの QUERY SESSION は、そのノード用に受け取ったバイト (Bytes Recvd と表示される) を、バックアップされているデータの総量まで増やして、表示する必要があります。Tivoli Storage

Manager サーバーの QUERY SESSION は、同じノードで受け取った非常に少量のバイト (メタデータ) を示している必要があります。ノードのセッションがこの性質を示している場合は、そのデータ移動は LAN フリーです。

注: フェイルオーバー時には、ストレージ・エージェントはデータを直接格納できず、プロキシーによってサーバーに直接データを送信するため、サーバーの QUERY SESSION 統計のバイト・カウントが大きくなります。

v クライアントが接続している先のサーバー上で、次のどちらかの QUERY

ACTLOG コマンドを出す。

query actlog search=storage_agent_name msgno=8337query actlog search=storage_agent_name

照会の結果、活動記録ログの中でストレージ・エージェントに関連するエントリーが検出された場合、クライアントは LAN フリー・データ転送を使用しています。

v クライアントからサーバーに送信されているデータの量を確認する。サーバーに転送されているデータの量は、バックアップされている量より大幅に少ないはずです。これは、実際のバックアップ・データが SAN を介して渡されているからです。 この情報を確認するために、次の手順を行います。

オペレーティング・システムで 行う手順:

Windows 2000 「設定」→「ネットワークとダイヤルアップ接続」→「ローカル エリア接続」をクリックする。

Windows NT® MS-DOS コマンド行で、次のように入力する。

netstat -e

第 3 章 テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境のインストールおよび構成 31

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注: netstat -e コマンドの出力は、Windows 2000 で表示される「送信バイト数」「受信バイト数」の出力と一致しています。

32 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストールおよび構成

注: ストレージ・エージェントのインストールおよび構成を行う前に、 5ページの『第 2 章 計画』を参照し、 12ページの『構成情報ワークシート』の情報フォームに記入してください。

この章では、ACSLS で管理される外部ライブラリーを使用している環境へのストレージ・エージェント LAN フリー機能のインストールおよび構成について説明します。

この環境についての高レベルの説明が、 1ページの『第 1 章 ストレージ・エージェントの概要』および 5ページの『環境のタイプ』に記載されています。

LAN フリー・データ移動用にストレージ・エージェントをインストールして構成するには、以下のようにします。

1. 手順の概要を読みます。

2. 要約に続く完全な手順を確認します。

3. 手順に記載されているステップを実行します。

要約は、全体の構成を簡単に記述しているだけです。処理は異なる時点に複数のマシンで行われるので、手順を開始する前に処理全体を理解しておくことをお勧めします。

インストールおよび構成タスクの概要この章で説明するインストールおよび構成の概略を以下に示します。

v ステップ 1: ネットワーク構成の検査

注: システムが SAN 構成の前提条件を必ず満たすようにしてください。

v ステップ 2: クライアント、ストレージ・エージェント、および Tivoli StorageManager サーバーの通信の確立と構成

クライアント・システム:

– Tivoli Storage Manager クライアントまたは Tivoli Storage Manager Data

Protection アプリケーション・クライアント、および Tivoli Storage Manager

API をインストールする。LAN フリー・オプションを指定します。

– ストレージ・エージェントをインストールし、セットアップする。

Tivoli Storage Manager サーバー:

– SAN でライブラリーおよびドライブを構成する。

– ストレージ・エージェントをサーバーとして定義する。

v ステップ 3. 装置ドライバーの開始

v ステップ 4: ストレージ・エージェントの開始および LAN フリー構成の検査

– ストレージ・エージェントを開始する。

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 33

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– LAN フリーの構成を検査する。

ACSLS 管理のライブラリーを持つストレージ・エージェントを使用する場合は、ACSLS のソフトウェアおよびサード・パーティーの外部ライブラリー・ソフトウェア (Gresham EDT-DistribuTAPE など) をインストールして構成する必要があります。インストールについての指示は、StorageTek ACSLS および Gresham EDT 関係の資料を参照してください。 10ページの図 4 で、ACSLS 管理のライブラリー環境でのストレージ・エージェントの例をご覧ください。

注: ACSLS の代わりに StorageTek LibraryStation を使用して環境を管理できます。ただし、z/OS データ・マネージャー・サーバーを使用する場合は LibraryStation

が必要です。

以下のステップを行って、ストレージ・エージェント外部ライブラリー環境を構成します。

ステップ 1. ネットワーク接続の検査サーバー・システムとクライアント・システムは、該当するストレージ装置と一緒に SAN に接続する必要があります。また、サーバー・システムおよびクライアント・システムが LAN 経由で接続されていることも必要です。

Tivoli Storage Manager for Storage Area Networks の機能には、特定のレベルおよびモデルのハードウェアとソフトウェアが必要です。システム構成は、必ず SAN セットアップ用のハードウェアおよびソフトウェア要件を満たすようにしてください。詳細については、Web サイト www.ibm.com/software/sysmgmt/products/

support/IBMTivoliStorageManager.html を参照してください。

ステップ 2. クライアント、ストレージ・エージェント、および TivoliStorage Manager サーバーの通信の確立と構成

35ページの図 7 に、 35ページの『ステップ 2.1 クライアント・システム: ソフトウェアのインストール』および 38ページの『ステップ 2.2 IBM Tivoli Storage

Manager サーバー: ストレージ・エージェントの定義および装置の構成』を完了したときの結果を示します。このセクションの各ステップでは、この図を参照しながら説明します。

34 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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ステップ 2.1 クライアント・システム: ソフトウェアのインストール

このステップの手順では、Tivoli Storage Manager クライアント、API、ストレージ・エージェント、および Gresham EDT ソフトウェアのインストールおよび構成について説明します。

注: 外部ライブラリーを使用可能にする Gresham EDT などのミドルウェアを使用できます。インストールについては、Gresham などのミドルウェア製品の資料を参照してください。

クライアント・ソフトウェアと API ソフトウェアのインストールまたはアップグレード1. クライアント・システムが、クライアント・ソフトウェアの前提条件を満たしているかどうかを検査する。該当のクライアントに関するユーザーズ・ガイドを参

図 7. 通信情報: ステップ 2.1 および 2.2 の結果。パスワードはファイルで暗号化されているので ″xxxxxxx″ で示されています。

第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストールおよび構成 35

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照してください。クライアント・ソフトウェアと API がまだシステムにインストールされていなければ、インストールするか、必要に応じて最新のレベルにアップグレードしてください。IBM Tivoli Storage Manager の Web サイトwww.ibm.com/software/sysmgmt/products/

support/IBMTivoliStorageManager.html から最新レベルのものをダウンロードできます。

2. 必ず 12ページの『構成情報ワークシート』のフォームに情報を記録しておく。この情報は、ここで説明する手順で必要となります。

3. クライアント・オプション・ファイル (dsm.opt) を変更する。dsm.opt ファイルについては、「バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド」を参照してください。

a. オプション・ファイルを探してオープンする。このファイルは、インストール・ディレクトリーや環境変数の参照先などのいずれかに存在します。

b. Tivoli Storage Manager サーバー名を指定する。この情報は、クライアント・システムおよびサーバー・システムの構成情報ワークシートのものを使用します。例えば、次のようにします。

servername tsmsrver

このファイルは次のステップでも使用するため、オープンしたままにしておきます。

c. Tivoli Storage Manager クライアントとサーバーの間の通信方式を指定する。この情報も、クライアント・システムおよびサーバー・システムの構成情報ワークシートのものを使用します。次のステップでも同様です。例えば、次のようにします。

COMMmethod TCPipTCPServeraddress tsmsrver.tucson.ibm.comTCPPport 1502

注: この例では TCPPORT として 1502 を使用していますが、省略時のTCPPORT は 1500 です。

このファイルは次のステップでも使用するため、オープンしたままにしておきます。

d. dsm.opt ファイルで以下のオプションを活動化する。。これらのオプションは、パスが使用可能なとき、バックアップ中、リストア中、アーカイブ中、リトリーブ処理中に、クライアントが SAN 接続の装置を使用することを指定するものです。

enablelanfree yesLANFREECommmethod TCPIPLANFREETCPPORT 1500

または

LANFREECommmethod NamedpipesLANFREEPort ¥¥hostname¥¥pipename

4. Tivoli Storage Manager Data Protection アプリケーション・クライアントを使用する場合は、以下の手順を実行して API を構成する。

36 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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a. Windows バックアップ/アーカイブ・クライアント用の Tivoli Storage

Manager バージョン 5.1 以降、および関連する BAT ファイルをwww.ibm.com/software/sysmgmt/products/support/IBMTivoliStorageManager.html

からダウンロードする。

b. BAT ファイルを実行してファイルを解凍し、指示に従ってインストール手順を開始する。

c. 「セットアップ・タイプ (Setup Type)」ウィンドウから、「カスタム」 をクリックする。

d. 「コンポーネントを選択 (Select Components)」 ウィンドウから「クライアント・ファイル (Client Files)」を選択して、「変更」をクリックする。

e. 「API クライアント・ランタイム・ファイル (API Client Runtime Files)」を選択して、ほかのコンポーネントを選択解除する。現在の API レベルは5.1 以上です。

f. 指定するインストール・ディレクトリーが、既存の API が常駐するディレクトリーと同じディレクトリーであることを確認する。

ストレージ・エージェントのインストールと構成クライアントと同じシステムに、ストレージ・エージェントをインストールします。

1. 必ず 12ページの『構成情報ワークシート』のフォームに情報を記録しておく。この情報は、ここで説明する手順で必要となります。

2. クライアント・システムのドライブに Tivoli Storage Manager for Storage Area

Networks CD を挿入する。画面上の指示に従って、ストレージ・エージェントをインストールする。インストールの結果を以下に示します。

v ソフトウェアがインストールされる。

v ストレージ・エージェントのオプション・ファイル (dsmsta.opt) が、パスc:¥program files¥tivoli¥tsm¥storageagent に作成される。

v Tivoli Storage Manager 装置ドライバーは、インストールされて、ストレージ・エージェントによる使用が可能になりますが、ブート時に開始される必要があるので、ブート時に開始するように設定する必要があります (詳細については、 15ページの『装置ドライバーの開始』を参照)。

3. DEVCONFIG オプションが dsmsta.opt ファイルで指定されていることを確認する。例えば、c:¥program files¥tivoli¥tsm¥storageagent にある devconfig.out という装置構成ファイルの場合は、dsmsta.opt ファイルを編集して、次の行を入力します。

DEVCONFIG devconfig.out

4. ステップ 1 で収集した情報を用いて、DSMSTA SETSTORAGESERVER コマンドを出します。例えば、次のようにします。

dsmsta setstorageserver myname=storagnt mypassword=fun4memyhladdress=agent.tucson.ibm.comservername=tsmsrver serverpassword=not4uhladdress=tsmsrver.tucson.ibm.com lladdress=1502

コマンド・パラメーターの詳細については、 47ページの『ストレージ・エージェントの通信情報の追加』を参照してください。

第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストールおよび構成 37

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このコマンドは、ストレージ・エージェント用の装置構成ファイル内に、以下の行を生成します。

SET STANAME storagntSET STAPASSWORD xxxxxxxSET STAHLADDRESS agent.tucson.ibm.comDEFINE SERVER tsmsrver serverpassword=xxxxxxxxxxxHLADDRESS=tsmsrver.tucson.ibm.com LLADDRESS=1502

パスワード (ここでは xxxxxxxx で示されている) は、ファイル内では暗号化されています。

このコマンドは、dsmsta.opt ファイル内に次の行も生成します。

SERVERNAME tsmsrver

これらのファイルの詳細については、 49ページの『ストレージ・エージェント・オプション・ファイル』および 51ページの『ストレージ・エージェントの装置構成ファイル』を参照してください。

5. ストレージ・エージェントから外部マネージャーへのパスを定義する。Gresham

EDT-DistribuTape は、ACSLS ライブラリー・ソフトウェアとインターフェースする外部ライブラリー・マネージャーです。実行可能な EDT は、省略時のパスc:¥program files¥GES¥EDT¥bin¥elm.exe にあります。例えば、次のようにします。

define path storagnt stk-lib srctype=server desttype=libraryexternalmanager=c:¥program files¥GES¥EDT¥bin¥elm.exe

実行可能ファイルと同じディレクトリーにファイルを保管し、クローズします。DEFINE LIBRARY コマンドおよび DEFINE PATH コマンドについては、「管理者のための解説書」を参照してください。

ステップ 2.2 IBM Tivoli Storage Manager サーバー: ストレージ・エージェントの定義および装置の構成

以下は、Tivoli Storage Manager サーバーで行う必要があるステップです。さらに詳しい説明が必要であれば、「管理者の手引き」を参照してください。

1. このサーバーでエンタープライズ管理 (サーバー間通信) をセットアップしていない場合は、この段階で以下のコマンドでセットアップできる。

set servername tsmsrverset serverpassword not4uset serverhladdress tsmsrver.tucson.ibm.comset serverlladdress 1502set crossdefine on

これらのコマンドは、サーバーの名前、パスワード、TCP/IP アドレスおよびTCP/IP ポートを設定し、他のサーバーがこのサーバーで接続を定義できるようにします。例の値を、サーバー構成情報ワークシートの値で置き換えてください。

38 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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注: QUERY STATUS 出力の Server Password Set 状況は YES でなければなりません。サーバー・パスワードを設定するには、Tivoli Storage Manager 管理コマンド行から SET SERVERPASSWORD コマンドを出します。上記の例を参照してください。

2. 外部ライブラリーを使用可能にする Gresham EDT などのミドルウェアをインストールする。インストールについての情報は、Gresham の資料を参照してください。

3. SAN データ転送を可能にしたいクライアントごとに、そのクライアントのストレージ・エージェントをサーバーであるかのように Tivoli Storage Manager サーバーに対して定義する。ストレージ・エージェントをクライアント・システムにインストールするときは、ストレージ・エージェントに設定したときと同じ名前とパスワードを使用する必要があります。 DEFINE SERVER コマンドは、クライアントのデータを管理する Tivoli Storage Manager サーバーから出す必要があります。例えば、次のようにします。

define server storagnt serverpassword=fun4mehladdress=agent.tucson.ibm.com lladdress=1500 validateprotocol=all

注: 前の例の VALIDATEPROTOCOL パラメーターはオプションです。このパラメーターは、ストレージ・エージェントと Tivoli Storage Manager サーバーの間で転送されたすべてのメタデータについてデータの妥当性を検査をするために、巡回冗長検査を行うかどうかを決めるものです。DEFINE SERVER

コマンドの詳細については、「管理者のための解説書」を参照してください。データ妥当性検査の詳細については、「管理者の手引き」を参照してください。

4. 外部ライブラリー・マネージャーへのパスを構成する。これには以下のステップが必要です。

a. ライブラリー・タイプ EXTERNAL を定義する。例えば、次のようにします。

define library stk-lib libtype=external

b. サーバーから外部マネージャーへのパスを定義する。Gresham

EDT-DistribuTape は、ACSLS ライブラリー・ソフトウェアとインターフェースする外部ライブラリー・マネージャーです。実行可能な EDT は、省略時のパス c:¥program files¥GES¥EDT¥bin¥elm.exe にあります。例えば、次のようにします。

define path tsmsrver stk-lib srctype=server desttype=libraryexternalmanager=c:¥program files¥GES¥EDT¥bin¥elm.exe

この前の例では、外部マネージャーに提供するパスは、Tivoli Storage

Manager サーバーが常駐するオペレーティング・システムによって異なっています。例えば、次のようにします。

v Linux Tivoli Storage Manager サーバーの外部マネージャー・パスは/usr/dtelm/bin/elm です。

v Sun Tivoli Storage Manager サーバーの外部マネージャー・パスは/opt/OMIdtelm/bin/elm です。

v Windows Tivoli Storage Manager サーバーの外部マネージャー・パスはc:¥program files¥GES¥EDT¥bin¥elm.exe です。

第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストールおよび構成 39

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DEFINE PATH コマンドについての詳細は、「管理者のための解説書」を参照してください。

c. 装置タイプが ECARTRIDGE の装置クラスを定義する。例えば、次のようにします。

define devclass adeviceclassname library=alibrarynamedevtype=ecartridge format=drive

注: z/OS データ・マネージャー・サーバーで StorageTek 9840B 磁気テープ装置を使用する場合は、装置クラスの FORMAT 属性が磁気テープ装置の装置タイプ (9840B) に一致している必要があります。

d. ストレージ・プールを定義する。例えば、次のようにします。

define stgpool apoolname adeviceclassname pooltype=primary

5. クライアントのポリシーを変更して、クライアントに代わって活動するストレージ・エージェントが SAN 上のドライブを使用するストレージ・プールと関連付けされるようにする。クライアントは、宛先ストレージ・プールがあるコピー・グループを持つ管理クラスを使用しなければなりません。

宛先ストレージ・プールは、ライブラリーと関連付けしておく必要があります。ライブラリーにはドライブ・パスが定義されている必要があります。例えば、以下のようにします。

a. 直接データ転送用の SAN 装置を使用するクライアントの、ポリシー・ドメインを作成する。例えば、次のようにします。

define domain sandirect description="Direct Data Transfer"backretention=60 archretention=90

DESCRIPTION パラメーターの説明にスペースがある場合は、その説明を引用符で囲む必要があります。

b. そのドメインにポリシー・セットを作成する。

define policyset sandirect sandirectpolicydescription="SAN Direct Data Transfer Policies"

c. そのポリシー・セットの省略時管理クラスで、コピー・グループを変更する。宛先ストレージ・プールを、ユーザーが構成した SAN ドライブに関連するストレージ・プールに設定する。

以下のコマンドで省略時管理クラスを作成します。

assign defmgmtclass sandirect sandirectpolicy sandirectdefmgt

以下のコマンドでバックアップおよびアーカイブ・コピー・グループを変更します。

define copygroup sandirect sandirectpolicy sandirectdefmfttype=backup destination=a_storage_pool_name

define copygroup sandirect sandirectpolicy sandirectdefmfttype=archive destination=a_storage_pool_name

d. ポリシー・セットを活動化する。

activate policyset sandirect sandirectpolicy

e. クライアント・ノードを登録または更新し、新規ポリシー・ドメインに入れる。

register node a_node_name the_node_password domain=sandirect

40 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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注:

a. クライアントが SAN ドライブを使用できるようにポリシーを変更するには、「管理者の手引き」を参照してください。コマンドの詳細については、「管理者のための解説書」を参照してください。

b. 外部ライブラリーに省略時管理クラスを使用しない場合は、新規管理クラスを作成する必要があります。 SAN 接続ライブラリーを使用したいクライアントは、include 文を使用して、それらのファイルをこの新しい管理クラスにバインドする必要があります。包含/除外リストの詳細については、「バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド」を参照してください。

6. 該当のノードを登録します。LAN フリー・データ移動用に LAN および SAN

リソースの使用を調整するために、LAN フリー・データ移動機能、サーバー・フリー・データ移動、またはこれら両方を持つクライアントに対するデータ転送に使用するパスを制御できます。クライアントごとに、データの読み取り操作と書き込み操作で使用するパスを選択できます。

v LAN パスのみ

v LAN フリー・パスのみ

v サーバー・フリー・パスのみ

v 任意のパス

詳しくは、「管理者のための解説書」に記載されている REGISTER NODE コマンドおよび UPDATE NODE コマンドを参照してください。

ステップ 3. 装置ドライバーの開始このステップでは、磁気テープ装置をサポートするために、装置ドライバーを使用可能にして開始します。

装置ドライバーの開始ストレージ・エージェントをインストールすると、Tivoli Storage Manager 装置ドライバーがインストールされますが、クライアント・システムで、ドライバーが使用可能になっていないか、または開始されていません。装置ドライバーを使用可能にするには、次の手順を行います。

1. コマンド・プロンプトで以下のコマンドを入力することによって、装置ドライバーを使用可能にする。

tsmscsi /enable

注: ストレージ・エージェント・パスを検索パスに追加していない場合は、まず、ストレージ・エージェント・プログラムが入っているディレクトリーに変更しなければなりません。省略時では、パスは c:¥program

files¥tivoli¥tsm¥storageagent です。

以下のようなメッセージを受け取ります。

TSM Windows 2000/Optical support is enabled on DATAOWNER.

あるいは

第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストールおよび構成 41

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TSM Optical support is enabled on DATAOWNER.

注: メッセージでは光ディスク・サポートが使用可能であると示されていますが、Tivoli Storage Manager for Storage Area Networks フィーチャーは SAN

での光ディスク装置の使用をサポートしていません。

2. クライアント・システムをリブートして、装置ドライバーを開始します。装置ドライバーは、リブート時に自動的に開始するはずです。

ステップ 4.ストレージ・エージェントの開始および LAN フリー構成の検査

このステップでは、ストレージ・エージェントを開始し、LAN フリーの構成を検証します。

ステップ 4.1 ストレージ・エージェントの開始次のようにして、ストレージ・エージェントを開始します。

v クライアント・システムをリブートする。

v Tivoli Storage Manager コンソールを開き、「ストレージ・エージェント (Storage

agent)」アイコンをクリックする。

v 「開始」アイコンをクリックする。

ステップ 4.2 LAN フリー構成の検証システムが LAN フリー・データ移動用に正しく構成されているかどうか検査するには、以下の手順を実行します。

1. バックアップ操作をクライアントから実行する。バックアップが LAN フリーであることを検証します。これを行うには、Tivoli Storage Manager 管理コマンド行クライアントを使用して Tivoli Storage Manager サーバーおよびストレージ・エージェントにログインし、該当するセッションが確立されたことを確認します。LAN フリーのデータ移動が行われているときは、ストレージ・エージェントの QUERY SESSION は、そのノード用に受け取ったバイト (Bytes Recvd と表示される) を、バックアップされているデータの総量まで増やして、表示する必要があります。 Tivoli Storage Manager サーバーの QUERY SESSION は、同じノード用に受け取った、非常に少量のバイト (メタデータ) を示している必要があります。ノードのセッションがこの性質を示しており、バックアップが正常であったとのメッセージを受け取れば、システムは正しく構成されています。

QUERY SESSION コマンドの使用にはいくつかの方法があります。プロセスがフォアグラウンドで実行されている場合は、ストレージ・エージェント・コンソールでコマンドを出すことができます。また、コマンド行クライアントを使用し、ストレージ・エージェントの管理ポートでストレージ・エージェントに接続できます。このコマンドには、サーバーで行う場合と同じ管理者 ID およびパスワードを使用します。

2. バックアップが失敗したことを示すメッセージが出された場合は、次のことを確認する。

42 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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a. Tivoli Storage Manager サーバーは稼働している。Tivoli Storage Manager サーバーが稼働していなければ、ストレージ・エージェントは開始されません。

b. クライアント、ストレージ・エージェント、およびサーバーが予期したとおり相互に通信している。

c. ストレージ・エージェント上の装置ドライバーが稼働している。

d. マウントおよびメッセージが、ストレージ・エージェント・コンソールに表示されている。

注:

1. 最初の失敗後にバックアップ操作を再試行すると、クライアントはデータ移動にLAN 接続を使用しようとします。クライアントは、クライアントが停止し再始動するまで、LAN の使用を続けます。

2. z/OS データ・マネージャー・サーバーを使用する場合、バックアップやアーカイブなどの LAN フリー・アクティビティーを実行するには、バージョン 5.2

の z/OS データ・マネージャー・サーバーにターゲット・ボリュームを書き込み、ボリューム選択基準を満たす必要があります。

データの移動が LAN フリーかどうかの判別データが LAN フリー・パスで移動されるかどうかを判別するには、以下のガイドラインを使用します。

v LAN フリーのバックアップを実行しているノードに対して、QUERY SESSION

の出力をモニターする。送信バイト数と受信バイト数を検討する。このアクションを実行するには、Tivoli Storage Manager 管理コマンド行クライアントを使用して Tivoli Storage Manager サーバーとストレージ・エージェントにログインし、該当のセッションが確立されたことを確認します。LAN フリーのデータ移動が行われているときは、ストレージ・エージェントの QUERY SESSION は、そのノード用に受け取ったバイト (Bytes Recvd と表示される) を、バックアップされているデータの総量まで増やして、表示する必要があります。Tivoli Storage

Manager サーバーの QUERY SESSION は、同じノードで受け取った非常に少量のバイト (メタデータ) を示している必要があります。ノードのセッションがこの性質を示している場合は、そのデータ移動は LAN フリーです。

注: フェイルオーバー時には、ストレージ・エージェントはデータを直接格納できず、プロキシーによってサーバーに直接データを送信するため、サーバーの QUERY SESSION 統計のバイト・カウントが大きくなります。

v クライアントが接続している先のサーバー上で、次のどちらかの QUERY

ACTLOG コマンドを出す。

query actlog search=storage_agent_name msgno=8337query actlog search=storage_agent_name

照会の結果、活動記録ログの中でストレージ・エージェントに関連するエントリーが検出された場合、クライアントは LAN フリー・データ転送を使用しています。

v クライアントからサーバーに送信されているデータの量を確認する。サーバーに転送されているデータの量は、バックアップされている量より大幅に少ないはずです。これは、実際のバックアップ・データが SAN を介して渡されているからです。 この情報を確認するために、次の手順を行います。

第 4 章 外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストールおよび構成 43

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オペレーティング・システムで 行う手順:

Windows 2000 「設定」→「ネットワークとダイヤルアップ接続」→「ローカル エリア接続」をクリックする。

Windows NT MS-DOS コマンド行で、次のように入力する。

netstat -e

注: netstat -e コマンドの出力は、Windows 2000 で表示される「送信バイト数」「受信バイト数」の出力と一致しています。

44 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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付録 A. 管理と構成の解説

このセクションに記載されている情報は、ストレージ・エージェントの管理、モニター、チューニング、および接続に関するものです。

ストレージ・エージェントの開始と停止次のようにして、ストレージ・エージェントを開始します。

v クライアント・システムをリブートする。

v Tivoli Storage Manager コンソールを開き、「ストレージ・エージェント (Storage

Agent)」アイコンをクリックする。

v 「開始」アイコンをクリックする。

v オペレーティング・システムのコマンド行から、ストレージ・エージェントのディレクトリーに移動して、次のコマンドを出す。

dsmsta

次の手順で、ストレージ・エージェントを停止します。

v Tivoli Storage Manager コンソールを開き、「ストレージ・エージェント (Storage

Agent)」アイコンをクリックする。

v 「停止」をクリックする。

装置ドライバーの開始と停止ADSMSCSI 装置ドライバーを使用可能あるいは使用不可にするときは、tsmscsi コマンドを使用します。装置ドライバーを使用可能にしておけば、クライアント・システムをリブートしてそれを開始することができます。

装置ドライバーを使用可能にするには、次のコマンドを使用します。

tsmscsi /enable

注: ストレージ・エージェント・パスを検索パスに追加していない場合は、まず、ストレージ・エージェント・プログラムが入っているディレクトリーに変更しなければなりません。

以下のようなメッセージを受け取ります。

TSM Optical support is enabled on DATAOWNER.

あるいは

TSM Windows 2000/Optical support is enabled on DATAOWNER.

注: メッセージでは光ディスク・サポートが使用可能であると示されていますが、ストレージ・エージェント・フィーチャーは SAN での光ディスク装置の使用をサポートしていません。

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 45

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装置ドライバーを停止するには、以下のように入力します。

tsmscsi /disable

以下のようなメッセージを受け取ります。

TSM Optical support is disabled on DATAOWNER.

装置ドライバーの状況を判別するには、次のコマンドをパラメーターなしで入力します。

tsmscsi

システムは、次のようなメッセージで応答します。

TSM Windows 2000/Optical support is disabled on DATAOWNER.

パラメーターなしの場合、コマンドは、装置ドライバーの現在の状態を表示します。コマンドの完全な構文を以下に示します。�� tsmscsi

/computer = computer_name /enable /localw2k/disable/?

��

パラメーターを以下に説明します。

/computer=computer_name

装置をリストするコンピューターの名前を指定します。省略時値はローカル・マシンです。

/enableTivoli Storage Manager 装置ドライバーを使用可能にするか、または開始します。

/disableTivoli Storage Manager 装置ドライバーを使用不可にするか、または停止します。

/? コマンドとそのパラメーターに関する情報を表示します。

/localw2kこのコマンドは、ローカル・マシンが Windows 2000 マシンである場合のみ実行されます。

46 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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装置ドライバーを開始する別の方法Windows NT では、以下の方法で装置ドライバーを開始することもできます。

1. Windows の「スタート」ボタンで、「設定」、次に「コントロール パネル」をクリックする。「コントロール パネル」ダイアログが表示されます。

2. 「デバイス」をダブルクリックする。「デバイス」ダイアログが表示されます。

3. ADSMSCSI 装置ドライバーをクリックして、それをリストから選択する。

4. 「スタートアップ...」ボタンをクリックする。「デバイス」ダイアログが表示されます。

5. 「自動」をクリックする。これにより、マシンをリブートすれば、必ずADSMSCSI 装置ドライバーが開始します。

6. 「OK」をクリックする。

環境によっては、Windows 装置ドライバーが使用不可になっていないか確認する必要がある場合もあります。以下のことを行います。

1. Windows 装置ドライバーをクリックして、それをリストから選択する。

2. 「スタートアップ...」 ボタンをクリックする。「デバイス」ダイアログが表示されます。

3. 「手動」をクリックする。これにより、装置ドライバーが、「コントロール パネル」ダイアログに入り、Windows 装置ドライバーは、手動で開始するまで、開始しないことを確認します。

4. 「OK」をクリックする。

ストレージ・エージェントの通信情報の追加この DSMSTA SETSTORAGESERVER ユーティリティーは、通信情報を、ストレージ・エージェント用の装置構成ファイルと dsmsta.opt ファイルに追加します。このユーティリティーは、ストレージ・エージェントがインストールされているクライアント・システムに使用してください。このコマンドをどのような場合に使用するかの詳細については、 24ページの『ストレージ・エージェントのインストールと構成』を参照してください。

このユーティリティーは、ファイル内の以前の項目を除去することはありません。このユーティリティーは、既存ファイルへの情報の追加を行います。コマンドを機能させるには、装置構成ファイルの名前を設定するオプション DEVCONFIG がdsmsta.opt ファイルに存在している必要があります。コマンドが追加する情報については、 49ページの『例』を参照してください。

付録 A. 管理と構成の解説 47

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形式�� DSMSTA SETSTORAGESERVER MYName = storage_agent_name �

� MYPAssword = storage_agent_password �

� MYHLAddress = storage_agent_hladdress SERVERName = server_name �

� SERVERPAssword = server_password HLAddress = server_tcpip_address �

� LLAddress = server_tcpip_port ��

パラメーターパラメーターはすべて必須です。

注: オプションに使用できる省略語は大文字で示します。

MYNameストレージ・エージェントの名前を指定します。この名前は、装置構成ファイルに挿入される SET STANAME コマンド内に出てきます。

注: ストレージ・エージェントをサーバーとして Tivoli Storage Manager サーバーに定義するときは、同じ名前を使用する必要があります。

MYPAsswordストレージ・エージェントのパスワードを指定します。この値は、暗号化され、装置構成ファイルに挿入される SET STAPASSWORD コマンドで使用されます。

注: ストレージ・エージェントをサーバーとして Tivoli Storage Manager サーバーに定義するときは、同じパスワードを使用する必要があります。

MYHLAddressストレージ・エージェントの TCP/IP アドレスを指定します。この値は、装置構成ファイルに挿入される SET STAHLAddress コマンドの内部で使用されます。

SERVERNameTivoli Storage Manager サーバーの名前を指定します。この名前は、装置構成ファイルに挿入される DEFINE SERVER コマンド内に出てきます。

SERVERPAsswordサーバーのパスワードを指定します。この値は、暗号化され、装置構成ファイルに挿入される DEFINE SERVER コマンドの SERVERPASSWORD フィールド内に出てきます。

HLAddressサーバーの TCP/IP アドレスを指定します。この値は、DEFINE SERVER コマンドの HLADDRESS フィールドで使用されます。

LLAddressサーバーへのアクセスを行う TCP/IP ポートを指定します。この値は、DEFINE

SERVER コマンドの LLADDRESS フィールドで使用されます。

48 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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例以下の情報を用いて、DSMSTA SETSTORAGESERVER コマンドを出します。

v ストレージ・エージェント

名前: storagnt

パスワード: fun4me

TCP/IP アドレス: agent.tucson.ibm.com

v Tivoli Storage Manager サーバー

名前: tsmsrver

パスワード: not4u

TCP/IP アドレス: tsmsrver.tucson.ibm.com

TCP/IP ポート: 1502

コマンドを以下に示します。

dsmsta setstorageserver myname=storagnt mypassword=fun4memyhladdress=agent.tucson.ibm.comservername=tsmsrver serverpassword=not4u

hladdress=tsmsrver.tucson.ibm.com lladdress=1502

このコマンドは、ストレージ・エージェント用の装置構成ファイル内に、以下の行を生成します。

SET STANAME storagntSET STAPASSWORD xxxxxxxSET STAHLADDRESS agent.tucson.ibm.comDEFINE SERVER tsmsrver serverpassword=xxxxxxxxHLADDRESS=tsmsrver.tucson.ibm.com LLADDRESS=1502

パスワード (xxxxxxxx で示されている) は、ファイル内では暗号化されています。

このコマンドで、ストレージ・エージェント用の dsmsta.opt ファイル内に、以下の行も生成します。

SERVERNAME tsmsrver

ストレージ・エージェント・オプション・ファイルストレージ・エージェント用のオプション・ファイルは、dsmsta.opt と名付けられます。ストレージ・エージェント用の dsmsta.opt ファイルには、ストレージ・エージェントの通信相手であるサーバーの名前が、他のオプションと共に入っています。dsmsta.opt ファイルは、ストレージ・エージェント・プログラムがインストールされた場所にあります。省略時のパスは、c:¥program files¥tivoli¥tsm¥storageagent

です。

通常、Tivoli Storage Manager サーバーを変更しない限り、オプション・ファイルを変更する必要はありません。

付録 A. 管理と構成の解説 49

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必須オプションこのセクションでは必須オプションについて説明します。

注: オプションに使用できる省略語は大文字で示します。

DEVCONFig file_name

ストレージ・エージェント用の装置構成ファイルの名前。ファイルの代表的な名前は devconfig です。

SERVERName server_name

ストレージ・エージェントの通信相手である Tivoli Storage Manager サーバーの名前。DSMSTA SETSTORAGESERVER コマンドでこのオプションを挿入します。

追加のオプション次のオプションも使用できますが、必須ではありません。

COMMTimeout seconds

データベースを更新する操作中に、サーバーが予定されるクライアント・メッセージを待機する最大時間を秒単位で指定します。省略時値は 60 です。最小値は 1 です。時間がこのタイムアウト値を超えると、サーバーはクライアントとのセッションを終了します。クライアントがタイムアウトにならないように、このタイムアウト値を増やす必要があることがあります。使用環境に重いネットワーク負荷がある場合、またはクライアントが大規模なファイルのバックアップを行う場合は、クライアントがタイムアウトになる場合があります。

IDLETimeout minutes

サーバーがセッションを取り消すまでクライアント・セッションがアイドル状態であってもよい時間を分単位で指定します。省略時値は 15 分です。最小値は 1 分です。使用環境に重いネットワーク負荷がある場合は、クライアントがタイムアウトにならないように、このタイムアウト値を増やす必要があることがあります。ただし、多数のアイドル・セッションによって他のユーザーによるサーバーへの接続が妨げられることがあります。

MAXSessions number_of_sessions

サーバーに接続できる同時クライアント・セッションの最大数を指定します。省略時値は 25 クライアントのセッションです。最小値は 2 クライアントのセッションです。最大値は、使用可能な仮想メモリー・サイズまたは通信リソースによってのみ制限されます。

RESOURCETimeout minutes

ストレージ・エージェントがサーバー上のリソースを待機する最大時間を分単位で指定します。省略時値は 60 分です。最小値は 1 分です。

ストレージ・エージェントのデータベース・リソースおよびセッションの場合は、Tivoli Storage Manager リソース・モニターは最も短いタイムアウト値を使用して回復処理を開始します。

対照的に、共用ライブラリーの場合、リソース・モニターは、回復するライブラリー・マネージャーおよびライブラリー・クライアントの両方に対して最も長い時間を使用します。共用ライブラリー・リソースを効率的に管理するには、共用構成のすべての参加者に同じリソース・タイムアウト制限を設

50 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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定するように考慮してください。エラー回復の場合は、Tivoli Storage

Manager は常に最も長いタイムアウト制限に従います。

このオプションは、サーバー・オプション・ファイルでも指定する必要があります。サーバーは、このオプションを使用して一部のストレージ・エージェント・セッションおよびリソースをモニターし、指定の値に基づいてセッションを取り消します。

STAMaxpooledsessions number

ストレージ・エージェントと Tivoli Storage Manager サーバーの間で開始および停止が可能な個々のセッションの数。値の範囲は 0 から 150 です。省略時値は 25 です。各セッションは IDLETIMEOUT オプションによって制御され、タイムアウト値を超えた場合に停止されます。ストレージ・エージェントが指定を超えるセッションを必要とする場合は、追加のセッションも開始できます。

THROUGHPUTDatathreshold kilobytes_per_second

THROUGHPUTTimethreshold 分 が経過した後に取り消されないように、クライアント・セッションが達成しなければならないスループット。省略時値は 0 であり、クライアント・セッションが低スループットであるかどうかは調べられません。スループットは、送信バイト・カウントと受信バイト・カウントを加算し、それをセッションの長さで除算することにより計算されます。この長さには、メディアのマウントを待機して経過した時間は含まれず、クライアントがストレージのためにデータの送信を始めた時点で開始されます。最小値は 0 で、最大値は 99999999 です。

THROUGHPUTTimethreshold minutes

クライアント・セッションを調べ、そのデータ・スループットしきい値が満たされない場合 (THROUGHPUTDatathreshold を参照) に取り消すしきい値。このしきい値には、メディアのマウントを待機して経過した時間は含まれません。この時間しきい値は、クライアントが (セットアップやセッション・ハウスキーピング・データではなく) ストレージのためのデータをサーバーに送信し始めた時点で開始されます。省略時値は 0 であり、クライアント・セッションが低スループットであるかどうかは調べられません。最小値は 0 で、最大値は 99999999 です。

USELARGEBUFFERS yes|no

クライアント/サーバー通信にラージ・バッファーを使用することを指定します。省略時値は yes であり、ラージ・バッファーを使用することを指定します。no を指定した場合はラージ・バッファーは使用されません。

ストレージ・エージェントの装置構成ファイルストレージ・エージェント用の装置構成ファイルには、ストレージ・エージェントの情報と、ストレージ・エージェントの通信先 Tivoli Storage Manager サーバーに関する情報が入っています。このファイルは、通常は devconfig という名前のもので、ストレージ・エージェントと一緒の場所 c:¥program files¥tivoli¥tsm¥storageagent

にあります。通常は、DSMSTA SETSTORAGESERVER コマンドでファイルの内容を生成します。また、このコマンドを使用してファイルに情報を追加することもできます。

装置構成ファイルの代表的な内容を、以下に示します。

付録 A. 管理と構成の解説 51

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SET STANAME storagntSET STAPASSWORD fun4meSET STAHLADDRESS agent.tucson.ibm.comDEFINE SERVER tsmsrver serverpassword=not4uHLADDRESS=tsmsrver.tucson.ibm.com LLADDRESS=1502

この例では、STORAGNT は、ストレージ・エージェントの名前で、TSMSRVER はTivoli Storage Manager サーバーの名前です。

ファイルの内容は、次のとおりです。

SET STANAMEストレージ・エージェントの名前を設定します。名前は、ストレージ・エージェントをサーバーとして Tivoli Storage Manager サーバーに定義する際に使用した名前と同じでなければなりません。

SET STAPASSWORDストレージ・エージェントのパスワードを設定します。パスワードは、ストレージ・エージェントをサーバーとして Tivoli Storage Manager サーバーに定義する際に使用したパスワードと同じでなければなりません。パスワードは暗号化されています。

SET STAHLADDRESSストレージ・エージェントの TCP/IP アドレスを設定します。

DEFINE SERVERストレージ・エージェントが通信する相手の Tivoli Storage Manager サーバーの定義です。

52 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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付録 B. レガシー ACSLS データ・マイグレーションおよび共存

注: マイグレーションおよび共存に関する最新情報は、Tivoli Storage Manager のREADME を参照してください。

ご使用の環境が、GENERICTAPE 装置タイプが含まれる ACSLS ライブラリー・タイプと装置クラスに関連付けられた Tivoli Storage Manager ストレージ・プールで構成されている場合は、既存のデータに関するマイグレーションと共存の問題を考慮する必要があります。LAN フリー・データ転送の利点を活用するためには、データを、EXTERNAL ライブラリー・タイプと、ECARTRIDGE 装置タイプを含む装置クラスに関連付けられたストレージ・プールにマイグレーションする必要があります。共存よりも、データ・マイグレーションをお勧めします。

データ・マイグレーションACSLS から EXTERNAL へのデータ・マイグレーションをお勧めします。適切なポリシー、装置クラス、ライブラリー定義を新しいストレージ・プールに関連付けした上で、既存の (古い) ストレージ・プールから既存のデータを新しい方へマイグレーションしてください。データをマイグレーションすると、環境全体が LAN フリーになり、磁気テープ装置とメディアのパフォーマンスと使用率が向上します。

54ページの図 8 は、ACSLS ライブラリー・タイプと関連付けられたデータが入っている古いストレージ・プールから、EXTERNAL ライブラリー・タイプとECARTRIDGE 装置クラスと関連付けられた新しいストレージ・プールへの、正常なマイグレーション・パスを示すものです。

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データをマイグレーションするには、次のような 2 つの方法があります。

v IBM Tivoli Storage Manager サーバーの MOVE DATA コマンドを使用する。この方法では、集合体の中で有効期限切れのファイルを移動せずに、レガシーACSLS データを新しいストレージ・プールに移動することができます。詳細については、「管理者の手引き」の『ストレージ・プールとボリュームの管理』を参照してください。

v IBM Tivoli Storage Manager サーバーのサーバー・ストレージ・レクラメーション機能を使用する。この方法は、既存の ACSLS ストレージ・プールから活動中のファイルをレクラメーションすることによって機能します。しかし、レクラメーション処理は、リソースに強く左右されるので、その実行は、リソースの使用率が低い時間帯にする必要があります。詳細については、「管理者の手引き」の『順次アクセス・ストレージ・プールでのスペースのレクラメーション』を参照してください。

データの共存ACSLS ライブラリー・タイプを用いて作成されたストレージ・プール・ボリュームは、EXTERNAL ライブラリー・タイプを用いてアクセスすることはできませんが、同じ STK ライブラリーにこの 2 つのライブラリー・タイプが共存することはできます。ACSLS と EXTERNAL データを共存させることはお勧めしませんが、特定の環境では、共存させることによって、マイグレーション中に一時的な解決が得られることもあります。例えば、レガシー ACSLS データが大量であるのに、マイグレーションのタイム・ウィンドウが非常に小さいという場合などです。ACSLS とEXTERNAL のライブラリー・タイプが共存できるようにした場合は、そのライブラリーにある磁気テープ装置は、区画に分割されている必要があります。ACSLS ライ

図 8. レガシー ACSLS データ・マイグレーション

54 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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ブラリー・タイプでは、最低 1 つの専用磁気テープ装置が必要です。データの共存を選択した場合は (一時的か長期のどちらであっても)、その環境設定の際に、次の手順を必ず実行してください。

v 最低 1 つの専用ドライブを、元の構成の状態のままにしておく (つまり、ドライブ・マッピングそのままにする)。この場合は、ACSLS ライブラリー・タイプを使用するデータが最初に作成されたときと同じ装置ドライバーを使用します。

v 次の順序で SSI デーモンを開始する。

1. Tivoli Storage Manager ACSLS サポートから rc_acs.ssi スクリプトを出す。

2. Gresham EDT サポートから rc.edt スクリプトを出す。

付録 B. レガシー ACSLS データ・マイグレーションおよび共存 55

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56 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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付録 C. 特記事項

本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものであり、本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM

の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についてのお問い合わせは、書面にて下記宛先にお送りください。

〒106-0032東京都港区六本木 3-2-31IBM World Trade Asia CorporationLicensing

以下の保証は、国または地域の法律に沿わない場合は、適用されません。IBM およびその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提供し、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むすべての明示または黙示の保証責任を負わないものとします。国または地域によっては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限を受けるものとします。

この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定期的に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。IBM は予告なしに、随時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、改良または変更を行うことがあります。

本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のため記載しただけであり、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありません。それらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部ではありません。それらの Web サイトは、お客様の責任でご使用ください。

IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うことのない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとします。

本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他のプログラム(本プログラムを含む)との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の相互利用を可能にすることを目的として、本プログラムに関する情報を必要とする方は、下記に連絡してください。

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 57

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IBM Corporation2Z4A/10111400 Burnet RoadAustin, TX 78758 U.S.A.

本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができますが、有償の場合もあります。

本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれと同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。

IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公に利用可能なソースから入手したものです。IBM は、それらの製品のテストは行っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の要求については確証できません。IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの製品の供給者にお願いします。

本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。より具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品などの名前が含まれている場合があります。これらの名称はすべて架空のものであり、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎません。

この情報をソフトコピーでご覧になっている場合は、写真やカラーの図表は表示されない場合があります。

商標以下は、IBM Corporation の商標です。

AIX S/390IBM SANergyMVS TivoliOS/390 zSeriespSeries z/OSRedbooks

Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは Microsoft Corporation

の米国およびその他の国における商標です。

UNIX は、The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標または登録商標です。

58 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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用語集

[ア行]アーカイブ (archive). ユーザーが長期保管用に 1 つ以上のファイルをストレージ・プールにコピーすること。アーカイブ・ファイルには、記述情報を含めることができるので、アーカイブ日付、ファイル名、または記述によってリトリーブすることができる。リトリーブ(retrieve) と対比。

アプリケーション・クライアント (applicationclient). IBM Tivoli Storage Manager プログラムの 1

つ。データベースやメールなどの特定のアプリケーションに合わせて調整されたデータ保護を提供する。

[カ行]外部ライブラリー (external library). IBM Tivoli

Storage Manager によって提供されるライブラリーの一種。ACSLS 管理の StorageTek ライブラリーに対するLAN フリー・データ移動を可能にする。このサポートを活動化する場合は、IBM Tivoli Storage Manager ライブラリー・タイプは EXTERNAL でなければならない。

管理クラス (management class). サーバーがファイルを管理する方法を指定するために、ユーザーが各ファイルにバインドできるポリシー・オブジェクト。管理クラスには、バックアップ・コピー・グループ、アーカイブ・コピー・グループ、およびスペース管理属性を含めることができる。コピー・グループは、サーバーがファイルのバックアップ・バージョンまたはアーカイブ・コピーを管理する方式を決定する。スペース管理属性は、ファイルが、スペース管理クライアントによるサーバー・ストレージへのマイグレーションの対象となるかどうか、また、どのような条件の下でファイルがマイグレーションされるかを決定する。

共用ライブラリー (shared library). 複数の IBM

Tivoli Storage Manager サーバー間で共用されるライブラリー装置。

クライアント (client). サーバーと呼ばれる別のプログラムのサービスを要求する PC、ワークステーション、ファイル・サーバー、LAN サーバー、またはメインフレーム上で稼働するプログラム。IBM Tivoli Storage

Manager サーバーからのサービスが得られるクライアントの種類には、管理クライアント、アプリケーション・クライアント、API クライアント、バックアップ/アーカイブ・クライアント、および HSM クライアント(Space Manager クライアントとも呼ばれる) がある。

クライアント・オプション・ファイル (client optionsfile). サーバー、通信方式、ならびにバックアップ、アーカイブ、階層ストレージ管理、およびスケジューリング用オプションを識別する処理オプションのセットが入っている、クライアントが変更できるファイル。また、dsm.opt ファイルとも呼ばれる。

クライアント・ノード (client node). バックアップ/アーカイブ・クライアント・プログラムがインストールされ、サーバーに登録されているファイル・サーバーまたはワークステーション。

[サ行]サーバー (server). バックアップ、アーカイブ、スペース管理、および管理サービスをクライアントに提供するプログラム。サーバー・プログラムは、これらのサービスのすべてを提供できるレベルにしておく必要がある。

この用語集の用語は、IBM Tivoli Storage Manager ライブラリーに関係する用語を定義しています。探している用語が見つからない場合は、www.ibm.com/ibm/terminology/ にある IBM Software Glossary を参照してください。IBM コンピューティング辞典 (ZZ88-0118) を参照することもできます。完全な IBM Tivoli Storage Manager の用語集については、「管理者の手引き」を参照してください。

この用語集には、次の資料から収録した用語と定義も含まれています。

v American National Standard Dictionary for Information Systems, ANSI X3.172-1990, copyright (ANSI)。当資料は、米国規格協会 (ANSI)、11 West 42nd Street, New York 10036 から購入することができます。

v Information Technology Vocabulary。国際標準化機構の第 1 合同技術委員会、第 1 小委員会および国際電気標準会議(ISO/IEC JTC2/SC1) により作成された情報処理用語集。

© Copyright IBM Corp. 2000, 2003 59

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サーバー・オプション・ファイル (server optionsfile). 各種のサーバー操作を制御する設定が入っているファイル。このような設定、つまりオプションは、通信、装置、およびパフォーマンスに影響を与える。

サーバー・ストレージ (server storage). バックアップ・バージョン、アーカイブ・コピー、および Tivoli

Storage Manager for Space Management クライアント・ノードからマイグレーションされたファイル (スペース管理ファイル) などのユーザーのファイルを、サーバーが保管するために使用する 1 次およびコピー・ストレージ・プール。ストレージ・プール (storage pool) を参照。

自動化カートリッジ・システム・ライブラリー・ソフトウェア (ACSLS) (Automated CartridgeSystemLibrary Software (ACSLS)). StorageTek のライブラリー使用可能化アプリケーション。ACSLS は、ライブラリー操作のための中央サービス・プロバイダーとして機能する。

ストレージ・エージェント (storage agent). IBM

Tivoli Storage Manager for Storage Area Networks のフィーチャーの 1 つ。SAN 接続ストレージとの間でクライアント・データを直接バックアップおよびリストアできる (LAN フリー・データ移動)。

ストレージ・エージェント・オプション・ファイル(storage agent options file). ストレージ・エージェントのオプションを指定するファイル。このオプションは、ストレージ・エージェントの通信相手である IBM

Tivoli Storage Manager サーバーの名前、サーバーに開いたままにすることができるセッション数、装置構成ファイルの名前などである。また、dsmsta.opt ファイルとも呼ばれる。

ストレージ・プール (storage pool). IBM Tivoli

Storage Manager サーバーがクライアント・データを保管するために使用する宛先であるストレージ・ボリュームの名前のついたセット。クライアント・データは、バックアップ・バージョン、アーカイブ・コピー、およびマイグレーション済みファイルから構成される。1 次ストレージ・プールをコピー・ストレージ・プールにバックアップすることができる。

装置クラス (device class). ストレージ装置のグループに適用される特性に関する名前付きのセット。各装置クラスは、固有の名前をもっており、ディスク、ファイル、光ディスク、またはテープの装置タイプを表している。

装置構成ファイル (device configuration file). (1)

IBM Tivoli Storage Manager ストレージ・エージェントにおいて、ストレージ・エージェントの名前とパスワー

ド、および SAN 接続ライブラリーとドライブを管理する IBM Tivoli Storage Manager サーバー用の DEFINE

SERVER コマンドが入っているファイル。 (2) IBM

Tivoli Storage Manager サーバーにおいて、定義済み装置クラス、および一部の IBM Tivoli Storage Manager

サーバーでは、定義済みライブラリーおよびドライブに関する情報が入っているファイル。

装置ドライバー (device driver). 入出力装置アダプターとプロセッサーの間のインターフェースを制御するサブルーチンの集合体。

[タ行]テープ・ライブラリー (tape library). ドライブおよびテープ・カートリッジのコレクションを参照するために使用される用語。テープ・ライブラリーは、オペレーターが介入しないでテープ・カートリッジのマウントおよび取り外しを実行する、自動化された装置にすることができる。

[ナ行]ノード (node). サービスを受けるよう IBM Tivoli

Storage Manager サーバーで登録されたワークステーションまたはファイル・サーバー。クライアント・ノード(client node) も参照。

[ハ行]バックアップ (back up). データの消失に備えて、別の場所に情報をコピーしておくこと。IBM Tivoli

Storage Manager では、ユーザー・ファイル、IBM

Tivoli Storage Manager データベース、およびストレージ・プールをバックアップすることができる。リストア(restore) と対比。

バックアップ/アーカイブ・クライアント(backup-archive client). ワークステーションまたはファイル・サーバー上で実行し、ユーザーにファイルをバックアップ、アーカイブ、リストア、およびリトリーブする手段を提供するプログラム。

ポリシー・セット (policy set). ポリシー・ドメイン用に存在する管理クラスのグループが入っているポリシー・オブジェクト。ポリシー・ドメインに複数のポリシー・セットが存在してもよいが、一時点で活動できるポリシー・セットは、1 つだけである。ポリシー・ドメイン (policy domain) および管理クラス (management

class) を参照。

ポリシー・ドメイン (policy domain). クライアント・ノードのグループが使用するポリシー・セット、管

60 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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理クラス、およびコピー・グループが入っているポリシー・オブジェクト。ポリシー・セット (policy set) および 管理クラス (management class) を参照。

[ラ行]ライブラリー (library). (1) 磁気テープなどの取り外し可能記録メディアのリポジトリー。 (2) IBM Tivoli

Storage Manager では、1 つ以上のドライブ、および場合によってはロボット装置 (ライブラリー・タイプによる) の集合体であり、ストレージ・ボリュームをアクセスするために使用することができる。

ライブラリー・マネージャー (library manager). 複数の IBM Tivoli Storage Manager サーバーがストレージ装置を共用するときに装置の操作を制御する IBM Tivoli

Storage Manager サーバー。装置操作には、マウント、取り外し、ボリューム所有権、ライブラリー・インベントリー、などがある。

リストア (restore). バックアップ位置から活動状態のストレージ位置に情報をコピーして、使用できるようにすること。IBM Tivoli Storage Manager では、サーバー・データベース、ストレージ・プール、ストレージ・プール・ボリューム、およびユーザーのバックアップ・ファイルをリストアすることができる。ストレージ・プールのバックアップ・バージョンは、リストア操作の影響を受けない。バックアップ (backup) と対比。

レクラメーション (reclamation). 多くの順次アクセス・ボリュームからの残りのデータを整理統合して、より少ない新規順次アクセス・ボリュームにするプロセス。

A

ACSLS. 自動化カートリッジ・システム・ライブラリー・ソフトウェア (Automated Cartridge System Library

Software)。

D

dsmserv.opt. サーバー・オプション・ファイル(server options file) を参照。

dsmsta.opt. ストレージ・エージェント・オプション・ファイル (storage agent options file) を参照。

dsm.opt ファイル (dsm.opt file). クライアント・オプション・ファイル (client options file) を参照。

F

FILE 装置タイプ (FILE device type). ディスク装置上でボリュームとして順次アクセス・ファイルの使用を指定する装置タイプ。

L

LAN. ローカル・エリア・ネットワーク (Local area

network)。

LAN フリー・データ転送 (LAN-free data transfer).LAN 経由ではなく、SAN を経由してクライアントとストレージ装置の間で直接、クライアント・データを移動すること。

S

SAN. ストレージ・エリア・ネットワーク (Storage

area network)。

SCSI. 小型コンピューター・システム・インターフェース (Small computer system interface)。

用語集 61

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62 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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索引日本語, 数字, 英字, 特殊文字の順に配列されています。なお, 濁音と半濁音は清音と同等に扱われています。

[ア行]インストールおよび構成外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) 33

計画 5

テープ・ライブラリーおよびファイル装置共用環境 19

オプション、enablelanfree 23, 36

オプション・ファイルオプション

COMMTIMEOUT 50

DEVCONFIG 50

IDLETIMEOUT 50

MAXSESSIONS 50

RESOURCETIMEOUT 50

SERVERNAME 50

STAMAXPOOLEDSESSIONS 51

THROUGHPUTDATATHRESHOLD 51

THROUGHPUTTIMETHRESHOLD 51

USELARGEBUFFERS 51

クライアント 23, 36

ストレージ・エージェント 25, 38, 49

[カ行]外部ライブラリー・サポート 9, 34, 53

開始および停止、ストレージ・エージェントの 45

開始および停止、装置ドライバーの 45

概要、ストレージ・エージェントの 1

カスタマー・サポートへの連絡 vi

環境、LAN フリー 5

管理および構成、参照情報 45

クライアント・ノード情報、収集時の推奨事項 18

計画、インストールおよび構成の 5

構成情報ワークシート 12

[サ行]磁気テープ装置情報の入手 16

システム要件 11

商標 58

情報、本書に関連した資料、Tivoli Storage Manager vi

場所 vi

Redbooks viii

資料Redbooks viii

資料 (続き)

Tivoli Storage Manager vi

ストレージ・エージェントインストール 24, 37

オプション・ファイル 49

開始 30, 42

概要 1

構成の計画 5

構成の検査 30, 42

コンポーネントの構成 11

使用要件 11

説明 1

装置アクセスの構成 28

装置構成ファイル 51

ポリシーに関する考慮事項 27, 40

FILE ライブラリー 7

SANergy メタデータ・コントローラー 7

製品要件 11

装置構成ファイル 51

装置ドライバー開始 15, 41, 45

停止 46

装置ドライバーの開始および停止 45

[タ行]データ移動、SAN

前提条件 11

タスク 19, 33

ディスク装置サーバー・インストール 26

SANergy 20

ディスク装置共用 7

デュアル・セッション無照会リストア 3

特記事項 57

[ナ行]入手、装置情報の 16

ネットワークの要件 20, 34

[ハ行]パス磁気テープ装置 29

定義 28

ディスク装置 29

変更の要約、本製品および資料に対する ix

方法本書の使用 v

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方法 (続き)

LAN フリー・データ移動の判別 31, 43

ポリシー、ストレージ・エージェントの 27, 40

[マ行]無照会リストア 3

[ヤ行]ユーザーズ・ガイドの使用法 v

用語集 59

要約、本製品および資料製品に対する変更の ix

[ラ行]ライブラリー・クライアント 6

ライブラリー・マネージャー 6

[ワ行]ワークシート、構成情報 12

AACSLS 管理ライブラリー共用 9

ACSLS サポート外部ライブラリー環境 (ACSLS 管理) のインストール 33

概要および計画 9

データ・マイグレーションおよび共存の問題 53

DDSMSTA SETSTORAGESERVER

使用例 49

ストレージ・エージェントのインストール時の使用 24, 37

ストレージ・エージェントへの通信情報の提供 47

dsmsta.opt 25, 38, 49

dsm.opt ファイル 23, 36

dsm.sys オプション・ファイル 23

Eenablelanfree オプション 23, 36

FFILE ライブラリー構成に関する考慮事項 7

ディスク装置 26

LLAN フリー環境のタイプ 5

LAN フリー・データ移動使用可能化、dsm.opt 23, 36

説明 1

データ・バックアップのシナリオ 3

判別のためのガイドライン 31, 43

RRedbooks viii

SSAN 接続装置の共用、Tivoli Storage Manager のサポート 2

SAN データ移動前提条件 11

タスク 19, 33

SAN ドライブ数の制限 28

SCSI および 349X 共用ライブラリー 6

TTivoli Storage Manager API

アップグレード 23, 36

インストール 23, 36

TSMSCSI コマンド 15, 41, 45

64 IBM Tivoli Storage Manager for Windows: ストレージ・エージェント ユーザーズ・ガイド

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プログラム番号: 5698-ISM

5698-ISX

5698-SAN

5698-HSM

Printed in Japan

GC88-9105-01